Tuesday, January 8, 2013
読了『安心登山の技法』
この本は、山のベテランがいかなるシーンで「ちッ!」と舌打ちするのか知りたい人におススメです。
基本的に群れることで安心を感じる発想の人は読んだほうがいいかもしれません。群れていても山では何にも安全にならない。
雑誌『岳人』の連載記事を単行本にまとめたものです。辛口批評なので、面白いと感じるか、あるいはこんなこというなんてと感じるかは、読者が自分自身をどこに位置づけるかによります。
なので、ツアーに参加することを登山だと思っている人が読むと全然面白くないどころか、始終
批判されているかのようで面白くないでしょう。この著者を逆に攻撃したくなることでしょう。
でもそういう人が一番読むべき本なんだな。
一方で、山の非常識を素直に受け入れることができる山の初心者や若者、まだ脳みその柔らかい人は、ツアー参加&山小屋泊が山登りだと思い込んでしまう前に読むべし。
これで、知らずにウッカリ非常識登山者になる愚を避けることができます。
主たる主張は
・大切なのは自分が行こうとしている山はどんな山で、そこに行こうとする自分の技術や体力は大丈夫なのか?だ。
・登山計画をきちんと立てよう
・地図を読もう
・早い人には譲ろう
・生ゴミは持ち帰ろう
・行動が終わるまでお酒は我慢しよう
・登山の技術を磨こう
でした。
言っていることは本当に当然のことばかり。その当然が当然でなくなったメカニズムが私には
不思議なんだなぁ…
旅行ってのは計画からして楽しいもの。まして登山は登る前のワクワクに1回、登って1回、降りて振り返って1回と3回も楽しめるものなのに。
なんで、楽しいところをやらないのが楽しいって事になってしまったのか…摩訶不思議。
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