Sunday, June 29, 2014

初心者だけのツルカメスラブ&春のもどり雪

■リスクを取るのがリーダー

今日は仲間3人で、初の ”自立したクライミング”でした☆ 相方は初・マルチリード☆ リーダー誕生です☆

クライミングでは、一番初めに登ることを リード、と言います。英語でLead。

リードは、セカンドとは全く違い、自分の上にはロープがないので、リスクが一気に大きくなります。

リードするということと、トップロープで登ることは、全く別の活動と言っていいくらい、違う活動です。

リードは、命がけ。一か八かと言うところを頑張らないといけません。トップロープはリードと全く同じムーブをやったとしても、所詮安全が担保された中でのことです。一か八かリスクを取る、という要素はありません。

リスクテイキングがあるかないか?で、難易度というのは、2つも3つも違います。

Leadする人のことを、Lead Climber といいますが、Learder、リーダー、 ともいえます。日本語でリーダーと言えば、一般に指導者を指しますが、本来は、先導者、という言葉がより正確なのだと思います。

その先導者は本来は、”上手く行くか行かないか分からないこと”に対して、”自らリスクを取って”、”他の者のため”、先導する者、というのが、正しい意味だったのだ、とクライミングにおけるリードを知って思いました。

昨今の政治リーダーシップには、まったくリスクテイキングが含まれず、つまるところ、まったくリーダーはリードしておらず、単純に前人が行ったことをまるっきり踏襲しているだけです。 リスクを取らないリーダーはリーダーと言えないんですよね・・・

そんなことを考えた今日でした☆

■ ツルカメスラブ

今日は、簡単にトップロープが張れて、スラブの練習ができるところということで、午前中はツルカメスラブに行きました。 

前日がすごい雨だったそうなので、岩が濡れていて、嫌な感じでした。

各自3本づつTR。 その後、台湾の人がやってきて、ここを登らせてくれないか?というので、ロープを貸してあげて、午前中は終わりです。

ここでは面白い出会いがありました。この台湾の人たちは、アジア選手権に出たほどのクライマーの女性と少女でしたが、その人たちの同行者がイカロスという、きっとすごいクライマー集団に違いない、と思わせる、腕の発達した男性クライマーと、台湾語ペラペラの女性のコンビでした。

台湾はお正月に行くと、とっても良いクライミングライフが過ごせるのだそうです。

私たちは、まだまだへっぽこクライマーズですが、頑張って、登っているのを神様が評価してくれたみたいで、ちょっとうれしくなりました☆


■ 春のもどり雪

しかし、アプローチで迷ったり、ロープを貸してあげたりと、贅沢な時間の使い方をしてしまったため、肝心のマルチピッチでのロープワークの時間が押してしまい・・・(^^;)、春のもどり雪についたら、もう1時半! あ”~ です。

春のもどり雪は先客がおり、擬似リードを設定して、リードの練習中でした。最後の一人が終わるのを待って、2時スタート。

途中、晴天なのに雨が降ってきて、また岩が濡れるな~とイヤだな~と思っていましたが、ギリギリでお天気はセーフ。

2P行ったところで15:30となり、もう下山の時間で、降りることにしました。

あと1ピッチあったのですが、大ランナウトだし、3人が各時登攀するのは、結構時間がかかるので・・・。

今日は、相方が初リードで、初のリーダー役。私がラストのクライマーでサブリーダー役です。 

前回は、連れて行ってもらったので、相方はサブリーダー、私がセカンドでした。
一個一個ランキングを上がる感じ(笑)?

■ 今日の課題 ロープワーク

今日の課題はやっぱりロープワークでした。

3人の時のロープワークは、ちょっと考えてやらないといけません・・・ 今日は2本のシングルを持って行ったのですが、1本でビレイし、一本は単純に引いていきました。

が、これだと、3番目の人のロープがどこの中間支点も通らないので、最後の人はクライミングのラインによっては大きく振られることになり、危険です。

これを避けるためには、セカンドの人に要点要点で、ランニングに、3番目の人のロープを通してもらわなくてはならなくなります。

が、セカンドの人は一番弱いからセカンドなので、そのセカンドの負担が増えてしまいます。

この場合は、セカンド・サードの位置を入れ替えるか、最初からリードが3番目の人の登るラインを考えて、中間支点に2本目のロープも通すかしないといけないようです。

また、ロープアップから、ビレイ解除⇒登っていいよ、のコールが聞こえてこないという問題が・・・。誰が何をどうコールすべきかの確認は必要なようです。 コールは余計なことを言わないというのも必要かもしれません。

■ 懸垂支点

今日は念願の?(笑)懸垂支点の写真が撮れました(^^)












































このような懸垂支点です・・・ 残置スリングの束。 

新しいスリングが中に見えますが、これは、この黄色いスリングを置いて行った人も、この擦り切れた残置スリング、なんかヤダ・・・と思ったのでしょう。

この支点の場合、立木が完全に信用できるので、信用できないスリングは、介すほうがリスクが大きくなります。

このようなたくさんの残置スリングの束にかかったリングを懸垂支点としないとならない場合ですが、

1)最初から信頼できる立木にロープを回しかける
2)バックアップを取る

の2つがあります。 

私はシンプルなので 1)が好きですが、ロープが回収しづらくなる、というリスクがあります。ロープと木がこすれてロープも立木も痛みます。(がアルパインでそんなことを言っている人はいなさそうです。シビアな場所では、支点になるものは何でも支点にします。がリングだとロープが扱いやすいです。)

2)の場合ですが、バックアップは、ロープそのものにつけることが大事だと思いました。

また、第三の提案として、

3)回収可能な懸垂支点をバックアップとして使う

のも良い案だと思いました。


全体で、とても楽しいクライミングデーでした☆ S田隊長、おめでとうございます!!




4 comments:

  1. 無事につるかめスラブに着けたみたいで、良かったです(・∀・)ノ
    一緒に登りにも行きましょう~!!

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  2. O原さん、ご心配おかけしました~ 5峰は乾いていましたか?

    今日はA木隊長と小川山レイバックに行きました。隊長はクレイジージャム完登ですよ~

    私はもうちょっと上手に登れたら、色々と愉しいんだろうなぁ~な実力です(遠い目・・・)。

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  3. 5峰上部は乾いてました。

    アラーキーさんの完登見たかったです。

    次はガチ山女子さんのリードでのレイバック完登ですね!!!

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  4. いやいや~ 皆さんの凄さをかみしめるばかりの日々ですよ~ 

    私は5級マスターを目指します☆ フリーはボチボチです・・・(あんまり才覚なさそう・・・・)

    小川山レイバックって、レイバックしなくても登れるみたいで、小川山ジャミング、ってほうが正しいような気がしました。 隊長も最後レイバックしないで登っていました。

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