■ 今ほしい山道具
昨日は、山道具屋に立ち寄って、必要なモノや欲しいものを少しチェックしてきました。
①ヘッドライト: 小屋では使用が激しかったのでプラスチックパーツが割れてしまった。
ライトは問題がないけれどヘッドにつかない。
②ヘルメット: BDハーフドームにはバイザーが付かないことが判明。
③コンパス: シルバコンパスを落としてしまい(3000円!涙) 夫のを借りています…。
でも一人一個必要だから・・・
④アイゼン研ぎ: ホームセンター… 私のアイゼン八重歯のところだけでも研いでおくとよいかもです。
⑤クォーク: 一本でもあれば… 3万円以上
⑥アイゼン: BDで爪を取り換えることができるものが出ていました。約2万円。
⑦ビーコン: 色々チェックしていますが今年はまだレンタルかも…。約4万円。
⑧プローブ: 3mでもそんなに高いものではないです。BDのでいいかも。6000~7000円
⑨ビレイ用のごっついダウン: ダウンはすでに持っているのですがもっと温かいとうれしいと。
⑩ゲイター
⑪冬用ズボン
⑫冬用唐辛子の靴下: 靴下ややっぱり去年のは少し緩くなっていたようです。新品が毎シーズン要るとは…(汗)
⑬ビレイ用のグローブ: ワークマンにお目当ての品があるので。
⑭ナス型カラビナ: ムンターにちょうど良い形の。
冬用のパンツも少しほつれて来て、ホントはちょっと新しいのが欲しいし、ゲイターもくたびれてきてしまっていますが…原資となる資本が限定的なので優先順位をつけて買うということになります。
そうなると
1)安全を確保するギア
2)消耗品
3)ファッション
というプライオリティーにならないといけなくなるわけで・・・、
どうしても洋服というのは結局後回しにならざるを得ません。というわけで、ウェブアウトレットとかセールのラックとか見てもため息ついてスルーです。寒いのは動けば寒くなくなるので(笑)。ダウンセーターあったらあったかいかな~ 次回はスキージャケットもっていこうかなぁ・・・
基本的に雪山はお金がかかります。始めるだけで30万円コースです・・・(ため息)
だから、ココから導ける結論は、山やは一張羅を着ているはずだ!というものです(笑)。
普段着で山ウエアを着ているのはどう考えてもオーバースペックだし、要するにギアを買うお金がウエアにまわっているということで・・・ということは普段でも山ウエアの人は山やではない公算が高くなります(^^)。
■ 新人
新人という言い方が正しいのかどうか分かりませんが、登山初心者の方をアイスクライミングにお誘いしました。
私自身、「山歴4年です」というと「お!まだ新人じゃん!」と言われます。全くその通りで…私自身やっと山ヤの登竜門に立つか立たないかくらいの場所にいます。
しかし、そのようなまだ新人の私からでも、やはり登山を初めてすぐの人はもっと新人です。もし山ヤ道の物差しがあるとすれば、
ーーーーーーーーーーーーーー>ゼローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・>
ーーーーーー一般登山ーーーー>ゼローーーーーーー山ヤ道ーーーーーーーーーーーーー・・・・>
みたいな感じかもしれません。
何かで読んだ本に、「何も知らない無垢な新人を誘ったのですからそれくらいは責任をとってもいいでしょう」という記述があったのを覚えており、”それくらいの責任”が何だったのかは忘れましたが…(笑)
やはり、誤解を与えるのは良くないな~ということで、とりあえず誤解は解いておかなくてはと言う感じです(笑)
■ 冬山ってなんですか?
アイスクライミングは山ではありません。クライミングです。登山とクライミング、今ではクライミングは登山から発展して別のスポーツになっています。だからクライミングに行くのと登山に行くのは別です。
ロープが必要な山を登る登山から、冒険的要素を出来るだけ取り除いたのがスポーツクライミングです。
冒険的要素がない、というのは、支点を自分で設置することも自分で選ぶこともなく、登るのに特化しているという意味です。
それを冬にしたのがアイスクライミングです。でもアイスクライミングのほうが普通のクライミングよりアブナイです。そこのところは誤解がないように。普通のクライミングでは自分が作ったホールドが壊れて飛んできて顔を切るということはありません。でもアイスでは平気で氷のかけらが飛んできます。
アイスクライミングのリスクについてココが参考になります。
http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.jp/2013/01/blog-post_5850.html
登山はもともとクライミングを含んだものですが、登山の、(歩く)&(よじ登る)から、(よじ登る)だけを取り出したのが、フリークライミングとアイスクライミングです。
環境が夏なら岩登り(フリークライミング)、環境が冬なら(アイスクライミング)。 アイスは滝に出来るので、岩は年中形状が変わらないけれど、アイスは毎年、毎週、形が違うので自然の造形だということができます。
冬山登山は、当然、冬にピークを目指して歩くもの。で、雪があれば雪山登山。森林限界以上を歩く距離が長ければ長いほど困難になります。当然ですよね、逃げ場がないんですから。
冬に山に行けば、全部冬山だし、雪があろうがなかろうが、基本的にリスクは同じです。
≪冬山特有のリスク≫
1)低温による低体温症
冬山では汗をかいてはいけない。 だから冬山では汗をかくほど早く歩いてはいけないのです。
だから、目が飛び出るほど高いウエアで汗を発散させるのに四苦八苦しているくらいなんですから。
だから汗をかかせるほど早く歩いたらダメです。ウエアは自分で調整するしかありません。稜線で汗をかいた上に風が吹くとあっというまに人間ポプシクルになってしまいます。
2)凍傷
凍傷は体温が下がると当然なりやすいので、もちろん、1)汗をかかないも重要ですが、圧迫も凍傷の原因になるから、圧迫してサポートする系のタイツはNGです。私はもともと嫌いなので履いたことがありません。
食事をこまめにしないと熱を作れず体が冷えます。冬はじっとしていると寒いので、行動食です。
行動食におにぎりは一番NGパターンです。冷えて食べれないくらいならいいですが、凍ってコチンコチンだと石みたいになっちゃいます。私はまだ見たことがありませんが。冬に大菩薩嶺に行ったとき、甘栗を持って行ったら、甘栗同士が凍結してくっついていました。
油分が多いものが固くなりにくく良いです。温かい飲み物、サーモスは必携です。単純な水も持っていないと何かあった時に雪を溶かす羽目になります。コッヘルとガスは万が一の用途でも持っていると安心です。
同じ発想で私はもし万が一ビバークになった時に火をおこせるよう、ろうそくや着火剤、マッチ、ライター類は複数の種類を入れて持っています。ツエルトは夏も冬もずっと持ち歩いています。日帰りハイキングの時だけ、レスキューシートにしています。
3)日焼けと雪目
日焼けはGWぐらいが一番ひどいのですが、雪山では反射するので、よく下向きもぬっておかないと。
それにサングラス必携です。稜線にでる場合はサングラスよりゴーグルがいいです。
稜線では顔も冷えるので、バラクラバしていますからそんなに日焼け自体はしませんが、春山ではバラクラバがないのですごく日焼けします。
4)滑るんです…
雪が出てきても、普通に登山靴で歩けますが、斜面でクラスト(氷化)していたら、アイゼンが必要です。迷わず12本爪。
同じ理由で斜面では滑るので、滑った時の保険が必要になります。なのでピッケルが要ります。
滑る時の保険、ピッケル前はストックです。ストックに使い慣れないとピッケルも使えないです。
間違いやすいのは、(歩くための推進力を与えるためのストック使い)と(歩行の補助としてのストックづかい)は違うことです。
ノルディックウォークの人はダブルで歩いていますし、スキーの人やスノーシューの人もダブルで歩いています。これは歩行の推進力とするため。全身運動になって良いですし。
でも歩行の補助とするときは、推進力とするわけでないので、ストックに体重を預けるつもりではなく、
3点支持の手の延長として使うだけです。あくまで荷重は足。
使い慣れないとどこに着いたらいいかも分からず、バランスの補助になりません。使い方については
慣れるしかないので、一冊本でも読んでとりあえず基本形を頭に入れ、後は人の様子を見て真似て盗むしかないような気がします。
≪冬山のメリット≫
1)涼しい: 私は暑いのが嫌いなので。
2)空気が澄んでいて遠くの景色が美しい
3)自然のままの地形や姿を愉しめる: 雪で覆われるとどこを歩いてもOKです
4)夏と比べて空いている: 冬山の人口は5分の1だそうです。
余計なメリットかもしれませんが、冬山はよく知られていないので、簡単なことをやっていても、世間からすごい!と言ってもらえるというメリット?(笑)もあるかもしれません。
ちゃんとリスクについて手当をしていれば、という条件付きですが、ちゃんとしていれば、冬山も楽しく遊べるのに、一般的には凄い人しかできないことだと思われているのでその分お得(笑)?です。
■ 雪山ステップアップ 八ヶ岳
雪山なら、私はスノーシューから入るのがおススメだと思います。
八ヶ岳の山では、北横岳~縞枯山、高見石~中山展望台、天狗岳、硫黄岳が初級の雪山です。
どこも森林限界を超えますが、超える量がほんの少しなので初級です。
技術的には初級でも森林限界を超える以上、天候や風、寒気などのリスクへの対処法は他の難しい山と同じです。
技術的に初級の山の中では、体力が要る順番でステップアップできます。
体力は北横岳はロープウェーなのでほとんどいらず、山頂駅から45分で山頂です。
高見石は登山口は渋の湯、もしくは北八つで、ルートによってちょっと違いますが歩く長さが北横より長くなります。私は賽の河原でワクワクしました。ピークは地味ですけど、楽しい山です。小屋があるのが安心です。
天狗岳(東)もルートの取り方でだいぶ体力度合いが違いますが渋の湯からのピストンだと早出すれば日帰りできます。森林限界を超えるところに小屋があるので衣類の調整などがしやすいし、温かい食べ物が食べれ、何かあった時安心です。
西天狗は入山の時アプローチが長く、山頂は東より岩場ですが、ほとんど樹林帯です。あまり歩く人がいないのでトレースが薄い可能性があります。
硫黄岳は風の山で知られているので山頂は広く、風が強く、のっぺりとしている山頂なので、ガスが出ていると巻かれてしまうかもしれません。私は夏沢峠から登るのは、森林限界以上に出てから長くて、ケルンがいくつもあって、まだ~って感じでした(笑)が、アイゼンのトレーニングなら、嫌と言うほどアイゼン歩行ができそうです。
でも同じ硫黄でも、赤岳鉱泉から入るとすぐ山頂であっけないです。硫黄なら鉱泉か、本沢温泉がアプローチで本沢温泉は冬は寒いです・・・反対側の夏沢鉱泉ならあったかい湯に入れます。そういえば
本沢は本沢ゲートから入るとちょっと近道でした。ただトレースは期待できない。
あと近郊では甲武信岳も良いみたいです。上部は積雪しているそうでした。
どのお山もピッケルは必要です。私の先生はピッケルを持ちなれるだけでもいいから杖としてでも使え、というタイプでした。
樹林帯はストックでツボ足。森林限界から上はピッケルでアイゼン、というスタイルで練習しておくと、滑落停止やアイゼン歩行が身に付きやすいのではないでしょうか。
私はアイゼン歩行は結構できていました。完全に一本足に乗るのがコツです。ストックもしくはピッケルと足1点で、合計2点保持になるみたいです。
これ、実はその辺の階段でも練習できます。
山ではどれくらいの傾斜で、どう足を置くと楽かを研究しておく。私は傾斜に弱いので、すぐ横にずらす歩き方に変えます。
直登でずっとハの字に歩いている男性が多いですが、太ももとふくらはぎの筋肉が強い人向けだと思いました。あとトラバース・・・結構難しいです。私は右が谷側の時は不安はないですが、左が谷側だとちょっと自信が無くなります。谷川の足をすこし横に向けます。
ピッケルについては、とりあえず持っているだけでもいいのだそうです。持ちなれるために樹林帯でゆとりがあるところでは、右手にもったり、左手に持ち替えたりしても良いし、ストックをまずシングルで使ってみてもいいと思います。
ともかくは傾斜の緩いところから徐々に傾斜を上げて行ったとき、自分のカラダをどう使うとバランスが壊れずに安定できるのか、そういうことを考えながら、歩くことだと思っています。
一般登山のレベルくらいは誰でも歩けますので、そこまでは自力で頑張りましょう☆
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