また例によって反省をば…なので、今回の芦川横沢の反省を書きます☆
■ ロープワーク&セカンド
今回はロープワークが入った沢でした。本当に後ろをついて歩くだけの沢デビューとはまったく違う。
と言っても、先輩が提供してくれる安全・安心の傘の下。ロープワーク初心者の私は、フォローだけ。
3人パーティのセカンドです。
大体、どんな人数でもセカンドは一番弱い人の席と登山では決まっています(笑)2ndに並ぶ山行では謙虚に(笑)
今回先輩が用意してくれた沢は、ほとんど岩登りだったんですが…岩登りに行きましょうと言われたら、もしかして行かないかもしれないので、うまいことしてやられたな!って感じです(笑)基本、垂直壁には、嗜好性がないのがワタクシ…
しかし、タイムリーでした。というのも、ボルジムにも飽きて、もういらないかな~と思い始めたからです。
お山とボルジムの関連性が良くわからなかったけど、今回の沢ではボルジムでの経験がかなり生きました。
特に大きな出っ張りを正対で跨ぐケースとか。アンダーで取るガバとか、滝の中のごく小さなスタンスに立ち、これまた小さなホールドを指の先で持つとか。
一体どうしてこの山行に連れて行ってくれたんだろうなぁ…。神様はいつも私にちょうど良い山を用意してくれるようです。
■ 核心は8mチョックストーン滝のトラバース
私にとって一番難しかったのは、懸垂下降ではなく、8mのチョックストーン滝の右壁面のトラバースでした。
というのは、ツインロープで登っていたのですが、中間支点にかけたカラビナから自分のロープを外したとき、
・次の人のロープが交差してしまった
からです。
後で先輩から、くぐればよいと言われましたが、くぐるほどのロープの長さがなかったのですが…
ロープの交差に気が付いたのが、
・一時停止できない小さなスタンスでのトラバース中だった
ので、先へ行き、次のランニング(支点)がセットしてある靴一足分くらいのスタンスのところで、交差を直そうとしたのですが…
・一旦テンションがかかったエイトノットがほどけない!!
それも練習の成果あってタイインループにとってもきれいに結んでしまい…きつい!
そして、その支点がカムだったので…私は
・カムに体重を預ける、という信頼ができず…
だって
・カムに体重を預けたことがない
んだもん…その中間支点にセルフビレイを取ったものの、タイインループのエイトノットをほどいてロープの交差を直し、さらに結びなおすために、両手を開け放す勇気が出ず…
・ビレイループに直接結ばず、カラビナを掛けていればよかった
と思いました。 下で結ぶときどっちがいいかちょっと考えたんですよね。でも情報がなかったので適切な判断ができなかったので、基本通りタイインループに直接メインロープをエイトノットしたのでした。
結局、岩場のトラバース、そこは片足分のスタンスしかなかったので、片手はホールドから離すことができなかったので、かなり無理のある体制で、作業をする羽目になりました。
さらにロープが鋭利な岩角にひっかかっていて…ドキドキ、自分をテンション気味に先輩が引いてくれているので、岩角から外すのも大変…。ホールドに長い時間くっついているだけでも、腕力がいるので、ボルジム行く意味がありますね(笑)
というわけで、時間がかかった…先輩が心配して見に来ようとしたくらいです。
それにしても、リードで行ける人はエライですね。だってトラバース、確保してると言ったって、ホント、墜ちたら下まで行きそうです。
■ クライミングシステム
このトラバースでのツインロープの使い方は、3人で登るシステムのことでした。まだクライミングのシステムは、きちんと座学で教えてもらったことがなく、断片的な知識を寄せ集め、本でその不足を補う感じなので、3人で登るときにツインでロープを使う方法をよく知らなかったんですね。
ちなみにロープの使い方には
・シングル
・ダブル
・ツイン
があります。シングルはトップロープのスポーツクライミングで、ダブルはアルパインで、ツインはアイスや沢で、良く出てくる使い方ですが、ツインとダブルが混同しやすい。ダブルは2本の個別のロープを使います。ツインは1本を2列にして1本のようにして使います。
で、ツインは今回が初めて、でした。
この使い方は、たぶん、後続の二人のビレイが、念のため、ではなく、積極的にテンションを掛けるビレイが必要だったからではないかと思います。
このトラバースは助けにいけない場所でした。そういう場所では、テンションを活用して、墜ちる前に止める、のが重要ですね。
2本のロープを使う場合、難しいのは、ロープが交差してしまうことだということを身を持って体験した次第… 昨日は運動量的には少なかったので、そんなに疲れていませんでしたが、今日は右の肩関節が痛い…結構腕で維持して登ったからですね。前腕の内側も非常に凝っています…
■ 懸垂下降 素早く降りたい時
懸垂下降は、どうしても懸垂で降りないといけない場所は2か所のみでしたが、私が初心者なので4回ロープを出してもらいました。
残りの2回なぜロープを出したのか? それはゆっくり降りるよりさっさと降りたかったからです。
沢では落石の危険があります。特に樋上になっているところやゴルジュのところ、さっさと通過すべし。
実際、3回石が上から落ちてきました。ヘルメットは山では自己責任の究極の形ですが…もっていないで、落石に当たったら最悪ですね!
懸垂で新しく学んだ技は、ロープを投げずに、自分で持って降りること。ロープバッグが欲しくなりました。
傾斜が緩い場合や、ブッシュがある場合はロープを投げても引っかかるだけなので、ロープを繰り出しながら降りる。
≪ロープを投げる前の考慮≫
・緩斜面 :ロープが流れて行かない
・障害物: ブッシュなどの引っかかる
・風:風に持っていかれる
・距離: 遠い
・段差: 降りる壁に段差(バンド)がある
対策としては
1)投げずにロープを繰り出しながら降りる
2)ロープバッグを使う
3)ロープを後から降ろす 上のひとが繰り出し
3)最初はローワーダウンで下してもらう。ロープの流れができてから、後続が降りる。
です。
あんまり大変ではありませんでしたが、こういうのは大変でないというより、素早くできるということが要のようです。
山はよく知っていても沢のリスクは勉強不足…資料も少ない。もう少しリスクについての勉強が必要だな、と思いました。
≪今後の課題≫
・クライミングはあと少しはできるようになったほうがよい
・用具への慣れ
・片手でのロープ操作
・沢のリスクについての勉強
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