Thursday, January 22, 2015

夢踊る2月の八ヶ岳

■ 岳人 2004年2月号

私の八ヶ岳通いは、この1冊の岳人から始まった。 今と違って地味な表紙の本だが、ヒロケンこと、廣川健太郎さんが、「魅力いっぱいの八ヶ岳」として、八ヶ岳の各ルートのグレード表を初級、中級、クライミング、としてアップしている。

この本を得たとき、私と夫はすでに初級上☆☆にランクインされている、北横岳~高見石は行っていた。


初級 雪上歩行の基本、キックステップ、アイゼン歩行に慣れる
    初級 ☆ Or ★
    初級上 ☆☆

中級 雪山ステップアップ ラッセル、岩場の登下降に慣れる
    中級 ☆★~☆☆☆
    中級上 ☆☆★

上級 ロープを使ったクライミング  
    ライトバリエーション    ☆★★
    バリエーション    ★★★

★は☆の1.5倍ランク上。

ちなみに ☆の数を数値に換算して、載っているルートを一部紹介すると 

 蓼科山              ☆  1
 赤岳 文三郎道~地蔵尾根 ☆☆ 2
 稲子~天狗~硫黄       ☆☆☆ 3
 川俣尾根~権現        ☆☆★ 3.5
 阿弥陀中央稜          ☆★★ 4
 中山尾根             ★★★ 4.5

となる。★★★には、旭岳東稜も入っているのだが、ホントに★三つくらいでいいのだろうか?

ライトバリエーションとバリエーションは、だいぶ違うのではないか?という気がするが・・・。

☆☆の中級クラスには、天狗岳西尾根や、阿弥陀御小屋尾根と一緒に、県界尾根、ツルネ東稜も入っていて、私はツルネ東稜は歩いているのだが、その実感からしても、ホントに一緒でいいのかしら?と思う。

県界尾根と真教寺尾根は私にとっては長く体力が必要な上級ルートのイメージなのだが・・・。まだ行っていないから、規模が分かっていないだけなのか?

ともかく、この特集から、私と夫の山が始まった。

■ 〇〇に登るためには何をしなくてはならないか? 

夫は、言いだしっぺで、赤岳に登りたいと言っていたのだが、結局、登っていない。

赤岳に登るには、雪上訓練を受けて、キックステップをマスターしないといけない。 

しかし、彼は雪上訓練を受けて、キックステップをマスターする、というほどの努力を山に傾ける気持ちや、時間もなかったので、結局、赤岳に登ることができる、十分な下地が作られず、赤岳は今のところ棚上げだ。

一か八かでも行くことはできる。

が、その場合ガイドをつけないといけないので、4~5万円の登山になる。同じ4~5万円なら、セックンにかける4~5万円の方が価値がある、というのが私の考え方だ。 魚を与えるのではなく、魚釣りの方法を与えるべきだ。

■ 普通の人が言い出す、無謀な山

考えてみれば、夫と私は、山の選択では、山岳会の後輩と先輩みたいな関係にあったかもしれない(笑)。

夏山だが、彼が、初心者初めての穂高で、奥穂を白出沢から提案したとき、私は思案して、1泊二日の岳沢からの前穂に変更した。

西穂丸山は彼の山。でも独評から先へ行きたいと言っていたのは、どこへやら・・・。その先にいくために、支払わなければならないコストが分かると、彼の行きたい!は、潮が引くように引いて行った。

以前は甲斐駒に登りたがっていたが、今では話題にも上がらない・・・(笑)。

彼はいつも力量以上の山、派手で、誰もが知っている山、を提案してきていた。きっと単純にそれしか知らなかったんだろう。

それを私が思案して、自分たちの力量で行ける山に仕立て直ししていた。

彼の山の選択は、無知がゆえに、山を舐めていた、のだろう。

もちろん、彼は山を舐めるという言葉が連想させるような、傲慢な、イケイケタイプには到底見えない、むしろ、わたしなんかより、常識人を連想させ、弱気に見えるくらいの人だ。

山を舐めているつもりは毛頭なかったに違いない。それでも、赤岳行きたい、奥穂行きたい、西穂行きたい、それがスタートだ。山を舐めている。それは否めない事実だ。

フンフンと鼻息荒い暴れ馬ではなくても、ドウドウ、といなさなければ、とんでもないところにとんでもないスキルで行ってしまうのだ・・・、無知な人ってものは。
だから、初心者の場合、一番怖いのは無知だと思う。

■ スキルアップ

この岳人2004年2月号の凄いのは、菊池敏之さんの寄稿で、

  「1月からGWまでの過ごし方」

が指南されていることだ。それも初心者と中級者の2パターンで。

例えば、初心者は
              テーマ
1月 丹沢表尾根  冬山とはなんぞや?を知る
2月 北八つ     雪がいかに夏道を消してしまうかを知る
3月 金峰山     ペース配分を知る
4月 天神尾根    ピッケルアイゼン入門
5月 八方尾根    雪山に自信を持つ

となっていて、翌年の中級者へつながるように出来ている。 その月その月で何をテーマに登ったらよいかも分かる。

つまり山の性格、金峰山はペース配分の重要性を理解するために行く山だ、と狙いも分かる。

行った先々で何を学んで来ればよいのか?も、きっちりと理解ができるように、5ヶ月間が組まれているのだ。

私はこの特集でそうした考え方も学んだと思う。

どの月に何をテーマにすれば、トータルで山力が付くのか?そういうステップアップ方法が分かれば、あとは山を変えても同じ性格のを持って来ればよいだけだ。

■ 暫定パートナー

ところで、ここのところ、クライミングしていないのはパートナーがいないためだ。

誰か雪山に一緒に行くひとがいないかしらとと思っていたら、現れた。 

神様は、心の声が聞こえるらしい。

しかし、現れたその人は、女性なのに、単独 北岳~農取を今年の正月に縦走して来たそうだ(汗)

■ チャンスの女神の前髪

このところ、体力が落ちているな~、山を歩きたいな~と思っていたので、突然のこれは焦る。 

ちゃんと日ごろから、爪を研いでおかないと、チャンスが来た時にチャンスの女神の前髪をつかみ損ねる。

追い風でない環境にいるから・・・と、自分を甘やかしてはいけないってことだ。 反省、反省。

■ 積雪期北岳

しかし、北岳・農取を積雪期に単独とはすごい・・・

私も、せっかく山梨にいるからには、積雪期の北岳くらいには行きたいと思った。

でも、暗いトンネルを一人で寂しく歩くのなんてヤダし、厳冬期は単独は無謀だ。

ガイド登山?ガイド登山で行くくらいなら、行かないでいい。

去年はバットレスのアプローチの下見も兼ねつつ、無雪期にテント泊で池山吊尾根から北岳に登って、冬の登路もついでに偵察をしよう!と、偵察山行を、何人か、大体同じくらいのスキルの人で、北岳に行きたいと日ごろ漏らしている人たちに声を掛けた。

ところが、偵察山行は実現しなかった。

みな、いきなり行きたがるんだなあ・・・どうしてなんだろう?

休みが少ないことを上げる人もいるけど、休みは人工壁に消えたりして、人工壁に消えるくらいの休みなら、本番の偵察のほうがより目標に近づけるに決まっている。

その辺の感覚は、私には謎だ。夏に冬の山の下見をする、というくらいのことは、常識だと思っていた。

北岳は長い長い林道歩きがあるので、ベテランには人気がない。

初めて行くか、ガイドとして対価がもらえるから耐えられる場所だ(笑)。だから、先輩の同行は、期待できず、行くなら初見同士で行くしかない。

先輩と言うものは疲れる山はもうしないのだ。もっとご褒美が大きい山を知ってしまっているのだ。

初対面の人と初対面の雪山に行くって言うのは、私にはないー。

しかし、この女性すごすぎるので、私の周辺のワタシより体力がありそうな人、何人かに声を掛けたのだが、みな彼女がすごすぎて引いてしまう・・・ 

わたし自身も、体力的に一人ではもたなさそうなので、どうしよう・・・(汗)、と言う感じだ。

半ば、うれしい悲鳴?というところ。

早く風邪を治さねば! もう鼻水が緑色になってきたのでもうすぐだ。


4 comments:

  1. お相手みつかって良かったですね。

    ワタシも何度か冬の本番のための下見に行ってます。
    自分にとっては下見でも 一緒に行く人にとっては下見ではないようにすると 乗ってくれるかも と思います。

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    1. そうですよね、そうしたハズなんですが…。男性陣は、たぶんいきなり本番OKと自分の力を考えていると思います。会の若い男性、いきなり宝剣行く気でしたもん・・・。 普通に一般ルートの上松Aコースからでも木曽駒でさえ脚の揃ったメンバーでさえ、届かないコースで、です。皆、自分の力をすごく大きく評価していると思います。でも実際、女性で北岳単独行けるのだから(この時期積雪量少ないですが)、そうなのかもしれませんよね。 

      ちょっと話題は変わるのですが、ソロテント2個の山、やったことないのですが、Damianさんは、同行者とはソロテント2個?

      山で遭って、次はいきなり同行? 最近の人はすごいな~と思います。私は見知らぬ男性はまだちょっと怖いです。会の先輩ならいいけど・・・

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    2. なんと言いますか、丸一日歩いて行動してると、寝る時ぐらい別で寝たい…みたいな。

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    3. なるほど~。 納得感満点ですね~!

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