夫もみすずデビュー? |
夫は、白馬も大町も初めてだった。
今回は快晴の中、温泉にのんびり入って、安曇野から見える山々を見て、行きたいな~と思ってもらえたみたい(^^v)
温泉に2つ入って、ゆっくり観光をして過ごし、幸せを満喫。
■ 大町&みすず&カクネ里
会の山行の後、大町のみすずというお蕎麦屋さんに立ち寄ったので、今回は講演会の前に、そのみすずへ・・・。
蕎麦900円くらいだったっけ?
長野にはお蕎麦屋さんがいっぱいあるが、研究していない。
その後、講演会へ。
大町へ週末行くことにしたのは、講演会目当てだ。
カクネ里に氷河があるのか?
最近、日本にも氷河があることが発見?というか、無理やり証明されました(笑)。
小窓雪渓
三の窓雪渓
御前沢雪渓
の3つです。 万年雪と氷河との違いは、
・氷化した氷河氷が形成されているか?
・その氷が流れるかどうか?
だそうです。万年雪は日本でもたくさんありますが、氷河は日本にはない、というのが通説でした。
一応今の3つは学会的にも ”流れている”と証明されて氷河であると認定されているようですが、一般的に氷河と言う時の規模と違いすぎて、河というより川、川というより小川、小川というより沢、と言うくらいに非常に規模が小さいので、なんとなく、無理やり話題作りに躍起になっているような印象は否めません(^^;)。何しろ世界の氷河というのは普通は何キロという世界ですからね。
この講演会に行ったのは、単純にカクネ里に興味があったからです。
カクネ里は、鹿島槍と五竜岳の間の大きな雪渓ですが、規模が大きいのに、記録をあまり見ません。行くまでも徒渉が多くてタイヘンそうで、なんとなく魅かれていました。平家の落人伝説がある、というのも魅力。
結論からすると、カクネ里が氷河であると認定されるのは時間と調査資本次第のようでした。ほぼ氷河であると証明できる予想がついているようです。
ただ、何のために氷河であると証明したいのか?という後ろ盾は、観光資源の開発で、その点は学術的な価値観を商業と結びつけるのは、一般市民の価値観とは異なる部分があるだろうな~とは思いました。
カクネ里が氷河ということになっても、それが目玉になって、観光業が潤うことはないかも…。でも、まぁ他の人もそんな感じに感じていそうでした。日本のように豊かな社会では、学者さんは役立つ研究はしなくていいのでは?
地域活性化には、それよりも、マーケティングして、地域としての包括的な観光受け入れ先としても取り組みの方が良いような気がします。
・・・とまぁそういう内容の講演会でした。 先生たちに会った。
≪カクネ里≫
http://www.naganoken.jp/mount/kogen/chunanshin/kakunesato.htm
■ 栄えている白馬
せっかく2時間半も運転すると言うことで、その日は現地付近に泊まることにしており、翌日は白馬の方に移動。
白馬は、
・パタゴニア
・好日山荘
・モンベル
と色々と商業施設が急に増えて、なんだか前に来たときより栄えているような気がしました。
白馬の栄えようは、もしかしたら、大町とは対照的なのかもしれません…。
ただ白馬の中でも、新旧と明暗が分かれ気味のような気がしました。
明るく、健康的で資本力を感じる部分…それは、もっぱら地元以外の資本です・・・例えばイオン系スーパーのBigや、上記の山道具屋関係…と、廃れてしまった朽ちかけ崩れ落ちた廃屋とが同居していました。
白馬には第二のニセコのように、外国人居留地区としての面も育ちつつあるようで、ある種のファッション性が生まれつつあるような感じです。
でもそれは結構甲府も同じで、山梨は外国人以外に多いんですよね。
外国人がやっているロッジを紹介している雑誌。
Lodge Tabi Tabi
森のロッジ
古民家ゲストハウス
■ 八方の湯&おびなたの湯
八方の湯は、出来立てほやほやの新しい施設で、良かった。ただ登山シーズンの夏の最盛期に、すべての登山客のニーズを満たすだけの広さがあるのかなぁ?と思える小規模な湯だった。
でも白馬には良い湯がいっぱいあるので分散作戦なのか。
朝9時からやっているのがエライ。誰もいなくて、癒された~。 800円の100円びき。
おびなたの湯は、ここは、川辺にあり、気に入っている湯。同じく100円引きで500円。
のんびりできて良かった。少し行くと大きな橋があり、その上には素晴らしく気持ちが良い山からの、雪の上を通った、ひんやりした風が吹いており、素晴らしく心地よかった。
自然の風の心地良さを夫と満喫できて幸せだった。
おびなたの湯 |
おびなたの湯 |
無料で飲める源泉。
今日の山 |
エンレイソウ
■ 千寿
近所の本格コーヒーの店、千寿さんで、軽食を食べたがすごくおいしかった。
価格は安いとは言えないが、国内旅行中は私はケチらない…ご褒美なので。1割増しくらいは甘受。コーヒー600円だがおいしかった。
チーズトースト 450円。
■ パタゴニアアウトレット&好日山荘
大きなアウトレット店が出来ていた。結局何も買わず。近くに好日も出来ていて、こちらはボルダリングができるスペースが付いていた。500円だそうだ。2Fは同じくアウトレットになっており、好日山荘で夏用のシャツをゲット。
好日の方はクライミングのギアも置いてあって、品ぞろえは新宿と変わらず、登山を全面サポートしている感じ。周辺にツアー会社の窓口が集まれば、一大アウトドアレジャー環境が白馬駅を降りたら揃う。
■ ヒマラヤン シェルパ & 山岳博物館
その後ランチで、その千寿さんで拾ったチラシのネパールカレーの店へ。
行って見たらすごくひなびた商店街にポツンとやっていた。
大阪では、こういう雰囲気の店には良く通っていたのだが、それらの実力と比較すると、まぁ平均か、すこし下回るくらいだった。
シェルパカレーセットで、
サラダ
カレー1種、
ナンもしくはライス
ドリンク
で 970円。
エベレストビール? |
大阪ではカンテグランテが老舗で、すでにチェーン展開してしまってあまり引かれなくなったが、本店が良い。ナンとカレーのセットにしたが京橋のカトマンドゥのナンには及ばず(笑)
しかし、この店の価値は、この昭和風の商店街の中にある点なのだろうと思った。
■山岳博物館
その後、山岳博物館へ立ち寄り、展示を一通り見て、帰宅。
南アルプスの山岳館より展示はこなれていると思ったが、もう少し厚みが欲しいところだろうとは思った。半日はつぶれない・・・。
ただ山岳博物館はあまりお客さんが立ち寄り安いと言える位置関係にないと思うので、仕方がないかもしれない。
入館料 400円。
お土産は北安の日本酒にしました☆
≪関連リンク≫
百瀬慎太郎について
北安酒造
「日本に氷河があった」は、3年程前に日本山岳会の年報『山岳』に掲載された論文で知りました。
ReplyDeleteKinnyさんが先日接近した内蔵助カールで永久凍土が見つかったのがきっかけで、その後10数年をかけて小さな予算でじみちに踏査して雪渓の地下深くから氷を取り出し、レーダー探査機器やGPS機器など持ち込んで検証したわけで、
それを、「無理やり証明されました(笑)」とは、研究者に対してちょっと失礼ですよ。
カクネ里で氷河をさがそう、というのはそうした「世紀の発見」が立山、つまり富山県だというのが悔しくて(たぶん)、うちも観光の助けにと大町市が動いたようです。
研究者にしてみれば、予算をつけて支援してくれるのは大きなご褒美で嬉しいし助かるでしょうし、これによって地球温暖化の研究も大いに前進すると言われている訳ですから、祝福すべきではないでしょうか。
もしカクネ里にも氷河があると検証されれば、「世界自然遺産」までの観光客増にはつながらないでしょうが、日本の自然の多様性がまた一つ増えたということで、慶事だと思います。
あと、
「日本のように豊かな社会では、学者さんは役立つ研究はしなくていいのでは?」は
どういう趣旨なのかいまいち分かりませんが、
「地域活性化には、マーケティングして、地域としての包括的な観光受け入れ先として取り組むのが良い。」には賛同します。
ところで、「カクネ里」と言えば、昭和初期からクライマーにとっては「鹿島槍北壁」のことであり、となりの「荒沢奥壁」と並んで、雪壁登攀の聖地ですね。 まあ「雪崩の巣」ですからそこに留まる訳にはゆきませんが。
一度は登ってみたかったですが、残念ながらチャンスが掴めず、私には縁が無かったです。