Tuesday, March 18, 2014

クライミング101?

■ スタンディングアックスビレイがスタート

私は山登りが気にいって、登山を教えてもらいたくなったので、山岳総合センターの講習に去年半分だけ出ました。途中で、継続性がなければ意味がないと分かり、リタイヤ。

私はクライミング、よく考えたら、いきなり1回目のロープクライミングが雪上確保でした。最初に習ったのは当然、懸垂下降ですが、次はスタンディングアックスビレイ…(汗)。

その頃はスタカットが何かも知らないので、ロープに使われるだけ。なので、ロープがあるほうがないより危険と思いました。

その次の講習会は、すでに危急時対策。つまりレスキューですね。

ハーケンに中間支点をとって岩壁をはつり、フィックスロープを張る。自然の岩場での懸垂下降。ザックを使った搬送。徒渉のフィックスロープ。(いきなり、ハーケンかよ!です…)

何か教わる順番がおかしい気がする・・・

で、誰からも、ちゃんと基本のスタカットを教わったことがありません・・・ 

そこをすっ飛ばして、いきなり「はいロープ繋いで!ビレイして!」で始まったので、最初の講習は目を白黒させていました。

だってビレイが何かも知らない。確保器はさっき買ってきたもの。上と下も分からない。

「じゃ次は支点がないから、バケツ掘って、肩がらみで行こうか?」と講師に言われても、”?”。

バケツも肩がらみも知らない…。

「とりあえず仮固定して。結び目?なんでもいいよ」と言われても、何でもいい結び目って何?状態…


完全に講習のレベルが合っていません(笑) でも、私の班の、私以外の参加者は、そもそもエイトノットが結べなかったので、当然、私と同じ程度のレベルと思われ…(汗)、講師はどうして岩登りをしたことがある、という用語使いを前提にしてしまったのかなぁ???

だから、支点のセットの向きについて理解するのが一苦労でした。

それから、セルフビレイと言うのは、ハーネスから取っているスリングやPASを掛けることだとおもっていました…

セルフはメインロープで取るのが大切と言うのを理解するのに、だいぶ長時間考えました・・・

■ 何が分かれば分かったことになるのだろう???

というような調子なので、自分が

通常一般にクライミングで必要とされる共通の理解をもっているのかどうか、自信がありません。

何しろ、岩登り入門、という講習を受けたことがありません。

私の岩登りデビューは、こないだ十二ヶ岳の岩場でアイゼンを履いて岩に登ると言うもので…してもらった時は、すでにアイスクライミングでルートに出た後でしたので、すでに入門は終っている感じでした。

ところが、リードのビレイ中に自分のスタンスが悪く、アンカーにも体重をかけていなかったので、それを直していたら、リードクライマーを一回引っ張り落としそうになりました

それに、ローワーダウンもロープを流しすぎて、足場まで来たのに尻もちつかせました。

だから、習っていないんですってば!って感じ・・・何か基本的なことが欠けていませんかね???

クライミング力は当然ですが、欠けているので、自然の岩場でリードはまだアブナイ、と判断されたようで、リードクライミングは無し(あ~良かった~)。

よってセカンドのビレイは無し。結果的に、セカンドのビレイ方法については忘却しつつあります(笑)

なのでマルチピッチでもスタカットはつるべの実力はないってことかな?

■ 何が危なかったか?

スタカットどころか、クライミングシステム自体を理解していない、かもしれない。

命の危険にさらされました…

1回目の沢登りです。芦川横沢。

これはロープが交差して、「ロープが交差している!」と後ろから叫ばれましたが、どうしたらよいのか?を指示されなかったので、どうして良いか分からず、滝つぼ付近の核心部で、音が聞こえないので、結局、自分で解決しましたが…

どう解決したか…? エイトノットに結んだ、メインロープをほどいて、また結びなおしました…

つまり確保ゼロです。

初心者には、くれぐれも命綱であるロープをほどいてはダメだ、ということを最初に教えておいた方が良いと思います。

私はそんなことはつゆ知らず…ロープが交差することも良くあることですが、それをどうしたらいいか?も知らず…

岩の側面をはつっている時、トラバースでロープが交差しても、ロープは落下を心配してパツンパツンに引かれているので、くぐれません… 

いまだにどうしたらよかったのか分かりません(汗)。

それにそこは、かなり核心部だった。

何しろ
・ホールドはアンダーで
・スタンスは足半足分、そして
・体重がかかる支点はナチュプロ…で、かつ
・落ちたら下は滝ツボのトラバース

ですよ、直登ではなくて…。誰も助けにこれない。

もう、ホントにあれは危険だったと思いますね。ああ、生きてて良かった。でもこれはベテランと行ったはずなのです。 

ときどき、ベテランガイドも岩初心者を岩から墜死させています。セルフを取れ、と言ってセルフ解除してしまうなんて、よくあるらしいです。

初心者向きの講習には、そういうノウハウがあるのではないか?と思うのですが、私はそれを受けていません・・・超心配。

■ 無知ゆえの危険

それで危機感を持ち、必死に自分で勉強しましたが(本で)、でも、それだとポイントを押さえてある訳ではないので、何か重大な知識に欠落があり、とんでもない目に合ってから、体験で学びそうで怖いです・・・。

垂直に登る岩登りはまったくやったことがありません。

ついこないだ、ヌンチャクをかけながら人工壁を登って、それがマスタースタイル、ということを知りました…。そんなことも知らないワタクシ・・・大丈夫なんかいな?!

私のクライミング経験は、アイスに偏っており、アイスはバーチカルはトップロープ、ルートは基本セカンドです。リードはこないだやりましたが、クライミング力に不安があるので、本番ではできないので、やっぱりセカンドの確保はしない。

という訳で、結局、今のボトルネックはクライミング力?となってしまいますが… 何しろクライミング力が上がれば、リードができ、そうなれば、セカンドを確保するニーズも出てくるので。

まぁ今は課題はビレイです。リードのビレイ。セカンドとしても資格に達しているかどうか・・・。 

■ こんな具合に学んでいます・・・

そういう具合なので、すごく不安です。不安が払しょくできないので、岩に積極性が出てきません。

しかし、都岳連の岩講習に出た人を観察したら、マルチを習っているわけではなく、トップロープで登っては、ガンガン落ち、「テンショーン!」と叫んで、降ろしてもらう、を基本形にしているようで…それでは全く何もわかっていないに等しい。私より何もわかっていない。

マルチでは、ビレイヤーのセルフビレイは、パーティ全体の最終的なアンカーとなる重要な支点です…

これは、『バーティカルリミット』という映画を見て、恐怖の理解をしました…

父と兄、妹の3人パーティで登っており、リードが父親、セカンドが兄、そして、妹が最後でビレイにカムを3つ取っています。

すると、上部から人が落ちてきて、父親が巻き添えを喰います…。まず父が落ち…ランニングに取っているカムが抜け…、兄が落ちます。

最終的に、ビレイヤーの妹の3つのカムに3人全員がぶら下がることになります。 そして一つが外れる…

父親が兄に「落ち着いて。ナイフを出せ。ロープを切ろ!早くしろ!お前は妹を殺す気か?」と急かします。

兄は悩んだ末に、次のカムが外れる前に・・・父親を繋いでいるロープを切断。妹は「やめて!!!」と叫ぶというシナリオ。 父は落下して死に、二人は生還する。

信頼できない支点に、パーティ全員がぶら下がるという設定はこの映画でたびたび出てきて、そのたびにロープが、切られます…ああ~考えただけで胃に悪い。

クレバスからのレスキューでは、雪に刺したアンカーのピッケルが抜けます…自分の踏ん張り以外、アンカーがない…ああ最悪。

しかし、改めて考えてみたら、ショートロープなんて、誰かが落ちたら同じ状況になるんでは?何が安心なんだ???

結局、スポーツクライミングは支点強度が安心なので、安全なのです。

となると、私がすべきことはスポーツクライミングのルートで、ロープワークを安全な状況で学ぶべき?

大体落石があるようなルートで、もしセカンドが落石に当たって気絶でもしたら・・・リードしている人は一体どうしたらいいのでしょう??? 超・謎です・・・(--;)

■ 岩登り講習って何を教えてくれるの?

ただ、岩登り講習の経験者でも、リードとトップロープの違いが分かっていない人に会ったことがあります。

一体、岩登りの初心者講習って何を教えてくれるんでしょう???

私は終了点に着いたら、何はなくともセルフビレイ。(メインロープと自分のスリングで。)

でも、普通に岩登りする人は、それを知らない人も多い。…のにびっくりです。

要するにショートルートで終了点についたら、テンショーンと叫んで降りるだけってこと???

私に必要なのは、マルチピッチの初心者講習なのかなぁ… 

まだヌンチャクは持っていません。なぜなら、ヌンチャクを掛ける必要があるルートの経験がないからです。回収専門。ジムのリード壁はヌンチャクがすでにぶら下がっているので…。

というわけで、クライミングについては大混乱中です。 

ただ、ハッキリわかっているのは、クライミングの愉しみを全然知らないってことです。

はぁ…こんな私は一体何をしたらいいんでしょう…??? 



4 comments:

  1. リード中にびれいやーが不能になったら、リードクライマーは、支点を作って、降りるのがいいのでは?でも、ロープが引っ張れなければ、くらいむだうんするしかない。しゅりんげやらんにんぐを繋ぎまくって降りるか、予備ロープでも持ってリゃいいかも。ハーケンとかボルトとか打てるとbetterですね。

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    1. この記事を読みなおして、「ああ~成長したなー」って思います(笑) ホント。宙吊りからの脱出も出来るし、ビレイヤーの陀逸出も可能です。

      ビレイヤーが不能に陥ったら、支点を作って降りるしかないですね。半分以上ロープが残っていたらいいけど、出なかったら、クライムダウンしかない。 

      ハーケンは持っていますが、活用したことはないです。こないだ伝丈沢で持って行けば良かったって思いました。支点がないところで懸垂したので、ちょっとヒヤリ。でも、ハーケンもったいないから、もっていても、同じことになったかも(笑)

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    2. 支点なしで懸垂?立木を支点にしたってことですか?ハーケン惜しんで命惜しまず?ご安全に♪

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    3. ああ、これは岩角を支点にしたのです。ハーケンはもっていても、打つ場所がなかったかもですね。岩角でしたので、降りる方向要注意です。

      沢は整備されたグランドでないことが、一番の面白みだと思います。 以前、岩と同じ感覚で、残置めがけて登ったら、行き詰まりました・・・あれは行き詰った人が残したハーケンだったんですね~ 他人を信用せず、自分を信用することが大事ってことですね~!

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