Tuesday, April 21, 2015

フリーとアルパインの違い ホントにしたいのはどっち?

■フリーは大変

やっぱりフリーは楽だなぁと思って帰ってきたら、なんと!当日ではなく、翌日から筋肉痛。本当に腕と胸筋が痛い…(--;)

たまにはクライミングしないと、作った筋肉がすーぐいなくなってしまうのだろう…。久しぶりだと筋肉痛がつらい。ツラくならない程度に間を空けない、という作戦が、痛みの回避のコツですよ、という天のお達し?

ああ、腕が痛いなぁ。

フリークライミングは、一生懸命取り組んでも、そう素早くは上達しない。焦ってもあまりいいことはない。

でも、先日は、引退してからフリークライミングを始めた高齢の方が、ものすごく上手に登っていて、すっかり感動してしまった。だから、やっぱり食わず嫌いではなくて、自分の強みを発見する努力は必要だと思う。

山をやる人はクライミングはキライ、と言ってヤラナイ人が多い。年齢を理由にやらない人も多い。

それはもったいないな~と思う。私も大得意ではないけど、多少なら大丈夫なくらいだから。

■ フリーをアルパインに適用しないこと

山で死なないために、大事なことは何か?という視点で、山の世界を見たときに

 レベルにあったルートを選ぶ力、

ということがある。

フリークライミングは男性はすぐ上手になってしまう。

そうすると、そのグレードを山のバリエーションルートにすぐ適用してしまいそうに見えるのは、周りが心配しすぎなだけで、本当はそうではないのかもしれないけれど、Vルートでは、ゲレンデのフリーと違うリスクがいっぱいある。

落ちれない。というか落ちたら、落ちた後の事後処理が大変だ。

日曜のフリーでは、私は3~4回はフォールしたけど、フォールしても降ろせばいいだけだし、途中からやり直しってのもある。

■ フリーとアルパインの違い

フリーとアルパインの差についてこんな対照表を作っているサイトを見つけた。

アルパインとフリークライミングの違い
項目アルパインフリークライミング
岩の高さ数百メートル20メートル前後
岩場までのアプローチ数時間15分
道具以外の荷物普通の登山装備昼ご飯やおやつ
登ってる時の持ち物非常食、雨具など手ぶら
壁自体の難しさ易しい難しい
景色良い悪い
天候が急変した時壁の中でビバーク荷物をまとめて帰る
登ってる途中で落ちた時大怪我か死一瞬の恐怖だけ(無傷)
遭難時の救助方法ヘリコプター救急車
救助が来るまでの時間数日数時間以内

 http://blog.goo.ne.jp/longq/e/b45cb0e6f5b4ab9d8c6d0ceefd9c1170 より引用


 フリーがいかに安全か
 アルパインがいかに危険か

どちらの表現が適切なのだろう??? だって、一般登山だってアルパインと同じリスクがあるもんね。

たぶん、ある程度ムーブ解決ができるようになった時、その人が登りたい!と思った場合、したいことは、本当はアルパインではなく、フリーなのではないか?と思う。

そこら辺は、楽に登れるようになった人にはわかりづらいのではないだろうか?

そのためのチェック項目・・・

もし、素晴らしい景色を見るために、

 ・天気予報を毎日チェックしたり、
 ・地図を見て、尾根と谷を色線引いたり
 ・登山大系をよく読んだり
 ・そのルートが何キロで標高差何メートルのルートなのかを調べたり、
 ・落石の危険地帯を事前に調べたり、
 ・メンバーをそろえるために連絡係りにアタフタしたり、
 ・苦労して重い荷物を担ぎ上げたり、
 ・アプローチの電車の時間を調べたりする

・・・もろもろの苦労が割りに合わないと感じたら(そしてそのために連れて行ってもらいたいな~と思ったら)、たぶん、その人が本当にしたいことは、アルパインではなくて、おなじマルチピッチでも、フリーのマルチピッチではないか?と思う。

それが違うとアルパインに行っても、ホントはその人は楽しくないのかもしれない・・・。

したいことが何なのか?自分でしっかり分かる、というのも、一つの才能、と思う。

5 comments:

  1. Replies
    1. ヨセミテさん、お手数おかけしてしまったみたいで、ごめんなさない・・・無事投稿できるようになったみたいです。 恐縮です。

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  2. いえいえ、どういたしまして。

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  3. ちょっと違いますが、最近見つけた練習に関するブログ・コメント(長いので、手を入れました)です。

    「 III~IV級の岩登りをやるのでなく、 5.7~5.8という現代の入門グレードで練習すべきだ。 
    ジムも外岩も、このグレードから始めるのが普通だ。 
    昔は5.3~5.6(II~IV)で練習したが、それは普通に手足を使ってハシゴのごとく登れるグレードだ。
    昔は登山靴やスニーカーでII~IV級の岩場を登り下りして練習した。
    しかし、今は進歩したクライミング専用のシューズをはき、身体を束縛せず動きやすい用具を使う。
    多くのルートには強固な確保支点が整備されている。
    だから、現代の環境をもってすれば、昔のV級は今の5.10台後半、IV級は5.10台前半~5.9、III級は5.8~5.7ぐらいの感覚になるだろう。
    古いグレード感覚の「ベテラン」が5.9を登れない一方で、クライミングを始めた初級者でも、5.8、5.9、5.10a程度は普通に登っているのである。
    沢登りや雪山登山(ロープを使う本格的なもの)をやる人にとって、最低限できなくてはならないのが、5.9~5.10aというクライミングレベルなのである。 」


    グレード感覚が滅茶苦茶で苦笑しました。 
    書いた方は私と同年代(60代初め)で、若い頃から登山を始めましたが、クライミングは50代初めです。 
    「昔は・・・」とありますが、Ⅳまでしか言及がないので、ゲレンデでⅣまでの初級ルートをやっただけだったか、あるいは経験などはなく、出鱈目な人の話しを鵜呑みにしてパクってるだけと思います。
    昔も、Ⅴをトップで登れなければ、自立した一人前のクライマーはありません。

    おそらくジムとジム同然に作った外岩のラインばかり登っているから感覚が麻痺したと思います。 
    それも仲良しクラブでトップロープやハングドッグが常態化してるとさらに感覚麻痺を助長させます。
    その使えない状況を、沢登りや雪山登山に当てはめようとするのはバカとしか言えません。

    外岩であっても懸垂でボルト・ピトンを設置して作ったスポーツ・ルートはジムのと同等で、そんなムーブにフォーカスしたところを登れるかどうかだけを判断基準にしたらダメです。
    残置ピトンがあるにせよ、自力でルートファインデングして確認してランニングビレイを取って登る、フロム・ザ・グラウンドなクライミングのリード力に基準を置いてグレードを俯瞰しないと意味がありません。 

    まだうまく言えないかな。

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    1. フリーの人の登り方は、一つの課題を攻略してしまうやり方です。つまり、次に出す手は右で、次は左をキョン足して、と”振付”を頭に覚えてしまいます。それで何度もトライして、10回目に登れたら、それで限界グレードアップです。人工壁のように支点が確実な所で、”本気トライ”、と言われても”・・・”です。何度も落ちて、落ちても落ちてもあきらめず、そのあきらめない姿勢が、評価の対象です。

      確かに打たれても打たれても立ち上がるパンチドランカーみたいで、凄いなと思うし、執念が凄いと思うのですが、同じような姿勢を求められても・・・山では出てこないので、私にはいらないし、困ってしまいます。

      今の一流のアルパインの人は今では山で高難度フリーをやっているのかもしれませんが、一般人やクラシックルート、入門ルートを目指す人には関係ないです。

      フリー的な・・・ということで、最近私がイメージするのは、 

       不自由さ (フリーへの固執)
       臨機応変の不足

      です。 支点が取れるのに取らないで登ることをカッコいいと思っているのかなぁ・・・そう感じるときもあります。

      フロム・ザ・グランド、グランドアップは、クライミングの課題だけではなくて、山行そのものもグランドアップにしてもらいたいなーと思ったりします。いきなり凄いルートを目指さず、今の力で登れるところに登れるところまで行く、それを少しずつ伸ばしていく、という感覚です。

      私と夫は最初は権現、ギアも6本アイゼンだしピッケルがないし、三ツ頭までしか登れませんでした。それでも行けば、色々と敗退について学べます。ダメと思ったら帰ってくればいいのだから。山もレッドポイントでもいいじゃないか・・・とどこかに書いてありましたが、同感です。
       

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