昨日は岳連主催の初級ロープワーク講習会でした。
クライミングメイトと一緒に5人で参加。
結局、最初の一般登山でリーダーとして必要な、フィックスロープの張り方や、支点の作り方のほうが、普段スポーツクライミングしている側にとっては、役に立ち(笑)、クライミングはいつでもできるから…ということで、ひたすら結び目の練習…(笑)
私は変形ブーリンを知らなかったのですが、出来るようになりました。立木の固定はクローブヒッチも出来そうですが、ブーリンが定番だそうです。ブーリンはリング荷重を掛けないように使うのが重要なポイントです。リング荷重を掛けるとほどけます。
≪関連記事≫
不遇のブーリン
登山者が覚えるべき結び目
帰りは、確保理論のテキストをファミレスでステーキを食べながら、皆でおさらい。
というわけで、大変実り多い休日でした☆
■ 大変人気です!午前中 初級ロープワーク講習会
講師は、いつもお世話になっている、御坂山岳会の先輩が3人も来てくれていました。
それより、3人で足りるの?ってくらい、参加者が多くてびっくり!
定員15なのに、こんなに人が一杯!
大盛況です。
私は思うのですが、安全に対する意識は大変高まっているのではないでしょうか?
わたしのこのブログでもよくコメントをいただきますし・・・ 私の、
鎖場の安全通過のためのロープワーク という記事はとっても人気が高いです。
これは立木への固定をしてくれているところ。
実践は各自。
取っ手を作る。インラインフィギュアエイトノット。
友達を支点にして作る(笑)。
しかし、暑かったですね~。 お天気が変で、蒸し暑く、午後はインドアに入りました。
フィックスロープは、人工壁の下部を利用して張りましたが、支点になるようなものがないので、いっそ、外の芝生に立木があったから、そういうところでもいいのかも?
■ フィックスロープの張り方 通過のさせ方
崩落したガレ場を通る、というシチュエーションを想定し、リーダーがフィックスを張りながら、後続を通過させ、サブリーダーがロープを回収するという技です。
≪3つの危険個所の通過≫
危険な水平トラバース =フィックスロープに各自簡易ハーネスのセルフビレイ
危険な下り=フィックスロープに、インラインフィギュアエイトノットで、取っ手を作って下降
危険な登り=フィックスロープに、フリクションノットで登る
です。
必要なものは、
リーダー: ロープ&カラビナ数枚 フィックスロープ設置用。
フォロワー: 簡易ハーネス用ナイロンスリング 120cm ×1、セルフビレイ用ナイロンスリング60~120cm×1、安全環付カラビナ 2、フリクションノット用ロープまたはスリング1 です。
これだけの知識がパーティで共有できていれば、たいていのところは、確保されながら通ることができます。
もちろんながら、トップを登るリーダーと、サブリーダーは、通常のリード・フォローと同じになり、落ちれません(笑)
■ 3分の1システムはしなかった
私はフィックスを作るのに、3分の1のシステムでロープを張るのを教わりました。たぶん、女性だと力がないので、力強くロープを引けないから。
3分の1システムは、縦に使えば引き上げなので、レスキューのセットと同じです。(でも解除がまだワカラナイ…)
これ去年は小屋で洗濯物を吊るすのに役に立ちました(笑) ツエルトの天井を作るのにも役に立ちます。
とりあえず、それは講習でやらなかったので、書いておきます。
≪ピン!と張ったフィックスを作る方法≫
1)ブーリンで末端を立木などに固定(ウエストより高い高さで。墜落係数を1以下にするため)
2)ランニングでロープの流れを作る
3)反対の末端はスリングで立木にタイオフし、カラビナを掛けムンターを作る
4)張っているロープに、フリクションノットを作り、カラビナを掛ける。
5)そのカラビナに末端を通し、フリクションノットを引いて、ロープを張らせる
これだと折り返すので、あまり腕力を使わず、ロープを張ることができます。
■ 午後 クライミング体験会
午後はクライミングに必要なロープワークでした。
が、クライミングは毎週しているので、結局、講習会そっちのけで結びの練習をしていたので(笑)、ちょっとよく分かりません。スミマセン・・・
みんな楽しくエンジョイクライミングしていたような???
これは岳連のエライ人だと思うのですが、いいのか?!
遊んでいるのでは????
私は一度先輩のビレイをしてみたかったので、トップロープ張ってくださいよ、と先輩をだまして?(笑)登ってもらいました。
さすがに「落ちてみてください」とまでは言えなかったのですが…(笑)。
私は外の人工壁で、普段確保してもらっていない先輩に確保してもらい、それも成果でした。
私はクライミング強くないので、やっぱり落ちることがあるので…
あんまり強くないってことも、クライミングしている姿をみたら、ベテランだったら、何も言わなくても分かってくれるかなって思って・・・。
ホント、取れた!と思ったら、落ちますからね・・・
私は左手の握力18kgなのです・・・(--;)
■ 確保理論の読み合わせ会
これは10ページくらいある資料を持って行ったのですが、教え好きのクライミングメイトがいて助かりました(^^)。
ほとんどステーキセットを食べながら、クライミング談義をする会になってしまったのですが(笑)
それでも一緒にクライミングをする仲間で、大体の知識の共有、
何を知っているべきか?
が共有できよかったです。 知識の深さ、は、それぞれが各自で深めていく課題、という感じ。
墜落係数2だとビレイヤーも緊張して待機していることや、どこで墜ちていけないか?が分かってくれたら、御の字かな?!
≪ビレイヤーが緊張している5つの瞬間≫
1)1ピン目をとるまで → 落ちたら、ビレイヤーごと、テラスから落下
2)2~3ピン目を取るまで → ロープの伸びにもよるが落ちたらグランドする危険あり
3)かぶっていない緩い傾斜の壁 → 落ちたら怪我
4)ランナウト → よく見ておいてあげる
5)Zクリップ → わかっていてもウッカリやってしまう
上に行ってしまったら、もう大して心配は要らないです。zクリップは、してしまったら、下のヌンチャクを外せば良いそうです。
≪墜ちていけない5つの場所≫
1) 1~3ピン目を取るまで → ロープの特性を考えて、伸びでグランドするようなところでは落ちない
2)トップロープの登り始め → よくロープが出るのでグランドになりやすい
3)トラバース → 振られる
4)トップロープでの被った壁 → 落ちたら壁に戻れない(笑)
5)ランナー回収時の一番下 → フラれ分のロープの長さが出て、グランド。
ともかく、考えないですぐ落ちるのは辞めましょう。
■ 次回は、懸垂下降友の会?
今度は、懸垂下降の会を催そうかな~と実は考えています。
敗退の技がないと、どこにも行けないからです。逆に言えば、敗退さえできるなら、どこにでも行けます。
実は初心者のための沢は、敗退の練習のために行くところなんですよね。
まぁ懸垂はクライミングの中では事故が最も多いので、最初は、公園でセットを練習するのが良いと思います。いきなり本番だとアブナイので。 懸垂下降だと確保器を落とすのが多い。
≪懸垂下降の色々≫
・定番 下降器を使った懸垂下降
・定番 エイト環を使った懸垂下降
・非常時用 カラビナ懸垂
・エクステンション
・バックアップ
・ロープを下ろす方法 (投げる方法2種、持って降りる方法2種、繰り出し法)
・途中停止
・宙吊りからの脱出 (プルージック)
≪ラッペル関係参考記事≫
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6770.html
です。 私はエイト環で、エクステンションとバックアップをつけて降りてみたんですが、うーん・・・
ちょっと微妙。バックアップが効きすぎて降りづらかった・・・。
でも、ファーストで降りるなら、バックアップは必携の業です。トラブルで、両手を離してしまうかもしれないので。
最低でも、カラビナ懸垂くらいは練習しておかないと、敗退できることにならない。
懸垂は8環が優れているそうです。私も懸垂は最初はエイト環でやっていました。ATCは後からやりました。ATCのほうがフリクションが強いです。そういう違いを知るのが大切かもしれない。
というわけで、山の企画がどんどん盛り上がっていますが(^^)
私が立ち上げたいのは、
本チャン力向上委員会
なんですが(笑)
← やっぱり騙されて、ファイブテンのスパイアを履いている・・・
ねぇ・・・私もMiuraが欲しいです・・・
19000円・・・(汗)