Wednesday, January 15, 2014

Love山の本

■ 本好き

私は山の本大好きです☆ 

というか、山の本以外にも本が大好きで、私が破産することがあるならば、それは本代でしょう・・・アマゾンでは購入した過去の本の総額が出ますが、見るのも恐ろしいほどです・・・

山の本ですが、ガンガン買っていては山に行く費用そのものが無くなる…という矛盾に陥らないために、主に図書館を利用しています。

先日の広河原沢左俣は、トポを用意してくれていました。 

トポ・・・そうか!アイスクライミングでもトポが必要なんだ!と急に開眼し、出典を訪ねると『チャレンジアルパイン』ということでしたので、さっそく借りに行ったわけでした。

トポ、沢登りの時に2万5千の地図にトレーシングペーパーを重ねて自分で手作りしようとしてみましたが、挫折しました(汗)

そのトポによると8m滝とある滝は、『八ヶ岳研究』では12mでした。ホントは、どっちなんだろう?!

なんか4mもの差は看過できない差に感じられるのですが(笑)  

■ 返却した本

今回返却したのは次のような本です。




と 『八ヶ岳研究 下』

■ シプトン

エリック・シプトンは イギリスの探検家です。まだ登山が探検的であったころの偉大な登山家。

下記はシプトンの言葉です。
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人生の絶頂期に、自分がいちばん願っていた領域で活躍できた人は幸せである。

近頃の激動の世の中では、今日価値があるものも明日は無意味なはかない夢と化したりするのだから、とにかく機会があるうちに精一杯生きようと考えるのが良いといえよう。

うんと満足する人生を送ることより、もっと価値があっていつまでも変わらぬ価値をもつものなど他にないだろう。

結局のところ、どんな運命になろうと、どんな天才が来ようと奪えない宝があるとすれば、それは自分の生き方に満足したという経験だけだ。

一瞬でも永遠に記憶される貴重な体験をした、という事実は何物にも代えることができないのだ。
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シプトンが生きたのは1907年~77年であり、2014年から見ると半世紀以上前です。確かに20世紀は激動の時代でしたよね。鉄道ができたのも、飛行機ができたのも、電化もこの時代で、まさに鉄と石油の時代。

それと比べると今日は情報化時代と言われています。時代の変化は、さらに加速し、ドッグイヤーです。

こういう時代においての処世術をシプトンなら、何と言うのでしょうか・・・ やはり、”うんと満足する人生”が、もっとも良い人生だ、とやっぱり言うのではないでしょうか?

もちろん、登山者にとってはうんと満足する人生=うんと満足する登山(笑)

最近よく、良い登山とはなんだろうか?と考えるのですが・・・やっぱり”自己満足”ではないでしょうか?

自分が登山の何に価値を見出すか・・・それを突き詰めるのは登山者本人でしかありようがありません。

他者評価という視点を入れると翻弄される結果に終わると思います。上には上がいるものだからです。

■ 『八ヶ岳研究』

この本、古書なので・・・見たかったら図書館まで行かないといけないのが大変です(汗)

とりあえず、今後見たくなった時のため、目次だけ拾っておきます。

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・阿弥陀北面
 北陵 最も容易
 北壁 登攀ルート
 北西稜 すっきりとした岩稜登攀が味わえる代表的リッジ
 西稜 登行少ない 静かなルート
 中尾根 樹林に包まれた尾根
 南陵 ほとんどバリエーションの面影がない

・広河原沢
 第一ルンゼ、第二ルンゼ、第三ルンゼ 第二ルンゼが本谷の本流
 正面壁ルンゼ
 左股 手頃な小滝が連続
 右股 つめが頂上に達していない

・立場川奥壁
 龍頭峰Aリッジ
     Bリッジ
 左ルンゼ
 中央ルンゼ
 右ルンゼ
 右尾根
 
・立場川
 本谷    もっともポピュラー 無雪期初心者可 積雪量が多いので初冬向き
 がま滝沢  入る人が少ない
 のろし場沢 入る人が少ない

・地獄谷
 本谷 初心者向き
 赤岳沢 中級者向き
 天狗尾根 初心者向き
 上ノ権現沢 中級者向き
 旭岳東稜 上級者向き
 権現沢 上級者向き

・積雪期の一般コース
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■ その他の本の感想

ヤマケイの技術書2冊はとりあえず目を通すべき本でした。 こういう技術書はレファレンスなので、山道具屋の片隅にでもカフェコーナーがあって、そこで見れたら十分なのですが・・・(笑)

山ごはんの本はペミカンの作り方が載っていました。 一回は作ってみたいペミカン。おいしいのでしょうか?全体にオシャレなレシピが多かったです。私はあんまり食事に凝るタイプでないので、作りそうになかったです(笑)

マイヒットはまたぎの本です。 

山のヒーローはまたぎに決定!って感じ。山でかっこいいのはマタギのおじさんみたいな屈強な男性です!やっぱり生命力がすごい。 現代では実社会では稼げる男が生命力抜群の男性ということになりますが、山ではより原始的なスキルが求められますね~ 。

まぁマンガ『岳』でも久美ちゃんが、三歩さんのことを称して「石器時代なら考えるけど」とか言ってましたっけね。

すぐ真似はできなくても、すごく参考になることが書いてありました。観天望気や山の機嫌の伺い方など。

■ 『チャレンジアルパイン』


 
アマゾンでは15000円なんて法外な価格が付いているチャレンジアルパインですが、図書館にありました。(よかった~)

今回借りたのはこれ一冊だけです。ホントは甲斐駒の本も借りようかと思いましたが、正月直後以外、手におえそうにない山なのでやめときました。

手におえない山を夢見ても仕方ないので。甲斐駒君はしばらくお預けです。

とりあえず自分でも行けそうな(女性の友達とで行けそうな)初級のバリエーションを探してみなくては、というので『チャレンジ・・・』です。

■ シュイナード & 『最新アルパインクライミング』



山の先輩がシュイナードの『アイスクライミング』を貸してくれました。これ、昔の技術書ですが、めっちゃ面白いです。

基本的にアイスを登るテクニックについて詳述しています。道具は古いのですが、書いてある内容が古くないのがすごい。

やっぱり登る、歩くという行為はシンプルなので、基本的なところは変わらないのかも・・・ただ道具はすごい進化です。このシュイナードさんがリンクスやクォークを持ったら、一体どうなるのでしょう?!
って感じです。

アイスは”金で登る”と言われているので、まま地で行く感じで今年は道具にだいぶ投資してしまいましたが(計算するのが恐ろしいです・・・汗)、スゴイ山ヤさんも道具の進化を受け入れる姿勢は必要なんじゃないかしらと読みながら思いました。

プアな道具で登った方がエライという価値観は日本のマタギに通じる価値観なんだろうなぁ・・・いやマタギはすごい人種ですが・・・マタギは冬の沢=アイスは、避けていそうです(笑)

『最新アルパインクライミング』 これはとっても良い本です!! 最初にこれを買えばよかったなーと今更ながらに思っています。

というわけで今日は読書が楽しい一日です。 






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