Friday, January 11, 2013

1月の厳冬期北八つ周遊


今日も甲府は大晴天。洗濯物が眩しい!です・・・ 大晴天のときは、

「お山が私を呼んでいる!」

と単純に思っていた私ですが、今回の経験でむしろ

「ああ!雪が消えちゃう!急がねば!!」

と思わなくてはならないのだ!と理解しました(^^)。 そうだったのねぇ~。 

今日は朝からパタパタ家事消化日です。なぜなら明日も重要イベントがあるのダ!

本来は行きたい山があったのでしたが(それに雪も踏みやすそうで、なおかつ風さえもなさそうな絶好の天気図…ああ…残念)

とはいえ、昨日の山も報告しておかなくては。

■ 1月の北八ツ周回


この日は前評判どおりの寒気が入る寒い朝でした。寒い朝と聞くと、俄然ヤル気に(笑)

というのは寒いほうが景色がいいんだよな。

寒さは対策できるけど、景色がNGだったら歩いても何も楽しくないかもしれない。


中山展望台&にゅう方面の道。ラクラクですね。
 道のアップ。

 気温が低かったので樹氷が発達してキレイ!! 空がピンクなので、トワイライトゾーンです。うっとり。 


こういう景色に出合うたび、「人生はこういうのを何度見たかで勝負が決まるのではないか」と思ったりするのですが・・・ 夫に悪いなーと思う。彼は今まだ働いているのだ。


天狗岳方面。すこしガスが晴れてから歩き出したほうが良いかもしれない。


樹氷がキレイです。 木はえらいなぁ。 この日は木が凍結によって割れる音をよく聞きました。



このアタリで、ソフトバンクが入った。突然メール着信音がしたのでビックリ。

にゅうです。岩の突起ってだけなんだけど、夫と初めての山登りで来たから思い出の地。 昨日はちゃんと晩御飯食べたかしら?

にゅう、到着。強風であまり長居はできません。





にゅう山頂から北八つ方面。寒そうですね~。

にゅうの岩の間から。。。雲海がすごい。
 北側を見る。雲が沸き立つ様子。風が強いんだなぁ。

そそくさと降りますが・・・10分ほどでトレースは消えてしまった。稲子湯のほうに抜けたらしい。

それは私も行きたい道なんですが・・・・まだ歩き出して1時間・・・下山するには早すぎる(汗)。

にゅう・稲子湯分岐

ここが2つある稲子湯への分岐の一つ目、最初のにゅう・稲子湯分岐。

とりあえずまだ歩き出して1時間なので、白駒池へ・・・と思う。白駒荘でおしるこでも食べよう!

・・・が・・・

■ ルートファインディング???

と、トレースがない。なんとなくあっちのような気はするんだが・・・。

クイズ!赤布はどこでしょう! まるでウィーリーを探せ!なんだな・・・ 見つけづらい。

 正解は左下と右上の赤丸の中。 こんな目立たないテープ・・・(汗)



こんなのって アリっ?!

もうすぐ消えてみえなくなっちゃうよ!

 二つ目の稲子湯への分岐。

目的の尾根は しゃくなげ尾根というらしい。 八峰鹿の湯に続く尾根は、白樺尾根というらしい。

ココでしばし悩む。 

GPSは電池が今日持つか分からない。地図を見る。うーん(汗)。コンパス、持ってるけど・・・。 水・・・溶かせば何とか。ビバーク? そりゃなんとかなるくらいのものは背負ってるけど・・・。はぁ(溜息) そういう最悪には直面するには山暦浅すぎ。 

ココまではラッセルだったんだよなぁ。

ここから下も1人しか歩いていないらしく、ルートは明瞭になったけど、白駒池までフツーに結構なラッセルとなり、結構疲れた・・・下るのはいいけど。登るかぁ・・・

とりあえず・・・まだ日は高いので、白駒池へ。

白駒湿原

いつきてもキレイだなと思う白駒湿原。ぽっかり空いた日向が森の”みんなの広場”って感じ。

 白駒池。雪紋がキレイ。

普段のつもりで池を直進したら・・・ツボ足だと足が引っこ抜けないではないか!こりゃ大変・・・

アイゼンはバンドがずれてくるので取ってしまう。 つけている意味がない感じだ。

 白駒荘はやっていなかった(汗)。

次の目的地、麦草ヒュッテへ。 通いなれた道。 でも・・・残念ながらTさんはいなかったのだが・・・

新しい別の小屋番さんがもてなしてくれた。 客は私だけ。

コーヒーのご相伴に預かる。新しく来た小屋番さんは、四万十川でカヌーのガイドをやっているのだという。 

これはまた何と言う環境差!あったかいところから、日本で一番寒いところへ!

四万十川には、サケが川に帰るように毎年カニたちが帰ってくるカニの道があり、カニ猟でもそのカニ道を良く知っていないとカニを取ることができない。 ところが開発というのは、カニの道とは、お構い無しに堰堤を作ってしまうのだ。 堰堤は基本的に地元の雇用対策なのだ。

話していたら、私の後続の人が到着。結構な大男さんだったのだけど、それだけにきっとラッセルで埋まったに違いない。


 下山があるので長居せず出発。11時。とっとと帰らねば! 白駒池からにゅうに登るのがラッセルしんどそうで、良く踏まれていると分かっている表参道、つまり山小屋を数珠繋ぎにすることにする。

表参道も中山展望台までの登りが長かったよなぁ・・・とは、思うのだけど、長いだけで一切難所はないし、ルートを探すこともない。疲れてイヤになったら、小屋があるのでもう一泊できる。

けれど、登る前から気分はどんより・・・ 急いで登んなきゃいけないのだよなぁ・・・。あの長い道を。

 途中にテント泊の形跡を発見。

一応、寝食背負っているけど、冬のテント泊はまだやったことがない。

・・・から、1人でそういう羽目には陥りたくないものだ。 でも、仲間がいれば楽しいんだろうなぁ。

この玄関?マークが物語っているよなぁ。

 丸山までの道は、相変わらず北八ツらしくて、針葉樹がきれいでした。 でも結構、登らせられる。 まだランチのおでんが効いてて、なんともないけど・・・

この道は南下するほうが大変です。北上に使うべし。

■ ルートミス

高見石小屋にはすぐ着いたけど、ここで小屋前を直進してしまい・・・ん?と思う。

下る・・・ココで下ったっけ? 

そこで 地図を見る。 うん、中山展望台までも少し鞍部に降りるか。まぁいいか。

さらに行く。すると鞍部にでないでさらに下り、左に折れる。 ん?? 

んな分けないよな??? 

もう一度地図を出す。今度は2万5千・・・コンパス。方角だけ確認する。 

・・・東進しており、・・・・これは白駒池へ通じる道のようだ(汗)。

ということで、今来た道を高見石まで戻る。 15分のロス・・・ああ、急いでいるときに限って。

これは中山展望台までの道。長い登り。


天狗岳をもう一度見て、下山。 

途中で、南極探検隊風のおじさんとすれ違い。すごい防寒体制だった。よほど稜線は風がきつかったのに違いない。 

私なんて、今日は当初の予定、逍遥コースと思っていたために、スキージャケット。

なので中身はホカホカ過ぎて暑いくらいなのだ・・・脱ぎたいけど脱げない。だってネックゲイターは凍っている。今脱いだら霜だらけだ(笑) 人間に着氷?んなわけないか。

やっぱりアルパインスタイルのウエアリングは汎用性という意味で優れているんだなぁ、と思う。どういう山になるか分からなかったら、いつものアルパインスタイルの格好をしておけば、暑くても寒くてもレイヤリングで対応できるんだな。 

今回のイメージは北八つ逍遥だったのに・・・。

やっぱり北横岳ロープウェイから雨池に行けばよかったかなぁ・・・でも小屋が麦草ヒュッテしかない。 

天狗岳は、今日、どうだったのだろう・・・ それにしても、冬の天狗はもう5回も登っているなんて。

中山峠には13:40に到着。一安心。黒百合ヒュッテには寄らず、中山峠をすべり降りる。

だって疲れてるんだもん・・・。

しらびそ小屋ではお姉さんにまた挨拶に立ち寄り、おしるこを出してもらう。700円。 

とりあえず日暮れまでに車につけそうなので、もう安心。

しゃくなげコースのことは、行きで、聞いたのだけど、ご存じなかった。 1人分のトレースがあったことだけ話しておく。後は、他愛ない話。 主は喜寿だそうだ。

 

案内板を次回のためにみておくんだけど、しゃくなげコースは掲載されていない・・・(汗) しゃくなげコースというだけに、しゃくなげがよいのかなぁ?
コース入り口も確認。歩けそうに思えるんだが。


 稲子湯でひと風呂。ここの源泉はピリッという刺激がある湯だった。誰もいないので貸切。 気分は極楽。

でも足をみたら、血豆と親指に豆ができてた・・・左足だけ。でもポアントでも同じところにできるんだな。左の第4指はすこし短いのだ。 

冬の靴のフィット感は お金をかけて高めた割には全然改良されない・・・



 帰りの車窓から見えた立派な山。誰? 

 御座山かなぁ? 立派。

■ 反省&研究

赤と青の線が、しゃくなげ尾根。 赤&青は上りか下りか。赤丸のところで納得感がなかった。
緑の線が、しらかば尾根コース。



こんな感じ? この道は、麓からにゅうを目差すとそれなりに納得感があるけれど、降りるのはルートファインディングが厳しそうだ。 分岐で迷って、沢に迷い込んだらかなわない、と思ったんだった・・・

ローテクGPS開発への道はまだまだ険しそうなんだなぁ・・・



No comments:

Post a Comment