Saturday, March 21, 2015

八ヶ岳の沢の覚書

私は八ヶ岳で山をスタートしていますが、山を歩くと、隣の尾根が見えます。

 あっちの尾根から歩いてみたらどうかな?

と思ったら、尾根と尾根の間には、当然沢がありますので、

 沢も歩けるのかな?

と思ったりします。 

こちらが八ヶ岳全体の尾根と沢

八ヶ岳概念図

こういう概念図を見ていると、すべての尾根と沢を歩いてみたい誘惑が。以前は、私の中には沢というのは登路として可能性はゼロでした。沢技術がないからです。

今は沢は初級のなら一人でも歩けるので、なんかうっとりしてしまいます。

■ 八ヶ岳の沢リスト

      西          東

唐沢 中山峠  / みどり池 大月川

鳴岩川 天狗・根石岳 /本沢 湯川

柳川北沢 硫黄岳・横岳 /硫黄岳・横岳 杣添川

広河原沢 阿弥陀岳 / 赤岳 大門沢

立場川 赤岳・権現 / 権現赤岳 川俣川東沢

古杣川 権現 

高川 三ツ頭 /三ツ頭 川俣川西沢


一般道で、天狗岳に行くと、みどり池を通りますが、当然ですが、大月川の傍を通ります。すると、登山道でなくても、大月川で、みどり池まで行けるんじゃないか?と思ってしまうんですよね。

もし登山道がなかったら? 尾根を使ってピークに行くか、沢を遡行するか、人間の道はどっちかしかありません。鹿はやたらめったらトラバースしていますケド・・・
  
■八ヶ岳の沢の覚書

立場川 沢は深く、すべての支流が遡行の対象になる 広河原沢奥壁を持つ。
      八ヶ岳で屈指の岩場
柳川 赤岳北壁を源流とする 細かい沢が多い 源頭部に行者小屋がある 
    遡行の対象にはならない   南沢と北沢を分けるのが美濃戸中山
鳴岩川 一見の価値がある、河原木場沢醤油樽の滝を持つ
地獄谷 川俣川の源流 興味深いバリエーションルートを多く持つ
大門沢 赤岳東壁へのアプローチとなる沢 水流は少なく、伏流している
杣添川 横岳に付きあげる沢 

基本的に、南部のほうが沢としては遡行価値が高いみたいですね~

私は去年無雪期に醤油樽の滝に興味を持って、師匠に却下されました・・・(--;)

登れそうに見えますよねぇ
醤油樽の滝は無雪期は登れません。巻かないといけない。

けれど、アイスならトップアウトできそうな滝です。

つまり弱点になっています。

上部はあまり見るべきものがなく、沢の遡行として興味深い対象とは言えないかもしれませんが、ただ登るのではなく、何のために登るのか?

もちろん、そこが山の弱点であり、

前進のため

そこを登路として使うため、

であって、ムーブの習得のためではない・・・ということを改めて、実感するために良い場所だと思うのですが・・・。

■ 研究

私は、山を研究中です。

八ヶ岳
金峰山(奥秩父)
三つ峠(御坂)
小金沢連嶺(甲州アルプス)

が今のところ研究対象です。

南アの甲斐駒・北岳も研究対象に入れたいですが、難しい・・・

■ 沢の遡行

今度一緒に行く仲間とは、近所の小さな山で、一緒に沢の遡行をしています。

金峰山の前座、八幡山の沢・・・金石沢。

金石沢の記録

この沢は無雪期に行って、ラクラク下山に使った沢でロープは出さないで済んでしまった沢でしたが、登山道があるわけではない。

積雪期に沢から尾根に楽に上がる登路として使ってみようと、と一緒に行った仲間と、地図を見ながら、テキトーにルートを決めて上がりました。結局、尾根の方が快適でよかったのですが。

結局、積雪期は沢はどちらかというと弱点ではないと言うことが分かった・・・無雪期は藪を避ける意味で弱点です。

そんな調子だったので、下山時間を保守的にしすぎて、午前中の早い時間に降りてしまったのですが・・・

沢は登るのには結構時間がかかるけれど、下りはすごく早い・・・

ルートファインディングは、地形を追っている限り、誰がやっても同じようなもので、あんまり個人差はありません。

どうする~?といいながら登る山が楽しいです☆


4 comments:

  1. 下りのほうが時間がかかる沢もありますよ。

    地形図みたりして色々考えるのも楽しい時間の一部ですね。

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    1. 下りの方がかかると言うことはきっと悪いんですね。この沢、滝がなかったので歩きでほとんど解決でき、懸垂しなくて良かったから・・・

      地形図見て、行って見たところが、展望がよかったり、キレイだったりしてアタリだとうれしいです。

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    2. 天気次第ってところもありますやんね。特に展望とかは。

      大きい滝の落ち口から海が見えたりすると感動します♪

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    3. 海ですか~ この川が海に流れ込むんだな~って実感できそうですね!そういえば、去年見たバンフ国際映画祭の、受賞作品で、冒険の旅で、カヤックで標高〇〇メートルから標高ゼロメートルへ旅する、っていうのがありました。自然界もですが、人間界の観察にもなりそうですよね!

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