一泊二日の沢山行から帰ってきました☆
帰ったら、体のあちこちにあざが一杯なのですが…(笑) 自然と大格闘?! いや~今回は雨に振られたりもしたので、一泊二日お腹いっぱいな沢。釜の沢でも一泊二日だったのですが、小さな沢を3つつなげることで山全体の雰囲気の違いを感じることができました。
いや~、沢は楽しいですね!でも課題もいっぱい見えました。
登山と、沢はまた別物で、別の技術が必要なようです。
岩でも、外岩とインドアのスポーツクライミングは違うし、アイスと岩も違うし、雪稜と夏山も全然違う。 ロープワークも全然違う。
・沢特有の歩き方をマスターすべし!
・内面登攀?
・ザックを軽くすべし!
私は雪稜が一番好きで一番得意です。
雪の急斜面には自分でも強いと思います。
けど、動的な歩きが続く、飛び石歩きが必要な沢は今から身に着ける技術です(^^;)
あとは沢では、地図読み必須。枝沢などの分岐点をよく事前に確認しておく必要があります。地図上に水線がなくても枝沢があることがあります。
■ ザックが重いと振られる
今回は師匠に連れられての、初の本格的な沢で一泊二日です。
これまで、私は、沢やさんはなぜシュラフカバーで寝るんだろう?と思っていました。
が、今回理由が判明。
ザックが重いと振られる…
沢では、当然ですが、歩く場所が飛び石伝いです。
飛び石伝いの歩き方は、尾根でも、岩交じりの登山道で出てきます。あるいは、岩塊斜面などでも出てきます。
基本的にはぴょんぴょんと、ばねを使って、伝うので、動的な歩き方です。
これがザックが重いとしづらいのです。ザックが重いと、基本的に静的な歩き方が合っています。
普通の尾根道でもザックが重いと、小股になり、余り膝を上げないように歩くようになります。上下移動が多いと疲れが倍増するからです。
しかし、飛び石歩行では、上下移動をあまりしないようにしても、前後左右に体の重心を移動させて、飛び石をしないと歩けません。
その時に、普段の体重より重いと、余計に体幹の力が必要になるのです。今回は私はザックを軽量化しないで行ったので(実際全然重いと感じませんでしたが)、沢を歩いていたら体がフラフラ…あらら!って感じです。
全然スピーディに歩けません…(^^;) 困りましたねぇ… 要特訓です(笑)
今日は下山では、普通の登山道を使いましたが、ハッキリ、全くザックの重さが問題ないということを感じました。なので、重さが問題になるのは、沢のような歩き方をする場合です。
■ 沢を歩くとき
沢では、どこを歩いてもいいのですが、私が気を付けているのは
1)できるだけ最初の方で水に浸かって水に慣れる
2)水の中に良いスタンスが隠れている
3)フエルトの沢靴の時は、砂地を歩かない
4)水の際はぬめっていて危ないので歩かない
5)摩擦力をあまり信用しない
です。
1)は、沢に行って水を避ける、という本末転倒を避けるのと、やっぱり水と最初にお友達になるほうが
あとあと良いからです。これは最初に沢に連れて行ってくれた山の先輩の教えです。
2)はゴルジュや淵などのへつりです。大体、横に回って岩を伝うことになり、ボルジムのトラバースの課題と同じムーブになりますが、水の中にいいスタンスがあることが多いです。
小滝も、たいていは滝の中にスタンスがあります。なくても側壁にスメアリングできますし、たいていはチョックストーンが挟まっているので、落ち口にはスタンスやホールドがあります。
なので、大きい滝でなければ大抵は登れます。ただ水量が多いと水圧に押されてしまうので、登るか登らないかの判断は困難さだけでなく、水圧にも寄ります。
3)は、去年、釜の沢で言われて、ホントにそうだと思いました。フエルトの目に砂が詰まると、よく滑るのです。これはアクアステルスを履いている人とは決定的に足を置く場所が違います。 砂が入るとホントにフリクションがなくなり、アブナイです…。
4)水の際にはコケが多いんです。もうひざ下くらいだったら水の中のほうがいいです。水の際で色が茶色く変わっていたら、つるりん!と行くことが多い…ああ~こわい。
5)摩擦力で登るスメアリングですが、あまり信用しない方が身のためです。岩は尖ったところでも、てっぺんの方が滑りません。ともかく力のライン(アクシス)以外には、立たない方がいいです。
私は今日は、クライミングシューズなら絶対に立ち込める小さいスタンスにつま先で立ちこもうとして、滑り、指の爪が折れてしまいました。別の個所ですが、思わず手をついて突き指です… 滑るのでそうなります。クライミングシューズ並みのフリクションはありません・・・
上記以外にも
1)出来るだけ易しいところを歩く
2)浮石は踏まない
3)動かないかどうか確かめて、ホールドをつかむ、スタンスに乗る
などがありますが、これは普通の登山道でも同じです。でもフリーの岩場が長いと、岩=動かない、と思い込んでしまうのかもしれません。
私は岩の経験が浅いので、岩が動かないモノだという信念はまだないので大丈夫ですが、岩歴が長いともろいことに、嫌気がさすかもしれません。
今日は滝を巻くときに私は尾根に乗り上げ、そこがスラブだったのですが、つかんだ木の枝が根っこごと全部はがれて、びっくり・・・足元の岩が落ちそうなときも多々あり、ルンゼを詰めると落石、です。
■内面登攀?
チムニーなどの狭い箇所をスメアで登ることを内面登攀というそうです。
チムニーと言えば煙突…ということは煙突掃除屋さん? サンタクロース?
ある意味、クラックも体の一部を入れて登るので似ているかもしれません。
身体が小さい人は有利なのかな?
私は背が低いので、よく膝で乗りあがらないといけないので、姿がダサくてイヤですが、フリーのムーブには決して出てこないこのような膝をつかってのマントリングも沢ではしょっちゅう出てきます。
フェイスなどは、外面登攀に入るそうです。ということで、クライミングはクライミングでも、人工壁と外岩が全く違うように、岩と沢でもまた全然違うようです。
■ 良かったこと
良かったのは、宿泊でした。去年の沢泊の経験が生きて、沢での宿泊何にも問題なし!快食、快眠、健康優良児です(笑) やっぱり水たまりで寝る経験と言うのはやっておいてよかったかも(笑)?
雨の中でしたが、特に悲壮感を感じずに、愉しく沢泊できました☆
私はホント沢は寒いという印象でしたが、今回は凍えずに済みました。
シュラフ持って行ったおかげです。でもシュラフがあると、ザックがフラれて歩きが遅くなるので、その辺のバランスをどう取るか・・・
師匠は軽さを取って、寒さを我慢していたので・・・ どういうバランスがベストバランスか?を見つけるにはまだしばらく経験が必要そうです。
「…落ち口にはスタンスやホールドがあります。」という箇所が、私の今までの沢登りとは違うのでコメントを書いてみます。
ReplyDelete小滝というのが どの程度の滝を指しておられるのかはわかりません。
私の場合、まぁ高さが例えば7~15m程度の滝で
登り始めはスタンスもホールドも豊富やったのが、下から見えてなかった落ち口付近はツルツルで「登れないよー」となって、同行者に巻いてもらって上から お助け紐を出してもらった なんてことが多分5回以上はあります。
「落ち口にはスタンスやホールドがあるはず」と思うと危険、、、と考えます。
これは書き方を変えた方がいいカモですね。落ち口=滝の出口、水流がほとばしるところ、ではなく、水流の途中ということでかきました。
Deleteアイスでは、滝が終わるところ、上り詰めたところが一番、危険です。つるんつるんでホールドなしです。
それと同じことで、滝が落ち始めるところは、そもそも磨かれてホールドないはずです。
言葉の定義が違うんですね。
Deleteあと、余計なことかもしれませんが「滝が落ち始めるところ」でホールドがあるところもありました。ケースバイケースってやつですね。
用心して、言葉を使わないと、相手に真意が通じづらいですね。納得です。途中まで行って、仲間に巻いてもらってお助け紐を出してもらうのは、師匠もよくやってしまうそうです。 きっと行ってみたら、ホールドがなかったよ~っていう事情なんですね!! なるほど!!!
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