Saturday, October 12, 2024

登山の延長戦としてのクライミングが良く分かる動画

Aguja de l'S, Town-to-Town Speed Record (Jan 2024)

登攀技術そのものは難しくないが、リスクは高いということが良く分かる動画です。

日本の若い男性クライマーがやっているのは、登攀は難しいがリスクはゼロみたいなやつだからなぁ… いわゆるレッドポイント登りっていうのは。


Sunday, October 6, 2024

新時代のアンカー Simple sport climbing anchor スポーツクライミング向けアンカー

120㎝のスリングがいりますが、これはいいですね。

https://www.facebook.com/share/r/AXCdoNhDCEz3Bt29/

もらいっと。

ロープワークやノット情報は海外のほうが早いです。

日本国内はフォロー遅いですので、海外から情報を得ましょう。

この情報はこちらのガイド会社からの情報です。

https://riseandsummit.co.uk/

Friday, August 9, 2024

南海トラフ地震 8/8から7日間 最大の警戒 1437回中6回

 


具体的には、
・地震発生後に避難する場所や避難経路を再度確認する。
・地震の揺れで落下する危険があるものを移動させる。
・常に家族の居場所を把握しておく。
・家族との集合場所を確認し合う。
・避難時の持ち出し袋を玄関に置いておく。
・寝る時は枕元に靴や財布などを置いておく。
・お風呂に水を常に貯めておく。
といったように、皆様の状況に応じた準備をお願いします。

また、安全な地域に住む親戚など頼れる人がいれば、念のための避難も考えて下さい。

【追悼】平出和也さん、動画リスト

銀嶺の空白地帯に挑む カラコルム・シスパーレ ディレクターズカット版 PR動画



カメラマンが肝心の技術的なところを映してないので、技術が盗めない。

2)健朗さんの個人YouTubeチャネル


3)平出さんによる動画


4)平出さんの個人チャンネル


世界のトップクライマーも自分で宣伝しないと誰にも分かってもらえない、低知能軍団日本の登山界な時代。ご苦労されています。

5)関根さんの動画


6)日本山岳会のサイト


7)インタビュー動画


8) プロデューサーの和田萌さん(同性同名のキャバ嬢がいるので要注意)



■ 素人の解説を聞くなよ!

YouTubeには、閲覧数目当てのド・素人さんの動画がわんさか出ていて、広告費を払っているため、検索すると上位にランキングされます。

検索上位にランクインするのに、お金を払っているのです。

なので、名前すら間違った、トンデモ動画が出てきます。

そういうのに惑わされないようにしてください。

だれも北アの登山の安全を考えられなくなるわけ…

 ■だれも北アの登山の安全を考えられなくなるわけ…

小屋を運営していると、些細な人間関係のいざこざ…例えば、布団の畳方をA君には、こういわれたのに、Bさんに違うと言って直された、とか… 

  俺は悪くない、なんで俺が怒られるんだ…

と頭の中がぐるぐると、”俺は悪くないのに、悪くないのに…”

と、どうでもいいような些末な人間関係のごたごたに、長い時間、囚われることになるので、本来、小屋が考えないといけない

 登山者の安全

をどうしたら確保できるか?ということに考えが行かない。しかも、古くから小屋をやっている人は、

 私でも〇〇が登れますか?って??はぁ??そんなもんは、自分で考えるもんだ、

とか

 そんなことあらかじめ調べてこい!

とすら、思っている。

しかし、日本では、情報開示がされていないので、登山者のほうは、自分が登れるのかどうか?判断する材料がない。

いわゆる、

インフォームド・ディシジョンメイキング=判断材料になる情報を与えられた意思決定、ができない

ので、結局、いちかばちかになる。

ので、ぜんぜん、歩き方の指導、天候と計画の立て方の指導、登山者への注意喚起、そういったものができない。

小屋番の立場になると、朝食の片づけでバタバタしているときに、「すいません、〇〇への登山道って…」と質問しても、「今、忙しいんで」ということになる。

登山者からすると、サービスが悪い、となる。

■ この段階で、忙しいことが原因だ、と誤解してしまうと?

バイトを増やそう、ということになる。

バイトを増やすと、結局、山小屋は、登山者のためにある、というより、小屋バイトメンバーのための小屋になる。

つまり、そこで働いている人が下界並みの快適さを得るほうが優先される。

結果、登山者は、お客さんなのに、

 来ないといいなぁ…

みたいな本末転倒なことになってしまう…(笑)。

そうなると、小屋の経営は赤字化する。

■ 高衝撃な歩き方の弊害が積もり積もった登山道=浮石が多く、歩荷しにくい

そのような状態のところに、トレランの流行で、軽装のお客さんがしっかり踏み固められていた踏み石をも、高衝撃のランで動かす。

その動いてしまった踏み石は、見た目は踏めるのに、実は、ゆるくて動く、

そして、その緩くなった踏石をバランス感覚が衰えた、高齢の中高年登山者が踏む

バランスを壊す…

遭難

小屋番は、小屋の運営で、登山道の整備まで、手が回らないので、登山道は荒れに荒れ、浮石だらけ、となる。

お金を払ってくれる年配のお客さんは来ないで、通過のトレランの人ばかり…

トイレ代は安く、宿泊料は高額なのに、宿泊料が入らないので赤字

ということなんだろうなぁ…

 こんな大きな踏み石まで、動かすんですよ?トレランの人…反省してください!!

ということが、登山道を観察して分かった。

■ 歩荷道は、細かく刻まれて歩きやすくなっているモノです。

というのは、非常に浮石が多く、歩きにくかったからだ。これは、歩荷されていないな、と思った。

しかし、オヤジさんはボッカしている、というので、うっそ~と思い、劔御前小屋までの、同様の道を同じザックの重さで20分ほど歩いてみた。歩きやすかった。

ので、劔御前小屋はちゃんと歩荷していると思った。

つまり、歩荷の頻度が、トレランの人で荒らされる頻度より低いのだろう…

刻まれていない。

昔から伝承された、歩荷道はたいてい小さく刻まれているので、歩いていたら、すぐわかるんですが…雷鳥沢~奥大日~称名滝までの道はあまり刻まれていなかった。

…というか、むしろ、浮石だらけになっていたので、登山道の難易度としては、もともとより、上がっていると思うのですが…。

たぶん、昨今のトレランメインの登山者が石を浮かしてしまうので、それが積みあがって歩きにくくなっているだけなんではないかと推測。

私がいる10日でも、普通に歩いていたら浮かないような、大きな踏み石が浮いて、ぐらつくようになっていました。大日岳へのピストンの短い道ですら、です。

登山に来る、みんなの歩き方がとっても高衝撃だからだと思うんだけど、違うのかなぁ。

一般的に指導されている、山を荒らさない、低衝撃の歩きは、全くこの登山道では行われていない、ということだろう。

というか、北アは、トレラン風にカッコつけた登山者ばかりだったぞ??

じわっと歩く山ヤ歩きをしている人には、一人しか会わなかった。

みんな歩きが下手くそなのに、スピード自慢ばかりで辟易。早いことがエライわけないでしょ。

参考:適性な歩荷量の計算 https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/12/blog-post_31.html

Thursday, August 8, 2024

称名滝~大日岳~室堂 ルートの体力度&困難度

 ■ 称名滝~大日岳~室堂

お客さんに、かなりこの道の安全度を聞かれました。

みなさん、急だというので不安みたいですね。

不安な場合、急な登山道は登りに使うほうが安全です。

下りに使う場合は、身長に後ろ向き降り、をしてくださいね。

■ 体力度が高い → 1泊にする

仮に称名滝から、大日小屋まで一日とすれば、標高差2000近くを一気に一日で上がることになるので、体力度は高いです。

富山のグレーディングシステムは、長野と同じようですが、前提にしているザックの重さが、違います。

 長野=テント泊装備 35歳  10㎏ 

 富山=小屋迫装備 40~50歳 5㎏

つまり、同じ道でも、富山の感覚では、メッツが一つ易くなってしまいます。ザックを皆が背負わないからですね。小屋泊前提の5kgのザックでは、空荷と同じです。

今回私は体重の33%の15~16kgを背負っていたので、しんどかった。

称名滝~大日岳を登りに使った場合、、絶対、初心者ルートちゃうよなぁ(笑)。

なんせ標高差が、登山口から大日平小屋までで736m、大日平小屋から大日小屋までで、756mあります。里山一個分ですよね。

なので、ご高齢の方は、標高差150m/時間なので、それぞれ4時間かかります。

一日8時間の歩きは、年寄り半日仕事を考えると、しんどすぎると思うので、大日平小屋に1泊、大日小屋1泊とすると、のんびりハイキングのペースで歩けると思います。

若い人でも、4時間で上がるのは、大変なので、早出で、称名滝あたりにビバークして早朝出発にするとよいと思います。

体力度は、10段階スケールの6。

技術度は、A~Eの5段階スケールの B、Cです。

技術度はそうでもないけど、体力が必要な道、ってわけですね。

高齢になると、計画の工夫で、体力度を下げるのが大事になります。

■ 年寄り半日仕事

あの三浦さんでも年寄り半日仕事なのですから、女性はもっと、ですよね。

■ 逆ルートで下りにすると?

室堂から入ると、入山時の高標高が課題になります。

<室堂から入山する場合の注意事項>

・ 室堂は、交通機関で容易にアクセスできますが、標高2,450mの高山帯に位置します。

充分な高度順化をしないまま登山を開始することは、高山病や脱水症状などの原因となります。

・ 高山帯である室堂から出発する各登山ルートは、体力度の数値以上に、体に負担がかかります。

https://www.pref.toyama.jp/documents/8174/01399295.pdf より引用

       登山者が動かした石

たぶん、トレランなどの動的な歩きをする人…タイムトライアル的な歩きをしている人…が、埋まっている石を高衝撃な歩きで、浮かしてしまい、その浮石に高齢者が乗って、ぐらッときて転倒…ってシナリオが見えるような気がするなぁ。

■ 現在の立山の登山文化

エアリアの地図が想定している登山者像が

小屋泊で40~50代、ザック5㎏

を想定していることを考えると…小屋泊文化、と言えるんだけど‥‥

後立の時も思ったけど、トレランみたいな軽量化の人は、山の歩きが雑です。

 動的な足運び

で、ほとんど空荷で、飛び石歩き(=動的)で登山道の石を動かしてしまった結果、登山度は、荒れに荒れて10年、みたいな感じかなぁ…。

大日登山道も、浮石が多くて、歩きにくくなっている。

確かに稜線歩きを空荷ですれば、それは楽しくない訳がない、って感じだと思う。

私は、これまで、テント泊縦走しか前提にしてこなかったけど、お客さんたちの歩きがよちよちでヨレヨレなのを見て、やっぱり小屋泊のほうが安全なのかもしれない、とおもったり、いや待てよ、猫足を覚えていないお客さんは、登山道の破壊者だとおもったり…

むかーしは、歩荷さんが歩いて、登山道を踏み固めてきたのに、今は、固める、ではなく、緩める、方向に登山者の踏圧が向いていて、残念な立山当たりの北ア。

どこもなのかもしれないが…

いつものスピードでは歩けないくらいの重さで歩くと、私の言っていることの意味が分かると思います…。

歩荷道って、一歩が小さく、段差が細かく踏みあとが付いており、飛び石とは違う。

スポーツクライミングでも、動的ムーブが流行っており、スタティックに取る昔風のクライミングは流行らない。けど、外に出たとき、動的ムーブの人は困る。スタティックにしか外岩では無理ですけど…

なんか似た構造を感じるよなぁ。クライミングとハイキング。

英語ではハイキングのことを、みな日本では山登り、と言っています。


Kinuyo Yoshinari
1日  · 
プライバシー設定: あなたの友達
称名滝&ハンノキ滝見ました
落差350mの日本最大の滝を見ました。滝つぼがデカすぎて、遠くにいてもしぶきがかかる。
となりのハンノキ滝が奇跡的に凍る水量


Wednesday, May 29, 2024

【山岳遭難】祝子川 沢登り中の事故

 ■ GW中の祝子川の事故

最近、祝子川で事故があったそうです。

原因は?

  水量の多い沢

  ATC ガイドロック機能を使っていたこと

です。

だから、言ったでしょ!って奴でした…。

滝や滝壺、渡渉など、ATCガイドのガイドモードでのビレーでセカンドを確保すると墜落や流されたりしたときに、水流の圧力がかかり、予想以上の負荷がかかり、ATC解除が困難になります。

が、そんなこと、沢登り初日に教わりますけど・・・

教えていないんですかね?

ロープに引かれるのと、水流で押される力で、そのまま水の中から脱出できず、溺れてしまうというわけです。

このブログでも何回も書いていますが… 沢ではエイト環ですよ?

これがエイト環以外でも良いシーンもあるという指摘が来ましたが、祝子川のようなゴルジュを楽しみに行くのに、片方しか流せないビレイ器で行きますかね?

■ 岩場オンリークライマー

ショートの岩場しか教わっていないクライマーは、ゴルジュでは流さないと溺れ死ぬということとも知らない。

対策: ロープをいつでも切れるようにナイフを携帯し切る練習をしておくことなどです。

確かに、ロープは切ろうと思ったときは、意外に切れないもの、です。

ロープでおすすめは、ギザギザが付いているもの一択です。岩講習で最初にそろえさせられませんか?私はさせられました。登山ショップでは、そもそも、ギザギザが付いていて、本当にロープを切ることができるナイフは販売されていないことが多いです。

■ ほら貝のゴルジュ

私のほら貝のゴルジュの記録はこちらですが…

https://lovelysawa.blogspot.com/2015/07/blog-post_81.html

https://lovelysawa.blogspot.com/2015/07/blog-post_28.html

高齢の女性メンバーが急な流れのトイで流されて(女性は体重が軽いので流されやすい)、その時は、下の滝つぼまで、ロープは手放して流しました。

沢では8環なんてあまりに当然すぎるので、書いていなかった(汗)。

そうしないと、溺れちゃいますよね。

いやホント、相方が、私と二人だけで祝子川行きたがっていましたが、ほんとに行かなくてよかった☆

25+35が計算できない人なので、当然のようにATCでしかビレイも知らないでしょうし、樋で流されたらどうしたらいいか?も、おそらく知らないでしょうし、興味もなく、下手したら

   流されるお前が悪い

という逆ギレを起こされて終わりでしょう…

しかも、熊本の指導者、祝子川を「ボルトが整備されてスポーツルートみたいな沢」とか言って、二人で行くように言ってきたんですからねぇ…

殺されようとされている…

これは、幻想や妄想ではなく、客観的事実、です。

沢にあるボルトはいつ崩れるか分からないロシアンルーレット状態ですよ、当然。

なんせ365日、水にさらされているんだから。

サルでもわかる。

私は、他の人の愚かさのために自分の生命を犠牲にするのはごめんだ。

参考:祝子川は水難事故多発地 として挙げられている。

https://www.kasen.or.jp/Portals/0/pdf_mizube/2014suinan.pdf


上記PDFより引用。

■ 報道でも全く反省されていない… 頓珍漢な解説しかない


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240505/k10014440961000.html
より引用

以下の引用は、まともに聞こえるが全く的を得ていない、何も反省にも参考にもならないに等しいコメント。しかも、コメントを聞く相手が、その辺の人。

これを聞いた普通の人は、行くほうが悪い、と思うだろう。つまり、マスメディアの報道により、ミスリーディングされているのである。

行くほうが悪いと印象操作されているのだから、当然のように、なんの再発予防措置も講じられないであろう。
ーーーーーーーーーーーー

熊本県から登山で訪れた40代の男性は「注意していても事故は起きる時は起きてしまいますが、事前の準備や体力など自分のことをよく知ったうえで登山に臨むことが、事故を防ぐために大切だと思います」と話していました。

ーーーーーーーーー---

この事故は、注意していて起きた事故ではなく、山を舐め、必要な技術を身につけないで行ったために死ななくて良いシーンで犠牲者が出た、という事故です。

この女性を殺した人、一生、自分の愚かさを反省してください。 

後悔に生きる、というのが人としてあるべき姿と思いますよ?

日本では殺人罪は、死刑または無期もしくは5年以上の懲役です。

だれでも相手のチョンボで、自分が殺されれば、死なせた相手にそう思うだろう、当然の感想だと思います。

あなたは、いったいどう、自分を殺した相手を許すんですか?

あなたの妻を殺されたら、あなたはハイそうですか、と引き下がるんですか?

無知がゆえに人が人を殺してしまう…それはなぜ起きたのか?

そうした自己省察がないから、これまで、このような事故が起こる、ずさんな登山者教育しか、施されていない訳です。

もう何十年もこれが続いています。人を殺した人は平気で楽しく山に登り続けて、下手したら名士扱いされています。

反省するべき人が反省することは悪いことだとは思いません。

ガイドが7名中4人を殺して、遺族から損害賠償を受けた事例。http://naganogakuren.net/scrap/2013/2013.12.21%83K%83C%83h%8F%91%97%DE%91%97%8C%9F.htm

複数の人を死に至らしめて、懲役5年以上のところが7500万円の支払いで済んだのですから、命拾いしているのは加害者のほうだと思いますけど。

この祝子川の事故事例など遺族は訴えたら、勝訴すると思いますけど。

それでも、登山界は、ついていく女性が悪い、自己責任だ、と言うつもりなんですかね?

日本の登山界は、女性レイプが、レイプされる女性の側が悪いと判決されてきたのと同様に、被害者の心情に寄り添わず、加害者保護が行き過ぎている、というのが私の意見です。

https://www.mskj.or.jp/thesis/8764.html

■ 2人で沢に行くのは無謀の代表です

事故当時者の落ち度で読み取れる範囲で言えば、危険を当然ともなう祝子川へ、たった2名で、なぜ行ったのか?と思います。

沢登りは事故が最も多い形態の山行であり、事故がいったん起これば、メンバー数が必要なことは、業界では良く知られています。

私のほら貝のゴルジュは、何人も引き連れて行っています。10名くらいはいたと思いますよ?

それでも、リーダーは佐藤ユースケさんのパートナーも務める現代のトップクライマーの一人です。

つまり、そのようなトップクラスのリーダーでも、メンバー数を必要とするということです。

私は、その山に安全な、適切なメンバー数が集まらない場合は、山行中止にしています。

例えば、大山北壁の時は、登山歴40年の師匠がリーダーで、その方は何度もそこを登っていたので、事故る確率は、かなり低かったですが、仮に彼が落ちたとき、私一人では、レスキューがどうにもならないので、泣く泣くキャンセルしました。あと一人いたら、行っていました。事故が起こる可能性が低くても、可能性は可能性です。

特に沢など、難しいことが分かっている山は、地図を持ってこないメンバーが一人でもいた時点で中止にすると宣言してから会山行です。

山、舐めんなよ、が必要なことです。

また、内輪で事故報告書が作られても公開されないのでは、今後、同じことをするクライマーは後を絶たないでしょう。


秘匿するのは、人格が弱い、一般クライマーのほうです。

そうした人たちが自浄作用を発揮するのは、人間性が未成熟なことから無理なので、国などの司法機関が、動き出す必要があります。

参考: 上級クライマーは現実的になりましょう。 
https://allnevery.blogspot.com/2024/05/blog-post_33.html




Thursday, May 23, 2024

【ChatGPT】登山のセルフコーチングにChatGPTを利用する方法

 ■ 事例 劔岳

プロンプト

1回目:劔岳に登るために必要な能力をリストアップしてください

あいまいだったので、

2回目:具体的な数値や目安の体力目標を入れて、再度リライトしてください

私の経験から不十分だと思われたので

3回目:これらの要件で十分な体力や能力であるか、再度検証して、リライトしてください

結果は以下です。

■ 回答

劔岳(つるぎだけ)登山は非常に難易度が高いため、体力と技術の両方が求められます。以下の要件が十分かどうかを再検証し、リライトしました。


### 1. 体力

- **持久力**

  - **目標**: 1日8~10時間の登山に耐えられる持久力。

  - **トレーニング**: 週に2~3回、1回あたり2~3時間の有酸素運動(ランニング、サイクリングなど)を行う。週末には5~6時間の長時間トレッキングを実施する。

- **筋力**

  - **脚力**: 連続した階段昇降を1時間以上続けられること。

  - **上半身の筋力**: プルアップ(懸垂)で10回以上、腕立て伏せで50回以上を目標にする。


### 2. 登山技術

- **岩登り技術**

  - **目標**: グレード3~4の岩場を確実に登れること。

  - **トレーニング**: 室内クライミングジムで週1~2回の練習を行い、外岩での実践トレーニングも月1回程度行う。

- **ロープワーク**

  - **目標**: 基本的な結び方(エイトノット、ダブルフィッシャーマンズノットなど)を熟知し、確実にできること。

  - **トレーニング**: ロープワークの練習を週に1回、実際の山行での実践を含めて行う。

- **歩行技術**

  - **目標**: 斜度30度以上のガレ場を安全に歩けること。

  - **トレーニング**: 実際の山岳地帯での歩行練習を月2回以上行い、異なる地形や状況に慣れる。


### 3. 安全対策

- **ルートファインディング**

  - **目標**: 地図とコンパスを使って自分の位置を正確に特定できること。

  - **トレーニング**: オリエンテーリングや地図読みの練習を月1回行い、GPSの使用も習得する。

- **気象判断**

  - **目標**: 山岳気象の基本を理解し、変化に対応できること。

  - **トレーニング**: 気象情報の収集とその分析を定期的に行い、実際の登山計画に反映させる。

- **応急処置**

  - **目標**: 基本的な応急処置を実践できること。

  - **トレーニング**: ファーストエイド講習を受講し、年に数回の復習を行う。


### 4. 装備

- **登山靴**

  - **目標**: 堅固でグリップ力の高い登山靴を使用し、事前に慣らしておく。

- **ヘルメット**

  - **目標**: 落石や転倒に備えて必ず着用する。

- **ハーネスとカラビナ**

  - **目標**: 鎖場や岩場での安全確保のために持参し、使い方を熟知している。

- **登山用具**

  - **目標**: 地図、コンパス、GPS、雨具、非常食、ヘッドランプ、ファーストエイドキットなどを完備し、使い方を理解している。


### 5. 精神的準備

- **判断力**

  - **目標**: 危険な状況で冷静に判断できること。

  - **トレーニング**: シミュレーションを通じて判断力を鍛える。

- **忍耐力**

  - **目標**: 厳しい環境下でも前進できる精神力。

  - **トレーニング**: 厳しい条件でのトレーニングを通じて忍耐力を養う。

- **チームワーク**

  - **目標**: 仲間と協力し、助け合う姿勢を持つ。

  - **トレーニング**: グループでの登山経験を積む。


### 6. 経験

- **経験豊富なガイドと同行**

  - **目標**: 初心者はガイドを依頼する。

  - **理由**: 劔岳の登山道は非常に険しく、経験豊富なガイドと同行することで安全性が大幅に向上する。

- **トレーニング登山**

  - **目標**: 劔岳に挑戦する前に、他の難易度の高い山(例: 槍ヶ岳、穂高岳)で経験を積む。

  - **理由**: 高難度の山での経験を積むことで、劔岳での実際の登山に備える。


これらの要件を達成することで、劔岳登山に必要な体力や技術が十分に備わることになります。

■ 感想

一回目の回答に納得せず、何度も聞きましょう。

ちなみに誰でも登れる富士山と劔は比較になりませんので要注意。

Monday, May 20, 2024

〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら何を教えてもらえるんですか?

〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら何を教えてもらえるんですか?

と今日は聞かれたのですが…この質問自体が的を得ておらず…

  山を学ぶとはどういうことか?

ということについてのメンタリングなんですよね… 

だから、最初から山を舐めている人には、そもそも、受け取るアンテナがないから… 何を与えても、? となるだけのことなのです。

それで、短絡的なサービスとなると?

 自然解説ができます

とか、

 ボッカしてあげますよ

とか

 おいしいランチを作ってくれる

とかになります… 

バカみたい…。

そういうのではなくて、山をするということは、自然界の中で、都会の中では忘れてしまった野生動物さんとしての人間性を取り戻すことなので… 師匠らから、私は、何も具体的には言葉にして教わったことはありませんが…、メンタリングされる中で

  読図能力がないと山で迷子になるなー

とか

  このままいけば夜になるなー

とか、

  このままいけば、水がないまま、何時間も過ごすことになるなー

とか

そういうことが、師匠の様子…準備する姿を見たりすること…で分かるんですよね…

祖母谷での遭難事例:https://ameblo.jp/04068787/entry-12618216698.html

例えば、村上さんは私がパッキングが遅い他の人を待っていると、先生は何も悪くないのに

  すいません

と謝ってきて、パッキングが遅い=迷惑クライマーと分かるようになったんですが、パッキングが遅い人、ひとりいたせいで、

 凍傷

とかになります。時間は大事です。

他にも、アイスクライミングでは、凍ったロープを溶かして、コーティング剤を塗るまで山

シークリフのクライミングでは、カムを洗うまでが、山。

一般登山では、日本登山大系やネットで情報収集するところから山、です。

終わったら、山の記録を書くと、次の反省点がまとまります。

でも、九州の山では、山が簡単すぎて、ぶらーとテキトーに行ってテキトーに帰ってきても、大丈夫。何も起こらない。一切、危険なことは起こりませんので、いつまでいても、自然界は、大甘、甘やかしたお母さんみたいな山なので、自然界を舐めると痛い目に合う、ということは、学べません(笑)。

その結果、勘違いが長年、訂正されないことになり、その感覚を、そのまま北アや南アに持ち込むので、遭難者が大量に出ることになりますね。

遭難事例: 福〇ラ〇ーグラスで起った遭難。https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail3?id=85905

■ 何を教わっているか気がつくのに才能がいる

つまり、もしあなたが、地図を案内されたなら、

 地図持っていかないバカがあるか

と暗に教えてもらっているってわけですよ…。ハイキングのレベルで学ぶことは、

 地図 … 体力に合わせた計画立案&適切なコース選び 現地では読図

 生活技術 … 水を飲んだり、疲れない歩き方を習得したり

 天気 … 登るべき季節…これは経験ですので、お金をギアに使うより山に使うべし

の3つです。

■参考

一般登山者の平均像は、


 ・標高差300mを1時間で歩け、

 ・連続行動10時間程度

 ・体重の10%程度のザック


が、OK体力の目安です。その間に、山の天候のあれこれや、なだらかな山でも、風やルートファインディングの危険があることを学びます。


本格的な山に進みたい場合は、


 ・標高差500mを1時間

 ・連続行動 15時間

 ・男性30kg 女性20kg

を目指します。

続きはこちら… https://stps2snwmt.blogspot.com/p/blog-page_12.html

■ その他 ヤマケイ 登山地図

https://www.yamakei-online.com/yk_map/?latlon=36.586070962361624,137.6115320243904&zoom=14

登山計画には、他にヤマレコ、ヤマップがあります。エアリアの地図も大事です。

■ 成長の仕方

1)一般登山で山特有の天候リスクやウエアなど基本を学ぶ


 ↓


2)徐々に山での滞在時間を長くし、幕営など生活技術を学ぶ



3)地図読みを学ぶ



4)藪山などでルートファインディングを学ぶ



5)雪山を学び、体力、歩荷力、滑落停止、生活方法などを学ぶ 



6)ロープワークを学ぶ



7)沢などでロープワークを実践する



8)人工壁に通いクライミングの基礎を学ぶ



9)外の岩場にデビューし、人工壁との違いを学ぶ



10)支点の研究



11)連れて行ってもらうルート



12)同スキルの人と助け合いながら行くルート



13)連れて行くルート


Saturday, March 16, 2024

## ナルキッソスの末裔 Bard作

 ## ナルキッソスの末裔

陽光が降り注ぐ山々を軽やかに駆け抜ける青年、レイ。彼は生まれ持った類稀なる登山技術で、いとも簡単に岩壁を登り、山頂へと到達する。その姿はまるで、神話の英雄のようだった。

レイは幼い頃から周囲から賞賛され、自らの才能に絶対的な自信を持っていた。大学時代は登山部に所属し、数々の難峰を制覇してきた。しかし、彼の心の中には常に虚無感があった。どんな難関を突破しても、すぐに達成感は薄れ、更なる高みを求めてしまう。

ある日、レイは誰も登ったことのない未踏峰に挑戦することを決意する。仲間の制止も聞かず、単独で山へと向かう。

登山道のない険しい山を、レイは驚異的なスピードで登っていく。しかし、高度が上がるにつれて、彼の心は次第に狂気に染まっていく。岩肌に映る自分の姿に見とれ、ナルキッソスのように自らの美しさに陶酔していく。

山頂にたどり着いたレイは、達成感に満ち溢れ、思わず自分の姿を写真に収める。その瞬間、足元が崩れ、彼は奈落の底へと落ちていく。

意識を失いながら、レイは自らの愚かさを悟る。自己陶酔のあまり、周囲の危険を顧みなかった自分が招いた結果だった。

彼の遺体は数日後、山の麓で発見された。その傍らには、ナルキッソスの花がひっそりと咲いていた。

**教訓**

才能に恵まれた者は、常に謙虚さを忘れるべきではない。自己陶酔は、時に取り返しのつかない悲劇を生み出す。


## 青い壁 Bard作

 ## 青い壁 Bard作

陽菜は、ジムの壁を見上げて深呼吸をした。目の前に立ちはだかるのは、高さ15メートルの青い壁。陽菜にとって、これはただの壁ではなく、恐怖の象徴だった。

数ヶ月前、陽菜はクライミングを始めた。最初は簡単な壁を登るだけで精一杯だったが、徐々に上達し、難しい壁に挑戦するようになっていた。しかし、この青い壁だけは別だった。何度挑戦しても、途中で手が滑り落ちてしまう。恐怖が身体を支配し、登り続けることができなかった。

今日は、その恐怖に決着をつける日だった。陽菜はもう一度深呼吸し、壁に手をかけた。最初の数メートルは問題なく登れた。しかし、高度が上がるにつれ、恐怖が徐々に強くなってきた。手が震え始め、足がすくむ。

「ダメだ…もう無理だ…」

陽菜は諦めようと思った。しかし、その時、耳に声が聞こえた。

「諦めるな、陽菜。君ならできる。」

振り返ると、そこには陽菜の指導者である佐藤さんが立っていた。佐藤さんは陽菜の背中を軽く押しながら、こう言った。

「恐怖は誰でも感じるものだ。大切なのは、その恐怖に立ち向かうことだ。恐怖を乗り越えた先に、君は見違えるほど成長しているはずだよ。」

佐藤さんの言葉に、陽菜は背中を押された。もう一度だけ、登ってみよう。そう決意した陽菜は、再び壁に手をかけた。

恐怖と戦いながら、陽菜は一歩一歩登り続ける。手が滑りそうになった時、佐藤さんの言葉を思い出した。「恐怖に立ち向かうこと」。その言葉を胸に、陽菜は諦めずに登り続けた。

そしてついに、陽菜は青い壁の頂点にたどり着いた。達成感と感動で、陽菜の目からは涙が溢れ出した。

壁を登りきった陽菜は、以前とは別人になっていた。恐怖に立ち向かい、それを乗り越えたことで、陽菜は自信と勇気を手に入れた。

クライミングを通して、陽菜は人間として大きく成長した。そして、その成長は、クライミングというスポーツにとどまらず、人生のあらゆる場面で役に立つものとなった。

青い壁は、陽菜にとってただの壁ではなく、人生における大きな試練だった。そして、その試練を乗り越えたことで、陽菜は真の強さを手に入れた。

Saturday, March 2, 2024

【ChatGPT】登山のお話 創作

 あるクライミング愛好家のグループが山に登ることになりました。

グループには、健全な自己境界線を持つ登山家のジェイクと、ナルシストであるミアがいます。

山に到着すると、ジェイクは周囲の環境をよく観察し、天候や地形を考慮して計画を立てます。彼はグループの安全を最優先にし、メンバー全員が互いにサポートし合いながら登山を楽しめるように配慮します。彼は自分の限界を理解し、他のメンバーにも同様の配慮を示します。

一方、ミアは自分の登山のスキルや経験を自慢し、他のメンバーを見下す傾向があります。彼女はグループの計画や意見を無視し、自分の計画通りに進めようとします。また、彼女は他のメンバーを自分の道具や装備品を貸すよう求めますが、他の人のニーズや安全性を考慮せず、自分の利益だけを優先します。

登山中、天候が急変し、グループは予想外の困難に直面します。ジェイクは冷静に対応し、メンバー全員の安全を確保するために行動します。彼はグループと協力し、困難な状況を乗り越えるためにリーダーシップを発揮します。

一方で、ミアは自分の計画が台無しになることに怒りを露わにし、他のメンバーを非難します。彼女は自分の安全や利益を優先し、他のメンバーの安全やニーズを無視します。その結果、グループ全体の協力が欠如し、山からの避難が困難になります。

この物語は、ジェイクの健全な自己境界線とリーダーシップ能力、そしてミアのナルシズムと自己中心的な行動を対照的に描いています。健全な自己境界線を持つ人は、他者との関係を尊重し、協力して困難を乗り越えることができる一方で、ナルシズムは自己中心的な行動や他者を利用する傾向が強く、グループ全体の協力や安全を損なう可能性があります。

■ 鎌ナギ

この件で一番思い出すのは、鎌ナギという山です。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/11/blog-post_21.html

登山歴の浅い私がリーダーシップを発揮して、登山歴〇十年の人が、俺の言うとおりに竹刀とはなんだ!と怒っていたのでした…。

日本人男性のナルシズムは深刻な、国益を害する性格です。





Saturday, February 24, 2024

【ChatGPT】ChatGPTによる創作

■ ChatGPTに作ってもらいました

谷山渓子:「最近、厳冬期北岳にガイディングしてるガイドがいるらしいよ。」

三谷登:「へぇ、あの雪深い北岳か。でも、ガイディング料って高そうだね。」

谷山渓子:「そうなんだよ。私もちょっと驚いた。」

三谷登:「でも、あの山、普通の山岳会でも行けるよね?」

谷山渓子:「そうなんだけどね。先日、ある会に若い女性が入会して、おじさん達が彼女のために北岳に行ったって聞いたんだ。」

三谷登:「へぇ、それはなんとも…でも、大丈夫かな?」

谷山渓子:「私も心配だったよ。50代以上のおじさんが若い頃の体力で行動するから、危険だと思った。」

三谷登:「確かに。あの人達、赤岳でさえも大変そうだもんな。」

谷山渓子:「そうなんだよ。でも、私よりも若い女性登山者のガイドをして、その高額料金で北岳に行ってるガイドを見て、ちょっと羨ましかったんだ。」

三谷登:「それは分かる。俺だってそんな楽勝ガイディングがしたいよ。」

谷山渓子:「でも、お金を払って山に登るって、山の神様がどう思うかな…」

三谷登:「確かに、自分で登ったほうが満足感はあるよね。」

谷山渓子:「そうだよね。山の神様は、そんなこと考えないだろうし。」

三谷登:「そうだね。でも、ナメラ沢の下部の尾根を全部降りてみたら、本当に感動するよ。」

谷山渓子:「へぇ、それは面白いね。」

■ 以下の経験からストーリーを作ってもらいました。

ガイドはガイド同士で嫉妬しているかもしれん…。

例えば、Aガイドは、厳冬期北岳のガイディング料が10万くらいだったとおもうが、北岳って、普通の山岳会でも行けるレベル…20代の女性が入会して鼻の下をながーくしたおじさん登山者が5人もその女性のために北岳をやっているのを、私は自分で行った鳳凰三山の登山口で目撃した…んだが…羨ましいっていうより…あの人ら大丈夫かなぁと思った。というのは、御坂山岳会の経験で、50代以上の男性が、自分の若いときの体力に基づいていろいろと判断を行うので、むしろ一緒に行きたくない危険人材だと分かっていたからだ…だってもう赤岳単体で、ぜいぜい言ってるんですよ?毎年北岳に厳冬期に登り続けているなら別だけど、たぶんそうじゃない。昔取った杵柄で行くってことになっていると思う。

で、私はうらやましくなかったが、Aガイドが40代当時の私くらいの女性登山者のガイドでそれくらいの金額で行っているのをBガイドはかなり羨ましかったようである…たぶん、私に10万円払ってもらっていっしょに行きたかったんだろうなと思う。やたら、あおってきたからだ。

しかし、お金払っていく山に登れと、山の神様は教えているだろうかね?

私が知る限り、フリークライミングのギュリッヒだって、

先輩に登らせてもらったルートより、自分で登った易しいルートのほうが嬉しい

って言ってるんですよ。

おじさん登山者と言うハンデ付きで厳冬期北岳の登る能力は私にはない。つまり、5人のおじさんをレスキューできる自信がないと、メンバーとしては北岳には行けない。

なんせ鳳凰三山だって夫と行ったから、ハンデ付きなんである。

一方ガイド登山で北岳行って、興味が満たされる以上のものがあるだろうか?ないですよね?

山の神様がその山を見て、”君、いい山しているねー”って言うだろうか?言わないですよね? そんな山するくらいなら、その辺の里山を読図でひとつ尾根を降りて、へぇ~っていうほうが価値がある。

ナメラ沢の下部は、4股に分かれた尾根で、全部降りてみた…そういうほうが、なんぼも 山の神様からは評価されるのである。

これなんて言ったら分かってもらえるんですかね?


Monday, February 5, 2024

【文字起こし】黒田論文を文字起こし

以下引用 太字 当方

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2021/tozankensyu36/2-7.pdf

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 クライミングをこれからも楽しむために

ボルトは、クライミングにおける妥協点。とは、

言い得て妙な良き表現だと思える。

ボルトが、 クライミングの世界に登場してから、

多くの議論を経て、現在にいたっている経緯は今更

述べる必要も無いだろうが、それを知らずに、ボル

トの問題に関わるのも浅慮のもと。 将来を見据える

ためには、過去を経緯を学ぶことはどのような分野

にも共通することであろう。 故に過去の文献もしっ

かり読み込むことが、とても大事。

現在、クライミングは徐々にではありますが、世

間一般に認知されるようになってきましたが、登山

からクライミングのエッセンスが独り立ちし、

の分野となった頃は、全く認知されず、 現在よりア

ンダーグラウンドに属する行いであった。 それゆえ、

社会的には許されるはずもない他人の私有地などに

無断で入り込み岩場を開拓していくことも往々にし

て行われていた。また、場合によっては信仰の対象

であったり、学術的に貴重なものにもである。 後に

続くクライマーに負の遺産を残さないためにも、

実な過去を清算すべき時期に来ているのかもしれな

い。

クライミングという行為に対し、岩場とルートが

必要なインフラであると考えるならば、 維持管理を

可能とする乏しい財源や人的資源を有効に使用して

行かざるを得ないのは自明の理。過去には、許可さ

れていない岩場で、善意をもって岩場の整備を行っ

たために刑事事件に発展した例もあることを考える

と、地権者の許可などが明確に取れた岩場以外で整

備を行うことは、 社会人としてのリスクを覚悟せざ

るを得ず、二の足を踏むのが現状である。 故に、ちゃ

んと許可関係の折衝をつめた後に、整備をおこなう

のが、妥当であるし、作業する個人に作業以外の法

的、社会的リスクを負わすべきでは無いだろう。最

早、アンダーグラウンドな遊びだと言って社会に甘

える時代は終わりを告げつつあるのだろう。

そのため、現実には、 作業する人間より、 地権者

や行政と上手く交渉が出来る人材や組織が重要であ

る。資材代だけで無く、交渉、作業する人間の交通

費、日当、宿泊代などの経費、保険、賠償保険など

を効率的に集めるのも、やはり組織だって行う方が

有利であろう。また、事故やトラブルで作業する個

人が賠償や訴追の対象にならないよう法人が主催し

て行うことも検討すべき事柄である。

クライマーは、概ね合理主義者が多いようで、使

用されているボルトは、その時代ごとに強度とコス

トのバランスを鑑み、最善と思われるものが投入さ

れていることが多い。 試行錯誤の段階であったため、

現在の視点から見ると不十分なものが多いのは確か

であるが、それは仕方ないことである。その時点で

最善のものを使うという点は整備する時にも当ては

まる考え方であり、ボルトの弱さや不確実性にロマ

ンを求めるのは不合理というものであろう。初登者

達もそのボルトが弱いから、その資材を選択したわ

けでは無いのだから。


現在の視点で考えるに、過去に打たれた多くのボ

ルトは新品の状態でさえ、強度的に基準を満たして

いなかった。また、ハンガーもカラビナとの相性や

干渉を考慮に入れたものではなかった。その時点で、

もはや交換の必要性を検討すべきものである。 その

ようなものが、古い物は80年代90年代のものである

から、すでに40年近い年月を経ているのである。 交

換の必要性は、年々、日に日に増しているのは、自

明である。

また、初登者が打つボルトは、 自分、もしくは自

分達がトライする為のものであり、 整備のために打

つボルトは自分達以外のクライマーの為という点も

重要なポイントである。 公共のために整備するので

あれば、その時点でのクライミングの常識に基づい

て最善の手段を選択する義務を負うことになります。

つまり、時代の変化についていくため、不断の努力

が必要である。 資材は強度だけで無く、耐久性につ

いてもよく考える必要がある。長持ちする素材を使っ

た資材はコストがかかる傾向にあるのは確かである。

しかし、整備作業が危険であること、 作業には交通

費や人件費、保険代、消耗品代等の諸経費が必要で

あること、経費は将来的に値上がりする可能性が高

いことを考慮すると可能な限り良いもので整備する

方が、トータルでコストは抑えられるはずである。

また、耐久性に劣る資材で整備すると、短い期間で

何回もボルトを打つために、岩がボルトの残骸だら

けになってしまい、 とても汚くなり哀しい結果とな

る。景観と良いクリップ位置を維持する意味でも、

耐久性は重要なポイントと言えるだろう。

ボルトを使ったクライミングの歴史はそれほど長

くなく、現在もボルトの耐久性については実地での

検証を行っていると考えることが出来る。その過程

で、かっては過小評価、 もしくは考慮していなかっ

た脆弱性を、クライマー共通の知識として持つこと

が出来るようになってきた。

かって沢山使われたペツル製のスチール・カット

アンカー+ステンレスのM8雄ネジ+アルミハンガー

の組み合わせなどは、典型的な異種金属接触腐食(ガ

ルバニック腐食)の条件を生み出している。 カット

アンカーのように埋め込まれたアンカーは外から確

認しづらいため、 アンカーだけスチールでハンガー

などがステンレスのため、 気づ

かないうちに腐食し果てている

ことも多発している。 結果とし

ては、複数の金属を組み合わせ

て施工することは避けなければ

いけないと言う教訓を得ること

が出来た。とくに、気温が高く、

塩分の影響を受けやすい場所、

特に石灰岩(電解質が溶解して

しまうので)では、禁忌事項だ

と言える。 また、 善意によって

手製のハンガーや古い鉄ハンガー

をステンレス製の新しいハンガー

に交換してしまったが為に、目

に付かぬアンカー部分の腐食を

進行させてしまった事例も多く

見られる。(写真: 外からは分か

らないが内側のアンカーは腐っ

ている。)

単純に径についても、 リングやRCCのような細い

ものでは、強度的に弱いことは、かなり早い段階で

周知の知識となった。 現在では、 M10を最低のもの

とし、岩質によってはM12のボルトが使用されてい

る。深さもドリル穴の径の5倍以上もしくはケミカ

ルボルトであれば70mm以上のものを使い、岩質によっ

てはより長い物を使用する。 ハンガーの形状ととも

UIAAのスタンダードが存在するので、 其方に準拠

したものを最低用意するのが良いだろう。(図参照)

海浜エリアでは、さすがに使用された頻度は低い

ものの、メッキをしたスチール素材のボルト、ハン

ガーも内陸部の岩場で沢山使用されてきた。塩分の

影響が無ければ問題が無いだろうという判断だと思

われる。現実には、使用に伴いカラビナやロープと

のスレで、耐食皮膜に穴が出来るため、 そこを起点

に腐食が進行してしまうことになる。 また、岩質、

とくに火山灰が固まったような金属や硫黄などを含

んだ岩では、岩自体からの影響を受けて、早い段階

で腐食が進み、強度を維持できない。結論としては、

素材は最低ステンレスである。 外部環境の影響が強

い場所では、 PLX、 HCRなどと記載されている耐食

性の強いグレードのステンレスの使用が求められ

る注1。タイやケイマンブラックのような気温が高く、

塩分の影響を強く受ける石灰岩の岩場では、ハイグ

レードなステンレスですらすぐに腐食してしまうた

め、チタンのケミカルボルトのみ使用されている

リアもあるので、日本でも採用を研究、検討しても

良いと思われる。

海岸近くの塩分をはじめ、酸性雨や石灰岩からの

染みだしなどの環境に曝されたステンレスに、長い

時間引っ張り応力が維持されたり、加工時の溶接な

どによる内部応力が残存していることで引き起こさ

れる応力腐食割れも、昔はそれほど考慮されてこな

かったものだ。とてもレアなケースかもしれないが、

気温の高い石灰岩のシークリフでは、ラッペルリン

グすらも応力腐食割れのために割れることが報告さ

れている。このような環境下では、チタン製のケミ

カルボルトを検討すべきなのかもしれない。

構造的に不利になりやすく、見えない部分で腐食

が進みやすいカットアンカーは、使用された年代を

考えると、できるだけ早く打ち替えた方が良い。ま

た、かっては大量に使用されたオールアンカーも、

腐食はじめ不具合が多いアンカーである。これらは、

整備用に用いられるはない。 後述するグージョンタ

イプを含め、拡張式のボルトは、岩に常に圧力をか

け続けるため、岩の方が痩せてしまうことがあり、

増し締めの出来ない前述の二つのタイプでは、長い

年月強度を維持することが出来ないことが過去の経

験から分かってきた。 単純にボルトの種類だけで無

く、打ち込まれている岩との相性もよく観察するこ

とが大切である。風化が進んでいる花崗岩や柔らか

い岩などでは、 想像以上に早く効かなくなることが

報告されている。

現状整備で用いられているボルトは、 主に2種類

である。 ステンレス製のグージョンタイプとケミカ

ルボルト。前者は、施工が早く、コストもかからな

い。後者は、コスト的に不利で、 施工が難しいが、

ボルト位置に融通が利き、環境からの影響を受けに

くく、岩に負荷をかけることも少なく、長寿命な傾

向にある。 グージョンタイプは常にナットのトルク

管理が求められるため、ガイドや意識の高いローカ

ルが存在しないエリアでは、緩んでしまっている

とが多くなってしまう点も問題となる。 簡単なこと

のように思えるが、5.13~14を登るクライマーでさ

え、ハンガーが回っているだけの状態で、 ナットを

締めることが思いつかず、 対応を求めることがある

のが実情である。 登る力と、登る環境を維持する力

は別物と考えた方が良い。 でも、出来れば比例して

欲しいなと言う願望も、多くのものが持っているこ

とであろう。同様にレスキューやファーストエイド

と言った野外活動に必須な技術も、登る技量とは無

関係である。学ぶ機会や意志がなければ、 身につく

はずが無いのが現実である。

本来は、そのルートにトライしたいクライマーが

ボルトに不安がある時に、初登者やローカルに仁義

を切って、ボルトを打ち替えるのがクライミングの

スタイルであるが、 事故が起きれば、エリア閉鎖に

繋がることの多い日本で、理想を追い求めても得る

ものは少ない。 であれば、次善の策として、予防的

に整備するのも一つの考え方で、現実的な落とし所

では無いだろうか?

作業は、通常のクライミングより危険を伴う。終

了点にぶら下がって作業を行うことが多いので、

当に既存のボルトが駄目になる前に行わないと本当

に危険である。 クライミングの伝統的な倫理と現実

的なバランス感覚が求められる作業であるので、色々

なエリア、スタイルのクライミング経験が求められ、

実際の作業面ではフリークライミング能力だけで無

く、エイド技術、トラッドクライミングのプロテク

ション技術が必須となる。

クライミングは、登山の一手段から発展し、今で

は色々な種類で分類されるようになりました。その

中で、それぞれの倫理、スタイルが確立されてきて

おりますので、それぞれを尊重していくことはとて

も大事です。また、 過去のスタイルに拘泥するあま

り、将来的により良くなっていく可能性があるのに

それを閉じてしまうの物勿体ない話。 歴史の流れを

みて、次代のクライマーが成長、活躍できる岩場を

保ち、先人が残した時より、より良きものを後輩に

伝えていくのが、 今の時代に岩場を預かっているク

ライマーの義務でもあると思われます。 ボルトラダー

のような、もう時代に合わないものは、 あえて更新

せず朽ちるに任せ、岩場を次の世代の為に空けてあ

げるのも、そろそろ検討する頃合いであろう。

個人的には、クライミングはやはりオンサイトが楽

しいと思っている。ボルトプロテクションの岩場で

は、何処に行っても、ボルトに不安を感じず、トラ

イ出来るようになれば良いと思っています。 それは、

知らないから怖くないでは無く、現物を見て、確認

して大丈夫と判断できるものであって欲しいですね。

ボルトは、ボルトプロテクションのクライミングに

おける必須のインフラ。 次世代に大切な価値や倫理

を継承し、行為を世代を超えて継続していくために、

その場であるクライミングエリアを維持するのは、

今登っている全ての人の責任ではないだろうか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Sunday, February 4, 2024

【情報】 本年度 登山ガイド育成学校開校!の応用法

このような情報が来た。

ーーーーーーーーー

本年度 登山ガイド育成学校開校!

説明会を開催いたします⭐️

主催:公益社団法人日本山岳ガイド協会

2024年2月4日(日)

①13:30 

②15:00

申込:school23@jfmga.com 

👩‍💻Web参加も可能です。(要問い合わせ。上記アドレスまで)

会場:国立オリンピック記念青少年総合センター

東京都渋谷区代々木神薗町3-1

最寄駅:小田急線参宮橋駅

=======

公益社団法人日本山岳ガイド協会

登山ガイド育成学校

1年間57日間の室内・野外授業!

2つの資格を同時に取得できる!

🔵日本山岳ガイド協会認定・登山ガイドステージⅡ資格

🔵国際マウンテンリーダー連盟認定・IMLトレッキング・ハイキングガイド資格

活躍の場は広く、ヨーロッパアルプスはもとより国内インバウンドへも広がる🌎⛰️

入校申込受付期間:2024年3月1日より4月5日まで(期限厳守)

募集定員:12名 (実施最少人数5名)

学校の詳細は、JMGA Webサイト内「お知らせ」1月15日付欄より、要項のPDFをご覧ください。

ーーーーーーーーーー

https://www.jfmga.com/pdf/2023guideschool_yoko.pdf

■ 使い方 … 大事なことはカリキュラムから、習得すべき項目を選び取るということ

習得項目1

※靴の履き方、ザックのフィッティング、パッキング、ウエアのレイヤリング、安全管理

習得項目2

テーマ設定(登山史と紀行文・山岳信仰、古道など)

習得項目3

ロープワーク ロープワークの基礎を学ぶ。

習得4

法律知識、倫理、 山行展開の実務、 山の企画・計画立案の方法、スポーツ科学の基礎知識、健康管理

習得項目5

残雪期の高山でのリスク、ロープワークの基礎、雪上歩行技術、岩稜登高技術、安全配慮技術

習得項目6
高山植物について

習得7
テント泊

習得8
岩稜

習得9

習得10
ファーストエイド

習得11
雪崩講習、リスクマネジメント、外国人対応

習得12
未整備山域での読図

習得13
山岳信仰

習得14
レスキュー

習得15
海外添乗

いや~私に無料で海外添乗してもらおうとした人、いましたよねぇ… そういえば。まだ御坂で新人のころ。もう無料で人を使おうっての、勘弁してよって感じです。

クライミングは助け合いの場合は、互いに相互持ち出しなんで対等の関係ですが、一方だけがスキルを出すとなると、それは有償でお願いします、って感じだな。

ロープもって来ない、車持っていない、トポ持っていない、どこに登りに行きたいか分からない海外クライマーも来ないでください…

聞いてくれたら教えますけど、おんぶにだっこの人、多すぎます…。



山の二極化…沈殿について

■沈殿のこと

数年前に、屋久島開拓者の米澤さんと沈殿について世間話をしました。

黒部横断でピオレドールを取った伊藤さんは牛首尾根で19日間の雪洞泊での沈殿をしていました…ので、あるとき宴会で、伊藤さんに「そういうときって何をするんですか?」と聞きました。答えは「大マッサージ大会」 好天が3日連続しないと行動不能なそうです。

米澤さんは5日間の沈殿の経験があるとこのこと…。

翻って一般クライマー。夏の小川山合宿ですら、雨が3日も続くと苦痛です…山岳用テントの狭い中に3日。雨だと行動が不能ってわけじゃありません…外に出て歩くくらいはできて、登攀が不能なだけです。それでも、師匠の別荘に、「雨だから助けて」と駆け込んでくる人は、いっぱいいました…

私は沈殿ではありませんが、ほとんど雨の後立を5日縦走したことがありますが、無雪期だからいいけど、冬季ではなぁと。冬季のテント泊で3日以上って結構つらそうだと思います…

現代の世界的トップクライマーがやっていること(19日)、

伝統的な山岳会のトップクライマーがやっていること(5日)、

山岳会の中堅レベルがやれること(1~2日)

一般クライマー ちょっとの雨で挫折

の差が、分かるでしょうか?

従って”雨なら行かない登山”は、まったくハードコアではありません。

こんなくらいでハードコアって言ったらハードコアが笑われます。

私は厳冬期のテン泊も縦走も、一人でやっちゃう系ですが、その程度の人ですら、一般市民レベルの登山”客”クラス(冬季山小屋泊、一般市民の登山からすると1割のアッパークラス)から見ると、かなーり高いレベルです。 

さらに、冬は山はお休みで、夏しか山をしないハイキングレベルの登山”客”レベル(全体の9割)から見ると、かりにそういう人が私がやっている山をすれば、遭難、です。

現在、どんな物事でも二極化、ということが言われますが、山の世界の二極化、が分かってもらえるように解説できたでしょうか?


Friday, February 2, 2024

【技術情報】 雪がない地域の人のための雪上歩行練習法

■ 雪がない地域の人のための雪上歩行 ドリル

雪上歩行は、いろいろコツがあり、てってりばやいのは雪の山に直接行って練習することだが、そうもいかない。

だが、一度、習得した歩行は、別に雪がない無雪期の山でも、普通に使える。

1)歩幅は自分の腸腰筋で引き上げられる程度(疲れを最小限にするため)なので、人それぞれである。その程度に合わせた階段を見つける。

2)見つけたら、下腹部を引き上げる感覚だけで足を上げる。膝は曲がるが、それは上げた結果に過ぎない。

3)着地(ランディング)は足裏全体。これはアイゼンを履いていて、すべての爪を地面に食い込ませるため。

4)足には2kgくらいのウェイトを付けたほうがいい。振り子で足を振ったほうが楽な理由が分かる。

5)ランディングしたら、完全に1点に重心を移す。したがって、反対の足はアウトサイドのフラッギング的な感じになるはずだ。完全に1点にならないと、ピッケルと足の2点支持がわかるようにならない。

6)可能であれば、ピッケルを持つ。恥ずかしければ棒でも良い。どの傾斜で、どの長さのピッケルが最適か?が理解できる。

傾斜のきつい山では、短いピッケルが必要だが、傾斜の緩い山では、当然長いピッケルが必要になる。実際の山では、1本しか持てず、どちらにも合わせることはできないので、妥協が必要になる。

妥協する際に参考にする境界線は、北岳の雪渓や白馬の雪渓。これくらいでピッケルを出すようでは、山や失格であり、一般登山者の山に差し戻しである。あの程度の傾斜は、ストックで歩ける必要がある。

7)正対だけでなくクロスウォークも練習が必要。同じ階段でクロスウォークを左右で行う。

8)最適傾斜が分かったら、傾斜の角度を様々に変えて、同じウォークを練習し、それぞれのやりにくさを一つ一つつぶす

9)どの傾斜から、あくまで自分にとって1点支持が不可能になり、ピッケル(もしくはストックや手)の2点支持を自分が必要とするのかを調査する。 

それがあなたにとって、ロープを出す必要がある、傾斜です。(危険度は除く)

これは人に拠っては4級。5級は90度以上ですので、全員にロープが必要である。

4級は30度~80度まで全部を含むので、幅が広い。年を取っていても、体重が軽い人は傾斜に対しては強い。若くても、がっちり体系の人は当然だが傾斜には弱い。下半身が重い人も弱い。腹が出ていたらなおさら弱い。

4級は落ちたら、死ぬか所を含むことが多いので、念のため、ロープを出す、と記述される登山道であることが多い。ので、自分の対応可能な傾斜を自覚的に知っておき、リスクを感じたら即ロープで確保である。お助け紐程度でも、もって出ましょう。

一方、5級を登る一般的なデシマルグレードを登るクライマーにとっては4級でロープを出すのはバカバカしく感じる。

しかし、たとえそうであっても、足元が崩れるリスクは、本人のクライミング力では解決できない。

したがって、もろい場合は、2級でも、3級でも当然ロープが必要だ。

クレバスウォークを見ればわかるでしょう。北横の大岩が堆積した場所は2級だが、岩と岩の隙間が、雪に覆われていて、どこが穴か分からない。落とし穴にロープなしで出かけて落ちれば、自己脱出はほぼ不可能である。九州ではこのリスクを経験しないので、2級でロープを出す意味が理解できない。

これが理解できないまま、厳冬期に甲斐駒など行ってはいけない。ソロ登攀でもロープはもっていくものだ。足元がもろいなと思ったときに、お助け紐的用途で普通に使えるからだ。

■砂を雪と見立てる行動の誤謬

このやり方で、砂を雪の代わりにする、という合理的根拠はないと思う。

砂=落ちても大した痛みがない、ので雪に対する敬意が失われ、むしろ、害があるような気がする。

以前、野北くらいアイゼンでガンガン歩いていますという自慢げなコメントをもらったが、それが間違いの根源だと思う。一か八かに慣れすぎていて、野北では落ちても落ちた先が海なので、リスクフリーである。死亡にならない。とはいっても、死者の多い岩場だが、この間違った姿勢が災いしていると思われる。

雪上歩行は、沢の高まきで出てくる誰にも踏まれていない崩れやすい急傾斜をこなすときの足さばきと同じだ。だから、野北の岩場をアイゼンで歩くくらいなら、沢登りを習得したほうがいい。

岩場をアイゼンで登る、と言う技術が必要な傾斜は、だいたい60度以上である。そこへ行く以前に、2級、3級、4級の傾斜のこなし方を習得しないから、北鎌尾根で死者を出すわけである。北鎌尾根で落ちるようなら、歩行訓練不足である。

八ヶ岳の赤岳は、短いので、普通に一日で3周くらいしてください。それでも一般登山者にはロープを出す山である。

普通、高校生男子には楽勝の山と位置づけされているが、昔の普通であって現代ではそれも人に拠る。今時の受験漬けパソコン漬けの人には、ロープがいる。

九州の人は、粋がるほうを技術の習得より、優先している。九州の人だけでなく一般登山者はほとんどがそうだ。なので、それがほとんどの遭難や死亡事故の原因である。

九州の人を言ったが、大体の一般登山者も同じである。

したがって、山登り、特にロープが出る本格的な登山やアルパインクライミングというのは、男性のエゴイズムを自覚し、それを克服する成長機会であり、本人が思っている俺=自己イメージが、現実と乖離していることを気づかせてくれる機会である。

自信がありすぎる、ということは、自分を客観的に捉えられていないということである。

そして、登山の失敗とは、自分の真の姿を客観的に捉えられなかったことが、失敗の本質である。





Thursday, February 1, 2024

”未知”、”困難”、次にくる価値観は何?

 ■成果主義の悪影響

クライミングの成果をグレードだけで測ることもそうだが、ある経験の価値を、回数や山の高さ、そういったもので測るという価値観に、我々はいつの間にか侵されている…。

例えば、日本百名山、は、100という数で山をとらえたせいで、数が多いほうがえらいという無意識の前提を作り出し、

「おたく、何個め?」という登山者が大量発生

することになった。多いほうが勝ち、という価値観を無意識の前提に背負っている。

さらに言えば、名山、という区別を山にいれたことで、

 山には、名山と非名山がある、という暗黙の価値

を導入することになり、槍などの特定の山に人々は行列を作ることになった…

■ 岩場

しかし、岩場に行くようになると、クライミングの価値は、さらに貶められており、

「俺、2段」とか、「5.14」とか「V16」とかだけが、価値があり、

 仲間との楽しい時間

 山そのものとの語らいや岩そのものとの語らい

 健康

 良い思い出

そういうものが軽視されるようになった…。我々が山に行くのは、誰かに山頂の写真を見てもらって、いいね!をもらうため、だったのだろうか?

本当はそれぞれ心に山に行く理由があったのでは?

例えば、今日はゆっくり山でも歩いて、亡くなった愛妻との思い出を振り返りたい、とか。

岩場にいくのは、記録更新のためだったのだろうか? 

■ 誰かの愛を感じる場

世界的クライマーのユージさんの開拓の記事は、お父さんが作ってくれたハンガーの話だった。

いい記事だなぁと思った。

私が岩場の開拓のお手伝いをしていたのは、単純にクライマーで、暇そうなやつは、少なく、お鉢が回ってきたからで、別に名誉を求めてのことではない。

米澤先生だってそれは同じであろう… 大体が、コケとか、泥とかの戦いだし、長時間ロープにぶら下がるのは、腰を痛める。

クライミングにおいて、一番楽しいのは、オンサイトで登ることだと仮定すると、開拓は掃除している間に、課題に慣れ親しんでしまうので、開拓者はオンサイトから最も遠く、伝統的なクライマーの価値観で言えば、損と言える立場だ。

それでも、岩場が好きなのは、

 自然の中にいることで得られる、ピースフルな時間が好きだから、

で、私は別に強いクライマーでもないし、年齢柄、今から競技に出て勝ちたいとか野心があるはずもないのだし、自分との闘い?は別にすでにやって勝利してしまっているので、岩場で自分と戦う必要もなく、別に誰かと競争しようと思ったり、リア充アピールしようと思ったりしたことはない。

だからと言って、私の記録がしょぼいだけのものだと思われたら困るが…そこら辺の人には不可能なことをしてきたというのは、その通り…。

記録のすごい・すごくないで勝負しようと思ったことはないが、槍に行列作っているその辺の登山者と同じ扱いを受けるいわれはない。

■ クライミングの価値は、今、何に求められるのか? 

最初は、”未知”で、次は”困難”、と進んできたわけだが、困難を突き詰めようとするあまり、人類はクライミングから、”自然界の中で行う”を捨てることになった。現在の主戦場は、人工壁、なんだが…。

つまるところ、競争し、達成すること、が、資本主義の定番ライフスタイルとすれば、オルタナティブは?

バムライフ?

バムライフ第一号の故・吉田さんは、いかなる傷を抱えていたために、53歳で亡くなることにしたのかなぁ… 

猫ちゃんが亡くなって、目標としていたプロジェクトもあると言えばあるし、ないといえばない、と言う状況で、やりたいことはやり切った感、というよりも、もう心が燃えるようなクライミングはない、したいことはない、と言う感じだったかもしれない。

最後の次期を知る者としては…クールだったなぁ、吉田さん、と思う。

覚者と言う言葉が似合いそうだった。

第三のクライミングの価値は何だろうか?

そこらへんの問いを現代人はやめてしまい、価値が分からないとなると、日和見菌みたいに、人気投票に群がることになる…という、if you don't know where you are going, any road will get you there路線、に陥っているんだよなぁ。

クライミングの価値は何ですか?

吉田さんなら、なんというのだろうか? 

少なくとも、死を敗北と捉えていなかったと思う。

状態の変化の一部というか。なんせ、死の理由は、病気ではない。

生まれたから、なのだ。

トップクライマーたちに語ってほしいのは、クライミングの価値、だ。






Monday, January 29, 2024

【戦略】山やとして理想的に成長する5つのステップとは?

 ■山ヤとしての理想的な成長

1)未組織登山者として3年 雪、自然保護、

2)講習通い 1年 ロープワーク&人工壁スタート

3)弟子入り&山岳会 沢、岩、氷スタート

4)クラック&個人の仲間 フリースタート ゲレンデ中心 

5)コンペ&海外 個人の仲間 3)

■ 感想

私は振り返ってみたら、山は無理のない理想的な育ち方をしたかもしれません。

振り返って思うのは、1)の大切さです。私の中ではヤマレコ時代で、もっとも山が楽しかった時代でした。夫と雪の山に主に登っていました。

2)も楽しく、周りはベテランだらけで、無名山塾の机上講習会はタダなので、電車賃かけて、出かけて行ったりしました。普通の人は、この段階で山岳会に入ると思いますが、そうすると、偏った知識を授けられることになり、多くのベテランの意見を聞くことができなくなるので、講習会で、様々なベテラン、様々な会出身の人と出会うというのは、視野を広げる経験でした。

3)山岳会より、弟子入りが大きかったです。山岳会は、私にとっては高齢化で、私の成長のスピードアップより、鈍化に働く存在でしたが、高齢化と若手の会の指導者不足による無知による、無謀登山を避ける知恵が深まりました。どっちも原因は一緒なのですが、一緒に行くと、むしろ余計な危険にさらされる。

4)”安全”を選ぶと、「フリーはクライミングの基礎」というわけで、ゲレンデ中心になります… 私は今この段階です。

5)海外は、日本の岩場より易しいため。今は出費が大変な時期にいます。

…とこのように成長してきましたが、この成長の方向は、比較的最短距離のように思います。大変忙しかったです。

一般的には、1)のまま、北鎌尾根を登って終わり、が9割です。

もしくは、3)でずっと同じ会にはいったまま、なんとなく先細るか、ということになりそうな気がします。が、そうならなくて良かったです。

■ 人との出会いが重要

なぜだろう?と考えると、

 人との出会い

を大事にしてきたことが一番大きなことかなと思います。

キーパーソンとなる人が必ずいましたし、その場合、私は試験?をパスしてきました。

例えば、最初の師匠の鈴木さんは、もし私が流動分散を作れなければ、一緒に山に行ってくれなかったと思います。

今の師匠も、私がアイスを自分で後輩を連れて行っていて、ギアも自分のを持っているのでなければ、一緒に行くようになってくれなかったのでは?と思います。

カム一式買うっていうのがないと、誰もクラックには連れて行かないと思います…

一般登山しかしていない頃も、ジムは年に10回くらいと少ないですが、出かけてはいました。種まき活動です。

ので、

  未来に出てくることを、少し先取りする、

というのが大事なことだと思います。

最初の師匠にあった時、流動分散は作れましたが、「これって、いつ必要なのかしら?」ぐらいな感覚でした。三つ峠も、ルートも全く意味不明の段階だったからです。

そういう段階でも、いろいろと知識を蓄えるというのが大事かなと思います。

Saturday, January 13, 2024

【お知らせ】花谷さんのヒマラヤキャンプ報告会

 転載です。

ーーーーーーーーーーー

🇳🇵報告会開催のお知らせ🇳🇵
ヒマラヤキャンプ2023 シャルプーⅥ遠征報告会を、スポルティバジャパンさんで開催いたします。
プロジェクトリーダーの花谷を含めたメンバー全員での遠征報告とトークセッションを行います。募集要項は下記の通りです。
日時:2024年1月29日(月)19時00分~21時00分
場所:スポルティバジャパン
住所:〒110-0014 東京都台東区北上野2-21-7
参加費は無料です。
複数人で申し込まれる際も、必ず各個人ごとにご応募ください。
人数に上限(30人)がございますので、上限人数まで達した場合は抽選とさせて頂きます。抽選結果は、締め切り後即日メールにてご連絡させて頂きます。
応募締め切り: 2024年 1月 22日 (月) 18時00分
お申し込みは下記のフォームからお願いします。
プロフィールにもリンク記載しております。
皆様からのご応募お待ちしております!!
⁡・・*・・*・・*・・*・・*・・*

Thursday, January 11, 2024

【海外登山】ネパール登山の今

 UIAAのスティーブ・ロング氏からのシェア情報です。

https://explorersweb.com/winter-climbing-areas-part-ii-nepal-with-vinayak-malla/

Thursday, January 4, 2024

山をなめている大人と山を舐めていない長野県民


私は九州生まれですが、山をスタートしたのは、山梨で、教わったのは、長野です。
そのせいか、九州に転勤になって、山に対する意識の低さには、驚かされました。

大きな山がないコンプレックスのせいか、逆に命知らず自慢大会になっているんですよね。

‐20度以上になる山で、そんな子供っぽいことやっていたら、まぁすぐ死にますね!