■ お天気に合わせる
今日はこれ以上ない、美しいお天気で、山並みは美しく、朝の散歩でため息が出てしまいました・・・こんな日に山にいないなんて・・・。
人間側の都合のスケジュールではなく、お天気に人間行動を合わせるのが、山では肝心なんですが・・・残念なことに山梨は明日は雨の予報です。
お天気は要研究です。実は、猪熊予報士の講習会で学んだことをまとめたいと思ってすでに2週間って感じですが、アバランチと同じく、知識の復習が継続的に必要なエリア。
1)事故予防に関する知識
・お天気の知識
・雪崩れメカニズムについての知識
2)事故が起こってからの対処に関する知識
・アバランチギアの使用法
・救急救命法
・凍傷、低体温症などについての知識
事故に遭わないことを目指す、一般登山者にもっとも必要なのは、お天気と雪崩のメカニズムについての知識で、ビーコンやプローブを使いこなす方ではない・・・
そこのところは誤解しがちですね。 対処(つまりレスキュー)は、プロに任せ、絶対に雪崩に遭わない行動をするほうが賢明です。
プロが到着できない緊急事態に巻き込まれないとも限らない、という考え方もできますが、基本的に雪崩を予知して入山するような慎重な登山者であれば、雪崩現場に居合わせること自体が限りなく少ないはずです。
逆にいうと、居合わせたことが、”自分も運が悪ければ・・・”ということなので・・・。
■ クライミング能力
考えてみると、クライミング能力を上げることも、予防的措置かもしれません。
大抵の易しいルートは、クライミング能力が上がれば、さほどの危険がなく通過できるところ、です。
基本的にクライミング能力がある、というセリフは 5.12より上を指すので(^^;)、ジムのピンクのシールや黄色のシールで遊んでいる人は、”クライミング能力がある”と称することは憚られる実力ですが、それでも、クライミングジムに全く行っていない人より足さばきも、動きも良いです。
なので、結局、クライミングをしていると縦走路での安全につながります。
・・・というわけで、昨日は火曜日だったので、またボルジムへ行っていました。
こんな木のホールドが到着していた・・・
≪クラミングジムの上手な利用法≫
・クライミングジムでは、安全が確保されている状態なので、自分の限界ギリギリまで頑張る
・現場(ゲレンデなど)で困難だったり、敗退したりなど、で、克服したくなった課題をジムにリクエストしても良い
・ジムでは、考えずに一番楽なムーブで、その課題が登れるまで登り込む
・疲れるとき、それは正しいムーブでは動いていないことが多い。腕が疲れる=ムーブが正しくない。
・初心者は、優しい課題をラクラクでこなせるまで、量をこなすことが上達のカギ
・どんどん難しい課題に行く必要はない
ということをピラニアジムの人に教えてもらいました。 私は基本、アウトドアをエンジョイしたいと思い、なんだか登れないとマズイらしいというので、ジムに行っているので、どうジムのクライミングを外につなげていくか?をアドバイスされると、動機付けになります。
■ クライミングとヨガ
ヨガをしているせいで体が柔らかいので、よく「すぐ上手になるよ~」と言われますが、どうかな~?
あんまり関係ないような・・・(^^;) 私はクライミングセンスは、ごく標準、偏差値50の人です・・・。
ただ、クライミングジムに行っていると、ヨガをしたい!という人には、登山に行っているより頻繁に出会います。
どうも、クライマーは柔らかくなればもっと登れる!と思っているらしい・・・???
ので、一応ヨガの先生の立場から、アドバイスしますと・・・
クライミングは、猫背になります!
それは広背筋ばかり伸び、胸筋は縮んだ状態で開かないからです。そして、腰は丸くなります。クライミングが要求する動きがそういう動きだからです。
これは、ジムクライミングではとても顕著で、足で登る外岩主体の人は、鉛直のラインがないと落ちてしまいますので、姿勢のきれいな人が多いです。
なので、体をクライミングという、不自然な運動から回復させ、調整させる意味で、ヨガは自力整体ともいうくらいですから、良いと思います。
太陽礼拝A3回、B3回くらいがいいではないでしょうか・・・。ブジャンガやアップドッグなど、上半身をそらせるポーズも必須だと思います。 何しろ、猫背が・・・
■ クライミングにおけるヨガの効用?
そして、私の憶測ですが、世界的クライマーがヨガを愛好するのは、たぶん、ヨガが今に集中することを教えるからではないかと・・・
実は、私は高いところがまだ怖く、上のほうにいると、恐怖感で、登れる壁も登れません・・・
恐怖心はよくよく考えるとなぜ起こるのかというと、墜ちることを想像するからです。 目の前の壁に集中していれば、想像する、という余地がないはずです。なのでちゃんと集中できていない。
人間の場合、苦しみはホンモノと想像上のモノがあり、8割は想像上のモノで、私の恐怖感も想像上のモノです。
たとえば、私は握力が弱いのですが(片手17kg)それを知っていると、握れないのではないか?と思ってしまい、小さいカチ持ちホールドを見ただけで怖くなります。
が、良く考えると、まだ持ってもいない~(笑)
仮に猿がいたとしましょう・・・猿は自分の握力が〇〇だから××できない、などと考えるでしょうか?
考えないでしょう・・・そうすると、猿は自分の100%の力で常に行動するはずです。
人は動物と違い、知識があり、知識や想像力、その他、色々、知性が能力開発を阻害します。
たぶん年齢とか、体重とか、あるいは、性別とかもそうですね。あるいは、昔の自分、というセルフイメージから行動できなかったり、逆に過去の栄光、というセルフイメージから脱却できなかったりも、同じことです。
そういう風になっているよ、だから今だけを問題にしなさい、そう教えるのがヨガで、ヨガでは繰り返し今に集中するよう言われます。
これがなかなかできないんですが・・・。
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