Thursday, June 13, 2013

懸垂下降体験会 @夜・・・(><)

昨日は世話になっている山の先輩に、懸垂下降の確認をお願いしていました。

私がお願いしたのは

・各種の方法の制動力の違いを知る
・ロープのセットの仕方
・手順の確認

でした。だって懸垂下降、怖いんですもん・・・。何が? って事故がですよ~。

懸垂下降そのものは別にむずかしいことはないのですが、事故になった場合に大きな事故になるのが懸垂下降。

自分でも公園などで復習したいのですが・・ロープ、結び目の練習用に短いのしか持っていないので、懸垂下降は、できないんです(><)

だってね、降りようとする距離の倍の長さ要るでしょう?懸垂下降・・・やっぱり買おうかしら・・・?
といっても、買ってどこへ持っていくんだ?!ロープ・・・ 生半可なロープワークは、本番の山では、ベテランと一緒でないと出番なし!です。 

っていうわけで、講習の復習をしたいわ、ロープワークは身に着けたいわ、なんですが、ロープをもっていないからできないという、言い訳はこれくらいで、本題。 昨日の復習!!

腰がらみで下降中
・肩がらみ
・腰がらみ
・カラビナ+ムンター(半固定、半マスト)
・エイト環
・ATC

・垂直の下降
・ランニングの取り方
・宙吊りからの脱出
  (バックアップ=フリクションノットからの派生)

をやってくれました。 私はエイト環で加工したことがなかったので、上のほうしか期待していなかったのですが、垂直の足場がないところでもぜひ降りてほしいということで・・・ああ~暗いし怖かった!

ランニングと言うのは、中間支点のことです。

肩がらみ
中間支点を縦に取れば、プロテクション。マルチピッチで上に登るのとロープの操作としては同じですが、同じことを横に取れば、危険な崩落痕などを通る時のトラバースに使えます。

それでも一緒に行く人にロープワークというかクライミングシステムの理解がないと、ビレイしてもらえないので、先頭を行く人は、確保がないフリーソロの状態になってしまう…のは、考えたら、恐ろしいことですね~!!








■ 正しい心配の仕方

 懸垂下降の場合は、鉄の柵に直接ロープを掛けても良いですが、固定した例。

支点にはちゃんと安全環付が良いわけですが(命を預けるので)、持っていない場合は、2枚カラビナを使う。

さらにゲートの向きが互い違いにしておけば大丈夫。

よくリスクを理解していれば、正しい心配の仕方、ができるという例。

個人的に重要だと思ったのは、

   最初に 体重を預けるところ

です。降りるのは何ともない。

セルフビレイのスリングの長さより、メインロープと下降での制動がかかっている点が近くないと、体重がかかっても制動が効いているかどうか確認できません。

← 普通は、懸垂下降の支点はこうはなりません。

・・・のは回収が前提だからですが。

手前のスリングは自己確保支点。
 ムンターでゲートが開く可能性がある、という指摘にこたえてくれました。 

カラビナがこの向きだと、ゲートが開く可能性がある。
 しかし、反対側にセットすれば、安全環付でなくても、ゲートが開くことはない。

ムンターでのゲートオープン事故を知っていれば、こう使うのでしょう。

でも、誰も教えてくれなかったよ?私は本で勉強して知りました。(『生と死の分岐点』)

とりあえず、ムンターのときは、私は安全環付を使い、さらにゲートの向きに注意したいと思います。

カラビナとムンターでの下降は、エイト環や確保器を落としてしまったときに使えるので、ぜひ覚えておかなくては。

 次はエイト環での下降。エイト環は穴が大小あるので、ロープとの相性をあらかじめ見て、制動のかかり具合が良いほうを選ぶ。

ロープの径などもありますが、実際に使って降りてみないと、制動力の大小は分からないのです。

このセットの仕方はかなりすべりがよく、すっーと
降りれてしまうので、エイト環が熱くなっただけでなく、手も熱かった。

ビレイグローブが要ります。

エイト環は落とさないセットが重要。
 この制動のかけ方だとそんなに滑らない。

安心感がある。
 この掛け方は知りませんでした。

ATCと同じ屈曲ですね! これは非常に安定感があり、私は気に入りました。

でも、制動手が離れてしまったら?

ロープはあっという間に上向きになって、流れそう・・・。

なので自分のハーネスにカラビナで、エイト環の向きを固定すると安心感がある。
 これは実際は垂直にロープに宙づりになっているんですが、上にバックアップのマッシャーを作ってしまうと、解除にてこずるという話の実演。

結局、バックアップというのは、あって安心なのですが、バックアップが効いた後・・・

「あ~落ちなくて良かった~」のその後が問題

です。

墜ちなかったはいいが、効いて固く閉まったフリクションノットをいかにしてほどく(解除する)か???

登り返すしかないのですが、どうやって?

これもまたフリクションノットでなのです・・・。これはもう夜遅くなり、まるでロープでユマーリングしているのと同じことになってしまうので、体験はなし。 

これは再度別の機会を設けてもらわないとできるようにはならないなーと思いました。

っていうか・・・要するに、宙吊りからの脱出 なんですが・・・・ そういう目だけには合いたくないものです・・・(汗)

アセンダーも持っておいた方が良いってことですかね・・・。



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