Monday, May 6, 2013

リーダーに必要な表現力の考察2


■ 曖昧な表現 → 具体性のある表現

引き続き、リーダーに必要な表現力について考えます。

たとえば歩き方… ある方には「”決める”って感じ」と教わりました。

別の方には、「しっかり大地をつかむ」と教わりました。「しっかり重心移動して鉛直のラインに乗る」とも教わりました。

 ①”決める”って感じ
 ②しっかり大地をつかむ
 ③しっかり重心移動して鉛直のラインに乗る

これは、どれもまったく同じことを言っているんですよね。下に行くほど、具体性があり、分かりやすい表現です。

でも”感じ”ってのも実はとっても重要です。”感じ”ってのは個人差がありますが、同じ感性の人には、具体的な表現より”感じ”のほうがうんと分かりやすいのです。だから、あの手この手で表現するしかありませんね。

同じことを教えるのに、様々な表現方法がある… うーん、とってもバレエのレッスンに似ています。

■ さまざまな表現方法  バレエの例

”引き上げ”というのはバレエ独特の専門用語ですが、もっともミステリアスなもの…けれどできていれば、そうとわかるし、できていなければ、できていないことがわかる。分かる人には一目で分かり、分からない人には分からない。

先生によっては「引き上げて」とだけ言うし、「ウエストから下が全部足!」と言う人もいます。「おへそを持ち上げて」という人もいるし、「お尻の穴を下に向けて」という人もいる。全部同じことを別の言い方で言っているにすぎません。 引きあがると体が軽そうに見え、足も高く上がるようになるんです。ウエストの位置も実際高くなります。その上、引きあがっているとお腹が空かないので痩せてきます。

■ 健脚とは歩き方ができて、なおかつ早いこと = 疲れず、早いこと

それと似たようなのが登山の歩き方かもしれません。健脚と言われる人たちは、登山の歩き方ができているんでしょうね。たぶん。

バレエでは、生徒の側は何人もの複数の先生から、同じことを別の表現で習います。そのうちにだんだんと理解できるようになる。

登山の場合は、学ぶ相手がいません。さらに登山の教科書も少なく、バレエほど多彩な表現では表現されつくしておらず、全体に、NGな歩き方のほうが注目されており、出来るようになるには、手始めにどうしたらいいか?はあまり表現されていないような気がします。

私自身キックステップができているかどうか?なんて今まで気にしたことがなく、したがって、歩き方はずっと自己流だと思っていました。(たぶんできているようです。下りをこけずに駆け下りれるから)

私の場合は、

・足を出すときは、楽に膝が曲がる程度。
・その楽な位置で水平に置けそうな場所を探す
・置いたら、しっかり足の付け根を伸ばして、置いた足に乗る
・乗ったら、次の足を曲げる。
・繰り返し

です。ただ、ちょうど良いところにいい場所が見つからないときが多く・・・でも健脚の人を見ていると、やっぱり歩幅は小さいし…ちょうど良い置き場所を見つける力がないのかなぁ??? というわけで、現在の、MYテーマは、足の置き場所サーチの脳トレ。そんな感じです(笑)。 

■ 楽に歩くこと = 骨のアライメントで立つ

ひざ裏をしっかり延ばすと、その瞬間、背骨+骨盤+脚の骨、の”骨の並び”(専門用語でアライメント)で立つので、筋肉は緩むことができ、一瞬休憩ができると思います。

(余談ですが、”骨”は ”ホネ”ではなく”コツ”と発音します、コツの並び。さらにどうでもよい余談ですが、解剖学については外科の先生から1か月間の社内トレーニングで学びました。医療翻訳。)

夫の歩き方を見ると、ずっと膝が曲がった状態で筋肉が緩んでいる瞬間が見えません。特に下山は恐怖感で腰が引けているので、ずっと筋肉が緊張したままです。下山はエキセントリック運動(伸縮しながら筋緊張)となってしまうので…それでは疲れてしまって当然かもしれません。ストックを前につくと、かならず前かがみになりますよね。前かがみになると、膝は伸びない。たぶん、理想は階段を下りるように降りることかもしれません。

慣性の法則通りに足を延ばせば、着地でき、その骨の並びに体重を移動することだけに筋力を使えば、エキセントリック運動は最小で済むはずです。

■ ハムストリングスが固いとひざ裏が伸ばせない = ストレッチの効用

ただ、膝が伸びた状態というのは、脚の後ろ側の筋肉、ハムストリングスの伸びによるのですが、ほとんどの人はハムスが固いです。

人によっては、骨がならぶ場所ではなく、少し膝が曲がったように見える位置までしか、筋肉の硬直により、ひざ裏を伸ばせない人もいます。(ハムスが固いかどうかは前屈できるかどうかで大体分かります。)

そうなると、太もも前の筋肉、大腿四頭筋はずっと緊張しておかねばならず、延ばせて骨に重力を預けられる人よりも疲れの点で不利になるのではないかと思います。

■ 片足立ち

結局、片足立ちを楽にすることができるかどうか?という話に集約されるのですが…

片足立ちは誰でも出来ますが、楽にできるとなると少々難しいです。

私は長年の習慣で、歯磨きするときはずっと片足立ちです(笑)。電車通勤の時は、吊革につかまっているときも、大体1番か5番、5番で疲れたらクッペして片足立ち、でした・・・バレエ馬鹿ですね(笑) だって電車暇なんだもん。

いわゆる休めの態勢だと骨盤が上下にずれているので、片足立ちはすぐバランスが崩れます。骨盤は基本的に常に水平に。

片足立ちを疲れずにやるコツは、バレエでは常識ですが、内転筋で立つことです。

つまり、土踏まずを持ち上げ、拇指球でしっかり大地を押し、足指の腹でしっかりつかみ、脚の内側(ないそく)の筋肉を緊張させる。すると中心のラインがしっかりするので、押されてもよろけません。

ヨガのポーズでは立木のポーズがいいかもしれません。(ヴリクシャーサナ)

①立つ
②片足の膝を曲げて、足裏を、軸足の膝の内側(もしくは恥骨の下)にくっつける。
③足の裏で、立っている脚を押す。立っている足で足の裏を押し返す。
④胸の前で合掌。

バレエの場合はもっと高度で、膝を曲げた足のほうを回転させたり(ロンデ)、大きく回したり(グランロンデ)、叩きつけたり(バットマン)と動作が入るので、力学的に、ただ立つよりも強い力で軸足を保持していないと、動かしている足につられて重心が逃げてしまいます。その逃げないように保持する力が丹田の力なわけですね。

…と書いているうちにちょっとカラダを動かしたくなってきてしまいました(笑)

友人とはこのようなことを延々、5時間も6時間もしゃべっていたわけで、私たちは変な人種だよなと相変わらず思います…(^^;)

えっと・・話が大幅にそれましたが、リーダーは歩き方についても色々な表現方法を持っているべきだという話でした、終わり☆


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