Monday, April 6, 2015

おススメの沢の本

■畑ブログ

今日は畑に出かけてきました☆

どうなるか、まだ分かりませんが、今年は楽しく畑ができそうです♪

山梨に来て1年目に明野に畑を借りたのですが、30~40㎡くらいで、2.5万円でした。一年使って、山梨で出来た地元民の友達に「この辺の遊休耕作地は一反5千円が相場なんだよ」と教わり、ショックのあまり?手放しました…というのは、半分で、実は畑が遠すぎたのです。

翌年は、登山が楽しくなり、さらに翌年の夏は高山植物の保護活動で忙しく、バラ園の手伝いなんかにも行ったりしていたので…。3年目はリーダー講習だし…、その翌年はクライミングにひと夏を捧げてしまいましたし…。今年こそ、沢を頑張りたい!のですが、沢も一人で行くのは難しいので、畑が来たのかな~?基本、沢に行けるときは沢。ないときは畑。 

1年目 畑と山
2年目 高山植物保護活動とデイビッドの畑の手伝いと山
3年目 リーダー講習と小屋
4年目 クライミングと山岳会
5年目 畑と沢?

畑も山と同じで、過去ログが非常に参考になるので、新しいサイトを作りました。

ぶどうと野菜畑日誌

週に二日程度畑の予定です。農ガール復活。週末は山に行き、後は平日に沢を歩きたいです。沢は、なかなか秘境すぎて、一人で歩くのはままならないですが。週1では図書館に行かないといけないし。結構忙しいな~。畑、夫も手伝ってくれるといいですが。

■ 若林岩雄さんの沢の本

この本はお正月くらいから読んでいて、良い本だな~と思っている本です。沢に興味がある人にぜひおススメ。 今アマゾンですごく安いです!



若林さんは

若林岩雄

日本を代表する雪稜登攀と沢登りの社会人山岳会「わらじの仲間」元代表のインタビュー。
-山岳会の果たす役割とは。
伝統技術・芸能がそうであるように、人を育て、手間ひまのかかることをきちんと伝承して行くには母体が必要で、登山の世界でいえば技術や経験を蓄積し、継承していく役割を担えるのは今のところ山岳会しかない。そこで大切になってくるのは、ギブ・アンド・テイクの原則、つまり教えてもらった人は必ず次の人に教え返していくことでしょう。…人間は狼に育てられたら狼になってしまうような存在。放っておいて育つものでは決してない。
連載◎30の質問:若林岩雄(13頁)
ーーーーーーーー とのことhttp://d.hatena.ne.jp/hatayasan/20060515/1147703441より引用

沢だけではなく、「オーダー」や「リーダーシップ」など、山登り全般でも知っておかなくてはいけないことを書いてあります。

■ 危険回避に対する立場

中でも私が役立つな~と思ったのは

 危険回避に対する立場は明確に   例: 雪崩回避

と題する項です。 危険回避の発想には2つの方向性があるそうです。

 1)防御技術や用具を考えること   例: ビーコン
 2)無理をしない             例: 天候判断、地形判断

登山者はどちらかと言うと1)を考えがちだそうです。マタギや猟師はピークに行くことが目的でないので、不要な登攀はしない、意味のない危険を避ける、ことによって対処しようとするでしょう。2)です。

これはそのまま、会の性格などにつながるそうです。

≪危険回避の二つの方向性≫
1)自己責任を徹底
2)ザイルを出す

1)は、自分で判断することによって、ある人が直登しても自分は高巻いたり、ということです。自分に合ったレベルを登る。沢だと高巻きで、対応できるところは高巻くなどです。

2)は、安全対策を徹底化することです。つまり、ちょっとでも不安があれば、すぐザイルを出す、ということです。その究極のスタイルがガイド登山です。

登山者は

  ザイルを出す←―――――-―――――-→ 自己責任

の間を行ったり来たりしているのかもしれませんが、

これくらいならザイルを出す、という、その程度を覚えるのが一苦労

です。

■ どこからザイルを出すのか?

私は去年、先輩に会うたびに質問しました。それで、「穂高縦走レベルでは出さず、それを越えたら出す」と分かりました。

前穂北尾根は、どういうところで、御坂なら出して、どういうところで出さないかを具体的に教えるためだったのかもしれません。

例えば、前穂北尾根では、ガイド登山では5,6のコルから出します。山岳会は、3峰からしか出さない。1、2峰は会の方針による。コンテもあればつけない会もある。

例えば、北穂池は出しません。高齢者や本当の初心者などスキルの低い人に対しては、出すかもしれません。

こういう部分はあいまいなのがリスクを招く、とこの本では言っています。

たしかに初心者同士で行くときは、どういう方針にするのか、最初に相談したおいた方がよさそうです。

この本では、例として、大阪わらじの会わらじの仲間が挙げられています。わらじの会は、ザイルを出さないことで有名になったほどの自己責任原則派で、わらじの仲間は臆病なほどザイルを出す派なのだそうです。

 大阪わらじ: 合宿はない、一般公募しない、自己責任原則に同意できるエキスパートのみ
 わらじの会: 合宿が一番大事な山行、入会制限なし、定期的に一般公募

私は去年2つの会に属していたのですが、ちょうど、この大阪わらじとわらじの会のような対称的な会でした。

私の場合は、御坂山岳会の合宿が、私が思い描いていた山岳会の山行として、一番イメージ通りであり(一般登山は一人でも行けるし)、合宿さえ行けたら後は問うべからず、と思っています(笑)。

何しろ、ガイド登山では合宿はなかなか実現しません。去年雪洞泊で試みましたが、無駄に終わりました。

結果論ですが、私のようなタイプとしては、意外な結末ですね。

■ ”…ということは”という思考力

最近、思うのですが、一般社会以上に、登山では、特にロープワークでは、

 ”…ということは、どういうことだろうか?”

と目撃情報や会話などから、一歩進んで考える習慣が、成否を分けるのではないか?と思います。

例: クライミング慣れしているのに、メインロープのセルフを取らない。

・・・ということは

ガイド登山が多かった人なのではないか?それともフリークライミング歴が長かった人なのではないか?

などです。こういう”…ということは”という思考法は、下手をすると、ステレオタイピングやレッテル貼りに陥る傾向があり、もろ刃の剣で気を付けないといけないですが、失敗が許されないクライミングでは、どれかの正解であるケースに備えて、こちらも気を付けてあげないといけない。・・・ので、やはり”・・・ということは”思考は、馬鹿にはできません。

ガイド登山が長かった人が相手であれば、セルフについて余計に考えてあげた方が良いのは、想像の範囲内ですし、フリー歴が長かった人はロープワークや雪稜などの細かな注意事項では、多少こちらも用心して相手の様子を見てあげる必要があるかもしれません。その代り、難しいところでは突破力が期待できるかもしれません。

”…ということは・・・”という思考法は、決めつけるのではなく、相手の何をフォローしてあげないといけないか?を発見するためにあります。

年配だったら、例えベテランでも多少は重さを肩代わりしてあげた方が良いのかもしれませんしね。

■ ”ということは”思考例

私は以前一人でクライミングウォールに行ったのです。

一人で行っている → ということは → 一人でやるトレーニングの予定

です。普通はそうです。

が、運悪く会の女性にかちあってしまいました…私は一人でトラバースをしたくて行ったのに、相手は「良かった~」とばかりの様子だったので、一人でボル壁に取り組むのもかわいそうだし、仕方なく、リードクライミング…。予定外。

つまり、”…ということは思考”を相手は持っていなかったのです。


4 comments:

  1. その本に書いてあったということ自体は疑ってませんけど、
    それは多分、大昔の 大阪わらじの会 の状況ですね。

    で、大昔であったとしても、「ザイルを使う」のは使ってましたので
    「ザイルを使わずに登っていた」という意味ではないです。

    現状を言えば、確かに個人山行しかなくて、いわゆる「例会」とか「会の山行」とかはないですけど
    会員どおしで一緒に行ってて、皆が別々に単独行をしてるわけではないですよん。

    以上、内部を知る者として。
    ま、誤解されてても困らないからワタシはいいんですけどね。

    で、ここからが本題でし。
    ワタシの おススメは沢本は↓です。
    http://www.amazon.co.jp/dp/4808304147
    イラストもイイ感じですし、楽しさやワクワク感が伝わってくるように思います。

    この本を見て、あとネーミングに惚れて、恋ノ岐川に行ってみたい と思ったのが13年前。
    いまだに行けてまへーーーん。

    でわでわ。

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    1. あ!これ、登山初心者の時に読みました! ホトについての記述が印象に残っています。ほどつかさんという友達がいるので、思わず字をチェックしてしまいました。

      Damienさんは、大阪わらじの会の方だったんですね~

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    2. 昨秋に入れてもらったところなので まだそんなにあれなんですけど まぁそんなかんじです。
      無所属(1.5年)→関西の別の沢の会(10年弱)→無所属(数年)→OW会(半年)→ナウ みたいな。

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  2. ついでに↓が大阪わらじの会のブログです。宣伝でした♪
    http://blogs.yahoo.co.jp/oosakawarajinokai

    ※ワタシもタマぁに記事を書かせてもらってます

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