ここではニアミス・・・ひやりハット事件と日本語ではいいますね・・・を見ることができます。
興味深かったのがデナリ(マッキンリー)の報告… 6月のうららやか陽気の雪山で、一転して悪天候、本来するべきでない場所(PoloField)でビバーク・・・疲労と寒さによりクライアントが指を凍傷・・・・という流れ。
これはPoloFieldはビバーク地としては適さないということなのか、もうダメと言ったクライアントの力不足を示唆しているのか・・・
雪山に登る者としては、興味深いです。
サイトはこちら。http://alpinenearmiss.org/features.php
番号をクリックすると詳細が見れます。(が英語です・・・)
デナリのヒヤリハット事件、PDFで読めます。
http://alpinenearmiss.org/includes/reports/1362185003.pdf
興味深いのが、どう考えても、エクスペディション(高所登山)と言えるような活動だと思えるのに、分類では、
Guided or organized recreational activity =ガイドされ組織化されたレクリエーション活動
とされていることです・・・・レクリエーションなんだ・・・(汗)
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14000フィート(約4200m)のキャンプ地を午後出発・・・ 時は6月中旬・・・そして天候悪化、1、5mもの季節外れの積雪・・・視界はホワイトアウト、GPSを頼りに歩く・・・PoloFieldと呼ばれるあたりに入ったところで、クライアントの一人が「もう歩けない!」 そこはこんな天候の時に停止するには最悪の地帯だった・・・(ポロ競技場というくらいだから、ポロができるように広い開けた場所なのでしょう。調べたらありました・・・ここ。 ウエストバットレスルートらしい。) 着替えたり、食事したりして、体力回復し、出発。すると同じようなパーティが同じ場所で停滞しようとしていた・・・同じ理由で・・・。
Squirrel Hilの終了点近くで天候回復し、夜中に11000フィート(3300m)のキャンプサイトに着いた。
着くとクライアントが指が変だと訴え見ると凍傷であった・・・
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というような内容です。
ウエストバットレスルート・・・って調べてみたら・・・・こんなツアーサイトがあった。
ツアー料金はたったの$6500!!
さらに条件を見ると・・・・
Prerequisites
- Intermediate snow climbing ability 雪山中級
- Glacier travel skills 氷河を渡る技術
- Experience with backcountgry winter camping バックカントリーでの雪山テント泊経験
- Excellent cardiovascular condition 心肺機能が良好なこと
- Ability to carry a 60lb pack while pulling a sled そりを引きつつ、60パウンド背負えること
うーん?60lbって、たったの27kgなんですけど・・・(汗) こんな緩い条件だったら、基本誰だって登れちゃうんでは・・・・デナリ・・・
■ I have to stop
余談ですが、英語で どうしても○○しなきゃダメ!というニュアンスを伝えるのは
I have to・・・
です。 have to は主観を表す。 I have to stop とこの遭難未遂では クライアント1が言っています。
I must だったら 客観を表す。
この状況でMustを使うなら、You must go on (もっと先に行かなきゃいけない) ですね。
ガイドも I have to と言われたから停止したのです。 もうこれ以上歩けない・・・停止してくれなきゃもうダメ・・・
ダメかダメでないかは主観が決めることなんだなぁ… 奥深い示唆のような気がしないでもないですね。
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