昔の沢ヤさんは、女物の赤い鼻緒の下駄を履いていた、という、『ザイルを結ぶとき』(奥山章)の記述にちょっと興味をそそられて、そういう写真がないかと検索してみた・・・
だって、下駄って沢によさそうにはどうしても思えない。わらじや雪駄ならともかく・・・。
Google先生に、”下駄 沢ヤ” ”下駄 沢登り 登山” などと色々入れてみたが、当時の登山風俗を見せてくれる画像はなかった・・・残念。
その代り、戦前からの登山ファッションをまとめたサイトを発見した。
昔の人はどんな装備だった?
■ サイケデリックタイツ&ラガーシャツが見たい!
今となっては、大正時代の登山ファッションは、博物館に飾られている関係で目にしやすいが、戦後の沢ヤファッションや、80年代のサイケデリックなフリークライミングのタイツ姿などのほうが、なかなか目にする機会がない・・・ラガーシャツも私は会ったことがない・・・。
どんなのだろう~???
ちょっと気になったファッションをピックアップ。
≪ポイントのまとめ?≫
昭和30年代: ニッカポッカ、チェックの山シャツ
↓
70’s: ゴアテックス&フリース登場
アメリカンデザイン(シエラデザインやパタゴニア、ノース)の時代?
↓
80’s: ハードフリー時代 サイケデリックタイツ時代?フレンチデザインの時代?
↓
90’s: 百名山ブームにつき不明 モンベル時代?
↓
2000年以降: ボルダリングがブームにつきボルダリンファッション?
■ 画像をGoogle先生に聞いてみた
というわけで、ちょっと画像をピックアップしてみた。
昭和20年代の女学校登山。
ブラウスがかわいい!
ズボンはハイウエストで、だぼだぼのウール。
今はローライズなんで、ハイウエストなだけで、とっても違って見える。
ちなみにハイウエストだとお尻が大きく見える。
このころのファッションは、今見ても可愛い。
■ ヨセミテ 70年代
こちらから拝借。手前の人は今見ても普通。
この写真ではニッカポッカが今なら懐古趣味的で、ラガーシャツ、濃いひげ、バンダナが特徴的。バンダナは普通にヒッピーファッションなんではないかなぁ?
上
半身はだかカルチャーは、ココからきたのかなぁ~な写真。
見せるのはいいけど、見せるなら見せる内容にこだわってほしかったりする・・・
■ サイケデリックタイツ
こちらより拝借。 アメリカ人もフランスのブームに乗っていたのだ!
ちなみに体の線を出しすぎるとこうなる例。 ヌードクライマーを取っているヨセミテバムの最後の一人がいらっしゃるらしいです。前にClimbing誌で読みました。 岩を登っている女性ってそんなに素敵じゃないなって思うのは私だけ・・・?
■ 中高年ファッション?
これはネットで拝借したものだが、私がイメージする中高年登山のファッションに近い。
なんか色合いが地味~で、山であんまり目立たない。
目立つ色と言ったら、白くらいな感じ。
田部井さんも地味カラーだった。最近は、中高年も色々なカラーを身に着けている。
■ 現代
これは何的さを目指したファッションなんだろう?山ヤ的にはかなりかっこよくない・・・
・ロープのまとめ方が超・いい加減で、こんな人と登ったら落とされそう
・ハーネスをきちんと履いていない。ハーネスで腰パンすんな!て感じ。
・タイインループに結ばれているエイトノットがいい加減。
・長い髭と長髪が懸垂下降でロープに絡んで取れなくなっても知らないよ~
・全然日焼けしていないので、山初心者に見える
と言う感じで、全体的にあんまり登れそうな人に見えない。よって山で女性にモテそうには見えない。下手したらこっちが救助してやらないと行けなくなるかも?な気配すら感じさせる。
最近のごく一般的な、ボルダリングファッション。
私は長ズボンでいいと思うのだけど、巷は半ズボンをプロモーション中。
みんな腰パン。
猫背なのが特徴なのか?姿勢が悪いのはなんとかならないのか?
ポーズのつけ方と着ている中身の人が弱そうだ、という点を点を除けば、一般的。
ザックの背負い方がなっていないとなんか素人くさく見える。
あとは靴ひもだ。いい加減な結びだとカッコ悪く見える。
こういう写真を撮る人は、何がかっこよくて何がかっこ悪いかの価値観をよく学んで、かっこよいとされる形をきちんと広げてくれないと困るかも・・・
ちなみにこのモデルさんは二人とも超イケてない気がする・・・特に男性。
山男はさわやかで硬派でイケメン、というのが定番で、軟な感じはカッコ良くない・・・。
姿勢が悪い(骨盤後傾のキューピーちゃんポーズ)ことが軟な感じを与える大元なんだな。
近頃の高校生はリュックサックのストラップを長くして、お尻に当たるくらいにするのが流行見たいなんだが・・
これと同じことを山でやっている若い男性にあって、担ぎにくそうだな~と思った。
ちなみにこれは
好日山荘
が推奨する初心者の女性登山者向けコーディネイト・・・
短パン推奨なのかしら~
なんかこれを見ても私なんかは、大枚をはたきたいとはとても思えない。
たぶん、一般的にも女性誌で流行りそうではないと思う。
ちなみにオシャレ山ブランドの中ではメジャー路線のホグロフスのトレッキングウエアはこんなカラーコーディネイト
カラーはやっぱり2色まででしょう・・・。
もうひとつついでに、山男も納得のガチブランドで、オシャレファッションにも分類されているMammutは
こんなイメージ写真だった。
ちょっと分かりにくいがグレーベースにグレーッシなカラー配色。+するのは、2色まで。
アルパインなら、完全黒白+1色だ。
何がかっこいいと思うかは人それぞれのようでもあるが、実際はほとんど流行に左右されている者だと思う。
ちなみにこの検索で、凄く面白いサイトを発見した。
アウトドア菊信の世界というブログ。 こんな画像が載っていた。
昔は山でも背広を着て、紳士だったんですよね~ なんとなく
イギリス風 → ドイツ風 → ヨセミテ風 → フランス風 → スイス風 →北欧風
と流行が変遷してきているような気がしないでもない。
チロリアンハットからバンダナへ。
昔の紳士はパイプだったり、タバコだったりしたが、今の紳士はタバコは吸わない。最先端の紳士でいてもらいたいものだ。
ゴアテックスジャケットの変遷をみてもなんとなく時代の流れが分かる・・・ やっぱり昔はスタートレック風な感じだ(笑)。 でも、スタートレック風はもう古いかもしれない。
70年代のヨセミテの4葉は本物ですね。
ReplyDelete1枚目2枚目はハーフ・ドーム北西壁に向かう前の写真らしいですが、装備が当時のビッグ・ウォ―ル標準です。 まだフレンズがない時代なので、バガブーとかをたくさんぶら下げてます。 クラックの登攀はフリーでも人工もプロテクション構築が命だったのです。
3枚目の右のクライマーは、シュイナードのヘキセントリック(変形六角錐)をぶら下げてますが、やはりフレンズはありません。 私もワイド・クラック系で何度か命を託したことのあるとても懐かしいギアです。 これよりさらに大きいチューブ形(直径10cm幅20cm超あり、仲間内では「土管」と呼んでました)のものも駆使して、小川山や瑞牆山で恐怖のワイド系をいくつか登りました。 オフウィズスなどワイドなクラックというのは本当に岩と格闘という感じで、そのなかでヘキセンやチューブでプロテクションを取って前進するのは、ちょっと「M」な感じです。
4枚目はヨセミテ・クライマーのカリスマのひとり、Jim Bridwell とその一派です。
夏のヨセミテはなにしろ暑くて、上半身裸になっちゃいます。
この上半身裸&バンダナのヨセミテ・スタイルは彼らが元祖です。
サイケデリック・タイツの上半身ムキムキ男は、80年代末のカリスマ・クライマー、故ヴォルフガング・ギュリッヒと思われます。
しかし、現代のところからファッション・ショ―みたいになってしまい、ちょっと違和感があります。
メーカーや山道具屋サイトからコ―ディネイトを紹介したら、風俗とは言えないと思いますが。
うわ~ すごく博識コメントありがとうございます。
Delete現代のは、代表的になる絵がちょっと浮かばなかったのです・・・ホント現代は山はふぁっしょんショーみたいですよね(--;) 誰かをあげるとちょっとまずいのかな?という思いがありました。
今の時代はワイドクラックなど、プロテクションが難しいだけでそれに挑戦したい!と思う人はいないです。大人になってから始めた人は、ペツル専門、ケミカル専門。つまり、どちらかというと、ごっこ的です。若者はウエアも”ごっこ”的なので、みなで本質的には、ごっこ的な、実質は登山めいたことをやているだけかもしれないなぁと思わないでもない今日この頃・・・・