このブログを読んでくださっている読者の方から、こんな情報をもらいました。
破断強度です。
こちらのリンクにエーデルリッドのロープでの破断荷重実験データが出ています。
http://rescue-guide.com/cgi-bin/techo/tboard006.cgi
破断=ロープが切れる・・・ああ~怖いですね~!!
これによると、エイトノットの方が強度があります。
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2)懸垂下降用ロープの結び方として「同一方向からの連結」
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2)懸垂下降用ロープの結び方として「同一方向からの連結」
ァ)オバーハンドノット
ィ)エイトノット
で結びあわせた場合の強度の変化(テストは同社のロープ「Live Wire Dry」での実験結果の数値です。)
| 直径7,6mm
結び目なし ;破断荷重 1300dan
ァ)オバーハンドノット ;破断荷重 500dan
ィ)エイトノット ;破断荷重 750dan
|| 直径8,0mm
結び目なし ;破断荷重 1800dan
ァ)オバーハンドノット ;破断荷重 550dan
ィ)エイトノット ;破断荷重 900dan
||| 直径8,5mm
結び目なし ;破断荷重 1900dan
ァ)オバーハンドノット ;破断荷重 600dan
ィ)エイトノット ;破断荷重 1000dan
結び目なし ;破断荷重 1300dan
ァ)オバーハンドノット ;破断荷重 500dan
ィ)エイトノット ;破断荷重 750dan
|| 直径8,0mm
結び目なし ;破断荷重 1800dan
ァ)オバーハンドノット ;破断荷重 550dan
ィ)エイトノット ;破断荷重 900dan
||| 直径8,5mm
結び目なし ;破断荷重 1900dan
ァ)オバーハンドノット ;破断荷重 600dan
ィ)エイトノット ;破断荷重 1000dan
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー上記サイトより引用
しかし、たとえば、連結によく使われる、ダブルフィッシャーマンや、スクエアノット、バタフライノットのデータはないのですが、なんでなんでしょう・・・
オーバーハンドノットも一重のようで、バックアップなしだから、なんとなく破断に弱そうなのは理解できるというか・・・
もう一度、様々なノットで強度実験していただきたいものです。
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3)の「結び目の反転は起こりませんでした」という結果は、チキンと締めて「殺して」いればということですね。そして、いかに正しく結ぶと言うことが大切かと言うこととにつきます。(ひねりが入ったりしないと言うことです)
データはデータでしかないのですが・・・基本は、いい加減に結ばないということにつきるように思います。
データはデータでしかないのですが・・・基本は、いい加減に結ばないということにつきるように思います。
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と、このサイトにもありますが、エイトノット、何気に、きちんと結べない人は多いです。
講習会でも一回目の扇沢での雪上講習では、私はエイトノットを練習して行き、エイトノットが結べた唯一の人でした・・・。
エイトノットは作る時輪を2回捩じるので撚りが発生しやすいと思うんですよね・・・
でもまぁ、アンザイレンの時のエイトノット、キレイに結べていない人をたくさんみましたが、別にハングドックで困ると言うことはなさそうでした。
山の先輩も、結び目は「オレ、汚い・・・」と言っていましたが、まだ生きていて死んでいません。(ロシアンルーレット状態なのかもしれませんが・・・でもそんなこと言ったら、普通の人だって、生きていること自体が奇跡ですから、人類みなロシアンルーレットの勝者です。 私の弟は、私が26、彼が24の時に、飲み会でのみ夜遅く寝て、朝起きたら冷たくなっていました。そういう事もありますからね。)
とまぁ、ロープ連結は、やっぱり数メートルとかいうレベルの懸垂下降で色々試してみて、
A) 自分が最も早く、間違いなくきれいに結べる、というノットを選ぶか、
B) 岩でやるなら岩角があるのか、状況を見て判断するのか、
そういう試行錯誤をパートナーと一緒に一度やってみるべきですね。 こういうものはザイルパートナーと情報を共有しておくことが大事である、というようなことなのではないかと思います。
絶対に8じゃないとヤダ、という人がいたら、エイトノットに合わせてあげられる、というのも思いやりかもしれませんし・・・。
山岳総合センターでは、人工壁からの17mラッペルで、私はスクエアノットで降りました。
■ とりあえず教わったラッペル(懸垂下降のこと)
別記事にしようと思っていますが、山岳総合センターのラッペルは、
ATCによるハイフリクションモードでのラッペル で、 バックアップつき、で、エクステンションあり、です。
でも、一斉に同じのを教わるのはそれでしたが、4名チームに分かれての時は、私は講師の村上先生に「エイト環で降りていいですか?」と聞いてエイト環で降りたりしました。 高橋講師の時は、ローフリクションモードで降りました。一回カラビナ懸垂もしたような気がします。色々な手段を試してみたかったので…。先生方はおおむね、そのような試したがりの人に好意的でした。
6月のロープワーク講習会では、カラビナ懸垂でムンターが外れたときにどれくらい衝撃がかかるか、公園で参加者全員が体験しました。
バックアップは、教わりましたが、結局バックアップはしないで降りることになりました。
というのは、バックアップがあるとフリクションが大きすぎて遅いのと、バックアップでぶら下がった場合、その解除はプルージックでの登り返しになりますが、それがまた練習が必要なスキルで、登り返せるか?というと返せないのでは、あまり意味がなく、現状ではセカンドで降りるなら、下から先輩にロープを引いてもらっているほうが安全だからです。
またトップで降りるときも、自分で降りれると確信が持てるので、バックアップの必要を感じない、というのがあります。懸垂で手を放してしまう、というのがアリエナイと思えば、バックアップをわざわざしようと言う気持ちになれません・・・(よくないのかな?)
初心者にとっては状況的にバックアップが必要なほどのシビアな懸垂が出てこない、というのがあります。
■関連記事
ラッペルでのロープ連結①
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/01/blog-post_1180.html
懸垂下降の復習
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/05/blog-post_29.html
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懸垂下降ですが、整備されたゲレンデでの練習が多いと、そのように感じるかもしれませんが、実戦ではバックアップは必要だと思います。「セカンドで降りるなら」とか「シビアな懸垂が出てこない」とかを理由にするなら、何のために技術を学んでいるのでしょうか。
ReplyDelete普通の状況であれば、手を放してしまうなんてことはありえませんが、頭に落石が当たって一瞬でも気を失えば、それは終わりを意味します。頭でなくても落石がどこかに当たれば、両手を放して対処する必要もあるでしょう。仮にバックアップでぶら下がってしまっても、登り返す以外に下降を再開できる可能性もあります。着地点までのロープの長さがぎりぎり、落石も多いとなると、先に降りた人も落石を避けねばならず、セカンド以降の人の為にロープを引いて万が一に備えるといったことができないことも珍しくありません。
セットに時間がかかっても、下降が遅くてもいいのです。落ちてしまうよりは・・・
パンダさんがいみじくも書かれたように、”普通の状況” ”落石がかなりの確率である状況” では、対処法はそれぞれ全然違います。
Deleteだから結局ケースバイケースなのです。大事なのは、ケースバイケースに対応できる、原則を学ぶことです。 セットに時間がかかっても、下降が遅くてもいい、という状況においてはその通り。
そうでない状況ではそうでないのですから、普通の降りればいい。私の不満は、教えてくれる人が、原則を教えずに手順だけ暗記の 受験勉強と同じ方法を取ることです。
原則は置かれた状況でいかに安全に下降するかでしょう。そうしたら、そもそもそこを懸垂する必要がないかもです。 懸垂下降は最後の手段。