■ 阿弥陀北陵
来週は阿弥陀北陵に行くことになったので、念のため、
スノーバー 65cm
を買いました。サイズが3種類あったのですが、長いほう・・・65cmにしました。雪が深いところで基本的に使うものだからなぁ・・・
でも、阿弥陀北陵って、八ヶ岳なので、スノーバーの長さに足るほどの雪があるのかなぁ・・・
どちらかというと、デッドマンのほうが良いのかなぁ・・・なんて思いながらですが、一応買ってきました。
■ 初級のバリエーション
私の初期の計画では、私は、バリエーションでも初心者向けの場所を目指しています。
登攀系
無雪期: 前穂北尾根
積雪期: 爺ヶ岳東尾根
縦走系
無雪期: とくになし
積雪期: 八ヶ岳全山縦走
なので、阿弥陀北陵、というのは、ちょうど入門レベルで良いです。
ここから初級レベルに行けば、あとはそんなに深入りしないでいいかな~。
しばらくは、入門初級レベルの、あまり人に知られていないルートをつまみ食いしながら、自分の山を充実させて行こう!と思っています。
登山をしていて、ロープが出る山を否定すると、どうしても対象とする山の範囲が狭くなってしまいます。
山岳会に入らないとできない山がない・・・昨日の女山は、山岳会の先輩が見つけてきた山なので、そういう意味で、山岳会に入らなければできない山です。
普通の人は、人が行った記録を見つけて行こうとするもの・・・私は、単純にあそこ歩けそう!と思ったところを歩こうとしています。
■ 負けず嫌い・・・
赤本で、クライミングルートのグレードを駆け上がることだけを目指すと、やっぱり、自分との競争ではなく、他人との競争になりそうです。
もちろん、登攀史に名を残す、と決めている方たちはぜひ、『チャレンジアルパイン』に乗っているルートをしらみつぶしにつぶすようなことはせず、さっさと大きな山、大きな目標に向けて、邁進してもらいたいな~と思うのですが・・・。そう奥付にも書いてありますしね!
所詮、既成のルートと言うのは 経験値を上げるため、のルートです。
最近は、むしろ、そういったチャレンジに向かうべき若者が、無雪期の北アなどのテント泊縦走で、ラクラクテント泊を満喫して、ちょっとそれは老後にでも取っておいたらいいんではないか?などと思える、ゆとり登山具合です。
チャレンジがあんまりにも足りないというか、癒し過ぎるというか・・・ 若者なのに大志を抱いていないというか・・・。
■ 先を急ぐ世界
一方で、生き急ぐ世界もあるようです。
他の人から自分は見くびられている、と考えている人にとっては、どんどん山のサイズを大きく、どんどん難易度を上げていく・・・のは、どうも他の人に自分の力を証明したい!という思いのようです。
それは分からない気持ちではない・・・のは、私は仕事で男性並みに評価され、男性並みの収入を得ることで、自分を証明したい!という思いを過去に持っていたからです。でも、その思いって、目標達成したら、あっという間にしぼんだんですよね~
一体誰に自分を証明しようとしていたのか?自分の能力を証明したい!という気持ちは、なんとなく、親に向けてリベンジしたがっていたような気がします。 母は私が男の子だったらよかったのに、と思っていたと思うんですよね・・・それが私は男性並みに稼げるようになりたかった理由だったのかも?
そういう風に回顧するので、負けず嫌い、という現象をみると、大丈夫、そのままのあなたで素敵なんだよ!と言ってあげたい気持ちになります。
他者に自分を証明することに時間を使うより、人生そのものを愉しんだほうがいいですから。
■ フリークライミングの学び方・・・悩み中
今日は久しぶりに小瀬でクライミング練習をしてきました。
私はフリークライミングがクライミングの基礎だ、というのは分かるのですが、今一番心惹かれているのは、どちらかというと、
「沢でクライミングの基礎を身に着けた人は、フリーでも強い」
というセリフです。
まぁ、自分のしたいことと合致するので、苦手の人工壁をしないですませようと、都合が良いように解釈している、というのは否めませんね~(笑)
でも、昔の人は人工壁なかったのに、なんであんなに上手なんですかね???
昔の人が人工壁なしで上手になったんだったら、私も、人工壁なしで上手になれないのかしら???
別に面白くないとは思わないんですが、何が気に食わないって、お金がかかる点です。 まぁ今日は390円しか払っていないんですけど・・・
■ にわかパートナー
この前の記事で、即席パーティの弊害が色々と指摘されているにも関わらず、なんですが・・・
実はこのクライミング練習は、遠方から冬山を楽しむために来た、パートナーとのお見合いの会でした。
だって、どんな人とだって初めて、はありますしね。まずは互いにビレイし合い、体重を預け合うところから、信頼関係を築くべきかと・・・。
私より、一歩か2歩先を行っている方のようにお見受けしました。
ルートに行くなら、リードフォローをやらないといけないと思い、今日は相方が終了点に着いてから、「セルフ取って、セカンドのビレイして~」とお願い。
すると、「けど・・・ギアがない」というお返事。
「じゃ、終了点にクローブヒッチして」とお願いしました。 クローブヒッチを支点2か所に取れば、冗長性のある支点になります。
セカンドの確保には、通常のオートビレイ機能を使うと、カラビナが一つ余計に必要ですが、折り返しビレイなら、別に普通のビレイと同じにできます。
なんなら、人工壁の終了点はしっかりしているので、そこでいきなりムンターでも平気です。
ワンピッチだけ、リードフォローしてから下降。
今日は女の子二人だけ。 二人だけで人工壁に張り付いているのも、なんだか新鮮でした。
ヤル気が出る感じ! 女性だけのクライミングってなんだかいいですね~ 男性に対して遠慮がいらなくて・・・。男性を立てなくちゃ!などと気を使わずに済みます。
バリエーションルートの攻略には、
・クライミング力
・プロテクション作成能力
・ルートファインディング
・体力
・気象判断
などの山の総合力が必要です。 私はバリエーションを経験してみて、バリエーションルートの何が気に入ったのかと言うと、まずは、ルートファインディングの面白さです。
既存のバリエーションルートを次々落としていくのもいいのかもしれないけれど、まずはルートを見る目を養い、適切なプロテクションを作れるようになりたいと思っています。
クライミング力は自分を守るものなので、ぼちぼち並行してやっていかなければ、とは思うのですが、あんまりそればっかりを成長させるのもなぁ・・・と言う感じです。
まずは沢かなぁ・・・ 今は冬なので、とりあえず、アイス頑張りたいです。アイスのルートって意味のアイスですね。
はじめまして。昔の自分を見るようでつい読んでいました。
ReplyDelete>沢でクライミングの基礎を身に着けた人は、フリーでも強い
結構論理的思考な割には↑は有り得ないという感じです。私の友人でソロを続けていた(現在引退)人曰く、
アルパインやるならフリーで最低5.12は登れないとが口癖でした。彼はアイスのソロで腰から下の氷が崩壊
してアックス2本の腕だけで切り抜けたことがあるそうです。5.12登れなかったら死んでたと。ソロでなくとも
下の氷が崩壊すれば支点も一緒に崩壊してしまいます。
ジム行かないでフリーが強い人は週2~3日外岩通いします(社会人失格ですが)。
ジムだと今や小学生でも5.12に届く時代。リスク少なく能力を伸ばせます。長文失礼。
北稜楽しみですね。スノーバーが要らないということを現地で学んで次に生かせると思います。
やっぱりスノーバー要らないんですかねぇ・・・トホホ。会の先輩の装備にあったので、買ってみたんですが・・・。
Deleteちょっと思ったのが、その人が生きていたのは、5.12が登れたからではなく、腰から下のアイスが崩壊したからでは・・・?腰から下ではなく、胸から下だったら、もう駄目だったのでは?
私は全然登れませんが、去年アイスのルートで似たような目に遭って、スタンスが外れて30cmほど落ちました。アックスは外れなかったんですが・・・アイスはホントに危ないですね~!
アイスの嫌なのは、バーチカルでなくても、転んだら、摩擦係数ゼロ。ずっと下まで転がり落ちそうなことです・・・(汗) ああ~ホントにアブナイ!
沢もアイスも三点支持なんです。 フリーは二点支持なんです。二点支持でアイスを登るのは、バーチカルとかコンペとかだけで、普通のルートでのアイスは3点支持みたいです。
しかし、フリーが上手な先輩は、普通のルートのクライミングも上手です。が、問題は、支点力です。
フリーがいくら上手になっても支点力が付かないので、成長のバランスがアンバランスになってしまいます。つまりグレードだけで見て、自分にも行ける!と判断してしまう。支点作りは経験の量なので、グレードではないみたいです。経験を積むにもパートナーが必要で、悩ましい問題ですね。