週末は、会の月例山行で八ヶ岳の地獄谷です♪
会に入会して驚いたのは、月例山行がスルーしがちなことです…あれ?そうなの?!
私は、入会する前に会の雰囲気を知りたかったので月例山行を狙っていたのですが…どうも月例山行より、個人で行く山に同志を募りやすいっていうメリットのほうが主流みたいで、そうなのか~(汗)という感じです。
オールラウンドな会っていうより、同好会にシフト中なのかな…?
となると、一般的に
・山岳会選びに、月例山行を見て、その山岳会の特徴を知ろう、
という作戦は、有効ではありませんね。
しかし、まぁ山梨に特化して言えば、人口自体が少ないので、
・AかBかではなく、AもBもというのが正しい戦略
のようです(笑)。あたれられる機会は全部得ないと、山が逃げる。
■ 八ヶ岳地獄谷
地獄谷は、八ヶ岳東面の代表的なバリエーション拠点です。出会小屋が扇の要で、いくつもルートがあり、ベテランも初心者も楽しめるVルートがひしめいています。
今年3月10日、11日の出会い小屋の状況。
特に八ヶ岳の岩場は岩がもろいことで知られているので、凍結する冬が登攀のチャンス。特に3~4月前半はハイシーズンです。
おススメのガイド本は 『八ヶ岳研究』 独評登高会 を読むことです。この本のおかげで、八ヶ岳にはもう秘密がない・・・ 私は八ヶ岳が好きになったので、最初の頃にこの本を貸してもらいました。上がなかなか手に入らない。
先輩は、権現東稜を狙っているようでしたが、私は初心者なので、この辺の初心者ルートの赤岳天狗尾根行きたい…。入門向けVルートです。
今回は月例山行ということで、誰もが行ける山=権現になりました。
私は地獄谷2回目です。前回の地獄谷はこーんなきれいな天気でした…
はぁ、いいですねぇ…赤岳、縦走路と天狗尾根の間の尾根が歩けそうに見えますよねぇ…
今回は一体どんな山になるでしょうか?
なんだか酒ばっかですが・・・(笑) |
でも、あまり良い条件でないときのほうが、仲間と行く甲斐があるかもしれない。
というわけで、わくわく準備中です♪
実は上越の方の山に雪洞泊も誘ってもらったのですが・・・雪洞は今年は逃げます・・・11月から企画していたのに。
■ 非一般道から先が登山
今回行くのは、権現の手前のピーク、三ツ頭川俣尾根から権現です。
実は、川俣尾根という名称こそは出てきませんでしたが、2012年の岳人6月号で、服部文祥さんが俳優の瑛太を連れて歩いたルートです。 ライトバリエーション。
バリエーションルートという言葉はややこしく、普通は登攀的要素がある山登りを指します。
これは、初登が山の弱点を突いたノーマルルートで行われるのに対して、より困難度が高いルートで記録を…という経緯で、そうなると、最初は尾根を登っていたのが、壁を登ることになるからですね。なので普通は、バリエーション=冬壁です。
つまり、困難度が高い=バリエーションルート ⇔ ノーマルルート
基礎と応用、みたいな感じ。
ただ”ノーマルルート”なんて、エベレストでもない限り、使いませんよね。普通は”一般ルート”って言います。
そして、ややこしいのが、別の流れもあることです。
地図にない道を、バリエーションルートと言ったりもします。ややこしい・・・。
たとえば『バリエーションハイキング 』っていう本も出ていたりします。つまり、地図読みが必要な道です。
川俣尾根は後者の意味のルートです。取り立てて困難はありません。
が、まっさらな誰も歩いていないルートをルートファインディングしながら、自分たちでトレースを付ける山です。
私は思うに、
困難な冬壁ルート ⇒ テクニカルルート
道なき道系ルート ⇒ ノートレースルート
(テクニカルルート) + (ノートレースルート) = (バリエーションルート)
困難度で、易しければライトバリエーション、難しければ上級バリエーションなどと、呼び分けたらどうでしょう?
雪稜で楽しいのは、ノートレースのルートを歩くことですが、ラッセルとルーファイ以外、困難な部分がない=ライトバリエーションです。
だいたい一般ルートもトレースがないとラッセルの山になりますよね。
■ 強い冬型
しかし、今週末はどうも強い寒気が入るようです…
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20日:本州南岸付近を低気圧が東北東進する見込み。このため、日中は稜線で南西から南よりの風が強く荒れ模様に。午後は標高2100m付近では雨が混じる怖れ。稜線で25cm前後の降雪の見込み。雪崩やブロック崩落、低体温症などに要警戒。 警戒事項:風雪(風雨)による行動不能・転滑落、乾雪雪崩・湿雪雪崩、ブロック崩落、低体温症、凍傷、沢の増水
21日:三陸沖を低気圧が北上し冬型の気圧配置が強まる。また、500hpaで-30℃以下の強い寒気が入る見込み。このため、北西風が強まり、稜線では雪が降ったり止んだりの荒れ模様の天気に。
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冬が終わっちゃう!と文句を言ったからかなぁ…(笑) -30度の寒気かぁ…うーん、寒そう!
実は夫が昨日熱っぽい顔で帰ってきて、今日は寝込んでいます。インフルエンザA型だそうです(汗)
移らないようにしなくては…
■ 山岳会はヤマレコがお嫌い?
ところで、私はヤマレコユーザーなので、会の山行をヤマレコに書こうかな~と思ったら、なんとなく否定的な反応…ヤマレコ、人気がないらしい…。
山岳会はガイド登山がお嫌いなだけでなく、ヤマレコもお嫌いなのか…うーん、なんで?私には全然ワカリマセン。
■ もしかして、登山家はITがお嫌い…?
登山をネット中継した栗城さん、あまり登山界で受けが良くない・・・のは、登山家は、もしかしてIT自体がお嫌いなのかも・・・?
しかし、ITが嫌いって言われてもなぁ・・・もうITはデファクトスタンダード、世の中の標準です(汗)
私は40代ですが・・・、IT環境は、前提であって選択肢ではない。
たとえば、私は小学生のころから新聞部。5年生の時は輪転機でしたが、6年生ではワープロで打って、切り貼りし、コピーして作っていました。
中学になったら、コンピュータルームが学校に出来て、新しいPC9801が…。でも先生を含め、使える人がいなかったので、教えてくれる人はおらず、本屋で『Basic言語』というプログラミングの本を買ってきて、一人で独習していました。
友達で建築家の家の子がおり、父親が先駆的な人で、パソコンを使っていてCADを書いていて、友達はゲームを許されていました…みんなで遊びました。三国志です。
その頃ワープロがわが家に来たので、ワープロで印刷物を作っていました。大学ではワープロは標準装備でした。が、卒業するころには、ワープロは衰退し、パソコンになりました。卒論は手書きは許されない時代でした。就職もワードとエクセルくらいはできないと事務職は採用されない時代です。
そんな調子でパソコンとのお付き合いは10代前半に始まり、ネットとのお付き合い自体も、すでに20年超え。
なので、ネットの是非を言われて…ネットは既成事実であり、前提。会社は9時から始業、というのと同じくらい自然な流れです…(笑)
新聞は、取らなくなって彼是10年は経ちますが、まったく困りません… 仕事では4~5誌を読んでいました。大体必要な記事は紙の新聞で読んで、キーワードを検索すると記事が出てくる、ということになっていました(笑)。そして上司に報告・・・。
ニュースのように水物、生鮮食品のような情報はネットと親和性が高いです。
しかし、ネットで、出てこないような情報や知識もあります。本にある情報です。
なので私は本の存在意義はかなり強く感じます。電子書籍は場所を取らなくていいのですが、人に貸せないのが難点です。
■ ネットの人は軽い?
ネットの問題点を人に聞いたら、ネット経由の人は軽いからキライなのだそうです。
私はネット利用歴20年以上ですが、ネットで友達作ったことはゼロ回です。
ネットの人が軽いかどうか…は、みんなのネットの使い方が間違っているからのような???
出会いをネットに求めるから良くないのだろうな~。
私の使い方は逆です。 出会った人とネットでつながる。
会社も同じです。すでに社員になっている人との遠隔地コミュニケーションにネットを使う。
たとえば海外とのネット会議です。そうすると、出張費を減らせますが、実際にリアルで合っている時間の価値がより高まって、互いに会っている時間を大事にするようになると思います。
私も夫と出張中はスカイプで毎晩やり取りしていました。
でも、ネットで失敗する人は、スカイプでガールハントするような人に引っかかるんですよ~。使い方が逆なんだろうな~。
■ 内向き&外向き
会に参加して驚いたのは、実は超・立派な月報があること!
でも…その月報は会の外に向けては公開されていない!もったいない!
なので、会の中の様子は、外からはうかがい知れません… が、ちゃんと毎月、楽しい山行をやってるんですよ~!非公開で。
昔から山をやっている人に話したら、通常、山岳会の月報というものは、会員内の閲覧用なのだそうです。
それもカルチャーショック!苦労して書いたものが日の目を見ないなんて。
私なんて、家族に向けて書いてるだけのブログが全方位に公開されていますが!
もしかしたら、ネットにブログやHPで上げなくても、普通にPDFのまま、月報をあげればいいんじゃないでしょうか?わざわざ編集しなおすなんてそんなことしなくていいと思うんだけど…
山とIT利用という話題でした。
まぁ、人間が集うのが会なので、クローズドな会はエクスクルーシブをむしろ売り物にすれば良い(つまり入会しないと知りえない情報があるのを魅力と位置付ける)と思いますが、ITは非常に便利な道具なので、便利さを利用しないと、不便さで人を遠ざけてしまうような気がします。
保守派の代表格”お役所”だって、遠隔地、僻地の人に主にメリットがあるのが、ネット利用なんですからね。 食わず嫌いで要るのは当事者が損をするだけなのです。
どこかの登山家も言っていましたが、
“強い者が生き残るのではない。変化に適応した者が生き残るのだ”
ですね(笑)。
それにしても、自然なんて変化の連続ですよね・・・
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