Sunday, February 3, 2013

八ヶ岳縦走路に取り組み始めました☆

八ヶ岳、冬の天狗岳はもう5回も行ったからジリジリと赤岳方面ににじり寄っていきましょう、という
作戦で、今回は東面から、八ヶ岳真ん中あたりの、箕冠山、根石岳、天狗岳をつなぐ縦走路を歩きました。今回のヤマレコ

当初は、初日硫黄岳のピストンを考えていたのですが…何しろ、2月の厳冬期というのに、気温が
異常に高く、雨となった時点で戦意喪失…(笑) 初日は本沢温泉までとしました。

≪今回のItinerary≫

Day1 稲子湯~本沢温泉  歩行時間 3H 
Day2 本沢温泉 → 夏沢峠 ~天狗岳~ 黒百合平(休憩) →中山峠 →稲子湯  歩行時間 7H 

核心: 一日目 雨  二日目 林道のアイスバーン

■ いろいろな山行がある

今回の旅では、いろいろな山行があるのだということをしみじみ実感。

 ・宿泊は素泊まりでたくさんの食材を持ち寄り宴会山行とするグループ、
 ・山岳会の個人山行
 ・職場の山同好会で新人を連れて初の冬山
 ・のんびり温泉をつなぐ慰安山行
 ・個人の気楽なスノーシューハイク
 ・山ボーイ

私たちみたいな夫婦の山行以外にも山にはいろんな人がいろんな目的でいろいろな使い方で入る。

でも歩く道はいっしょ。登山であることは登山なんだけど、目的は様々…ということを実感しました。

みんなとっても楽しそう。それが山の良さですね。 今回はいろんな人といろいろ交流できてよかった☆

■ 企画は欲張らずをモットーに。腹8分目

今回は、初日たったの3時間弱しか歩いていない・・・(^^;)。 

翌日も7時間弱とはいえ、昼前には早くも下山しはじめ、ちょっと物足りないような・・・こんな快晴をもったいないような・・・そんな気持ちも多少したのですが、でもこれくらいで良かったかもしれません。

今日は、高速道路のPAなどに立ち寄っても自宅には17時すぎにつき…翌日にゆとりを。

これは甲府にいるからで、首都圏の人はアプローチが長いのでさらに時間がかかるものと思われるので、山そのものは多少物足りないくらいで惜しみつつ去るのが良いのでしょうね。

だって現代人は忙しいもんね。 それに山は急いで歩いてしまわなくても、また来ればいいんだしね。 何のための山かというと味わうための山なのですから・・・

今回の収穫は、夏に私だけが歩いて知っていたエリア・・・を夫に見せてあげれたこと。

根石岳から天狗の区間は私のお気に入りの稜線です。北から南より、南から北に北上するのが美しいと思う。

夫の高所恐怖症を心配していたのですが、彼はなんのこと?な感じに楽々縦走していました(笑)

■ 節約・・・冬は自炊、夏はテン泊?

今回いろいろな人のいろいろな山行形態を見て、ふと思った。

冬は素泊まり&自炊というのはかなり有効な路線かもしれない??

というのは、冬はそんなに小屋、混まないのです。でも、食事は自由な時間に食べたい…そうすれば、行動時間にゆとりが出る。冬なら食材を持ち歩いても腐らないし。

夏はむしろ混んだ小屋を避け、テント泊で寝場所を確保し、腐りやすいため持ち歩きにくい食事はお願いできる部分は小屋にお願いしてしまうっていうのが二食付き小屋泊の丸抱え路線からの脱却にいいかも…? 節約もできるしね。

 夏 → テント泊 + 小屋食
 冬 → 小屋泊  + 自炊

というわけで次回は小屋泊でも自炊にしようと思いました。なんだか自炊組、楽しそうだったんですよね~
 
■ 旅のスナップ

 今回は北八つよりも、箕冠山の樹氷が素晴らしかったんではないか?と遠目に北八つを見ながら思いました。 

初日に雨だったので標高が少しでも低いと樹林帯は黒い(つまり雪がない・・・) 稜線の風の強いところでは一晩にして立派な樹氷が発達していました。













 根石岳に向かう・・この辺りが一番風が強かった。コルだもんね・・・



 東天狗山頂に人が。個の稜線は最後に工事現場にあるような鉄の網目の足場と切れた岩場です。高所恐怖症の人には少々つらそう。

すごいエビのしっぽ


 青い空、白い山。





 ロープについたエビのしっぽ。

北八つ方面・・・樹林帯は白いところと黒いところでごま塩頭・・・


 今回の天狗・・・私6回目、夫5回目。


 本日の黒百合平 快晴!

■ 雨 → 強い冬型

今年はこのパターンばっかり・・・二ツ玉低気圧・・・。年末もそうだったし・・・。初日雨で翌日強い寒気が入って冬型・・・ 嫌なパターンですねぇ。

 今回も初日は雨。山麓だけでなく山も雨で、標高を上げても、気温は終始、2~3度。 悲しい・・・ ついでにザックカバーを忘れてしまい、私のザックは濡れると重いので、ツエルトをかぶせて歩くという・・・(汗)

黒百合平でテント泊していた人に聞いたら、西麓は雨にならなかったのだそう・・・夜も気温はゼロ度くらいで下がらず、テント泊には最適だったらしい・・・うーん、デビューすればよかったかしら?


 雨のため雪は腐って、グサグサ・・・ わかんは持って行ったけど重かっただけ。 翌日は冷えるだろうということで、アイスバーンになるなと予想できた。

 八ヶ岳の東面・・・あの細い幹の木々は崩落地の後に生えた若い木なんだろうか・・・

■ 本沢温泉

今回、初めて泊まりました。 特に寒くなかった・・・ 温泉が良かったです。

 本沢の冬の外湯。 シャクナゲの湯。

 本沢温泉は大きな宿でした。

 温泉はこんな風に時間割です。

 メニュー

 夕食は夕方6:00~7:00。質素めだと感じました。

おでんも付く。

 大きなお宿です。トイレヘはこんな階段を使っていく。下、外ジャン!



 朝食。6:30.少し遅いので次回は自炊だなと思いました。

 酒は充実していた。地酒を飲みました。グラス一杯500円。コーヒーと変わらない(笑)

 ズラリ。
 ちょっとピンぼけしてしまいました。

■ 頑張る夫♪

 朝は調子が出ないといって、ゆっくり夏沢峠へ・・・この登山道はGPSを見ると2万5千の地図とはだいぶ違い、だいぶ付け替えになっていました。
  雪は予想通りクラストしてアイゼンがよく噛みます。予定外は風の軽さ。風速25mと思っていたから用心していたけど、東面ではほぼ無風。稜線に出ても、予想以下の風でした。

  夏沢峠から雲海が・・遠くに荒船山も見える。

 硫黄岳がチラリ。あちらは西面、都会から攻めよう。



 ここから硫黄岳はそんなに気に入っていない道・・・なんだか景色に励まされることが少ないので、長く感じるんだなぁ・・・

 箕冠山方面。

 こんな樹氷がかわいい。


 親密感のある森の小道が好き。おとぎ話の世界です。


 浅間山もばっちり。

 白砂新道分岐あたりは小石にさえエビのしっぽが。


 立派なエビフライですね~


こういうのを見るとやる気になるんです。


 こんなコル。





 西天狗方面の稜線。


  いつもの道を降りてくる彼


黒百合ヒュッテに山口耀久さんの 文が・・・でも字はあまりお上手でなかったのですねぇ・・・

 

 私のククサ、紐が革だと切れてしまったのでこんな風に細引きにしようと思いました。



 二日目は見えた、稲子岳。

 ■ 核心は林道

 初日稲子湯までの道は雨で融雪され、川になっていた・・・明日は冬型で冷え込んだら、スケートリンクみたいになるだろう・・・

この時点で二日目の核心部は帰りの林道であることを確信した次第・・・

 予想通り。

 こんなん・・・夫とピッケルでアイスを打ち砕いてみましたが(アイスクライミングで習った技術?笑)・・・無駄な努力。  

こんなツンツルテンのアイスになってしまったら、四駆&スタッドレスも無力です。 結局チェーンがいるんだな。

今回稲子湯へは降りず、小海リエックスのほうに林道を遡上して、危ないアイスバーンを避けました。

小屋の人によると、15時以降は冷えてまた凍り始めるので、日が高いうちに車に乗ってしまうのが得策だそうです。

今日は3台が協力し合って悪場を脱出!って感じでした。

■ 今回の反省

・雨=ザックカバー
・チェーンを用意すること
・わかんは週末の八ヶ岳には無用の長物 平日のマイナー道にしかいらない





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