Thursday, March 19, 2015

山書 『氷壁に生きる』 安川茂雄

■うれしい再会 

今日はうれしいことがありました☆ 以前、八ヶ岳にご一緒しようとした、関西の方が来てくださったのです☆

会いたいと思っていたのでうれしかったです!来てくれてありがとう。

白峰三山を厳冬期に単独縦走したという、つわものの女性です。すごい!私は、この話を聞いてだいぶ勇気づけられました。

ホントにね、一人でも行きたいですよね、山。こういう方こそ、次世代を担うアルパインクライマーになるのかもしれない…・と思っていました。ちょっと遭難していないか、心配しつつ…。


■ 誤解なきよう…

私は一般の方から見ると、なんだかよく分からないけどスゴイ山をしていそう…に見えると思いますが、それは一般登山者の方の登山に対する無知に基づいた判断であって、山の内容自体は、本格的登山としては入門以前の位置づけの山ばかりしていて、そんなにすごい山はしていません。

標高差や距離を見てくだされば、な~んだ~と思うと思います。特にクライミング寄りになると、クライミングでは歩きませんから、一般の人からみると、なんだかすごいように思えても、実際はそれほどすごいことをしているわけではありません。

手元にある本に『登山家が愛したルート50』って本があります。

一般の人はこうした本に出てくる登山家と山岳会のやっている山の違いが判別できないと思いますが、ぜんぜん違いますから!

”アレアレア”とか一生行かなくていいですから… ”赤蜘蛛の巣”とか”穂高のパチンコ”もです。”滝谷”も私の手に余ります…。

■ ヒヨドリ君たち喧嘩

ヒヨドリたちが相変わらずベランダにおねだりに来ます。どうもヒヨドリ以外のお方の立ち寄りスポットにもなって
しまったみたいで、どれどれと思って、みかんをおいてあげたら、2羽のヒヨドリが来るのはいいのですが、そのうちの一羽が食い意地が張っていて、外に干していた大根の皮まで食べようとする… みかんもあらかた食べ終わったので皮をしまうと、何か誤解が起ったのか、2羽が空中戦で喧嘩してしまいました… それも人間様の至近距離で!

ああ~喧嘩するならもうあげない!

こういう光景をみると、人間の行いは、神の目には、野鳥たちの浅はかな行いと同じように見えているのではないか…とおもったりします…イブが食べたという知恵の実の、”知恵”とは、”自分を客観視できる”ということであるのかも…人は主観だけで生きている時のほうが絶対幸福度は高いと思います。動物を見ると単純でそう思います。時の観念もないほうが死を恐れず、今という瞬間に生きることができると思います。

客観性が人間の幸不幸のキーファクター? 自分を改めて見ると…しょげる…。

■ 勝手知ったる感

今日は甲府はウットオシイ雨・・・このところ気温が高く、お山の雪がどんどんと溶けてなくなっていくのではないかと不安です…。

私は毎年この時期は、八ヶ岳ですが、今行きたいルートは西面で、良く知っている東面より雪がなくなるのが早そうです…(汗)積雪量の違いですね。

山の満足感を語るにあたって、私たち夫婦は、厳冬期、毎週三ツ頭に通って、天気がどうだ、寒さがどうだとやっていたあの頃…あの頃はとっても幸せでした。山について意識が集中していました。関心の先が絞られていたのです。

今は、パートナー問題や山岳会問題、遭難についての考察、良きリーダーシップとは何か?という、山以外のことについて意識を広げなくてはならず、意識が100%山だけに傾けられない…山そのものについて観察眼を十分向けれていないような気がします…そこがプチ危機感。毎週山に接したいと言う感じです。

ちょっと一人で歩きに行かないといけないのかな。

山に対する強さ…というものを色々と考え合わせていると、一番の強さというのは、やはり頻繁に山に通って、その山の様子をつぶさによく知っている、ということが一番かなぁと思います。

そういう意味で、”勝手知ったる感”とでもいうのでしょうか?そういう感じが大事だと思いました。

山ヤは、クライミンググレードや山歴の長さだけでなく、どれだけの年間日数、山に接しているか?で、比較されるべきものなのかもしれません。

山ってやっぱり受け取るものがあるような気がします。

■ 『氷壁に生きる』

安川茂雄さんの『氷壁に生きる』を読んでいます。

これはすごい本です

山初心者の頃、丸山までなら初心者コースと聞いて、西穂丸山(実際は独評手前まで)に行った時、松本深志高校の落雷事故について、学びました。

その時もなかなか資料がなくて、もどかしい思いがしました。この本にバッチリあります!

この本は遭難について扱った本です。

しかし、何でタイトルが『氷壁に生きる』なんだ??

昔は、山岳会は体育会系で、シゴキ事件などがあったそうです。時代を感じます。

今はシゴキの反対、つまり山を街化しすぎていることが逆に問題化している時代です。

富士山のベテランの遭難事件の話は、非常に怖い。突風に飛ばされた純然たる不可抗力の話のようですが、私も5月の富士山には行っていて、入道雲を見て、雹が降ってきたので大急ぎで、かけ降りたことがあります。

今年も同じ時期に富士山に行く予定ですし…富士山は毎年一回登って体力測定の山にする予定。

突風だけは予想できないし、富士山測候所では風速30mはそよ風らしい…。やはり登山はリスクに近づいて行く活動なので、怖いです。

昭和山岳会の南アの大量遭難の話も出ています。山の人の間では非常に有名な遭難なのだそうです。

ベルグのオーナーは昭和山岳会のご出身でしたっけ…

この本はとても良い本なのに、アマゾンにも県立図書館にも、市立図書館にもありません。

こういう本はぜひインターネットで無料でその内容を手に入れることができるようになってもらいたいものです。

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