Friday, February 8, 2013

冬山用アイゼンを検証!

これはぶっちゃけ困ったなぁって話題なんですが・・・

アイゼン・・・ 2年前、夫は天狗岳に行くのに、10本歯アイゼンが必要と言われ、一番左左端のを買ったのでした。



左から、エバニュー10本、 ブラックダイヤモンド セラックストラップ12本、 グリベル ニューマティック 12本





 エバニューとグリベルの前爪の比較

セラックストラップ
セラックをスカルパのサミットライトに装着したところ。 ちょっと見づらいけど、爪が3cmくらいつま先の方に出ている。

普段は夫のローバーのタホについている。ローバータホは冬靴ではなく、3シーズンの縦走用で、靴底が良くしなるので、BDもセラックのように靴底のしなりに対応したアイゼンが最適。
というわけでBDセラックになったわけ。

セラックは890gと軽い。ガイドさんの使用者も多いようだ。

雪山っと言っても、8割が樹林帯を歩くような雪山登山だったら、結構アイゼンの出番は少なかったりする。

みんな、念のためとか、ちょっとだけの稜線歩きのために持っていく。となると、ほぼザックに入っている時間の方が長いわけで、軽いほうがいい。

実はそういう山だと、靴もごつい冬靴はいらなかったりするのだ。縦走登山用のしっかりした靴なら十分。さすがに富士山用はダメだけど。 たとえば、鳳凰三山を夜叉神峠から歩くようなケース。

エバニューを装着したところ。爪が靴の下に隠れてしまう。バンドはラチェット式。 

グリベルニューマティックを装着したところ。

これが一番好き。なぜならガッチリ固定されている感じが安定感あるから。

その代り、八重歯みたいに出ている2番目の歯にゲイターをひっかけやすい。それに940gと重い。

ニューマティックの良さは、かかとだけ固定式のセミワンタッチってことだと思う。

セラックより装着に力が要らない。バンドを思いっきり引っ張る力がなくても、靴とアイゼンがずれない。かかとが固定されているので、カチャカチャ音がしないでしっかり止まる。 

女性に向いていると思う。実際私はニューマティックにして装着スピードが大幅アップした。この装着スピードってのは結構重要で・・・実は山は寒いのだ(笑)

バンドばぶっちゃけ外れていても、アイゼン自体は靴にガッチリ固定されていて、固定するという意味では、バンドはそんなに貢献度が多くないようだ。それが気に入っている最大の点。



セラックは私が付けると引っ張りが甘いのか、どうしても歩いているうちにゆるんできてしまった。

でも、夫はセラックが緩んで困ったっていうことは今まで一度もない。だからセラックはちゃんとバンドが締めれる人にはお勧めだと思う。

■ アイゼンころりん事件

問題は、エバニュー・・・これは実は中山峠で外れてしまったんだな。アイゼンころりん事件として我が家で語り継がれている(笑)

基本的に、6本か10本かという選択は、急なところか、緩やかなところか、という話に基づくので・・・ 

前づめの有無

が主たる違いであり、主たる問題だ。

しかし・・・たとえ多少急であっても・・・たとえば北八ヶ岳の、北横岳・・・雪がふかふかであれば、別にアイゼン、イラナイ。

アイゼンってのは、基本的に雪がクラストし、氷になった時に必要になるのであって・・・そしてそのクラストした雪の斜面が急であればあるほど、斜面にフラットに足を置けないって理由によると思う。

つまりは、アキレス腱の柔軟性の問題?!アキレス腱が固ければ、斜面にフラットに置くのはすぐにできなくなるはずでキックステップか前づめを効かせて登るしかなくなる・・・

凍った斜面の斜度をどんどん上げていくとアイスクライミングになる・・・で、アイスクライミングしたら、前づめのなんと切実なこと!!

というわけで、アイゼンの選択には前づめが重要って話でした(^^)

どうしよう・・・このエバニュー 2回しか使わないでお蔵入り… だれか半額でいいのでもらってくれたらうれしいです。 5000円でどうでしょうか?



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