やはり行く場所は優先順位の高いところから行かねばなりません。山頂のついで、という気分ではあのコルに戻るには尾根を30分ほど下って、急な登りを登り返さなくてはならないので、黒富士ピークからコルに戻るのはめんどくさそうでした。
我が家から登山口まではクルマで1時間。黒富士へはマウントピア黒平から2時間くらいです。
近くて小さい山なので、9時に家を出て10時登山口、12時~12時半山頂というようなつもりでいたのですが、未知の尾根ルートがあったのでそちらを取ったところ、写真を撮ったり、沢を確認したりで時間を取ってしまい、1427のピークで12時でした。黒富士山頂13時。なので、少し時間がタイトになり、15時の安全な時間に下山してきました。少し獣の気配が濃かったので。
実は、山頂から鞍部に降りてみようと思ったわけですが、山頂から目的の尾根に入るには、展望がないのでコンパスが必要そうでした。登るのは簡単だけど下るときは尾根って見つけづらい。
登攀具も全部持って行ったので重くて予想外にくたびれました(^^;)
■ 夕もやコース
マウントピア黒平からの黒富士登頂は、2コースあります。ほおずき平というところで分岐します。
1)黒富士峠へ出る沢コース(富士山に並ぶ、黒富士と、背後に八ヶ岳が見通せる峠)
2)1427のピークから八丁峠へ出る、夕もや尾根コース
2)の夕もや尾根コースは、人の踏み跡より、鹿の踏み跡が濃いくらいの踏まれていない道でした。
ピンクテープ追従専門登山の人は歩けないと思います・・・。地図を見る人はそんなに大変なみちではないです。
テープはありますが、登りではとても見つけづらいです。下りは尾根通しなので、尾根を歩いていれば、テープの方が追いかけてきます。
このコースは、
・テープが薄い
・痩せ尾根、
・枯葉で滑りやすく、
・急登、
・獣の気配が濃厚
です。その代り静かです。誰も歩いていません(^^)。
■ 登山口
ほおのき平より少し先に「マウントピア黒平まで15分⇔」という道標があり、どちらへ行っても15分でコテージ棟に着きますが、沢沿いの方(北側)は台風のため倒れた倒木で大変歩きづらいです。
6月に行ったときは行きにこの道を使いましたが、何ともなかったです。今は重機が入らないと避けれないような大きな倒木がたくさんで驚きました。台風の威力ってすごいですね。
今は下から登るときは、沢コースの看板を外してありますので、入る人はいないと思いまうが、帰路で看板を見て、左コースを選ぶとこれに突っ込んでしまいます。要は沢沿いに降りていけばマウントピア黒平に着きますが、あれているので、反対の道のほうが断然歩きやすいです。
■ GPSトレース
■今日のコース
山小屋ではないけれど、施設があると女性にも安心です。
そば600円。 駐車無料。トイレは先にあります。
登山ポストはありません。
黒富士登山口。コテージのほうを上がっていくとあります。
尾根コースです。
途中、木々の間から、天狗岩が見えます。
ココはほおずき平と書かれた、少しだけ広がったところです。
ここで尾根コースと沢コースに分岐します。
沢コースには、これでもかというほど、5m置きにピンクテープがあるのに比して、尾根コースはまばらです。
取付でも、迷います。とにかくテープに頼らずに尾根に乗るのが良いです。 1427のピークがある尾根です。
ちなみにかなり急で痩せた尾根です。
テープない・・・けど、なんとなく道は分かる。
尾根に乗ります。とにかく尾根に載っていれば安心です。
このように痩せた尾根です。岩がごつごつしたところも少しだけ出てきます。
鹿の足跡。 人間の足跡より、鹿の足跡のほうが濃いです。
これは鹿道のようです。私はトラバースをしてしまいました。
とりあえず尾根にそって進んでいればOK。
道標に来ました。1427のピークです。
夕もや尾根というちゃんとした名前がある(笑)
これは道をロストしたところです。鹿の踏み跡らしき通り道がうっすら見えます。
鹿道は八丁峠へ至る、鞍部に向かっているのでとりあえず、乗っています。
沢の源頭部です。
つまり、鹿さんの水飲み場だったみたいです。
ここでカラスが一斉に飛び立ったので、このまま沢を詰めると動物の死骸にぶつかるかもしれないと思い、コースを変えました。
適当に付きあげて、稜線の縦走路に出ました。
少し引き帰して正しい尾根コースの入り口を確認します。
縦走路からは普通に黒富士ピストン。片道25分。
八ヶ岳は雪をかぶっていて、いい感じです。
3日前もきた。
3日前も来たんだけど、あの鞍部に降りるとしたらどこから降りるか?コンパスを当てないと、ブッシュが濃くて展望がないことを改めて理解。
帰りは沢コースと思っていましたが、往路で正しい尾根コースに居なかったので、問答無用で復路も尾根コースです。
ルート確認のため。
これ、尾根コースの取り付きなんですが・・・テープあります?
ないよね~(笑)
とりあえず、あっちっぽい、とは分かりますが。
来るときに通った鹿さんの水飲み場が下に見えます。
向かって、右側の薄い踏み跡は鹿道。
上部にあたる左側が人間道。
鹿道のほうが濃いです(笑)。
これが道です(汗)。
ちゃんと尾根に出た。
来るときは鹿道に導かれて、トラバースしていました。
尾根に乗ればラクラクです。
テープの方が追いかけてきてくれます。
これは尾根上のコルです。下部にゴルジュ丈の岩壁が見えます。
こんな道です。ここは左に曲がります。
鹿と思われる新しいマーキング(おしっこ)跡。
空気の流れに乗って獣の匂いがしたことが、4~5回あり、そのたびに強く笛を吹いて、こちらの存在を知らせます。
それにしても、平日だから、誰にも会いません(汗)
こうなると分かりやすいですよね。
尾根です。
下には先ほど源頭を見た沢が見えます。
帰ってきたほおずき平。
分岐がありますが、右を選ぶべきです。
左側はとても荒れています。
私は前回右をすでに通り、来るときも右を通ったので、帰りは左にしてみたら、15分の道に30分かかりました。
このような設備に来ますが・・・道が先で通せんぼされています。
無理に突き進んで正解。台風で小さな土石流ができているだけです。
私は一度ここで沢の対岸に渡りました。
台風で倒れた木の根。
さらに倒れた木の根。
まだまだ風倒した木。
こんなに・・・
というわけで、かなり倒れた木を避けるのに労力が要ります。
丸太橋は2回わたります。
ミニチュア的な沢。
ひのきの植林地の中を通るとコテージ棟に出ます。ここが入口。
昔は入り口の道標が立ててあったようですが、今は取り外されています。
これが燕岩です。大きなハチの巣がぶら下がっています。
これは林道から燕岩岩脈。
自分が登ろうと言う山は、林道にいる間から常にチェックすべし!
帰りは夫婦木神社に立ち寄りました。
黒富士の森に生えていた木がご神木です。
女性器・男性器の形をしている、不思議な形の木でしたが、撮影禁止でした。
しかし・・・この木を伐ったために集落は厄災に見舞われたのだそうです。
子宝授けの神様としてまつられています。
たしかに自然にできたというのはすごいな~という形でした。けど、伐るのは良くないかも・・・。
帰りの林道からは、甲斐駒がきれいに見えていました。昇仙峡の晩秋の紅葉もきれいでした。
明日明後日は崩れそうなので、偵察はまた日曜に延期です。
今週末夕もや尾根から黒富士に登る予定です。詳細な情報と写真、大いに参考になりました。ありがとうございます!
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