明けましておめでとうございます。 皆さんは楽しいお正月をお過ごしでしょうか?
この一年がみなさんにとって、明るく平和に満ちたものでありますように、お祈りいたします。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2014年を振り返っています。 しかし・・・去年の今頃と同じようなことを今も考えています。
成長していないな~(笑)
山行計画はリスク中心に組み立てる
山行だけでなく、山という趣味の前進も、リスク中心に考える
登山は、リスクを一つ一つ、つぶしていくことで、
(できなかったこと) が、(できること)
になるのが、楽しい。そんな活動です。なので、いつまでもそうならない・・・という作戦(=誰かに連れて行ってもらう)だと、いつまでもタノシクナイかもしれない・・・(汗)。
■ アイスと沢
2014年は 自分の山は一旦おいて、仲間を最優先した年、でした。
2015年は、冬も夏も沢を中心にしたいな~と思っています。というのは、クライミングのスキル的に、歩く→歩く→歩く→登る のほうが、初心者向きだからです。
アイスも、沢も、地形的に、尾根ではなくて、谷ですしね♪
昔は 「尾根三年、沢三年、岩三年、雪三年」と言ったそうです。今は、そんなカリキュラム?は、とっくの昔に失われているみたい???
とりあえず、一時停止中の、”自分の山” を開拓に取り組みたいですね。
私は八ヶ岳は、みんな歩いてみたいのですが・・・。
■ テーマ
テーマの立て方は、
- スキルUP
- 地域研究
と、両方が必要かな~と思いました。 登山をしていると、スキルアップは欠かせないです。リスクがより少なくなる方向に歩んで行くのが当然の流れなので。しかし、これは最低限的なことです。
スキルアップだけでは、登る山なんて、どこでもよい、という話になり、山に登って、山を見ない・・・という結末になっていまいます。
山から学ぶことを中心に据えないと、人は山でタノシクナイみたい(笑)
■ ヤマ・ニヤマと登山
誰でも人は行動に原則を持っています。 例えば、ヨガでは、ヤマ・ニヤマというルールがあります。
≪ヤマ≫
1.Ahimsa(アヒンサ)非暴力
2.Satya(サティア) 言動一致
3.Asteya(アステーヤ) 盗まない モノ・時間・喜び
4.Brahmacharya(ブラフマチャリヤ)欲望に溺れない
5.Aparigraha(アパリグラハ)無執着。あるものに満足し、感謝する。
1.Sauch(シャウチャ)清浄
2.Samtosa(サントーシャ)満足 自分が満たされていることを気づき、それに満足すること。
3.Tapas(タパス)苦行 高い所を目指すこと。努力を続けること。
4.Svadhyaya(スヴァーディヤーヤ) 学習 理解と学習を続ける。
5.Isvarapranidhana(イーシュヴァラ・プラニダーナ)祈り いいことがおこっても、悪いことがおこってもよしとする。
登山をやる人に足りていなさそうなところを赤にしてみました(笑)
ヨガの教えではありますが、普遍的な教えなので、登山にも役立ちます。
みなさん、不必要なボルトは打たず(アヒンサ)、身の丈の山に登り、雨の日は山の本を読み、山の良い面も、悪い面も楽しみましょう♪ ヨガでさえ、そうすべきと言っています(^^)。
■ 原則
私自身は
- 常に今できることは何か?を問う → 今は転勤先なので、登山
- 一度に一つのことしかしない → バレエは環境的に有利でないので、登山
- 選択と集中
- 堂々巡りの選択肢は取らない → 魚ではなく魚の釣り方を与える
- 今ある資源を活用する → 山梨の資産は山
- 換気する 古いものを捨て、新しいものを取り込む 循環を重視する
- うわべや飾りよりも、基本的なものを重要視する
- 言葉ではなく、行動を見て人を判断する
- すべての人に好かれようとしない
- 死ぬくらいなら、嫌われる方がまし
- 何がより重要かを常に問う
- 人がいるときは人間優先
- 時間こそ最大の贈り物
- 時機を考える
- チャンスの女神には前髪はあるが後ろ髪はない
- 駆け引きはしない
- うまい話に飛びつかない
- 急なもの、突然なもの、良すぎる話 = 遠回りのほうがベター
- 選択肢があるときは、難しいほうを取る
≪登山で学んだこと≫
・変わることを恐れないこと
・適応すること
・10の力があれば、8の力で山に登るべきなこと
・「勇気ある撤退」と言うように、ある時は手放すこと
・「山は自己責任」の”自己責任”は、単独とは限らないこと
・今、何ができるか?と常に問うこと
・常に前を見ること
・観察と経験から常に学ぼうとすること
・”Yes! but how?"
・”Trust but convey"
です。おおむね、この丸4年の登山歴でうまく行っています。今年は登山5年目に入りました。
”5”という数字には重みがありますね。なんだか、もう”新人”とか”素人”ではないみたい・・・(^^;)
が、最近、この先の成長戦略は、これまでとは異なる方針や原則が必要なのかしら?と思案しています。
■パートナーシップの問題
一般に、登山が嵩じて、岩が入るようになると、パートナーシップの問題が出てきます。
2014年に学んだことは、登山でもパートナーでないと、岩だけのパートナーでは、小川山などのゲレンデしか一緒に行けない、ということです。つまり本チャンは一緒には行けません。
それは、リスクの判断が違うからです。登れるか登れないかの判断や、閉じた藪で行くか?行かないか?の判断、ルートファインディングの力量、天候のリスクの判断などです。
■ 若さと筋肉がある人が、強気 を 弱気 に転換するのは難しいのでは?
こうしたリスク計算で、ほんの些細な、ミスが一つでも出ると、泥縄式に、リスクが膨らんで、遭難になってしまうのが、お山です。
その判断の”強気さ”というのは、体力があればあるほど、若ければ若いほど、”強気”です。 プッシュ!プッシュ!です。
それも仕方ないのかもしれない・・・・というのは、自分の経験を振り返っても、そう思うからです。
昨日は、適正な歩荷量を試算してみました。
それによると、体格の良い若い男性は、28kgを担いでも、今、私が15kg担いでいるくらいの負担量にしか感じない。
そういう人が、50代や60代の先輩と自分を比較して、内心「げ~、弱弱じゃん」と思ってしまうのは、仕方ないのかもしれません。
私は40代ですが、50代に突入しようかという夫は私より、長時間体力と言う意味では弱いです。重さも彼に1~2kg余計に担いでもらっているだけで特に大きな負担にはなっていないはずですが、やっぱり長くはあるけない。逆に小さな岩山なんかは、ボルジム通い1年もした私なんかより、ラクラク、ひょいひょいと行けちゃいます。(残念ですねぇ・・・)
つまり、意外に体力のギャップ、溝は深いのです。その上、その事情がなかなか分かりづらい。
「ちょっと年を取っているから(女性だから)、1~2kg軽くしてあげよう!」と、それくらいでは追いつかないんですね、体格差と年齢差ってものは。
自分にはラクラクだから、”強気”になるのも無理はありません。それが、”弱気”に変わるには、失敗の経験が必要で、現在主流になっている、ラクラク一般縦走の登山の世界では、どんな経験を積み重ねても、「自分には余裕だった・・・」という成功体験しか積みあがらないのかもしれません・・・
というのは、私程度の経験で、すでに、そうだからです。後立縦走はそういう経験です。ビビらされて登り、意外にラクラクでした。あと二日は縦走できそうでした・・・。
昨今は、中高年登山が主体で、一般縦走をしている限り、聞こえてくる「大変だ、大変だ」という実態は、40代くらいの若いとはもう言えないような、初心者にとってさえ、あまり大変とは言えないです。お金さえあれば、今、山は快楽です。
富士山108回の人も、小屋泊で、ザックも軽く、ウエアも高級品です。手袋18000円だそうです。ワークマンの手袋など、プアな道具で頑張っていた昔の山ヤさんから見ると、トップロープクライミングみたいなものです。
例:
金峰山は7時間もかかるから大変だと言われた → 行ってみたら、普通の山だった
ザック12kgは大変だと言われた → やってみたら12kgでは歩行には影響出ない
アイスは大変だと言われた → やってみたら、登山経験そのものは不要のクライミングだった
テント泊縦走は大変だと言われた → やってみたら、4泊5日後立の縦走はラクラクの旅だった
たぶん、「危険だ、危険だ」の大号令の照準が、勉強をしない”60代登山初心者”に、的を絞られて長い時間経ってしまっているのかもしれません。
という、ややヘンテコな登山の世界・・・ これはやっぱりよほど良く考える人でないと、自分の客観的な立ち位置や、成長していくために何が必要か?というようなことは見えてこないかもしれません。
ほとんどのケースでは、知らないうちにイケイケになってしまう・・・ それは偏差値が低いところと比較しすぎるからです。
というようなことを丸2年かけて学んでいるような気がする、2014年総括でした。
■2015年
沢とアイスを主体に頑張りまーす☆ 夏はロング縦走、頑張ろ~っと!
自分の幸福のバケツを満たすのは自分しかいないな~とやっぱり思います。
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