Thursday, June 5, 2014

ガチで行きましょう!

■ 気の合う仲間に年齢は関係ない

今日は、道志ばあばの家に遊びに行っていました☆

ホントは、道なき道を行く初夏の藪山の予定でしたが、大荒れの天候により、あっけなく、お宅訪問&温泉デーに決まり(笑)

まぁ、こんな時があっても良いです。楽しい一日を過ごしました♪

ばあばのおうちは、森の中のコテージで、ウッディな建物でした。別荘です。梁からはアブミがぶら下がり、階段からは、インラインフィギュアエイトノットで結んだ大きな結び目のあるロープがぶら下がっていました。冗談で、「ここの壁にホールドを作ったらどうですか?」と言ったら、まんざらでもない模様…。 すでに他の家で、壁にホールド彫ってしまい、叱られた前科があるそうです。

書棚には山の本多数。古い沢の本を借りてきました。

私は丹沢を水系で理解するのをまだしていないので、水系で分類してある本が欲しかったのです。

彼女は私とは親子くらいの年の差ですが、山の話尽きず・・・(^^)。温泉でゆでガエルになるかと思った(汗)

■ アプローチの確認

私はこの辺から入る沢の予定があり、アプローチを確認したかったので、行くだけでも価値がありました。

ただ、甲府ー富士吉田ー山中湖って、今、御坂トンネルが通じないので、行くの大変。なのに、ここ一週間、かなりの密度で、この同じ道を往復しているような気が…(笑)

若彦トンネルへの道をマスターできそうです。

この時期の山は、新緑が美しく、林道からは圧倒的に爆発的勢いで成長しつつある森のグリーンが、車に襲いかからんとする勢いで、こんな雨の日の山も、実は雨さえ受け入れれば、晴れた日より暑くなくて、むしろ快適だったかもな~なんて考えました。ちょっと一人でも歩きたいな~と思ったくらいです。

今、山はスズランの季節ですしね。

私はこの辺の山域、道志や丹沢はまったく初めてで、最も近い行ったことがある山は石割山くらいです(笑)

■ 振り回されないのが大事

そういえば、石割山は、去年、友人がドタキャンした山でした。もう家を出た後だったので、一人で山を歩いてきましたが、それはとっても快適な雨の日の山歩きでした。

ドタキャンされると、どんな人も当然ながら、残念だったり、ちょっと腹が立ったりと感情の波を経験します。ヨガでは第一の矢と言います。

でも、結局この日一人で歩いた雨の山で、私はすごく得るものがいっぱいありました。一緒に行っていたら、その相手の世話でいっぱいになり、山を愉しむことはできなくなったでしょう。

一人で来るべくして来たのかもしれません。そう思うと、腹は立たなくなります。

が、ドタキャンが社会人の常識としてダメなのはその通りですし、一般に人としての評価を下げますし、その人がそういう人だということが分かってしまうのは、否定しようがありません。

山にパートナーを求めるようになると、世の中には色々な人がいるということが問題になり始めます。

ドタキャンや、ルーズな時間、礼を失した行為などに振り回されると、とても疲れます。

大事なことは、人に振り回されず、自分の山を作っていくことです。

一人も良し、旅は道連れも良し、という気分でいること。

連れて行きたくない人は、連れて行かないこと。

自分が少しでも負担だと感じる親切はしないこと。

クライミングは命がかかわる。 クライミングメイトは厳選された山の仲間でないといけません。

特別な絆で結ばれた友達ということです。

■ 何も差し出さずにもらおうとする人が多い

私はバレエを20年近く習っていました。

レッスンの前後でストレッチしたり、パを確認したり、ビデオを見たり、と熱心な方で、最終的にはすごく詳しくなりました。熱心な人は熱心な人と仲良くなるので知識が加速します。

ここをこうしたらこうなるとか、こうだから、これができるようになる、とか、どう言う角度から見るときれいだ、とか、そういう話題で延々と一日が過ごせる人でした。

要するにバレエ馬鹿です。バレエでプロになるほどの人は例外なく、バレエ馬鹿ですし、バレエ馬鹿でないと、当然ですが、バレエの先生にはなれない。

ので、結果として、先生たちとは基本的に気が合わない、ということがめったになかった。スタジオに初めて入っても、先生ならすぐ私が何を追いかけているのか、分かってくれます。ヨガも同じような感じです。たとえ、スタジオを変わっても、今いるところからすぐ話ができます。

そうしたバレエ馬鹿の集まりが、私の周りでは転居しても、常に自然にあったので、友達には特に困らなかったのですが、ときどき、初心者の人などが、そうした中に入りたがることがありました。

でも、話について行けなくて、すぐ輪を出てしまうのです。

そういう人は、イメージ先行で、まだバレエが本質的に好きというわけではないので、バレエ馬鹿が盛り上がっているのがなぜなのか?が分からない。

でも、教えてくれ、というので、懇切丁寧に色々教えましたが、たいていの場合は、教えても、本人の中で、情熱がないので、全然上達しません。ストレッチもすごいのを教えても、すごいかどうかも分からないのです。

大抵の物事は、何かを得ようと思ったら、痛みとのトレードオフです。何も差し出さずに何かを得ることはできません。

努力せずにバレエが上手になることはない。ストレッチをしないで、足が上がるようになるはずがない。そんなのは常識ですね? で、毎日しなかったら、毎日していないという結果しか出ない。

で、憧れ先行の人は、そりゃ当然できるようにはならないよなーというレベルの、時間、労力、言い換えれば、そこまでの情熱、しか傾けないので、まぁ結果は当然のことながら、他のもっと情熱的な人ができることも、出来るようには、ならないのです・・・。残念ながら。

が、イメージ先行で、他の人が楽しそうにしている面だけを見て、羨ましいと思っているので、「バレエは報われない」と言って、去って行きます。 

大抵は努力不足なのです。必要な努力をしないで、羨ましがられるだけで、困りました(私は決して上手ではありませんが)。

が、一年や二年やったくらいの人が、「報われた」ら、一生を捧げて踊っているプロが困ります(^^;)

最近、山の仲間を得つつあり、バレエの仲間を思い出します。なんだか同じような感じです。

情熱がある人は、意気投合し、ない人はついていけない。ついていけない人はついて来なくて良いのです。 

ちょっと天気が悪いだけで、約束がある山に来ない人はそこまでの情熱しかない、ということでしょう。

■ 情熱がどこに向かっているかは、見た目にも表れる 

昨日、クライミングウォールで、クライマーの女性と山ガールブームの話をしました。

山ガール=山スカート、ですが、登山用品って高いので、登山に必要がない山スカートって、購入する優先順位からすると、かなり下です(^^;)

ギアを買っていたら、山スカートなんて買うお金は回らない! という話題で、ひと盛り上がり。

そうなんですよね! 山スカートだって5,6千円はします。じゃアイススクリューのほうがいい。ぬんちゃくだったら2個買えます。

山スカートはなくても山で困らないが、スクリューやぬんちゃくは必需品です。

というわけで、山スカート着用、っていうのが、一つの価値観を言葉を使わなくとも、表してしまいます。

 必需品より見た目。

それか、

 ギアが要らない山しかしていない。

それか

 流行に流されやすい性格

それか

 ギアを買ってなおかつ山スカートに配分できるほど潤沢に資金がある

それか

 山ギアはすでに持っているくらい長いこと山をやっている (ガールの年齢ではありえないが・・・^^;)

です。

男性のクライマーも同じで、ロープに高級品を買っている人と、ウエアがとっかえひっかえ、かっこいい人では、ロープにお金が回る人と山に行きたいです。

もちろん、ロープも高級品で、ウエアもカッコよく、潤沢な資金を感じさせるだけであれば問題ないですが。たいていの人はそこまで潤沢な資金力はないわけで。

まぁ、趣味ですから、形から入ってもいいのですし、価値観は人それぞれ、と言えば、そうなのです。

しかし、山にファッションを持ち込むことは、山を愛する活動ではなくて、どちらかというと、自分を愛するナルシシズムの発露である活動に入ってしまいます。

誰しも、見た目が悪い服より見た目が良い服を着たいものですから、それも程度次第ですが、ギアよりウエアにより多くの資金が回っていると、やっぱりちょっと違うな、と思います。

だから、そういう人が、ガチ系の山の人の会話について行けないのは仕方ありません。

それはバレエだって同じでした。 バレエの場合は、レッスンでチュチュは着ません(笑) リボンで結ぶ靴も履きません。タイツ一枚、レオタード一枚、バレエシューズ1枚あれば、後は何にもなしでもレッスンできます。そんなの買うお金で、バレエ馬鹿はレッスンを取ります。1つでも多くの稽古をしたい!とおもうのが、バレエ馬鹿なのです。 私は週に4、5回レッスンを受け、休みの日は一日3レッスン受けたりしていました。年を取って週4はきつくなり、3くらいになりましたが、今でも資金力が許すなら、レッスンを受けたいし、年を取ったら、バレエの公演をたくさん見るような生活をしたいです。

同じことがどんな世界にも当てはまるのではないでしょうか・・・。

こうした事情は言語化しなくても、大抵の人は、無意識に瞬時に理解するものではないかと思います。

そういうことが気の合う、という意味かな~と思ったりします。 

山が合う、合わない、という風に表現したりもします。 10人いれば10タイプの山があります。

でも山ヤ同士なら、違うスタイルの山にも、面白さを見出し、山からその人の人となりを見るものです。

山は山でも色々な山がある。 でも、ガチで行きましょう!ガチで。 








2 comments:

  1. いつも視点が面白いなあと思って読んでいます。
    同じものを違うところから見ている感じ。
    外ボルダーだと、防寒にオーバースカートは便利ですよ。私も作ったりして持っています。
    休憩は厚着、登るときは薄着。
    短パンを買う方がもったいない気がします。擦り切れた長パンを切れば済むのに。

    上裸になったり、雪が舞っているのに半袖Tシャツ一枚になって登ったりするのも、
    あと1cm届くかという精度のムーブで服に肩がひっぱられた、、、なんてよくある悲しい失敗で
    言い訳したくないからです。
    全員とは言いませんが、あれもガチバカの一面なのでお気になさらず。

    末端処理、1本ロープ折り返しでしか懸垂したことがないので、やっと想像がつきました。
    2本のロープを連結するということは、支点に結び目が接触するということですね。
    確かに8の字を直接押す方向に力がかかリ続けると、緩むきっかけになります。
    ハーネスとの連結だと、常に引っ張る方向にしか荷重されないので、緩んだことがありませんでした。
    やっぱり末端処理はオーバーハンドが基本なんですね。

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  2. え~のりのりさん、アルパインの人は短パンは履かないですよ!足すりむいちゃうじゃん!休憩は厚着、登るときは薄着は同じですが、絶対化繊を着ています。岩場は安全圏から近いので、化繊でなくてもいいらしいと最近学びました。

    あと1cm届くかという精度のムーブを地上200mで出来るか?というとできないと思うので、アルパインの方は、地上1mにある平均台は渡れても、地上200mにある平均台は渡れないのではないか?というような勝負どころです。支点やホールドが動いて信用できないのは、当たり前です。たとえばアイスだと、氷に打ち込んだスクリューに体重を預ける気にはなかなかなりませんよね。

    末端はオーバーハンドです。 懸垂下降で2本のロープの連結は、ロープを結んだ結び目を割る方向に、ロープが引かれるという問題があり、結び目が締まる方向ではなくほどける方向に力がかかるので、末端の長さをロープ系の6~10倍出す、というのが基本みたいです。10ミリなら60cmから1mです。 講師は「無駄に長く!」と言っていました。 すっぽ抜け防止の末端処理も、「無駄に長く!」
    ちなみに、これを教えてくれた講師の名前が 小川山屋根岩2峰、セレクションの初登者のところに載っていました。

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