もう辞めてしまいましたが、1年間の講習で大町の山岳総合センターのリーダー講習に出ていました。
そこで懸垂下降時のロープ連結は、2種類学びました。
1) オーバーハンドノット2個
2) スクエアノット
しかし、先日は初心者のためのアイス(ルート体験)で、50mロープ一杯の懸垂下降をしたとき、
3) 丸めたエイトノット
で学びました。
さらに、つい先週末は、初の岩デビューで2ピッチのマルチを懸垂下降で降りてきましたが(セカンド)、ロープ連結は、
4) 丸めないエイトノット
でした。 まぁ丸めるか丸めないかは簡略化して、エイトノットでまとめるにしても、3つ選択肢があります。
1) オーバーハンドノット2個
2) スクエアノット
3) エイトノット
一体どれがいいのでしょう?
ノットは要するに
・決してほどけない
・ほどきたい時には解きやすい
・角にひっかかりにくい
方が良いです。あとは、本人が結びやすく、間違えにくいもの。
■ 海外の本
私は英語が読めるので、海外の本も日本の本が手に入らないとあれば、読んでいます。
この本は登山初心者の頃、ずいぶん前に買ったのですが、当時はあまり必要なく、最近になって「役立つ本だなぁ」と思っています(笑)
で、まぁ当然ですが、懸垂下降を教わったら、ラッペルの項を見ます。
ラッペル、ラッペルと…
するとこのように、オーバーハンドでの結びが載っています。
要約すると、
・40cm~60cmの末端を残せ
・オーバーハンドベント1個で結べ
・バックアップにもう一個オーバーハンドベントを作っても良い
・オーバーハンドノットとエイトノットを混在させるな。失敗が知られているため。
・エイトノットでもよい。オーバーハンドノットより、ほどきやすいことが知られている。
・ダブルフィッシャーマンは、強固だがほどきにくいことで知られている
オーバーハンドの理由は、ノットが回転して、岩角に引っかかりにくいためだそうです。わざわざ図で解説してあります。
このサイトでは、すでにオーバーハンドノットでの懸垂下降が海外ではスタンダードだと紹介されています。
http://blogs.yahoo.co.jp/sanjc2004/12419678.html
http://blogs.yahoo.co.jp/sanjc2004/3983731.html
結び目が反転してほどけた事故・・・なんて嫌ですね!
■ 私が欲しい山仲間とは…?
普通初めてパソコンを買うなら、古い中古のパソコンからスタートすることは少なく、今出ているパソコンの最新のものを欲しいと10人いたら9人はそう思うでしょう。
それと同じで、初心者にロープワークを教えるとき、教える人は、もっとも新しく確実な技術を教えようとするでしょう。
だから、私は山岳総合センターのリーダー講習で学んだことは、たぶん、古くから山をやっている山やである先生たちが色々相談の結果、今教えるなら、これだ!というものを教えてくれていると思います。
ただこういう風にいくつも選択肢があるならば、正解を求めようとすると、どうしてもやってみないと分からないってことになります。
試してみなければ正解は分からない
ってわけですね。
で私が欲しいのは、こういう場合に一緒に楽しみながら、試行錯誤をしてくれる山仲間です。
まぁ懸垂下降くらいは一人でも試せますケド…。
わたしが求めているのは、そういう山好きたちです。一方的に正解を教わるつもりの人は、こちらから願い下げだし、一方的に教わる気も全然ありません。
■ 山は4本立て
山はやっぱり
(技術) + (仲間) + (独学) + (自主山行) = トータル山力UP
の4本立てだと思います。
私は技術を学ぶには、やはり技術を売り物にしている人に教わるのが順当なんではないか?と思います。
私はエイトノットを教えられますが、だからと言って、教えることに責任を持つつもりはありません。けれど、有料の講習では教えることに責任を持ってくれると思います。
このブログも出来るだけ正確を帰すように書いていますが、書いてあることは当然ながら自己責任で利用されるものと期待しています。私も他のネット情報はそのように使っています。
■ 山岳会はプライドが高い
どうも山岳会と言うところは、入会者が
・技術だけ盗んで、恩返しせずに出て行くんじゃないか?
と心配しているところのようです…(汗)
しかし、昨今山岳会と言うところは、低落が激しく、
・盗んでもらうような技術があるか?
という点において大いに疑問がある状況になっていますよね(笑)。
(これは別に今お見合い中の会のことではありません。一般論です。念のため・・・。)
■ 文化が違いすぎる
今、若い入会者がいなくて嘆いているのは、技術がないためではなく、単純に文化が合わないためです。
たとえば、私が最初に入った会社は、朝からラジオ体操があり、社歌斉唱し、社員食堂は2000人くらいいる会社でランチは餌のごとく並んで食べる会社でした。もちろん制服が会社から支給です。
私は転職して外資に行きましたが、外資では完全に個人プレーで朝早く行って夕方早く帰っても何も文句は言われません。デスクは完全独立ですし、一日誰とも話すことなく会社を去る日もいっぱいありました。制服はなく、スーツをきっちり自腹で来ていないと仕事のやる気がない人と思われて終わりです。
平たく言うと前の会社は なぁなぁで競争がなく優れた人は出る杭は叩かれる社会でしたが、よく言えば上下関係が確立していて伝統も生きていました。後者の会社は競争社会で優れた人の集まりでしたが情には欠けるところがありました。誰かが辞めても気が付くのは一週間後みたいな感じです。
それくらい文化が違うのです。
今の時代の文化の人に自分の時代の文化を押し付けても嫌がられるだけです。
ちなみに会社組織で言うと、今人気がある会社はみな自由で、さらに団体のために自己犠牲を強いられるというより、自分が楽しいことをやっていたら、結果としてチームが元気になったという好循環を持つ会社です。
■ 技術は求めていません…
私は山岳会には技術は求めていません。
技術を求めるなら、講習会でしょう。
何しろそれが技術を伝達する場、と公言しているのですから。
ただ講習会は一時的な集まりなので、学んだことを定着させる場が必要です。
■ では、山岳会に何を求めているか?
それでもさすがに団体行動で山行での自由度が下がる代わりに、
(山歴4年の私以上の経験) と (楽しい山仲間)
くらいは求めています。
(体力)、(判断力)も、山では重要なものですが、これは資質に大きな個人差があるため、自分より優れているかどうか、というのは気にしていません。
というか、気にしていたら一緒に行く仲間がいなくなると、最近気が付きました(笑)。
「自分のケツは自分で拭けるやつじゃないと!」とよく先輩が言っていましたが、私は山でも人生でも自分のことは自分で決めますし、逆に決めないと気持ちが悪いです。
という訳で、探しているのは
・登山に興味があって
・探究心旺盛な
・楽しい仲間
って話題でした☆
■関連記事
ラッペルでのロープ連結②
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/01/blog-post_4967.html
懸垂下降の復習
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/05/blog-post_29.html
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