今年の冬山合宿は、ラッセル山行ではなくて、藪山だった(汗)
山行計画をみて、ルート研究した時点で分かっていたので、特に驚きはせず、予定通りだった。
藪山ということで、高級な登山ウエアはやめた(笑)。
古いほうの登山ズボンにし、古いほうのダウン、レインウエアも古いほう。
新しいのなんてもったいなくて着ていけない。それでも、ピッケルのプロテクターは落とすし、カメラ(4万円相当)は落とすし、買ったばかりのゲイターは壊れるし、さんざんだった。
顔には小さな切り傷が一杯できていた。きっとチビだから顔に藪が刺さりやすいに違いない…今度から目を保護するのに、ゴーグル掛けよう、と思ったくらいだった。
藪山ではどうせ他の登山者には会わないので、オシャレなんか実際どうでもよいのである。
ついでにいうと、藪山ってとっても玄人チックな山である。
きっと普通の山で、ベテランがダサい恰好をしているのは(すみません、比較が全身マムートのアイスのクライマーと思ってください)、きっと藪山で鍛えられて、お金を掛けてファッショナブルなウエアに投資する理由を失うからだろう。
藪山で、ユニクロで歩けたら、普通の山でユニクロで歩けるのが道理なのだから。
■ 八幡尾根
足カバ― 840円!! |
明日は、八幡山に行く。
それで、今日はホームセンターに行って、物をゲットしてきた。
その1)防寒スパイクつき長靴
その2)ゲイターもとい足カバー
ホームセンターで買うと、ゲイターは安い!840円だった(汗)
でも名前がゲイターじゃない・・・”足カバ―”。名前までダサいとは・・・。
どうでもいいけど、スパッツって一般に使う内容とは違う意味で登山で使いますよね~。登山では、ゲイターのことだけど、一般社会では、女性がはく股引のことだ(笑)
本当はハーケンを打つハンマーもいるのだが、これは今回は保険程度で、必要なギアなので、家のトンカチを持って行くことにした(笑)
私だってハーケンを打ったことがあるが、その時点で、まさかホントに必要な山に行くなんて、想像だにせず、借りて済ませた。
だって、私がしたかったのは、おっしゃれ~な冬季のテント泊なんですよ(--;) 夫が一緒に行ってくれないって言うんで。
防寒ゴム長 2600円くらい |
ピンスパイクが重要ポイント! |
なんで沢用のミニバイルってあんなに高いんだろう~
女性の先輩が、防寒長靴で雪の藪山を歩いていた。
今回行くところは水量のほとんどない沢。
■ お口直し山行
今回八幡山に行くのは、私にとっては、偵察の意味もある。
2013年に敗退した金峰山のリベンジだ。
この山行は計画段階で、非常に大きかった。実力に対して山が大きすぎた山行だったのである。
黒平から御岳新道という古道で、金峰山を登頂し、八幡尾根で地図読みして降りてくるという1泊二日の企画。泊まりは御室小屋(廃屋)。
女性二人、男性二人のパーティで向かったが、一泊目はともかく、ピンクテープが5m置きにあり、古の古道の風格はなく(笑)、かなり幻滅モードだった。
泊まりは廃屋で、楽しく焚火料理で盛り上がり、二日目は、ぐるっと一周の日だったのだが、最中雪のラッセルで力及ばず。
終始ラッセルしていたのは、ほとんど女性ばかりだったという山行だった(笑)。
2時間半の道に6時間かかった。膝上ラッセル。ただ1時間ほど、岩登りして遊んでいたので、実際は5時間程度だろう。つまり膝上なら倍のコースタイムと言うセオリー通り。
とりあえず山頂が12時だった。夫はバテて、五条岩に座り込み、これはとてもじゃないが、地図読みして、下りをラッセルで帰るというのは無理だった。そのまま一般ルートで下山した。
最初に夫に聞いたのは、「タクシー代持ってる?」だった(笑)。
というわけで、この2年来、”待ってろよ、八幡尾根”は、私のテーマになった。
だが、その八幡尾根、無雪期にいこうにも、藪が深いことで知られていて、とても歩きたいような場所には思えない。
実際、2年前の計画でも、ピークを踏んだら、エスケープして降りてくる計画だったのは、おそらく藪を嫌ってのことだ。
この山行沢ヤのベテランを誘ったら、難しすぎる、と言って断られたんだな(笑)。
■ お口直し山行
冬山合宿は、三ノ沢岳スヤマ尾根だったが、このルートは、
河原歩きから尾根取り付き、ピークへ出る
というプロフィールの山だった。八幡山は、三ノ沢岳スヤマ尾根と同じプロフィール、つまり、
沢歩きから尾根に乗り上げ、ピークへ出る、
という山だ。つまり冬山合宿のミニチュア版。
こうした山行は積み上げではないだろうか?と思う。小さいものから、段々大きくしていく。それが私の戦術だ。
ハイキングが入門なのは小さいからだ。大きくなると縦走と呼ばれる。やっていることは同じだ。
■ 登路
今回、使う登路は金石沢。金石沢は沢登りの本では初級の沢として掲載してあるが、実際は、薄い踏み跡?踏み跡と言えないくらい薄いが、踏み跡が、あって、足首から下しか濡れないで、歩ける沢だった。
10月に、伝丈沢から金石沢に地図読みで継続してみた。伝丈沢もすねから下しか濡れないような穏やかな沢だったが、金石沢はより水量が少ない沢だったので、登路に良いだろうと推測。
そこから右俣を詰め、枝尾根に入るとすぐ稜線にでる。この稜線は市境になっているので、おそらく踏み跡があり、この尾根は八幡尾根という立派な名前がついている。
その先のピークが八幡山。ただその先にさらにP2333というピークがあり、その向こうには、金峰山がある。
つまり、このより小さな、無名に近い山から大きな知名の山へと至る尾根という点でも、三ノ沢岳から宝剣へいたるのと同じプロフィールだ。
実は、上部は岩稜帯で、7人行者、などと仰々しい名前が付いた岩もある。
今回は、日帰りで、半ば偵察なので、とりあえず八幡山をめざし、時間があれば、その先のピークへ出ても良いと思っている。
こうしておけば、大きな山(つまり一泊二日でチャレンジ)をするときに、下山路は確保していることになる。
大きな目標は、こういう風に小さいステップに分割する、というのが私の基本的な戦術。
誰だって同じだろうと思うが、最近、そうでもないらしいと気が付いた。
しかしまぁ、2年前は沢を遡行するスキルはなかったので、こうした山行ができるようになったというのもつくづく成長したなぁと思う。
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長くつは慣れないと下りでつま先痛くなるよ、、、
ReplyDeleteつま先!そうでした!! つま先保護材入れていきます!!!
Delete「足カバー」、分かり易い商品名でイイですね。10年前に買ったモンベル製の足カバーが破れててテープでとめてあるので、そろそろネクスト足カバーげっとしよかなあーなんて。。。コーナンかワークマンで見てみます。
ReplyDelete足カバ―というか、すねカバーと言うかですね~(笑) でも、モンベルの長持ちですね~!私のはイスカのでしたが、4年でダメになりました。
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