私のTo Do Listは、登山、精神生活、家事、ヨガ、食事…みたいなカテゴリーなのですが、そのうち優先順位が高いもの、緊急度が高いものから、こなしています。
で、最近のリストは
・冷蔵庫 整頓
・野菜 下ごしらえ
・懸垂下降確認
・ブーリン
・戸棚整頓
・ドーシャ
・図書館 返本
・沢靴
・ムンター
・読書リスト
・夏山研究
・セーターを洗ってしまう
・ANZの口座を閉じる
などといったリストが並んでおり・・・ ムンターはかなり重要度が高い結び目にも関わらず、簡単な結び目なのに、すぐ間違う・・・なぜか難しい・・・という結び目なので・・・なかなか、取りかかるのにたどり着けないのでした・・・。
ムンターヒッチ なんかホントに何が良くわからないのか分からないのですが、できたりできなかったりする・・・
■ クローブヒッチとムンターは双子
クローブヒッチとムンターヒッチ、もっとも初心者に分かりやすい作り方は、まずメガネをロープで作る作り方です。
メガネ → 重ねれば クローブヒッチ
→ 閉じれば、ムンターヒッチ
重ねれば固定。
閉じれば半固定。
分かりやすい。 けど、これがまた奥が深いんです。
メガネを作る |
閉じる |
出来た輪にカラビナを掛ける。
カラビナを返すとこうなる。 下のロープが安全環にかからない向きなのが重要。 (参考:ムンターのゲートオープン)
■ ムンターヒッチ=半固定
ムンターヒッチの用途はたくさんあります。 それは半固定、半分くらい摩擦がある・・・という性質から。
≪ムンターヒッチの主なる用途≫
・カラビナでの懸垂下降
・ロワーダウン
・引き上げ
・重いものを下ろす
です。
これらのうち、(ロワーダウン)(引き揚げ)、(重いものを下ろす)、は、3つとも、基本的に自分を移動させるのではなく、相手やモノを移動させることなので、リーダーでない限り必要ではありません。
さらにロワーダウンと引き上げは、同じシステムで、下ろすか、上げるかだけのことなので、同じ。
ロワーダウンと重いものを下ろす、のは、対象が人か?モノか?の差だけなので、同じ。
というわけで、結局は
1) 自分を下ろす: 懸垂下降
2) 相手を動かす: ロワーダウン、引き揚げ、重いものを下ろす
の2種しかないことになります。
一般登山者の立場では、自分がリーダーではない、ということが前提なので、ムンターヒッチの出番は、さらに減り、1)の自分を下ろすシチュエーションが唯一、となります。
■ 自分を下ろす方法
さらに自分をロワーダウンさせる(つまりラッペル、懸垂下降)方法としては、
1)確保器を使う方法
2)エイト環を使う方法
3)カラビナとムンターを使う方法
4)腰がらみ、肩がらみ
などがあり、現在の主流は1)の確保器、ビレイデバイスを使う方法で、エイト環も古い技術に入るくらいですので、カラビナ+ムンターの登場出番は、かなり後ろのほうです。
これが、どんな時も最初に出てくる、自己確保(セルフビレイ)に必ず使うクローブヒッチが出番が一番バッターくらいなのと比べ、ムンターヒッチが後回しな理由です。
けれども、確保器やエイト環を持っていない状況というのは考えられるので、知らなくても良いということにはならず、必ず知っていなくてはなりません。
余談ですが、ムンターヒッチは半マスト、半固定、イタリアンヒッチ、などとも呼ばれるそうです。
■ 指に巻く作り方
ここまで 解説してやっと作り方に来るわけですが・・・まず第一の要素はカラビナとムンターヒッチでのラペル(懸垂下降)ですので、両手で作って構いません。
先ほどの一番簡単な閉じる、という作り方の他に、指に巻くという作り方もあります。どぢらでも結果が同じなら、好きなほう、やりやすいほうで構いません。
どちらにしても、ポイントは、
★ 変D型ではなく、HMS型カラビナを使うこと
★ ロープの流れの向き カラビナのゲートを押し開ける向きにならないこと
★ 安全環付カラビナを使うこと
です。
で、指の代わりに カラビナを掛けるとこうなる。
縦にすると、メガネで作った場合と同じ。
やっぱり指より、メガネが分かりやすいとお思いますが・・・
さらに分かりづらいのは、
A)両手で作ってカラビナにかける
のではなくて、
B)カラビナに直接片手で作る
ケース・・・
ムンターは手ごわいので、B)は記事を改めます。
ムンターマスターへの道のりは遠い・・・。あ~疲れた。
こんばんは。
ReplyDeleteいつも参考にさせて頂いています。
ムンターヒッチについてもしご存知でしたら教えていただきたいのですが、
掛け方によって、カラビナの上部、90度にロープがクロスする部分において、
横になる部分が、縦のロープの下(奥)になルやり方、上(手前)になるやり方、
両方の結び方が可能です。
上になる場合は、本記事の写真のように末端側のロープがカラビナの奥側から手前に抜けていきます。下になる場合は、その逆になります。
※ともに末端側のロープはゲートの反対方向になりますのでその点はムンターの基本として間違いありません。ですが、両方の掛け方が可能です。
それで、この上と下。どちらの掛け方もあるのですが、どちらが正しいのか、はたまた、どっちでもいいのか、調べてもこのあたりの情報がどこにも見当たらなかったのです。
何かご存知であればお教えください。
別記事においては、他の人がラッペルしてる写真だと思いますが、
この記事の写真のものとは上下逆になっているものもありました。
どっちでもいいのかな?
ムンターは、ゲートにかかってはいけない。です。ムンターのゲートオープンという記事があると思います。
Deleteあと迷われたら、両方やってみて、自分で分かる、という手もありますよ!
文字では伝わらないかと思いましたがやはり伝わりませんでした(笑)
ReplyDeleteゲートにはともにかからない状態で二通りの結び方ができるのです。
A) 交差部分が上(手前)になる。この記事の4枚目の写真での正しいケース。
B) 交差部分が下(奥側)になる。https://stps2snwmt.blogspot.com/2013/06/blog-post_13.html
この記事の5枚目の写真でのケース。
制動を掛ける時、ロープを繰り出す時に、カラビナからのロープの抜け方が違いますから、
若干の違いがでてくるとおもうのです。
身近の山岳会員の方にも聞きましたが、はっきりとした回答が得られていない状態です。
クマプーさん、こちらはご存知? https://goalpjp.xsrv.jp/tozan-qa
Deleteあと言葉で通じないと分かっていたら、自分でご自身のブログサイトを作り、そこに画像なり説明なりをアップして、質問するべきでしょう。このサイトの膨大なサイズをご配慮くだされば、どうするのが礼にかなっているか、一目瞭然かと…
私が傾けた情熱と労力と同じだけを傾けてくだされば、考えてみます。
了解しました。両方で制動をかけたりしてみたのですが、どっちがいいのか分からずな状態でおりました。・・・が、正解を見つける楽しさについては同感ですので考えてみます。
Delete情熱と労力の傾け方は違いますが、別の方向で自身のブログには情熱と労力をかけています(笑)
ロープワークに関連する記事は、初心者ですし、間違いがあるとよろしくないので出さない方向で今は考えています。ご案内されたサイトも検討してみます。
ありがとうございました!
すみません、B)のリンク先は6枚目のケースでした。
ReplyDelete5枚目:ゲートにかかる方向、交差部分が下となる結び方
6枚目:ゲートにかからない方向、交差部分が下となる結び方
この記事の4枚目:ゲートにかからない方向、交差部分が上となる結び方
です。何度もすみません。
山の楽しみに一つは、自分で正解を発見していくことにある、と申し上げておきましょう
Deleteご自身のサイトで、疑問を公開して見られたら良いでしょう。回答に値する疑問であれば、良き回答が得られることでしょう。愚門であれば、誰も回答しない。
ReplyDeleteこの世界は助け合いです。よき回答が得られますように。