Wednesday, February 6, 2013
地図読み&ルートファインディングに取り組むことにしました☆
地図読み&ルートファインディングに取り組むことにしたので、これに行くことにしました・・・
『白川郷 スノーゲイン』
基本的に私を動機付けるのは、好奇心なので・・・地図読みという苦い薬を飲ませるのに、白川郷で遊ぶという甘い糖衣でシュガーコーティングする作戦です☆
■ ウロウロしたいのは何のせい?
最近、山口耀久さんの『北八つ彷徨』を読み返しました。
そして、自分がなーんでシャクナゲ尾根とか白樺尾根に逍遥モードで、フラッ~と行ってしまったのかわかった(笑)
山登りを始めてすぐに読んだから、本の中の行ったことのない地名は当時の私にとって、まったく意味をなさず、そのため地名そのものは全く記憶に残らず…ですが、この本の中でかれらは冬の北八つをテントを持ってウロウロと楽しそうに探検してるのです。
仲間とにゅうで待ち合わせしたり…ありとあらゆるルートを通って雨池と白駒池に行ってみる。
そうやってワクワク北八つをウロウロしているときの彼らの気分が、まるで私と夫がウロウロ近所を散策しているときの気分みたいで、そこがシンクロナイズしているんですよね。
要するにそういう山がちょうどいいって頃合いに私が成長したらしいんですよね。
成長の方向性として、MYダーリンは、基本路線が、「赤岳に登りたい」ってのが基本にあったんですが、私の中には赤岳はない。
私は、基本的に、剣とか穂高とか槍とか”すごい山”に興味があるわけでないんですよね、そもそも。
だって行きたい場所、川俣尾根だった人ですし。隣の尾根を歩きたいくらいの、ちょっとした好奇心が歩きたい動機になってしまう人・・・
マイナーな道・・・基本路線は「秘密の隠れ家」なのかもしれない。
■ 散歩は2Dでやってます
私と夫は大阪にいたときからよく休日は近所を散歩します。自宅を起点に四方をとりあえず行けるところまで行ってみる。豊津でもそうしたし、大開でもそうだったし、谷九でもそうです。
「ねぇねぇ散歩しない?」 は、我が家では日曜日の定番。
大体、大阪にいるときから、東西南北、周辺の探索は、基本”パトロール”気分でした。
大阪だと新しい店とかできるので…そしたらチェックしなくてはならない(笑) いや知らなくても
一切生活に支障ありませんが、とりあえず知りたいのです。しかたないじゃんね?
おかげで友人が自宅に訪ねてきたら、地元を紹介するのは得意です。ドイツの可愛い女性が訪ねてきてくれたときは、連れて回ってみんなにほめられただけでなく、ものすごい国際交流に貢献している気分でした(笑)
思えば、都会では駅ビルと地下街も私の掌握テリトリーに入っていたような? だって夫は大阪育ちのくせに”梅田で迷う”んですよ? 先日も天王寺に行ったら町が変わっていて血が騒ぎました。
■ 地図不要?
しかし…大阪ってホント地図不要の、素晴らしく区画整理された都市なんですよね。
碁盤の目のようにきれいに町が整理されていて、
・御堂筋のように筋といえば、南北に走る道路。
・長堀通のように通りといえば、東西に走る道路。
と決まっています。 基本的に、私は東西南北の方向感覚には強いので…このように碁盤の目になった街を歩くのに全然、地図必要なし!
それに大阪でも珍しいですが、私は歩くのが好きで、梅田から心斎橋まで歩くなんてのは結構日常だったのでした。電車代節約できますし。
こういう人にとっては、街で重要なのは無料の休憩スポットをよく知っていることです(笑)歩いて節約した気分でスタバに寄っていたら意味ないので・・・
当然、谷九から心斎橋とか、谷九から難波も歩くんです。谷九から本町あたりまでも歩いても40分くらいで、地下鉄だと一駅乗り換えなので、乗車区間の割に時間がかかるので歩くのと変わらなかったりする。
たぶん、都会の人のほうが車での生活になるこちらの人より歩く量としては多いのではないかと思います。
こんな町に慣れてしまうと、東京ってホント歩きづらい町です。
そして山梨は…クランクが多いのと、道が目的地不明な感じにカーブしているので…発想の起点が全く違うんだろうなぁって思います。
道を作ってから町ができたんじゃない。集落ができたら、その隙間が自動的に道になってしまったんだろうなって感じ。
つまりどこかへ行く道は古くからの○○街道だけです。集落の中の道は基本的に隙間なんですね(笑)。隙間の大きくて通りやすいのが道になっただけ。
■ 山での現在地認識システム
山ではもちろん、こういう平面的な地理把握はまったく役に立ちません。
東西南北で現在地を把握ってのは大まかにしか分からない。
見えている景色を見て地形から現在地を理解したり把握したりするのは、脳内のイメージが2Dだとだめで、3D化しないといけないんです。
例えるなら、携帯のOSとパソコンのOSくらい違う!
山は都市に例えるならパリの道路の成り立ちにむしろ似ています…パリの街の道は放射線状に延びているところが多く、交差点は4本の道がクロスするんではなくて、5差路とか3差路とかです。
なのでブロック分割の思考ではなく、多点分割的思考で、パリではたまにすっかり迷ってしまうことがありました。まぁ大まかにこっちは行っちゃいけない、ってのは頭に入っているんですが。
さしづめ、パリにおける5差路は5つの尾根が派生するピークです。
そして、山ではそれにさらに5つの沢がある…とつまるところ、ピークに達する合計10個の道があるってことなんですね。
10個全部歩いてみて、どんなところだか知っていれば、そのピーク(山)を知っていることになるけど…そうでなかったら…つまり一つの尾根を知っているだけでは、その山の表情の一面を知っているだけに過ぎない。
そこら辺の事情が分かっていないとなんで百名山ハンターが評価されないのかわかりづらいですよね・・・最短で登れるピーク一個踏んだだけでは、その山の何をわかったことにもならなかったりして・・・(^^;)
まぁ今では先人がいろいろと登りつくしてくれた後のなので、踏み跡のない道=悪路と思って間違いないわけですが(笑)
■ 高度も必要
そして、必要になるのが…標高の感覚! ここが難易度高い!3D感覚です。
感性の塗り替えというくらいの大仕事なのではないかと思う・・・
どのくらい登ったのか?=今どれくらいの高さにいるのか?
これは、傾斜が、急か、緩やかなのか?の感覚から導かれる…平地にいる限り不要(汗)。
緩やかか急かって、超あいまいな表現ですし、程度の問題なので、客観的指標に表現しづらく、個人の感覚に左右される。
大まかに 平坦、緩やか、急ってぐらいですが、緩やかって言われても・・・わかんないでしょう?
が、これ、かなり重要なイメージ感覚で…登れないほど急だと壁で行き止まりですし、登れる急斜面でも、急であればあるほど、法面距離が当然長くなる。
これは頭の中に持っている地図がいまだに平面で2Dでしかないと大打撃です。
行ってみたら、2kmの道に2時間かかったとか・・・3D感覚がないと、実際の道をイメージするのが非常に難しい。
今高度にして何メートルをどれくらいを登ったか?を把握しないと現在地が不明になりますし・・・。
■ コルとピークは特徴的
下って登るということも山では多いです。 鞍部…コルです。
実はこれは非常に特異な地形なので、コルに出たら、現在地を把握することができる。
ピークもそうで、前後左右、全部が自分が立っているところより低い。まぁ広いピークだとそれが実感しづらいですが。
とりあえず、コルとピークは現在地把握に非常に重要な地理的ポイントです。
■ 稜線は高速道路
それに、道って言えば、稜線!
…稜線伝いは、ルートファインディングと言って道を見出す中では、もう「どうぞ歩いてください」っていう風に、明らかすぎるような道です。
つまり稜線歩き(縦走)は、高速道路みたいな感じです。 文字どうり、ハイウェイ!
稜線っていうのは、尾根が連結した形ですが、稜線が高速道路なら、尾根は国道のでかいのみたいな感じです。支尾根に分岐します。その分岐点はたいてい休憩適地。 分岐した先の尾根は自宅前の一般道みたいな感じ。大抵尾根って下のほうが歩きづらく、藪っぽく、そして急です。
■ 沢
で、もう一つの山の道…沢…それはまるで裏街道… 沢って一本調子なんですよね。
水が流れるんだから当然か。
沢の地形については、ぜんぜん未知の世界でわかりませんが、沢はとりあえず下のほうがなだらかで、源頭部に近づくほど急です・・・まぁそりゃそうか・・・沢って川になるんだもんね。
沢は尾根と反対に、支沢が一杯集まる・・そして川になる・・・だから安全でありさえすれば、沢をどんどんどんどん、下れば絶対に最終的には海に出ます。
でも登山で道に迷った時沢に降りるのはタブーです。でも、人間は水がないと生きていけないので・・・沢を見つける能力はサバイバル能力の一部ですね。
街の散策で休憩スポットを見つける能力と同じか(笑) 補給・・・
■ 岩
私がわからないのは岩です。岩の壁って、地図でいったら、どういう位置づけになるんでしょうね?
私には単なる行き止まりですけど…降りても登っても垂直の岩があったらそこでおしまい。
ゲームオーバーって感じなんですが・・・
まぁそこで山やさんはロープを出すのですが・・・つまりロープってワイルドカード的扱い?
よくわかりません・・・
というわけで、山で使う地理認識システムと町で使う地理認識システムは全然違いますって話でした。
全く違うOSシステム…。 身に着けるのはどうかな・・・1年は見たほうがいいでしょうね。
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