■ 夕狩沢失敗の研究
まだしつこく、地図を眺めています・・・ しつこい性格のおとめ座です・・・
昨日の夕狩沢では、一つ乗る尾根を失敗しました。
別に乗れたし、結果的には林道を利用したほうが楽なのでしたので、良いのですが、使おうと思った尾根は途中からしか使っていない・・・意図と実際がズレたと言うのは、事実です。
私は沢地形を見るとき、支沢の流入で見るように教わりました。が、支流には、顕著に支流と分かる水流がない場合もあったりします。
結局地図を見ても、支流は確実に分からなかったりして、不確実性があり、非常に分かりづらいです。
間違ったのは、顕著な尾根が食い込む、オレンジの尾根①の地形を尾根②の地形と思ったからです。
たぶん、この地形の違いを支流の流入①で確認すべきだったのです。でも、やっぱり間違いやすいなぁ・・・。河原は広くなだらかで、左手には、特に特徴になるような顕著な地形がないし・・・。
赤い線が私たちが歩いたラインですが、てっきり②の尾根に乗っているつもりでした。林道に出て、違うなと分かったのです。隣の尾根に入っていると見えるはずの無い稜線が遠くに見えていました。
本流を歩けば、すぐ先に流入②がでてくるのですが、流入①と間違え安そうです(^^;)。 うーん。しかし、流入③まで行けば 尾根③④が押し迫っているのが顕著なので、絶対に分かりますね。
ということは、尾根②に乗るための作戦としては、支流の流入②と③を確認して、そのあたりから取り付くのが確実かもしれないです。 尾根①と②を間違う確率は少ないでしょうし・・・。
でもその地形も、流入⑤当たりではまた、流入③と似てきます。 大きな尾根と言うことでは、はやり尾根②に取り付きたいものです。 だましの尾根①に騙されない方法はあるのだろうか?
≪まとめ≫
・狭い地形の方が現在地が顕著に分かる
本当は、手書きでトレーシングペーパーでやるのが好きなのですが、ネットに記録のために掲載したいというのがあって、無理くりPCで書いています。
夕狩沢を遡行すると仮定すると、
尾根①が出てくる
↓
↓ しばらく広くてのびやか
↓
流入①が出てくる 目の前に尾根②がある
↓
↓ まだ広い
↓
流入②が出てきたら、奥に尾根③があり、
↓
↓ そろそろ狭まってくる
↓
すぐに流入③がある 奥に尾根④とそれに対峙する尾根があり、流入している沢は狭い
↓
左手の尾根④を終わると、流入④がある 尾根⑤の挟い沢
↓
↓ また沢が開けてくる
↓
左から流入⑤が入り、目の前に尾根⑥が出てくる
↓
↓ 尾根⑦の消えそうな広い末端
↓
流入⑥ははっきりしないかもしれない
↓
尾根⑧は顕著
↓
流入⑦が出てくるだろう ※流入⑥、⑦は地形的に似ていて間違いやすい
■ 尾根は3股分岐、沢は2股分岐
尾根はほとんどのケースで、3股に分岐することに気が付きました。
でも、支流の流入は必ず、支流が本流に流れ込むので、沢の中から見ると、2股です。
ちょっとへぇ~って思いました。
また尾根の末端は必ず沢で終ります。 末端が顕著な尾根とミニ三角州になって吸収されている尾根があります。
また沢の源頭部ですが、コルになだらかに吸収されるものと、2股になった尾根に吸収されるものがあります。推測ですが、コルに発する沢の方が最初はなだらかなようです。
≪まとめ≫
尾根=3股
沢 =2股
尾根末端 = (顕著な末端) + (ミニ三角州な末端)
沢の末端 = (コル開始) + (尾根開始)
■ 地形読みは奥深い
尾根の終点は沢というのが、久しぶりに、平塚さんの本を読んで、納得でした。
私たち夫婦が間違えたのは、仕方ないくらい、尾根①と尾根②は沢から見ると似ています。
登って行けば、見えてくるはずのものが見えてこなかったりして、間違ったと言うことに気付けたからいいけど・・・ やっぱり地形読みは奥深いな~!
■ おススメ 読図の本
まいどですぅ。
ReplyDelete甲州の辺りは どうか知りませんけど、
紀伊半島だとか、ゴルジュだとか行くと、
植生やら、なんやらやら、谷の分岐が地形図どおりの方向に分かれてなかったりとか
で、谷底から見える景色と地形図とを照らし合わせるのが難しい時もあるので
よく、高度計を使ってます。正確に言うと併用ですけど。
気圧で変わるやつですけど、標高が明らかな地点で合わせといたら結構いけますよん。
で、地形図に分岐の標高(m)を数字で書いておけば、パっと分かって便利です。
それでも思てたとこと違うとこ入ってしまってることもありますけどね。ははっ。
雨の後は地形図ではほとんど分からない枝沢が流れてたり、
水が少ない時は その逆だったり
地形図には載ってない大規模な山ヌケがあったり…
谷ってオモロいなぁ♪
そうか、高度計使えますね~。だって沢って同じ高度のところないですもんね。よく考えたら。登山道と一緒だ。なるほど!
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