■ 登山の価値観を身に着ける
以前、ほとんど登山経験がない人を山に連れて行って、
「〇〇さんがいたから安心でした☆」
と最後に(たぶん気を使って・・・)言ってくれたことがありました。
せっかく気を使って言ってくれたセリフだけど、「あらら・・・」って私は思ったんです。
「全然、分かっていないなぁ・・・困ったな。」って。
だって、これ、逆に言うと、〇〇さんがいないと安心できない、って意味になる。
”ああ、褒め言葉違い”って感じです。
日本では、相手に依存しています、ということの表明が、全幅の信頼という意味で、相手への賞賛になることがあります。(まぁ発言した人はそこまで深い意味を考えてもいないと思いますが…。)
しかし、それは信頼ではなくて依存です。 山で依存は危険です。
■ 誰をどう信頼するか?も自己責任
私は、若いときにアメリカに2年の生活経験があるのですが、信頼、というのをアメリカ人は自分の目で確認する習慣があり、それを学べたことが収穫でした。
たとえば採用ですね。採用する時点では、仕事ができるのか、できないのか分かりませんよね?やらせてみなければ、分からないのが普通です。 で、採用することは、当然採用側のリスクになりますが、彼らはリスクを果敢に取ります。で、仕事ができないと判明したらすぐ解雇する。
私はベビーシッターをしていたのですが、最初時給が2.5ドルくらいでした。アメリカ人の最低賃金が5ドルです。私は日本の教育をへていて、子供が熱を出したらどうすれば良いか、転んでひざをすりむいたらどうしたらよいか、そういう危急時の対策が分かっている人間だったので(日本人なら常識と思います)、それで評判が良くなり、すぐ7ドルになり、最終的には10ドルもらっていました。
このように実力を判定されること、そして、それが賃金に反映されること、これはとても仕事をする人には自信を付けさせます。(ちなみに一回解雇されたこともあります。6か月の双子です。これは私には体力的に無理でした(^^;))
一方、日本では肩書き志向です。資格などで裏付けがあって初めて仕事をさせてもらえます。その上、一旦採用になると、どんなに仕事ができない人でも首にはなりません(笑)
肩書きや資格があっても、実力がない人は多いし、さらに一旦、採用すると解雇できないので、採用する側は、さらに厳しい採用基準を求めます…が、仕組み的に上手くは行かないのは明白ですね。
ちょっと話が逸れましたが、日本的なやり方では、誰かを信頼するとき、信頼するかどうか?を、資格や経験などの水物に置き、実際の姿を自分の目で判定することをおざなりにしがちかもしれない。
なぜ、これに触れるのかというと、私は
ガイドさんやリーダーについて自分の目で判断することにしている
からです。
イキナリすごい山なんか行かず、ハイキングの山で様子を見ます。これはお互い様と認識しています。
判断する、というと、判断すること自体が、日本の文化では失礼なことになります…ので、ごめんなさい。でも、リーダーを判断するのは、メンバーの最初の責任と思います。
≪私のリーダーの判断基準≫
・危険に対する指摘が的確
・山に一か八かがない
・長い経験に裏付けされた深い知恵
・精神的アップダウンが少ない
・基本的に親切
・基本的に公平
・基本的に権利意識が強くない
・基本的にいばりんぼでない
・肉体的にも精神的にもタフ
です。
先日は、狭い権現山頂で場所がなく、佐久側に立っていたのですが、そこはほとんど雪庇で、自分でもヤダな~と思っていたら、リーダーが「そこは危ない」と言ったので、そうだよな~と思いました。でも行く場所がないのですけど・・・。混んでいる狭い山頂に長く滞在するのが嫌いなのは、そのためでもあります。落ち着けない。
■ 合理的な理由が重要ポイント
質問を嫌うリーダーはダメです・・・そういう人は「俺に任せておけば大丈夫なんだよ」と言います。
が、何もかも任せられる神のような人がいるわけがありません・・・。
リーダーだって人間なので、得意もあれば、不得意もあり、うっかりもあれば、というはずなのですから。この時点で、意見が食い違う人とは絶対に山に登れません。
さらに言えば、メンバーは常にリーダーが気が付かないところをフォローしてあげよう、という気持ちがないとダメだと思います。
で、私が、しっかりしたリーダーだな~と思うのは、説明に合理的な理由がある人、です。
個人の意見は色々です。色々であっていい。
でもその意見の裏付けが、「俺が思うから」ではなく、理由が合理的、ということが重要です。
たとえば、先日、赤岳からの林道の帰りはバラバラでした。
一般に登山では、パーティがばらけるのは良くない、と言われています。でも、
・帰りは一本道の林道
・迷う箇所がない
・メンバーもみな若く、ねん挫などの危険のリスクがとても低い
ので、別に好きなようにバラバラに歩いてもOKなわけです。この時会のリーダーは失敗談も話してくれたので、余計安心しました。
でも、同じように林道でも、地獄谷の川俣林道は、私と若手がやや前を先行し、後ろの60代の女性二人には会のリーダーがしっかり寄り添っていました。(今思うと、私が女性陣と一緒に歩けばよかったのかも…ひとり歩きに慣れていて、どっぷり考え事しながら、気楽に歩いていたので、気が付いていませんでした・・・、スイマセン)
リーダーの強い責任感を感じました。一緒に歩かれると歩かれる人は”ウザい”と感じがちだと思います。特にプライドが高い人は。
でも、一緒に歩いてくれるってことは、「一人にしておけない」と思われているってことです。「まぁ大丈夫だろう」と思われていたら、ほっておかれるはずです。特に林道のような危険の無い箇所では。
そうでないということは、リーダーが親切だから、というより、客観的な自分の実力は自分で思っているより下かもしれない・・・、という情報かもしれません。
■ 最初は易しいところから
誰かを連れて行ったことがある人は、みな分かっていると思いますが、初めて誰かと同行するときは、実力が100としたら、60~80のところしか一緒には歩けません。
これ、連れて行かれるばかりの人は、全然分かってくれないことが多いです・・・(><)。
悪気があって易しい場所を誘うのではなく、お互いに親交を深めるには、ゆとりが必要なんです。
安全マージンのためです。よく知りあうためには必要だからです。
実力があるとかないとかよりも、ただただ、よく相手を知っているということが、安全性を高めるわけです。 未知がないから。
お互いに知り合うという余分な作業は結構時間を食いますし、山はその時々で色々違うので、いきなり、すごい山はスゴイ人とでも、行けません。 私なんて最初にピッケルを教わる天狗岳に行くために(もう天狗岳は4回も登っているのに)教えてくれる人の資質を見るため、三つ峠のハイキングの山に自腹を切って行ったくらいです。
私は夫とはよく一緒に歩いているので、夫と私の間には未知のことがなく、疲れたら疲れたと言うし、お互い隠し事がないので、互いの実力が100のところに行けます。
が、初めての人とだと、その人の行動パターンや何が得意で、何がダメかや、依存体質かどうか、を見るために、安全マージンの大きいところしか行けません。
普通の山では、山行前に地図を見てこない人は依存体質なのでダメです。
ほっておくと道迷いの可能性が高いので、どれだけ体力があって歩ける人でも、一人には決してできない、という意味です。連れて行かれる専門に決定です。そうなると、トイレに行っているだけでも待ってあげなくてはいけなくなります。本人はいいのに、と思ってもそうなります。
ただしこれも相手によりけりで、経験者は事前に地図を見なくても現場で地図が読める場合があり、それは道迷い遭難のリスクは少ないです。 沢などで一つ間違った枝沢に入ってしまっても、それは、リスクを知っていてのことなので、遭難とは言えない。
クライミングなら、最初はゲレンデとかでしょう。私は同期のSクマさんには、ビレイしてもらうのに全幅の信頼です(笑) でも、向こうが私のビレイに全幅の信頼をおかなくても、侮辱されたとは思いません。だって、体格差がありすぎ。経験も違いすぎです。私はまだ未熟なクライマー&ビレイヤーで勉強中です。
それをわかってくれていて、安全な支点があったり、自信があるラインでビレイする分には、いくらでもヤル気がありますが、本人にとってチャレンジであり、墜ちそうなラインとかで他の人に代わるのは嫌でもなんでもありません。そういうのは当然だと分かっている人と行くのがやっぱり安心です。
体重差がありすぎる人をビレイするのはまだ怖い・・・のは、怠惰なのではなくて、ただリードで墜ちたらどうなるかを想像すると、私が止めれない可能性が高いくらいの体重差がある人は躊躇します。
のは、私のビレイ技術はまだ技術と言うようなものでないからです。(細い人なら男性でも大丈夫と思えるようになりました。)
初対面でビレイしてもらうのに、いきなりリードクライミングのビレイは、ちょっと互いに心配でも、普通のことではないでしょうか・・・。(言い訳チックかしら・・・?)
私にとっての初のビレイは、12月の南沢小滝でのビレイが、最初のゲレンデのビレイ体験です。
・・・が、結構体重差のある男性だったので、最初アンカー取ってもらったんです。 結局、じゃまで使いませんでしたが、後でその方をビレイしていたら、墜落で私は浮いて滝に吸い寄せられたので、やっぱりとってもらっていたこと自体は、間違った判断ではなかった・・・と思いました。アンカーの場所には問題ありでしたが。
これは登る側でも、同じで、私は自分の実力をまだトップロープで登ってクライミングそのものに慣れるレベルと認識しているので、今回の南沢大滝でも、同じように認識してもらえてホッとしました。
ただリードはどんなに易しい場所でも、早めに経験しておいた方が良いと師匠は言っているのですが、それは、たぶん、精神的なロープ依存症を予防するためかもしれません。
結局はルートでは、ロープがあっても、セカンドであっても、落ちてはいけないのだし、ロープは基本的にただの保険ですから。
落ち癖とか依存癖は良くないです。それは、クライミングでなくても一般登山でも、ツアー参加ばかりだと、山に一人で行けなくなるのと似ているかもしれません。
■ ヒヤリハットから何を学ぶか?
週末の南沢大滝は、ヒヤリハット事件がありました。
落氷で同行者のヘルメットが割れました。
私も落氷を肩に受けました。まだ打ったところ、触ると分かります・・・(^^;) 氷って怖いものなんだなぁ・・・。 痛いほどではないのですが。
こういうのは、
・たまたま運が悪くて当たった、と考えるか、
・避けられる事故だった
と考えるかで、その後の対処が違うものかもしれません。
アイスでは落氷は受け入れられているリスクなので、もしかしたら、その場で落氷に注意を払っていなかったこと自体が、注意義務違反かもしれません。
実際、同じゲレンデで落氷がなんともなかった人もいます。楽しいクライミングで終わった人もいっぱいいそうです。
私は最初の落氷を肩に受けた以外は、とっても楽しく、一本でも完登できたので、”行ってよかったな~”という、クライミングデーになりました。だってイモトだって頑張った場所だし…(笑)
学んだこと
・落氷は怖い
・アイスではちゃんと落氷に最大限の注意を払うこと、
です。まぁだから、大枚はたいて、バイザー付ヘルメット買ったのですよね。
■ 登山のリスク
ある若い登山者の死亡事故について教えてもらいました…
こちらです。 ピオレドールアジア賞をもらったような、若くて強い将来有望な若者の死だったようでとても残念ですね…。ホントに親御さんがお気の毒です。
気になった語彙は・・・
・破天荒(意味は「今まで人がなし得なかったことを初めて行うこと」、「前人未到の境地を切り開くこと」)
・超絶な登山
・「アイツ死ななきゃいいけどな」
などです…
若い男性の体力ってホントに一般登山者のレベルとは全く違います。
でも、若ければ体力があるか?というと、それも違い、体力は千差万別です…(この方が体力を超えることをしたという意味ではありません、念のため)
60代でも私より強い人もいるし、そういう幅の広ーい体力…「強いねぇ」の一言で片づけられることではない、ので、そういう幅の広さをわかっていることも、リーダーの経験の広さとして重要かもしれません。
私はすーぐ「強い」と言われます。けど、実際は体力も脚力も普通です。年齢並みです。「強い」と言ってくる人はたぶん中高年と比較しています。しかし、弱くもなく、30代の女性と同じです。
でもアスリートとは全然違います。
■ 自信を水物におかない
自信というのは何に根拠を置くべきだろうか? と時々考えます。
体力なんて、その日その日で変わる、生ものみたいなものなので、体力があることを自信の根源にしてはいけないのかもしれません。
この有望な若者は、鹿島槍の天狗尾根で滑落したそうですが、滑落現場はだいぶ標高も下の場所のようで、普通はそんなところで、これほど経験豊富な人が落ちるとは思わないような場所なのではないかと思います。
屈強であること、受賞経験や、クライミング経験、そんじょの登山者並みではないこと、そんなことも山では、自信の根拠にしてしまってはいけないのかもしれない・・・?
よく言われることですが、凄い登山者もなんでもないところで墜ちたりするってことですね。
でも周囲の人が「アイツ死ななきゃいいけどな・・・」と思っていたってところは重要だと思いました。
登山に情熱を傾けるにも、その情熱の火は赤い炎ではなく、青い炎であるべきなのかもしれません。
私はどうしても登山はレクレーションである、と言うことに尽きるように思えます。登山を楽しみにしておくためにも決して山で死なないようにしないといけませんね。
■ しぶとい山ヤ
色々考えると登山のリスクと言うのは、
・ロシアンルーレットのように見えてロシアンルーレットにしない
ことが大事なのかもしれません。
ただ長い時間登山を続けてもなお普通に生きている、と言うこと自体が、その登山者がすごいということをしめしているんだなぁ…と。
つまり、しぶとい山ヤです。 しぶとい=死なない、ってことですね。
改めて、老練なガイドやバリエーションをこなして、なおかつ老境に立ち入ろうという年齢の師匠くらいの人たちに敬意を感じる次第です。
Monday, March 31, 2014
Sunday, March 30, 2014
人の行く裏に道あり、銭の花
■ 相場格言
山登りしていて、いつも思うのは、相場格言です。
人の行く裏に道あり、花の山
山のほうが、相場の格言にされているくらいなので、”花の山”は、人の行く裏にあるのでしょう(笑)
私は、平常の生活でもマイナー好みです。
なので、登山でも、同じで、あまり人が歩かない場所が好きだったりします・・・
昨日は私は南沢大滝にいたのですが、師匠はジョーゴ沢を上り詰めていたようで、ちょっとうらやましかったです。
ジョーゴ沢はアイスのゲレンデと認識されていて詰める人は少ないのです。プライベート空間だったそうです。
チャレンジアルパインには
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シーズンを通して非常ににぎわう南沢大滝。八ヶ岳でもっとも手軽なバーチカルアイスだ。
大滝の上を紹介した資料がなかったので、登ってみたところ、本流は滑床、大きな滑の段、滝が続き、ガレ場につめあげて、終了点まで約30分。とても快適だった。雪が少ない時期なら楽しめる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とあり、ちょっと登りつめてみたくなりますね。せっかく大滝をリードしたんだし・・・リードした苦労がもったいない・・・と思ってしまいます。
一方、クライマー体質の人は、せっかくリードしたんだから、何本もトップロープをしないともったいない、と思うみたい・・・(笑)
■ キスリング
今日は、富士吉田のほうに行ってきたのですが、雨でどんどん山の雪は解けていました・・・
阿弥陀に登りたいな~と思いながら、昨日はそれの偵察も少しあったのですが、もう良い時期は完全に去ったでしょう。
雪で非常に登りやすくなっているという情報がありましたが、その情報が生きていたのは、3月第4週までかな~阿弥陀は西面だし、南面は雪どけが早いので。地獄谷は4月1週、2週くらいまで行けそうでした。
4月は例年、花の季節だな~、でも、今年の御坂山塊は雪解けが遅そう・・・とそんなことを考えながら運転。
倉庫の整理は、あっという間に終わり、小1時間で終了!今日はこんなレトロザックを見ました。
伝説?のキスリング! 骨董品屋さんに売ったら、高く売れるのではないでしょうか?!
さらに古いピトン発見。
ハーケンとピトンは何が違うのでしょう?
これ、キーホルダーのアクセサリーにしたい感じ(笑)
鍛冶屋で打ったみたいな素朴感・・・。
命を預けるにはいいのか?な感じ?!
帰りは、おいしい吉田うどんを食べて帰りました☆
吉田うどん みうらうどん
こちらに良い紹介サイトがあります。
← わかめ 300円。 安っ!!
吉田のうどんって、最初食べたときは、
何かの間違いか?
と思いました(笑) 関西が18年と長かったので、150円の立ち食いうどんもかなりあちらはおいしく、讃岐うどんの腰のあるのに慣れていたので・・・
吉田のうどんは、まるで蕎麦のように、ぶつぶつと切れる、固い、かみごたえのあるうどんです。
家で打つとそうなるだろうな的な感じです。
だんだん慣れてきました。吉田のうどんは薬味の辛い七味がミソで、みな手作りのようです。何気にヴィーガン。
という一日でした☆
山登りしていて、いつも思うのは、相場格言です。
人の行く裏に道あり、花の山
山のほうが、相場の格言にされているくらいなので、”花の山”は、人の行く裏にあるのでしょう(笑)
私は、平常の生活でもマイナー好みです。
なので、登山でも、同じで、あまり人が歩かない場所が好きだったりします・・・
昨日は私は南沢大滝にいたのですが、師匠はジョーゴ沢を上り詰めていたようで、ちょっとうらやましかったです。
ジョーゴ沢はアイスのゲレンデと認識されていて詰める人は少ないのです。プライベート空間だったそうです。
チャレンジアルパインには
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シーズンを通して非常ににぎわう南沢大滝。八ヶ岳でもっとも手軽なバーチカルアイスだ。
大滝の上を紹介した資料がなかったので、登ってみたところ、本流は滑床、大きな滑の段、滝が続き、ガレ場につめあげて、終了点まで約30分。とても快適だった。雪が少ない時期なら楽しめる。
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とあり、ちょっと登りつめてみたくなりますね。せっかく大滝をリードしたんだし・・・リードした苦労がもったいない・・・と思ってしまいます。
一方、クライマー体質の人は、せっかくリードしたんだから、何本もトップロープをしないともったいない、と思うみたい・・・(笑)
■ キスリング
黒々しはじめた阿弥陀 |
阿弥陀に登りたいな~と思いながら、昨日はそれの偵察も少しあったのですが、もう良い時期は完全に去ったでしょう。
雪で非常に登りやすくなっているという情報がありましたが、その情報が生きていたのは、3月第4週までかな~阿弥陀は西面だし、南面は雪どけが早いので。地獄谷は4月1週、2週くらいまで行けそうでした。
4月は例年、花の季節だな~、でも、今年の御坂山塊は雪解けが遅そう・・・とそんなことを考えながら運転。
倉庫の整理は、あっという間に終わり、小1時間で終了!今日はこんなレトロザックを見ました。
伝説?のキスリング! 骨董品屋さんに売ったら、高く売れるのではないでしょうか?!
さらに古いピトン発見。
ハーケンとピトンは何が違うのでしょう?
これ、キーホルダーのアクセサリーにしたい感じ(笑)
鍛冶屋で打ったみたいな素朴感・・・。
命を預けるにはいいのか?な感じ?!
帰りは、おいしい吉田うどんを食べて帰りました☆
吉田うどん みうらうどん
こちらに良い紹介サイトがあります。
← わかめ 300円。 安っ!!
吉田のうどんって、最初食べたときは、
何かの間違いか?
と思いました(笑) 関西が18年と長かったので、150円の立ち食いうどんもかなりあちらはおいしく、讃岐うどんの腰のあるのに慣れていたので・・・
吉田のうどんは、まるで蕎麦のように、ぶつぶつと切れる、固い、かみごたえのあるうどんです。
家で打つとそうなるだろうな的な感じです。
だんだん慣れてきました。吉田のうどんは薬味の辛い七味がミソで、みな手作りのようです。何気にヴィーガン。
という一日でした☆
Friday, March 28, 2014
あすは初・横糸♪
■ こぶしの花
風邪も治ってきたので、朝の散歩を再開したい頃合いです。
去年は歩荷散歩していたのに、今年はまだやっていません…。 サボっている!!
20kgの何を担ぐか?それが問題だ(笑)!!
まぁテント泊装備を全部持って水を何リットルか入れるべきですねぇ・・・(笑)
なぜ躊躇するか・・・それは道行く人の目が痛いからです・・・なんか恥ずかしい・・・(--;)
今日はそろそろ開花だと目星をつけていた、こぶしの花をチェック!だいぶ咲いていました☆ 青空に映える白です!
飛行機雲と♪
空が青い。
外はもうすっかり春。
1か月前は雪とは思えないナー。
冬が去ると寂しいです。
私は2月好きなので。
帰りは、太陽光発電を設置するところだというガテン系のアンちゃんたちと立ち話・・・30分。
私はガテン系の人と実は話が合います。開発部では、作業帽&作業服で仕事し、「最近、エライ小さい男子が入ったな」と言われていました(笑)。 24歳の娘盛りの時ですが、今より目立たない男子だったと思います・・・(笑)
今は夫の転勤のおかげで、主婦をしています。正直、主婦業にそれほど向いた人材かというと・・・?ですが、とりあえず頑張っています☆
今日のランチ。 オールベジ。 ヴィーガンです。
高野豆腐とブロッコリーのパコーラ丼。(パコーラはインド風の揚げ物、という意味でカレー味です)と、オニオンスープにヒヨコマメを入れたもの、トマトには人参ピューレのドレッシング。ポテサラは残りモノです・・・
今日は夫は飲み会だそうで、悔しいので一泊で山に行けばよかった・・・と思いました(笑) 水曜に飲み会してくれれば速攻山に行くのになぁ・・・。今日は夜は仕事です。
ベジタリアンの有名人には、アインシュタインやビートルズがいます。宮沢賢治もベジタリアンだったのだとか。マドンナも有名ですし、ボブ・デュランもですしね。リチャード・ギヤ、トム・クルーズもだそうです。基本、細マッチョ系。
続いてケーキを焼きます。
チーズケーキ。これは乳製品なのでヴィーガンではありません。
明日、南沢大滝で食べようという計画ですが、うまく焼けたかどうか・・・。
いい加減レシピです。
私が萌えるのは、Bakingです。
オーブンで焼く、料理なのですが、これは、日本では非常に不経済な料理方法なので、なんとか日本に合ったBakingはないのか?といつも思います。
■ 大滝人気
明日は山梨アルパインと南沢大滝に行く予定にしていました。 その後、御坂の先輩からも大滝のお誘いが・・・。 あれえ?
携帯のメールアドレスにお誘いメールが入ってしまっており、気が付きませんでした。 スイマセン・・・
携帯のメールはほとんど使っていませんが、それしか使えない状況も、ポツン、ポツンとあり、完全抹消できずにいます・・・ ホント抹消したいです。
私は携帯電話の開発部にいたことがあり、出張では一か月もホテルに缶詰めで、携帯の開発をさせられ、当時の勤怠は勤務時間15~16時間でした。蟹工船を時で行くようなブラック企業に勤めていたので、そのトラウマか、携帯を無意識で無視するようになってしまったのです・・・(^^;)
メールはGメールで一本化しています。 iクラウドも考えていますが、個人情報の面で信用できず・・・躊躇中。 大体、FBも怖いくらいなんです・・・開発部の経験上、個人情報は漏れているというか、やり方を知っていればすぐわかることは分かります・・・法に触れますが。
それにしても、大滝、人気ですね~ 私は摩利支天沢大滝もいいな!って思ったのですが、誰か行く人いませんかね?
■ ダブル入会
実は、
・山梨アルパイン
両方、入りました・・・。 どうも、すみません(m_ _m)。
掛け持ちはダメ!という山岳会もあるそうです。その理由は「いいとこどりされるから。」
確かにそれも分かる。
けれど、今山岳会は、指導者不足。 その上、リーダークラスの方々というものは、年齢的に、社会生活、実生活でも、主戦力・・・会社でも、この人がいないと始まらないと言われ、山岳会でもリーダーがいないと・・・と言われ・・・家庭でもお父さん・・・超引っ張りダコです。
山岳会も、正直、バンバン新人が入っても連れて行く人がいないし、困ったなぁ・・・という状況なのではないか?と思ったのでした・・・。
まぁ新人の実力がイマイチで、本人が行きたいところに行く実力がないだけかもしれませんが・・・。
でも、山は、自分でも行き、仲間とも行き、先輩とも行き、としないと逃げる。AかBかではなく、AもBも、が正解です。
師匠もこの案に賛成です。
師匠も師匠で会の代表で忙しいので、現在、平日の友、という感じです。
私はマルチピッチを身に着けたいのです。
簡単な雪稜のためです・・・ しかし、今年はザイルパートナーに恵まれず、北陵は逃げました。
まぁ、これから岩シーズンなので、岩でマルチの練習と言うことになりますね。
チーズケーキを焼いている間に明日の準備を・・・。
歯がだいぶ丸くなっていますねぇ・・・ 研いでみたらいいのかなぁ?
御坂山岳会 = 先輩と行く山
山梨アルパイン = 切磋琢磨する仲間
というつもりでいます。 バンバン落ちてももらってバンバン確保しよう!という意気込み(笑)
山梨アルパインのS田さんとピラニアであって意気投合!一緒に楽しく、登れそうです。元々、雪稜好きなのだそうです。私は雪稜一緒にテント泊したりしてくれる、楽しいラッセル仲間が欲しいのです。
「会に入らなくても誘っていいよ」と言われても・・・そんなことできません! 正直、良い人材を集める苦労が分かる・・・ 私も苦労中です。 貸した本返してくれない気配濃厚で、今も悲しい思いデス・・・最近の若い人は、すぐアゴで人を使う。
一方、考えないタイプの人は、考えないのが普通のことだと思っていてダメです・・・私は考える人なので。
だって、なんで山に行く前に地図を見ないのが普通なんだか、わかんないんだもん・・・ そんなの、遭難予備軍ってどの本にも書いてあるし。
明日の準備♪
明日は普通にゲレンデなので、ラクラクです。
ルートだと全部背負って登るんですから、大変さが違います。
チーズケーキ、焼き終わりは沈んで平べったくなるんですよね・・・
明日、愉しみだなぁ♪
初・横糸です。
Thursday, March 27, 2014
週末は南沢大滝♪
■週末はまた八ヶ岳です♪
週末はまた八ヶ岳です♪ 最初、天気が悪そうだったのに、良いほうに転んだのでうれしいですね!
前回と同じです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これが最後のアイスになるんだろうな~
しっかし、今年はアイス元年とは思えないな~! 一杯、登ったな~!!
■ アイスクライミングのまとめ
2014年3月15日 三つ峠 金ヶ窪沢
2014年3月1日 河原木場沢 醤油樽の滝
2014年2月5日 奥秩父 中津川滑沢
2014年1月23日 御坂 三つ峠金ヶ窪沢
2014年1月12日 三つ峠 金ヶ窪沢
2014年1月13日 八ヶ岳 広河原沢左俣
2013 年12月21日(土) 八ヶ岳 南沢小滝
2013 年12月7日(土) 八ヶ岳 南沢小滝
・・・うーん、8回も行ってた・・・(笑) これは、もはや趣味ではなくて、煩悩かもしれません?!
統計を取ります(笑)。 12月2回、1月3回、2月1回、3月2回… 厳冬期の2月に、なぜか1回しか行っていないのが、ウケるのでありますが…
金ヶ窪沢、3回、小滝2回、八ヶ岳の沢2回、奥秩父の沢1回。
金ヶ窪沢は、三つ峠、御坂山塊なので、ホームグランドと言う感じなので、来年は平日行きたいな~。
私をビレイしてくれる人さえいれば行けるんだけど。
来年ぜひ行きたいのは、
・黒平のアイス
・西沢渓谷 清兵衛沢
・八ヶ岳 峰の松目
・ジョーゴ沢
です。中津川滑沢も非常に印象深い沢でした。おもしろかった。アイスがもろくて、スリリングでしたが…。
しかし、このアイスがもろい中津川滑沢が一番寒い時期に行ったはずなんですけどね…あったかい2月でした。
また行きたいのは、
・広河原沢左俣
・中津川滑沢
広河原沢、今行ったらどうなってるのかな~。ラッセルの山になっているのなら、夫とぜひ一緒にいってみたいですが・・・。
■ 3月初旬が失敗だった
振り返って、3月初旬の企画が失敗だった…。夫と出かけた志賀高原は快晴で、温泉に費やすには惜しい快晴でした。
これは、なかなかこの週末の予定が埋まらないために、いらっちで、こうなったんだった…この日、もっとガッツリ歩く八ヶ岳の山を入れておくんだったなぁ…と、いまさら思う。冬山が去ってしまった。
第三週も惜しい快晴がトレーニングにつぶれ、それも少々惜しかった。
しかし、振り返ってみると、なんらかの布石のための山行ばかりで、ご褒美山行が少ない・・・これはまずいかも。
しかしまぁ、今年は仕方がないかな~ 4月までに”山の学び方を決める”という、計画を立てていて
ちゃんと環境が整ったのだから、それで良しとしなくては。
それもこれだけしょっちゅうクライミングに行っているのだし。10万円かかっても10回で割れば1万円だ・・・と思って自分を慰めることにしています(笑)。
■ 山岳会?ガイド登山?
山岳会に入る、ということについて、個人で普通に登っていると、あまり考えないと思います。
私も全然、まったく考えていませんでしたが・・・
アイスクライミングでルートに行きたい!となると、やっぱり必要だな~と思います。ルートに出たい時はやっぱり必要ですね。
でも、昨今はガイド登山でも、普通に阿弥陀南陵とか行けます。
私は今年は北陵も南陵も行けず、悲しい・・・。北陵なんて11月から予定にあったのに。
そういう”待ち”の時間が嫌な人は、ガイド登山向きかもしれない。
実際、ガイド登山と山岳会の違いは、有料の先輩か無料の先輩かくらいです。一緒に行きたいと思う気持ちも変わらないし、山が好きとか、山について教えたい、という気持ちも変わりません。
それはガイド氏もよく分かっていて、自分のお気に入りのお客にしか声を掛けないのです(笑)
そこから自分の山岳会に引き抜いてきたりもします。山に登っているとそういう人によく出会います。
私も今年はモテ期のようで、「うちの会に・・・」と言ってもらえました。純粋にうれしいです。歩けないと声がかからないもんね。
スキルや技術については、個人に属すもので、会に属すものではないですし・・・スキルの無いガイドもいれば、スキルの無い山岳会もあり、ガイドだからスキルがあるわけでもなく、山岳会だからスキルがあるわけでもにない。 ので、あくまで個人をしっかり見ないといけませんが、私が出会った人はみんなちゃんとしたスキルの人ばかりでした。
たとえば、一つの山行、たとえば 金ヶ窪沢には私は今年は、ガイドの保科さん、山岳会、師匠の3人とそれぞれ時を変えて、行っていますが・・・・、どの人と行っても、内容に変わりがあるわけではありません。
クライミングスキルがどれかがより身につく、ということもないです。 じゃあ無料がいいじゃん、という説もありますが、そうとも言えないのは、機会が限定されるからです。
保科さんは平日でしたから、平日にパートナーがいない人は便利です。会でもそこまで人材豊富でないよ、となれば、個人でなんとかしないと行けないですが、平日時間がある人は少ないですから(笑)。
そして、山が身につくかどうかは、誰と行くかよりも、本人の資質の方が大きいと思います。
結論、山をよりよく学ぶには、”誰と行くか?”ではなく、”予習&復習”。
週末はまた八ヶ岳です♪ 最初、天気が悪そうだったのに、良いほうに転んだのでうれしいですね!
前回と同じです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
29日:本州の南の高気圧に緩やかに覆われるが、次第に高気圧後面に入る。このため、概ね晴れるが、次第に上層の雲が広がりやすくなっていく。日中の風は特に強まらない見込み。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これが最後のアイスになるんだろうな~
しっかし、今年はアイス元年とは思えないな~! 一杯、登ったな~!!
■ アイスクライミングのまとめ
2014年3月15日 三つ峠 金ヶ窪沢
2014年3月1日 河原木場沢 醤油樽の滝
2014年2月5日 奥秩父 中津川滑沢
2014年1月23日 御坂 三つ峠金ヶ窪沢
2014年1月12日 三つ峠 金ヶ窪沢
2014年1月13日 八ヶ岳 広河原沢左俣
2013 年12月21日(土) 八ヶ岳 南沢小滝
2013 年12月7日(土) 八ヶ岳 南沢小滝
・・・うーん、8回も行ってた・・・(笑) これは、もはや趣味ではなくて、煩悩かもしれません?!
統計を取ります(笑)。 12月2回、1月3回、2月1回、3月2回… 厳冬期の2月に、なぜか1回しか行っていないのが、ウケるのでありますが…
金ヶ窪沢、3回、小滝2回、八ヶ岳の沢2回、奥秩父の沢1回。
金ヶ窪沢は、三つ峠、御坂山塊なので、ホームグランドと言う感じなので、来年は平日行きたいな~。
私をビレイしてくれる人さえいれば行けるんだけど。
来年ぜひ行きたいのは、
・黒平のアイス
・西沢渓谷 清兵衛沢
・八ヶ岳 峰の松目
・ジョーゴ沢
です。中津川滑沢も非常に印象深い沢でした。おもしろかった。アイスがもろくて、スリリングでしたが…。
しかし、このアイスがもろい中津川滑沢が一番寒い時期に行ったはずなんですけどね…あったかい2月でした。
また行きたいのは、
・広河原沢左俣
・中津川滑沢
広河原沢、今行ったらどうなってるのかな~。ラッセルの山になっているのなら、夫とぜひ一緒にいってみたいですが・・・。
■ 3月初旬が失敗だった
振り返って、3月初旬の企画が失敗だった…。夫と出かけた志賀高原は快晴で、温泉に費やすには惜しい快晴でした。
これは、なかなかこの週末の予定が埋まらないために、いらっちで、こうなったんだった…この日、もっとガッツリ歩く八ヶ岳の山を入れておくんだったなぁ…と、いまさら思う。冬山が去ってしまった。
第三週も惜しい快晴がトレーニングにつぶれ、それも少々惜しかった。
しかし、振り返ってみると、なんらかの布石のための山行ばかりで、ご褒美山行が少ない・・・これはまずいかも。
しかしまぁ、今年は仕方がないかな~ 4月までに”山の学び方を決める”という、計画を立てていて
ちゃんと環境が整ったのだから、それで良しとしなくては。
それもこれだけしょっちゅうクライミングに行っているのだし。10万円かかっても10回で割れば1万円だ・・・と思って自分を慰めることにしています(笑)。
■ 山岳会?ガイド登山?
山岳会に入る、ということについて、個人で普通に登っていると、あまり考えないと思います。
私も全然、まったく考えていませんでしたが・・・
アイスクライミングでルートに行きたい!となると、やっぱり必要だな~と思います。ルートに出たい時はやっぱり必要ですね。
でも、昨今はガイド登山でも、普通に阿弥陀南陵とか行けます。
私は今年は北陵も南陵も行けず、悲しい・・・。北陵なんて11月から予定にあったのに。
そういう”待ち”の時間が嫌な人は、ガイド登山向きかもしれない。
実際、ガイド登山と山岳会の違いは、有料の先輩か無料の先輩かくらいです。一緒に行きたいと思う気持ちも変わらないし、山が好きとか、山について教えたい、という気持ちも変わりません。
それはガイド氏もよく分かっていて、自分のお気に入りのお客にしか声を掛けないのです(笑)
そこから自分の山岳会に引き抜いてきたりもします。山に登っているとそういう人によく出会います。
私も今年はモテ期のようで、「うちの会に・・・」と言ってもらえました。純粋にうれしいです。歩けないと声がかからないもんね。
スキルや技術については、個人に属すもので、会に属すものではないですし・・・スキルの無いガイドもいれば、スキルの無い山岳会もあり、ガイドだからスキルがあるわけでもなく、山岳会だからスキルがあるわけでもにない。 ので、あくまで個人をしっかり見ないといけませんが、私が出会った人はみんなちゃんとしたスキルの人ばかりでした。
たとえば、一つの山行、たとえば 金ヶ窪沢には私は今年は、ガイドの保科さん、山岳会、師匠の3人とそれぞれ時を変えて、行っていますが・・・・、どの人と行っても、内容に変わりがあるわけではありません。
クライミングスキルがどれかがより身につく、ということもないです。 じゃあ無料がいいじゃん、という説もありますが、そうとも言えないのは、機会が限定されるからです。
保科さんは平日でしたから、平日にパートナーがいない人は便利です。会でもそこまで人材豊富でないよ、となれば、個人でなんとかしないと行けないですが、平日時間がある人は少ないですから(笑)。
そして、山が身につくかどうかは、誰と行くかよりも、本人の資質の方が大きいと思います。
結論、山をよりよく学ぶには、”誰と行くか?”ではなく、”予習&復習”。
Wednesday, March 26, 2014
現代登山全集 8
■ 御坂山塊の研究
昨日は図書館に行っていました。
・御坂山塊
・丹沢山塊
の研究です。
でも、山岳会に入ったので、御坂山塊についても、普通の人が知っているくらいのことは、知っておきたいなと思ったりしました。
実は、地獄谷にも御坂山塊の地図を持って行ったくらいです。先輩たちに歩くべき山を教えてもらおうと思って。
でも、あんまりそういう雰囲気ではなかったのでききませんでしたケド。
■ 愛着…?
ある山域についての愛着というのはどう生まれるのだろうか…?
八ヶ岳は、私たち夫婦にとってすでに特別な山です。ふたりともまったくの登山経験ゼロから、始めたからです。
三ツ頭を擁する権現岳も特別な思い出の山で、トレーニングに通い、山に開眼し、初めてガイドコンテで歩いた山ですし、初めて地図読みした山でもあります。初めての山小屋泊も八ヶ岳だし…。
これほど個人的思い出が一杯の場所は他にはあまりありませんが、夫と歩いた暴風の北岳も楽しかったし、鳳凰三山や、西穂山荘の周辺、三ツ峠も思い出の場所です。
御坂山塊の黒岳や釈迦が岳にも何回か行っていますが、同じような思い入れがあるかと言うと…ないかもしれない・・・(汗)。富士山に至っては、なんと!避けまくっている対象ですらあります(笑)。
私が八ヶ岳好きなのは、夫と歩いたからなのかな??? でも、一人でもよく歩いていますし…。
うーん?私はもしかして、傷心の痛手を八ヶ岳で癒していたから、だから八つが好きなのかもしれません。
でも、ホントに八ヶ岳の景色には心が癒されます♪
■ 現代登山全集
昨日借りてきたのは、
・現代登山全集 8
などです。
現代登山全集 8 はおススメです。富士山、御坂山塊、丹沢山塊の、どんぴしゃりの山域が、ひとつの書籍にコンパクトにまとめられています。
内容を見ると・・・なんと! 槇 有恒と肩を並べてる!! すごーい!
こういうのを見ると、いいねー!と正直に思いますね。
これを読むと、御坂山塊は、あまり沢の山ではありません。だから、会では沢登りはあまりしないのかな?
おひざ元の山域の特徴で、山行の内容も変わってくるのかもしれません。
でもとすると、私は八ヶ岳が好きなので、八ヶ岳をホームグランドとする山岳会に入るべきだったのではないか・・・という気もしますが(^^;)
甲府北部に住む私にとっては、甲府北部の山、金峰山の前衛の山々はホームグランドともいえるので、それらの山々に詳しい山岳会、はどこなのかなぁ・・・?っていうかそんなのないか。
今度、会のN安さんにどこを歩くべきか聞いてみよっと。
■ 丹沢
丹沢に興味があるのは、雪山2年目くらいの課題として、丹沢主脈縦走があったからです。
それと、丹沢は沢が充実している山域なんですよね~。 私は夏の暑さにとっても弱くって・・・それに子供の頃、美しいと思っていたのが山の尾根ではなくて、渓谷美、だったので、渓谷に魅かれるんです。
涼しい水辺で昼寝して過ごしたい・・・
でも、丹沢って蛭が多いらしいですよね。
この現代登山全集8 によると、この本が書かれた当時は、蛭ヶ岳の名が、いぶかしく思えるほど、蛭はいなかったみたいです。その昔は昼でも蛭が降ってきて傘をさして歩いたそうだ、と書かれています。
今はまた蛭が一杯の山になってしまったみたいですよね。 鹿が増えたからだろうと思いますが。
その意味では、丹沢はホントは冬に開拓したいですが、丹沢の冬はもう完全に去ったそうです…
■ 適期は短い!
今年学んだのは、そうしたこと、何をするにしても、適期が非常に短いということです。
・アイスの適期は短い。 → 峰の松目は12月後半に行くべし
・丹沢の冬は短い。 → 3月第一週に行くべし
・雪洞泊適期は短い。 → 2月最終週もしくは3月は2週まで
・厳冬期は短い。 → 2月は八ヶ岳に通うべし(西面のにぎわいを避けるにはどうしたらいいのでしょう・・・)
最近思うのですが、適期の短さ、というのは、人の人生にも当てはまりせんか?
ヨガでは ”今を生きる” ということを非常に強調します。それはいうなれば、今しかできないことをやっておく、ということですね。
たとえば、子供時代なのに子供らしい楽しみを満喫しなかったら、それは今を生きていなかったことになる・・・そういう意味では、私はやっと今を生きれるようになってきたかもしれません。
今しかできないことをやっている、ような気がします。
Monday, March 24, 2014
直近の記録の見つけ方とGPS活用
■ 山登りに役立つパソコン!
今日は山登りに役立つ、パソコンの技をご紹介!
地図は昔から夫婦ともども好きで、大阪の古地図など、見入ってしまうタイプでした。
夫の元君は典型的インドア系男子ですが、地図と焚火は萌えます・・・オリエンテーリング、人が変わってた・・・(笑)
今日はGPS活用と事前の情報収集に役立つ検索技の2つを紹介します。
■ カシミールをダウンロードしなくても・・・
GPSの記録は、スマホを持っていたら、FieldAccessというアプリで、取れます。アプリたしか380円くらいだったかと・・・。
で、取れたデータは、テキストファイルです。 カシミールがあれば、ダブルクリックでカシミールが開きますが、無くても、ヤマレコで読みこめば、このような画像が取れます。
じゃーん! (注:黒字のコメントは私が書き込んだものです)
実際は、休憩も込みで、9時間22分もかかったんですね~。 距離、7kmなんだけど・・・なんか裏山散策より、短かったりして・・・あれえ?
登りと下りの累積標高がなぜ違うのか分かりませんが・・・とりあえず、大体800m。
こんなグラフも取れます。
こういうのを山行ごとに見ていると、地図にはだいぶ強くなるんではないだろうか?
まぁ行く前に見るべきですが。
知らないところに行くときは、カシミールで研究してから行きます。
■ 直近の記録を探す方法
検索エンジンは、機能をよく知ると、検索の達人になれます。
しかし、これは別に新しい技術ではありませんので(念のため)。 私は10年以上前からやっています。
例: 地獄谷に出かけた過去1か月以内の記録があるか?(出会い小屋の埋まり具合を知りたい)
1)普通にグーグル先生に、質問する。
2)検索ツール、をクリック。
すると、この画面が出ます。
そこで、
3) ”1か月以内”、や、”1週間以内”を選択!
これで、バッチリです!
今日は山登りに役立つ、パソコンの技をご紹介!
地図は昔から夫婦ともども好きで、大阪の古地図など、見入ってしまうタイプでした。
夫の元君は典型的インドア系男子ですが、地図と焚火は萌えます・・・オリエンテーリング、人が変わってた・・・(笑)
今日はGPS活用と事前の情報収集に役立つ検索技の2つを紹介します。
■ カシミールをダウンロードしなくても・・・
GPSの記録は、スマホを持っていたら、FieldAccessというアプリで、取れます。アプリたしか380円くらいだったかと・・・。
で、取れたデータは、テキストファイルです。 カシミールがあれば、ダブルクリックでカシミールが開きますが、無くても、ヤマレコで読みこめば、このような画像が取れます。
じゃーん! (注:黒字のコメントは私が書き込んだものです)
実際は、休憩も込みで、9時間22分もかかったんですね~。 距離、7kmなんだけど・・・なんか裏山散策より、短かったりして・・・あれえ?
登りと下りの累積標高がなぜ違うのか分かりませんが・・・とりあえず、大体800m。
こんなグラフも取れます。
山頂まで4km・・・?しかなかったのかしら・・・???
私のお気に入りは、GoogleEarthでの3D表示です。 毎回、コレして遊んでいます。これはカシミールにはない機能なので、むしろヤマレコのほうが良いくらいです。
じゃーん。
こういうのを山行ごとに見ていると、地図にはだいぶ強くなるんではないだろうか?
まぁ行く前に見るべきですが。
知らないところに行くときは、カシミールで研究してから行きます。
■ 直近の記録を探す方法
検索エンジンは、機能をよく知ると、検索の達人になれます。
しかし、これは別に新しい技術ではありませんので(念のため)。 私は10年以上前からやっています。
例: 地獄谷に出かけた過去1か月以内の記録があるか?(出会い小屋の埋まり具合を知りたい)
1)普通にグーグル先生に、質問する。
2)検索ツール、をクリック。
すると、この画面が出ます。
そこで、
3) ”1か月以内”、や、”1週間以内”を選択!
これで、バッチリです!
Sunday, March 23, 2014
権現 川俣尾根
2年ぶりの地獄谷に行っていました。新人歓迎山行なのに新人の企画(笑)。
前回は、メンバーのスキルをかんがみて、ツルネ東稜~ツルネ東稜から旭岳、権現を経由し、川俣尾根を地図読みして降りてくるという周回コースを改め、川俣尾根から権現をピストン。別名瑛太ルート(笑)。
■地獄谷
地獄谷、私はこの場所の特性としては、バリエーションルート拠点と理解している。天狗尾根、旭岳東稜など色々なVルートがある。ツルネ東稜は通常下山路として使われる。
地獄谷に通い詰める人もいる。服部文祥さんの記事で、通い詰めた話を読んだことがある。八ヶ岳東面は西面と違って静かだし、地獄谷は入ってしまえば、いくつもルートがあり、ベースとするのに適している。快適な出合い小屋の存在が大きい。
2年前の前回は、私はまだ登山2年目。トイレが野外というのに、まだ抵抗があったほどだ。天狗岳には何度も登っていて、権現にアタック中だった。クライミングは知らない。 地獄谷は、一般に登攀をしない人は知ることがない場所なのだ。しかし山岳会なら知っていて当然だ。
■川俣尾根 権現岳に登る、最も易しいルート
権現岳(2715m)は八ヶ岳では最も難しい山だ。
主峰赤岳のもっともメジャーなルート、美濃戸から赤岳は日帰りで余裕で歩けるルートであり、たった4時間ほどで山頂に立ててしまう。
一方、権現は、もっともメジャーな天女山からのルートをとっても、4時間では前三ツまでしか行けない。権現まで健脚で5時間、普通なら6時間はかかってしまうのだ。
去年、より標高の低い小荒間から権現を登った時は7時登り始めで13時と6時間かかった。標高差も1500mもあり、日帰りは健脚向けだ。日帰りでないならテント泊しか選択肢がないのも玄人向けだ。
さらに小泉からのルートは道標も整備されておらず、地図読みが必要だ。そのせいか山田哲也さんのお気に入りルートでもあるようで、ヘリポート跡地でテント泊を岳人か何かで薦めてあるのを読んだことがある。
というわけで、今時の安易に流れる山系列の人には、あまりおススメできる山でない割に、健脚者は良く通っている。この山が静かだからだろう。ヤマレコピープルも多い。
何が言いたいのか?というと、川俣尾根からの権現は、距離&標高差ともに、権現の一般ルートより易しい、ということを言いたいわけなのだ。権現に、これ以上易しく登れるルートはない。
≪川俣尾根から権現≫
距離 8.5Km 標高差800m コースタイム登り5.5時間、下り3.5時間
≪権現大泉ルート(メジャールート)≫
距離 6km 標高差1400m コースタイム登り6時間 下り4時間 トータル10時間の山
≪権現小泉ルート(マイナールート)≫
距離 7.4km 標高差 1500 コースタイム登り6時間 下り4時間 トータル10時間の山
■ おススメの川俣尾根とアルバイトの川俣林道
川俣尾根は、権現の前衛のピーク、三ツ頭から延びている尾根なので、登攀組の下降路として使われることはない。
この辺りではもっとも静かな尾根ではないだろうか? 踏まれる回数としてはもっとも少ないと思われる。
出合い小屋までの林道は約7kmほどだ。2時間の林道と林道終点から沢沿いに30分ほどの登山道歩きで、出合い小屋につく。
今回の権現のピストンは沿面距離で片道8.5km、標高差で800mほどだ。そんなにデカい山とは言えない。
踏まれていない尾根を歩くのが楽しい山。道なき道をゆくのが登山の愉しみな訳なので。
登山に体力増進効果だけしか求めず、道なき道を行く楽しみを求めない場合、たぶん、一般道で普通に権現に登っていればよろしい、と言うことになってしまう・・・ので、これは玄人向けのコースだ。
結論すると、川俣尾根から権現はおススメできる大変良い静かなルートだ。量も多くない。今ならトレースがあるので地図読みが不安な人にも歩けます(笑)。
ただし、地獄谷までの林道は、約7km、2時間半が問題だ。この分のアルバイトをどう感じるかで、良し悪しの感じ方に個人差が出るものと思われます。
■ 流れそうだった山行
この地獄谷、実は山行が流れそうになったのを必死で食い止めた感がある山行だった。
最初に乗ってくれたのは69歳のI川さんだった。超ガッツのある山おばちゃん。日本中の山を登っている。生涯現役を地で行くような人だ。
その次に乗ってくれたのは会のリーダーの一人、K林さん。このところ、ずっと休日が山岳会の行事でつぶれており、家族内でのパパの存亡?が危ぶまれている。
その二人がそれぞれ、K子隊員(60代)、M野隊員(30代若手イケメン)を連れてきてくれた格好で、総勢5名の山行となった。みなさん、参加ありがとうございました☆
■ 避難小屋泊 定着山行
一日目は林道歩きのみ。メインは出合小屋での宴会。二日目がアタック。定番だ。定着型山行としてはテントを担ぐわけでもなく、体力的な敷居は低いほうにたぶん入る。
とはいえ、アタック日の行動時間がトータルで12時間となる山行は、どうも60代には厳しいようだということが、今回は学習できた。
実は前回も60代の女性とご一緒したので、想定が甘くなったらしい。その人はとても強かったんだろう。夫は前回の地獄谷は疲れた~と言っていた、40代だけどね・・・(^^;)
稜線でテントを張るという案も提案された。たぶん、アタック日の負担を減らす目的だったのだろう。私は、見積もりが少し甘かったようだ。
定着山行なので、歩荷の負担は2時間半の林道歩きだけであり、大した負担ではないと思っていたのだが、食当が回った時点で重さを要求してしまうことになってしまったのかもしれない。
食は豪華にすればそれだけ重くなるので、そういう意味では若い人向けかもしれない。しかし、疲れた体で運転するのとでは、どちらが良いのか、悩ましいところだ。
今回は
K林隊長 リーダー
N野隊員 サブリーダー 運転・会計
I川隊員 夕飯食当
K子隊員 朝食食当
ワタシ 企画・運転
という役割分担になった。私は、非食当の務めとして、たくさんつまみと酒を持参したのだが、結局、日本酒、ワイン、ウイスキーを持って行って、日本酒以外は封も開けず、丸ごと持って帰ってきてしまった。さらにつまみに持って行った、柿の種も封も切らず持ち帰った。
今回は食料は持ち込みすぎだった。
■ 言い出しっぺなのに体調が・・・(トホホ)
私は間の悪いことに前日、図書館で風邪を持ち帰ったようだった(^^;)。前の日、扁桃腺のあたりに違和感があった。
が、この時点で、山行が不可能なほどの問題ではなかったので、熱いお風呂に入って体温を上げ、ビタミンCを大量に摂取しておいた。体調が悪いときにここぞというタイミングが重なったら、私はいつもビタミンCの粉末を大量摂取することにしている。
その前日、夫はインフルエンザと診断された。インフルエンザだと、熱が出て二日は下がらない。
夫とは普段は一緒に寝ているが、当然、隔離病棟で、別の部屋で寝て、なおかつ夫の寝ている部屋には空気清浄器を入れ、さらに私は夫の風上になるよう配備する?(笑)という念の入れようで防備。
だからインフルエンザかどうかは分からなかった。インフルエンザなら当然山行には参加できない。
当日の朝、起きたら熱が7度7分あった・・・(汗)黄色の鼻水の塊が出てスッキリした。ウイルス感染は明らかだ。これはダメかとおもったが、出発は11時と遅かったので、早朝に大量のビタミンCを摂取してギリギリまで布団の中で身体をウイルスとの戦いに集中させる。すると熱は下がってしまった。7度7分は寝起きだったからかもしれない。水鼻が出るのは花粉症と紛らわしい。このところずっと花粉症で鼻をぐずぐずさせているのだ。
とりあえず、鼻以外の体調はベストとは言えなくても、3時間程度の林道歩きをこなせないほどではなさそうだった。
むしろ、問題は今日の夜の避難小屋泊でどれだけ温かく過ごせるか、だった。飛沫感染で人に移してしまうかもしれないリスクには、マスク着用することにした。食器は共有しないよう、とりわけ用に余分なスプーンを持参した。
この山行、私が言い出しっぺなので、私がいないと扇のかなめが欠けてしまうようなことになってしまう・・・が、風邪気味が分かったのが前日と遅く、よほど明らかに病気でない限り、山行撤回は難しい選択肢だった。主要メンバーでなければ、参加しないというのができたんだけど。
一日目は、林道歩きだけだし、それはむしろ体温を上げ、ストレスと言うより、体に良いくらいだ。食べて寝てしまえば、山の夜は長い。延々と体を横たえている、つまり休息していることになる。
この休息が休息でなく、寒気との戦いになってしまえば、体力を消耗するが、前回は夏用シュラフで済ませた場所だ。今回は冬のダウンシュラフも持っているし、像足もあり、防寒対策をすれば、寒さ我慢大会になるとは思えなかった。重さを取って寒さを選ばなければ済む話かもしれない?
翌日、体調を見てアタックが不安ならば、小屋に残ればいいのだ、そう考えて行くことにした。
■川俣林道にて
20日はヤマテンから大荒れ情報が出るほどの低気圧の通過があり、荒れたお天気だったが、通過後の21日は、山梨側は大がつく快晴だった。
この日は長野側に行けば行くほど、悪天候に突っ込む日で、天女山のあたりではヒョウが一時的に降ったくらいだ。上空に強い寒気が入り大気が不安定な証拠だ。
13時の駐車場には10台ほど車があった。
支度をして林道歩き開始。予定よりやや早く13時少し前だった。
私は38Lのバリアントに一回パッキングしたのだが、今回マットをかさばるけれど、防寒性がより高いサーマレストに変更したので、サーマレストを外付けしたくないばかりに、バリアントをやめ、60Lのアルパインパックにした。
おかげで、でっかい荷物みたいに見えるけど、そう重くはなかった。
みんなの荷物を見ると、大きくてびっくり。一泊二日だからそう大きな荷物ではないはずと思っていた。
林道を歩き始める。今年は雪が多い。隊長、K子隊員、私、I川隊員、M野隊員の順序。M野隊員がサブリーダーという位置づけだ。 セカンドは一般に一番弱い人の場所だが、雪道の場合どうなんだろう?
K子隊員はなんどもズボッと雪にハマり、そのたびに体力を消耗するのではないかと心配だった。隊長は、さすがの安定した山ヤ歩きをしていた。
私が思うには、小さな意味のルートファインディング、ズボっとハマらない場所を見つけるのが雪道歩きの初歩の一つの難関だ。
セカンドの人は先頭にピッタリくっつける間は良い。全く同じところを踏んでいるからだ。ところが一度ズボッとなるとその分遅れ、リズムが乱れてしまう。すると先頭から距離が離れ、さらに同じところを踏めなくなり、ズボ率が高まる。遅れまいと急ぐと、またリズムが乱れる。悪循環になり、体力を消耗する。だからセカンドで歩いている限り、ほんのちょっとでも遅れない、ということが、その場での核心になる。しかし、遅れないことに集中するため、肝心のルーファイを先頭から学び取る間がない。これは私の経験から感じることだ。
だから、セカンドが長かった人は体力はあるが、小さな意味でのルーファイが苦手な人が多い。それはそろそろトップを歩く時期だって意味なんだろう。
山ヤ歩きが出来ている人は、一人で歩いていた期間が長い。だから歩調の乱れがほとんどない。ズボッとハマることも少ない。結果として、体力の消耗が非常に少ない。基本的に、がむしゃらさとは無縁の歩きなのだ。自分のペースなので、本人はまったく疲れていないことも多い。
山歩きがしんどいかしんどくないか、は、自分のペースで歩けるかどうか?という点も大きく関係するのだ。
川俣林道は林道わきにはいくつか染み出しの氷があり、2年前は氷柱が大きく発達していた。バーチカルなので、アイスをやるようになった今、登れるのかもしれないと、写真に撮るのを楽しみにしていた。
今年は多雪の年なので氷柱の発達はイマイチで、アイスのフィールドによさそうな枝沢は、一つくらいしかなかった。
■出合い小屋
林道が終わると、残りは短い。30分ほどだ。出合小屋まで8つの堰堤を渡る。
前に来た時は30cmの大雪の直後だったが、水流が流れており、渡渉が何回かあったが、今回は渡渉は一回もなかった。大雪で埋まってしまったのだ。
出合い小屋は雪でかなり埋まっていた。その分小屋内があったかいのかもしれない???
ただ、雪が深くて枝を集めようにも枯れ枝は埋まってしまって拾うものがない・・・(汗)。
白樺の皮をはいで焚き付けにしようとしたが、残念ながら、十分な量、集めることができず、結局ダルマストーブをつけることができなかった・・・。
小屋につくと、驚いたことに避難小屋の中に2つもテントが張ってあった(--;)。テントを持ってこなくてもいいというのが避難小屋泊のメリットなのに。
片方のテントのおじさんに「テントを持ってこない人もいるんだねぇ」なんて逆にテントを持ってきていないことを非常識扱いするようなことを言われたのが、少々心外だった。特に相手は山岳会のようだったので。
避難小屋泊にテントは必携道具ではない。避難小屋ORテントであって、避難小屋&テントではない。
だだっ広い避難小屋でたった一人だったら寒いから、テントを張ることがある、それだけだ。
2年前の出合い小屋
厳冬期に北岳に登っていた先輩が御池小屋の冬季小屋でテントを張って一人で寝ていた。例え、避難小屋利用を念頭に入れていても、冬の北岳にテントを持たずに出かけるなんてありえない。一方、地獄谷は林道歩き2時間少しなのは、すでに分かっている情報だ。山の質が違う。テントを持って行くなら、出合小屋から先だ。
この日の出合小屋宿泊者はテント二張りを入れて、9名。9人もいれば小屋は温かく、テントを張る必要はないはずなんだが、それでもテントを張りたいのは、たぶん、昨今、4人パーティで4テントだったり、食事も個食だったりする流れと同じことなんだろう・・・。
■ 21日の夜
食事は生米から炊いた炊き込みご飯だった!さすが山岳会!!私はまだ生からコメを炊いたことがない。燃料がたくさん要るような気がしてしまうのだ。それに味噌汁、海草サラダ、モツ煮込み。おつまみ一杯。M野隊員と私は全く同じウイスキーを持ってきていた。K林隊長は高級ウイスキーを入手していた。
失敗したのは、明るいうちにトイレを掘り出さなかったことだった。そのためにショベルを持って行ったのにショベルは今回完全に、おもし役しかしていない・・・。しまったなぁ。
夕飯も食べ終わり、酒豪もいなかったので、7時ごろにはすっかり片付いて、早くも就寝。
私は、2年前の質素な装備?とは異なり、今回は厳冬期用装備で、なおかつマットも防寒性が高いもの。ダウンパンツもあり、ダウンジャケットも着込む。像足さえある。
風邪については、ついてすぐ、念のための抗生物質を口の中に放り込んでおいた。
シュラフにもぐりこんで、さらに足をザックに突っ込む…ザックには冷やしたくないガスを入れておいた。全然快適なので、念のため持ってきたカイロは不要そうだった。
寝つけないのは、単純に日ごろの生活時間と寝る時間が違いすぎるからだろう。夜10時以降は眠気が襲ってきた。一番退屈だったのは最初の3時間だ。
出合い小屋は、窓まで雪で埋まっているはずなのに、室内を雪が舞っていた。外は風が強く、荒れ模様だ。吹雪いたりもしているようだ。
こういう風に寝ていると、ローラ・インガルスの描いたアメリカの開拓民の生活を思い出す…200年ほど前のパイオニアライフを描いた子供の本だが、ある日ローラが朝起きたら布団の上に雪が積もっている。まだ藁の布団の頃の話だ。昔の人はホントにエライ。この本には生きたまま足が凍りつき、動けなくなって死んでしまう牛の話も出てくる。子供心に恐怖に陥るのだ。そんな暮らしをしていた時期はまだ200年ほど前でしかない。今は本当に恵まれた時代になった。
山の夜は体力回復が一番の優先事項なので、ただひたすら体を休めることばかり考えていた。
今回は枕を持って行かなかったので、アイゼンが枕になってしまって、寝返りを打つたびに頭の位置でちょうど良い場所を探さなければならず、イケていなかった。風邪気味のせいか息苦しく、ともかく酸素、という感じだった。
ベテランのI川隊員は、マット無しで、銀シート数枚。寒くはないのだろうか。若手M野隊員は私同様、像足も持っていた。
装備については、世代間で重要視するものがだいぶ違うのかもしれない。私は山小屋泊でも、ダウンパンツは持って行く。ダウンの上下があれば最悪シュラフがなくても、なんとかなるからだ。
一方全然使わないのは、オーバーパンツ。あんな重くてかさばる物、と言う感じで、ほとんど出番がない。ずっとレインウェアで代用している。
■ 朝
朝は実は4時まで起きる必要はなかったが、3時過ぎに隣のテントの物音で起こされてしまった。
トイレで外に出ると月あかりで明るく、星空がとてもキレイだった。初めてきた2年前を思い出す。あの時もとてもキレイだった。
おいしいうどんの朝食。水を凍らせてしまい、再解凍に時間がかかる。5人だが6人前。お餅もあったが食べる人は少なかった。うどんが多かったからのようだ。コーヒーで締めてお終い。デポするモノをまとめ、5時半にゆとりの出発。
こういう手順などをイチイチ教えなくていいのが、山岳会の良さかもしれない。山を知らない人と一緒に山に行くと、例え小屋泊でも次に何をしたらいいのか分からない人に教えてあげるのに、時間がかかったりするからだ。
とんでもない人だと登山靴ではなくLLビーンのビーンブーツで来たりしてしまう。
■ 川俣尾根
川俣尾根へは、取り付きがやや難しい。
小屋のすぐわきの尾根でも登れそうな気がするが、念のため、岩がちな尾根の末端は巻いて、尾根の西側の横腹から取り付く。2万5千の地図でみると、なだらかに見えるし、単純な尾根に見えるが、実際が枝尾根と沢が交互に出ていて、尾根の方は岩がちなので、沢地形のところから取り付き、安定してから尾根に乗りあがるのがおススメだ。
足元はワカンかアイゼンか?というところだったが、表面が固くクラストした雪面だったので、まずはアイゼンに決定。取り付きでアイゼン装着。
顕著な尾根に乗るまでは山肌を直登するだけなので、どこを歩いても問題がないが、山肌の樹林帯の中に入ると雪の質が変わり、サラサラになってアイゼンではうまくとらえられない。早々にワカンに交代。
ラッセルはこないだ単独でシャクナゲ尾根に行った時と同様で、そんなにラッセルというほどのラッセルではない。足で解決でき、ピッケルを横持ちして搔いてラッセルするほどではない。
でも、体重の重い若手M野隊員はときどき踏み抜き苦戦している。こういうとき体重が軽いと楽だなぁと思う。
ラッセルの順番はこういう時は複雑だ。本来は重い人は後ろが良いが、体力がある人がラッセル先頭が確実だ。でも体力がある人は大抵体重もあるものだ。
体力の順で言うと、隊長、N野隊員、私、I川隊員、K子隊員になるのだろうか…?
小1時間ほどで枝尾根の頭に来た。少し展望がある。尾根になると雪面も変わり、クラストした雪面にワカンの歯を噛ませて歩くと良い感じだ。私はセカンドで登っていたが、尾根の頭あたりから、先頭にチェンジ。
ここは一度でも歩いたことがあるほうがルーファイの意味で楽だろうと思ったからだ。一般に雪山ラッセルではセカンドがルーファイ担当だ。というのは、先頭はラッセルに夢中だからだ。
川俣尾根の枝尾根から本流の合流点までワンピッチ。大抵、尾根と尾根がぶつかるところは、開けた頭になっている。
話が逸れるが、赤岩の頭は、”あかいわのあたま”だが、地蔵の頭は”じぞうのかしら”だ。 ううぅ…って感じ・・・(^^;)。
川俣尾根の本流に合流してから、2300のピークまでは非常に面白いリッジだった。ここは雪稜歩きが満喫でき、超お勧めだ。
二つのピークがあり、間は小さなコルになっている。私にとってはサイズ感としては、ちょうど裏山のツインピークスみたいな感じだ。
2300のピークから上は、もう気分が盛り上がるしかない、ダケカンバの疎林の中の快適極まりない雪稜歩き…お日様は明るく、左には富士山、右には赤岳と申し分ない景色。雪はまた軽くなる。
やがて、ダケカンバ帯から、短いハイ松帯に入り、1mあるかないか、くらいの、可愛らしい雪庇を超えると縦走路へ出る。
この雪庇の下あたりで、最後尾のI川隊員が「ここではガイドならロープを出すんでしょ?」と聞いてきた。
ちょっと弱気になったのだろうか?
私は「出しませんよ。どこにも危険がないから」と答えた。
このやり取りでガイド登山に対する誤解は深そうだな~と思った。長い間、山をやっている人はガイド登山自体の経験がない。だから食わず嫌いなだけのようだ。離山などはガイド登山がおススメの山。
私は山の先輩と行く山では、”良い先輩とはケツを歩いてくれる先輩だ”を地で行ってもらっている。大体、向こうも「ちょっと先行ってて。俺、ちょっと偵察してくる!」と放置プレイ全開だ。
私や山仲間のO原さんは、若いので、山を勉強中で、あれを教えろ、これを教えろと、計画段階でいちいちウルサイが、山行では面倒をみられる必要はない。今回、山岳会の山行で内容は何も変わらないと思った。
ガイド登山は、キチンと若いころ山をやっていたが、体力的に行きたい山に行くだけの荷をそろそろ担げなくなってきた・・・という人に実は向いている。
自分が行きたいところに行くのに、自分の持つべき荷を無料で背負ってもらうのは、気が引けるものだが、有料ならお願いしやすい。相手にもメリットがあるからだ。山岳会だと、自分の行きたいところに、先輩や会のリーダーが、そう、いつも都合よく空いているわけではない。
むろん、若くて体力増進中の人にはそんなサービスは百害あって一利なし、なんで、私たちには関係ない話なんだけれども。でも頼めばやってくれるというのは知っている。そういう人にありがたがられているサービスなのだということも知っている。
■ 実は長大な川俣尾根
三ツ頭の北の端のピークから、旭岳東稜を登っているクライマーが見えた。凄いなぁ・・・あのボコッと出たとこね~。
三ツ頭は南北に長いピークで、川俣尾根はその北のピークの端から発生している。実は長大な尾根で、美し森と天女山の間にある。
今回歩いたのはその上部の一部だけだ。三ツ頭の南端から天女山への一般道は伸びている。だから、私たちが歩いた川俣尾根の頭付近からは、三ツ頭の一般登山道は見えない。
だが天女山から上がってくるなら、長大な川俣尾根が歩いてくださいという風に、大泉からの一般道と並走しているのが見える。そういうのは、あらかじめ頭に入れてから来なくてはならない。
現在地が分からなくなってから地図を見ても遅いからだ。
■ 縦走路
縦走路に出て、一通り景色を堪能したら、すぐ下の樹林帯へ。そこにはテント泊適地になりそうな、小さなコルがある。
そこで休憩して、装備を装着。一般道だから全然要らないんだが、せっかく持ってきたので、ハーネスをつける。つけていた方が写真写りも良い(笑)
そのまま、ラクラク気分で、ポクポク山頂へ向かう。もう気楽なものだ。この日は大快晴で、前日の悪天候のおかげで空気は澄み、日焼けと雪目が心配な日で、皆サングラスだ。私は焼けるのが嫌でフードまでかぶっている。
私より日焼け対策している女性登山者もいた。もう顔も全部覆ってしまうのだ。ホントにこれから先のシーズンの雪山では日焼けが大問題だ。日焼けって甘く見ていると、ものすごく免疫系に悪い。実際今回の山でも日焼け対策したのに、やっぱりすごく日焼けしていた(^^;)。
私には一般道のこの縦走路は、もう核心でもなんでもないタダの、のんびり快適な景色を堪能するための歩きだった。極楽、極楽。
それに、この日は体調が悪かったので、最後のハイクアップは酸素欠乏症だった。なんと隊長が心配してきてくれたほどだ。いいのに・・・
朝から鼻からは透明の鼻が始終流れていた。でも、冬山では健康でも誰もでも鼻垂れ小僧になる。だから鼻が垂れても体調が悪いせいとは言えない。
しかし、鼻が詰まっているおかげで口呼吸になり、それが、喉に悪かったと言うことは言えそうだった。水分は十分とっているつもりだったが、足りなかったようで、一度もトイレに行かなかった。
ただ出来るだけ雪を食べていた。雪は冷たいのが口に入れるとさわやかでおいしい。水分としては
大した量にならないので、何度も食べないといけないのだが。雪山のハイクアップはホント、温かいのより、ポカリスウェットが欲しい道だったりする。裏山ラッセルで経験済み。とはいえ、本番の山の山頂には自販機はないし、雪は無料、ポカリは有料(^^)。
縦走路は相変わらずの歩きやすい雪面で、山頂は混んでいた。
去年、標高差1500もある小泉口からの権現日帰りでは、同じ時期なのに雪が溶けて、トラバース部分は高所恐怖症の夫には怖かったらしい。今回はここは別に何でもない、ただの雪の斜面になっていた。
後続を待ちながら、M野隊員が、「今日なら富士山登頂できますよ」と教えてくれた。たしかに富士山には横に平べったい雲が5合目の下にあり、大気が安定していることを示している。「きっと富士山もこんな雪ですよ。今日なら風もないようだし」 さすが富士吉田の人だけあって、富士山にはとっても詳しいのだ。
私は実は富士山には登ったことがなく、去年も6月は天候がイマヒトツだったため、実現していない。6月を外すと、富士山には興味がない。
11時権現山頂。11時半、下山開始。下山も同様に樹林帯のコルで装備の支度を。アイゼンはしまう。
三ツ頭で川俣尾根に降りていると、後ろの一般登山者から「天女山に降りる道ですか?」と声がかかった。
ここにも地図、というか、地理関係を頭に入れていない人がひとり、というわけだ。私たちは東進しており、天女山が南にあると分かっていれば、出てくるはずがない質問なのだった。事前になぜ地図を見て地理関係をあたまに入れてから山に登らないのだろう?
K林隊長「こーゆーことになるから困るんだよなー」 確かに・・・。 一般道につながる非一般ルートは交わるべきでない人種が交わってしまう危険があるということだ。
大雑把な区分で、登山に健康増進を求める人は一般道の方が向いていると思う。本格的な、と今では形容詞をつけるようになってしまった登山が向く人は、世間が誤解しているように、いわゆる健脚である必要があるのではなく、むしろ、勉強好き&冒険好きな人である必要がある。
でなくては、道なき道を愉しむことができないのだ。そして、たぶん、道なき道を歩いているうちに、体力なんて必要なものがちゃんとつく。それが順番なんだろう・・・。
■ 下山
川俣尾根の上部はダケカンバの疎林で、ラクラクのシリセードで楽しかった♪
もっとたくさんシリセードしたかったが、すぐに2300につづく尾根の屈曲部に出てしまい、シリセードには斜度が足りなくなる・・・。
リッジは藪っぽいので、歩きで。ここは、登りでつけたトレースをたどるだけなので、誰が先頭でも同じことだが、一応隊長が先頭で。
2300の尾根の端に出ると、2年前に来た時に同行者が付けた赤テープが一つだけポツンとある。そこから、本流から外れるということを示すためにあるのだ。彼女はまたこの尾根を歩いたのだろうか…。60代だが海外登山もこなす人だった。このテープを指して「オレはテープ嫌い」とは先輩の弁。それも2年たっても残ってるのがすごい。
ここから下は、北斜面となり、クラストした雪面で、隊長はキックステップで切り抜けられるが、技術が未熟な下っ端―ズはアイゼンを自主的に装着。下りのキックステップは登りよりコツが必要な上、脚力がないと疲れるんである。
なんとなく隊長は不服そうなのであったが・・・(笑)。固くクラストした雪面が良く滑り、シリセードしようとしたら、ただの滑落になってしまった・・・(^^;)。登りはワカンの爪を使って、楽に登れた場所だった。
■ 最中雪の登りにはワカン
表面が体重を支えるか支えないか、くらいにクラストした最中雪の場合、ワカンがあれば体重が分散されて、雪面のクラスト層を壊さず、かつワカンの爪のブレーキで登れるようだ。
でも同じ斜面でも、下りは、ツボ足だとフラットフッティングだと滑るし、キックステップを上手にしないと雪面が固い。アイゼンだと、うまく行けばフラットで切り抜けられるが、アイゼンを履いても踏み抜くときもある。
結局、前の人の踏み跡を歩いても歩かなくても、大して歩きやすさには変わりがない。
そうこうしている間に、尾根に合流した点に来て、休憩。山とのお別れが近い・・・。
山肌を降りる局面になると、もう踏み抜きまくりだが、それでも危なくはないので、ガンガン降りる。行きは急だなぁと不服に思ったのに、帰りはもっと急でシリセードができればいいのに・・・、などと都合の良いことを考える(笑)。
さらに地形図には表れない沢地形のところに出たら、上がまた厚くクラストして固そうだったので、再度シリセードを試みる…も、アイゼンを履いたままやってしまったため、引っかかり、ただの滑落停止になってしまった。
そうだ、滑落停止訓練はアイゼンを脱いでやらなくてはいけないんだった…。しまった、遊んでいるつもりが、事故の原因を自分で作るところだった(汗)。でもクラストした所は良く滑るが、滑りすぎてシリセードには向かないことが分かった。
下山はあっという間で、予定の15時より早く14時半ごろ降りてしまった(^^v)。
■帰りの林道
出合い小屋に戻り、デポした荷物をパッキングして、残り2時間強は消化試合という感じだ。
行きには気が付かなかった鹿の死骸が2頭分あった。あと1頭はどこにあったんだろう…?あのまま朽ちていくと、スゴイ状況を道行く登山者は見ることになる羽目になりそうなところで、鹿さんはお亡くなりになっていた…(--;)。
前回はカモシカに2度も会ったのに、今回はカモシカには会わなかった。その代り鹿を何度も目撃した。鹿の警戒音を何度が聞いた。鹿は誰に向けて警戒音を出しているんだろう?鹿仲間に人間の存在を知らせる為?この辺の鹿は駆除の対象になっているはずだ。
帰りの林道では、地面に人間以外のアニマルトラックがいっぱいついていた。アナグマかタヌキかそれくらいの感じだった。動物たちは、なんで動物の道ではなく、この道を使うのだろう?
とはいえ、アニマルトラックがあると、つい森の中の動物たちの楽しい生活を空想してしまう。案外、昔話、おとぎ話というのは、まだ人が自然と近く暮らしていた頃、退屈しのぎに空想したものかもしれない。イソップもアンデルセンも動物の話が一杯だ。日本だってウサギとカメや、ブンブク茶釜など動物だらけだ。
そういえば、動物の話でいうと、日本のごんぎつねという話は切ない話だったなぁ…。日本ではキツネは嫌われ者ではないが海外ではFOXというとずるがしこいヤツみたいな意味だ。
そういう事を考えながら歩いていたら、後続者たちが追いついて来た。出合小屋で一緒だった人たちだ。聞くと世田谷の山岳会だと言う…東京方面の人は山への情熱がすごい。山梨に住む人がどれだけアプローチで恵まれているか、と思う。
みなでカンパンを少しかじり…ちょうど非常食を消費できて良い。もう非常事態はない。・・・というか、結構みなバテているので、今こそ、その非常事態かもしれない?!
さらに少々うんざり気味な帰りの林道を黙々とこなして、やっとこさ駐車場。ああ~喉が渇いた、と自販機に向かうも、冬季閉鎖中…ガックシ。
帰りは、子供が多くて幼稚園みたいになっているパノラマの湯で、一風呂浴び、食事して会計処理して解散。私は消化の負担にならないモノを食べたかったので、とろろごはんとおそばのセット。
私だけが甲府で他の4人は一台に乗れたので、一人帰宅だった。八ヶ岳からの運転は慣れているのであっという間だ。
帰宅したら、夫が心配顔で待っていた。「遅いよ~」 下山報告すべきだったと反省(^^;)。まぁ、ちょっとはドキドキさせないと、結婚生活にも新鮮さが失われるから、ちょうどいいのかもしれない(笑)。夫が大親切で感動した。
熱いコーヒーで一服して、お終い☆ すごく楽しい旅だった。雪稜が充実していなかったので、白い頂を見れて良かったです♪
次は編笠方面に縦走したい。
■ まとめ
何がどう、とうまく表現はできないが、2年前のツルネ東稜は大きな分岐点だった。
それ以前も、山はマイブームであり、元々雪山が好きで雪山ばかり行ってはいたのだが、ツルネ東稜は、私の発想の中には全くなく、『八ヶ岳研究』を貸し出されることがなければ、地獄谷を知ることも、なかったわけだ。
あの山行で何かに開眼したのだ。そこで経験したことをミニチュア版であれ、自分で山行できるようになったことは私にとって意味が大きいことだった。私が開眼したように、誰かが開眼する手伝いになればうれしい、と思う。
ただ・・・山の本を読まない人は意味が分からないかもしれないなぁ・・・とも思う。みなさん、『八ヶ岳研究』、読んでください。図書館にあります。
私には、『北八つ彷徨』&『八ヶ岳研究』は八ヶ岳の必読書です。日本登山大系も好きです。
≪反省点≫
・定着型山行としては、もっともラクラクコースにしたつもりだったが、それでも12時間行動は、万人向けとは言えないようだった。
・会の山行でも地図の事前の読み合わせが必要かもしれない。
・食当は歩荷力の領域かもしれない。
≪関連記事≫
2年前の地獄谷の研究
Love山の本
小泉コースvs大泉コース
3年目の三ツ頭
前回は、メンバーのスキルをかんがみて、ツルネ東稜~ツルネ東稜から旭岳、権現を経由し、川俣尾根を地図読みして降りてくるという周回コースを改め、川俣尾根から権現をピストン。別名瑛太ルート(笑)。
川俣尾根上部からみた赤岳、中岳、阿弥陀岳 |
■地獄谷
地獄谷、私はこの場所の特性としては、バリエーションルート拠点と理解している。天狗尾根、旭岳東稜など色々なVルートがある。ツルネ東稜は通常下山路として使われる。
地獄谷に通い詰める人もいる。服部文祥さんの記事で、通い詰めた話を読んだことがある。八ヶ岳東面は西面と違って静かだし、地獄谷は入ってしまえば、いくつもルートがあり、ベースとするのに適している。快適な出合い小屋の存在が大きい。
2年前の前回は、私はまだ登山2年目。トイレが野外というのに、まだ抵抗があったほどだ。天狗岳には何度も登っていて、権現にアタック中だった。クライミングは知らない。 地獄谷は、一般に登攀をしない人は知ることがない場所なのだ。しかし山岳会なら知っていて当然だ。
■川俣尾根 権現岳に登る、最も易しいルート
権現岳(2715m)は八ヶ岳では最も難しい山だ。
主峰赤岳のもっともメジャーなルート、美濃戸から赤岳は日帰りで余裕で歩けるルートであり、たった4時間ほどで山頂に立ててしまう。
一方、権現は、もっともメジャーな天女山からのルートをとっても、4時間では前三ツまでしか行けない。権現まで健脚で5時間、普通なら6時間はかかってしまうのだ。
去年、より標高の低い小荒間から権現を登った時は7時登り始めで13時と6時間かかった。標高差も1500mもあり、日帰りは健脚向けだ。日帰りでないならテント泊しか選択肢がないのも玄人向けだ。
さらに小泉からのルートは道標も整備されておらず、地図読みが必要だ。そのせいか山田哲也さんのお気に入りルートでもあるようで、ヘリポート跡地でテント泊を岳人か何かで薦めてあるのを読んだことがある。
というわけで、今時の安易に流れる山系列の人には、あまりおススメできる山でない割に、健脚者は良く通っている。この山が静かだからだろう。ヤマレコピープルも多い。
何が言いたいのか?というと、川俣尾根からの権現は、距離&標高差ともに、権現の一般ルートより易しい、ということを言いたいわけなのだ。権現に、これ以上易しく登れるルートはない。
≪川俣尾根から権現≫
距離 8.5Km 標高差800m コースタイム登り5.5時間、下り3.5時間
≪権現大泉ルート(メジャールート)≫
距離 6km 標高差1400m コースタイム登り6時間 下り4時間 トータル10時間の山
≪権現小泉ルート(マイナールート)≫
距離 7.4km 標高差 1500 コースタイム登り6時間 下り4時間 トータル10時間の山
■ おススメの川俣尾根とアルバイトの川俣林道
川俣尾根は、権現の前衛のピーク、三ツ頭から延びている尾根なので、登攀組の下降路として使われることはない。
この辺りではもっとも静かな尾根ではないだろうか? 踏まれる回数としてはもっとも少ないと思われる。
出合い小屋までの林道は約7kmほどだ。2時間の林道と林道終点から沢沿いに30分ほどの登山道歩きで、出合い小屋につく。
今回の権現のピストンは沿面距離で片道8.5km、標高差で800mほどだ。そんなにデカい山とは言えない。
踏まれていない尾根を歩くのが楽しい山。道なき道をゆくのが登山の愉しみな訳なので。
登山に体力増進効果だけしか求めず、道なき道を行く楽しみを求めない場合、たぶん、一般道で普通に権現に登っていればよろしい、と言うことになってしまう・・・ので、これは玄人向けのコースだ。
結論すると、川俣尾根から権現はおススメできる大変良い静かなルートだ。量も多くない。今ならトレースがあるので地図読みが不安な人にも歩けます(笑)。
ただし、地獄谷までの林道は、約7km、2時間半が問題だ。この分のアルバイトをどう感じるかで、良し悪しの感じ方に個人差が出るものと思われます。
■ 流れそうだった山行
この地獄谷、実は山行が流れそうになったのを必死で食い止めた感がある山行だった。
最初に乗ってくれたのは69歳のI川さんだった。超ガッツのある山おばちゃん。日本中の山を登っている。生涯現役を地で行くような人だ。
その次に乗ってくれたのは会のリーダーの一人、K林さん。このところ、ずっと休日が山岳会の行事でつぶれており、家族内でのパパの存亡?が危ぶまれている。
その二人がそれぞれ、K子隊員(60代)、M野隊員(30代若手イケメン)を連れてきてくれた格好で、総勢5名の山行となった。みなさん、参加ありがとうございました☆
■ 避難小屋泊 定着山行
一日目は林道歩きのみ。メインは出合小屋での宴会。二日目がアタック。定番だ。定着型山行としてはテントを担ぐわけでもなく、体力的な敷居は低いほうにたぶん入る。
とはいえ、アタック日の行動時間がトータルで12時間となる山行は、どうも60代には厳しいようだということが、今回は学習できた。
実は前回も60代の女性とご一緒したので、想定が甘くなったらしい。その人はとても強かったんだろう。夫は前回の地獄谷は疲れた~と言っていた、40代だけどね・・・(^^;)
稜線でテントを張るという案も提案された。たぶん、アタック日の負担を減らす目的だったのだろう。私は、見積もりが少し甘かったようだ。
定着山行なので、歩荷の負担は2時間半の林道歩きだけであり、大した負担ではないと思っていたのだが、食当が回った時点で重さを要求してしまうことになってしまったのかもしれない。
食は豪華にすればそれだけ重くなるので、そういう意味では若い人向けかもしれない。しかし、疲れた体で運転するのとでは、どちらが良いのか、悩ましいところだ。
今回は
K林隊長 リーダー
N野隊員 サブリーダー 運転・会計
I川隊員 夕飯食当
K子隊員 朝食食当
ワタシ 企画・運転
という役割分担になった。私は、非食当の務めとして、たくさんつまみと酒を持参したのだが、結局、日本酒、ワイン、ウイスキーを持って行って、日本酒以外は封も開けず、丸ごと持って帰ってきてしまった。さらにつまみに持って行った、柿の種も封も切らず持ち帰った。
今回は食料は持ち込みすぎだった。
■ 言い出しっぺなのに体調が・・・(トホホ)
私は間の悪いことに前日、図書館で風邪を持ち帰ったようだった(^^;)。前の日、扁桃腺のあたりに違和感があった。
が、この時点で、山行が不可能なほどの問題ではなかったので、熱いお風呂に入って体温を上げ、ビタミンCを大量に摂取しておいた。体調が悪いときにここぞというタイミングが重なったら、私はいつもビタミンCの粉末を大量摂取することにしている。
その前日、夫はインフルエンザと診断された。インフルエンザだと、熱が出て二日は下がらない。
夫とは普段は一緒に寝ているが、当然、隔離病棟で、別の部屋で寝て、なおかつ夫の寝ている部屋には空気清浄器を入れ、さらに私は夫の風上になるよう配備する?(笑)という念の入れようで防備。
だからインフルエンザかどうかは分からなかった。インフルエンザなら当然山行には参加できない。
当日の朝、起きたら熱が7度7分あった・・・(汗)黄色の鼻水の塊が出てスッキリした。ウイルス感染は明らかだ。これはダメかとおもったが、出発は11時と遅かったので、早朝に大量のビタミンCを摂取してギリギリまで布団の中で身体をウイルスとの戦いに集中させる。すると熱は下がってしまった。7度7分は寝起きだったからかもしれない。水鼻が出るのは花粉症と紛らわしい。このところずっと花粉症で鼻をぐずぐずさせているのだ。
とりあえず、鼻以外の体調はベストとは言えなくても、3時間程度の林道歩きをこなせないほどではなさそうだった。
むしろ、問題は今日の夜の避難小屋泊でどれだけ温かく過ごせるか、だった。飛沫感染で人に移してしまうかもしれないリスクには、マスク着用することにした。食器は共有しないよう、とりわけ用に余分なスプーンを持参した。
この山行、私が言い出しっぺなので、私がいないと扇のかなめが欠けてしまうようなことになってしまう・・・が、風邪気味が分かったのが前日と遅く、よほど明らかに病気でない限り、山行撤回は難しい選択肢だった。主要メンバーでなければ、参加しないというのができたんだけど。
一日目は、林道歩きだけだし、それはむしろ体温を上げ、ストレスと言うより、体に良いくらいだ。食べて寝てしまえば、山の夜は長い。延々と体を横たえている、つまり休息していることになる。
この休息が休息でなく、寒気との戦いになってしまえば、体力を消耗するが、前回は夏用シュラフで済ませた場所だ。今回は冬のダウンシュラフも持っているし、像足もあり、防寒対策をすれば、寒さ我慢大会になるとは思えなかった。重さを取って寒さを選ばなければ済む話かもしれない?
翌日、体調を見てアタックが不安ならば、小屋に残ればいいのだ、そう考えて行くことにした。
■川俣林道にて
20日はヤマテンから大荒れ情報が出るほどの低気圧の通過があり、荒れたお天気だったが、通過後の21日は、山梨側は大がつく快晴だった。
美し森駐車場 どんより~ |
13時の駐車場には10台ほど車があった。
支度をして林道歩き開始。予定よりやや早く13時少し前だった。
私は38Lのバリアントに一回パッキングしたのだが、今回マットをかさばるけれど、防寒性がより高いサーマレストに変更したので、サーマレストを外付けしたくないばかりに、バリアントをやめ、60Lのアルパインパックにした。
おかげで、でっかい荷物みたいに見えるけど、そう重くはなかった。
みんなの荷物を見ると、大きくてびっくり。一泊二日だからそう大きな荷物ではないはずと思っていた。
林道を歩き始める。今年は雪が多い。隊長、K子隊員、私、I川隊員、M野隊員の順序。M野隊員がサブリーダーという位置づけだ。 セカンドは一般に一番弱い人の場所だが、雪道の場合どうなんだろう?
K子隊員はなんどもズボッと雪にハマり、そのたびに体力を消耗するのではないかと心配だった。隊長は、さすがの安定した山ヤ歩きをしていた。
私が思うには、小さな意味のルートファインディング、ズボっとハマらない場所を見つけるのが雪道歩きの初歩の一つの難関だ。
セカンドの人は先頭にピッタリくっつける間は良い。全く同じところを踏んでいるからだ。ところが一度ズボッとなるとその分遅れ、リズムが乱れてしまう。すると先頭から距離が離れ、さらに同じところを踏めなくなり、ズボ率が高まる。遅れまいと急ぐと、またリズムが乱れる。悪循環になり、体力を消耗する。だからセカンドで歩いている限り、ほんのちょっとでも遅れない、ということが、その場での核心になる。しかし、遅れないことに集中するため、肝心のルーファイを先頭から学び取る間がない。これは私の経験から感じることだ。
だから、セカンドが長かった人は体力はあるが、小さな意味でのルーファイが苦手な人が多い。それはそろそろトップを歩く時期だって意味なんだろう。
山ヤ歩きが出来ている人は、一人で歩いていた期間が長い。だから歩調の乱れがほとんどない。ズボッとハマることも少ない。結果として、体力の消耗が非常に少ない。基本的に、がむしゃらさとは無縁の歩きなのだ。自分のペースなので、本人はまったく疲れていないことも多い。
山歩きがしんどいかしんどくないか、は、自分のペースで歩けるかどうか?という点も大きく関係するのだ。
川俣林道は林道わきにはいくつか染み出しの氷があり、2年前は氷柱が大きく発達していた。バーチカルなので、アイスをやるようになった今、登れるのかもしれないと、写真に撮るのを楽しみにしていた。
今年は多雪の年なので氷柱の発達はイマイチで、アイスのフィールドによさそうな枝沢は、一つくらいしかなかった。
■出合い小屋
林道が終わると、残りは短い。30分ほどだ。出合小屋まで8つの堰堤を渡る。
前に来た時は30cmの大雪の直後だったが、水流が流れており、渡渉が何回かあったが、今回は渡渉は一回もなかった。大雪で埋まってしまったのだ。
出合い小屋は雪でかなり埋まっていた。その分小屋内があったかいのかもしれない???
ただ、雪が深くて枝を集めようにも枯れ枝は埋まってしまって拾うものがない・・・(汗)。
白樺の皮をはいで焚き付けにしようとしたが、残念ながら、十分な量、集めることができず、結局ダルマストーブをつけることができなかった・・・。
小屋につくと、驚いたことに避難小屋の中に2つもテントが張ってあった(--;)。テントを持ってこなくてもいいというのが避難小屋泊のメリットなのに。
片方のテントのおじさんに「テントを持ってこない人もいるんだねぇ」なんて逆にテントを持ってきていないことを非常識扱いするようなことを言われたのが、少々心外だった。特に相手は山岳会のようだったので。
避難小屋泊にテントは必携道具ではない。避難小屋ORテントであって、避難小屋&テントではない。
だだっ広い避難小屋でたった一人だったら寒いから、テントを張ることがある、それだけだ。
2年前の出合い小屋
厳冬期に北岳に登っていた先輩が御池小屋の冬季小屋でテントを張って一人で寝ていた。例え、避難小屋利用を念頭に入れていても、冬の北岳にテントを持たずに出かけるなんてありえない。一方、地獄谷は林道歩き2時間少しなのは、すでに分かっている情報だ。山の質が違う。テントを持って行くなら、出合小屋から先だ。
この日の出合小屋宿泊者はテント二張りを入れて、9名。9人もいれば小屋は温かく、テントを張る必要はないはずなんだが、それでもテントを張りたいのは、たぶん、昨今、4人パーティで4テントだったり、食事も個食だったりする流れと同じことなんだろう・・・。
■ 21日の夜
食事は生米から炊いた炊き込みご飯だった!さすが山岳会!!私はまだ生からコメを炊いたことがない。燃料がたくさん要るような気がしてしまうのだ。それに味噌汁、海草サラダ、モツ煮込み。おつまみ一杯。M野隊員と私は全く同じウイスキーを持ってきていた。K林隊長は高級ウイスキーを入手していた。
失敗したのは、明るいうちにトイレを掘り出さなかったことだった。そのためにショベルを持って行ったのにショベルは今回完全に、おもし役しかしていない・・・。しまったなぁ。
夕飯も食べ終わり、酒豪もいなかったので、7時ごろにはすっかり片付いて、早くも就寝。
私は、2年前の質素な装備?とは異なり、今回は厳冬期用装備で、なおかつマットも防寒性が高いもの。ダウンパンツもあり、ダウンジャケットも着込む。像足さえある。
風邪については、ついてすぐ、念のための抗生物質を口の中に放り込んでおいた。
シュラフにもぐりこんで、さらに足をザックに突っ込む…ザックには冷やしたくないガスを入れておいた。全然快適なので、念のため持ってきたカイロは不要そうだった。
寝つけないのは、単純に日ごろの生活時間と寝る時間が違いすぎるからだろう。夜10時以降は眠気が襲ってきた。一番退屈だったのは最初の3時間だ。
出合い小屋は、窓まで雪で埋まっているはずなのに、室内を雪が舞っていた。外は風が強く、荒れ模様だ。吹雪いたりもしているようだ。
こういう風に寝ていると、ローラ・インガルスの描いたアメリカの開拓民の生活を思い出す…200年ほど前のパイオニアライフを描いた子供の本だが、ある日ローラが朝起きたら布団の上に雪が積もっている。まだ藁の布団の頃の話だ。昔の人はホントにエライ。この本には生きたまま足が凍りつき、動けなくなって死んでしまう牛の話も出てくる。子供心に恐怖に陥るのだ。そんな暮らしをしていた時期はまだ200年ほど前でしかない。今は本当に恵まれた時代になった。
山の夜は体力回復が一番の優先事項なので、ただひたすら体を休めることばかり考えていた。
今回は枕を持って行かなかったので、アイゼンが枕になってしまって、寝返りを打つたびに頭の位置でちょうど良い場所を探さなければならず、イケていなかった。風邪気味のせいか息苦しく、ともかく酸素、という感じだった。
ベテランのI川隊員は、マット無しで、銀シート数枚。寒くはないのだろうか。若手M野隊員は私同様、像足も持っていた。
装備については、世代間で重要視するものがだいぶ違うのかもしれない。私は山小屋泊でも、ダウンパンツは持って行く。ダウンの上下があれば最悪シュラフがなくても、なんとかなるからだ。
一方全然使わないのは、オーバーパンツ。あんな重くてかさばる物、と言う感じで、ほとんど出番がない。ずっとレインウェアで代用している。
■ 朝
朝は実は4時まで起きる必要はなかったが、3時過ぎに隣のテントの物音で起こされてしまった。
トイレで外に出ると月あかりで明るく、星空がとてもキレイだった。初めてきた2年前を思い出す。あの時もとてもキレイだった。
おいしいうどんの朝食。水を凍らせてしまい、再解凍に時間がかかる。5人だが6人前。お餅もあったが食べる人は少なかった。うどんが多かったからのようだ。コーヒーで締めてお終い。デポするモノをまとめ、5時半にゆとりの出発。
こういう手順などをイチイチ教えなくていいのが、山岳会の良さかもしれない。山を知らない人と一緒に山に行くと、例え小屋泊でも次に何をしたらいいのか分からない人に教えてあげるのに、時間がかかったりするからだ。
とんでもない人だと登山靴ではなくLLビーンのビーンブーツで来たりしてしまう。
■ 川俣尾根
川俣尾根へは、取り付きがやや難しい。
小屋のすぐわきの尾根でも登れそうな気がするが、念のため、岩がちな尾根の末端は巻いて、尾根の西側の横腹から取り付く。2万5千の地図でみると、なだらかに見えるし、単純な尾根に見えるが、実際が枝尾根と沢が交互に出ていて、尾根の方は岩がちなので、沢地形のところから取り付き、安定してから尾根に乗りあがるのがおススメだ。
足元はワカンかアイゼンか?というところだったが、表面が固くクラストした雪面だったので、まずはアイゼンに決定。取り付きでアイゼン装着。
顕著な尾根に乗るまでは山肌を直登するだけなので、どこを歩いても問題がないが、山肌の樹林帯の中に入ると雪の質が変わり、サラサラになってアイゼンではうまくとらえられない。早々にワカンに交代。
ラッセルはこないだ単独でシャクナゲ尾根に行った時と同様で、そんなにラッセルというほどのラッセルではない。足で解決でき、ピッケルを横持ちして搔いてラッセルするほどではない。
でも、体重の重い若手M野隊員はときどき踏み抜き苦戦している。こういうとき体重が軽いと楽だなぁと思う。
ラッセルの順番はこういう時は複雑だ。本来は重い人は後ろが良いが、体力がある人がラッセル先頭が確実だ。でも体力がある人は大抵体重もあるものだ。
体力の順で言うと、隊長、N野隊員、私、I川隊員、K子隊員になるのだろうか…?
小1時間ほどで枝尾根の頭に来た。少し展望がある。尾根になると雪面も変わり、クラストした雪面にワカンの歯を噛ませて歩くと良い感じだ。私はセカンドで登っていたが、尾根の頭あたりから、先頭にチェンジ。
ここは一度でも歩いたことがあるほうがルーファイの意味で楽だろうと思ったからだ。一般に雪山ラッセルではセカンドがルーファイ担当だ。というのは、先頭はラッセルに夢中だからだ。
川俣尾根の枝尾根から本流の合流点までワンピッチ。大抵、尾根と尾根がぶつかるところは、開けた頭になっている。
話が逸れるが、赤岩の頭は、”あかいわのあたま”だが、地蔵の頭は”じぞうのかしら”だ。 ううぅ…って感じ・・・(^^;)。
川俣尾根の本流に合流してから、2300のピークまでは非常に面白いリッジだった。ここは雪稜歩きが満喫でき、超お勧めだ。
二つのピークがあり、間は小さなコルになっている。私にとってはサイズ感としては、ちょうど裏山のツインピークスみたいな感じだ。
2300のピークから上は、もう気分が盛り上がるしかない、ダケカンバの疎林の中の快適極まりない雪稜歩き…お日様は明るく、左には富士山、右には赤岳と申し分ない景色。雪はまた軽くなる。
やがて、ダケカンバ帯から、短いハイ松帯に入り、1mあるかないか、くらいの、可愛らしい雪庇を超えると縦走路へ出る。
この雪庇の下あたりで、最後尾のI川隊員が「ここではガイドならロープを出すんでしょ?」と聞いてきた。
ちょっと弱気になったのだろうか?
私は「出しませんよ。どこにも危険がないから」と答えた。
このやり取りでガイド登山に対する誤解は深そうだな~と思った。長い間、山をやっている人はガイド登山自体の経験がない。だから食わず嫌いなだけのようだ。離山などはガイド登山がおススメの山。
私は山の先輩と行く山では、”良い先輩とはケツを歩いてくれる先輩だ”を地で行ってもらっている。大体、向こうも「ちょっと先行ってて。俺、ちょっと偵察してくる!」と放置プレイ全開だ。
私や山仲間のO原さんは、若いので、山を勉強中で、あれを教えろ、これを教えろと、計画段階でいちいちウルサイが、山行では面倒をみられる必要はない。今回、山岳会の山行で内容は何も変わらないと思った。
ガイド登山は、キチンと若いころ山をやっていたが、体力的に行きたい山に行くだけの荷をそろそろ担げなくなってきた・・・という人に実は向いている。
自分が行きたいところに行くのに、自分の持つべき荷を無料で背負ってもらうのは、気が引けるものだが、有料ならお願いしやすい。相手にもメリットがあるからだ。山岳会だと、自分の行きたいところに、先輩や会のリーダーが、そう、いつも都合よく空いているわけではない。
むろん、若くて体力増進中の人にはそんなサービスは百害あって一利なし、なんで、私たちには関係ない話なんだけれども。でも頼めばやってくれるというのは知っている。そういう人にありがたがられているサービスなのだということも知っている。
■ 実は長大な川俣尾根
三ツ頭の北の端のピークから、旭岳東稜を登っているクライマーが見えた。凄いなぁ・・・あのボコッと出たとこね~。
三ツ頭は南北に長いピークで、川俣尾根はその北のピークの端から発生している。実は長大な尾根で、美し森と天女山の間にある。
今回歩いたのはその上部の一部だけだ。三ツ頭の南端から天女山への一般道は伸びている。だから、私たちが歩いた川俣尾根の頭付近からは、三ツ頭の一般登山道は見えない。
だが天女山から上がってくるなら、長大な川俣尾根が歩いてくださいという風に、大泉からの一般道と並走しているのが見える。そういうのは、あらかじめ頭に入れてから来なくてはならない。
現在地が分からなくなってから地図を見ても遅いからだ。
■ 縦走路
縦走路に出て、一通り景色を堪能したら、すぐ下の樹林帯へ。そこにはテント泊適地になりそうな、小さなコルがある。
そこで休憩して、装備を装着。一般道だから全然要らないんだが、せっかく持ってきたので、ハーネスをつける。つけていた方が写真写りも良い(笑)
そのまま、ラクラク気分で、ポクポク山頂へ向かう。もう気楽なものだ。この日は大快晴で、前日の悪天候のおかげで空気は澄み、日焼けと雪目が心配な日で、皆サングラスだ。私は焼けるのが嫌でフードまでかぶっている。
私より日焼け対策している女性登山者もいた。もう顔も全部覆ってしまうのだ。ホントにこれから先のシーズンの雪山では日焼けが大問題だ。日焼けって甘く見ていると、ものすごく免疫系に悪い。実際今回の山でも日焼け対策したのに、やっぱりすごく日焼けしていた(^^;)。
私には一般道のこの縦走路は、もう核心でもなんでもないタダの、のんびり快適な景色を堪能するための歩きだった。極楽、極楽。
それに、この日は体調が悪かったので、最後のハイクアップは酸素欠乏症だった。なんと隊長が心配してきてくれたほどだ。いいのに・・・
朝から鼻からは透明の鼻が始終流れていた。でも、冬山では健康でも誰もでも鼻垂れ小僧になる。だから鼻が垂れても体調が悪いせいとは言えない。
しかし、鼻が詰まっているおかげで口呼吸になり、それが、喉に悪かったと言うことは言えそうだった。水分は十分とっているつもりだったが、足りなかったようで、一度もトイレに行かなかった。
ただ出来るだけ雪を食べていた。雪は冷たいのが口に入れるとさわやかでおいしい。水分としては
大した量にならないので、何度も食べないといけないのだが。雪山のハイクアップはホント、温かいのより、ポカリスウェットが欲しい道だったりする。裏山ラッセルで経験済み。とはいえ、本番の山の山頂には自販機はないし、雪は無料、ポカリは有料(^^)。
縦走路は相変わらずの歩きやすい雪面で、山頂は混んでいた。
去年、標高差1500もある小泉口からの権現日帰りでは、同じ時期なのに雪が溶けて、トラバース部分は高所恐怖症の夫には怖かったらしい。今回はここは別に何でもない、ただの雪の斜面になっていた。
後続を待ちながら、M野隊員が、「今日なら富士山登頂できますよ」と教えてくれた。たしかに富士山には横に平べったい雲が5合目の下にあり、大気が安定していることを示している。「きっと富士山もこんな雪ですよ。今日なら風もないようだし」 さすが富士吉田の人だけあって、富士山にはとっても詳しいのだ。
私は実は富士山には登ったことがなく、去年も6月は天候がイマヒトツだったため、実現していない。6月を外すと、富士山には興味がない。
11時権現山頂。11時半、下山開始。下山も同様に樹林帯のコルで装備の支度を。アイゼンはしまう。
三ツ頭で川俣尾根に降りていると、後ろの一般登山者から「天女山に降りる道ですか?」と声がかかった。
ここにも地図、というか、地理関係を頭に入れていない人がひとり、というわけだ。私たちは東進しており、天女山が南にあると分かっていれば、出てくるはずがない質問なのだった。事前になぜ地図を見て地理関係をあたまに入れてから山に登らないのだろう?
K林隊長「こーゆーことになるから困るんだよなー」 確かに・・・。 一般道につながる非一般ルートは交わるべきでない人種が交わってしまう危険があるということだ。
大雑把な区分で、登山に健康増進を求める人は一般道の方が向いていると思う。本格的な、と今では形容詞をつけるようになってしまった登山が向く人は、世間が誤解しているように、いわゆる健脚である必要があるのではなく、むしろ、勉強好き&冒険好きな人である必要がある。
でなくては、道なき道を愉しむことができないのだ。そして、たぶん、道なき道を歩いているうちに、体力なんて必要なものがちゃんとつく。それが順番なんだろう・・・。
■ 下山
川俣尾根の上部はダケカンバの疎林で、ラクラクのシリセードで楽しかった♪
リッジは藪っぽいので、歩きで。ここは、登りでつけたトレースをたどるだけなので、誰が先頭でも同じことだが、一応隊長が先頭で。
2300の尾根の端に出ると、2年前に来た時に同行者が付けた赤テープが一つだけポツンとある。そこから、本流から外れるということを示すためにあるのだ。彼女はまたこの尾根を歩いたのだろうか…。60代だが海外登山もこなす人だった。このテープを指して「オレはテープ嫌い」とは先輩の弁。それも2年たっても残ってるのがすごい。
ここから下は、北斜面となり、クラストした雪面で、隊長はキックステップで切り抜けられるが、技術が未熟な下っ端―ズはアイゼンを自主的に装着。下りのキックステップは登りよりコツが必要な上、脚力がないと疲れるんである。
なんとなく隊長は不服そうなのであったが・・・(笑)。固くクラストした雪面が良く滑り、シリセードしようとしたら、ただの滑落になってしまった・・・(^^;)。登りはワカンの爪を使って、楽に登れた場所だった。
■ 最中雪の登りにはワカン
表面が体重を支えるか支えないか、くらいにクラストした最中雪の場合、ワカンがあれば体重が分散されて、雪面のクラスト層を壊さず、かつワカンの爪のブレーキで登れるようだ。
でも同じ斜面でも、下りは、ツボ足だとフラットフッティングだと滑るし、キックステップを上手にしないと雪面が固い。アイゼンだと、うまく行けばフラットで切り抜けられるが、アイゼンを履いても踏み抜くときもある。
結局、前の人の踏み跡を歩いても歩かなくても、大して歩きやすさには変わりがない。
そうこうしている間に、尾根に合流した点に来て、休憩。山とのお別れが近い・・・。
山肌を降りる局面になると、もう踏み抜きまくりだが、それでも危なくはないので、ガンガン降りる。行きは急だなぁと不服に思ったのに、帰りはもっと急でシリセードができればいいのに・・・、などと都合の良いことを考える(笑)。
さらに地形図には表れない沢地形のところに出たら、上がまた厚くクラストして固そうだったので、再度シリセードを試みる…も、アイゼンを履いたままやってしまったため、引っかかり、ただの滑落停止になってしまった。
そうだ、滑落停止訓練はアイゼンを脱いでやらなくてはいけないんだった…。しまった、遊んでいるつもりが、事故の原因を自分で作るところだった(汗)。でもクラストした所は良く滑るが、滑りすぎてシリセードには向かないことが分かった。
下山はあっという間で、予定の15時より早く14時半ごろ降りてしまった(^^v)。
■帰りの林道
出合い小屋に戻り、デポした荷物をパッキングして、残り2時間強は消化試合という感じだ。
行きには気が付かなかった鹿の死骸が2頭分あった。あと1頭はどこにあったんだろう…?あのまま朽ちていくと、スゴイ状況を道行く登山者は見ることになる羽目になりそうなところで、鹿さんはお亡くなりになっていた…(--;)。
前回はカモシカに2度も会ったのに、今回はカモシカには会わなかった。その代り鹿を何度も目撃した。鹿の警戒音を何度が聞いた。鹿は誰に向けて警戒音を出しているんだろう?鹿仲間に人間の存在を知らせる為?この辺の鹿は駆除の対象になっているはずだ。
帰りの林道では、地面に人間以外のアニマルトラックがいっぱいついていた。アナグマかタヌキかそれくらいの感じだった。動物たちは、なんで動物の道ではなく、この道を使うのだろう?
とはいえ、アニマルトラックがあると、つい森の中の動物たちの楽しい生活を空想してしまう。案外、昔話、おとぎ話というのは、まだ人が自然と近く暮らしていた頃、退屈しのぎに空想したものかもしれない。イソップもアンデルセンも動物の話が一杯だ。日本だってウサギとカメや、ブンブク茶釜など動物だらけだ。
そういえば、動物の話でいうと、日本のごんぎつねという話は切ない話だったなぁ…。日本ではキツネは嫌われ者ではないが海外ではFOXというとずるがしこいヤツみたいな意味だ。
そういう事を考えながら歩いていたら、後続者たちが追いついて来た。出合小屋で一緒だった人たちだ。聞くと世田谷の山岳会だと言う…東京方面の人は山への情熱がすごい。山梨に住む人がどれだけアプローチで恵まれているか、と思う。
みなでカンパンを少しかじり…ちょうど非常食を消費できて良い。もう非常事態はない。・・・というか、結構みなバテているので、今こそ、その非常事態かもしれない?!
さらに少々うんざり気味な帰りの林道を黙々とこなして、やっとこさ駐車場。ああ~喉が渇いた、と自販機に向かうも、冬季閉鎖中…ガックシ。
帰りは、子供が多くて幼稚園みたいになっているパノラマの湯で、一風呂浴び、食事して会計処理して解散。私は消化の負担にならないモノを食べたかったので、とろろごはんとおそばのセット。
私だけが甲府で他の4人は一台に乗れたので、一人帰宅だった。八ヶ岳からの運転は慣れているのであっという間だ。
帰宅したら、夫が心配顔で待っていた。「遅いよ~」 下山報告すべきだったと反省(^^;)。まぁ、ちょっとはドキドキさせないと、結婚生活にも新鮮さが失われるから、ちょうどいいのかもしれない(笑)。夫が大親切で感動した。
熱いコーヒーで一服して、お終い☆ すごく楽しい旅だった。雪稜が充実していなかったので、白い頂を見れて良かったです♪
次は編笠方面に縦走したい。
■ まとめ
何がどう、とうまく表現はできないが、2年前のツルネ東稜は大きな分岐点だった。
それ以前も、山はマイブームであり、元々雪山が好きで雪山ばかり行ってはいたのだが、ツルネ東稜は、私の発想の中には全くなく、『八ヶ岳研究』を貸し出されることがなければ、地獄谷を知ることも、なかったわけだ。
あの山行で何かに開眼したのだ。そこで経験したことをミニチュア版であれ、自分で山行できるようになったことは私にとって意味が大きいことだった。私が開眼したように、誰かが開眼する手伝いになればうれしい、と思う。
ただ・・・山の本を読まない人は意味が分からないかもしれないなぁ・・・とも思う。みなさん、『八ヶ岳研究』、読んでください。図書館にあります。
私には、『北八つ彷徨』&『八ヶ岳研究』は八ヶ岳の必読書です。日本登山大系も好きです。
≪反省点≫
・定着型山行としては、もっともラクラクコースにしたつもりだったが、それでも12時間行動は、万人向けとは言えないようだった。
・会の山行でも地図の事前の読み合わせが必要かもしれない。
・食当は歩荷力の領域かもしれない。
≪関連記事≫
2年前の地獄谷の研究
Love山の本
小泉コースvs大泉コース
3年目の三ツ頭
Thursday, March 20, 2014
『岳人』で500hPaの天気図の勉強
■ 図書館LOVE
図書館で岳人を読んできました。節約でいつも山雑誌は図書館で済ませています。
今日は雨のせいか、図書館は混んでいました。
夫がインフルエンザなので私は同じ空気を吸うべきでないと思い、避難です(笑) 家の中でも空気の流れを作って、常に夫の風上にいるようにしています(笑)。
私は山雑誌は行くところを決めるためには見ないけど、テクニカル記事は好きです。
今月号の岳人には、他に確保理論も出ていたので、別にその記事も書きます☆
■ 猪熊予報士の連載
明日、明後日は地獄谷なので、急ごしらえのお天気ウォッチング!
岳人が好きなのは、テクニカル記事が充実しているから!
でも、猪熊さんのお天気解説、難しくて、いつもちょっとしか分からない・・・(汗)
お天気は、山では大変重要です・・・言うまでもないことですが。
今回の3連休は後半の方がよさそうです。
■ 500hPaの高層天気図
高層天気図を読めるようになりたい!と、だいぶ前から思っていますが、相変わらず無知なままです・・・(^^;)
今日はこんな記事を読みました ↓↓↓↓↓↓
お気に入りの一つ目は、猪熊予報士のお天気講座。
さっそくお勉強!
1) 12月~3月(厳冬期)
-36℃ → ドカ雪
-30℃ → 大雪
2) GW
-24℃ → 大荒れ
3) 梅雨どき
-9℃ → 大荒
4) 夏
-6℃ → 雷雨
5) 9月下旬~10月上旬
-15~18℃ → 大荒れ
11月がない…11月は山は閑散期だからかなぁ…。今回は、3月なので、1)を見ます。 -30℃の等温線をチェック!
≪ポイント≫
・寒気が40度線より南下しているときが要注意
・日本海側の山域では低気圧通過後に要注意。
-30℃を青ライン、 40度の線を赤にしてみました。 22日朝3時の高層天気図です。
朝3時がその日のお天気を見るのにもっとも最適と何かの本に書いてあった。無論それはヨーロッパアルプスの山の中で天気図も手にはいらない状況の話ですが・・・。
これを見てみると、ほとんどの関東の山はみんなー30℃の寒気にすっぽり入っていますね~。
これは地上天気図では低気圧は通過後の様子です。寒いですが、八ヶ岳は低気圧の通過後はフツーに回復傾向です。
やっぱり日本海側でない山はいいですね。
一方、上越は日本海気候に属すので、低気圧の通過後がアブナイ・・・ので、お天気はダメみたいです…。
私は冬山は八ヶ岳しか知らなくて、南アもお天気と言い意味では八つと同じで、南岸低気圧しか気にしなくて良かった。
これから上越や北アの雪深いところに行くとなると、お天気の勉強がもっと必要だな~。
■ 雑誌のルートは退屈
ところで、山の雑誌ですが、大体、1年で一回りのスケジュールがあるので、2、3回もするとわかってくると言うか…内容に新鮮さがなくなります(笑)。
山の雑誌にも、閉塞感というか倦怠感というか、そういうものが漂っています。
それは、みんなルート開拓をしないから、なんだろうなあ…。
どんなことでも、楽しさは主体性にある。
ガイドブックや雑誌に紹介された面白そうなルートしか行かないと、結局、視点が、紹介文と実際の差を確認するような山旅になってしまう。
山行の感想は、紹介文ほど面白くなかったな、やっぱり山岳ライターはすごいナー、となってしまう(笑)。
でも、紹介文がないところに行くと、全く白紙からなので、すべてが新鮮。
結果、紹介文を書きたくなるんでは(笑)?
とはいえ、今度行くルートは雑誌に掲載されていたルートですケド…
主体性は楽しさとワンセットで、そういう形をしているものらしいので、登山を面白いまま続けるには、出来るだけ早く、雑誌を見て行くところを決める習慣を卒業することかもしれません?
とはいえ、どこに行ったらいいのか分からないのが初心者。
雑誌を見ていくところを決める ⇒ 初心者
雑誌を見ていくところを決めない ⇒ 主体者
そういうわけで、一般の登山者初心者は、雑誌を見ていく山を決めますので、ガイドをしていたら、雑誌に載っていたルートをルートガイドする企画を当然ながら、すぐさまUPすべきです。ガイドが必要なのは基本的に初心者なのですから!
一回雑誌に載ると3年はそのルートは混むんだそうです(笑)。逆に見れば3年はツカエル!
■ AKITO COFFEE
帰りは 新しくできたコーヒーショップに立ち寄ってきました☆
AKITO Coffee
甲府駅北口にスペシャルティを飲めるコーヒーショップが出現していました☆
図書館のカフェでもスペシャルティが飲めますが・・・
こじんまりして穴場でした。
今まで行動食に 乾パンは非常事態みたいで、敬遠していましたが、
自衛隊の山仲間が乾パンは腹もちが良いと言うので、
買ってみた・・・
カニヤのカンパンは山梨の特産品らしい。
図書館で岳人を読んできました。節約でいつも山雑誌は図書館で済ませています。
今日は雨のせいか、図書館は混んでいました。
夫がインフルエンザなので私は同じ空気を吸うべきでないと思い、避難です(笑) 家の中でも空気の流れを作って、常に夫の風上にいるようにしています(笑)。
私は山雑誌は行くところを決めるためには見ないけど、テクニカル記事は好きです。
今月号の岳人には、他に確保理論も出ていたので、別にその記事も書きます☆
■ 猪熊予報士の連載
明日、明後日は地獄谷なので、急ごしらえのお天気ウォッチング!
岳人が好きなのは、テクニカル記事が充実しているから!
でも、猪熊さんのお天気解説、難しくて、いつもちょっとしか分からない・・・(汗)
お天気は、山では大変重要です・・・言うまでもないことですが。
今回の3連休は後半の方がよさそうです。
■ 500hPaの高層天気図
高層天気図を読めるようになりたい!と、だいぶ前から思っていますが、相変わらず無知なままです・・・(^^;)
今日はこんな記事を読みました ↓↓↓↓↓↓
お気に入りの一つ目は、猪熊予報士のお天気講座。
さっそくお勉強!
1) 12月~3月(厳冬期)
-36℃ → ドカ雪
-30℃ → 大雪
2) GW
-24℃ → 大荒れ
3) 梅雨どき
-9℃ → 大荒
4) 夏
-6℃ → 雷雨
5) 9月下旬~10月上旬
-15~18℃ → 大荒れ
11月がない…11月は山は閑散期だからかなぁ…。今回は、3月なので、1)を見ます。 -30℃の等温線をチェック!
≪ポイント≫
・寒気が40度線より南下しているときが要注意
・日本海側の山域では低気圧通過後に要注意。
-30℃を青ライン、 40度の線を赤にしてみました。 22日朝3時の高層天気図です。
朝3時がその日のお天気を見るのにもっとも最適と何かの本に書いてあった。無論それはヨーロッパアルプスの山の中で天気図も手にはいらない状況の話ですが・・・。
これを見てみると、ほとんどの関東の山はみんなー30℃の寒気にすっぽり入っていますね~。
これは地上天気図では低気圧は通過後の様子です。寒いですが、八ヶ岳は低気圧の通過後はフツーに回復傾向です。
一方、上越は日本海気候に属すので、低気圧の通過後がアブナイ・・・ので、お天気はダメみたいです…。
私は冬山は八ヶ岳しか知らなくて、南アもお天気と言い意味では八つと同じで、南岸低気圧しか気にしなくて良かった。
これから上越や北アの雪深いところに行くとなると、お天気の勉強がもっと必要だな~。
■ 雑誌のルートは退屈
ところで、山の雑誌ですが、大体、1年で一回りのスケジュールがあるので、2、3回もするとわかってくると言うか…内容に新鮮さがなくなります(笑)。
山の雑誌にも、閉塞感というか倦怠感というか、そういうものが漂っています。
それは、みんなルート開拓をしないから、なんだろうなあ…。
どんなことでも、楽しさは主体性にある。
ガイドブックや雑誌に紹介された面白そうなルートしか行かないと、結局、視点が、紹介文と実際の差を確認するような山旅になってしまう。
山行の感想は、紹介文ほど面白くなかったな、やっぱり山岳ライターはすごいナー、となってしまう(笑)。
でも、紹介文がないところに行くと、全く白紙からなので、すべてが新鮮。
結果、紹介文を書きたくなるんでは(笑)?
とはいえ、今度行くルートは雑誌に掲載されていたルートですケド…
主体性は楽しさとワンセットで、そういう形をしているものらしいので、登山を面白いまま続けるには、出来るだけ早く、雑誌を見て行くところを決める習慣を卒業することかもしれません?
とはいえ、どこに行ったらいいのか分からないのが初心者。
雑誌を見ていくところを決める ⇒ 初心者
雑誌を見ていくところを決めない ⇒ 主体者
そういうわけで、一般の登山者初心者は、雑誌を見ていく山を決めますので、ガイドをしていたら、雑誌に載っていたルートをルートガイドする企画を当然ながら、すぐさまUPすべきです。ガイドが必要なのは基本的に初心者なのですから!
一回雑誌に載ると3年はそのルートは混むんだそうです(笑)。逆に見れば3年はツカエル!
■ AKITO COFFEE
帰りは 新しくできたコーヒーショップに立ち寄ってきました☆
AKITO Coffee
甲府駅北口にスペシャルティを飲めるコーヒーショップが出現していました☆
図書館のカフェでもスペシャルティが飲めますが・・・
こじんまりして穴場でした。
今まで行動食に 乾パンは非常事態みたいで、敬遠していましたが、
自衛隊の山仲間が乾パンは腹もちが良いと言うので、
買ってみた・・・
カニヤのカンパンは山梨の特産品らしい。
Wednesday, March 19, 2014
わくわく週末の山の準備中♪
■ 月例山行
週末は、会の月例山行で八ヶ岳の地獄谷です♪
会に入会して驚いたのは、月例山行がスルーしがちなことです…あれ?そうなの?!
私は、入会する前に会の雰囲気を知りたかったので月例山行を狙っていたのですが…どうも月例山行より、個人で行く山に同志を募りやすいっていうメリットのほうが主流みたいで、そうなのか~(汗)という感じです。
オールラウンドな会っていうより、同好会にシフト中なのかな…?
となると、一般的に
・山岳会選びに、月例山行を見て、その山岳会の特徴を知ろう、
という作戦は、有効ではありませんね。
しかし、まぁ山梨に特化して言えば、人口自体が少ないので、
・AかBかではなく、AもBもというのが正しい戦略
のようです(笑)。あたれられる機会は全部得ないと、山が逃げる。
■ 八ヶ岳地獄谷
地獄谷は、八ヶ岳東面の代表的なバリエーション拠点です。出会小屋が扇の要で、いくつもルートがあり、ベテランも初心者も楽しめるVルートがひしめいています。
今年3月10日、11日の出会い小屋の状況。
特に八ヶ岳の岩場は岩がもろいことで知られているので、凍結する冬が登攀のチャンス。特に3~4月前半はハイシーズンです。
おススメのガイド本は 『八ヶ岳研究』 独評登高会 を読むことです。この本のおかげで、八ヶ岳にはもう秘密がない・・・ 私は八ヶ岳が好きになったので、最初の頃にこの本を貸してもらいました。上がなかなか手に入らない。
先輩は、権現東稜を狙っているようでしたが、私は初心者なので、この辺の初心者ルートの赤岳天狗尾根行きたい…。入門向けVルートです。
今回は月例山行ということで、誰もが行ける山=権現になりました。
私は地獄谷2回目です。前回の地獄谷はこーんなきれいな天気でした…
はぁ、いいですねぇ…赤岳、縦走路と天狗尾根の間の尾根が歩けそうに見えますよねぇ…
今回は一体どんな山になるでしょうか?
どうも前日降雪で新雪ラッセルの山になりそうですが…お天気はあまり期待できなさそうです。
でも、あまり良い条件でないときのほうが、仲間と行く甲斐があるかもしれない。
というわけで、わくわく準備中です♪
実は上越の方の山に雪洞泊も誘ってもらったのですが・・・雪洞は今年は逃げます・・・11月から企画していたのに。
■ 非一般道から先が登山
今回行くのは、権現の手前のピーク、三ツ頭川俣尾根から権現です。
実は、川俣尾根という名称こそは出てきませんでしたが、2012年の岳人6月号で、服部文祥さんが俳優の瑛太を連れて歩いたルートです。 ライトバリエーション。
バリエーションルートという言葉はややこしく、普通は登攀的要素がある山登りを指します。
これは、初登が山の弱点を突いたノーマルルートで行われるのに対して、より困難度が高いルートで記録を…という経緯で、そうなると、最初は尾根を登っていたのが、壁を登ることになるからですね。なので普通は、バリエーション=冬壁です。
つまり、困難度が高い=バリエーションルート ⇔ ノーマルルート
基礎と応用、みたいな感じ。
ただ”ノーマルルート”なんて、エベレストでもない限り、使いませんよね。普通は”一般ルート”って言います。
そして、ややこしいのが、別の流れもあることです。
地図にない道を、バリエーションルートと言ったりもします。ややこしい・・・。
たとえば『バリエーションハイキング 』っていう本も出ていたりします。つまり、地図読みが必要な道です。
川俣尾根は後者の意味のルートです。取り立てて困難はありません。
が、まっさらな誰も歩いていないルートをルートファインディングしながら、自分たちでトレースを付ける山です。
私は思うに、
困難な冬壁ルート ⇒ テクニカルルート
道なき道系ルート ⇒ ノートレースルート
(テクニカルルート) + (ノートレースルート) = (バリエーションルート)
困難度で、易しければライトバリエーション、難しければ上級バリエーションなどと、呼び分けたらどうでしょう?
雪稜で楽しいのは、ノートレースのルートを歩くことですが、ラッセルとルーファイ以外、困難な部分がない=ライトバリエーションです。
だいたい一般ルートもトレースがないとラッセルの山になりますよね。
■ 強い冬型
しかし、今週末はどうも強い寒気が入るようです…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
20日:本州南岸付近を低気圧が東北東進する見込み。このため、日中は稜線で南西から南よりの風が強く荒れ模様に。午後は標高2100m付近では雨が混じる怖れ。稜線で25cm前後の降雪の見込み。雪崩やブロック崩落、低体温症などに要警戒。 警戒事項:風雪(風雨)による行動不能・転滑落、乾雪雪崩・湿雪雪崩、ブロック崩落、低体温症、凍傷、沢の増水
21日:三陸沖を低気圧が北上し冬型の気圧配置が強まる。また、500hpaで-30℃以下の強い寒気が入る見込み。このため、北西風が強まり、稜線では雪が降ったり止んだりの荒れ模様の天気に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
冬が終わっちゃう!と文句を言ったからかなぁ…(笑) -30度の寒気かぁ…うーん、寒そう!
実は夫が昨日熱っぽい顔で帰ってきて、今日は寝込んでいます。インフルエンザA型だそうです(汗)
移らないようにしなくては…
■ 山岳会はヤマレコがお嫌い?
ところで、私はヤマレコユーザーなので、会の山行をヤマレコに書こうかな~と思ったら、なんとなく否定的な反応…ヤマレコ、人気がないらしい…。
山岳会はガイド登山がお嫌いなだけでなく、ヤマレコもお嫌いなのか…うーん、なんで?私には全然ワカリマセン。
■ もしかして、登山家はITがお嫌い…?
登山をネット中継した栗城さん、あまり登山界で受けが良くない・・・のは、登山家は、もしかしてIT自体がお嫌いなのかも・・・?
しかし、ITが嫌いって言われてもなぁ・・・もうITはデファクトスタンダード、世の中の標準です(汗)
私は40代ですが・・・、IT環境は、前提であって選択肢ではない。
たとえば、私は小学生のころから新聞部。5年生の時は輪転機でしたが、6年生ではワープロで打って、切り貼りし、コピーして作っていました。
中学になったら、コンピュータルームが学校に出来て、新しいPC9801が…。でも先生を含め、使える人がいなかったので、教えてくれる人はおらず、本屋で『Basic言語』というプログラミングの本を買ってきて、一人で独習していました。
友達で建築家の家の子がおり、父親が先駆的な人で、パソコンを使っていてCADを書いていて、友達はゲームを許されていました…みんなで遊びました。三国志です。
その頃ワープロがわが家に来たので、ワープロで印刷物を作っていました。大学ではワープロは標準装備でした。が、卒業するころには、ワープロは衰退し、パソコンになりました。卒論は手書きは許されない時代でした。就職もワードとエクセルくらいはできないと事務職は採用されない時代です。
そんな調子でパソコンとのお付き合いは10代前半に始まり、ネットとのお付き合い自体も、すでに20年超え。
なので、ネットの是非を言われて…ネットは既成事実であり、前提。会社は9時から始業、というのと同じくらい自然な流れです…(笑)
新聞は、取らなくなって彼是10年は経ちますが、まったく困りません… 仕事では4~5誌を読んでいました。大体必要な記事は紙の新聞で読んで、キーワードを検索すると記事が出てくる、ということになっていました(笑)。そして上司に報告・・・。
ニュースのように水物、生鮮食品のような情報はネットと親和性が高いです。
しかし、ネットで、出てこないような情報や知識もあります。本にある情報です。
なので私は本の存在意義はかなり強く感じます。電子書籍は場所を取らなくていいのですが、人に貸せないのが難点です。
■ ネットの人は軽い?
ネットの問題点を人に聞いたら、ネット経由の人は軽いからキライなのだそうです。
私はネット利用歴20年以上ですが、ネットで友達作ったことはゼロ回です。
ネットの人が軽いかどうか…は、みんなのネットの使い方が間違っているからのような???
出会いをネットに求めるから良くないのだろうな~。
私の使い方は逆です。 出会った人とネットでつながる。
会社も同じです。すでに社員になっている人との遠隔地コミュニケーションにネットを使う。
たとえば海外とのネット会議です。そうすると、出張費を減らせますが、実際にリアルで合っている時間の価値がより高まって、互いに会っている時間を大事にするようになると思います。
私も夫と出張中はスカイプで毎晩やり取りしていました。
でも、ネットで失敗する人は、スカイプでガールハントするような人に引っかかるんですよ~。使い方が逆なんだろうな~。
■ 内向き&外向き
会に参加して驚いたのは、実は超・立派な月報があること!
でも…その月報は会の外に向けては公開されていない!もったいない!
なので、会の中の様子は、外からはうかがい知れません… が、ちゃんと毎月、楽しい山行をやってるんですよ~!非公開で。
昔から山をやっている人に話したら、通常、山岳会の月報というものは、会員内の閲覧用なのだそうです。
それもカルチャーショック!苦労して書いたものが日の目を見ないなんて。
私なんて、家族に向けて書いてるだけのブログが全方位に公開されていますが!
もしかしたら、ネットにブログやHPで上げなくても、普通にPDFのまま、月報をあげればいいんじゃないでしょうか?わざわざ編集しなおすなんてそんなことしなくていいと思うんだけど…
山とIT利用という話題でした。
まぁ、人間が集うのが会なので、クローズドな会はエクスクルーシブをむしろ売り物にすれば良い(つまり入会しないと知りえない情報があるのを魅力と位置付ける)と思いますが、ITは非常に便利な道具なので、便利さを利用しないと、不便さで人を遠ざけてしまうような気がします。
保守派の代表格”お役所”だって、遠隔地、僻地の人に主にメリットがあるのが、ネット利用なんですからね。 食わず嫌いで要るのは当事者が損をするだけなのです。
どこかの登山家も言っていましたが、
“強い者が生き残るのではない。変化に適応した者が生き残るのだ”
ですね(笑)。
それにしても、自然なんて変化の連続ですよね・・・
週末は、会の月例山行で八ヶ岳の地獄谷です♪
会に入会して驚いたのは、月例山行がスルーしがちなことです…あれ?そうなの?!
私は、入会する前に会の雰囲気を知りたかったので月例山行を狙っていたのですが…どうも月例山行より、個人で行く山に同志を募りやすいっていうメリットのほうが主流みたいで、そうなのか~(汗)という感じです。
オールラウンドな会っていうより、同好会にシフト中なのかな…?
となると、一般的に
・山岳会選びに、月例山行を見て、その山岳会の特徴を知ろう、
という作戦は、有効ではありませんね。
しかし、まぁ山梨に特化して言えば、人口自体が少ないので、
・AかBかではなく、AもBもというのが正しい戦略
のようです(笑)。あたれられる機会は全部得ないと、山が逃げる。
■ 八ヶ岳地獄谷
地獄谷は、八ヶ岳東面の代表的なバリエーション拠点です。出会小屋が扇の要で、いくつもルートがあり、ベテランも初心者も楽しめるVルートがひしめいています。
今年3月10日、11日の出会い小屋の状況。
特に八ヶ岳の岩場は岩がもろいことで知られているので、凍結する冬が登攀のチャンス。特に3~4月前半はハイシーズンです。
おススメのガイド本は 『八ヶ岳研究』 独評登高会 を読むことです。この本のおかげで、八ヶ岳にはもう秘密がない・・・ 私は八ヶ岳が好きになったので、最初の頃にこの本を貸してもらいました。上がなかなか手に入らない。
先輩は、権現東稜を狙っているようでしたが、私は初心者なので、この辺の初心者ルートの赤岳天狗尾根行きたい…。入門向けVルートです。
今回は月例山行ということで、誰もが行ける山=権現になりました。
私は地獄谷2回目です。前回の地獄谷はこーんなきれいな天気でした…
はぁ、いいですねぇ…赤岳、縦走路と天狗尾根の間の尾根が歩けそうに見えますよねぇ…
今回は一体どんな山になるでしょうか?
なんだか酒ばっかですが・・・(笑) |
でも、あまり良い条件でないときのほうが、仲間と行く甲斐があるかもしれない。
というわけで、わくわく準備中です♪
実は上越の方の山に雪洞泊も誘ってもらったのですが・・・雪洞は今年は逃げます・・・11月から企画していたのに。
■ 非一般道から先が登山
今回行くのは、権現の手前のピーク、三ツ頭川俣尾根から権現です。
実は、川俣尾根という名称こそは出てきませんでしたが、2012年の岳人6月号で、服部文祥さんが俳優の瑛太を連れて歩いたルートです。 ライトバリエーション。
バリエーションルートという言葉はややこしく、普通は登攀的要素がある山登りを指します。
これは、初登が山の弱点を突いたノーマルルートで行われるのに対して、より困難度が高いルートで記録を…という経緯で、そうなると、最初は尾根を登っていたのが、壁を登ることになるからですね。なので普通は、バリエーション=冬壁です。
つまり、困難度が高い=バリエーションルート ⇔ ノーマルルート
基礎と応用、みたいな感じ。
ただ”ノーマルルート”なんて、エベレストでもない限り、使いませんよね。普通は”一般ルート”って言います。
そして、ややこしいのが、別の流れもあることです。
地図にない道を、バリエーションルートと言ったりもします。ややこしい・・・。
たとえば『バリエーションハイキング 』っていう本も出ていたりします。つまり、地図読みが必要な道です。
川俣尾根は後者の意味のルートです。取り立てて困難はありません。
が、まっさらな誰も歩いていないルートをルートファインディングしながら、自分たちでトレースを付ける山です。
私は思うに、
困難な冬壁ルート ⇒ テクニカルルート
道なき道系ルート ⇒ ノートレースルート
(テクニカルルート) + (ノートレースルート) = (バリエーションルート)
困難度で、易しければライトバリエーション、難しければ上級バリエーションなどと、呼び分けたらどうでしょう?
雪稜で楽しいのは、ノートレースのルートを歩くことですが、ラッセルとルーファイ以外、困難な部分がない=ライトバリエーションです。
だいたい一般ルートもトレースがないとラッセルの山になりますよね。
■ 強い冬型
しかし、今週末はどうも強い寒気が入るようです…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
20日:本州南岸付近を低気圧が東北東進する見込み。このため、日中は稜線で南西から南よりの風が強く荒れ模様に。午後は標高2100m付近では雨が混じる怖れ。稜線で25cm前後の降雪の見込み。雪崩やブロック崩落、低体温症などに要警戒。 警戒事項:風雪(風雨)による行動不能・転滑落、乾雪雪崩・湿雪雪崩、ブロック崩落、低体温症、凍傷、沢の増水
21日:三陸沖を低気圧が北上し冬型の気圧配置が強まる。また、500hpaで-30℃以下の強い寒気が入る見込み。このため、北西風が強まり、稜線では雪が降ったり止んだりの荒れ模様の天気に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
冬が終わっちゃう!と文句を言ったからかなぁ…(笑) -30度の寒気かぁ…うーん、寒そう!
実は夫が昨日熱っぽい顔で帰ってきて、今日は寝込んでいます。インフルエンザA型だそうです(汗)
移らないようにしなくては…
■ 山岳会はヤマレコがお嫌い?
ところで、私はヤマレコユーザーなので、会の山行をヤマレコに書こうかな~と思ったら、なんとなく否定的な反応…ヤマレコ、人気がないらしい…。
山岳会はガイド登山がお嫌いなだけでなく、ヤマレコもお嫌いなのか…うーん、なんで?私には全然ワカリマセン。
■ もしかして、登山家はITがお嫌い…?
登山をネット中継した栗城さん、あまり登山界で受けが良くない・・・のは、登山家は、もしかしてIT自体がお嫌いなのかも・・・?
しかし、ITが嫌いって言われてもなぁ・・・もうITはデファクトスタンダード、世の中の標準です(汗)
私は40代ですが・・・、IT環境は、前提であって選択肢ではない。
たとえば、私は小学生のころから新聞部。5年生の時は輪転機でしたが、6年生ではワープロで打って、切り貼りし、コピーして作っていました。
中学になったら、コンピュータルームが学校に出来て、新しいPC9801が…。でも先生を含め、使える人がいなかったので、教えてくれる人はおらず、本屋で『Basic言語』というプログラミングの本を買ってきて、一人で独習していました。
友達で建築家の家の子がおり、父親が先駆的な人で、パソコンを使っていてCADを書いていて、友達はゲームを許されていました…みんなで遊びました。三国志です。
その頃ワープロがわが家に来たので、ワープロで印刷物を作っていました。大学ではワープロは標準装備でした。が、卒業するころには、ワープロは衰退し、パソコンになりました。卒論は手書きは許されない時代でした。就職もワードとエクセルくらいはできないと事務職は採用されない時代です。
そんな調子でパソコンとのお付き合いは10代前半に始まり、ネットとのお付き合い自体も、すでに20年超え。
なので、ネットの是非を言われて…ネットは既成事実であり、前提。会社は9時から始業、というのと同じくらい自然な流れです…(笑)
新聞は、取らなくなって彼是10年は経ちますが、まったく困りません… 仕事では4~5誌を読んでいました。大体必要な記事は紙の新聞で読んで、キーワードを検索すると記事が出てくる、ということになっていました(笑)。そして上司に報告・・・。
ニュースのように水物、生鮮食品のような情報はネットと親和性が高いです。
しかし、ネットで、出てこないような情報や知識もあります。本にある情報です。
なので私は本の存在意義はかなり強く感じます。電子書籍は場所を取らなくていいのですが、人に貸せないのが難点です。
■ ネットの人は軽い?
ネットの問題点を人に聞いたら、ネット経由の人は軽いからキライなのだそうです。
私はネット利用歴20年以上ですが、ネットで友達作ったことはゼロ回です。
ネットの人が軽いかどうか…は、みんなのネットの使い方が間違っているからのような???
出会いをネットに求めるから良くないのだろうな~。
私の使い方は逆です。 出会った人とネットでつながる。
会社も同じです。すでに社員になっている人との遠隔地コミュニケーションにネットを使う。
たとえば海外とのネット会議です。そうすると、出張費を減らせますが、実際にリアルで合っている時間の価値がより高まって、互いに会っている時間を大事にするようになると思います。
私も夫と出張中はスカイプで毎晩やり取りしていました。
でも、ネットで失敗する人は、スカイプでガールハントするような人に引っかかるんですよ~。使い方が逆なんだろうな~。
■ 内向き&外向き
会に参加して驚いたのは、実は超・立派な月報があること!
でも…その月報は会の外に向けては公開されていない!もったいない!
なので、会の中の様子は、外からはうかがい知れません… が、ちゃんと毎月、楽しい山行をやってるんですよ~!非公開で。
昔から山をやっている人に話したら、通常、山岳会の月報というものは、会員内の閲覧用なのだそうです。
それもカルチャーショック!苦労して書いたものが日の目を見ないなんて。
私なんて、家族に向けて書いてるだけのブログが全方位に公開されていますが!
もしかしたら、ネットにブログやHPで上げなくても、普通にPDFのまま、月報をあげればいいんじゃないでしょうか?わざわざ編集しなおすなんてそんなことしなくていいと思うんだけど…
山とIT利用という話題でした。
まぁ、人間が集うのが会なので、クローズドな会はエクスクルーシブをむしろ売り物にすれば良い(つまり入会しないと知りえない情報があるのを魅力と位置付ける)と思いますが、ITは非常に便利な道具なので、便利さを利用しないと、不便さで人を遠ざけてしまうような気がします。
保守派の代表格”お役所”だって、遠隔地、僻地の人に主にメリットがあるのが、ネット利用なんですからね。 食わず嫌いで要るのは当事者が損をするだけなのです。
どこかの登山家も言っていましたが、
“強い者が生き残るのではない。変化に適応した者が生き残るのだ”
ですね(笑)。
それにしても、自然なんて変化の連続ですよね・・・
Tuesday, March 18, 2014
クライミング101?
■ スタンディングアックスビレイがスタート
私は山登りが気にいって、登山を教えてもらいたくなったので、山岳総合センターの講習に去年半分だけ出ました。途中で、継続性がなければ意味がないと分かり、リタイヤ。
私はクライミング、よく考えたら、いきなり1回目のロープクライミングが雪上確保でした。最初に習ったのは当然、懸垂下降ですが、次はスタンディングアックスビレイ…(汗)。
その頃はスタカットが何かも知らないので、ロープに使われるだけ。なので、ロープがあるほうがないより危険と思いました。
その次の講習会は、すでに危急時対策。つまりレスキューですね。
ハーケンに中間支点をとって岩壁をはつり、フィックスロープを張る。自然の岩場での懸垂下降。ザックを使った搬送。徒渉のフィックスロープ。(いきなり、ハーケンかよ!です…)
何か教わる順番がおかしい気がする・・・
で、誰からも、ちゃんと基本のスタカットを教わったことがありません・・・
そこをすっ飛ばして、いきなり「はいロープ繋いで!ビレイして!」で始まったので、最初の講習は目を白黒させていました。
だってビレイが何かも知らない。確保器はさっき買ってきたもの。上と下も分からない。
「じゃ次は支点がないから、バケツ掘って、肩がらみで行こうか?」と講師に言われても、”?”。
バケツも肩がらみも知らない…。
「とりあえず仮固定して。結び目?なんでもいいよ」と言われても、何でもいい結び目って何?状態…
。
完全に講習のレベルが合っていません(笑) でも、私の班の、私以外の参加者は、そもそもエイトノットが結べなかったので、当然、私と同じ程度のレベルと思われ…(汗)、講師はどうして岩登りをしたことがある、という用語使いを前提にしてしまったのかなぁ???
だから、支点のセットの向きについて理解するのが一苦労でした。
それから、セルフビレイと言うのは、ハーネスから取っているスリングやPASを掛けることだとおもっていました…
セルフはメインロープで取るのが大切と言うのを理解するのに、だいぶ長時間考えました・・・
■ 何が分かれば分かったことになるのだろう???
というような調子なので、自分が
通常一般にクライミングで必要とされる共通の理解をもっているのかどうか、自信がありません。
何しろ、岩登り入門、という講習を受けたことがありません。
私の岩登りデビューは、こないだ十二ヶ岳の岩場でアイゼンを履いて岩に登ると言うもので…してもらった時は、すでにアイスクライミングでルートに出た後でしたので、すでに入門は終っている感じでした。
ところが、リードのビレイ中に自分のスタンスが悪く、アンカーにも体重をかけていなかったので、それを直していたら、リードクライマーを一回引っ張り落としそうになりました。
それに、ローワーダウンもロープを流しすぎて、足場まで来たのに尻もちつかせました。
だから、習っていないんですってば!って感じ・・・何か基本的なことが欠けていませんかね???
クライミング力は当然ですが、欠けているので、自然の岩場でリードはまだアブナイ、と判断されたようで、リードクライミングは無し(あ~良かった~)。
よってセカンドのビレイは無し。結果的に、セカンドのビレイ方法については忘却しつつあります(笑)
なのでマルチピッチでもスタカットはつるべの実力はないってことかな?
■ 何が危なかったか?
スタカットどころか、クライミングシステム自体を理解していない、かもしれない。
命の危険にさらされました…
1回目の沢登りです。芦川横沢。
これはロープが交差して、「ロープが交差している!」と後ろから叫ばれましたが、どうしたらよいのか?を指示されなかったので、どうして良いか分からず、滝つぼ付近の核心部で、音が聞こえないので、結局、自分で解決しましたが…
どう解決したか…? エイトノットに結んだ、メインロープをほどいて、また結びなおしました…
つまり確保ゼロです。
初心者には、くれぐれも命綱であるロープをほどいてはダメだ、ということを最初に教えておいた方が良いと思います。
私はそんなことはつゆ知らず…ロープが交差することも良くあることですが、それをどうしたらいいか?も知らず…
岩の側面をはつっている時、トラバースでロープが交差しても、ロープは落下を心配してパツンパツンに引かれているので、くぐれません…
いまだにどうしたらよかったのか分かりません(汗)。
それにそこは、かなり核心部だった。
何しろ
・ホールドはアンダーで
・スタンスは足半足分、そして
・体重がかかる支点はナチュプロ…で、かつ
・落ちたら下は滝ツボのトラバース
ですよ、直登ではなくて…。誰も助けにこれない。
もう、ホントにあれは危険だったと思いますね。ああ、生きてて良かった。でもこれはベテランと行ったはずなのです。
ときどき、ベテランガイドも岩初心者を岩から墜死させています。セルフを取れ、と言ってセルフ解除してしまうなんて、よくあるらしいです。
初心者向きの講習には、そういうノウハウがあるのではないか?と思うのですが、私はそれを受けていません・・・超心配。
■ 無知ゆえの危険
それで危機感を持ち、必死に自分で勉強しましたが(本で)、でも、それだとポイントを押さえてある訳ではないので、何か重大な知識に欠落があり、とんでもない目に合ってから、体験で学びそうで怖いです・・・。
垂直に登る岩登りはまったくやったことがありません。
ついこないだ、ヌンチャクをかけながら人工壁を登って、それがマスタースタイル、ということを知りました…。そんなことも知らないワタクシ・・・大丈夫なんかいな?!
私のクライミング経験は、アイスに偏っており、アイスはバーチカルはトップロープ、ルートは基本セカンドです。リードはこないだやりましたが、クライミング力に不安があるので、本番ではできないので、やっぱりセカンドの確保はしない。
という訳で、結局、今のボトルネックはクライミング力?となってしまいますが… 何しろクライミング力が上がれば、リードができ、そうなれば、セカンドを確保するニーズも出てくるので。
まぁ今は課題はビレイです。リードのビレイ。セカンドとしても資格に達しているかどうか・・・。
■ こんな具合に学んでいます・・・
そういう具合なので、すごく不安です。不安が払しょくできないので、岩に積極性が出てきません。
しかし、都岳連の岩講習に出た人を観察したら、マルチを習っているわけではなく、トップロープで登っては、ガンガン落ち、「テンショーン!」と叫んで、降ろしてもらう、を基本形にしているようで…それでは全く何もわかっていないに等しい。私より何もわかっていない。
マルチでは、ビレイヤーのセルフビレイは、パーティ全体の最終的なアンカーとなる重要な支点です…
これは、『バーティカルリミット』という映画を見て、恐怖の理解をしました…
父と兄、妹の3人パーティで登っており、リードが父親、セカンドが兄、そして、妹が最後でビレイにカムを3つ取っています。
すると、上部から人が落ちてきて、父親が巻き添えを喰います…。まず父が落ち…ランニングに取っているカムが抜け…、兄が落ちます。
最終的に、ビレイヤーの妹の3つのカムに3人全員がぶら下がることになります。 そして一つが外れる…
父親が兄に「落ち着いて。ナイフを出せ。ロープを切ろ!早くしろ!お前は妹を殺す気か?」と急かします。
兄は悩んだ末に、次のカムが外れる前に・・・父親を繋いでいるロープを切断。妹は「やめて!!!」と叫ぶというシナリオ。 父は落下して死に、二人は生還する。
信頼できない支点に、パーティ全員がぶら下がるという設定はこの映画でたびたび出てきて、そのたびにロープが、切られます…ああ~考えただけで胃に悪い。
クレバスからのレスキューでは、雪に刺したアンカーのピッケルが抜けます…自分の踏ん張り以外、アンカーがない…ああ最悪。
しかし、改めて考えてみたら、ショートロープなんて、誰かが落ちたら同じ状況になるんでは?何が安心なんだ???
結局、スポーツクライミングは支点強度が安心なので、安全なのです。
となると、私がすべきことはスポーツクライミングのルートで、ロープワークを安全な状況で学ぶべき?
大体落石があるようなルートで、もしセカンドが落石に当たって気絶でもしたら・・・リードしている人は一体どうしたらいいのでしょう??? 超・謎です・・・(--;)
■ 岩登り講習って何を教えてくれるの?
ただ、岩登り講習の経験者でも、リードとトップロープの違いが分かっていない人に会ったことがあります。
一体、岩登りの初心者講習って何を教えてくれるんでしょう???
私は終了点に着いたら、何はなくともセルフビレイ。(メインロープと自分のスリングで。)
でも、普通に岩登りする人は、それを知らない人も多い。…のにびっくりです。
要するにショートルートで終了点についたら、テンショーンと叫んで降りるだけってこと???
私に必要なのは、マルチピッチの初心者講習なのかなぁ…
まだヌンチャクは持っていません。なぜなら、ヌンチャクを掛ける必要があるルートの経験がないからです。回収専門。ジムのリード壁はヌンチャクがすでにぶら下がっているので…。
というわけで、クライミングについては大混乱中です。
ただ、ハッキリわかっているのは、クライミングの愉しみを全然知らないってことです。
はぁ…こんな私は一体何をしたらいいんでしょう…???
私は山登りが気にいって、登山を教えてもらいたくなったので、山岳総合センターの講習に去年半分だけ出ました。途中で、継続性がなければ意味がないと分かり、リタイヤ。
私はクライミング、よく考えたら、いきなり1回目のロープクライミングが雪上確保でした。最初に習ったのは当然、懸垂下降ですが、次はスタンディングアックスビレイ…(汗)。
その頃はスタカットが何かも知らないので、ロープに使われるだけ。なので、ロープがあるほうがないより危険と思いました。
その次の講習会は、すでに危急時対策。つまりレスキューですね。
ハーケンに中間支点をとって岩壁をはつり、フィックスロープを張る。自然の岩場での懸垂下降。ザックを使った搬送。徒渉のフィックスロープ。(いきなり、ハーケンかよ!です…)
何か教わる順番がおかしい気がする・・・
で、誰からも、ちゃんと基本のスタカットを教わったことがありません・・・
そこをすっ飛ばして、いきなり「はいロープ繋いで!ビレイして!」で始まったので、最初の講習は目を白黒させていました。
だってビレイが何かも知らない。確保器はさっき買ってきたもの。上と下も分からない。
「じゃ次は支点がないから、バケツ掘って、肩がらみで行こうか?」と講師に言われても、”?”。
バケツも肩がらみも知らない…。
「とりあえず仮固定して。結び目?なんでもいいよ」と言われても、何でもいい結び目って何?状態…
。
完全に講習のレベルが合っていません(笑) でも、私の班の、私以外の参加者は、そもそもエイトノットが結べなかったので、当然、私と同じ程度のレベルと思われ…(汗)、講師はどうして岩登りをしたことがある、という用語使いを前提にしてしまったのかなぁ???
だから、支点のセットの向きについて理解するのが一苦労でした。
それから、セルフビレイと言うのは、ハーネスから取っているスリングやPASを掛けることだとおもっていました…
セルフはメインロープで取るのが大切と言うのを理解するのに、だいぶ長時間考えました・・・
■ 何が分かれば分かったことになるのだろう???
というような調子なので、自分が
通常一般にクライミングで必要とされる共通の理解をもっているのかどうか、自信がありません。
何しろ、岩登り入門、という講習を受けたことがありません。
私の岩登りデビューは、こないだ十二ヶ岳の岩場でアイゼンを履いて岩に登ると言うもので…してもらった時は、すでにアイスクライミングでルートに出た後でしたので、すでに入門は終っている感じでした。
ところが、リードのビレイ中に自分のスタンスが悪く、アンカーにも体重をかけていなかったので、それを直していたら、リードクライマーを一回引っ張り落としそうになりました。
それに、ローワーダウンもロープを流しすぎて、足場まで来たのに尻もちつかせました。
だから、習っていないんですってば!って感じ・・・何か基本的なことが欠けていませんかね???
クライミング力は当然ですが、欠けているので、自然の岩場でリードはまだアブナイ、と判断されたようで、リードクライミングは無し(あ~良かった~)。
よってセカンドのビレイは無し。結果的に、セカンドのビレイ方法については忘却しつつあります(笑)
なのでマルチピッチでもスタカットはつるべの実力はないってことかな?
■ 何が危なかったか?
スタカットどころか、クライミングシステム自体を理解していない、かもしれない。
命の危険にさらされました…
1回目の沢登りです。芦川横沢。
これはロープが交差して、「ロープが交差している!」と後ろから叫ばれましたが、どうしたらよいのか?を指示されなかったので、どうして良いか分からず、滝つぼ付近の核心部で、音が聞こえないので、結局、自分で解決しましたが…
どう解決したか…? エイトノットに結んだ、メインロープをほどいて、また結びなおしました…
つまり確保ゼロです。
初心者には、くれぐれも命綱であるロープをほどいてはダメだ、ということを最初に教えておいた方が良いと思います。
私はそんなことはつゆ知らず…ロープが交差することも良くあることですが、それをどうしたらいいか?も知らず…
岩の側面をはつっている時、トラバースでロープが交差しても、ロープは落下を心配してパツンパツンに引かれているので、くぐれません…
いまだにどうしたらよかったのか分かりません(汗)。
それにそこは、かなり核心部だった。
何しろ
・ホールドはアンダーで
・スタンスは足半足分、そして
・体重がかかる支点はナチュプロ…で、かつ
・落ちたら下は滝ツボのトラバース
ですよ、直登ではなくて…。誰も助けにこれない。
もう、ホントにあれは危険だったと思いますね。ああ、生きてて良かった。でもこれはベテランと行ったはずなのです。
ときどき、ベテランガイドも岩初心者を岩から墜死させています。セルフを取れ、と言ってセルフ解除してしまうなんて、よくあるらしいです。
初心者向きの講習には、そういうノウハウがあるのではないか?と思うのですが、私はそれを受けていません・・・超心配。
■ 無知ゆえの危険
それで危機感を持ち、必死に自分で勉強しましたが(本で)、でも、それだとポイントを押さえてある訳ではないので、何か重大な知識に欠落があり、とんでもない目に合ってから、体験で学びそうで怖いです・・・。
垂直に登る岩登りはまったくやったことがありません。
ついこないだ、ヌンチャクをかけながら人工壁を登って、それがマスタースタイル、ということを知りました…。そんなことも知らないワタクシ・・・大丈夫なんかいな?!
私のクライミング経験は、アイスに偏っており、アイスはバーチカルはトップロープ、ルートは基本セカンドです。リードはこないだやりましたが、クライミング力に不安があるので、本番ではできないので、やっぱりセカンドの確保はしない。
という訳で、結局、今のボトルネックはクライミング力?となってしまいますが… 何しろクライミング力が上がれば、リードができ、そうなれば、セカンドを確保するニーズも出てくるので。
まぁ今は課題はビレイです。リードのビレイ。セカンドとしても資格に達しているかどうか・・・。
■ こんな具合に学んでいます・・・
そういう具合なので、すごく不安です。不安が払しょくできないので、岩に積極性が出てきません。
しかし、都岳連の岩講習に出た人を観察したら、マルチを習っているわけではなく、トップロープで登っては、ガンガン落ち、「テンショーン!」と叫んで、降ろしてもらう、を基本形にしているようで…それでは全く何もわかっていないに等しい。私より何もわかっていない。
マルチでは、ビレイヤーのセルフビレイは、パーティ全体の最終的なアンカーとなる重要な支点です…
これは、『バーティカルリミット』という映画を見て、恐怖の理解をしました…
父と兄、妹の3人パーティで登っており、リードが父親、セカンドが兄、そして、妹が最後でビレイにカムを3つ取っています。
すると、上部から人が落ちてきて、父親が巻き添えを喰います…。まず父が落ち…ランニングに取っているカムが抜け…、兄が落ちます。
最終的に、ビレイヤーの妹の3つのカムに3人全員がぶら下がることになります。 そして一つが外れる…
父親が兄に「落ち着いて。ナイフを出せ。ロープを切ろ!早くしろ!お前は妹を殺す気か?」と急かします。
兄は悩んだ末に、次のカムが外れる前に・・・父親を繋いでいるロープを切断。妹は「やめて!!!」と叫ぶというシナリオ。 父は落下して死に、二人は生還する。
信頼できない支点に、パーティ全員がぶら下がるという設定はこの映画でたびたび出てきて、そのたびにロープが、切られます…ああ~考えただけで胃に悪い。
クレバスからのレスキューでは、雪に刺したアンカーのピッケルが抜けます…自分の踏ん張り以外、アンカーがない…ああ最悪。
しかし、改めて考えてみたら、ショートロープなんて、誰かが落ちたら同じ状況になるんでは?何が安心なんだ???
結局、スポーツクライミングは支点強度が安心なので、安全なのです。
となると、私がすべきことはスポーツクライミングのルートで、ロープワークを安全な状況で学ぶべき?
大体落石があるようなルートで、もしセカンドが落石に当たって気絶でもしたら・・・リードしている人は一体どうしたらいいのでしょう??? 超・謎です・・・(--;)
■ 岩登り講習って何を教えてくれるの?
ただ、岩登り講習の経験者でも、リードとトップロープの違いが分かっていない人に会ったことがあります。
一体、岩登りの初心者講習って何を教えてくれるんでしょう???
私は終了点に着いたら、何はなくともセルフビレイ。(メインロープと自分のスリングで。)
でも、普通に岩登りする人は、それを知らない人も多い。…のにびっくりです。
要するにショートルートで終了点についたら、テンショーンと叫んで降りるだけってこと???
私に必要なのは、マルチピッチの初心者講習なのかなぁ…
まだヌンチャクは持っていません。なぜなら、ヌンチャクを掛ける必要があるルートの経験がないからです。回収専門。ジムのリード壁はヌンチャクがすでにぶら下がっているので…。
というわけで、クライミングについては大混乱中です。
ただ、ハッキリわかっているのは、クライミングの愉しみを全然知らないってことです。
はぁ…こんな私は一体何をしたらいいんでしょう…???
Monday, March 17, 2014
御坂山岳会 ビーコン講習
三国峠から富士山 講習に使うには惜しい快晴! |
昨日は会のビーコン講習でした。
内容:
・ビーコンによる探索
・プロービング
・ほり出し V字コンベア
・引きあげ法
・雪上支点
ただもう雪が固く、訓練には適していなかった。
来年は1月の入笠山くらいが適地かもしれない。
■ 一緒に登る人とやらなければ意味がないセルフレスキュー
アバランチトレーニングは、正直な所、私は今年本格的な講習会を済ませたばかりなので、内容的に目新しいことはなく、すでに学んだことでした。
ただ、山岳会のにも出たのは
セルフレスキューは一緒に登る人と知識を共有していなければ、意味がないから。
つまり雪稜バリエーションのための投資です(笑)!
私は何度も言っているようですが雪稜がしたいのです!
それが理由で1月に2万5千円もの高額な講習会を夫と二人で受けたのですから。5万円!!
夫が一緒の山で、雪崩の危険があるところに行くかどうかは分かりませんが、去年のGWは仙丈ヶ岳に行ったし、今年は唐松岳も行きたいし・・・、八ヶ岳だけでなく、谷川方面や北アにも初級の山とはいえいくなら、やっぱり必要かもしれませんね・・・、というので出たのでした。
今年はGWの雪稜は鹿島槍鎌尾根が予定されています。もうコレが終わったら、あとは夏に入ってしまい、私にとっては、夏と言うのは山が休み、って意味です(笑)
ああ悲しい・・・今年は講習会に貴重な土日が食われ、雪稜は全然充実していません(><)
■ ビーコン探索
プロービング中 |
ビーコンは一個だけあっても意味がない。しかし、二人とも埋まってしまう場合でも、二人とも身に着けていた方が、他のパーティに探してもらいやすくなる。
そして、探す側からすると、3アンテナのを使っていて欲しい…シングルアンテナビーコンは見つけにくいのです。
パーティで捜索する際に重要なのは
1)まずデブリなどの埋まっていそうな地点まで走って行く
2)ビーコンをサーチモードにする
3)おおよその見当がついたら、プロービングする
4)谷側1.5m下から掘り出す
という手順が
しっかり頭に入っており
そして
・デブリ、雪崩の屈曲点、岩陰を探す
・遺留物はその場に置いておく
・ビーコンには癖があるので使用によくなれておく
・プロービングは効率よく
・ヒットしたプローブは抜かない
・顔や頭を傷つけない
・何はなくとも気道確保
という注意点が頭に入っており
そして、それらが全部、
大急ぎで行わなければならない(15分以内)、
ということではないでしょうか。
私が参加した、労山の第21回雪崩講習会では、3人のパーティで探索し、時間内に発見する、という練習で、リアリティがよりありました。一人が見張り、一人がビーコン探索、一人が堀り出し。
こうした講習は、机上講習の重要度が高いと思います。知識が行動に反映される率が大きい。例会を机上講習とセットにしたらいいのに。
(私は地図読みも机上講習が成否の半分を決定すると思います。磁北線をアウトドアで引く時点でもうダメ決定かと…。なぜなら実技以前に、準備で地図がだいぶ頭に入っていると行動が違うからです。)
■ 登山者にはプローブよりビーコン?
でも、登山をする人には、あまりアバランチトレーニングは要らないかもしれない…??
もっともありそうなシナリオは、バックカントリースキーヤーとかぶる山で巻き添えを食うというもの。
まさに今年初めの立山、真砂岳の雪崩遭難の例です。
(・・・となると、プローブよりビーコンを先に買う方がいいかも(笑)?)
なぜなら、冬山登山は基本尾根なのです!
(でも最近アイスもやるけど…。アイスは源頭部で雪崩があることがある。しかし、基本的に狭いルンゼを詰めているはずで、小規模だが逃げ場がない雪崩で、大規模な表層雪崩とは性質が違う…したがって対策も違う気がする・・・)
尾根を歩いていたら雪崩はほとんど心配ない。
というか、ルートファインディングで雪崩地形を通らないようにするほうが重要。
■ 引きあげ法
私は3分の1の引き上げシステムはすでに作れるのですが、1分の1、2分の1、も習いました。
というか、1分の1とか、2分の1では、絶対に引きあがらないのを確認しました・・・(^^;)。
3分の1引きあげは、
・ムンター(半マスト)
・クレムハイスト
で山岳総合センターの講習会では教わりました。私はこのシステム、遭体協の隊長に習ったのです。
今回は
・プーリー (ペツルミニトラクション)
・プルージック結び
でやりました。私は講習会で教わった方法が優れていると思います。理由は
・ミニトラクションを持っている人はほとんどいない。
・プルージック結びは、上下どちらにも動くが、クレイムハイストは方角があり、今回のように一定方向にしか引きたくない場合は、より信頼が高い。
からです。
ムンターの欠点は
・ロープが痛むこと
ですが、レスキューのような緊急時にロープが痛むことを言ってもしかたありません。
緊急時はムンター。プーリーなんて遭体協でなくては持っていないです。
岩登り中のセカンドの確保や懸垂下降など、平時で確保器を使えばより信頼性が高い、というときに、ムンターを使う必要はないと思いますが、非常時であるレスキューではムンターでいいと思います。
やっぱり、講習会は一つだけ覚えておくならこれだけ、というこれぞという技術を教えてくれていると思う。(どうせ一つ以上教えても使えないでしょうし…。実は小屋で、この技で洗濯物を干していました・・・ーー;)
ATCガイドをミニトラクションの代わりに使えないか?と思っていたら、やってみたらダメだった・・・。うーん、ロックは当然するけど、ロックしすぎて引きたいときに解除できない・・・。けれど、発想は正しいらしく、ここにシステムの画像があった。 もう一度やってみようかな?
■ 面白かった雪上支点
面白かったのは、雪上での支点作りでした。
アンカーは
・土嚢袋アンカー
・ピッケル (横埋め)
・メインロープで流動分散を作る方法
・枝
・生枝
雪に埋める場合はすべて、プラトー(台地=土台)の強度が重要です。プラトーは踏み固めて作る。
・プラトー 1m×50cmくらい 30cmほどの深さ (踏んでも30センチ深しか固まらない)
です。土嚢袋は一つ入れておけ、と実は言われていたんでした。どこで言われたんだっけ?
ピッケルの横埋めは、スタンディングアックスビレイより安心感がありますが、絶対に残置したくないですね(笑)
そして、枝。枝と土嚢袋は、テント泊の時、ペグ代わりにしていたのを大きくした感じでした。これなら残置OK(笑)?
今回は雪がとっても締っていて、湿雪だったので安定感バッチリでした。
参考サイト : http://hakuhohkai.sakura.ne.jp/2005/05sotai/05sotai.html
■ メインロープで流動分散
スリングがない場合に、
メインロープで流動分散を取る方法
も面白かった。
固定分散では、普通はオーバーハンドで固定点を取る。
これは流動分散で、全体を大きな輪にして、インラインフィギュアエイトノットで輪を作り、支点と支点の間を流動分散して、ビナにまとめる。
インラインフィギュアのエイトノットはしばらくやっていなかったので、作り方を忘れてしまっていた。
こんな用途があるとは!
今度暇な時に練習します。
■ 柴&小枝を寄せ集めてアンカー
これは、デッドマン代わりに、柴や枝を寄せ集めてアンカーにし、雪の中に埋める方法です。
いわし
いわしってのは要するにムンターだな。
だってイワシを2回すると、クローブヒッチなんだもん。
(どうも、今検索したら、群馬のほうの方言らしい・・・)
■ 立木(生枝)を束ねて、アンカーに使う方法
これは、雪の摩擦を使うわけではないので、無雪期にも使える技。
だけど、立木が合ったら、幹から取るほうが・・・と言えなくもない(笑)
でも、幹から取れない場合もあるかもしれないから、覚えておくとい良いかも???ハイ松とかでとるのかなぁ?
最低3点からとることが条件
です。
参考サイト: http://www.yamanakama-sirius.org/oyakudachi/gijutsutext/Yukiyama/yukiyamaText.htm#02
縦走路で支点がないときに、どうやって支点構築したらいいのか?が悩みだったので、自然物を使って支点を作るのはとても知りたかった。
での、とりあえず、支点構築のためのロープワークがとても面白かったのでした☆
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