〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら何を教えてもらえるんですか?
と今日は聞かれたのですが…この質問自体が的を得ておらず…
山を学ぶとはどういうことか?
ということについてのメンタリングなんですよね…
だから、最初から山を舐めている人には、そもそも、受け取るアンテナがないから… 何を与えても、? となるだけのことなのです。
それで、短絡的なサービスとなると?
自然解説ができます
とか、
ボッカしてあげますよ
とか
おいしいランチを作ってくれる
とかになります…
バカみたい…。
そういうのではなくて、山をするということは、自然界の中で、都会の中では忘れてしまった野生動物さんとしての人間性を取り戻すことなので… 師匠らから、私は、何も具体的には言葉にして教わったことはありませんが…、メンタリングされる中で
読図能力がないと山で迷子になるなー
とか
このままいけば夜になるなー
とか、
このままいけば、水がないまま、何時間も過ごすことになるなー
とか
そういうことが、師匠の様子…準備する姿を見たりすること…で分かるんですよね…
祖母谷での遭難事例:https://ameblo.jp/04068787/entry-12618216698.html
例えば、村上さんは私がパッキングが遅い他の人を待っていると、先生は何も悪くないのに
すいません
と謝ってきて、パッキングが遅い=迷惑クライマーと分かるようになったんですが、パッキングが遅い人、ひとりいたせいで、
凍傷
とかになります。時間は大事です。
他にも、アイスクライミングでは、凍ったロープを溶かして、コーティング剤を塗るまで山。
シークリフのクライミングでは、カムを洗うまでが、山。
一般登山では、日本登山大系やネットで情報収集するところから山、です。
終わったら、山の記録を書くと、次の反省点がまとまります。
でも、九州の山では、山が簡単すぎて、ぶらーとテキトーに行ってテキトーに帰ってきても、大丈夫。何も起こらない。一切、危険なことは起こりませんので、いつまでいても、自然界は、大甘、甘やかしたお母さんみたいな山なので、自然界を舐めると痛い目に合う、ということは、学べません(笑)。
その結果、勘違いが長年、訂正されないことになり、その感覚を、そのまま北アや南アに持ち込むので、遭難者が大量に出ることになりますね。
遭難事例: 福〇ラ〇ーグラスで起った遭難。https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail3?id=85905
■ 何を教わっているか気がつくのに才能がいる
つまり、もしあなたが、地図を案内されたなら、
地図持っていかないバカがあるか
と暗に教えてもらっているってわけですよ…。ハイキングのレベルで学ぶことは、
地図 … 体力に合わせた計画立案&適切なコース選び 現地では読図
生活技術 … 水を飲んだり、疲れない歩き方を習得したり
天気 … 登るべき季節…これは経験ですので、お金をギアに使うより山に使うべし
の3つです。
■参考
一般登山者の平均像は、
・標高差300mを1時間で歩け、
・連続行動10時間程度
・体重の10%程度のザック
が、OK体力の目安です。その間に、山の天候のあれこれや、なだらかな山でも、風やルートファインディングの危険があることを学びます。
本格的な山に進みたい場合は、
・標高差500mを1時間
・連続行動 15時間
・男性30kg 女性20kg
を目指します。
続きはこちら… https://stps2snwmt.blogspot.com/p/blog-page_12.html
■ その他 ヤマケイ 登山地図
https://www.yamakei-online.com/yk_map/?latlon=36.586070962361624,137.6115320243904&zoom=14
登山計画には、他にヤマレコ、ヤマップがあります。エアリアの地図も大事です。
■ 成長の仕方
1)一般登山で山特有の天候リスクやウエアなど基本を学ぶ
↓
2)徐々に山での滞在時間を長くし、幕営など生活技術を学ぶ
↓
3)地図読みを学ぶ
↓
4)藪山などでルートファインディングを学ぶ
↓
5)雪山を学び、体力、歩荷力、滑落停止、生活方法などを学ぶ
↓
6)ロープワークを学ぶ
↓
7)沢などでロープワークを実践する
↓
8)人工壁に通いクライミングの基礎を学ぶ
↓
9)外の岩場にデビューし、人工壁との違いを学ぶ
↓
10)支点の研究
↓
11)連れて行ってもらうルート
↓
12)同スキルの人と助け合いながら行くルート
↓
13)連れて行くルート
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