Thursday, February 28, 2013

日本登山大系のススメ 奥秩父


昨日借りてきた奥秩父の本…奥秩父より『日本登山大系』にハマリそうです!!

『日本登山大系』の8巻は、ちょうど八ヶ岳、奥秩父、中央アルプスが載っているんですが…めっちゃ面白い!

私は山域の概念図が好きなんですよね~。見ているだけで、どこを歩こうかと夢が広がる。


それにしても最近のルートガイド集ってどうして、山域の概念図載せないんでしょう?

尾根と水線が書かれた概念図は見ているだけで、地形のイメージがわいてきます。もちろん、どのピークが他より高いのか、どの尾根が他より展望がいいのか、3Dではないので高さは書かれていないんだけど・・・でもすっごい面白い。

見ていると飽きません(^^)。

だだの黒い太線が歩いてみると、どういうことになるのかばぁ… あの尾根を歩けるんじゃないかしら・・・と思った自分に拍手したくなる…(笑)

■ 基本は”ちょっとそこまで”

私は登山新参者なので、言葉に疎くて、3000m級の雪山の困難なルートを目指すのが”先鋭的登山”と言う風に言われているってことも知りませんでした・・・(^^;)

ギリギリボーイズのみなさんみたいな感じ?でも、登山者がみんなギリギリ…を求めているんじゃないし…。

っていうか、大人になってから、休みの日に「山にボケーっとしたい」いう理由で行く人が”先鋭”なわけないよな~。その価値観で測られても・・・(汗)って感じですよね。

先日は山ガールさんの話題で「しらびそ小屋まで行ってコーヒー飲んで満足って世界なんですよ~」と揶揄したように言われていましたが・・・確かにしらびそ小屋までなら幼稚園児でさえ歩けるコースなので・・・やっぱり大人になったらせめて本沢くらいまでは歩いてもいいかな~と思いますが、体調もあるし、ただ山の空気を味わいたい時もあるし・・・山ガール的なゆとりの山もある時はいいと思うんです。

私が嫌いなのは、ホテルみたいな山小屋を求める感性・・・だって山に来てまで都会のサービスはイラナイと思う。

山に都会がほしいのなら、山で東○インみたいな部屋に泊まって○万円使うより、都会のフォーシーズンズホテルに泊まったほうが良い。あるいはそのお金で海外にでも行っちゃう。

だって山には山の良さがあるから山に行くんだし・・・ 都会では都会の良さを味わい、山では山の良さを味わい、里では里の良さを味わうのがいいんでは?

先日ある登山者の方に「これまで行ったところで、どこが良かったですか?」と聞いたら、北アの小屋を言ってくれたので、どの辺が?と聞いたら「施設が整っていてよかった」っていう話で…(汗)、私は絶対に行くまいと思いました。

でも、同じ北アでも、「○○を歩いていたら沢が見えて、ちょっと興味があったから行ってみたらすごい、いい沢だった~」というセリフを聞くと、途端に行ってみたくなります(笑) 沢に登る技術はないんですが・・・

私は、ただちょっと静かに自然の中を歩きたいんです。誰にも邪魔されず。静かな山を静かに安全に歩きたいだけ。

熊鈴も嫌いだし、人と歩くのも面倒なのでキライです。 だって話に気が行って、景色とか山とか味わい損ねる・・・

一人で歩く山は、音がホントにいいし、とても落ち着きます。 都会になくて、山にあるものの一つは静寂・・・
静かさ・・・ 奥秩父は静かな山っぽいのでとても魅かれます☆ 

見ていたら、なんと家の裏の帯那山から主稜線に乗れるではないですか~(笑) テントと食料を背負って何日も歩くことだってできるはず・・・まぁ体力が許せばですが・・・アパラチアトレイルまで行かなくても・・・・あるじゃん、ここにって感じですね。 

地図で一応裏山が奥秩父の端山だとは思っていましたが・・・なんだか縦走の起点に住んでいるような気分になりました☆


この『日本登山大系 8』は、山梨北部在住の登山者には非常に利用価値が高い本ですね!!

■ 奥秩父おススメルート 

日本登山大系の奥秩父のところには、参考図書に原全教さんの本が載っています。『奥秩父研究』

両方手元にある・・(^^)

私は沢も岩もあまり興味がないので、もっぱら歩いて解決できる道を静かにそして安全に歩きたいのですが
奥秩父を紹介する概説のところで、沢や岩をやるより先に、主稜線の縦走くらいやってみたらどうですか?なんて先鋭的な登山を諫めるような、書き方されています(^^) 

つまり足だけで解決できる道を歩きたい一般登山者に最適! というわけで、この山域の特徴を知るために歩くべきルートは・・・

・金峰山~甲武信岳 主脈  → 分水嶺だから
・瑞垣~小川山 
・国師岳 石楠花新道 → 最高峰の北奥千丈岳を通る
・天狗尾根 → 明るく静か
・戸渡り尾根 → 下山に最適
・十文字峠&雁坂峠 → 峠越えの情緒を味わう
・武信往還~栃本 →”恋愛まっただ中の二人だけで歩けばいいと言うコースではない”ってどういう意味(笑)?
・仙波尾根~和名倉山頂 → ”滝川や大洞川をひそかに狙っている人”向きらしい・・・分かりませんが何時か分かるようになるんでしょうか・・・(笑)

■奥秩父ブロック分け

①水晶山・和名倉山・雲取山周辺  → 特に和名倉山が魅力

②甲武信岳・白泰山・乾徳山周辺 → 沢が魅力

③金峰山・瑞垣・小川山周辺 → 明るい高原の林の奥に花崗岩の岩場

④両神山・二子山周辺 → 異色の存在 岩場 北秩父と呼ばれたこともある





Wednesday, February 27, 2013

山の脅威No1は風です


■ 八ヶ岳は風の山

八ヶ岳で遭難がありました。
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長野県の八ヶ岳の横岳で24日、3人が下山できなくなり、このうち神奈川県の41歳の女性の死亡が確認されました。
長野県警察本部によりますと、死亡が確認されたのは神奈川県相模原市の団体職員、女性(41)です。
女性は、23日から1泊2日の予定で、所属する山岳会「相模アルパインクラブ」の仲間と4人で八ヶ岳の横岳を登っていましたが、24日午後、尾根を歩いているときに寒さを訴えて動けなくなったということです。
53歳と65歳の男性2人が付き添い、別の男性1人がふもとの山小屋に下山して警察に通報しました。
25日朝から警察や県の防災ヘリコプターが3人を捜索したところ、午前10時ごろ、女性が意識がない状態で発見され、運ばれた警察署で医師が死亡を確認したということです。
男性2人は、両手に凍傷を負いましたがいずれも軽傷だということです。
警察によりますと、24日の八ヶ岳は風が強く荒れた天候で、3人は携帯電話は持っていましたが連絡が取れない状態になっていました。
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週末八ヶ岳はものすごい風だったようです。私も24日は豪雪地帯のタカマタギ山にいました。

たぶん、登山をしない普通の人にとっては、安全な場所にいた私も、遭難した横岳も”同じように無謀にひとくくり”されてしまうんだろうなぁ。
私が思うには、この違いを分からないことこそが、”自国の自然における脅威に対する無知”を意味しているのではないかと・・・
つまり、自然を知らない。自国を知らない。

■ 山を知ることは自国を知ること

誰でも知っていることですが、日本の国土の75%は山岳地帯です。平地は極端に少ない。
これはアメリカでは違いますよね? アメリカは真ん中に大平原が広がっています。いうなれば山脈はあるけど、超えれば、からっぽの平野。永遠と乾燥した平野が続く。平野の占める割合が多いのです。
でも日本においては山岳は日本のど真ん中=内臓です。
だから、山を知ることは、日本の国土そのものを知ることです。アメリカでは、平野を知ることがアメリカという国土を知ることであるように・・・

むろん、”自然”の中には、海もあれば、砂漠もあるでしょうし、平野や湿原もある。けれども、圧倒的な量を占めているのが、日本では山岳と森林ですね。
その山岳の脅威について、一体何が具体的に脅威で、どうすればその脅威から身を守れるのか?どこからどこまでが無謀で、どこからが止むを得ない遭難なのか、それがまったく議論されない。 なぜなら、山へ行く=一律無謀、だからですね・・・

自国を良く知ることは、自己を良く知ることとつながります。

己が何者かを知るには、自分をよく自己観察するしかない。それを自国について行えば、それが山に行くという行為=登山になるでしょう。

だから私は山に向かいたくなるんだと思うんです。今の山ブームは無意識にそうした心があるのではないでしょうか?

■ 山の脅威は風です

山の脅威はいろいろあります。

寒さ、暑さ、雨、雪、なだれ、水の有無、疲労、空腹… 寒さは防寒着で対処できるし、雨には雨具があります。
水は地形を良く知ることで水場を探り当てることができるし、沢の多い日本では沢は必ずあります。
疲労や空腹は本人の行動次第です・・・ 雪崩は雪崩地形がよく知られ、気象との組み合わせで発生やすい時期はよくわかっています。

こんな中、もっとも対処法がない山の脅威が…風です。
風には備えることができません。 それが一番恐ろしい。人間は強風に対しては無力です。
私は仕事でアメリカのカンザスに居たことがあるのですが、竜巻が来たときはみなが一目散にクモの子を散らすように地下室に逃げ込みました…。竜巻だけは予測がつかないからです。だからアメリカでは竜巻研究がとても盛んですよね。

しかし、リスクに対する反応の仕方が違うのが日本人。
日本の場合は、知らぬ存ぜずにしてリスクに対して目をつむってしまうんですよね。一般の人は風が山では一番の脅威だということは知らない。山岳地帯の風についてはもっと研究されていいのではないかと思います。

■ 樹林帯に逃げ込むのは正解です

私たちのリーダーは、強風の予報を受けて、稜線(風が強いのが当然)の山から、樹林帯の山に変更しました。
これは非常に賢明な判断でした。樹林帯の中は樹木のおかげでそれほど強風ではないのです。ふきっさらしの

稜線は本当に危険です。

冬の富士山があれほど危険なのは、風のせい。身を隠すものが何もないのです。飛ばされるか、しがみつくかどちらかしかありません。

その間どんどん失われる体温・・・

このような事情なので、風が強い日の、まっとうな登山者の行動としては、安全地帯の樹林帯で、風がどうかを判断し、稜線に出るか出ないかは風の強度次第です。が、もちろん、強風の予報がわかっているときは稜線に登らない判断をするのが通常です。

稜線に登るか登らないか…強風の予報がすでにあるときに…は、個々人に任せられるべきですが、少なくとも、判断におけるリスク判断としてはそのような思考回路が繰り広げられるのだ・・・そういう話だと、国土の8割が山岳地帯の日本においては共有されるべきではないかと思ったりします。
自国について無知。むしろ無知が普通になってしまったところに、自然との乖離、人間が自然を畏怖しなくなった時代を感じるのでした。
 テントがこのような状態になる積雪量であっても、実は冬山としては気温は高く、-5度くらいでした。八ヶ岳では-25度くらいまで下がりますが、見た目はこのような凄さにはなりません。
 
こんな風に雪まみれになります・・・けれど、雪はゼロ度以下では溶けないので、払ってテントに入ればOK。 またすべての衣類が防水仕様ですし、速乾性があるのでほどなく乾きます。 ただ指してあるピッケルくらいは1時間ほどの降雪ですぐに見えなくなります。

雪の中の森は、美しくとても静かです。多雪は森の中では、ロープを張ってツール類をぶら下げて対応します。まるでアメリカのロングトレイルで熊対策に食料をぶら下げるみたいな感じですね。 

テントを張る場所は風をよけれるよう、くぼんだ地形のところなので、雪は深く、3m以上もありました。つまり夏は手が届かない枝です。

冬の八ヶ岳では、テントのフライシートを固定する小枝くらいは拾えますが、こうした豪雪地帯では小枝は拾えません(^^;) なにしろ、小枝は何メートルも下の地面の上ですね~。

というわけでペグは持っていくのが良いような・・・割り箸で良さげでした。ただすぐ降雪で雪の中に埋まるのでなくても大丈夫と言えば大丈夫。

寒さは本当にそれほどでもないので、軽めのレイヤリングで行き正解でした。




Tuesday, February 26, 2013

金峰山八幡尾根の研究


■ 図書館のネット環境はイマイチ

今日は、金峰山研究に大きな図書館に来ています。この図書館のいいところは無線Lanでパソコンが使えるところ。

と言っても、基本的にFreeSpotという、おそらく考えられる選択肢の中では最も安上がりであったであろうサービスなので、通信の速度や信頼性はイマイチです。こうしたブログを書いたりするのには全く向かない。

ただ、ここは何が良いって地図が置いているのです。5万の地形図と、2万5千の地形図の両方。
実はインターネットでも国土地理院のウォッ地図は見れますが、なんか紙の方が慌てなくていいんですよね。

それに5万のほうが歩きたい尾根を探すのに向いているし、古い地名も良く載っています。

■ 歩きたい尾根 八幡尾根
 金峰山の稜線から見える八幡尾根。いかにも歩けそう。
この尾根を来月残雪期に歩くことになりました。それで研究を、と思い図書館にきていたわけです。

■ 奥秩父

今日の課題のお宝本は

 ・『奥秩父研究』『奥秩父 続編』 原全教

でした。 原全教さんは古い岳人で、登山史の最初の方の方です。 本当は『奥秩父回帰』が読みたかったのですが、信州大学にしかないらしい(汗) まぁとりあえず、奥秩父なら、この八幡尾根のことも掛かれているでしょう。

そう金峰山は本当は南面から登るルートがもっとも多いはずなのです。今では大弛、増富、廻目平の3ルートしかない上、一番楽な大弛から登る人が大半なわけですが・・・

実は何のご縁だか、おととい登ったタカマタギで隣のパーティのガイドさんは、奥秩父の本を書いているそうでしたので借りてきました。

 ・『奥秩父 山、谷、峠そして人』

今日のブツはこの3冊です(^^)。 その他、登山ガイドで奥秩父の本をパラパラとめくりましたが、日本登山大系でさえもバリエーションとしては記載していないみたいです。 しかし、登山三年目にして道を踏み外しつつある私(笑)まいっか。

そこで今度歩きたいルートをカシミールで描いてみました。 コレ。
初日は幕営日なのでラクラク。二日目はピークハントして、八幡尾根を降ります。

八幡尾根は小さなピークがつぎつぎに出てきて、なんて地図読みに適した尾根なんでしょう!

地図読みとルートファインディングの核心部ですね~。小さいピークがいくつも続き、まさに地図読みには最適。現在地確認ポイントだらけ! こりゃ~むしろ、最適すぎていくつピークを越えたか分からなくなってしまいそうな感じです(笑)。

しかしまぁこんな地図読み適地がこんなに身近にあったとは。それも残雪期の雪山で!この時期、まだまだ山は雪に埋もれているから、恐らく膝くらいのラッセルでしょう。こんな道歩く人いないもんな~それも積雪期に。
初日は4kmだけ。翌日は早朝にピークハントして下山。下山の方が長いのだけど、ラッセルが予想されるのでその方がよい。

■ もっとも贅沢な時期

でも残雪期の雪山は、ある意味、一年でもっとも贅沢な時期です。天候は安定して、厳冬期と比べると格段に冷え込みは緩む。

それに雪は締るので歩きやすくなる。その上、水を持ち歩く必要はない。だから装備は軽くなりますね。
残念なのは御室小屋はもう崩壊していて、テント泊になることですが・・・。でも、虫もいない。ただ冬眠から覚めたばかりの熊はいるかもしれませんが・・・(笑)

この山域だと雪崩もない。寒さだけ対策していけばOK。暑さはどうにもならないけど寒さは対策できる。
というわけで超贅沢な旅です♪

実は南面にはこんなに地名がいっぱい! やっぱり表参道は南面だったんですよね~だって金桜神社あるんだから。 

麓の村々からカネ桜神社に集まってそこから金峰山を目指すのが昔の定番だったらしいんですし。
今から楽しく地名を地図に移します。 あ、黒い富士山を眺めることができるピークを下山は通るようです。無名ピークだけどその印象が『奥秩父、山、谷、峠、そして人』に書かれています。

この無名ピークから以外は富士型にはみえないらしい。

背負うか背負わざるべきか


■ザックが返ってきた!

初の電車での遠征登山、越後湯沢で送ったザックが今日の午前中届いた。送料は1280円だった。 東京の人はザックを送ったりしないけど・・・確かにずっと電車だったらザックを郵送してしまう間でもないかもだけど・・・。

 今回初めて電車で行く山に行き、冬靴でアスファルトを歩くことを覚えた(笑) 都会では大きなザックを背負ってピッケルを持っているのはそれだけで注目を浴びる行為みたいだ・・・

 残骸。 

シュラフは干し、濡れモノは洗濯。ゴアのレインやスパッツは乾けばいいだけだけど普通に洗濯機で洗う(笑)。ふきんとバラクラバと手袋は・・・かなり洗いたい感じ。飲み干したワインボトルが楽しかった旅を物語る。 しかし私はザックが軽く、これで10kgちょい位だったんではないだろうか・・・他の人に申し訳ないくらい軽いのだった。

■ ザックを担ぐこと自体に自負があるんだろうな

今回は私は遠い山だったので、宅急便でザックを送り返したのですが、大いに蔑まれました(笑)。 私は旅は快適なほうが良いのでザックを送り返すことには何の抵抗もないのですが・・・(^^;) そこらへんの感覚は古くからの山ヤさんとは大いに違うんでしょうね・・・

だからといって、本来は寝食担いで入るべき山に小屋泊で食事もふとんも何もかも出てしまって、日帰りの装備で行けてしまう小屋泊山行で足を止めていては、母なる自然の、厳しさも美しさも、何も分かったことにならないと思うのです。

背負うべき荷を嫌うということも違うし、背負わなく良い荷を背負うことでもない・・・主体的な選択。 人生は選択の連続なので、背負う荷についても主体性を発揮できる時代ってことなんでしょうね。

昔は宅急便なんてなかったんでしょうから、電車だろうがなんだろうが家まで背負って帰るしかないのでしょうから・・・そうすると背中は強くなる・・・私みたいに送ってしまっては強くはなれないのかもしれません・・・人は安きに流れるので・・・

でも、新しい時代は、主体的な選択肢が可能な時代です★  いつか私も自ら重さを背負う日が来るのかもしれません。

Monday, February 25, 2013

タカマタギ 豪雪を知る体験 

昨日おとといは、山登りにまた行ってきました。

■「行きたいところに行けない!誰かに教えてもらわなくっちゃ!」

そもそもの問題意識は、先日天狗岳に登ったついでに歩こうかなと思っていたシャクナゲ尾根、いざ行ってみると歩けず…「これじゃ行きたいところに行けないから、誰かに教えてもらわなくっちゃ!」と思ったのでした・・・

歩きたい場所を歩きたいのが人間の当然の心理なのですが、登山も3年目に入り、順調に成長した結果、もう独学で行けるところまでは行ってしまって、誰かに教わらないと学ぶことができないスキルが出てきてしまったんですね。

■ 雪山にもいろいろありますね。

今回は東京のほうの山岳会でやっている技術講習会にゲストとして参加してきました。
技術講習会以外、正直興味がない…テーマは、「ラッセル&読図」
私にとっては、さらにキライな「パーティ登山」も課題。「冬山テント泊技術」はおまけ的に得した課題でした。テント泊デビューしようと思っているんですが冬山は生活技術がいろいろありそうなので一回めは誰かに教えてもらいたかったんですよね。

テーマに即して考えてみると ラッセルそこそこ大変でしたし、まぁ読図はちょっと課題アリでしたが、一番得たものは

 ・豪雪地帯の雪の多さがいかなるものであるかを味わえた
 ・パーティなので、一人ではなく、安全に味わうことができた

でした。 冬のテント泊も後は自分でデビューできそうです。パーティ登山については多少ネガティブ面も見えましたがメリットとの比較では今回はメリットが勝ちでしょう。

■ 大量の雪

今回、もっとも理解したのは、大量の雪との付き合い方です。 私は登山歴は短いのですが、基本的に雪の山しか興味がなかったので(^^)、登山歴の割に雪山自体には慣れているほうです。今3年目。ゼロから初めて3年目で鳳凰三山って感じです。でも雪に慣れているのではなく、雪があるような山の常識を良く知っている、ってだけ。

なぜなら、私のホームグランド、八ヶ岳の山々は、雪の山ではなく、むしろ、寒さの山だからです。雪は八ヶ岳は少ない。積雪量がせいぜい2mほどなので、雪崩の危険もなく、雪洞を掘ることもなく、雪はサラサラのパウダースノーで、そこに雨や気温上昇で雪が氷化、クラストしてしまう…というのが八ヶ岳事情です。

去年は飯山の方に出かけて、夫とルーファイの練習しましたが…その時みたのは頭上の高さを超える雪。それでも商業施設の周りだったので、比較的管理された環境でした。

ところが登山において、雪山と言った時にさすのは、そうしたスキーのゲレンデのような車でアクセスでき、除雪された場所ではなく、そして、八ヶ岳のような積雪量の少ない場所でもなく…基本的に雪崩も起こりうる場所、=人の手の入っていない手つかずの自然、ですね。

そのような場所に行くには、やはり単独では危険だし雪山の常識と言われていることが身についている必要がある、ということがかなり明確に理解できました。
何しろ、雪が多いんです。

今回は一泊二日だったんですが、特に二日目は大雪の予報が出ており…「北アルプスは大荒れ」一日中暴風雪。とても行動できる天候ではないという予報でした。

谷川方面も同じで、在来線は運休、上越道は閉鎖… 風雪で下山後ですが、一時はホワイトアウトする、そのような状況の雪を安全に体験するという意味で、とても貴重な経験でした。

ラッセルが大変なのは、八ヶ岳でも踏まれていない道を行こうとすれば、体験できます。たとえば、私は北横岳に12月に行ったとき、七ツ池の向こう側に行ってみたのですが、胸くらいまで埋まる雪で、泳ぐような感じ…こりゃとてもじゃないけど、スノーシューがないとやってらんないなと思いました。

年末の鳳凰三山でも膝上くらいのラッセルは経験したのでラッセルがどんなものかくらいはわかる。白駒池周辺も、冬は歩かれていないようで、結構ラッセルです。でもラッセルにどれだけ苦労しても、その苦労は八ヶ岳では残っています。

 ワカンを履きなれていない人がいてモタモタ・・・すると、寒さが堪える。先日は、アイゼンを履きなれていないで、山に来てしまった若者の話を聞きましたが…家で出来ることを家でしておくのが大切と言う風に言われると、なんだか納得できない・・・けれども、実際に雪の山で装備の装着などで手間取ると、すっごくダサい。私は今回はワカン履くのは2度目だったので特に問題なく履けた・・・というかワカンを買ったら、うれしかったのでその瞬間に家で履いてみたりしていたんだな(笑) こういうのが「好きこそものの・・・」の正体なのかもしれない。

テントを買った時も家で張ってみたし、コッヘル料理も家で研究した。けど、機械類は同じようにできず、iPhoneも、高度計つきの時計もどうも本番で初舞台になってしまう・・・。そっちは夫が得意だから、気持ちの上で勝手に分業体制なのかもしれない。

今回の雪山では、ラッセルの苦労が残らない! 今来た道を下ろうとすると…トレースがない!

ほんの30~40分のことで雪が積もって、今6人もの人で作った立派なトレース…横の壁が50~60センチほどの通路・・・がかき消されてしまうのです。上に雪が積もって。

このような体制でラッセルは順番で行う。トップは疲れるからだ。
 の結果、こういう道ができる。がこれは下山では見えなくなる。

うっすらとしたくぼみ程度のトレースもない… つまり登りだけでなく、下りもルートファインディングが必要なのです(汗)

そういう話だったのか…(汗)と一気に豪雪、あるいは吹雪中に退路を見失うという危険について認識が高まりました。

≪今回学んだこと≫

・豪雪の山ではトレースが消える=ルートファインディングと地図読みが必須

・何気なく雪の上に装備を指すと積雪が多いため、雪で隠されて装備が行方不明になる可能性がある。

・気温が高くても停滞時間が長い(ラッセルの順番待ちなので)と寒い

≪今回良かったこと≫
・ちょうど良いレイヤリング。寒さが大したことがなさそうなのは想定していたので軽めの衣類で行ったのは正解だった。とりえず寒さはそれほどシビアでない。せいぜいー5℃。 ネックゲイターは八ヶ岳では必須なのに要らなかった。

・テント意外と寝れた。どうもお酒が入ったのが良かったらしい(^^)。ただスリーピングマットの隙間に落ちて雪の寒さが直接体に当たって目が覚めた。

今回は下山後の車の脱出が最大の核心部でした(笑)

■ 課題はパーティ登山

今回は初のパーティ登山。面倒を嫌っていましたが、とりあえず、何とかなる程度でした。
ホント、先入観で相手を判断してアレコレ言ってくる人ってウザイですね~(汗) まぁどちらかというと私も老婆心ながら…を我慢できない人なので、”他山の石”であり、”人のふり見て”なのですが…
たとえば手袋。 

今回は、グローブ、最初に私の服装チェックをした人が、これ要らないと言ったやつのほうがやっぱり使いやすかったし、ウエアも、「これ脱いで」と言われて脱いだのは、間違いで着ておけばよかったんです。寒かった。

しかし、言ってくれる人は親切心ですからね。そこが擦れ違いの元です。私だって先日山で会った山ボーイの人には多少疎まれたんではないかと思うのですが、彼はみんなの忠告どおりにしたそうで、それは後から聞いてちょっと感心しました。私も大抵は、おとなしく言葉に従いますが、大概はしたがったことを後悔して、やっぱり自分の判断の方が優れている、と感じます。とりあえず、その辺のうざさは大変課題だと思いましたが、これは山っていうよりも、人間関係術ですね。

アドバイスを聞かないという選択を取るという勇気はかなり重要と思いました。(人間関係がリスクに陥るので 笑)

■ テント泊&パーティ登山

今回面白かったのは、テントサイトを作ったり、スノーマウントを作るところでした。

これは一人ではなかなかやりづらいですね。 基本的に作業量が多いので、整地するにしてもスノーマウントを積み上げるにしても、みんなでやると作業が早いです。


 スノーマウント掘り出し中。
 すごく立派なトイレ。でもこれも朝には半分以上埋まってしまう。
これはパーティ登山の楽しみの一つかもしれません。
 朝起きるとテントは埋まっています・・・想定内らしい(汗)

これが一人でテント泊していてこうなっていたら・・・結構、切ない感じでしょうね(笑) 大勢でいれば、多少のことは笑い話で笑い飛ばせますね。

■ パーティ=宴会?

後は中で宴会ってことです(笑) 私は夕食のメニューを聞いて、ワイン1本、柿ピー6人前を持っていきましたが、正解だったようです。これらは基本的に必要ないものなので、直前まで持つべきでないと叱られるかな~と思っていたのですがとりあえず、持って行って良かった。喜んでもらえたようです。

そしてパーティ登山… パーティで登山する場合、何より重要なことは「人より先にバテない」ってことです。
私はこの地域の山が初めてだったので、基本的にコースタイムや距離でどれくらいのしんどさかってのが読めず… ちょっと心配していました。それに前夜泊で前夜に十分な睡眠がとれないだろうというのも見えていたので…行動食も多目に持っていきました。

蓋を開けてみると、行動には特に問題なくついて行けたので良かった。ま、講習会なので行動がメインと言うよりも講習がメインだったからですね。

■ その他
まぁそうこういうわけで、とりあえずは無事にデビューを果たした感じです♪
 スノーマウント・・・これは荷物置きになりました。
 入り口はツエルトで。スコップは先日から物色中ですが、いろいろ使ってみるのが良いと思ったのでまだ買っていませんが・・・豪雪の山では、必携の道具ですね(笑) 何かあってもスコップさえあれば、雪洞に入れる。
 展望はないのは天候なので仕方ないですね。樹幹に乗る雪が多くて世界はおとぎの国でした。 強風の予報を受けて、山は変更に。稜線の山から、樹林帯の山へ。悪天候、特に風が強いときは樹林帯の方が安心です。私の鳳凰三山もそういう判断で、悪天候の予報があったけれども、「行く」という判断になったのでした。
 だってこれだよ・・・何も見えないから稜線に乗る意味ないよな~。
というわけでコレ。 この雪はどさっと落ちてくるのが八ヶ岳との違い。八つの雪は3月4月で解凍されている途中でもない限り、どさっと落ちてくることはめったにありません。

豪雪とは何か?を知りました


今日は東京のほうの山岳会の技術講習山行に参加していました。
■ 大雪とは何かがわかりました
今回は、悪天候・・・朝からずっと雪が降り続け・・・雪は結構なのですが、問題は、その量ですね!
私は雪山は3年目で、全然雪にはなれていますが、慣れていないのは その”量の多さ”。圧倒的大量の雪!
これは本当に大雪を経験することができました。
  ラッセル中。太もも上のラッセルで先頭はとても疲れるので、くたくたになる前に交代します。1番だけでなくセカンドくらいまでもしんどい。 気温は‐2~3度と高いのだけど、6人だと3、4人目くらいの時は体が冷えてしまって寒い。
 翌日は悪天候。テントが埋もれるほどの雪。吹雪で視界も悪く、朝つくったトレースは折り返してまだ30分もたたない場所なのに、すっかりかき消されて、自分が登った山のトレースが見えない。 雪が圧倒的に多いということですね。
今日はこの大量の雪を安全にパーティ登山で経験することができてよかった。
明日また詳しいレポートを書きます☆

Thursday, February 21, 2013

2013 目標設定完了!

■今日の一言


“At times you have to leave the city of your comfort and go into the wilderness of your intuition. What you’ll discover will be wonderful. What you’ll discover is yourself.” -Alan Alda


人というものは、街をすて自然に向かうように、時として快適さをすて直観に向かわなくてはならない。直観を信じることき、そこに君が見つけるものは、素晴らしいものだ。つまり、君は君自身を見つけるのだ。  ‐アラン・アルダ


■ 目標設定


目標を持つことは大事ですね~ しばらく目標を再構築する時期にいたのか、鳳凰三山の後は少々鬱々と過ごしました(ーー;)。また復習の山に行ってみたり…。 ちょっと原点を確認してみたり。 


雪山に行き始めて3シーズン目。雪山未経験者とはもう言えませんね(^^)。


振り返ると、鳳凰三山は、GWの北八ツからコツコツと積み重ねた”登山初心者&雪山ビギナー・未経験者としての雪山”の総決算でした。


技術はない。経験もない。だから、予習&観察に余念がない。山をコツコツと積み上げる。楽しかった☆


そうした活動も3年目で、ピッケルやアイゼンにも慣れ、黒百合ヒュッテはそれこそ見慣れた場所になり・・・


そこで新しい目標が必要になりました♪  


しばらくは、目標再設定のための時期だったみたいで、ちょっと立ち止まっていましたが、最近新しい目標を設定しました☆ あのストレスはなんだったんだ?!と振り返って考えると、手段がなかったんですよね~。でも最近手段を手にしたみたい。


 ・・・・何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者は言い訳を見つける・・・・ 


何かをしたい者にとっては、手段がないことがストレスで、ツライ。でも最近、正確とはいかないまでも、こうしたらどうかしら?という手段が見つかり気分が良いです♪


■ 目標その① 読図力を1年でつける


去年は山の先輩から、「ピッケルより読図でしょ」というツッコミをもらい、「たしかにその通りだな~」とは思ったのですが…。


地図読みの本なんかを買ってきて読んだけど…。 読図にはとりあえず問題ないみたい。


けどルートファインディングは…練習するには、道が明瞭でない場所を歩かないと行けないのですが…それが…一人ではできない・・・。独学には挫折していました(><)。


だって、何しろ、道がない=一般ルートでない=事故ったら誰も通りがからない…ので単独では危険すぎます! それも女性の単独では!! 


たまに破線ルート大好き!な女性登山者もいて、ずんずん道なき道(のことを山の世界では藪山というらしい)を歩く方もいらっしゃいますが、私はまだその境地には向かえない…怖がりなのです。


なぜなら、万が一のビバークに対する備え(セルフレスキュー)がゼロだからです。 ビバーク、夏はテント泊でシミュレーションできますが、冬は…避難小屋泊止まり。


山で重要なことは


 ①体験としてのビバーク (セルフレスキュー)


 ②想定内のビバーク (セルフレスキュー)


 ③緊急避難としてのビバーク (セルフレスキュー)


と 別にビバークやセルフレスキューだけではありませんが、初体験で緊急で逼迫した事態に陥らないように、あらかじめ体験の備えがあることです。


私のルートファインディング力養成にあたっては、アウトドアの危険に対する対応力がないこと(ビバークできないこと、セルフレスキュー力がないこと)が、ボトルネック、でした。 


でも夫のもと君は「え~僕、寒いのやだ~」と一緒にテント泊してくれないし…(ーー;) ここでスタック・・・(汗) 


というわけであっさり地図読みは挫折していました(笑) 障壁、夫(笑)?


と、このような事情なわけでしたが…登山スキルというのは、アウトドアの危険に対する対応力をつける、という活動であるので…


セルフレスキュー力を放置したままで、山登りを続けるのは、お正月で人が多いためあまり緊急事態の備えについては心配がいらない、小屋泊まりの鳳凰三山くらいまで、が、個人が独学でスキルアップすることの限界ですかね。


≪ルートファインディング力と読図力の違い≫


  ・読図力は、地図を見て、歩くべき道を見出す力です。


  ・ルートファインディング力は、目の前の山を見て、歩くべき道を見出す力です。


ちなみにマンガの『孤高の人』で森君がコタツの中で岩山を見ては「ココをこう登ってああ登って」とエア登山しています。森君はクライマーなので垂直面でやっていましたが、平面でやるのが通常の足で解決する登山の場合。


雪山では、読図だけではなく、ルートファインディング力が命にかかわってきます。


読み通りピンポイントにトレースを付けながら雪山を歩く・・・うらやましいなぁ!


鳳凰三山ではノートレースを歩きました。あれは神様がルートファインディングの喜びを教えてくれようとしていたのに違いありません(笑)。


■ 目標その② 歩荷力15kgを目指す!


ルートファインディングができるようになったら、深いエリアも歩けるようになって、そうすると、きっとたくさん担がないと歩けない場所も歩きたくなると思う・・・


そう、これまでは夏山のテント泊でも10kgくらい。重い荷を背負う必要がなかったので、あまり歩荷力というのはテーマにしていなかった。 だって必要性を感じていなかったんだもん。別に苦しい思いをわざわざしたいわけではないので。


でも、雪山を楽しむ、という目的なら、4月~5月ぐらいまでの残雪期はパラダイス!です。一般登山道以外でも、雪がない時期は藪山でも、この時期は天候も比較的安定し、雪も締まり、藪も隠れる。どこでも自由にテントを張れるし、水を背負い上げる必要もない。とても贅沢な時期・・・


去年はそれでツルネ東稜に行ったんだった。テントは張っていないけど。


■セルフレスキュートレーニング


これは少々問題で・・・山梨でやっているところはない。その上、毎年やらないと全然身につかない…けど場がない。


仕方がないな~ということで、この間は菅平まで出かけていきましたが、毎年やっていそうなので毎年行くしかないですね~(笑)


でも、毎年やってくれるところ、見つけたから大丈夫。 (大丈夫と言うのは力が付いたという意味ではなく、身に付きつつあるプロセスに身を置ける環境が設定できたという意味で)


■ いっぱしの登山者?


というわけで、今年の目標♪ いっぱしの登山者になる(笑)! この意味するところは・・・(自己定義するのだ!)、難しい山に登れることでも、ものすごく重い荷物を担げることでもなく、そして沢でも岩でもなく・・・


 ・体力は歩荷力15kgを当面の目標に・・・


 ・技術方面は地図読みとルーファイを1年継続すること


を目標に頑張りたいと思いました。


地図読みは一か月に一回くらい地図読みを意識した山に行こうかな~と思っています。この方面は身に着ける術がほとんど指南されていない技術エリアなので、身につけたいと思った人はほとんどみんな自分がパイオニアですね~(笑)




Tuesday, February 19, 2013

初めてのパーティ登山

■ 共同装備分担表がきた!

今日は共同装備の分担表がきた。 なんとも申し訳なく程度の軽いものだ・・・
いいんだろうか・・・

今度の山は”初めて”の連続で少々緊張するので・・・真面目に準備しています。

新幹線・・・上越のに乗るのは初めて。運転はシビアそうだったので電車で行くことにした。 

東京に前泊するという贅沢プラン(笑) 山の近くに前泊も考えたのだけど、宿が東京の方が安かった。

 2万5千分の1の地図は県外だったので小さい書店にはなかった。270円。 あとは100円ショップなどで使えそうなものを追加。

今回追加した装備は

 ・アタックザック
 ・アプローチシューズ

100円ショップで、スマホのカバーと手袋をしていても扱いやすいようにポインターを追加。

非常用ろうそくは見かけたから買っておいた。

あと冬靴のヒールカップが抜けやすいのでヒールをなんとかするためのグッズ。 

とりあえずスカルパのごっつい冬靴を履いて東京の街を歩くのは、ちょっと変なので、アプローチシューズで行くことにした。

定着型のテント泊山行なので、アタックザックを持っていくことにした。帰りはザックを送ってしまって、アタックザックで帰ってくる作戦。

GPSでトレースを記録するのでiphoneは必携なのだけど、これは見せれる装備ではないかもしれない。相手次第だな。 古い山やさんはハイテク嫌いが多いので、こっそりしておくに限るなと思う。

100円の防水ケースに入れてみた。快適だ。高い製品もあるのだけど、あまり価格なりの価値をみいだせなかった。雪山では沢ほど防水はシビアではないけれど、やっぱり電子機器なので、少しでも温かいほうが電池の持ちがよい。



 とりあえずアップルクリスプは食べ始めたら止まらないうまさ。 簡単にできるんだけど、うまい! 

 ○に注目。アップルクリスプを焼いている間に地図に磁北線を引く。 真北は西に傾いている。

 4センチ幅のジグが作ってあって一本引ければあとは機械的作業。 こうした手作業はバカにできないんだよなぁ。線を引くだけのようだけど、手を動かしていると脳が活性化するのを感じるし、地図を見ていて発見もある。 効率だけがすべてではないと感じるのはこういう時だ。 

世の中の人はこういう手間を馬鹿にする傾向があるのはよくないんじゃないだろうか? 

バリバリ理系職種の開発部にいるときは、関数電卓があるのに、手計算で計算しているエンジニア多数だった…手書きというのは、第六感とかいろいろなものを刺激する効果があるのだ。

かくいう私も、信じられないが、ネット以外に、実は紙の日記も持っていたりする・・・

 地図はどんどん溜まる・・・一つの山に行くのに3枚必要だったり。 めったに行かない山だとちょっと損した気分。 よくいく山のはすぐに痛んでしまうけど、それが愛着だったりする。

 今回は必要な部分はちょっとだったのでその箇所だけをカラーコピーして、A4のビニールにいれる。防水対策。 これはすぐに見たいので、これをどう携帯するか、まだ悩んでいる・・・どうしよう?

 本体のほうは、透明の梱包テープで防水対策するのがMY定番なのけど・・・途中でテープが足りなくなってしまった! 明日買い足さねば。

こちらは余分なエリアも含まれているのでザックに入れておけばよい。さらに今回は念には念をということで、めったに買わないエアリアの地図も買ってきた。800円。 

ついでにカシミールもすでにチェックずみで、地図は、あらゆる方法で試している。

地図の加工は、それぞれの工夫次第でいろいろな方法がある。私は梱包テープの防水が一番いいと思ったんだけど、防水加工なしの人もいっぱいいるみたいだ。 

ビニールのカバーは同じ100円でも商品によって柔らかさに差があり、柔らかいほうが使いやすいとみた。

あとは問題は、地図ってポケットに入れるには大きすぎるってことだ。特に私のジャケット、あまりポケットが大きくないのだ。

チェストバッグも考えたけど・・・東北の胸の高さくらいまでありそうなラッセルの山でチェストバックってありえないよな~と思って(笑)

着々と準備進行中。 後は何をすべきかな~? 

ありとあらゆる側面を考えつくした、って気分で臨む山はきっといろいろ勉強になるんだろうな~ 

読了 『入門&ガイド 雪山登山』



この本は最近ヤマケイ入門&ガイドから出たばかりの本ですが、雪山登山を始めたいビギナーにとっては一番おススメではないかと思います。

私が読んだ雪山の本は・・・
 『雪山登山 (ヤマケイ・テクニカルブック―登山技術全書) 』
 『雪山100のリスク』 
 『ハイグレード登山術』
 『教科書になかった登山術』
 『中高年の雪山入門』
 『単独登山』 佐古清隆
 『山で死んではいけない。』
 『はじめて登山をする君たちへ』

などです。雪山に関しては雑誌の『岳人』2004年の2月号が気に入って大事にしています(笑)
 『新版・日本雪山登山ルート集』
 『関東周辺のやさしい雪山登山コース』
も蔵書にあります。 

けれど・・・これらの本をまとめて、初心者向きのところだけを抜き出した本が『雪山登山』でした。

■ 雪山にも初心者があふれかえるでしょう・・・

先週末の赤岳鉱泉は宿泊者150人ですでに冬の八ヶ岳は登山者であふれかえっています。
この本で雪山に初心者があふれるのかなぁ…? というより、雪山の初心者たちのニーズにこたえた結果出版された本がこれだと思います。 本が先なのではなく、ニーズが先。 

■私たちももちろん初心者でした

私たちも、ちなみに雪山は初心者でしたが今は初級者に脱皮中です。初心者と初級者の違いは、

 ・自分に合った山がわかるか分からないか
 ・トレースがなくても進めるか。初心者は個人山行であっても、人の後をついて歩くしかできない。
 ・地図を読めるか読めないか。

ちなみに雪山超初心者の山ボーイさんに本沢温泉で会いましたが、地図はお持ちではありませんでした。天狗岳ピストンに変更したとの後日談…でも課題がいっぱいと言うことでした。良かった無事で。

■雪山の始め方?

雪山は・・・ガイド登山が一番だと思いますが、それができない場合、
GWの残雪期から初めて、徐々に厳冬期ににじり寄ってくる作戦がいいと思います。

ごくたまにものすごく厚着の登山者に会います。ズボン下に毛糸のパンツに、アンダー2枚にフリース2枚に、ダウン着てハードシェル、みたいな…。きっと厳冬期に始めたんだろうなぁ…。

3レイヤーと言われますが、冬の山は-10度でも暑いこともあります! -1~2℃の日は「今日は気温が高いね」です。‐20℃でも無風だったら防寒して歩いていたら暑くなります。汗をかいたらそれが冷えるので、汗をかかないようなのが重要と本に書いてあります(笑)

私はハードシェル派ではなく、ソフトシェル派なのですが、下はウールのアンダーだけってことがありました…今はR2のベストを重ねています。寒いからではなく、蒸れを拡散するから。

ズボン下は3シーズン用のノースので、上に冬用の厚手のパンツで終わり。それ以上着ると暑くて蒸れ、逆に危険。汗が冷えるとかなり冷えるので、汗をかかないようにあんまり行動中は厚着は良くないです。行動をやめた途端に冷えるのでダウンは必携ですが…よほどのこと(早朝とか)がないとダウンを着て歩くことはありません。

・・・・とアレコレありますが、『雪山登山』おススメです! 1冊、買うなら一番おすすめ!

金峰山の反省 登山3年目


■ 健脚さん?

山の先輩が、「コースタイム早いね。健脚だね」と褒めてくれた(^^) うれしいけど・・・ 私たち全然健脚じゃないような気がする(汗)

日曜に行った金峰山の瑞垣山荘から登るルートは往復8時間の道。森の中を緩やかに高度を上げる。西側についた登山道ってのはネアカなことが多い。

砂払いの直下でランチの大休止したときは11時過ぎ。そこから1時間半もかけて山頂に行ったので、全然健脚じゃないような(笑)?

 ・ヤマレコで一緒に登った人たちのコースタイムを一応調べてみたんだけど、金峰山往復8時間は健脚ではなくてフツーみたいでした。
 ・ヤマケイのガイドブックも本屋でチェックしたら往復8時間で載っていました。

ので、標準コースタイム通りみたい。健脚ではありませんね(笑) 金峰山、瑞牆コースは往復8時間の道です。

■ 一緒に登った人たちから学ぶ

私たちが出会った登山者たちの中では体力がありそうな人たちは、お天気に気力が萎えて、むしろ早めに下山してしまったみたいだった。登山口にはすでに10台止まっていた。朝早くから登り、私たちが登っているタイミングでは、ラッセルを嫌って下山中の男性が二人いた。彼らのほうが体力ありそうだった。実際ヤマレコでみると早い。彼らが登れなかったのは、こういう風に表現してはなんだけど、強い気持ちの問題なんだろうな。体力でも技術でもなくて、単に登ることに意味が見いだせなくなったのだろう。

一緒に登った人たち(つまり後発部隊)は、初心者が多いと見て取れた。

同い年くらいのご夫婦、仲良し3人組の男性パーティ、ランドネ系のウエアを着たカップル、の3組だった。ご夫婦は砂払いノ頭で撤退決定。ランドネ系のカップルも少し先へ行ったのにすぐ降りてきてしまっていた。どうしたのかな?3人組はこの中でもとても苦しそうに登っていて、2450辺りで下山中にすれ違い、そこで大体13時だったから、下山が日暮れに間に合ったかな~、とちょこっとだけ心配で、ヤマレコを後で見たら、17時に降りていた。 まっくらにはなっていないからよかった~。

■ 下山が早いのは体力関係ありません

私たちは30分くらいの差で登頂したことになるけど、下山は16時回っていなかったから、登りではなく、下山で時間を稼いだことになる・・・

下山のほうがコースタイムが速いのは・・・たぶん体力ではない(笑)。たぶん歩き慣れの問題で、下山は体力がなくても、何度も山に登っていれば勝手に早くなってくるみたいだ。 雪は転んでも痛くないから、勇気をもってサクサク降りれるんだからね(笑)

心理的問題だ。慣れと。あとは下山で膝を痛める人が多いので、それは内転筋が弱っているんだな。内転筋は日ごろ使われない足の内側の筋肉です。どちらにしてもあまりパワー(体力)は関係ない。

■ 研究不足 & 経験

金峰山の瑞垣ルートは、なだらかでゴキゲンな森。明るくって健康的だった。だから、実は「わ~♪」って思っている間に砂払いノ頭までついてしまったんだな~(笑) 苦を忘れる楽しさってわけで(^^) さらに上はもっと「わ~☆」だった。

実は登る前は往復7時間の山のつもりだったんだった。研究不足。

それで4時間で山頂に登れるから、8時スタートで、12時山頂でOKと思っていた。ところが登頂は13時になってしまった。 

ただ心の中に、下山はそんなにかからないという見積もりがあったから、13時に引き返すのでOKと頭を切り替えた。 +3時間で下山でまぁなんとかなるか~と。登ってきた感触で下山はそれくらいだと思ったのだ。さらに日が長くなってきているのも知っていた。

だから、研究不足を経験が補ったのだ。

砂払いで下山を決めたご夫婦のご主人は「え?降りるの?まだ早いのに?」と私がいうと、「でも、下山には5時間かかりますよね」と言っていた。・・・たぶん、私たちが雪山にチャレンジして2年目くらいのあたりにいるのかな・・とその返事で思った。

私は下山には登り以下の時間しかかからないとは思ったんだけど、足はそれぞれなので黙っておいた。 この方はこの経験で「そうか下山は登りより掛からないんだ」という経験を積んで、次回は同じ時間に出発しても砂払いノ頭より上に行こう!と思うだろう、と思う。

■ 森林限界を超える前に一本

ちなみに、その砂払いノ頭の下で大休止したのは、もうすぐで森林限界が終わりそうだったからだ。
大休止するタイミングはここしかないな~と思ったのでした。森林限界以上に行くと風が強い。そうすると、休憩どころじゃないよな~ってわけで(^^)。

稜線に入る前で一本、というのは、経験が教えること。ルートガイドにもよく読めば書いてある。

けれど常識を働かせることでも休憩適地は発見できる。というのは、周りの樹木を見ていたら樹高が低くなるので、そろそろ森林限界に近づいたんだな~と、ルート自体は初めて来た場所で知らなくても、山の様子でわかるから。

でも常識もなくて、周りの木々を見ても連想できなくても、実は地図を事前に見ていれば、どこでランチ休憩すべきか分かる。地図を見るとちゃんとどこから稜線に出るのかわかる。事前の予習や計画の念入りさは、経験を補うんだな。

 ・大休止する場所は風のない場所=森林限界手前で 
 ・事前に地図を見て森林限界はどのあたりか、稜線歩きはどこからか、確認しておこう!

もし大休止するタイミングを逃せば、すきっ腹で山頂付近の吹きさらしのシビアな環境に身をさらさなくてはならない(汗)。

すきっ腹だとイライラもするし、元気もないし、楽しくないだろう・・・ お弁当は山頂で食べるもの、というのは夏だけなのだ。

■ 行動食

この日は私たちは”だめだめコンビ”。 実は、装備の中に買ったばかりの1リットルの保温水筒を入れたはずなのに忘れてきてしまい、ランチにするはずだったカップヌードル食べれず・・・(汗)

おまけに行動食の買い出しにコンビニに寄るはずだったのに、須玉ICを降りてから、コンビニが見当たらず・・・結局、ランチは夫はソイジョイ、私はオートミールバー、そして、行動食は黒砂糖とナッツ、黒豆だったのでした。

ただこれは正解だったみたいで、普段のチョコ系のよりパワー維持できたような気がする・・・行動食にナッツや豆類はいいかもしれない。黒砂糖は凍ってしまって、飴ちゃんのように口の中で溶かす羽目になった。お腹も結局行動中は別にばてたりもなかった。もともと小食なのがいいのかもしれない。

反省はやっぱり飲み物・・・水筒を忘れて行ったせいで・・・行動中500ccしか水分を取っていない。

雪を溶かしてもよかったんだけど、そこまでするほどでもないと思ったのだ。そのせいだと思うのだけど、下山のとき富士見平のあたりで軽い頭痛を感じた。下山した時15:30に富士見平で、まだ日も高く、時間にはゆとりがあったし、水場があるから水を補給したらよかったんだけど・・・結局めんどくささに負けた。あと20分の道だし、めんどくさいと思って辞めてしまったんだな。

だから登山の中ですべてのリスクを排除したとは全然言えない。

楽しい山だったけど・・・水分を取らなくても体力が持つ程度の山だったから楽しかっただけ。
たとえば、もう少し工程が長い場合、たとえばあと1時間長かったら、水を補給しなかったことは、大きな過ちになる。水がなかったら、雪を解かさねばならないし、溶かすのは意外に時間がかかるのだ。ついで、溶かしている燃料も無駄になる。それに寒い中雪を解かすと、体が冷える。そうしてバテてしまったら、楽しいどころか、「え~ん(><)」となって懲りていたかもしれない。

確かに、富士見平での頭痛は、車に乗ったらほっとして忘れるくらいのことだったけど・・・でも、ほとんどすべての山の体調不良は脱水からスタートする。

というわけで、反省は
 ・体を脱水させない
学べた点は
 ・豆マメしい行動食はいいみたい
だった。 

■ 地図の反省

実はこの日は日帰りと言うのもあって、地図は紙媒体を携帯していない。スマホのFieldAccessでOKと思っていたのだ。

実際にも、トレースがあり、たとえトレースがないにしても、夏道は樹林帯の中であっても予想がつきそうだったし、iPhoneのGPS機能でナビ的に使用しながら進行できたと思う。まず登りで道迷いのリスクはなさそうだった。
雪道の場合、帰りは自分のトレースを伝って帰れる。だから紙の地図がなくても、本人が無理をしない限り、問題が発生することはない。

けれど・・・でも、もし、スマホを落としたら?現在地をロストしてしまう。スマホを落として、そして歩いているつもりの下山道が実は別の山に続く道だったりしたら?

私は山の地図が好きなので、近所のピークの位置関係が頭に入っていたから、あれが小川山であれが鉄山で・・・と一応の方角とピークが頭に入っていたけど、夫の方はそんなに山に興味がないので、まったく違うルートの踏み跡に下山のつもりでうっかり入って行ってしまうリスクはゼロではない。実際、大日岩の手前で地図を見たくらいで、こんなに長かったっけな?もしや・・と一瞬よぎったのだ。地図を見たら、ちゃんと下山路を歩いていてあと10分ほどだったのだけど。

たとえば、夫と私、どちらかが足でもくじいて、バラバラに行動することになったとする。その時はちょっと心配だ。最短で確実に下山してほしいときに、そうできないかもしれない。まぁこのお山はエスケープルートなどなく、ただ今歩いた道をそのまま下山するだけのお山だったけど。でも夜になったら怖いんだからなぁ(笑) 

雪洞も作れない山だし、ツエルトをかぶって温かい飲み物でも作って暇をつぶすしかない。そういうことを山でやったことがなかったら、心理的にすごく追い込められて、やっぱりお家に帰りたいから、暗くても歩こう!なんて思ってしまうかもしれない。で、暗くても歩こう!で歩けたらいいけど、暗くて迷ってしまったら、目も当てられない。雪はなくても気温は昼間でも-10度の山だから、無防備にビバークしていたら死んでしまう。火を起こせるか?起こせまい。

というわけで・・・日暮れまでに確実に下山しているのは初心者にとっては重要なポイントだ。

山で日が暮れてしまうことに対して、対応力がないからだ。

というわけで、登山3年目に入り、3年目の雪山では、脇が甘くなっている、という自戒は忘れてはいけなさそうだ。

■ 体力は普通の夫婦です

私たち夫婦は、体力はごく平均的ではないかと思う。 

都会にいた頃は、ジムに通ってマシントレーニングをしていたが、ちっとも効果が出ず(ってサボるからなんだけど…^^;)万年初心者みたいな感じだった。つまり、ジムでも平均を押し上げる側にはいなかった。

ただ、体力がなくても、こういう思考回路を山登りで育ててきたことが、私たちの山のリスクを回避させていると思います。

それは、ラッキーさ半分、勉強熱心の努力半分でしょうね。 

やっぱり山の本などをよく読むと、リスクとリスク回避の方法が書かれているので、想像力をたくましくして、自分たちに当てはめてみる。

それは簡単に言うと、 山と足があっている というセリフになるんですが・・・このセリフの意味が分かるようになるまでにずいぶんたくさんの山の本を読んだような気がします(^^;)

■ 山で死なないためには、謙虚さが必要なようです

なぜたくさんの山の本を読んだかというと・・・大自然=ウィルダネスについて、自分が無知だと自覚があったからです。

本当に子供のころはアウトドアを恐れていました。動物も、寒いのも、高いのも、怖い。怖いのは無知だから。

無知を知っているから備えるんですね。それは山に向き合う態度という点でみると、謙虚ということになります。

謙虚な姿勢で山に臨めば、体力や経験が少なくても、山の事故のリスクを最低限にできる。 それは本当ではないかと思います。

でもほとんどの人は山の本を読みたくても、時間がなくて読めなかったりもすると思う。

だから今山の読書が許される時間的ゆとりを持っていること=時間リッチであることは、本当にありがたいこと。私たちの資産です。

つまり山梨に転勤で来ていなければ、私たち夫婦だって、ごくフツーに都会から時間の無理をしてやってきて何が何でも登頂したいと無理をしてしまったり、時間と経験の不足をお金で買うためにガイド登山に資金をつぎ込むしかない登山者になってしまったかもしれない。つまり金で経験と技術を買う方向に向かわざるを得なかったかもしれない。 

そう思えば、こうした思考回路をできるのは、環境の許してくれたことで、別に何も自慢になることではない。できることをやる。それが大事なこと。

今こうした内容の山に登れること自体が、ありがたく感謝すべきことなのだなぁと改めて思うのでした。 

金峰山は反省も多い山でしたが、私たちのちょうど身の丈に合った素晴らしい山でした。 

■ シェア

そして、とりあえず、ほかの登山者の皆さんに何か仲間としてシェアできることがあるとすれば・・・

時間があるから考えることができる、その思考プロセスをシェアすることかな、と思うのでした。

私は(書くこと)と(考えること)が得意で職業的にもテクニカルライターとして(難しいことをわかりやすく説明すること)に力を注いで来たので。

Monday, February 18, 2013

山ガールもといガチ山女子?!



今日は雨の中買い物ツアーに出ていました。寒い!

■ ガチ山女子?

本屋に寄ったら、PEAKSが出ていました。 でも今月号はお尻マットの付録がついていて中身を読めない…ちらっと見えたところだけ読んできたのですが…

今年は山ガールではなく、ガチ山女子、をプロモーションするらしいです…(汗)

KiKiさんはじめとする、山ガールブーム…肝心の山ガールと呼ばれている側が、「ん?なんかちょっと違うよ?」と異議申し立てでもしたのでしょうか?

たしかにランドネ系ではないんだよなぁ…。ランドネ系の山ウエア着ている人、冬山ではまったく見かけません。 ランドネ系の人は、タフな山には来ない。 冬山で単独行の女性で、ランドネ系ってほとんどありえないです。

たぶん、山に登る女性が増えたので、全部をいっしょくたに山ガールとするのは限界がでてきたですかね?

今年からは、山ガールガチ山女子の二本立てだそうです(笑) 

どっちでもいいけど、私もうガールでも女子でもないんだなぁ…どっちにも入らない(笑)?

今までも山には女性はたくさんいたみたいですし、山って結構男女差がない。まるで開発部にいたときみたいな感じなんですが…なんでわざわざ女性を取り上げるのかな?

それって、消費のけん引役がいつの時代も女性だから、ってことなのかな?

そういえば去年は、ロングトレイルの講演会に出ていたのですが、加藤さんが開拓した、ライトな荷物で長い距離を歩くというスタイルを観光誘致のネタにしましょう、ってだけで、原点となった自然保護の思想は骨抜きで環境省はいないのに、観光庁と経済産業省のお役人が来ている会でした。

はぁ~。カネ儲け目当てで誰かが作り出したブームに乗るほどバカバカしいものはありませんね。

でも、山の世界を知る人にとっては山ガールより、ガチ山女子のほうがまだまし?(なのかどうかわかりませんが…) 

山ガールでもガチ山女子でもいいけど群衆が来る前に大衆的な山は卒業してしまわなくては!

■ テントをデコらない、ぬいぐるみを持っていかない、ザックをデコらない

そういえば、KiKiさんが西穂独評に登った番組の録画を見たのですが…最初のほうに冬キャンプが出ていて…超びっくり! なんとテントを三角旗でデコッてた(汗)。 そこのところはみていなかったのです…

ケータイをデコったりなんでもデコるのが流行るのが日本ですが、欧米ではそういうのにわざわざお金をかけてそれを女子力だって思っている女性ってめったにいません・・・。

欧米で女子力アップ、男性は男子力アップと言えば、たぶん、筋トレですね~(笑) 

お化粧でさえ、アメリカをはじめとする欧米諸国では(フランス、イタリアなどのカソリック国を除く)
二十歳そこらの若い身空でお化粧していると、売春婦と間違われるありさま…基本、化粧している=男に媚 という公式が根強く…日本のようにお化粧していないと社会人として認められない、という社会的風潮とは正反対なのです…(笑) お化粧していると安い女と自分で宣伝することになる。 
そういうわけで、デコるというメンタリティが欧米の女子の中にはことごとく薄い。

そのため、私も自分自身をデコると言う行為(化粧)を含め、デコるという価値観はかなり下の方に
来るのですが…

冬のキャンプで使うテントさえ、デコって、さらにディナーのテーブルには、食べ物でもなんでもない
うさぎのぬいぐるみ…キャンドルがたくさん…まぁ小さなろうそくくらいは我が家でも使っていますが…

うーん。まぁ車で全部運んでくるキャンプサイトだからいいけど…さらに煙突があるストーブと
コッドと毛布と・・・ぜんぜんアウトドアじゃない・・これじゃフツーにコテージに宿泊したらいいんじゃないかと(笑)。

ただ この番組を見た全くの初心者は、冬山のテント泊と冬のキャンプサイトのキャンプとの違いが分かるんだろうか???

そこんとこ超なぞなのでした・・・(汗)