Thursday, October 17, 2013

バテナイ義務はメンバーシップ

■ パーティ登山は実は上級編

個人で登る場合には問題にはならないけれど、パーティで登ると問題になるのが・・・

強さ

です。 強ければ強いほど、精神的負担は少ないです(笑) 

パーティ登山の場合、何が何でも

・足を引っ張る人になってはいけない

のが鉄則です。

というのは、

山行計画に遅れる=危険が増す、

ということであり、自分が遅れることはパーティ全体を危険にさらすということだからです。

もちろん、メンバーの足の速さ(遅さ?)を考慮して、1.5倍のコースタイムで山行計画が組んであれば、その速さで歩ければ問題ないわけです。

なので、パーティ登山では、山行計画のコースタイムを見て、

・自分で自分の参加適・不適を判断する力

が必要です。具体的には、標高何メートルを何時間で登れるか、一日何時間歩けるか、くらいは知っておかないと自分でも自分が歩けるのかどうか判断できません。

ちなみに標高差300m1時間くらいがノーマルな速度です。斜度にもよりますが。歩く時間は一日8時間くらい(遅くならず)歩ければ、問題なく一般的な登山に参加できます。

夏山では頻繁に「私でも歩けますか?」と聞かれますが、それは本人しか分かりません(--;)。
「あと何時間で○○に着きますか?」も本人にしか分かりません。

こういうわけで、参加する以前に自分の速度を知っている必要があります。

となると、ある程度山歩きの経験がすでにある、という必要がありますから、パーティ登山は実は、個人山行よりむしろ上級編です。

■ 共同装備の負担

パーティ登山では共同装備の負担があります。大抵は2~3kg程度で大した重さではありません。

しかし、問題は、担いだ結果、遅くなるという反比例の法則です。

ザックが重くなれば、遅くなるのが肉体の道理… なので、遅くなる=足を引っ張る、くらいなら、共同装備の負担を無理して多く持つはナンセンスです。

誰が何を何キロくらい持つべきか、その辺の総合的な判断は、リーダーが行います。

こないだの釜ノ沢では、私は一番弱いメンバーでした。

それは、あらかじめ想像できたので、できるだけ、軽量化して行きました。

■ 個人からパーティへ ステップアップ

そうこう考えると、やはり、最初は一人で山を歩いて、基礎的な体力や山登りの常識を身に着け、ある程度常識が育ったところで、パーティ登山に移行するのが、良いかもしれません。

最初からパーティ登山で、手取り足取り教えてもらう、ということになると、どれくらい自分がパーティに世話を掛けているのか?という理解がそもそもできません。

自分の足が遅いときに遅く歩いてもらって当然。その結果小屋に着くのが6時になってしまっても当然。

とまぁ、こんな具合にパーティ全体を危機に陥れても、そのこと自体に気が付かなかったりします。

個人で歩いていれば、このような場合、自分自身が怖い目に遭うので、教訓的効果バッチリです(笑)。

ところがパーティで最初から歩いていると、行程管理が人任せですから、いついつまでにどこに着くべきか?などの理解がゼロというわけで、ペース配分など考えること自体が皆無になってしまいます。

なので、自分が引き起こした失敗であっても、その失敗から学ぶということが、いつまでたってもできない・・・(><)

それが”考えない登山”と揶揄されるわけですね。

ちなみにガイド登山をいくら繰り返しても、考えない登山から脱皮できません。

■ メンバーシップ

今回は、私は、「メンバーシップというのはどう発揮すべきなのだろうか?」と思いました。

ゴマメが予想される場合、私はありがとうの気持ちを表して、お酒を持って行ったりします。

しかし、お酒は重いので、これで重くなって歩けないなら、本末転倒ですね。ひんしゅくモノです。

メンバーシップはリーダーの判断をサポートするためにあるのかなと思います。

そうなると、リーダーの思考を読み解く作業が必要になり、それが行程表を見ることかもしれません。

どれくらいのコースタイムを想定しているかくらいは、登山1年生であっても、手頃なガイドブックやヤマレコの記録と比べることで理解できると思います。

■ 岩登りの共同装備・・・まだ読み解けません・・・

今回は、私は岩登りの共同装備はちょっと読み解きができませんでした。

ロープ 8.5㎜  50m×1 
クイックドロー 8  個人装備0
カラビナHMS型 6  個人装備1
テープスリング 4   個人装備1

というのは、どんな意味なのか…カムは指定されていませんでしたが、結局マイクロカムを2か所ほど使いました。

私は支点はタイオフして、ビナを掛けるのしか習っていないので、ヌンチャクの用途がイマヒトツ分からないです。

ヌンチャク、カムを使わなかったらイラナイのかな…?

メンバーとしての登攀装備と、リーダーとしての登攀装備は当然違います・・・そこはとても難しいですね。

なぜなら、初心者がリーダーとしての登攀装備を持っても、基本的に使いこなせない道具はないものと同じだからです。

今週末はまた七倉沢での講習会ですが、前回ビナとスリング足りなかった印象があるので買い足したいですが・・・うーん、いくつ買い足せばいいんだろう???

・・・ホントに岩装備は何がどれくらい要るという考え方がよく分かりません(。




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