■ あなたにはできない!
登山を始めたそのころ・・・、アブナイ、アブナイの大合唱を受けました。 その”アブナイ”は、言い換えると、
”あなたには無理だから、お金を払ってツアーに参加しな!”
という意味でした・・・(^^;)。 でも、私は、
世の中が私にこうしてほしいと思うこと(=お金を払う&ツアー参加)ではなく、
自分の力の範囲でできる、自分らしい登山
をしたいと思ったのです。謎なのは、普通の一般登山もアブナイからダメ、無理と、皆が考えているようだったことでした。
■ (みんなが不可能と思うこと) → (可能) へ
私は、
誰が考えても無理っ!
ということを実現したことが、実は一度ならずあります。
一つ目は、
たった一人での大学進学
です。判断も自分持ち、犠牲も自分持ち。親に出してもらったのは17万円だけ。後は自分でなんとかし、今年やっと大学ローンを払い終わりました。振り返って、普通の学生生活より、面白い経験ができたと思います。
二つ目は
海外留学 & 語学力の習得
です。今は分かりませんが、当時は一人子供を留学させるのに1年300万円と言われた時代。留学と言っても、働きながら語学を習得したのですが、得れた成果(=語学力)が同じであることを考えると、むしろかなり経済的にお得なやり方だったのかも?と思います。
三つ目は、
メーカーの開発部で働いたこと
です。子供の頃、将来、コンピュータ関連に着こうと思い、14歳の当時、自分でBASIC言語を勉強しました。そのおかげか、学生時代はインターネットの使い方を人に教える仕事をしたり、ファームウェアのセットアップの仕事をしたりして、文系学部に進んだにも関わらず、メーカーの開発部で働きました。
職場では、ほぼ全員が電気工学などの関連学部卒の中、私は紅一点、文学部卒で、完全に無免許運転でしたから、多くの人ができないと思うことを、実現した、と言えると思います。
4つ目は、
商社での仕事
です。 夫の転勤で、福岡にいたときにやっていた仕事です。大阪時代に、ビジネススクール(自腹)に通っていた努力が評価され、全く畑違いの仕事でした。
最近、夫は研修で、ファイナンスを勉強したのですが、私はこの仕事で、夫より6年も前に、ファイナンスの基礎を学びました。キャッシュフロー経営やら、P/Lやらを学びました。スタートアップへの出資なども行っている業務のアシスタントだったのです。
5つ目は
ヨガを教える仕事
です。今の時代は、有資格者のインフレにありますので、資格があっても、それを生かせる機会が与えられることは、めったにありません。
ですから、やはり普通はなかなかできないことが、可能になった、ということができるかもしれません。
これは、私は長い間趣味のバレエを続けていたために可能になりました。バレエをやっていたときは、ただ楽しくバレエをしていただけで、まさかヨガのイントラとしての未来が開けるとは思ってもみませんでした。
そして・・・6つ目が
一般登山 & 雪山登山 & ”本格的”がつく登山 & クライミング
です。
7つ目は
沢登り
です。
クライミングも沢登りも、世間一般が無理=不可能と思っていることを、可能にした、
と言えると思います。特に単なる登山ではなく、クライミングや沢はそうです。
特に、沢登りは、初めての沢で「絶対ムリ!」ほどの強い語調で否定された分野です。誰もがまさか、行けるようになるとは思っていなかったと思います。
ところが、今では、登攀要素が少ないズミ沢程度ですが、自分で行くことができるようになりました。
そんなこと誰が可能と思ったでしょう?
■ 古いシナリオ
たぶん、無理無理と言ってくる人は、古いシナリオを基にしているのではないでしょうか?
女とはこういうものだ、登山とはこういうものだ、そういう、いわゆる”常識”です。
ところが、時代は移り変わるもの。
なんと先日は小川山で、72歳の高齢女性にあったくらいです。つまり、高齢でもクライミングを愉しめる時代です。そんなこと、誰も教えてくれませんよね!
だれですか、35歳以上はクライミングお断りなんて言っているの(笑)。
さらに言えば、沢も同じです。沢歴50年と言う方に年齢を聞いたら、なんと75歳の方でした。女性です。先日は、女性パーティだけの、上ノ廊下遡行記録を読みました。羨ましい~。
もちろん、
・私はまだクライミングは2年目で初級者の域を出ず、
・沢登りについては、単独ははばかられるような初心者
です。つまり、
まったく何かを達成したといえる段階にはない
です。玄人の目で見て、一人前と思え、自分自身でも一人前と思える、そういう状態になるまでは、あと1、2年は、最短でもかかりそうですが、そうはいっても、その状態が空想できる、段階まで来ました。
そんなこと、登山を始めた5年前、講習を受け始めた2年前には想像もつかなかったことです。
登山を始めて5年目、つまり、フルシーズンでは4年満期の成果としては、まずまずの出来ではないかと自分では思っています。
■ 大事なこと
こうした
誰が考えても無理 → 可能
になる時というものは、振り返ってみると、非常に強い恐怖を伴っていた、と思います。
怖いのです。
というのも、みんなが無理だ、というのですから、怖いのは当然ですね。みんなが脅してくるし、当然ですが、初めてのことをやるのに自信がある人などいません。
だから、怖いときと言うのは、やるべき時と言うことです。そして、怖いときと言うのが正しいことをしている時の感覚です。この怖さは未知へ対する怖さ、チャンスを取って賭けに出るときの怖さです。
18歳の女の子がたった一人でお金もないのに進学できると、だれが思うでしょうか?
二十歳の女の子が、たった一人で、財布に2万円しかないのに、どうやって海外留学できると、だれが思うでしょうか?
文学部卒業(それも就職氷河期に・・・)した人、それも女性・・・が、どうやってコンピューター関連職種につけると、だれが思うでしょうか?
それまで理系職種しか経験がなかった人が商社OLに採用されると、誰が思ったでしょうか?
趣味のバレエを楽しく学んでいただけで、ヨガのインストラクターになれるとだれが思ったでしょうか?
・・・・。
ですから、みなさんにも自分の可能性を閉ざさないで欲しいのです。
多くの人は、普通の登山に一人で行くだけでも
すごい!私には無理っ!
と思うみたいです。
私もまさか、初めて三つ峠に行った時から、たかだか4年程度のちに、自分が人を連れて屏風岩に本チャンの練習会に行くようになるとは、思ってもみませんでした。
「私には無理っ!」
そう・・・私も、そう思っていた、思わされていたのです。
ですから、「わたしには無理っ!」と思っている人の気持ちもよく分かります。
でも、「どーせ無理」って言わないで欲しいな~と思うのです。
無理かどうかは、やってみて決める
それが大事なことです。
■ 大事なことリスト
一つ目の経験で学んだことは、
”なんとかなる”のではなく、”なんとかする”
ということでした。
二つ目の経験で学んだことは
チャンスの女神には、前髪があっても後ろ髪はない
と言う事でした。
3つめの経験で学んだことは
情熱が道を開く & 叶う夢の形に条件を付けてはいけない
と言う事でした。
4つ目の経験で学んだことは
努力を見てくれる人は必ずいる
ということです。
5つめの経験で学んだことは
何が福と転じるか分からない = 目の前のことを頑張る
ということです。
そして、6つめの登山(クライミング)で学んだことは
変わることを恐れてはいけない
と言うことです。
私は子供のころから、スポーツは苦手の読書好きです。つまり、ぜんぜん畑違いと思うこともできます。
大阪の頃の私を知っている人が今の私を見たら、全く別人です。
■ 常人は、ベイビーステップで行きましょう!
いきなりすごい山に行って、いきなりすごいことを実現する人も世の中にはいます。
私もときどき、そういう人と間違われます(^^;)
でも、このブログを見てくれると分かる通り、いたって普通のことを丁寧に細かく噛み砕いているだけです。考える、ということを怠らなかった結果、成立した登山です。私はThinkerです。
私がここまで5年で来れた理由は、
誰でもできるような、小さい目標で、じわじわステップアップする
からです。
少年よ大志を抱けと言われますが、例えば、〇〇で日本一になる、などの大きな目標を立てると、目標へ到達する手段も分かりませんし、目標はなかなか近づいて来ないし、目標を達成できない自分に嫌気がさしてしまって、自信もつかずなかなか前に進めません。
完璧主義が頭をもたげてしまうのは、目標が大きすぎるというサインかもしれません。
■ 個人の時代
もし、クライミングや沢登りをしたいと思っていて、
アナタには無理っ!
と言われている人がいたら、ぜひ私と同じようにやってみてもらいたいなと思います。
望めば道が開けます。望まなくて、ただ運だけがあっても、ダメなのではないでしょうか。
今の時代は、
個人の時代
だそうです。
昔は〇〇山岳会に属せば自動的に先輩が山に連れて行った世の中だったのでしょうが、そうやって集団に属して、引き上げてもらう仕組みは崩れています。あるいは登山ブームだからと山に行く・・・と、大混雑でひどい目に遭い、たぶん山を嫌いになってしまいそうです。
損得や自己顕示欲より、自分自身のやりたいことだから・・・という理由で、主体性を持ってやる、そんな単純な姿勢が、今の時代の人間にとっては、心の充足、個人の幸福のカギを握っている・・・そんな時代だと思われます。
どんなことでもいいから、「あなたには無理」と言われたら、「ホントにそうかしら?」と思って、無理なのかどうか、実験するつもりで、やってみたらいいのだろう、と思います。
もしそれが登山やクライミングだったら・・・手伝えることは手伝ってあげたい!と思っていますので、ぜひご連絡くださいね!
自分自身が登山において歩んだ道が大変だったので、同じような人の役に立てることがあれば、何なりと、と思っています。
・・・ということで役目を終えたこのブログ。というわけで、当ブログはこの記事をもって終了といたします。
≪後記≫
たくさんの皆様から、コメント内外で、残念だとのお声をいただいて大変恐縮しております。
世の中には、同じように困っている人がたくさんいたんだろうな~と想像しました。
ご愛読ありがとうございました。
Saturday, July 25, 2015
Friday, July 24, 2015
主体性をはぐくむ活動をしたい
■パートナー問題
ロープが出る山は、パートナーが必要、という問題があります。
私は煩わしい問題がないので、女性と組みたいと、いつも思うのですが、女性比率は9:1ですので、やっぱり男性が多いですし、初心者のうちはよく落ちるので、”落ちれるパートナー”、つまり墜落を止めてくれると信頼できる、安心できるパートナーが必要になります。それは、必然的にベテランということになってしまいます。そうなると、さらに女性は少なくなります。
私は夫を信頼していますが、長年連れ添っているけれどクライミングは全く白紙の夫のビレイより、見知らぬベテランのビレイの方が、数万倍、信頼できます。それは仕方ない。
私としては、同レベルの人と、互いに落ちれないビレイで、切磋琢磨する、というのも、大事なことだと思うのですが、ビレイの重要性を理解してくれていない人が多いので、現実を見ると、ベテランしか頼る相手がいなくなります。
■ 問題点
で、男性のパートナーの場合、私がもっとも問題点と感じているのは、ずばり
・浮気願望
・結婚生活の愚痴
・子供がいて大変だという愚痴
・子供がいない女性に対する蔑視
です。
私は、都市部の大阪で、主たる大人時代を過ごしてから、地方都市である山梨に来たのですが、山梨って、みなさんお盛んというか・・・都会より、大人の恋愛に寛容な土地柄のようです。
なんだか、
・女性のお尻を叩いて、よぉ!元気か?というおじさんや、
・浮気したいと言ってくるおじさんや、
・酔ってもいないのに、絡んでくるおじさん
が多い・・・なんだ?なんだ?ここは50年前の日本か?!・・・という感じで、ビックリ仰天。
これは女性の友達に確認したら、やっぱり同じことを思うそうです。
というわけで、パートナーに求める資質は、まず第一に
結婚生活に不満を感じていて、それをだれか他の人で補おうと思っていない人
です(笑)。 別に未婚でも、既婚でもいいのですが、浮気したい人は勘弁です。女性は誰でもそうだと思います。
■ 子供
私は、大変忙しい子供時代を過ごしました。家事と役員などの外での役割に追われる生活でした。
子供時代に、
ワクワクすること
自分が心から楽しいと思えること
の経験を積む時間がほとんどありませんでした。ですから、私が同情するのは、大人ではなく、むしろ子供です。
子供たちには私が過ごしたような子供時代を過ごしては欲しくないと思います。
そのため、子供に、ワクワクすることや冒険を教える活動は、社会的に意義のある、重要な活動だなと思っています。
■ 女性にも冒険を
そして、もう一つ大事だと思うのは
女性にも冒険が必要だ
ということです。 私は、20代の若い女性である間、一人暮らしを長くしていたのですが、女性には冒険しようにも、性犯罪のリスクが大きい社会です。
父親でもある男性たちは、若い女性がどのような現実に晒されるのか、その実態を知らないのだろうと思いますが、若い女性に対する、軽微な性犯罪(痴漢や露出狂、ストーキング、酒に酔って絡む、上司からのセクハラ)は、はっきり言って、10人並みの容姿の人でも、10本の手に余るほどの経験が、20歳を過ぎるまでに経験できてしまうのではないでしょうか・・・。大人の男の性の対象として目に入れられてしまうのは、大体14歳ぐらいからです。個人的経験でもそうですし、家庭教師をしたりしてティーンと接してもそうです。子供は無防備に助べえの目にされされています。
それは、いいお尻しているね、程度のことでも、若い女性にとっては、脅威と感じるでしょう。美人だね、も同様です。
美人だと声を掛けられた女性は、メイクアップを控えるようになるでしょう。お尻を叩かれた女性はぴったりしたズボンを履かなくなるでしょう。
なにしろ、女性の側には自分を守る手段が限られていますから。君子危うきに近寄らず、です。
例えば、登山では、富士見平小屋で単独女性が殺害された事件が有名です。
そうした社会の現実が、基本的には、若い女性を冒険から遠ざける要素になっています。
そういうハンデはあっても、人間には、みな冒険が必要なような気がします。
実際、生きるということ自体も冒険続き。冒険とは、シビアは判断をする、という意味です。
自分で判断する、ということ、
その判断に責任を持つということ
を覚えることができるのは、冒険において、です。ですから、女性にも、冒険は必要だな~と思います。
嘘偽りのない自分の決断を生きる、ということは一つの冒険ですが、人の幸福には決定的に大事な気がします。
■ 幸不幸の条件
こうしたことを逆に言うと、子供がいて不幸だと嘆く人は、子供を持つことに対して、主体的な判断を放棄していた、ということの裏返しなのかもしれません。
子供の有無を、幸・不幸の条件にしてしまうのは、地位や名声、経済的豊かさを幸・不幸の条件にしてしまうのと、同じ考え方のようです。
幸不幸の条件は自分で決めるもので、人に決めてもらうものではない、
です。ただ、都会では受け入れられている考え方も、一般的でない地域もあります。ちょっと面白いサイトがあったので、子供を持つことの是と否を、そのサイトからまとめてみました。
Pro
・不妊治療してまでほしくない
・「産んでいれば良かった」と後悔する方が「産まなければ良かった」と後悔するよりずっといい
・自分の不良コピーはいらない
・人生は一人が基本
・大人なら一人で泣かずに生きれるようになろう
・夫婦だけの絆を深めていける
・二人だけで結婚生活を維持できているのは、絆がないとできない
・子供がいなきゃ離婚するような関係ならさっさと別れればいい
・産んで後悔している
・表面に出てこないのをいいことに「産んだら変わる」を主張するのは間違い
・「貴重な自分の人生を無駄にした」としか思えない
・毒親を持った
・代々続く旧家の娘で、跡取りや家柄の価値観を押し付けられたため、家柄の重圧が、自分の子供にも加わることを恐れた
Con
・かわいい
・配偶者に先立たれ、自分が病気になったとき天涯孤独二ならずに済む
・死ぬまで『産まなゃ良かった』と思い続ける人は稀なのでは
・子供を産まない人間は当然、育児の楽しみや苦労で経験値を増やすことはできない
・こんな素晴らしい体験が出来ないなんて
・産みの母に虐待されて育って来たので悩みましたが今は子供を持ち幸せ
Facts
・子供ができると夫との関係は大きく変わった
・「産まなくて後悔している」「産んでよかったと思う」とは声高に主張できるが、「産んで後悔している」「産まなきゃよかった」とはまず言えない
・「悩むなら産んでから言え」という無責任な意見に押し切られて産んだ
・「産まなくて後悔」と言う人は元々悩みや後悔が多い中の1つとしてあげる方が多数。留学しとけばよかったとか、親孝行しておけばよかったとかと同列
・子供を抱えて苦労している方ほど、子供のいない人間は楽をしてると嫌味を言う場合が多い
・そもそも結婚もできない
・自分の生活だけで精一杯 月15万の収入でこの先賃金が上がる見込みもない
・何十年も収入を維持していける自信がない
・人は自分と違う生き方をする者を自分と同じ境遇に引きずり込みたがる
・子供を愛せたほうがいいにきまってるけど、それは 産んでみなきゃ分からない
・子供がいるけど、子供が将来、自分の世話をすることは期待できない
・母子関係は人生の一部に過ぎない
・子供を持たない選択をして、そのリスクを被るのは女性側
・どっちを選択しても後悔しない
・借金・不倫・嫁姑が原因で別れた夫婦は何組もいるが、子供がいないのを理由に別れた人はいない
・子どもには親を選ぶ機会など与えられることなく、生まれてくる
・老後は子供や家族がいる場合の方が辛い状況になる場合が多い
・愛=家庭ではない
うーん、これを見る限りでは、子供を持つ理由は
老後の不安?
でも、周囲を見ている限り、老後は子供がいてもいなくても同じみたいですが・・・。
子供の有無より、本人が愛されるキャラでない、ということのほうが孤独に関しては問題なのかも?
どちらにしても、
決断に対する主体性
が幸不幸の分かれ目だと分かります。
主体性のない選択をすると、愚痴と他者への嫉妬に彩られることになるのでは?
となると、
主体性をはぐくむ活動が、やはり重要だ
と分かります。
毒親の特徴
「苦労して育ててやったから感謝しろ」
「子育てに要した費用全額返せ」
ひえ~。子育てが大変だ、大変だとぼやいている父親というものは、この定義によると、つまり毒親なのでは?!
でも、子供に限らず、誰だって、もらっていない恩は返したくないのでは?
■ 結局は嫉妬が問題なのでは?
主体性の無い判断をしてきた人は、そのために自分自身が満たされず、そのため、満たされている人を嫉妬する
ということなのでは・・・?と思えます。
では、根本的解決は??? 主体的決断です。
つまり、きちんと冒険と言える活動をする中で、決断に対する責任を取る経験を積む、ということです。
幸せな人への嫉妬でいっぱいの人も納得できるのではないか?と思える言葉は
人は誰でも幸せの容量は同じだ
かもしれません。トータル一緒だと思えば、嫉妬もわかないかも?
しかし、現実的になると、
誰かが幸せになったところで、自分が不幸になることはない
のですから、他者の幸せを嫉妬する必要は、こんな言葉がなくても、そもそも必要ありません。
でも、ま、人間は感情の動物ですから、溜飲を下げる必要はありますよね。
■ パートナー
・・・ということで、パートナー問題に戻りますと・・・やはり、ザイルパートナーが満たすことができる、相手への精神的ニーズは、
山ヤとしての尊敬
つまり、友情であって、愛情=妻の代わり、ではないでしょう。ということで
結論:
山ヤとして尊敬できない人と組むのは、たぶん、ちっと無理
です。
ロープが出る山は、パートナーが必要、という問題があります。
私は煩わしい問題がないので、女性と組みたいと、いつも思うのですが、女性比率は9:1ですので、やっぱり男性が多いですし、初心者のうちはよく落ちるので、”落ちれるパートナー”、つまり墜落を止めてくれると信頼できる、安心できるパートナーが必要になります。それは、必然的にベテランということになってしまいます。そうなると、さらに女性は少なくなります。
私は夫を信頼していますが、長年連れ添っているけれどクライミングは全く白紙の夫のビレイより、見知らぬベテランのビレイの方が、数万倍、信頼できます。それは仕方ない。
私としては、同レベルの人と、互いに落ちれないビレイで、切磋琢磨する、というのも、大事なことだと思うのですが、ビレイの重要性を理解してくれていない人が多いので、現実を見ると、ベテランしか頼る相手がいなくなります。
■ 問題点
で、男性のパートナーの場合、私がもっとも問題点と感じているのは、ずばり
・浮気願望
・結婚生活の愚痴
・子供がいて大変だという愚痴
・子供がいない女性に対する蔑視
です。
私は、都市部の大阪で、主たる大人時代を過ごしてから、地方都市である山梨に来たのですが、山梨って、みなさんお盛んというか・・・都会より、大人の恋愛に寛容な土地柄のようです。
なんだか、
・女性のお尻を叩いて、よぉ!元気か?というおじさんや、
・浮気したいと言ってくるおじさんや、
・酔ってもいないのに、絡んでくるおじさん
が多い・・・なんだ?なんだ?ここは50年前の日本か?!・・・という感じで、ビックリ仰天。
これは女性の友達に確認したら、やっぱり同じことを思うそうです。
というわけで、パートナーに求める資質は、まず第一に
結婚生活に不満を感じていて、それをだれか他の人で補おうと思っていない人
です(笑)。 別に未婚でも、既婚でもいいのですが、浮気したい人は勘弁です。女性は誰でもそうだと思います。
■ 子供
私は、大変忙しい子供時代を過ごしました。家事と役員などの外での役割に追われる生活でした。
子供時代に、
ワクワクすること
自分が心から楽しいと思えること
の経験を積む時間がほとんどありませんでした。ですから、私が同情するのは、大人ではなく、むしろ子供です。
子供たちには私が過ごしたような子供時代を過ごしては欲しくないと思います。
そのため、子供に、ワクワクすることや冒険を教える活動は、社会的に意義のある、重要な活動だなと思っています。
■ 女性にも冒険を
そして、もう一つ大事だと思うのは
女性にも冒険が必要だ
ということです。 私は、20代の若い女性である間、一人暮らしを長くしていたのですが、女性には冒険しようにも、性犯罪のリスクが大きい社会です。
父親でもある男性たちは、若い女性がどのような現実に晒されるのか、その実態を知らないのだろうと思いますが、若い女性に対する、軽微な性犯罪(痴漢や露出狂、ストーキング、酒に酔って絡む、上司からのセクハラ)は、はっきり言って、10人並みの容姿の人でも、10本の手に余るほどの経験が、20歳を過ぎるまでに経験できてしまうのではないでしょうか・・・。大人の男の性の対象として目に入れられてしまうのは、大体14歳ぐらいからです。個人的経験でもそうですし、家庭教師をしたりしてティーンと接してもそうです。子供は無防備に助べえの目にされされています。
それは、いいお尻しているね、程度のことでも、若い女性にとっては、脅威と感じるでしょう。美人だね、も同様です。
美人だと声を掛けられた女性は、メイクアップを控えるようになるでしょう。お尻を叩かれた女性はぴったりしたズボンを履かなくなるでしょう。
なにしろ、女性の側には自分を守る手段が限られていますから。君子危うきに近寄らず、です。
例えば、登山では、富士見平小屋で単独女性が殺害された事件が有名です。
そうした社会の現実が、基本的には、若い女性を冒険から遠ざける要素になっています。
そういうハンデはあっても、人間には、みな冒険が必要なような気がします。
実際、生きるということ自体も冒険続き。冒険とは、シビアは判断をする、という意味です。
自分で判断する、ということ、
その判断に責任を持つということ
を覚えることができるのは、冒険において、です。ですから、女性にも、冒険は必要だな~と思います。
嘘偽りのない自分の決断を生きる、ということは一つの冒険ですが、人の幸福には決定的に大事な気がします。
■ 幸不幸の条件
こうしたことを逆に言うと、子供がいて不幸だと嘆く人は、子供を持つことに対して、主体的な判断を放棄していた、ということの裏返しなのかもしれません。
子供の有無を、幸・不幸の条件にしてしまうのは、地位や名声、経済的豊かさを幸・不幸の条件にしてしまうのと、同じ考え方のようです。
幸不幸の条件は自分で決めるもので、人に決めてもらうものではない、
です。ただ、都会では受け入れられている考え方も、一般的でない地域もあります。ちょっと面白いサイトがあったので、子供を持つことの是と否を、そのサイトからまとめてみました。
Pro
・不妊治療してまでほしくない
・「産んでいれば良かった」と後悔する方が「産まなければ良かった」と後悔するよりずっといい
・自分の不良コピーはいらない
・人生は一人が基本
・大人なら一人で泣かずに生きれるようになろう
・夫婦だけの絆を深めていける
・二人だけで結婚生活を維持できているのは、絆がないとできない
・子供がいなきゃ離婚するような関係ならさっさと別れればいい
・産んで後悔している
・表面に出てこないのをいいことに「産んだら変わる」を主張するのは間違い
・「貴重な自分の人生を無駄にした」としか思えない
・毒親を持った
・代々続く旧家の娘で、跡取りや家柄の価値観を押し付けられたため、家柄の重圧が、自分の子供にも加わることを恐れた
Con
・かわいい
・配偶者に先立たれ、自分が病気になったとき天涯孤独二ならずに済む
・死ぬまで『産まなゃ良かった』と思い続ける人は稀なのでは
・子供を産まない人間は当然、育児の楽しみや苦労で経験値を増やすことはできない
・こんな素晴らしい体験が出来ないなんて
・産みの母に虐待されて育って来たので悩みましたが今は子供を持ち幸せ
Facts
・子供ができると夫との関係は大きく変わった
・「産まなくて後悔している」「産んでよかったと思う」とは声高に主張できるが、「産んで後悔している」「産まなきゃよかった」とはまず言えない
・「悩むなら産んでから言え」という無責任な意見に押し切られて産んだ
・「産まなくて後悔」と言う人は元々悩みや後悔が多い中の1つとしてあげる方が多数。留学しとけばよかったとか、親孝行しておけばよかったとかと同列
・子供を抱えて苦労している方ほど、子供のいない人間は楽をしてると嫌味を言う場合が多い
・そもそも結婚もできない
・自分の生活だけで精一杯 月15万の収入でこの先賃金が上がる見込みもない
・何十年も収入を維持していける自信がない
・人は自分と違う生き方をする者を自分と同じ境遇に引きずり込みたがる
・子供を愛せたほうがいいにきまってるけど、それは 産んでみなきゃ分からない
・子供がいるけど、子供が将来、自分の世話をすることは期待できない
・母子関係は人生の一部に過ぎない
・子供を持たない選択をして、そのリスクを被るのは女性側
・どっちを選択しても後悔しない
・借金・不倫・嫁姑が原因で別れた夫婦は何組もいるが、子供がいないのを理由に別れた人はいない
・子どもには親を選ぶ機会など与えられることなく、生まれてくる
・老後は子供や家族がいる場合の方が辛い状況になる場合が多い
・愛=家庭ではない
うーん、これを見る限りでは、子供を持つ理由は
老後の不安?
でも、周囲を見ている限り、老後は子供がいてもいなくても同じみたいですが・・・。
子供の有無より、本人が愛されるキャラでない、ということのほうが孤独に関しては問題なのかも?
どちらにしても、
決断に対する主体性
が幸不幸の分かれ目だと分かります。
主体性のない選択をすると、愚痴と他者への嫉妬に彩られることになるのでは?
となると、
主体性をはぐくむ活動が、やはり重要だ
と分かります。
■ 毒親
こんな言葉があるとは知りませんでしたが、あるのですね!
毒親の特徴
「苦労して育ててやったから感謝しろ」
「子育てに要した費用全額返せ」
ひえ~。子育てが大変だ、大変だとぼやいている父親というものは、この定義によると、つまり毒親なのでは?!
でも、子供に限らず、誰だって、もらっていない恩は返したくないのでは?
■ 結局は嫉妬が問題なのでは?
主体性の無い判断をしてきた人は、そのために自分自身が満たされず、そのため、満たされている人を嫉妬する
ということなのでは・・・?と思えます。
では、根本的解決は??? 主体的決断です。
つまり、きちんと冒険と言える活動をする中で、決断に対する責任を取る経験を積む、ということです。
幸せな人への嫉妬でいっぱいの人も納得できるのではないか?と思える言葉は
人は誰でも幸せの容量は同じだ
かもしれません。トータル一緒だと思えば、嫉妬もわかないかも?
しかし、現実的になると、
誰かが幸せになったところで、自分が不幸になることはない
のですから、他者の幸せを嫉妬する必要は、こんな言葉がなくても、そもそも必要ありません。
でも、ま、人間は感情の動物ですから、溜飲を下げる必要はありますよね。
■ パートナー
・・・ということで、パートナー問題に戻りますと・・・やはり、ザイルパートナーが満たすことができる、相手への精神的ニーズは、
山ヤとしての尊敬
つまり、友情であって、愛情=妻の代わり、ではないでしょう。ということで
結論:
山ヤとして尊敬できない人と組むのは、たぶん、ちっと無理
です。
Thursday, July 23, 2015
新米先生
■ 入会希望者とロープワーク
御坂山岳会に来てくれた入会希望者と初めての人工壁です。
思えば、私は、良い指導に恵まれました。最初はどういう状態か、なんとなく、自分が歩んできた道なので、分かるので、今度は自分が基本的なセットなどを教える側に立つことになりました。
なんだか、正しい山岳会のあり方をしているようで、充実感がありました☆
来てくれた方は、沢山行はガイド登山で経験がある方でした。沢に連れて行きたい!と思ったものの、私が連れて行けるズミ沢でも、一応高さはないけど、四級程度のクライミングは出てくるし・・・と思い、何を知っていて何を知らないか、をお互いにすり合わせるために、一度人工壁をしよう、ということで、まずは人工壁です。
■ ギアの紹介
まずはギアを紹介しました。
ぬんちゃく(クイックドロー)を紹介すると、スリングとカラビナのセットのアルパインヌンチャクのセットを購入しようかと思っている、ということだったので、どれを買ったらいいか自分で分かるまで買わないで良い、と言っておきました。
まだアルパインとフリーの差が分からない、ということでしたので、一緒に遠藤由加さんの本にあるQ&Aを読みました。 やっぱり分かりにくいですよね、アルパインとフリーの差は。ゲレンデと小川山の差も分かりにくいです。
まだセルフ用のギア、PASなどを持っていなかったのでPASを紹介。ロープ種別、エイト環や簡易アセンダー、プルージック用のスリングの紹介は簡単に・・・ギアは色々あるので、最小限で、必要なものは、その都度紹介することにして、手短に済ませ、さっそくクライミングへ。
■ ウォーミングアップ
クライミングは、ウォーミングアップから。 壁のトラバース。
だいぶ腕で引きつけていて、ウォーミングアップで腕力を使い果たしてしまいそうだったので、足は床につけて、腕を伸ばす練習から。トラバース1周を2回してもらいました。
だいぶ腕で引きつけていて、ウォーミングアップで腕力を使い果たしてしまいそうだったので、足は床につけて、腕を伸ばす練習から。トラバース1周を2回してもらいました。
腕を伸ばす、という点を気を付けてもらいました。
その後傾斜のある壁の傾斜の殺し方。簡単なボルダリングで、体をフリを使って登る練習。
これは新鮮だったみたいです。
これは新鮮だったみたいです。
■ トップロープ
次はトップロープです。
まずはエイトノット。エイトノットは上手に結んでいて、末端処理も良かったですが、やっぱり交差していたので、交差しない、キレイな結びを伝授。
次はビレイ器のセットの仕方を教えました。 一緒に確保器の取扱説明書を見ながら行いました。
彼女はルベルソを持ってきていたのですが、ルベルソの取説はATCガイドより、分かりづらいような気がしました。
・ビレイの引き戻しの方法
・繰り出しの方法
・制動手を絶対に離してはいけないこと
など初歩的なことです。
ビレイが確実になったところで、クラミング。1本目は、私がビレイで、彼女がクライマーです。低いところで一度ロープに体重を預ける感触をつかんでもらってから、5,6を1本。
その後、ビレイを担当してもらって、私が一本。ビレイグローブは持っていなかったので貸しました。トップロープのビレイでは、テンションの時、後ろに下がればよいなどのアドバイス。
腕力も回復したところで、次のクライミング。
2本目は、足も限定通りに登ってもらいました。 ここですでに2時間は経過していたので、休憩。
■ 懸垂下降
次は懸垂下降のセットです。 支点が2mくらい上にしかなかったので、登って、そこで懸垂支点を作り、下降器のセット。
懸垂したことがあるか?と聞いたら、「ガイドさんに降ろしてもらいました」と言うので、それはもしかしたら、懸垂下降ではなくて、ローワーダウンのことかもしれない・・・と思い、足が立てる場所で懸垂のセットを見せてもらいました。
一番シンプルな下降器だけのセットでしたが、セットはOK。下の手を離したら、墜ちてしまいますよね~、怖いです~、ということで、下の手を離したとしても落ちないセットを伝授。バックアップ付きの懸垂のセットです。
一般的な下降のセットに加え、まずはプルージックコードで、バックアップを付け、そのままだとバックアップと下降器が干渉するということを実感してもらって、下降器の位置を離す(エクステンションする)ために、スリングをセルフビレイと兼ねてタイインしてもらいました。
・セルフビレイ
・下降器のセット
・バックアップのセット
・エクステンション
一度私がセットして見せて、デモンストレーション。2mでも確実に体重を預けて、両手離しても、落ちないで、降りれることを確信してもらいました。
・ちゃんとメインロープに荷重がきてから、セルフビレイを解除すること
を念のため、確認。
再度、自分の道具で、最適なセットを見つけてもらう。 プルージックコードが、私のとは違って、太くて長いので、どうしても、下降器との距離をたくさん出さないと干渉してしまい、ちょうど良いセットを見つけるのに、けっこう試行錯誤でした。プルージックの巻き数なども、試行錯誤で見つけました。
やっと懸垂下降のセットを確立して、すでに、ここで残り時間あと1時間!
■ 初のリードフォロー
ちょっと休憩をはさみ、私がリードで、終了点で、ビレイし、セカンドで上がってきてもらいました。
まずはセルフビレイを取ってもらう。 基本のコールを教えました。
メインロープを外す前に少々怖いというので(まっとうな感覚だ!)もう一つ、ヌンチャクを連結してセルフビレイを取ってもらいました。2点で取れば安心という訳。
その後懸垂のセットを私のを見てもらい、私が先に下降・・・。
次は、彼女の番でしたが、ここでトラブルが!やっぱり高いと頭が真っ白になる!さっき練習したセットがセットできない!!
でも良くあることです。これを分かっているのが大事だと思います。
安全のために下でロープを引っ張っていたいと思ったのですが、とりあえず、下降器がハーネスに連結されていないのですが、どこを連結したらよいか分からなくなっていたようだったので、私が再度上に登り、その辺の支点でセルフを取って、彼女に指示。そうしたら、ちゃんと普通にバックアップを効かせながら、両手を離して降りれました。
後は私がクライムダウンして、今日の練習は終了。 これだけで1時間消化。
■ ロープのまとめ方
古いロープを一本差し上げました。私も初心者の頃、5、6mのを一本もらいましたから。
練習用のロープがないと結び目は練習できません。
でも、エイトノット練習していたみたいで、エライな~と思いました。講習会では、一日目に習ったエイトノットを次回の講習時に、確実にマスターしてきたのは、4人中一人だけでした。25%の一人です。
なので、好感度大!
ロープを肩で束ねる方法と、手で束ねる方法(振り分け)を教えて、今日の練習は終了です。
■ パンエボン
帰りは小瀬のおいしいパン屋パンエボンによって、軽くコーヒーとサンドイッチでランチ。
『チャレンジ!アルパイン』と、『日本100岩場(トポ)』を紹介し、ペツルのカタログ(クライミングの基礎が絵で描かれている)を渡して終了。
■ 去年
去年は、別の人と被った壁で同じことをしたけれど、全然分かってくれなくて残念でした・・・
でも、今年は、なんだか、すごくいい線のような気がしました☆
自分のクライミング練習にはならなかったけれど、なんだか、すごくまっとうな活動をしているよう気がして、充実感。
バトンタッチが正しく機能しているような・・・、ちゃんと役目を果たしているような・・・そんな充実感です。
次回はご褒美山行で、涼しい沢に一緒に行きたいな~と思いました☆
Wednesday, July 22, 2015
メガジェル
■ メガジェル
昨日、小川山で使っている人を見かけたビレイデバイス・・・なんだか軽くて良さそうだった。
墜落でオートロックするらしいので、簡易アセンダーとしても使えそうだし、プルージック代わりのストッパーにもなるのかもしれない・・・
なんだか欲しくなったアイテムだ。 ハングドッグ中に手を離せるのが良さげ。さらに普段のATCガイドとあまり操作の感じが変わらないようだ。
こちらはエーデルリッドのオフィシャルサイトのムービー
EDELRID Micro Jul & Mega Jul EN from EDELRID on Vimeo.
This Video shows how to use EDELRID's 2013 presented belay devices Mega Jul and Micro Jul.
• For belaying a leader or bringing up 2 seconds, also suitable for abseiling
• Robust solid stainless steel construction
• Very lightweight construction
• High braking performance assists the belayer with leader falls
• Small eyelet for releasing unit with a carabiner when bringing up your partner
• Rope can be paid out faster to a leader by holding device in the “open” position with the thumb
• The Micro Jul is suitable for 6.9 - 8.5 mm double and twin ropes
• The Mega Jul is suitable for 7.8 - 10.5 mm ropes
■ ロープ径
フリークライミングでは一本のロープで登るので、ロープ径が太い。
私のATCガイドでは繰り出しにくいことが多く、スポーツクライミング用には、ガイド機能(セカンドのロック)がないATCを使っている。
それでも繰り出しにくい感じるときもある・・・10mmより太いロープなどだ。11ミリは確実に入らないかも・・・。
11ミリを使っている人はさすがにあまりいないかもだが、最近ロープ径は細くなってきていて、シングルでも、9㎜台後半などだ。
ダブルは・・・というと、どんどん細くなっており、7mm台もある。でもレスキューになると、1本のロープに2人ぶら下がるので、7mm代のロープに二人ぶら下がるのは怖い・・・。
というわけで、軽さとの妥協で、まあ8mm台前半でいいのでは・・・と思う。
そういう具合に、デバイスとロープの相性があり、このメガジェルもそれでなのか、マイクロジェル、メガジェルの二つがあるようだ。太いほうがメガのようで、7.8mmからのスタート。
アルパインではハングドックをしてムーブ解決っていうのはあんまりしないので、今のビレイデバイスで問題ないが、フリーに良く行くなら、このメガジェルがあってもいいかもしれない。
一つで、懸垂下降でもロックするし、簡易アセンダーとしても使えそうで、多用途なのがいいなー。
昨日、小川山で使っている人を見かけたビレイデバイス・・・なんだか軽くて良さそうだった。
墜落でオートロックするらしいので、簡易アセンダーとしても使えそうだし、プルージック代わりのストッパーにもなるのかもしれない・・・
なんだか欲しくなったアイテムだ。 ハングドッグ中に手を離せるのが良さげ。さらに普段のATCガイドとあまり操作の感じが変わらないようだ。
こちらはエーデルリッドのオフィシャルサイトのムービー
EDELRID Micro Jul & Mega Jul EN from EDELRID on Vimeo.
This Video shows how to use EDELRID's 2013 presented belay devices Mega Jul and Micro Jul.
• For belaying a leader or bringing up 2 seconds, also suitable for abseiling
• Robust solid stainless steel construction
• Very lightweight construction
• High braking performance assists the belayer with leader falls
• Small eyelet for releasing unit with a carabiner when bringing up your partner
• Rope can be paid out faster to a leader by holding device in the “open” position with the thumb
• The Micro Jul is suitable for 6.9 - 8.5 mm double and twin ropes
• The Mega Jul is suitable for 7.8 - 10.5 mm ropes
■ ロープ径
フリークライミングでは一本のロープで登るので、ロープ径が太い。
私のATCガイドでは繰り出しにくいことが多く、スポーツクライミング用には、ガイド機能(セカンドのロック)がないATCを使っている。
それでも繰り出しにくい感じるときもある・・・10mmより太いロープなどだ。11ミリは確実に入らないかも・・・。
11ミリを使っている人はさすがにあまりいないかもだが、最近ロープ径は細くなってきていて、シングルでも、9㎜台後半などだ。
ダブルは・・・というと、どんどん細くなっており、7mm台もある。でもレスキューになると、1本のロープに2人ぶら下がるので、7mm代のロープに二人ぶら下がるのは怖い・・・。
というわけで、軽さとの妥協で、まあ8mm台前半でいいのでは・・・と思う。
そういう具合に、デバイスとロープの相性があり、このメガジェルもそれでなのか、マイクロジェル、メガジェルの二つがあるようだ。太いほうがメガのようで、7.8mmからのスタート。
アルパインではハングドックをしてムーブ解決っていうのはあんまりしないので、今のビレイデバイスで問題ないが、フリーに良く行くなら、このメガジェルがあってもいいかもしれない。
一つで、懸垂下降でもロックするし、簡易アセンダーとしても使えそうで、多用途なのがいいなー。
夏全開の小川山 クラック事始め
夏の空! |
一泊二日で、小川山に行ってきました☆ マラ岩です。やっぱり夏ですね~暑かった。
前回の小川山の記録。
マラ岩へは徒渉がありますが、前の日は増水で渡れなかったそうですが、裸足で渡りました。水が冷たい!二日目は長靴で渡りました。長靴おススメです。
二日とも、かなり暑かったので、夕立を心配しましたが降りませんでした。が、小川山から見ると南の金峰山の奥のほうで、雷が光っているのが見えたので、甲府は雷だったのかも?
予報より天気が良く、暑くなりました。アブが多く、二か所刺されていました。
■ クライミング特有の疲れ方?
今日は、思いのほか、体のアチコチが痛くなってビックリ仰天。
”えっ?なんでこんなところに?!”という場所にあざが出来ているのは毎度のことなのですが・・・。
予想外な疲れ。現地にいるときは、まったく疲れは感じていなかったのですが・・・。
クライミングって、登山の疲れ方と違うみたい。
疲れていると思っていなくても、あれれ?という感じで、ドカっと疲れていたりする・・・。でも、全然、疲れないときもあるし・・・。
うーん・・・ たぶん登れない課題を頑張ると、疲れるのかも?
■ ギリギリ
昨日は、5時に小川山を出て、7時ごろ帰宅したのですが、8時の仕事のために、大急ぎでシャワーを浴びて、レッスンへ。
私はヨガを教えているので、仕事はこうした山の良いクールダウンになると思う・・・のですが、そうでもないのか、結構、筋肉痛。ホットヨガは疲れます。
消耗したらマズイと思って、帰ってから、普段は食べなない甘いものを仕事が終わってから、食べました。
ホントはプロテインにすればよかったですね~。チーズも納豆も切らしてしました。
昨日は、補給は気を付けたので、ジムに行った時のようなけだるさではないのですが、水分糖分はあっても、たんぱく質が足りなかったんだろうな。
今日は全身筋肉痛です。フィットネスになるクライミングってこれのこと?
でもフィットネスって言うか、戦いの後って感じですが・・・(^^;) 惨敗兵?
■ 課題
山梨からだと、小川山は2時間なので、ご近所な感覚ですが、遠くから来てくれている方と一緒だったので、一泊二日にしました。夫は出張中ですので・・・(夫婦不和ではありません、念のため。^^;)
今回は、初日は連休最終日だったので、岩場の到着したら、既に人でいっぱい。
1日目:
カサブランカ、パピヨン、愛情物語、川上小唄
2日目:
屋根の上のタジヤン、卒業試験、センター入試、ジャックと豆の木、ムードはイイ線
カサブランカは、上部半分が分からず敗退。でも、ジャックと豆の木で見たムーブをここでやってみたい。
パピヨン1P目は、濡れ濡れでした。次のパピヨンは2P目は、まったく意味不明。セカンドだったので、あきらめて、プルージック登攀で上がりました。
出来て良かったプルージック登攀。しかし左上に上がるルートなので、振られるため、人工しても大変。
フリーのルートなのにスイマセン。しかし、取り付くしま無しな感じでした。
愛情物語が今のレベルな感じで、また登りたいな~と思いつつ、お名残惜しく・・・。2回目はなし。
川上小唄は向こう側が見えるのが凄い!これで5.7?と思いながら、登りました。
私が初心者なので、色々岩の紹介もしてもらった感じです。
翌日、タジヤンは、5.9なのですが、辛いな~と思いながら必死。1ピン目までが怖い。ここでは初めてビレイヤーもセルフを取りました。
卒業試験は、まず私には無理だな~と思いました。下から見ても何も登れそうなところが見えません。
自分も初心者のくせになんだが、怖がっている人のクライミングを見ると、良くない気がする・・・なんだか恐怖心が伝染してきて、取り付く前に落ちる気がしてくる。同じことで、やっぱり強気で登っているところを見るとそれが移ってくる。
3,4ピン目が核心部の要でしたが、後で来た上手なクライマー(知り合いのジムのお兄さん)を見ていると、なんだか登れそうにも見えた。
やはり、ホールド、スタンス、きちんと細かいのを拾えるのと、パワーのような気がしました。パワーがある人が登ると、ラクラクそうに見えます。
あれを目指さなくては。
卒業試験は混んでいたので、とりあえず隣へ。
センター入試。すでにヌンチャクが掛けてあって、ピンクポイント。その後、外してもう一回。マスタースタイルでリードできた☆
人のを見てるより、自分が登れる易しい課題をたくさん登った方が良いかな~と思いました。
何しろ課題は自動化なので。
今の時点では、毎回はじめて登るのと同じこと・・・でオブザベーションしても、1回目と2回目では使ったスタンスやホールドが違いました。
みんなは、全部覚えているのでしょうか?!すごい記憶力だな~!!
ジャックと豆の木は敗退というか、パートナーが戦意消失し、触らず。下部より上部の方が楽しそうでした。
軽く墜落したのですが、カムがしっかり効いていてさすがと思いました。今までカムで墜落をしたのを見たことがありませんでした。
カムでも落ちれるのか。
カムを引っ張りながら登ったりと、最近はすっかりカムを信頼していますが、それは静荷重でのこと。
以前、山の先輩が、カム4つ外れて5個目で止まって、クライマーと1mも離れていなかったという話をしてくれ、その印象が強烈です・・・。
あの話は互いに未熟なクライマー同士で一緒に行く場合の話なのかな。
とりあえず、わたしでも登れそうな、易しい課題へ、ということで、中根穂高さんと山野井さんの開拓の、ムードはイイ線、に行ったのですが、どこがイイ線なんだ?!
えらい大変な課題だった。
テンションかけかけでも、タイヘンで、プルージック登攀で逃げるっていう手もなし。リードも大変そうでした。なんだか落ちれない感じでした。
屈曲したルートは、セカンドも登れないとダメってことが分かりました。
この課題は無理くり登りましたが、スタンスが全く見つからず、ほとんど腕力で解決。休み休み登り、レストがいかに大事かが分かりました。
しかしまぁ・・・根性も鍛えないといけないので、登りましたが・・・これってムーブができると、5.9らしく登れるのでしょうか??? 謎だなぁ~。
きっと疲れたのは、この最後のヤツのせいでしょう。
■ ジャミング&ムーブ
全体に、ハンドジャム、足ジャムに興味があって行きましたが、何回か足ジャムが決まりすぎて、足が抜けない羽目に。
逆に決まってほしいところでは効いている気がせず、立ちこめない!全然ダメで、ついカチの小さいスタンスに乗りそうになり、全然クラック登りになっていない! クラック登りはムーブそのものが課題です。小川山レイバックを10回くらいしたほうがいいのかも?!
ハンドジャムは順手が基本と教わりました。親指のふくらみが下の逆手だと、身体をあげると、肘が開いてきて、効かなくなるのだそうです。逆手だとおさまりが良いときが多いので、つい逆手にしそうになりますが。
ジャックと豆の木 |
でも、クラックはまずプロテクションの設置から覚えないといけないです。
5.9が安定して登れるためには、たまに10代の課題もしないといけない・・・ 人工壁ならもっと厳しい課題が登れないとダメなのではないでしょうか?
なにしろ、ジムの課題は外と比べると、甘めに感じますので・・・。
とりあえず、去年との比較では、確実に上手になっていたので、まぁ良しとしたいと思います。
■ リード講習
今回の小川山は意外にもとても混んでいました。 ガイドパーティもたくさん。
初日は、『大人の登山部』の笹倉孝昭さんがいたのですが、クラックのリード講習みたいでした。
カムを使うため、となりでユマールにぶら下がりながら、指示を出していました。へぇ~リード講習ってこうするんだ~と参考になりました。
女性ばかりのパーティで関西からでした。おひとりの方とお話しすると、クライミング5年目だそうでした。
カムの使い慣れに対しては、翌日見たパーティは、トップロープにして、カムを入れながら登っていました。擬似リードですね。下りに効きを確かめながら回収して、降りてきていました。
翌日も卒業試験を登るガイドパーティを見たのですが、すごいのはおばちゃんたち!なんと御年72歳だそうです! ええ~!?
会の先輩もすごいですが、上には上が?!
いつも、クライミングは老後の楽しみに・・・と思っているのですが、そのまんまですね~!
私も10Aくらいでいいので、トップロープを掛けられるようになると、後進を連れていけるのですが・・・。
ガイドさんですが、人気ガイドで口コミだけで予約が一杯で殺到するのだそうです。人気の理由は細かい指示なのだとか。なるほど、というくらい細かい指示が出ていました。
家に帰ったら広島お好み焼きが来た! |
今回は、5.8の”センター試験”がリードできました。
去年は小川山の5.8をリードで取り付こうとしたら、先輩に制止されて、先にプロテクションを先輩が置いてくれたくらいの不安な登攀力。なので、一歩前進。
登攀は、力があるとみてくれる人と逆にないとみてくれる人の両方がいます。たぶんその間くらい。
オンサイト能力は今からの課題なので、いきなりリードはマズイような気がしますが、5.8ならいいのかもしれない。でもオンサイト能力って、5.6とかそれくらいのアルパインの普通の3級、4級の場所を数こなすことで磨かれる気がします。
今回は目で見て、たぶん行けるだろう、と思ったのが行けて良かった。下から色々指示をもらいましたが。
去年はつるべで行った、春のもどり雪5.7をオールリードできればいいなと思っています。一つ、人を連れて行けるマルチピッチができるのが大事。
今は脱4級を目指して、易しい課題をたくさん数こなすべきだと感じました。凄く登れる先輩も、5.9へ行くのが大変だったと言っていました。先輩も易しい課題を数こなしたいそうなので、また行きたいマラ岩。
しかし、外岩は5.7や5.8でもとっても難しいです。 10代も触っておくべきだと思う・・・。割合は5:1くらいがいいのではないでしょうか。
夫がアイスを買っておいてくれた☆ |
外岩はビレイヤーがいないといけないのですが、12ヶ岳の岩場くらいは、ソロ登攀でも問題がないような気がしないでもないです。フィックス張ってあるし。
先日初めて、ベースキャンプというジムに行ったのですが、一杯リード課題があって楽しかった。
ボルダリングは登れるヤツをやっても何もタノシクナイが、リードは登れる課題でないとタノシクナイ。
というわけで、外岩=モチベーションという感じでしょうか。
でも行きたいのはフリーではなく、アルパインのほうなんだけど・・・。
外岩行ってから、課題を発見し、その課題を消化するのに、ジムに行っています・・・(^^;)
アルパインでは、5.9が一部出るくらいのことなので、フリーは機会があれば、でいいかな~と思っているのですが、フリーの底上げ=アルパインの安心。
心の安心は増やしていきたい。上のほうの課題にすんなり行くには、易しい課題で下積みをたくさんしておくのが、上達スピードの向上につながるような気がします。
■その他
・食費1000円+駐車料金700円+コンビニパン 300円 =2000円くらい?
・役立つサイト
http://www.vill.kawakami.nagano.jp/kanko/04_access.html
・20日 セレクションで事故が遭ったそうです。ヘリが飛んでいました。ガイドパーティで、コールがかかる前に登り出して墜落したという事故だそうです。
・こんなサイトを見つけて、やっぱり男性でも5.9で落ちるところからスタートなのだ、とホッとしています・・・
Sunday, July 19, 2015
クライミングとコンディショニング
■ ベースキャンプ
昨日は小川山の予定でしたが、雨で岩が濡れていそうだったので、入間のベースキャンプというクライミングジムに行っていました。
ベースキャンプ
リード壁がたくさんあって、とっても楽しい~。 これはきっと登れるような課題がないから、今まで楽しくなかったのかもですね~。いやはや~。
ホントにいっぱいあったのです。
で、10Aがちゃんとリードできました~。 うーん、ピラニアの課題が辛いのかなぁ。ピラだと5.9がリードできるのですが、10Aくらいに感じました。
ただクライミングって、上達や調子が一定しないものなので、その影響かもしれません。家の近くにベースキャンプがあったら通うかもですね~。
10bや10cなどが今のレベルでした。
■ 補給!
ただ・・・問題が。一日楽しく遊んだのはいいのですが、今回は補給がまずかった。クライミングは、ぜんぜん全身運動ではないので、あまりカロリー消費しないので、補給を軽めにしていたら、車に乗った後に、急に疲労が。
あら?! これは完全に補給ミスです。
外岩などでは、あんまり本数行かないので、お腹が空かない。おにぎり2個くらいで一日の補給が済んでしまいます。
特に私はヨガをするのですが、ヨガではヨガの前2時間は食べてはいけない決まりがあるので、うっかりしていました。夏は暑いので、消耗が激しいのです。すごく汗をかいたので、その時点で、理解するべきでした・・・。塩分が足りなくなったんだろうなぁと思い、帰りにラーメンを食べました。塩分補給です。
今回は、一日遊んで、サラダ巻4つとヴァーム1本。おやつ2こ。カロリー、水分、塩分も足りていない。水をもっと飲むべきでした。
カロリーはオイルでアップ。昼にオイル分があるのを食べると、お腹を重くせずにカロリーが取れます。
水分は水。
塩分は食事から取るのが楽です。喉も乾くので、塩分の多い透明なスープや味噌汁が結構いいのですが・・・。
電解質のバランスはフルーツから。
・・・というわけで、
改善。バナナ、レモンウォーター2リットル。ひよこ豆のサラダかファラフェル。アボガド。パルメザンチーズのパスタかトマトのパスタ。+甘いもの。クエン酸補給用のオレンジ。
バナナ、アボガド、チーズ、私は汗かきなので塩分はだいぶ必要そうです。
■ ウォームアップ
乳酸は血行が良くなると、たまらずに済みます。最初に血行をあげてから、登るほうが良いので、ウォームアップが必要ですね。
太陽礼拝最低3回。 クールダウンはやりました。もっとやってもいいくらいでしたが。
太陽礼拝が血行アップに良いのは、頭と足の位置が逆さまになるからです。
また、クールダウンは、プッシュアップをするべきだと思います。クライミングは引く動作が多く、押す動作が全然足りていない!
■ クライミングに良いアーサナ
1)太陽礼拝
2)ダヌラーサナ 猫背の解消
3)トリコナーサナ 手に足課題
4)ランジ 手に足
5)開脚と股関節
6)ねじり
全体に前屈は、柔軟性の向上でリーチを取る系、股関節は当然リーチ、後屈は、クライミングは偏った運動なので、その偏りを取るための回復、ねじりは腰回りの進展とフラッギングなどのねじる動作の向上です。
これは結構時間を掛けてほぐしても良いと思います。なぜなら、クライミングは精神的緊張が強い運動なので、身体が精神面で固くなる傾向があるからです。
人間の体は不思議なもので、身体の方が柔らかくなると、心の緊張もほぐれたりします。
挙げたのは大きな動作ばかりですが、正しい重心位置など、細かなことも、怪我を防ぐと言うようなコンディショニングではかなり重要なように思います。
■メンタル
ここにメンタルを高めるための消去法という自律神経の訓練方法が載っていますが、これは、ヨガのシャバーサナと同じです。
■ ムーブ系の課題
・フラッギング
・立ちこみ
・レスト技術
■ その他
・クラックをするときは、スパイアも持って行くこと
■ まとめ
・年を取ったら丁寧なウォームアップとクールダウンで。
・ガンガン登りましょう
・昨日は15本はいったような??
・登れると楽しいです
・翌日に持ち越さない工夫が重要。
昨日は小川山の予定でしたが、雨で岩が濡れていそうだったので、入間のベースキャンプというクライミングジムに行っていました。
ベースキャンプ
リード壁がたくさんあって、とっても楽しい~。 これはきっと登れるような課題がないから、今まで楽しくなかったのかもですね~。いやはや~。
ホントにいっぱいあったのです。
で、10Aがちゃんとリードできました~。 うーん、ピラニアの課題が辛いのかなぁ。ピラだと5.9がリードできるのですが、10Aくらいに感じました。
ただクライミングって、上達や調子が一定しないものなので、その影響かもしれません。家の近くにベースキャンプがあったら通うかもですね~。
10bや10cなどが今のレベルでした。
■ 補給!
ただ・・・問題が。一日楽しく遊んだのはいいのですが、今回は補給がまずかった。クライミングは、ぜんぜん全身運動ではないので、あまりカロリー消費しないので、補給を軽めにしていたら、車に乗った後に、急に疲労が。
あら?! これは完全に補給ミスです。
外岩などでは、あんまり本数行かないので、お腹が空かない。おにぎり2個くらいで一日の補給が済んでしまいます。
特に私はヨガをするのですが、ヨガではヨガの前2時間は食べてはいけない決まりがあるので、うっかりしていました。夏は暑いので、消耗が激しいのです。すごく汗をかいたので、その時点で、理解するべきでした・・・。塩分が足りなくなったんだろうなぁと思い、帰りにラーメンを食べました。塩分補給です。
今回は、一日遊んで、サラダ巻4つとヴァーム1本。おやつ2こ。カロリー、水分、塩分も足りていない。水をもっと飲むべきでした。
カロリーはオイルでアップ。昼にオイル分があるのを食べると、お腹を重くせずにカロリーが取れます。
水分は水。
塩分は食事から取るのが楽です。喉も乾くので、塩分の多い透明なスープや味噌汁が結構いいのですが・・・。
電解質のバランスはフルーツから。
・・・というわけで、
改善。バナナ、レモンウォーター2リットル。ひよこ豆のサラダかファラフェル。アボガド。パルメザンチーズのパスタかトマトのパスタ。+甘いもの。クエン酸補給用のオレンジ。
バナナ、アボガド、チーズ、私は汗かきなので塩分はだいぶ必要そうです。
■ ウォームアップ
乳酸は血行が良くなると、たまらずに済みます。最初に血行をあげてから、登るほうが良いので、ウォームアップが必要ですね。
太陽礼拝最低3回。 クールダウンはやりました。もっとやってもいいくらいでしたが。
太陽礼拝が血行アップに良いのは、頭と足の位置が逆さまになるからです。
また、クールダウンは、プッシュアップをするべきだと思います。クライミングは引く動作が多く、押す動作が全然足りていない!
■ クライミングに良いアーサナ
1)太陽礼拝
2)ダヌラーサナ 猫背の解消
3)トリコナーサナ 手に足課題
4)ランジ 手に足
5)開脚と股関節
6)ねじり
全体に前屈は、柔軟性の向上でリーチを取る系、股関節は当然リーチ、後屈は、クライミングは偏った運動なので、その偏りを取るための回復、ねじりは腰回りの進展とフラッギングなどのねじる動作の向上です。
これは結構時間を掛けてほぐしても良いと思います。なぜなら、クライミングは精神的緊張が強い運動なので、身体が精神面で固くなる傾向があるからです。
人間の体は不思議なもので、身体の方が柔らかくなると、心の緊張もほぐれたりします。
挙げたのは大きな動作ばかりですが、正しい重心位置など、細かなことも、怪我を防ぐと言うようなコンディショニングではかなり重要なように思います。
■メンタル
ここにメンタルを高めるための消去法という自律神経の訓練方法が載っていますが、これは、ヨガのシャバーサナと同じです。
■ ムーブ系の課題
・フラッギング
・立ちこみ
・レスト技術
■ その他
・クラックをするときは、スパイアも持って行くこと
■ まとめ
・年を取ったら丁寧なウォームアップとクールダウンで。
・ガンガン登りましょう
・昨日は15本はいったような??
・登れると楽しいです
・翌日に持ち越さない工夫が重要。
Friday, July 17, 2015
ブースターS
■ クライミングシューズ3足目
今履いているクライミングシューズのソールがはがれてきてしまったので、お店の人に見せたら
「だいぶ減ってますね~」
「リソールですね~」
・・・。
アタシ、そんなにクライミングしていないのになぁ・・・
まだ1年なんだけど・・・って言ったら、
「私なんて半年に一回、リソールですよ」
と言われました・・・ええ~?!そ、そんなに・・・
クライミングシューズって、消耗品なんですね・・・・(汗)。
最近、沢靴の方もリソールっぽいんですが・・・。
で、小川山の予定は近日なので、とりあえず、靴がいる!ってことで・・・
色々足に合わせたら、ブースターSになった・・・・。
のですが・・・ ネットで、解説を調べたら・・・
ーーーーーーーーーーーー
ブースティックの2本締めベルクロデザインとラストを継承しつつ、軽さ、フレキシビリティ、足裏感覚を徹底追求したモデル。(そりゃ~よさそう)
ーーーーーーーーー
なんか、エライ高級靴を買うことになったなぁ・・・ こんな、凄そうな靴でなくてもいいかもなんですが・・・。
■ 2個目のカム
今履いているクライミングシューズのソールがはがれてきてしまったので、お店の人に見せたら
「だいぶ減ってますね~」
「リソールですね~」
・・・。
アタシ、そんなにクライミングしていないのになぁ・・・
まだ1年なんだけど・・・って言ったら、
「私なんて半年に一回、リソールですよ」
と言われました・・・ええ~?!そ、そんなに・・・
クライミングシューズって、消耗品なんですね・・・・(汗)。
最近、沢靴の方もリソールっぽいんですが・・・。
で、小川山の予定は近日なので、とりあえず、靴がいる!ってことで・・・
色々足に合わせたら、ブースターSになった・・・・。
のですが・・・ ネットで、解説を調べたら・・・
ーーーーーーーーーーーー
ブースティックの2本締めベルクロデザインとラストを継承しつつ、軽さ、フレキシビリティ、足裏感覚を徹底追求したモデル。(そりゃ~よさそう)
アッパー材質をスエードから軽量なマイクロファイバーに変更。
ソールを前1/3のみに馬蹄形に張り、シャンクをミニマムにすることで、シューズ全体のフレックスと足裏感覚を向上。
TRI-テンション(オレンジのラバーランド)がアーチを持ち上げるように支え、シューズ全体のフィット感を高めています。軽快、的確、繊細なフットワークは、ルーフや傾斜の強い前傾壁に最適。(ルーフも前傾壁もいかないよ~)
くせのない履き心地は、ジムからボルダー、ルートまで幅広い用途に対応します。 (幅広い対応ってのは好きです)
なんか、エライ高級靴を買うことになったなぁ・・・ こんな、凄そうな靴でなくてもいいかもなんですが・・・。
でも、インスティンクトとかあわなかったんですよね。ミウラ―も合わなかったしなぁ。
こんな凄い靴を履いて、登れなかったら悲しいなー。
・・・というか、なんかクライミング強化月間になっちゃったなー なんだか。
5%引きしてくれた♪ 実は、買いたかった日に買えないで再度来店しないと行けなかったのだ。でもすごく助かった。ここの所色々と物入り続きで・・・
5%引きしてくれた♪ 実は、買いたかった日に買えないで再度来店しないと行けなかったのだ。でもすごく助かった。ここの所色々と物入り続きで・・・
■ 2個目のカム
ついでにカムの0.75を買いました。狭い幅のがあったほうが役立ちそうな気がしたので。
カム、一つずつ買いためます・・・
道具を買ったら、大事なのは取説をじっくり見ることです。もう、コレって見るだけ。見るだけでも色々なことが分かるんですよね。
絵ってすごいなー。ユニバーサルランゲージ? そういえば、私は現場の通訳をしたりもしていたんですが、人間って、教えてもらうのが当然だって頭になると、絵まで、日本語に訳して、と言われて、唖然としたりしていたことがありました。
あの・・・絵なんですけど・・・って。
絵は見て理解するもの・・・。
買ったら取説をじっくり見よう! |
Thursday, July 16, 2015
オーダー
■ オーダー
オーダーというのは、
歩く順序
という意味です。
■ 2番
2番目が
一番弱い人
と決まっています。
1番目がサブリーダー、ラストがリーダーです。(逆もアリ)
■ 思い出
私と夫は雪山で、登山を始めました。ピッケルが必要な天狗岳くらいはすぐに自分たちで行くのも、問題がなくなり、その後、ピッケルの使用法を知るために教えを乞うたガイドさんの案内で、ツルネ東稜に行くことになりました。
ツルネ東稜は、旭岳の稜線でアンザイレンが必要です。
それでその時の順序には、私は、非常に疑問を感じたので、ガイドさんには文句を言ったのでした。
その時のオーダー
トップ ガイド
2nd 60代ベテラン女性
3rd 私 30代女性 初心者
ラスト 夫 40代男性 初心者 高所恐怖症
何がおかしかったか?というと、その60代の女性は、雪稜クラブという東京の山岳会に所属していた人で、高所登山の経験もあるベテランだったからです。20代から山をしている人です。
夫は高所恐怖症で、いくら男性と行っても、3年前の当時から、持久力では私の方が勝っていたくらいです。まだ靴も冬靴のちゃんとしたのは履いておらず、適当なのでお茶を濁しいている時代です。
その夫がラスト?
私が考えた正しいオーダーは
トップ ガイド
2nd 夫 40代男性
3rd 私 30代女性
ラスト 60代ベテラン女性
です。 パーティの中では夫が一番弱かったからです。ラストは、経験者が務めるべきだと思いました。
■ 性別の色眼鏡
その時も思ったのですが、性別の色眼鏡は、男性の方が強いのではないでしょうか?
特に高齢のベテラン女性については、評価を誤っていると思います。
■ 突破力だけではない登山力
登山の力は、登りの瞬発力だけではないです。ほとんど、登りの瞬発力だけで登山力を計っているのではないか?と思います。
馬力だけなら、若い男が一番になって当然です。 でも、その人たちは、どこへ向かうべきかの判断が正しくなく、兎と亀ではありませんが、非効率的なルートファインディングをするので、余計時間がかかったりします。たとえば、とても歩くべきでないような藪に突進したりです。 山の斜面を延々とトラバースしたりです。
山ではそういう無駄や危険を避ける知恵が重要。 クライミングと同じで、
どう省力するか?
は、力の弱い者ほど良く考えている、と思います。 ボルダリングだけやる人は力任せのクライミングになりやすい、のと同じで、若くて力一杯の人は、突進力だけの登山になりやすいのです。
必要もなく無駄に労力を使うような山は、知性がないと思います。
この時はアンザイレンしたので、歩きは遅く、何が核心か?というと、心肺機能ではなく、アイゼンで、雪の岩稜を歩く、技術力でした。
■ 見栄っ張りな男性?
それなら、余計、ベテランの方が上で、初心者の40代の男性で、しかも高所恐怖症で、その場にいること自体を怖がっている夫の方が、弱いことは確実でした。
それなのに、夫がラストなんて・・・
実際にも夫は怖がって、3rdの私にツメツメで歩いてきたので、とても危なかった。夫の顔をアイゼンで蹴らないか、というくらいでした。
権現へ行くまでに長い梯子があったのです。あの記憶があるので、夫には、冬の甲斐駒は無理だな~と思います。何しろ黒戸尾根、ハシゴだらけですもん。
その時リーダーを務めてくれた人は、男性の見栄について、配慮してくれたのかも知れません。
でも、私が夫を好きなのは、夫が見栄っ張りではないからなのです。
私は外国に若いころ少し暮らした経験があるからかもしれませんが、ホントに日本の男性って、めんどくさいな~と思います。本人も生きづらそうですし・・・ 何が何でもオイラが一番でなくてはならないなんて、ホント大変ですね。
オーダーというのは、
歩く順序
という意味です。
■ 2番
2番目が
一番弱い人
と決まっています。
1番目がサブリーダー、ラストがリーダーです。(逆もアリ)
■ 思い出
私と夫は雪山で、登山を始めました。ピッケルが必要な天狗岳くらいはすぐに自分たちで行くのも、問題がなくなり、その後、ピッケルの使用法を知るために教えを乞うたガイドさんの案内で、ツルネ東稜に行くことになりました。
ツルネ東稜は、旭岳の稜線でアンザイレンが必要です。
それでその時の順序には、私は、非常に疑問を感じたので、ガイドさんには文句を言ったのでした。
その時のオーダー
トップ ガイド
2nd 60代ベテラン女性
3rd 私 30代女性 初心者
ラスト 夫 40代男性 初心者 高所恐怖症
何がおかしかったか?というと、その60代の女性は、雪稜クラブという東京の山岳会に所属していた人で、高所登山の経験もあるベテランだったからです。20代から山をしている人です。
夫は高所恐怖症で、いくら男性と行っても、3年前の当時から、持久力では私の方が勝っていたくらいです。まだ靴も冬靴のちゃんとしたのは履いておらず、適当なのでお茶を濁しいている時代です。
その夫がラスト?
私が考えた正しいオーダーは
トップ ガイド
2nd 夫 40代男性
3rd 私 30代女性
ラスト 60代ベテラン女性
です。 パーティの中では夫が一番弱かったからです。ラストは、経験者が務めるべきだと思いました。
■ 性別の色眼鏡
その時も思ったのですが、性別の色眼鏡は、男性の方が強いのではないでしょうか?
特に高齢のベテラン女性については、評価を誤っていると思います。
■ 突破力だけではない登山力
登山の力は、登りの瞬発力だけではないです。ほとんど、登りの瞬発力だけで登山力を計っているのではないか?と思います。
馬力だけなら、若い男が一番になって当然です。 でも、その人たちは、どこへ向かうべきかの判断が正しくなく、兎と亀ではありませんが、非効率的なルートファインディングをするので、余計時間がかかったりします。たとえば、とても歩くべきでないような藪に突進したりです。 山の斜面を延々とトラバースしたりです。
山ではそういう無駄や危険を避ける知恵が重要。 クライミングと同じで、
どう省力するか?
は、力の弱い者ほど良く考えている、と思います。 ボルダリングだけやる人は力任せのクライミングになりやすい、のと同じで、若くて力一杯の人は、突進力だけの登山になりやすいのです。
必要もなく無駄に労力を使うような山は、知性がないと思います。
この時はアンザイレンしたので、歩きは遅く、何が核心か?というと、心肺機能ではなく、アイゼンで、雪の岩稜を歩く、技術力でした。
■ 見栄っ張りな男性?
それなら、余計、ベテランの方が上で、初心者の40代の男性で、しかも高所恐怖症で、その場にいること自体を怖がっている夫の方が、弱いことは確実でした。
それなのに、夫がラストなんて・・・
実際にも夫は怖がって、3rdの私にツメツメで歩いてきたので、とても危なかった。夫の顔をアイゼンで蹴らないか、というくらいでした。
権現へ行くまでに長い梯子があったのです。あの記憶があるので、夫には、冬の甲斐駒は無理だな~と思います。何しろ黒戸尾根、ハシゴだらけですもん。
その時リーダーを務めてくれた人は、男性の見栄について、配慮してくれたのかも知れません。
でも、私が夫を好きなのは、夫が見栄っ張りではないからなのです。
私は外国に若いころ少し暮らした経験があるからかもしれませんが、ホントに日本の男性って、めんどくさいな~と思います。本人も生きづらそうですし・・・ 何が何でもオイラが一番でなくてはならないなんて、ホント大変ですね。
Wednesday, July 15, 2015
アルパインクライマーの暮らし
■ クライミングと暮らし
アルパインクライミングをする人の正しい生活の仕方は、たぶん・・・
プランA
週に2回はクライミング
週末はかならず山のルートに行く
というようなものではないか・・・と思います。 週末の山は、もちろん、岩が良い時期なら岩、雨が降れば沢、雪があれば雪稜、冬で曇りならアイス、と季節に合わせて登るべきルートは、たくさんあり、その時期に合わせて毎年同じような所に行けばいいのかと。もちろん、入門、初級、中級と色々あると思いますが、基本的に週末はルート、気候のいい時期は標高の低い岩場やアイス、天候が少々問題であれば沢、全くダメだったら、人工壁、というのが基本的な流れかと。
一方、そのような理想の?クライミングライフを築けることは珍しく、
プランB
週一回のクライミング
月に一回の外岩
月に一回の山行
で、せいぜいなのが、現実かもしれません。
しかし、月に一回の外岩も現実はままならないものかもしれません・・・さらに、週一回のクライミングは、なんとか死守したいものですが、これも、経済的な面から、なかなかパートナーがいないと成立が難しいです。毎回ジムではとてもお金がかかります。
その時その時で与えられた環境で プランAを変形する必要があるかも。
プランC
週1の単独
週1の個人山行
週末の岩、沢などパートナーの必要がある山行
が、今のところ、私の目指すべき習慣かな~と思っています。山はお天気との兼ね合いがあるので、お天気が良い日にサクッと出かけられる体制を作っていることが大事ですが、昨日、今日と大快晴に恵まれたものの、どちらの日にも用事があり、山には行っていない・・・
行きたい山の山行計画を、雨の日には貯めておくことですかね。
■ 倦んでいます
ただ今までもそうでしたが、ルートコレクション的な山にはあまり食指が動きません。
それはなぜか・・・と考えると、山に行く必然というような、何か大事な、内的な衝動がないまま、山に行っても、仕方ないなと思ってしまうからです。山への情熱、枯渇中。
目標をもち、その目標に近づいて行くような山をする・・・そういう山がスタイルになってしまったのかもしれませんが、その近づいて行く中にも、ご褒美や癒しの旅を適度に織り交ぜ、山の経歴を直線的にしない、ということが私の好みでした。
ただ目標達成するだけが山ではないのですから・・・しかし、このところ、初めて行った北岳のソロや、八ヶ岳のソロテント泊、厳冬期のソロ縦走のような、どうしても行かなくちゃというニーズを感じないどころか、屏風のようにそびえる鳳凰三山を見ても、
「自己顕示欲の発露のような山はしたくないなぁ」、
八ヶ岳を見ても
「ドーダ理論の縦走なんてなぁ」
と思ってしまいます・・・。サイズの大きな山はみなそのような自己顕示欲の山に見える・・・。登攀的なルートもそうです。 なんだかウンザリ感がある・・・
さりとて、小さな山も満足感がなく、大菩薩で一番キレイで素晴らしいなと思ったのは、林道を車で上がっている時に見た栗の木の林・・・ テント泊したら気持ちよさそうでした(叱られると思いますケド)。ルート自体は歩き慣れている場所だったので、なんてことがないのでした。
今行って見たいのは瑞牆の不動沢の源流・・・なんであんなに冷たかったのか?
そんな感じで、ちょっとしたこと。 瑞牆は森がきれいでした。森の相が良かった。一方、普通の山はあんまりニーズを感じないと言うか、どうでもいいと言うか・・・ 特に一般道は、何にも魅かれる面がない感じです。
まぁ今年の夏は、岩で春のもどり雪をリードできれば、万々歳。
縦走は、そこそこでいいか~という感じです。一般縦走路は夫と歩くご褒美山行ですね。
バレエを趣味していた頃、幸せに感じるには、週に5レッスン、週末は、2レッスン連続、3レッスン連続、翌日は友人や先生たちの公演を見に行く、という生活をしていました。それが叶わぬ今、何か別に必要だな~。
まぁたまたま山梨にいたことで、それが山になったので、一つに絞るのが私の好みではあるものの、複数の手段を取りながら、なんらかの集約をしていく必要があるんだろうなぁ・・・。
■ 取りこぼし課題
阿弥陀中央稜
阿弥陀南陵
編笠山 観音平から
杣添尾根
池山吊尾根から北岳
雨乞岳
乾徳山
三つ峠 (他のルート)
小金沢連嶺
ジャクショウ尾根
雲の平
室堂
夫と行く涸沢
曲沢
峠ノ沢
雁坂峠
雲取
アルパインクライミングをする人の正しい生活の仕方は、たぶん・・・
プランA
週に2回はクライミング
週末はかならず山のルートに行く
というようなものではないか・・・と思います。 週末の山は、もちろん、岩が良い時期なら岩、雨が降れば沢、雪があれば雪稜、冬で曇りならアイス、と季節に合わせて登るべきルートは、たくさんあり、その時期に合わせて毎年同じような所に行けばいいのかと。もちろん、入門、初級、中級と色々あると思いますが、基本的に週末はルート、気候のいい時期は標高の低い岩場やアイス、天候が少々問題であれば沢、全くダメだったら、人工壁、というのが基本的な流れかと。
一方、そのような理想の?クライミングライフを築けることは珍しく、
プランB
週一回のクライミング
月に一回の外岩
月に一回の山行
で、せいぜいなのが、現実かもしれません。
しかし、月に一回の外岩も現実はままならないものかもしれません・・・さらに、週一回のクライミングは、なんとか死守したいものですが、これも、経済的な面から、なかなかパートナーがいないと成立が難しいです。毎回ジムではとてもお金がかかります。
その時その時で与えられた環境で プランAを変形する必要があるかも。
プランC
週1の単独
週1の個人山行
週末の岩、沢などパートナーの必要がある山行
が、今のところ、私の目指すべき習慣かな~と思っています。山はお天気との兼ね合いがあるので、お天気が良い日にサクッと出かけられる体制を作っていることが大事ですが、昨日、今日と大快晴に恵まれたものの、どちらの日にも用事があり、山には行っていない・・・
行きたい山の山行計画を、雨の日には貯めておくことですかね。
■ 倦んでいます
ただ今までもそうでしたが、ルートコレクション的な山にはあまり食指が動きません。
それはなぜか・・・と考えると、山に行く必然というような、何か大事な、内的な衝動がないまま、山に行っても、仕方ないなと思ってしまうからです。山への情熱、枯渇中。
目標をもち、その目標に近づいて行くような山をする・・・そういう山がスタイルになってしまったのかもしれませんが、その近づいて行く中にも、ご褒美や癒しの旅を適度に織り交ぜ、山の経歴を直線的にしない、ということが私の好みでした。
ただ目標達成するだけが山ではないのですから・・・しかし、このところ、初めて行った北岳のソロや、八ヶ岳のソロテント泊、厳冬期のソロ縦走のような、どうしても行かなくちゃというニーズを感じないどころか、屏風のようにそびえる鳳凰三山を見ても、
「自己顕示欲の発露のような山はしたくないなぁ」、
八ヶ岳を見ても
「ドーダ理論の縦走なんてなぁ」
と思ってしまいます・・・。サイズの大きな山はみなそのような自己顕示欲の山に見える・・・。登攀的なルートもそうです。 なんだかウンザリ感がある・・・
さりとて、小さな山も満足感がなく、大菩薩で一番キレイで素晴らしいなと思ったのは、林道を車で上がっている時に見た栗の木の林・・・ テント泊したら気持ちよさそうでした(叱られると思いますケド)。ルート自体は歩き慣れている場所だったので、なんてことがないのでした。
今行って見たいのは瑞牆の不動沢の源流・・・なんであんなに冷たかったのか?
そんな感じで、ちょっとしたこと。 瑞牆は森がきれいでした。森の相が良かった。一方、普通の山はあんまりニーズを感じないと言うか、どうでもいいと言うか・・・ 特に一般道は、何にも魅かれる面がない感じです。
まぁ今年の夏は、岩で春のもどり雪をリードできれば、万々歳。
縦走は、そこそこでいいか~という感じです。一般縦走路は夫と歩くご褒美山行ですね。
バレエを趣味していた頃、幸せに感じるには、週に5レッスン、週末は、2レッスン連続、3レッスン連続、翌日は友人や先生たちの公演を見に行く、という生活をしていました。それが叶わぬ今、何か別に必要だな~。
まぁたまたま山梨にいたことで、それが山になったので、一つに絞るのが私の好みではあるものの、複数の手段を取りながら、なんらかの集約をしていく必要があるんだろうなぁ・・・。
■ 取りこぼし課題
阿弥陀中央稜
阿弥陀南陵
編笠山 観音平から
杣添尾根
池山吊尾根から北岳
雨乞岳
乾徳山
三つ峠 (他のルート)
小金沢連嶺
ジャクショウ尾根
雲の平
室堂
夫と行く涸沢
曲沢
峠ノ沢
雁坂峠
雲取
Tuesday, July 14, 2015
今日もボルジムへ
今日は夏日。今年初めて熱中症の警告が防災無線で流れた。
ホントは今日は小川山でクライミングしているはずだったが、ボルジムへ・・・暑くて死にそう。
とりあえず、ムーブを洗練させるための練習。リードを5本、後はボルダリング課題をやったのだが、今日は手のひらの豆が盛大につぶれて、大して練習できず・・・。
クライミングシューズのリソールが必要になったのだが、なんとリソールには1か月かかると言う・・・ で、結局、今週末のクライミングには間に合わないと思い、一足お買い上げ・・・。
■ クライミングの不思議集
ネットで散見した文言を集めました・・・
・ボルダリングで2級を登れるようになったのですが、リードでは5.11台が登れません。10dでも落ちる
・ボルダリング2級登れるんやったら、11一本ぐらい登れるはず?
・ボルダーでは、高さがあったり長いものなら、4級くらいのムーヴで2級となるボルダー課題もある。
・リードグレードでも薄かぶりの11aと スラブやクラックの11aなら 大きな差がある。
・そもそもグレード表は自然岩でのグレード
・ジムなら1級と11d、生岩だと3級と11a
・ボルダーばかりの方はパワー系になりがち
・長物をやるなどして呼吸を整え、バランスで登る練習
・ボルダリングは落ちてもマットに落ちるだけ、慣れれば特に恐怖心は起きない
・ビレイヤーを信じられなければ、思いきったムーヴもできないし、動きが固くなってしまう
・トップ落ちに慣れる
・信頼できるパートナーにビレイしてもらう
・10手前後のボルダーはレストなしで、無酸素運動に近い
・4級がコンスタンスに登れるころに、12aの外岩をオンサイト
・・・とまぁ、色々経験談を聞いていると、やっぱりグレードで色々考えても無駄なんじゃないかな~と結論しそうになった。
先日は、外の岩で11aがTRであったが、登れて、なんか調子がいいな~と思ったのだが、今日は、ごくごく簡単な、5.8のリード壁では余裕のリードだけれども、これが5.9になるとムーブが洗練されず、毎回オンサイト状態。なんとかリードできるけれども、必死という状態になる。
10代に行かないと、課題にもバリエーションが広がらず、面白さも感じられないんだよなぁ・・・。
でも、5.9から、10代に行くところに一つの壁があるような気がするし・・・
5.9マスターと言うのが目指しているところなので、あまり急いでも仕方がない。
今日ならったのは、
・意識の無意識化
つまり、考えないでも登れるようになる、ってことです。
自転車に乗れるような感じ
と良く言われますが・・・自転車に乗れるようになるのは若ければ若いほど早いような気がしないでもないなぁ・・・
まぁ、焦らず頑張ります。
ホントは今日は小川山でクライミングしているはずだったが、ボルジムへ・・・暑くて死にそう。
とりあえず、ムーブを洗練させるための練習。リードを5本、後はボルダリング課題をやったのだが、今日は手のひらの豆が盛大につぶれて、大して練習できず・・・。
クライミングシューズのリソールが必要になったのだが、なんとリソールには1か月かかると言う・・・ で、結局、今週末のクライミングには間に合わないと思い、一足お買い上げ・・・。
■ クライミングの不思議集
ネットで散見した文言を集めました・・・
・ボルダリングで2級を登れるようになったのですが、リードでは5.11台が登れません。10dでも落ちる
・ボルダリング2級登れるんやったら、11一本ぐらい登れるはず?
・ボルダーでは、高さがあったり長いものなら、4級くらいのムーヴで2級となるボルダー課題もある。
・リードグレードでも薄かぶりの11aと スラブやクラックの11aなら 大きな差がある。
・そもそもグレード表は自然岩でのグレード
・ジムなら1級と11d、生岩だと3級と11a
・ボルダーばかりの方はパワー系になりがち
・長物をやるなどして呼吸を整え、バランスで登る練習
・ボルダリングは落ちてもマットに落ちるだけ、慣れれば特に恐怖心は起きない
・ビレイヤーを信じられなければ、思いきったムーヴもできないし、動きが固くなってしまう
・トップ落ちに慣れる
・信頼できるパートナーにビレイしてもらう
・10手前後のボルダーはレストなしで、無酸素運動に近い
・4級がコンスタンスに登れるころに、12aの外岩をオンサイト
・・・とまぁ、色々経験談を聞いていると、やっぱりグレードで色々考えても無駄なんじゃないかな~と結論しそうになった。
先日は、外の岩で11aがTRであったが、登れて、なんか調子がいいな~と思ったのだが、今日は、ごくごく簡単な、5.8のリード壁では余裕のリードだけれども、これが5.9になるとムーブが洗練されず、毎回オンサイト状態。なんとかリードできるけれども、必死という状態になる。
10代に行かないと、課題にもバリエーションが広がらず、面白さも感じられないんだよなぁ・・・。
でも、5.9から、10代に行くところに一つの壁があるような気がするし・・・
5.9マスターと言うのが目指しているところなので、あまり急いでも仕方がない。
今日ならったのは、
・意識の無意識化
つまり、考えないでも登れるようになる、ってことです。
自転車に乗れるような感じ
と良く言われますが・・・自転車に乗れるようになるのは若ければ若いほど早いような気がしないでもないなぁ・・・
まぁ、焦らず頑張ります。
Monday, July 13, 2015
沢の難易度?
■沢の難易度
初心者を連れて行くならどこがいいか?という発想で色々と考えています。
「ヤマケイテクニカルブック4:沢登り」によれば、グレードの基準は
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1級(初心者向き)
岩場でIII級のピッチをリードできる者や、沢に慣れたパーティーはロープ不要の場合が多い。
2級(中級者向き)
初級者のみでの入谷は控えたい。滝の直登にはロープを要する場合もある。高巻き技術も必要。
3級(中級者向き)
滝の直登には部分的にIV・V級のピッチも含む。ゴルジュの通過にも高度な技術を要する。
4級(上級者向き)
沢の中でビバークする長い谷で、高巻き道も不明瞭。遡行技術だけでなく雪渓の対処法など総合的な登山技術も必要。
5級(上級者向き)
日本の渓谷としては最高ランク。泳ぎ、徒渉、高巻きなどで失敗すれば命取り。年に10パーティーほどが遡行に成功している。
6級(篤志家向き)
昼なお暗く、井戸の底のようなゴルジュ帯が続く異様な世界。雨が降っても逃げ場はなし。完全遡行パーティーは極めて少ない。
例:
芦川横沢3級ノーマル
四十八滝沢2級マイナス
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しかし、人を連れて行くとなると、その人の経験は色々で、沢の経験があっても連れて行かれるだけの場合は、登攀力の証拠にはなっても、地図読み力の証拠にはなりません。
同じ1級でも地図読み要素があるところには連れていくのは用心が必要です。
と、あれこれ考え、今まで行ったことがあるルートを、難しい順に並べてみました。
こうなりました。
≪個人的易しい順ランキング≫
1.ナメラ沢 歩くだけだが滑がコケで非常に滑りやすい 長い
1) 安全圏との隔絶度
2) ルートの登攀要素
3) サイズ
4) 水量
5) 脆さ
6) 下山道の容易さ
7) 事故歴の有無
くらいでしょうか・・・
■1) 安全圏との隔絶度
当然ですが、安全圏と隔絶されていればいるほど、アブナイです。沢で怪我をしても・・・
・山小屋があるわけではない
・携帯電話が入らない
・ヘリのピックアップには尾根まで負傷者を担ぎ上げないといけない
・日本では夜間救助はないので、ビバークになることが多い
というわけで、一般的な岩のゲレンデや毎日ヘリが飛んでいるような、北アなどの縦走路より危ないです。
遭難した時に迅速な対応をしてもらうためには、隔絶された場所では3人がベター、です。最低限は2人です。
■2) ルートの登攀要素
当然、 登攀要素 大 > 小
危険 大 > 小
です。 滝の数や難しさより、残置支点の有無が重要かも。
■3) サイズ
サイズは体力度との関係です。 短いルートの方がより易しい。ただし、これは計画で短くすることができます。
■4) 水量
水量=溺死可能性。 水量が多いほうが溺死の危険が大きい。 釜が深いと、墜ちたら死にます。泳ぐ要素があると、泳げない人には危険です。
しかも、水温も関係します。雪解け水の沢は非常に寒いです。低体温症の恐れがあります。
逆に水量が少ない沢は、ぬめっていて登攀が難しくなりがちです。
■5) 脆さ
脆い沢は、ホールドやフットホールド(スタンス)がすぐ壊れます。これは岩質によります。
脆いと書かれた沢は、雨の日には辞めておきましょう。支えている土壌が緩くなっていた場合、通常は動かないような大岩が、少しの刺激で動いてしまう可能性もあります。
■6) 下山道の容易さ
下山は尾根です。地図読み力が必要で、尾根の下りは、地図読みは難しいのが相場です。
が、人気があるルートは、大抵は、踏み跡があります。また一般登山道を下山道にしているルートは、下山が簡単。
そのルートの経験者がいれば、これは簡単になります。
■7) 事故歴
事故歴があれば、やはり気を付けた方が良いと思います。
■ これらの要素を5段階で採点し評価してみました
行ったことがある沢を試しに採点してみた。
初心者を連れて行くならどこがいいか?という発想で色々と考えています。
「ヤマケイテクニカルブック4:沢登り」によれば、グレードの基準は
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1級(初心者向き)
岩場でIII級のピッチをリードできる者や、沢に慣れたパーティーはロープ不要の場合が多い。
2級(中級者向き)
初級者のみでの入谷は控えたい。滝の直登にはロープを要する場合もある。高巻き技術も必要。
3級(中級者向き)
滝の直登には部分的にIV・V級のピッチも含む。ゴルジュの通過にも高度な技術を要する。
4級(上級者向き)
沢の中でビバークする長い谷で、高巻き道も不明瞭。遡行技術だけでなく雪渓の対処法など総合的な登山技術も必要。
5級(上級者向き)
日本の渓谷としては最高ランク。泳ぎ、徒渉、高巻きなどで失敗すれば命取り。年に10パーティーほどが遡行に成功している。
6級(篤志家向き)
昼なお暗く、井戸の底のようなゴルジュ帯が続く異様な世界。雨が降っても逃げ場はなし。完全遡行パーティーは極めて少ない。
例:
芦川横沢3級ノーマル
四十八滝沢2級マイナス
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しかし、人を連れて行くとなると、その人の経験は色々で、沢の経験があっても連れて行かれるだけの場合は、登攀力の証拠にはなっても、地図読み力の証拠にはなりません。
同じ1級でも地図読み要素があるところには連れていくのは用心が必要です。
と、あれこれ考え、今まで行ったことがあるルートを、難しい順に並べてみました。
こうなりました。
≪個人的易しい順ランキング≫
1.ナメラ沢 歩くだけだが滑がコケで非常に滑りやすい 長い
2.金石沢 歩くだけ 滝は見るだけ 簡単に巻ける 短い
3.伝丈沢 ひざ下 濡れたければ濡れれる 短い
4.ズミ沢 絶対に濡れる 水量が多い沢 短い
5.本間沢 ずぶぬれ 短い
6.モロクボ沢 バランスが良い
7.釜の沢 スメアリング 長い
8.ヤチキ沢 脆い 危険
9.海沢 泳ぐ
10.芦川横沢 スタンス極小
■ もっと分割して考えよう・・
しかし、これは隔絶という要素を考えていないことに気が付いた。
考える要素は
1) 安全圏との隔絶度
2) ルートの登攀要素
3) サイズ
4) 水量
5) 脆さ
6) 下山道の容易さ
7) 事故歴の有無
くらいでしょうか・・・
■1) 安全圏との隔絶度
当然ですが、安全圏と隔絶されていればいるほど、アブナイです。沢で怪我をしても・・・
・山小屋があるわけではない
・携帯電話が入らない
・ヘリのピックアップには尾根まで負傷者を担ぎ上げないといけない
・日本では夜間救助はないので、ビバークになることが多い
というわけで、一般的な岩のゲレンデや毎日ヘリが飛んでいるような、北アなどの縦走路より危ないです。
遭難した時に迅速な対応をしてもらうためには、隔絶された場所では3人がベター、です。最低限は2人です。
■2) ルートの登攀要素
当然、 登攀要素 大 > 小
危険 大 > 小
です。 滝の数や難しさより、残置支点の有無が重要かも。
■3) サイズ
サイズは体力度との関係です。 短いルートの方がより易しい。ただし、これは計画で短くすることができます。
■4) 水量
水量=溺死可能性。 水量が多いほうが溺死の危険が大きい。 釜が深いと、墜ちたら死にます。泳ぐ要素があると、泳げない人には危険です。
しかも、水温も関係します。雪解け水の沢は非常に寒いです。低体温症の恐れがあります。
逆に水量が少ない沢は、ぬめっていて登攀が難しくなりがちです。
■5) 脆さ
脆い沢は、ホールドやフットホールド(スタンス)がすぐ壊れます。これは岩質によります。
脆いと書かれた沢は、雨の日には辞めておきましょう。支えている土壌が緩くなっていた場合、通常は動かないような大岩が、少しの刺激で動いてしまう可能性もあります。
■6) 下山道の容易さ
下山は尾根です。地図読み力が必要で、尾根の下りは、地図読みは難しいのが相場です。
が、人気があるルートは、大抵は、踏み跡があります。また一般登山道を下山道にしているルートは、下山が簡単。
そのルートの経験者がいれば、これは簡単になります。
■7) 事故歴
事故歴があれば、やはり気を付けた方が良いと思います。
■ これらの要素を5段階で採点し評価してみました
行ったことがある沢を試しに採点してみた。
1) 安全圏との隔絶度
2) ルートの登攀要素
3) サイズ
4) 水量
5) 脆さ
6) 下山道の容易さ
7) 事故歴の有無
2) ルートの登攀要素
3) サイズ
4) 水量
5) 脆さ
6) 下山道の容易さ
7) 事故歴の有無
1) + 2) + 3) + 4) + 5) + 6) + 7)
1.ナメラ沢 2 1 4 1 1 3 2 = 14
2.金石沢 4 1 2 1 2 3 0 = 12
3.伝丈沢 4 1 3 2 2 3 0 = 15
4.ズミ沢 1 3 2 3 1 1 0 = 11
5.本間沢 2 3 3 3 1 2 4 = 18
6.モロクボ沢 2 3 2 3 3 2 4= 19
7.釜の沢 2 3 4 3 2 1 4 = 19
8.ヤチキ沢 3 4 3 2 4 4 2 = 22
9.海沢 1 2 3 4 2 1 2 = 17
10.芦川横沢 2 4 2 2 2 3 = 15
と意外な結果になりました。 登攀要素があっても、一番易しいのはズミ沢。芦川横沢より、ヤチキ沢が難しくなるのは、横沢が道路からすぐにあるから・・・。
登攀要素のあるなしだけでは、沢のむずかしさは、計れない、ということですね。
ちなみに、芦川横沢は2級、後はみな1級の易しい沢です。
1級しか登らなくても、隔絶された場所には、リスクはたくさんあると言うことですね。
Sunday, July 12, 2015
正しいアブミの乗り方
正しいレスト姿勢1 |
昨日はアブミの練習をしてきました。
大体、山岳会では一通りの新人の訓練が
1)ロープワークをしっかり覚えさせる
2)最低限のクライミング力をつける
3)パートナーと初級ルートくらいには、つるべで行ける
4)エイド
となっています。
モノ覚えには個人差がありますし、使える余暇もひとそれぞれなので、早く覚える人とそうでない人では、年単位で開きが出てきます。
途中で、グレード追求に気持ちが傾いてしまうと、教えそこなったりもします。
私は去年はアブミは紹介を受けた程度だったので、今年はアブミ、使いこなし?
正しいレスト姿勢2 |
ヴィアフェラータのように・・・。
エイドクライミングのルートというのがあります。
例えば 大ヤスリ岩。
それは初心者のころから、教えられていました。
ふむ~ 登りたいのかどうか、わかんない・・・
登山ってなんか時々騙されたような気がするときがあり・・・
それは、
登れないところが出てくる
↓
エイドが必要
↓
エイドの練習が必要
↓
せっかくならルートへ行こう
↓
ルート
と言う感じに時々、本末転倒している気がしないでもない気がするというか・・・、
どこか誘導されているような気がしないでもないと言うか・・・
よく考えると岩もそうで
ロープが使えないと危ない
↓
ロープワークに習熟するには
↓
岩場に行く
↓
支点があやふやだと危ないので、支点のしっかりした岩場
=難しいフリーのルート
という感じで、安全の追及だったのが、なんとなく登攀技術の追求にすり替えられてしまう・・・
でもまぁ登攀力をあげるのは、当然のことだし、知らない技術分野を知ろうとするのは当然のことなのですが・・・登山についての見識を深くする、という気持ちでいます。
■ スリップって防げるものなのだろうか?
本来、スリップというのは誰にでもあり、
自分でコントロールできないこと
やってみた・・・難しい!しかもTR! |
もちろん、雪崩や落石と同じでスリップする確率を小さくする努力はできる。
つまり、日ごろのトレーニング。
でも、どんなにすごい人でも、予期せぬ、スリッパリーな所はある。
ガイドさんだって転ぶんだし。
大体、登山で転ぶところって、難しい核心部ではなく、易しいところ。
気を抜くなと言ったって、気は抜くものではなく、抜く気がなくても、抜けるものなのだし・・・
アレ?なんか話が違うようになったが・・・
アブミ技術も使うか使わないかは、ともかく、
基本的な技術です。
つまり、山ヤなのにエイドを知らない、と言うのはモグリという意味です。
(注:フリークライマーはフリーを登るクライマーのことなのでエイドしなくていいと思います。でもエイドクライマーって言葉は聞いたことないなぁ・・・。でも、アルパインクライマーには、エイドは知っていて当然の常識的な技です。)
≪アブミ≫
・出来るだけ後ろのギアラックにかけないと足にひっかけやすい。
・リストループに手首を掛けると握力は使わないで済む
・アブミ本体を岩から離す
・乗るのは、4段目と2段目
アブミの練習をしました
昨日は、十二ヶ岳の岩場に行っていました☆ 楽しいクライミングでした☆
アブミの練習を先輩にリクエストです。
アブミとは、足を乗っける道具のことです。エイドクライミングですが、フリークライミング全盛の時代以降、フリーで登る(つまりクライミングシューズとチョーク以外に頼らないで登る)至上主義になり、廃れてしまった技術のようです。
雑誌等によると、今の時代は、ジム上がりのクライマーが増え、フリーで登ることは、至上の価値観とされずに、チータースティックに代表されるような
・・・というわけで、総合すると、時代は二極化しているみたいです。へぇ~。
アブミの練習を先輩にリクエストです。
アブミとは、足を乗っける道具のことです。エイドクライミングですが、フリークライミング全盛の時代以降、フリーで登る(つまりクライミングシューズとチョーク以外に頼らないで登る)至上主義になり、廃れてしまった技術のようです。
雑誌等によると、今の時代は、ジム上がりのクライマーが増え、フリーで登ることは、至上の価値観とされずに、チータースティックに代表されるような
・過度の安全主義
・レッドポイントOK(オンサイトを大事にしない)
・登攀グレード偏重
となっているそうです。オンサイトは一生に一回しかないですけどね。
さらに最近はボルダリングブームで、ブームの最先端はボルダ―のサイズを大きくしていくこと・・・ボルダ―が最大級に大きくなったのが、エルキャピタンなのだそうです・・・(--;)
さらに最近はボルダリングブームで、ブームの最先端はボルダ―のサイズを大きくしていくこと・・・ボルダ―が最大級に大きくなったのが、エルキャピタンなのだそうです・・・(--;)
フリーソロを追求しようとしたのではなく、最大化の結果ということらしいです。が結果としては、それって危険最大化ですね。ふしぎ~。昨今批判されている、安全至上主義の真逆だからです。
私は落ちて死ぬのは嫌なので、ロープクライミングがいいです。
私は落ちて死ぬのは嫌なので、ロープクライミングがいいです。
・・・というわけで、総合すると、時代は二極化しているみたいです。へぇ~。
先輩と行くとこういう話が聞けるのが、なんだか勉強になりますね~。事情を知らない入門者にとっては、混乱した状況を説明された方がうれしいですね。
■ アブミ
私は登攀力以上のところに行く予定はないのですが、それでも、山ヤ基礎教育で含まれていなくてはならないのが、エイド技術。
しかし、エイドは、アックステンションの技術とは違って、心の安心にはあまりつながらない技術でした・・・残念。
エイドで登れば被った壁も登れるかなという期待があったのですが、ダメですねぇ… アブミに乗りながら、フリーしてしまいそうになります(^^;) 完全にアブミに乗れ、両手が開けれると言うのがメリットなのに。
アブミがとっても難しいので、それが、ラッペルダウンルートが出来てしまった理由かもしれないなーと思いました。
■ ラッペルダウンとグランドアップ
登山でスタートすると、理解することが難しいのがラッペルダウンルート・・・。登山でクライミングをスタートした人に取っては、
登る
といえば、
当然、下から上
です。
それ以外あるの?
と思うのが普通。 が、あるんですね~ ラッペルダウンルートは、上から懸垂下降でぶら下がって作られた課題です。
下から登っていくと一番登りやすいところを登るので、ある程度以上難しくできなくなります。
それで、
もっと難しくしたい!
という気持ちが生まれた結果がラッペルダウンルートで、結局、上からぶら下がって作っているので、まっすぐなルートです。
おフランスの出身だそうで、詳しいことは色々とクライマーが書いた本に載っています。「クライミングフリー」などです。
元々の山やさんからは評判が悪いことが多いラッペルルート・・・でも、アブミに乗って、ボルトを打つより、懸垂でぶら下がって打つほうが10倍楽そうな気がしたので・・・なんか、そう言う事情かもしれないなーなんて思った昨日のエイド練習でした。
■ クライミング
エイドの練習以外は、一番易しいルートで、リードフォロー。カムで支点を取って、安全対策バッチリで臨みました。
まぁそこは、アプローチシューズで登れたところなので、リードできるのは分かっているのですが。
ただそのルートを何回かした後で、ちょっと難しいエリアに移動したら、体の動きが良くなっていました。
その結果、トップロープですが、緑の森「ダイヤルAを回せ」11aをノーテン初登で完投。
「ってことは、このルートのグレードなに?!」と先輩が叫ぶ快挙?
まぁ私はまだクライミング2年目で人が登っているのを見ても、何も分からないので、トップロープで安全を確保されているオンサイト、という意味です。
しかし、ホントクライミング能力というのは、計りづらいものです。
リードと非リードではやっぱり二桁くらい違います。
同じ理由で、セカンドで登れば、心の余裕があるので、登れます。
また同じ理由で、危険が何か分かっていない初心者の間も、壁だけに集中できて登れてしまいます。
何も分からない間にどんどんグレードを上げてしまえばいいのかもしれませんねえ・・・。
そう言う意味では、最初からリードでスタートの人は、イバラの道です。あっという間に過ぎてしまった、右も左も分からない初心者時代・・・つまりロープワークも知らないころは、墜ちたらどうなるかも想像もついていなかったので、まぐれで登れていたのですね~ あれは登攀力にカウントしていいのだか、悪いのだか・・・。何しろスタンス極小の芦川横沢登れたくらいです。
無垢だったワタクシ(遠い目)。
今は、
墜ちたらどうなるか
何が危険か
良く分かるようになったので、逆に登れません。 安全管理の力については、成長を感じるものの、具体的なクライミングの成果にはつながっていなかったので、11Aが登れた経験は、非常に貴重な成果です。
≪まとめ≫
・アブミは練習を重ねないと使いこなすのが難しい技術。
・易しいルートをいくつもするのが大事
Friday, July 10, 2015
ノーペインは進化しない
失敗や間違いを投げ出さないこと。その事実を認めること。
なぜ間違えたか、正面から検討する率直さを持つこと。
自分の中に生まれた痛みを受け止めるのは、
きわめて勇気のいることですが、じつはその痛みこそが、
人間を前へ進ませる、ポジティブな力となるのです。
―――by 『叶恭子の知のジュエリー12か月』
私は、『ヴァンサンカン』など女性誌をほとんど読まない人でした・・・だから、叶姉妹が登場した時も、「うーん、サプリのイメージキャラ?」くらいの認識しか持っていなかったのですが、叶恭子さんって、自己啓発書も書いていたんですね~。
自分の中に生まれた痛みとはなんでしょうか?
失敗や間違いを認める
ということではないでしょうか?
■ 投げ出す
山では失敗はありきたりです。
ビレイを失敗することは、墜落につながります。墜落は、即、事故や怪我、最悪は死につながります。
看過して良い失敗もあれば、看過することで大事につながる失敗もあります。
看過することで大事につながる失敗の一つは、ビレイです。
ビレイは正しくマスターしましょう。
そういえば、この本には、こんなことも書いてありました。
ーーーーーーーーーーー
当然のことながら、
避妊しないでセックスをすれば妊娠します。
幼い子どもだけでなく、
世の中には信じられないことに
大人でもこの当然の事実をわかっていない人が、たくさんいます。
ーーーーーーーーーーー
さしづめ、こんな感じ・・・
ーーーーーーーーーー
当然のことながら、
出ているロープの長さが、地面とクライマーの距離よりも長ければ、墜落したら、グランドします。
グランドすれば、怪我をしたり、墜死したりします。
一般登山者だけでなく
世の中には信じられないことに
クライマーでもこの当然の事実を分かっていない人がたくさんいます。
ーーーーーーーーーー
支点の失敗も同じです。
懸垂下降では、失敗が許されないのも同じ理由から。
支点崩壊という大事につながる前に、支点構築についての心構えは、しっかり身に着けておかなければいけません。
山でもっとも大事なことは、命を守ること。 自分の命を軽んじる人は、人の命も軽んじます。
デスウィッシャーが自分で自分の命を粗末に扱うのは勝手ですが、一緒に登っている仲間の命までをも、自分の軽率さのためにリスクに巻き込むのは、看過されて良いことではありません。
クライミングシューズの買い方
■クライミングシューズの買いかた
クライミングシューズはジムで履くものも、外岩で履くものも、基本的に一緒です。
5時間履き続けると痛いけれど、3時間履き続けても痛くない靴。
クライミングシューズはジムで履くものも、外岩で履くものも、基本的に一緒です。
初心者はジムでも外岩でも使える靴を買います。その心は?
5時間履き続けると痛いけれど、3時間履き続けても痛くない靴。
&
足に合っているもの。
山道具屋に行くと、一日中履いていても痛くない、ゆるゆる靴を薦められます(例:ファイブテンスパイア)。
一日中履いていられる靴はダメです。
1)ゆるゆる過ぎて、ジムでは使えません。
2)一日中クライミングシューズを履いているという、シチュエーションは、本チャンです。高い山の岩稜など、本格的なバリエーションルート。そんなところは、基本的に初心者は行くことができません。 (例外:ガイド登山)
現実的に、初心者がどこに行くか?というと・・・
・三つ峠
・ジム
の3つです。どこでも、長く履いていて、せいぜい3時間~5時間。
外でマルチピッチを一本しても、3時間くらいです。5時間では下に降りています。
一方、ジムしかしないジム専用の靴だと、10分履いて痛くなければOKです(笑)。
■ よくある失敗
大抵の人は一足目で失敗し、2足目で良い靴を買い、3足目でかなりキツメを買います。
きつければ、きついほど登れるという話になっていますが、10分しか履けないきつさの靴だと、外岩ではボルジムのようにすぐ脱ぐことができないので、不便です。
ということで、結論
1) 1足目は、きつくないけど緩くもない靴で、外岩もジムも一つでこなす
2) 多少登れるようになり、どんなクライミングがしたいのかをはっきりさせる。
3) ここで別れる
アルパインコース → 一日8時間履いても痛くない靴
フリークライミングコース → 最初のより、ダウントゥした靴
ボルダリングコース → めっちゃキツイ靴
≪参考サイト≫
動機による地図読みマスター度の差
さらに考察を進める。
■気が付いたこと
・地図読みは、動機がそもそも持ちにくい (動機となる可能性のある項目:安全・静かな山道・雪山・沢・岩)
・地図読みの面白さは、そもそも分かりにくい (困難の達成感ではなく、冒険や発見)
・一般的には、秋に地図読み講習(支払)をして、3月にそのスキルを使う山(報酬)が来る。
・動機を持つまでに長い時間がかかる
・マスターするのには、それほどかからない
一般に、山の閑散期の11月が地図読み講習の適期とされているが、覚えたことを忘れないよう、近いほうが良いかもしれない。シカの食害のおかげで、山梨では年中地図読みできるので。
・地図読みの面白さは、シナリオ想定にある
・世間で言われるほどの危険はない
■ 何が動機になりそうか?
どちらにしても、動機を与えなくてはならない。
動機は何が動機となるかは個人による。 私の場合は、雪山を至上価値としているので、雪の山が歩けることが動機だ。
≪想定できる動機≫
・中高年登山者の遭難NO1原因は道迷い → 非中高年には当てはまらない
・静かな山道 → 平日歩く人には当てはまらない
・雪山 → 一般ルートの雪山しかやらない(やれない)人には関係がない、
トレース追従専門の人には関係がない
・沢 → 沢をしない人には関係がない、人気の沢には下山の踏み跡がすでにある
・岩 → ゲレンデだけの人には関係がない、人気ルートには踏み跡がすでにある
■ 時期の差
地図読みをマスターしたいと考える動機が何か?を考えると、
フリーの岩場しか行かなければ、基本的に(地図読みをしないとたどり着けない場所)に行くニーズがそんなにないため、あまり岩は動機になりづらい。
結局、あまりニーズがないなら、そのスキルなしで済んでいるのだから、やらなくてもいいのではないか?とも思えてしまう。
すべての人がアルパインスタイルを目指さなくても良いんだし・・・。またアルパインはアルパインでも、残置を追いかけていって、下りは一般道というようなアルパインであっても、読図力はいらない。
結局、雪への志向があるか?ないか?が分かれ目かもしれない。
雪も人気ルートだけ行くのであれば、基本的にトレースがあるところを歩くので、人気ルートを条件にしているとイラナイ。
結局、総合すると
・登攀の困難さ
・メジャールート
を志向していれば、読図力については、動機の面で置いてきぼりになる可能性が高い。
それは逆に言うと、読図力があることの指標になると言うことだ。
あまり人気のないルートを困難を求めずに歩いている、ということのインデックスになるということだ。
■ 読図が必要になるタイミング
本チャンをしたいと思えば、読図は必要になるが、自分がリードする予定がなく、ついて行くだけなら、その必要は生まれない。
本チャンに行くようになって、3年ついて行きつづけた人を知っている。一般ルートでは、道間違い常習犯だ。岩が登れても、一人で一般登山ができないという、いびつなことになっている。
ただ、すべての登山者がバランスよく成長しないといけないわけでもないだろう、と思う。
何しろ登山は趣味なんだし。
現代は、昔とは違って専門性の高い分野に枝分かれしてしまっている。なので、一つの分野に興味がわいて、それを突き詰めるのが間違っているとは言えない。
岩のグレードを上げるのが楽しくなれば、一つの岩場に通いつめるので、岩は上手にはなるが、歩荷力は落ちるし、山の外的危険については、ハイキング客並みの判断力しか育たない。生活力も同じだ。みんなを待たせても平気の登山者を作りがちだ。
ベテランはなぜオールラウンドな力をつけているかというと、結局、一つ一つのタイムスライスではいびつな形であっても、全体の登山経験の時間が長いため、結局すべての分野でスキルを身に着けた、ということになるからなのだろう。
まさに尾根3年、岩3年、沢3年、雪3年をやって12年でオールラウンド登山者の出来上がりという訳だ。
今では岩3年の中には、スポーツクライミング3年、アルパイン3年、フリー3年、ボルダリング3年のようなことになっているのかもしれないし、、尾根3年の中には、海外のロングルート3年とか、雪の中には黒部3年、ヒマラヤ3年、パタゴニア3年とかそういう風になっているのかもしれない。
ともかく専門化、細分化が進んでいるから、全般的な成長、オールラウンドな力と言うのは、つけにくい時代であるのだろうと思う。
それに加え、パートナーが必要な山になると、その時得られるパートナーに依存する。岩が好きな先輩がいれば、一緒に岩に行くのが良いことになるし、それが沢が好きな人だったら、沢になるだけだ。
運よく自分と同じ好みの先輩に気に入られればいいが、そうでないと、自分がしたい山はいつまでたっても出来ない。という事情で、私は雪稜は全然充実していない。
ちょっと話がずれたが、今回の考察で分かったことは、
クライミング寄りで登山経験が浅い人が読図をマスターしていることは期待しづらい、
ということだ。誰しも時間が限られているのだから、それはそれで仕方がない。
だから30年、40年と山をやっている人のありがたみがあるわけなのだ。
昔は山岳会や山岳部では、歩きを重点的にやり、読図を新人には教えていたのだそうで、好むと好まざるとにかかわらず、読図を身に着けなければ、クライミングにもいけなかった。
今の時代はそうはなっていないし、そうあるべきか?というのも、意見が分かれるところだと思う。
■気が付いたこと
・地図読みは、動機がそもそも持ちにくい (動機となる可能性のある項目:安全・静かな山道・雪山・沢・岩)
・地図読みの面白さは、そもそも分かりにくい (困難の達成感ではなく、冒険や発見)
・一般的には、秋に地図読み講習(支払)をして、3月にそのスキルを使う山(報酬)が来る。
・動機を持つまでに長い時間がかかる
・マスターするのには、それほどかからない
一般に、山の閑散期の11月が地図読み講習の適期とされているが、覚えたことを忘れないよう、近いほうが良いかもしれない。シカの食害のおかげで、山梨では年中地図読みできるので。
・地図読みの面白さは、シナリオ想定にある
・世間で言われるほどの危険はない
■ 何が動機になりそうか?
どちらにしても、動機を与えなくてはならない。
動機は何が動機となるかは個人による。 私の場合は、雪山を至上価値としているので、雪の山が歩けることが動機だ。
≪想定できる動機≫
・中高年登山者の遭難NO1原因は道迷い → 非中高年には当てはまらない
・静かな山道 → 平日歩く人には当てはまらない
・雪山 → 一般ルートの雪山しかやらない(やれない)人には関係がない、
トレース追従専門の人には関係がない
・沢 → 沢をしない人には関係がない、人気の沢には下山の踏み跡がすでにある
・岩 → ゲレンデだけの人には関係がない、人気ルートには踏み跡がすでにある
■ 時期の差
地図読みをマスターしたいと考える動機が何か?を考えると、
フリーの岩場しか行かなければ、基本的に(地図読みをしないとたどり着けない場所)に行くニーズがそんなにないため、あまり岩は動機になりづらい。
結局、あまりニーズがないなら、そのスキルなしで済んでいるのだから、やらなくてもいいのではないか?とも思えてしまう。
すべての人がアルパインスタイルを目指さなくても良いんだし・・・。またアルパインはアルパインでも、残置を追いかけていって、下りは一般道というようなアルパインであっても、読図力はいらない。
結局、雪への志向があるか?ないか?が分かれ目かもしれない。
雪も人気ルートだけ行くのであれば、基本的にトレースがあるところを歩くので、人気ルートを条件にしているとイラナイ。
結局、総合すると
・登攀の困難さ
・メジャールート
を志向していれば、読図力については、動機の面で置いてきぼりになる可能性が高い。
それは逆に言うと、読図力があることの指標になると言うことだ。
あまり人気のないルートを困難を求めずに歩いている、ということのインデックスになるということだ。
■ 読図が必要になるタイミング
本チャンをしたいと思えば、読図は必要になるが、自分がリードする予定がなく、ついて行くだけなら、その必要は生まれない。
本チャンに行くようになって、3年ついて行きつづけた人を知っている。一般ルートでは、道間違い常習犯だ。岩が登れても、一人で一般登山ができないという、いびつなことになっている。
ただ、すべての登山者がバランスよく成長しないといけないわけでもないだろう、と思う。
何しろ登山は趣味なんだし。
現代は、昔とは違って専門性の高い分野に枝分かれしてしまっている。なので、一つの分野に興味がわいて、それを突き詰めるのが間違っているとは言えない。
岩のグレードを上げるのが楽しくなれば、一つの岩場に通いつめるので、岩は上手にはなるが、歩荷力は落ちるし、山の外的危険については、ハイキング客並みの判断力しか育たない。生活力も同じだ。みんなを待たせても平気の登山者を作りがちだ。
ベテランはなぜオールラウンドな力をつけているかというと、結局、一つ一つのタイムスライスではいびつな形であっても、全体の登山経験の時間が長いため、結局すべての分野でスキルを身に着けた、ということになるからなのだろう。
まさに尾根3年、岩3年、沢3年、雪3年をやって12年でオールラウンド登山者の出来上がりという訳だ。
今では岩3年の中には、スポーツクライミング3年、アルパイン3年、フリー3年、ボルダリング3年のようなことになっているのかもしれないし、、尾根3年の中には、海外のロングルート3年とか、雪の中には黒部3年、ヒマラヤ3年、パタゴニア3年とかそういう風になっているのかもしれない。
ともかく専門化、細分化が進んでいるから、全般的な成長、オールラウンドな力と言うのは、つけにくい時代であるのだろうと思う。
それに加え、パートナーが必要な山になると、その時得られるパートナーに依存する。岩が好きな先輩がいれば、一緒に岩に行くのが良いことになるし、それが沢が好きな人だったら、沢になるだけだ。
運よく自分と同じ好みの先輩に気に入られればいいが、そうでないと、自分がしたい山はいつまでたっても出来ない。という事情で、私は雪稜は全然充実していない。
ちょっと話がずれたが、今回の考察で分かったことは、
クライミング寄りで登山経験が浅い人が読図をマスターしていることは期待しづらい、
ということだ。誰しも時間が限られているのだから、それはそれで仕方がない。
だから30年、40年と山をやっている人のありがたみがあるわけなのだ。
昔は山岳会や山岳部では、歩きを重点的にやり、読図を新人には教えていたのだそうで、好むと好まざるとにかかわらず、読図を身に着けなければ、クライミングにもいけなかった。
今の時代はそうはなっていないし、そうあるべきか?というのも、意見が分かれるところだと思う。
Thursday, July 9, 2015
読図をいかに学んだか?
■ 無料の登山学校?
山岳会は、無料の登山教室ではないので、教えてもらうことを期待して入会するところではない。
が、山岳会は山仲間を得るための場なので、教えたくない、という負のインセンティブはない。
教えてもらうのを待っている → 自ら学ぶ
あくまで、教わるという自分の側の主体性が大事だ。
■ 主たる問題点
山岳会での基本的な問題は、
本人一人が分かっているつもり で 教えても教えた内容を教わらない
という点だ。最も大きな問題点は、本人が
自分は何が分かっていないか、分かっていない
とことで
教える相手の言っていることに聞く耳を持たない
点にある。 確保器が上下反対だよ、と教えても直さない。あるいは、だらりんビレイを指摘しても直さない。登攀方式は沢の教科書に載っていると教えても、自分が知っているやり方を主張する。
これは、”教えていない”のではなく、”教わっていない”のだ。
教える側の問題より、教わる側の問題の方が大きい。そのような場合時間の無駄だ。教える側の怠惰はない。
■ 時間の無駄を避けるべし
一方、教える側は、権威の失墜に気を付けなくてはいけない。教わる側が教わらない主たる要因は、相手を見くびっている、ことだ。フレンドリーさが仇になる。
多くの人は、体力や登攀力が上であれば、安全管理力が下でも、山の総合力が上だと勘違いしている。そして大抵の男性は体力が上だ。何もしないでも身長や握力の優位で登攀力が上だ。
そのような相手に教えようとしても教わらないので、時間の無駄だ。
■ 自分がいかに学んだか?
登山では(歩き)と(登攀)は分けたほうがいいかもしれない。
歩き
ロープが出る個所=登攀
歩きについて学ばないといけないことの第一点は
地図読み
だ。どこへ行っていいか分からなければ、道があるところに行ってしまい、とんでもないところにたどり着く。
多くのクライミングの上手な人が、地図読みはおろそかだ。地図読みだけを意識した山をした方が良い。そこで学んだプロセスを検証する。
■ 地図読み山行の経歴
初心者時代
2010.12.15 高川山(地図読み講座)
・この時点で、尾根も谷も読め、磁北線も引いて行った。
・参加者のレベルの低さにびっくりした。
・自分自身は教えられたことはすでにやっていた意識の高い参加者だった
2011.12.5 三つ峠
・尾根を一つ地図読み
・その必要を感じていないため、嫌々だった
2012.12.16 南ア 八頭山
・小さな里山を地図読み山行
・こんな山は楽しくないと思っていた
初級者時代
2012.3.20 鍋倉高原 2泊3日 スノーシュー ルートファインディング練習
・雪山へチャレンジ山行。
・目的地には達成できないで帰る
・それでも楽しい
・雪山なので足跡をたどれば、帰れる
2012.4.7.ツルネ東稜 冬山2シーズン目
・雪山で下りの尾根を地図読み
・地形を早めに読みすぎてしまう。
・しかし、尾根の下りは初級とは言えない、中級クラス
2013.1.9・10 ソロ一泊2日 厳冬期 北八ヶ岳
・読図より、ルーファイの力が必要な山。
2013.3.2・3 白川郷 スノーゲイン オリエンテーリングの大会
・コンパスの使用法をマスター
・大会初参加で準優勝
脱・初級者
2013.4.15 奥秩父 中津森 地図読み 講習会
・この時、ルートを作る考え方をマスター
・ベアリング図も用意
・降りる尾根を一つ間違う
2013年11月27日(水) 日帰り 奥秩父 黒富士 単独
・消えかけた登山道
・成功体験を積む
2014年1月10日 奥秩父 バリエーション 茅ヶ岳 東尾根 単独
・地図読みの力そのものには、単独でも問題を感じなくなる。
2014年10月16日 金峰山 伝丈沢・金石沢
・同行者がいたので、GPSを持たないでやってみる
・成功
2014年10月26日 地図読み 兜山講習会
・天野和明さんの講座
・2日間の机上講座を含む
・教えられることはもうないことを確認
・ココはどこ?はすでに正確に指摘できた。
2014年11月4日 地図読み 兜山 復習山行
・伝達講習
2015年2月1日 節刀ヶ岳 北尾根北西尾根
・特に問題なく地図読みできている
中級者
2015年3月30日 棚山・兜山
・楽しく冒険
・地図読み力が楽しさに結び付いた山
2015年5月31日 板敷渓谷から中津森 沢登り
・シナリオ想定について再認識
2015年6月13日 奥秩父 青笹尾根
・シナリオ想定ができることを確認
■ ポイントとなった点
これらをまとめると
1)必要性の認識 ~ 読図力が必要だと認識する時期 = 初心者・初級者
2)自ら取り組む時期 =脱初級者
助言や機会を与える必要がある 例:講習会等
3)楽しかったという感想や達成感
が重要だと思う。 キッカケ→行動→ご褒美 のサイクルが回らないといけない。
■ 期間
私は現在、地図読みを意識し始めて、5年目だがもう大抵の場所は、現在地を同定しながら歩ける。次に出ている地形をあらかじめ予測している。
1)初心者時代 1~2年
2)初級者時代 1年
3)脱・初級者時代 1年 このあたりで山岳会に入会
4)中級者へ 1年
5年間の地図読みをマスターしようという試みのうち、最初の読図するニーズを理解するための時間が長い。地図読みについては、大事だ大事だと大連呼されているが、一般道にいる限り、なぜ大事なのか?は分かりようがないからだ。
ここは時間を掛けるべきなのか?それとも、山岳会のメリットで、一足飛びが良いのか?悩ましいところだ。
■ やるべきこと
学ぶ者の主体性が何より大事だ。
したがって、まず第一にやらないといけないのは、地図読みの大事さを教えることだ。初心者は地図読みが必要な山に、そもそもいかないからだ。念のためにGPSを持ち歩いているような場合も同じ。
地図読みの必要性では、
安全のため
をよく言われる。
しかし、私が地図読みを身につけたのは安全をきっかけにしても、動機にはしていない。地図読みは自分で出来た方が楽しい。
安全を目的にした場合、GPSがあればいいやとなってしまうだろう。そうではなく、自分で地図読みをして面白いと思う、きっかけは何だろうか? 私の場合は、踏まれていない雪山を歩くと言う目的があった。また登山に自由の拡大を求めていた。
動機は色々であっても、個人的な動機を持つことが大事だ。
人に、いつもついて行っていれば、ルートを自ら見出す楽しみについては知らずに済んでしまう。それではルート発見やルート維持について、個人的な動機を持つことができないだろうと思う。
■ 目標・成功を定義する
これらは努力であるので、報われる体験がないと、つまりご褒美がないと、挫折となり、次のエネルギーに続いて行かない。何が成功か?は本人による。定義次第だ。
私の場合は地図読みは、
1)コンパス使用法
2)ルート作成
3)尾根の下り
4)シナリオ想定
などを達成の目安にしていた。
・林道などのフェールセーフ付 (本物の遭難には失敗してもならない)、または
・同行者がいる
が重要な点だった。現在はあまり必要とはしていない。
私の場合は記録を付けているので、個人的な成功がきっちり定義できているのだと思う。
おおよそ、このようにしたらよいのではないか?という提案はこのようなものだ。
初心者 地図準備がきちんとできる
初級者 コンパスが使える
脱・初級者 ルートを作れる
中級者 シナリオ想定ができる
≪まとめ≫
・読図のニーズを理解する
・自ら学ぶ
・機会を与える
・成功は自ら定義する
≪素材≫
・三つ峠
・八頭山
・中津森
・茅ヶ岳
・黒富士
・兜山
・雪山ならどこでも
・川俣尾根
・カンマンボロン
山岳会は、無料の登山教室ではないので、教えてもらうことを期待して入会するところではない。
が、山岳会は山仲間を得るための場なので、教えたくない、という負のインセンティブはない。
教えてもらうのを待っている → 自ら学ぶ
あくまで、教わるという自分の側の主体性が大事だ。
■ 主たる問題点
山岳会での基本的な問題は、
本人一人が分かっているつもり で 教えても教えた内容を教わらない
という点だ。最も大きな問題点は、本人が
自分は何が分かっていないか、分かっていない
とことで
教える相手の言っていることに聞く耳を持たない
点にある。 確保器が上下反対だよ、と教えても直さない。あるいは、だらりんビレイを指摘しても直さない。登攀方式は沢の教科書に載っていると教えても、自分が知っているやり方を主張する。
これは、”教えていない”のではなく、”教わっていない”のだ。
教える側の問題より、教わる側の問題の方が大きい。そのような場合時間の無駄だ。教える側の怠惰はない。
■ 時間の無駄を避けるべし
一方、教える側は、権威の失墜に気を付けなくてはいけない。教わる側が教わらない主たる要因は、相手を見くびっている、ことだ。フレンドリーさが仇になる。
多くの人は、体力や登攀力が上であれば、安全管理力が下でも、山の総合力が上だと勘違いしている。そして大抵の男性は体力が上だ。何もしないでも身長や握力の優位で登攀力が上だ。
そのような相手に教えようとしても教わらないので、時間の無駄だ。
■ 自分がいかに学んだか?
登山では(歩き)と(登攀)は分けたほうがいいかもしれない。
歩き
ロープが出る個所=登攀
歩きについて学ばないといけないことの第一点は
地図読み
だ。どこへ行っていいか分からなければ、道があるところに行ってしまい、とんでもないところにたどり着く。
多くのクライミングの上手な人が、地図読みはおろそかだ。地図読みだけを意識した山をした方が良い。そこで学んだプロセスを検証する。
■ 地図読み山行の経歴
初心者時代
2010.12.15 高川山(地図読み講座)
・この時点で、尾根も谷も読め、磁北線も引いて行った。
・参加者のレベルの低さにびっくりした。
・自分自身は教えられたことはすでにやっていた意識の高い参加者だった
2011.12.5 三つ峠
・尾根を一つ地図読み
・その必要を感じていないため、嫌々だった
2012.12.16 南ア 八頭山
・小さな里山を地図読み山行
・こんな山は楽しくないと思っていた
初級者時代
2012.3.20 鍋倉高原 2泊3日 スノーシュー ルートファインディング練習
・雪山へチャレンジ山行。
・目的地には達成できないで帰る
・それでも楽しい
・雪山なので足跡をたどれば、帰れる
2012.4.7.ツルネ東稜 冬山2シーズン目
・雪山で下りの尾根を地図読み
・地形を早めに読みすぎてしまう。
・しかし、尾根の下りは初級とは言えない、中級クラス
2013.1.9・10 ソロ一泊2日 厳冬期 北八ヶ岳
・読図より、ルーファイの力が必要な山。
2013.3.2・3 白川郷 スノーゲイン オリエンテーリングの大会
・コンパスの使用法をマスター
・大会初参加で準優勝
脱・初級者
2013.4.15 奥秩父 中津森 地図読み 講習会
・この時、ルートを作る考え方をマスター
・ベアリング図も用意
・降りる尾根を一つ間違う
2013年11月27日(水) 日帰り 奥秩父 黒富士 単独
・消えかけた登山道
・成功体験を積む
2014年1月10日 奥秩父 バリエーション 茅ヶ岳 東尾根 単独
・地図読みの力そのものには、単独でも問題を感じなくなる。
2014年10月16日 金峰山 伝丈沢・金石沢
・同行者がいたので、GPSを持たないでやってみる
・成功
2014年10月26日 地図読み 兜山講習会
・天野和明さんの講座
・2日間の机上講座を含む
・教えられることはもうないことを確認
・ココはどこ?はすでに正確に指摘できた。
2014年11月4日 地図読み 兜山 復習山行
・伝達講習
2015年2月1日 節刀ヶ岳 北尾根北西尾根
・特に問題なく地図読みできている
中級者
2015年3月30日 棚山・兜山
・楽しく冒険
・地図読み力が楽しさに結び付いた山
2015年5月31日 板敷渓谷から中津森 沢登り
・シナリオ想定について再認識
2015年6月13日 奥秩父 青笹尾根
・シナリオ想定ができることを確認
■ ポイントとなった点
これらをまとめると
1)必要性の認識 ~ 読図力が必要だと認識する時期 = 初心者・初級者
2)自ら取り組む時期 =脱初級者
助言や機会を与える必要がある 例:講習会等
3)楽しかったという感想や達成感
が重要だと思う。 キッカケ→行動→ご褒美 のサイクルが回らないといけない。
■ 期間
私は現在、地図読みを意識し始めて、5年目だがもう大抵の場所は、現在地を同定しながら歩ける。次に出ている地形をあらかじめ予測している。
1)初心者時代 1~2年
2)初級者時代 1年
3)脱・初級者時代 1年 このあたりで山岳会に入会
4)中級者へ 1年
5年間の地図読みをマスターしようという試みのうち、最初の読図するニーズを理解するための時間が長い。地図読みについては、大事だ大事だと大連呼されているが、一般道にいる限り、なぜ大事なのか?は分かりようがないからだ。
ここは時間を掛けるべきなのか?それとも、山岳会のメリットで、一足飛びが良いのか?悩ましいところだ。
■ やるべきこと
学ぶ者の主体性が何より大事だ。
したがって、まず第一にやらないといけないのは、地図読みの大事さを教えることだ。初心者は地図読みが必要な山に、そもそもいかないからだ。念のためにGPSを持ち歩いているような場合も同じ。
地図読みの必要性では、
安全のため
をよく言われる。
しかし、私が地図読みを身につけたのは安全をきっかけにしても、動機にはしていない。地図読みは自分で出来た方が楽しい。
安全を目的にした場合、GPSがあればいいやとなってしまうだろう。そうではなく、自分で地図読みをして面白いと思う、きっかけは何だろうか? 私の場合は、踏まれていない雪山を歩くと言う目的があった。また登山に自由の拡大を求めていた。
動機は色々であっても、個人的な動機を持つことが大事だ。
人に、いつもついて行っていれば、ルートを自ら見出す楽しみについては知らずに済んでしまう。それではルート発見やルート維持について、個人的な動機を持つことができないだろうと思う。
■ 目標・成功を定義する
これらは努力であるので、報われる体験がないと、つまりご褒美がないと、挫折となり、次のエネルギーに続いて行かない。何が成功か?は本人による。定義次第だ。
私の場合は地図読みは、
1)コンパス使用法
2)ルート作成
3)尾根の下り
4)シナリオ想定
などを達成の目安にしていた。
・林道などのフェールセーフ付 (本物の遭難には失敗してもならない)、または
・同行者がいる
が重要な点だった。現在はあまり必要とはしていない。
私の場合は記録を付けているので、個人的な成功がきっちり定義できているのだと思う。
おおよそ、このようにしたらよいのではないか?という提案はこのようなものだ。
初心者 地図準備がきちんとできる
初級者 コンパスが使える
脱・初級者 ルートを作れる
中級者 シナリオ想定ができる
■まとめ
・読図のニーズを理解する
・自ら学ぶ
・機会を与える
・成功は自ら定義する
≪素材≫
・三つ峠
・八頭山
・中津森
・茅ヶ岳
・黒富士
・兜山
・雪山ならどこでも
・川俣尾根
・カンマンボロン
Wednesday, July 8, 2015
入会希望者と
■入会希望者と山登り
今日は入会希望の人と、山登り。御坂山岳会に入会希望者が来ることは少ない。
御坂山岳会では入会希望者を募っているが、HPのアクセス頻度が極端に低いため、まったく人の目に触れていない。
ので、入会者は年に1人二人いるのだが、基本的には口伝えの人脈に因る。
HPのアクセス頻度が高まればいいのか?というと、それはそれで悩ましく、現在のところ指導者層の厚みの問題もあり、たくさん来ても、指導ができるかどうか?という問題もあって、積極的拡大路線を取っていない。のは、まぁ良いことのような気がする。
・・・というのも、友人が立ち上げた会は、数名で立ち上げ、20人を超えたそうなのだが、大きくなると、4~5名のグループが常時4つ、5つ動いているような形になり、バラバラの4つの団体が寄り集まっているという状態で、一つの山岳会を名乗るのも意味が見いだせなくなってくるのだそうだ。
「大きくしすぎないほうがいい」と言っていた・・・。たしかになぁ・・・。たくさん来ても面倒が見きれない。
基本的には、御坂山岳会は良い会だ。ただ指導者不足という絶対的な事実は否めないので、
・山についての指導はよそで受けてくるか、
・山岳会に属してから、よそで受けるか、
・主体的になり、自ら学ぶか、
どれかの必要がある。
■ 振り返ると分かる長い道のり
今日来てくれた人は、平日の休みに、単独で日帰りの近所の山に行っていたりするのだそうだった。
単独、日帰り、低山、平日、とくれば、近、短、安を旨とする、私の山と近くないでもないと思うのだが、やっぱり近いようで、全然近くない・・・。
振り返ると分かる、成長の長い道のり。
登山を始めて5年、本格的登山へ移行して2年。まだまだ、ひよっこだが、その地位を得るのさえも、非常に莫大な思考と適切に配備された経験と、数々の講習会費用が必要だった。
おおよそ講習会やギア代は100万円を下らない程度かかっている。
しかも、私はヨガを夜に教えている以外は専業主婦なので、持てる時間資産をほぼ登山に全投入している、という具合。
しかも、最近は、中毒にかかっているんじゃないか?何か怪しい脳内物質が分泌されているのではないか?と不安になる傾倒度・・・頻度も頻繁だ。休みは全部山に行っていて、去年の山行数は60山行。 200座はすでに突破した。
やっぱまずいんじゃないんですかね?と自分でも思わないでもないのだが・・・ まぁ暇だしなぁ。
今私が分かっていることを、全く白紙の人に分かってもらおうと思うと、それはかなり大変だ。
今日来てくれた彼は、地図は市が無料で配っているような概念図だった。ぜんぜんダメ。
だが、それで用が済んでしまう昨今の山。だから当然、今まで登っていても問題ないだろうし、今から先もそれをしても問題は起らないだろう。
だよなぁ。
レインウェアは2度しか着たことがないと言う。
だよなぁ・・・。
私も登山を始めた頃は、晴れの日しか山に行かないことにしていたので、レインウェアは長いことお守り状態だった。
沢ではレインウェアは比較的良く着る。それにすぐ痛む。
大菩薩は一周しても3時間なので、時間が余り、今日はクライミングも紹介しても良いとは思ったが、まだ入会希望の段階だし、会を知ってもらってからの方が良いだろうと思い、辞めておいた。
手ごろに見えた大岩があったので、ボルダ―という言葉を紹介した。ジムのホールドを登るのが、ボルダリングじゃなくて、河原にあるボルダ―を登るのがボルダリングと言う話。
彼はジムのホールドを登るのがボルダリングだと思っていた。やっぱりなぁ。知ってるわけないよなぁ。
でも、一般登山者の世界では知ることがないのは当然の帰結だ。
一方で”登山”と言った時、整備された登山道を登るだけが登山だと思ってもらったら困る、と言うのも事実。
一般登山者はまるで本当の登山から目隠しされているような立場だ。
その目隠しを取りたいと思うか思わないか?が、本格的がつく登山へ移行してくるか来ないかの違いかもしれない。
・・・が、そのコストは高く、メリットは小さい。
本格的登山を知ってしまうと、一般道を歩く登山が色あせて見える。ある意味、楽しさがそがれる。
レインジャーに参加して、費用をもらわないと北岳なんて登る気になれないくらいだ。
さらに言ってしまえば、本格的登山を知ったところで、一般道を歩く登山と大して変わらぬ帰結になってしまうのも事実。
それだけ安全管理がネックで、山自体を登る体力や知力、技術があっても、正しく安全管理するには、経験が必要で、難しいと言うことだ。
私の最も難しい雪山は、アルパイン初心者の頃に師匠に連れて行ってもらった甲斐駒から向上していない。したがって自分で行ける山は雪の赤岳止まりだ。ああ、ジョウゴ沢があったか。あまり、大きくない山だけれど。
・・・結局、なかなか自分で行ける山の最大値は、向上しない。 初心者ルートが渋滞するのはそのためだ。
結局雪の赤岳止まりか、と言うことになる。自分で行ける山が雪の赤岳から向上しないことは、多くの人にとって失望になるだろう。
多大な努力と、その努力をもってしても届かないと言う失望・・・
そして、色あせる一般登山。”本格的登山”のコストは高く、メリットは少ない。一方一般登山のコストは安く、メリットは大きい。
それなら、長い間一般登山を愉しんだほうが楽しいのではないかという気がしないでもない。
クライミングや沢をするようになると、やはり一般登山は、トレーニング程度の山の地位に貶められてしまう。山小屋には長らく止まっていない。泊まりたいとももはや思えない。
山に甲乙つけようというのではなく、山との対話が少なすぎるように感じてしまうのだ。
今日は入会希望の人と、山登り。御坂山岳会に入会希望者が来ることは少ない。
御坂山岳会では入会希望者を募っているが、HPのアクセス頻度が極端に低いため、まったく人の目に触れていない。
ので、入会者は年に1人二人いるのだが、基本的には口伝えの人脈に因る。
HPのアクセス頻度が高まればいいのか?というと、それはそれで悩ましく、現在のところ指導者層の厚みの問題もあり、たくさん来ても、指導ができるかどうか?という問題もあって、積極的拡大路線を取っていない。のは、まぁ良いことのような気がする。
・・・というのも、友人が立ち上げた会は、数名で立ち上げ、20人を超えたそうなのだが、大きくなると、4~5名のグループが常時4つ、5つ動いているような形になり、バラバラの4つの団体が寄り集まっているという状態で、一つの山岳会を名乗るのも意味が見いだせなくなってくるのだそうだ。
「大きくしすぎないほうがいい」と言っていた・・・。たしかになぁ・・・。たくさん来ても面倒が見きれない。
基本的には、御坂山岳会は良い会だ。ただ指導者不足という絶対的な事実は否めないので、
・山についての指導はよそで受けてくるか、
・山岳会に属してから、よそで受けるか、
・主体的になり、自ら学ぶか、
どれかの必要がある。
■ 振り返ると分かる長い道のり
今日来てくれた人は、平日の休みに、単独で日帰りの近所の山に行っていたりするのだそうだった。
単独、日帰り、低山、平日、とくれば、近、短、安を旨とする、私の山と近くないでもないと思うのだが、やっぱり近いようで、全然近くない・・・。
振り返ると分かる、成長の長い道のり。
登山を始めて5年、本格的登山へ移行して2年。まだまだ、ひよっこだが、その地位を得るのさえも、非常に莫大な思考と適切に配備された経験と、数々の講習会費用が必要だった。
おおよそ講習会やギア代は100万円を下らない程度かかっている。
しかも、私はヨガを夜に教えている以外は専業主婦なので、持てる時間資産をほぼ登山に全投入している、という具合。
しかも、最近は、中毒にかかっているんじゃないか?何か怪しい脳内物質が分泌されているのではないか?と不安になる傾倒度・・・頻度も頻繁だ。休みは全部山に行っていて、去年の山行数は60山行。 200座はすでに突破した。
やっぱまずいんじゃないんですかね?と自分でも思わないでもないのだが・・・ まぁ暇だしなぁ。
今私が分かっていることを、全く白紙の人に分かってもらおうと思うと、それはかなり大変だ。
今日来てくれた彼は、地図は市が無料で配っているような概念図だった。ぜんぜんダメ。
だが、それで用が済んでしまう昨今の山。だから当然、今まで登っていても問題ないだろうし、今から先もそれをしても問題は起らないだろう。
だよなぁ。
レインウェアは2度しか着たことがないと言う。
だよなぁ・・・。
私も登山を始めた頃は、晴れの日しか山に行かないことにしていたので、レインウェアは長いことお守り状態だった。
沢ではレインウェアは比較的良く着る。それにすぐ痛む。
大菩薩は一周しても3時間なので、時間が余り、今日はクライミングも紹介しても良いとは思ったが、まだ入会希望の段階だし、会を知ってもらってからの方が良いだろうと思い、辞めておいた。
手ごろに見えた大岩があったので、ボルダ―という言葉を紹介した。ジムのホールドを登るのが、ボルダリングじゃなくて、河原にあるボルダ―を登るのがボルダリングと言う話。
彼はジムのホールドを登るのがボルダリングだと思っていた。やっぱりなぁ。知ってるわけないよなぁ。
でも、一般登山者の世界では知ることがないのは当然の帰結だ。
一方で”登山”と言った時、整備された登山道を登るだけが登山だと思ってもらったら困る、と言うのも事実。
一般登山者はまるで本当の登山から目隠しされているような立場だ。
その目隠しを取りたいと思うか思わないか?が、本格的がつく登山へ移行してくるか来ないかの違いかもしれない。
・・・が、そのコストは高く、メリットは小さい。
本格的登山を知ってしまうと、一般道を歩く登山が色あせて見える。ある意味、楽しさがそがれる。
レインジャーに参加して、費用をもらわないと北岳なんて登る気になれないくらいだ。
さらに言ってしまえば、本格的登山を知ったところで、一般道を歩く登山と大して変わらぬ帰結になってしまうのも事実。
それだけ安全管理がネックで、山自体を登る体力や知力、技術があっても、正しく安全管理するには、経験が必要で、難しいと言うことだ。
私の最も難しい雪山は、アルパイン初心者の頃に師匠に連れて行ってもらった甲斐駒から向上していない。したがって自分で行ける山は雪の赤岳止まりだ。ああ、ジョウゴ沢があったか。あまり、大きくない山だけれど。
・・・結局、なかなか自分で行ける山の最大値は、向上しない。 初心者ルートが渋滞するのはそのためだ。
結局雪の赤岳止まりか、と言うことになる。自分で行ける山が雪の赤岳から向上しないことは、多くの人にとって失望になるだろう。
多大な努力と、その努力をもってしても届かないと言う失望・・・
そして、色あせる一般登山。”本格的登山”のコストは高く、メリットは少ない。一方一般登山のコストは安く、メリットは大きい。
それなら、長い間一般登山を愉しんだほうが楽しいのではないかという気がしないでもない。
クライミングや沢をするようになると、やはり一般登山は、トレーニング程度の山の地位に貶められてしまう。山小屋には長らく止まっていない。泊まりたいとももはや思えない。
山に甲乙つけようというのではなく、山との対話が少なすぎるように感じてしまうのだ。
Monday, July 6, 2015
マッターホルングラス?!
■ たまたま見つけた変なもの・・・
たまたまアマゾンで変わったモノを見つけた。
その名も
マッターホルン・グラス。
グラスの中に、マッターホルン型のグラスが形成されているのだ。
ミルクを入れれば、雪山?!
他にも、見つけてしまった・・・
■ 富士山・グラス
こちらはグラスの底に富士山が浮かび上がる仕組みなので、洗いやすいかな?
こころもち、マッターホルンより、完成度が低い気がするが・・・
■ ビールで富士山
ビールで富士山型というのを発見した。 こちらはなかなか完成度も高そう。
しかし、飲みにくそうではある。
■山男へのプレゼントにいかが?
山男へのプレゼントにいかが?と締めくくりそうになるが・・・ 山男の心の琴線にはこれらのグラスでは触れられないだろう・・・
なにしろ3800円。それだけあれば、何が買えると思っているんだ?!と怒鳴られること、間違いない(笑)。
真面目な山ヤ相手に、何を贈っていいか分からないときは、最新型のカラビナか、スリングを贈っておけば間違いない。
カラビナには用途があるので、そうと知らずに山用でないモノを買っても仕方ない。分からなかったら、ダイニーマのスリングがもっとも無難だ。
たまたまアマゾンで変わったモノを見つけた。
その名も
マッターホルン・グラス。
グラスの中に、マッターホルン型のグラスが形成されているのだ。
ミルクを入れれば、雪山?!
他にも、見つけてしまった・・・
■ 富士山・グラス
こちらはグラスの底に富士山が浮かび上がる仕組みなので、洗いやすいかな?
こころもち、マッターホルンより、完成度が低い気がするが・・・
■ ビールで富士山
ビールで富士山型というのを発見した。 こちらはなかなか完成度も高そう。
しかし、飲みにくそうではある。
■山男へのプレゼントにいかが?
山男へのプレゼントにいかが?と締めくくりそうになるが・・・ 山男の心の琴線にはこれらのグラスでは触れられないだろう・・・
なにしろ3800円。それだけあれば、何が買えると思っているんだ?!と怒鳴られること、間違いない(笑)。
真面目な山ヤ相手に、何を贈っていいか分からないときは、最新型のカラビナか、スリングを贈っておけば間違いない。
カラビナには用途があるので、そうと知らずに山用でないモノを買っても仕方ない。分からなかったら、ダイニーマのスリングがもっとも無難だ。
Sunday, July 5, 2015
(今ある危険以上に山を危険にする人) → (危険にしない人)へ、いかに転換してもらうのか?
■ 山の危険 vs 人の危険
昨日は、沢に行っていた。初めて歩く人と一緒だ。用事があって山梨付近を通るハズだったのだが、雨天で流れ、結局沢のために来てもらった格好になってしまった。深謝だ。
そして、一緒に行った沢は、脆くて危険もあったが、一緒に行った人はその危険をそれ以上にする人ではなかった。どういう意味か?
(今ある山の危険)を(それ以上危険)にしない・・・そういう人は少ない。
(今ある山の危険)が10だとする。 それをザイルを出さないで突破すると、スリップのリスクからは身を守られていない。だから、リスクは20に増える。
ザイルを出せば、少なくともスリップで死ぬリスクは無くなる。人間は高いところから、落ちれば死ぬのが当然なのだから、物理の法則からは身を守るのが普通のことだ。
(今ある危険以上に山を危険にする人)もいる。例えば、分かりやすい例で行くと、雪の赤岳に6本爪アイゼンで来る人などだ。 もっと分かりやすい言葉では、山を舐めている、という.。もちろん、当人は分かっていないだけで、舐めているつもりがない、というのが根本的原因だ。
私が今、悩んでいるのは、
(今ある危険以上に山を危険にする人) → (危険にしない人)へ、いかに転換してもらうのか???
ということだ。
■ 山はわざわざ危険にしなくても、危険
山は、わざわざ難しくしなくても、すでに危険だ。その危険を実際の山以上に大きくしない、ということが大事だ。
いや、大事だという言葉では、生ぬるいかもしれない。そうでなくては、時間の問題で必ず山で死ぬというくらい、はっきりしていることだと思う。
山はそもそも危険なので、その危険に丁寧に対処していても、運が悪ければ死んでしまう。
昨日は脆い山だったが、私がスリップしなかったのは、運が良かったということもできる。とはいえ、スリップの確率を下げる努力はしている。下山では、沢靴のフエルトの摩耗を減らすため、私はいつも履いていた下山用の靴を履いたが、雨で、濡れた道では、スリップしやすかったので、途中で沢靴に履き戻り、念のために持ってきたチェーンアイゼンを付けた。これはもろい泥つきを高巻くことがあれば、使おうと思って持ってきたが、昨日は雨だったので、尾根の方もグランドが緩くなっていた。
こういう風に、事故というのは、予想して出会う確率を減らすことができるし、本当に仕方ない事故と言うのは、そうやって確率を減らしても起る。
そのような事故と、本来ザイルを付けるべきところでつけなくて墜ちる事故とは本質が違う。
■ 男性の心理
時々思うのだが、男性は、山を実際の山以上に、困難に見せることで、自分の凄さをアピールしたい、という心理ニーズがあるのかもしれない。
そうではなく、山の危険に、しっかり向き合い、危険に対処できる術を身に着けてもらうには、どうしたらいいのだろうか?
というのも、私は女性だからなのだ。山の世界は8:2で男性が多い。特にアルパインになると、もう女性は数える程度しかいない。
ところが、男性は一緒に行く女性の前で、カッコつけたいという心理ニーズを押さえるのがとても難しいらしいのだ…。でも女性であると言うことは変えられないことだ。
したがって、男性の側に、そうした気持ちを捨ててもらうことが、一番山を安全にする。双方にとってそうなのだ。
昨日一緒にヤキチ沢に行ってくれた人は、そういう心理ニーズを超越した人だったので、一緒に行ってもらい、ただ山を愉しむことができた。
そうでない人と行くと、私の方が安全管理しなくてはならなくなる。要所要所で安全管理するように、アドバイスをするのはいいのだが、そのアドバイスを聞かないので、聞いてもらうためには、どうすれば良いか?と頭を抱えなくてはいけない。
山というのは、冒険だ。冒険には当然危険が付きまとう。山が持つ本来の危険性よりも、登山者が加担することで危険が増してしまっては、冒険ではなく、死ぬために行くもの、になってしまう。一か八か登山という訳だ。
■ 一人の方がむしろ安全になってしまう
だから、誰と行くかで、実際山の危険度は違う。
例えば、滝を前にして、ザイルを出すべきか出さざるべきか、判断する、という初歩のステップ1を分かっていない人と行くと、危険は増える。
支点をいい加減にしか作れない人と行っても危険は増える。
私は少なくとも、私の危機管理センサーのアラームが起動されない人と山に行きたい。それは最低限の要求だ。
そうでなくては、一人で行った方がより安全、ということになってしまう。
もちろん、人には失敗や間違いがあり、それは成長過程では避けることができない。
たとえば、支点は、2点から取る、ということが基本だが、カムなどの不安な支点の場合は、3点にするなど数を増やす。
しかし、初心者が間違って、2点からしか支点を取っていなくても、たいていの場合は、大きな事故につながらない。なぜなら、そのような稚拙な安全対策に対する思想(つまり技術)しか、まだ身に着けていない人には、後続が歩けるような場所(つまりそもそも支点が要らない場所)でしか、支点構築をさせないからだ。
つまり、これが行ける山に行く、という意味だ。しかし、そのミスから学ばないと、いつまでたっても行ける山は大きくならない。
より大きな危険を取りたいのであれば、その危険を冒すためには、より強い安全対策を施せるようにならないといけない。
だから、より大きな山に行きたければ、小さなミスから学ばなくてはならない。それは山から送られたメッセージだ。
私が疑問なのは、なぜ、その点がそんなにも理解が難しいのだろうか?ということだ。山との自己対話している人なら、必ず分かる点だからだ。
昨日は、沢に行っていた。初めて歩く人と一緒だ。用事があって山梨付近を通るハズだったのだが、雨天で流れ、結局沢のために来てもらった格好になってしまった。深謝だ。
そして、一緒に行った沢は、脆くて危険もあったが、一緒に行った人はその危険をそれ以上にする人ではなかった。どういう意味か?
(今ある山の危険)を(それ以上危険)にしない・・・そういう人は少ない。
(今ある山の危険)が10だとする。 それをザイルを出さないで突破すると、スリップのリスクからは身を守られていない。だから、リスクは20に増える。
ザイルを出せば、少なくともスリップで死ぬリスクは無くなる。人間は高いところから、落ちれば死ぬのが当然なのだから、物理の法則からは身を守るのが普通のことだ。
(今ある危険以上に山を危険にする人)もいる。例えば、分かりやすい例で行くと、雪の赤岳に6本爪アイゼンで来る人などだ。 もっと分かりやすい言葉では、山を舐めている、という.。もちろん、当人は分かっていないだけで、舐めているつもりがない、というのが根本的原因だ。
私が今、悩んでいるのは、
(今ある危険以上に山を危険にする人) → (危険にしない人)へ、いかに転換してもらうのか???
ということだ。
■ 山はわざわざ危険にしなくても、危険
山は、わざわざ難しくしなくても、すでに危険だ。その危険を実際の山以上に大きくしない、ということが大事だ。
いや、大事だという言葉では、生ぬるいかもしれない。そうでなくては、時間の問題で必ず山で死ぬというくらい、はっきりしていることだと思う。
山はそもそも危険なので、その危険に丁寧に対処していても、運が悪ければ死んでしまう。
昨日は脆い山だったが、私がスリップしなかったのは、運が良かったということもできる。とはいえ、スリップの確率を下げる努力はしている。下山では、沢靴のフエルトの摩耗を減らすため、私はいつも履いていた下山用の靴を履いたが、雨で、濡れた道では、スリップしやすかったので、途中で沢靴に履き戻り、念のために持ってきたチェーンアイゼンを付けた。これはもろい泥つきを高巻くことがあれば、使おうと思って持ってきたが、昨日は雨だったので、尾根の方もグランドが緩くなっていた。
こういう風に、事故というのは、予想して出会う確率を減らすことができるし、本当に仕方ない事故と言うのは、そうやって確率を減らしても起る。
そのような事故と、本来ザイルを付けるべきところでつけなくて墜ちる事故とは本質が違う。
■ 男性の心理
時々思うのだが、男性は、山を実際の山以上に、困難に見せることで、自分の凄さをアピールしたい、という心理ニーズがあるのかもしれない。
そうではなく、山の危険に、しっかり向き合い、危険に対処できる術を身に着けてもらうには、どうしたらいいのだろうか?
というのも、私は女性だからなのだ。山の世界は8:2で男性が多い。特にアルパインになると、もう女性は数える程度しかいない。
ところが、男性は一緒に行く女性の前で、カッコつけたいという心理ニーズを押さえるのがとても難しいらしいのだ…。でも女性であると言うことは変えられないことだ。
したがって、男性の側に、そうした気持ちを捨ててもらうことが、一番山を安全にする。双方にとってそうなのだ。
昨日一緒にヤキチ沢に行ってくれた人は、そういう心理ニーズを超越した人だったので、一緒に行ってもらい、ただ山を愉しむことができた。
そうでない人と行くと、私の方が安全管理しなくてはならなくなる。要所要所で安全管理するように、アドバイスをするのはいいのだが、そのアドバイスを聞かないので、聞いてもらうためには、どうすれば良いか?と頭を抱えなくてはいけない。
山というのは、冒険だ。冒険には当然危険が付きまとう。山が持つ本来の危険性よりも、登山者が加担することで危険が増してしまっては、冒険ではなく、死ぬために行くもの、になってしまう。一か八か登山という訳だ。
■ 一人の方がむしろ安全になってしまう
だから、誰と行くかで、実際山の危険度は違う。
例えば、滝を前にして、ザイルを出すべきか出さざるべきか、判断する、という初歩のステップ1を分かっていない人と行くと、危険は増える。
支点をいい加減にしか作れない人と行っても危険は増える。
私は少なくとも、私の危機管理センサーのアラームが起動されない人と山に行きたい。それは最低限の要求だ。
そうでなくては、一人で行った方がより安全、ということになってしまう。
もちろん、人には失敗や間違いがあり、それは成長過程では避けることができない。
たとえば、支点は、2点から取る、ということが基本だが、カムなどの不安な支点の場合は、3点にするなど数を増やす。
しかし、初心者が間違って、2点からしか支点を取っていなくても、たいていの場合は、大きな事故につながらない。なぜなら、そのような稚拙な安全対策に対する思想(つまり技術)しか、まだ身に着けていない人には、後続が歩けるような場所(つまりそもそも支点が要らない場所)でしか、支点構築をさせないからだ。
つまり、これが行ける山に行く、という意味だ。しかし、そのミスから学ばないと、いつまでたっても行ける山は大きくならない。
より大きな危険を取りたいのであれば、その危険を冒すためには、より強い安全対策を施せるようにならないといけない。
だから、より大きな山に行きたければ、小さなミスから学ばなくてはならない。それは山から送られたメッセージだ。
私が疑問なのは、なぜ、その点がそんなにも理解が難しいのだろうか?ということだ。山との自己対話している人なら、必ず分かる点だからだ。
Saturday, July 4, 2015
ヤチキ沢 速報
■ ヤチキ沢
今日はヤチキ沢に行ってきました☆
うーん、楽しかった☆
この沢は意外にも、下山の方が核心で、
尾根の末端は急なことが多い
という格言?を地でいく尾根という感じでした。
■ 危険認知
地図読みの山をするようになり、危険認知の最初の一つとして、教わったのが、この格言?でした。
なので、下りれないほど急な尾根が出てきたときの対策として、用心深い私は、懸垂下降ができるようになってからしか、地図読みの山に行かなかったくらいです。
平気平気~と歩きだすことはないです。
尾根を降りるときは、
・出だしで隣の尾根に入らない
・末端が急
を最大の注意点にしています。
今回はまた新たな危険認知が分かりました。
脆い沢 = 沢の際が脆い
沢の際のあたり、というのは、けっこう登攀の弱点になっていることが多く、ハンドホールドによくします。
が、脆い沢のどこが脆いのかというと、沢の際が脆いのです。
水流が流れている辺りは、脆さはすっかり洗い流されているので、しっかりしたホールドが多いのです。
今日は2回ほど、レンガ大のハンドホールドにした岩が外れました(笑) それはコミコミ、で、掴んでいるので、問題ないですが、ホントに脆いんだな~と納得した次第。
また、フットホールドですが、ベテランが直登した水流のラインが一段が高く感じたので、私はそこを通らず、易しいと思われた傾斜の寝た際を通りましたが、そこは草が生えていたのに、私が踏んだ後、崩れ落ちました(笑)
岩と草木の際もやっぱりあんまり丈夫ではないようで、水流がない濡れた岩はコケでぬめっているし、コケではなく、ちょっと土がついたところは、十分沢から離れないと土の部分が薄く、すぐはがれる程度の薄い土壌のようでした・・・。
今日の学習①は、脆い沢とはどういうものか、というものです。
ヤチキ沢に関しては、
脆い沢
下山の尾根が急
という2点を頭に入れていけば、登攀そのものでの困難はそうない沢です。もちろん、登攀よりも、(ザイルを出すべきところでザイルを出す判断力)と(的確な支点を作れる力)のほうが、登攀がある時はいつも大事です。
(登攀力) = (登攀) +(ザイルを出す判断力) +(支点作成能力)
■ 雨、花、苺、霧の滝
今日は、雨を心配していましたが、奇跡的に甲斐駒付近のみ雨雲がかからず、曇り空で振られずに済みました!奇蹟ですね!
もう一つの候補地、板敷渓谷はすっかり雨雲の下でしたから、選択が良かった、ということになります。
そして、びっくりしたのが源頭部近くでのシモツケの群落。
多分シモツケだと思うのですが、びっくりするくらい一杯咲いていました~
そして、山頂付近では、いちご畑!
食べてみたら甘かった!ビタミンC補給です(^^)。
ココは知っていたらまた来れるので、また行きたい!と思いました。野イチゴを食べる会?
そして、山頂ではお約束の白い花崗岩の砂場・・・
その奥には甲斐駒の前衛、鞍掛山があるのですが、手前に霧の滝という100mの大滝があるのだそうです。
アイスになるとすごい氷瀑になるそうです。ここに写真があった!
http://syokeikai.blog136.fc2.com/blog-category-9.html
やっぱりベテランと行くと色々と勉強になります。
■ 的中度アップ
今回は予習がなかなか的確だった沢でした。
予習と実際の的中度合いが向上した感じがしました。
沢の困難度や、地図読みのポイントが的確さが増していました。
もちろん、見る景色を予想して行ったわけではなく、どんな景色を見ることになるかは知らずに行きましたが・・・
ルートファインディングに関する読図のポイントは外していませんでした。
≪読図ポイント 沢≫
・分岐(枝沢の流入点)
・屈曲
≪読図ポイント 尾根の下り≫
・出だしの角度
・分岐 (尾根の頭)
・尾根の末端
■予想外
一方、予想外だたのは、尾根の末端。
予想以上に急でした・・・最近、等高線に自信をつけていたので、等高線の込み合い具合からの予想を上回る急さで、地図を見て油断をしてはいけないな~と、気を引き締めなおしました。油断、慢心は禁物だな~。急っていうより、そこは脆いから、脆さによって崩れた段差が急に感じるってことなんだろうなぁ~。
最近私は、沢ブーム勃発です・・・今は沢にじゃんじゃん行くべき時だと今日は確信した日でした☆
ヤマレコはこちら。
この記事はこちらに移動しました。
今日はヤチキ沢に行ってきました☆
うーん、楽しかった☆
この沢は意外にも、下山の方が核心で、
尾根の末端は急なことが多い
という格言?を地でいく尾根という感じでした。
■ 危険認知
地図読みの山をするようになり、危険認知の最初の一つとして、教わったのが、この格言?でした。
なので、下りれないほど急な尾根が出てきたときの対策として、用心深い私は、懸垂下降ができるようになってからしか、地図読みの山に行かなかったくらいです。
平気平気~と歩きだすことはないです。
尾根を降りるときは、
・出だしで隣の尾根に入らない
・末端が急
を最大の注意点にしています。
今回はまた新たな危険認知が分かりました。
脆い沢 = 沢の際が脆い
沢の際のあたり、というのは、けっこう登攀の弱点になっていることが多く、ハンドホールドによくします。
が、脆い沢のどこが脆いのかというと、沢の際が脆いのです。
水流が流れている辺りは、脆さはすっかり洗い流されているので、しっかりしたホールドが多いのです。
今日は2回ほど、レンガ大のハンドホールドにした岩が外れました(笑) それはコミコミ、で、掴んでいるので、問題ないですが、ホントに脆いんだな~と納得した次第。
また、フットホールドですが、ベテランが直登した水流のラインが一段が高く感じたので、私はそこを通らず、易しいと思われた傾斜の寝た際を通りましたが、そこは草が生えていたのに、私が踏んだ後、崩れ落ちました(笑)
岩と草木の際もやっぱりあんまり丈夫ではないようで、水流がない濡れた岩はコケでぬめっているし、コケではなく、ちょっと土がついたところは、十分沢から離れないと土の部分が薄く、すぐはがれる程度の薄い土壌のようでした・・・。
今日の学習①は、脆い沢とはどういうものか、というものです。
ヤチキ沢に関しては、
脆い沢
下山の尾根が急
という2点を頭に入れていけば、登攀そのものでの困難はそうない沢です。もちろん、登攀よりも、(ザイルを出すべきところでザイルを出す判断力)と(的確な支点を作れる力)のほうが、登攀がある時はいつも大事です。
(登攀力) = (登攀) +(ザイルを出す判断力) +(支点作成能力)
■ 雨、花、苺、霧の滝
今日は、雨を心配していましたが、奇跡的に甲斐駒付近のみ雨雲がかからず、曇り空で振られずに済みました!奇蹟ですね!
もう一つの候補地、板敷渓谷はすっかり雨雲の下でしたから、選択が良かった、ということになります。
そして、びっくりしたのが源頭部近くでのシモツケの群落。
多分シモツケだと思うのですが、びっくりするくらい一杯咲いていました~
そして、山頂付近では、いちご畑!
食べてみたら甘かった!ビタミンC補給です(^^)。
ココは知っていたらまた来れるので、また行きたい!と思いました。野イチゴを食べる会?
そして、山頂ではお約束の白い花崗岩の砂場・・・
その奥には甲斐駒の前衛、鞍掛山があるのですが、手前に霧の滝という100mの大滝があるのだそうです。
アイスになるとすごい氷瀑になるそうです。ここに写真があった!
http://syokeikai.blog136.fc2.com/blog-category-9.html
やっぱりベテランと行くと色々と勉強になります。
■ 的中度アップ
今回は予習がなかなか的確だった沢でした。
予習と実際の的中度合いが向上した感じがしました。
沢の困難度や、地図読みのポイントが的確さが増していました。
もちろん、見る景色を予想して行ったわけではなく、どんな景色を見ることになるかは知らずに行きましたが・・・
ルートファインディングに関する読図のポイントは外していませんでした。
≪読図ポイント 沢≫
・分岐(枝沢の流入点)
・屈曲
≪読図ポイント 尾根の下り≫
・出だしの角度
・分岐 (尾根の頭)
・尾根の末端
■予想外
一方、予想外だたのは、尾根の末端。
予想以上に急でした・・・最近、等高線に自信をつけていたので、等高線の込み合い具合からの予想を上回る急さで、地図を見て油断をしてはいけないな~と、気を引き締めなおしました。油断、慢心は禁物だな~。急っていうより、そこは脆いから、脆さによって崩れた段差が急に感じるってことなんだろうなぁ~。
最近私は、沢ブーム勃発です・・・今は沢にじゃんじゃん行くべき時だと今日は確信した日でした☆
ヤマレコはこちら。
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Friday, July 3, 2015
山の雑誌が変だ!
■ なぜかBPALに花谷さんが・・・
BPALという雑誌をご存じだろうか?
BPALは、あくまで軟派な雑誌だ。
よもや硬派の山男が手に取るまいと思われる、日経トレンディ的な軽薄さを感じさせる表紙に大衆迎合的で軽薄なセリフ…。
でも、目くじらは立てなくていい。
山の雑誌ではなく、アウトドアの雑誌なんだから・・・。
いわゆるホームセンターで買えるような、アウドドアグッズの紹介記事のようなものが多かったのだ。
さらに言ってしまえば、
”ファミリーレジャー”
としての雑誌だ。
大衆迎合型は致し方なし。したがって、
真実 < 大衆ウケ
の紙面はやむを得ず、
”これさえ読めば、誰でも安心”
だの
”らくらく山登り”
だの
”ゆったりキャンプサイト”
だの
”子供大歓迎”
だの
”夏フェス”、
という言葉が紙面を飾る・・・。 たぶん、山男の心の琴線には触れない。表紙を見て秒殺される。
山登りは、もちろん、どんな山でも、”らくらく”ではないし、”これさえ読めば…”のようなものがあったら、とうの昔に遭難は無くなっている。
まぁ、みんなそんなことは分かっている・・・でも、人間と言うのはこういう甘い言葉を聞きたいのだ、という”諦観”ににも似た前提で、成り立っている雑誌だ。 書いてあることは、砂糖衣に絡めてあるアウトドアへの美辞麗句話だ、ということを了承して、読む本だ。
はい、大人になりましょう。
そのような雑誌に異変(?)が?
いや正直な所、BPALは立ち読みしかしないので、わたしには前の雑誌の傾向は大まかにしか把握していないので、判断する資格はない。
しかし!!まぁ、今月号の特集に出ている、山の達人の顔ぶれが凄い!ということくらいは分かる。
超がつく山のプロ中のプロばかりなんだけど・・・何より、びっくりしたのは、花谷さんが出ていたこと。
山のプロの人たちの中でも、マスメディア系の人と、山ヤ受けのいい人がいる・・・両立している人はとても少ない。
例えば、古い例でいくと、田部井さんや岩崎さんは、山ヤとしての実績もあってマスメディアでも名前が売れているという両刀使いだ。
でも、例えば、横山さんなどはクライマーの世界では知らない人はいないし、成瀬さんや高桑さん、宗像さんも沢の世界では知らない人はいないけれど、その外に出れば、知っている人のほうが珍しい。クラックやアイスを教えている保科さんもそうだ。
マスメディア系になっている人たちは、ある意味、ちょっと”身売り”したような、そんなもの悲しさが、少し漂う・・・
以前、金峰山甲武信岳の縦走をして、その14時間の行程の下り、最終の山小屋で、講習会で教えてもらっていた講師にばったりと出会った。先生は、大手ツアーのガイド中・・・ガイドもしていることは知っていたが、大勢の中高年を率いている姿を先生は見られたくないようだった・・・
挨拶したら、先生はちょっと恥ずかしそうにしていた・・・ちょっと見てはいけないモノを見てしまったような気がした・・・のは、気のせいばかりではあるまい・・・。
それは、後立を縦走した帰りに、学校登山を率いている別の講師にバッタリ会った時も同じだった・・・
逆に、バリエーションルートでバッタリ会うと、先生たちはニコニコしている。「よう、元気か!」そう言ってくる。
今回のBPALに寄稿?しているメンバーリスト・・・角谷道弘氏、花谷泰広氏、江本悠滋氏、近藤謙司氏、・・・などなど・・・うーん、まるでヤマケイではないか!
とりあえず、花谷さんの特集ページに書いてあることを見ると、全然硬派だったので、ホッとしました・・・。
雑誌ってのは、
厳しいことを丸く言う練習、あるいは、
苦いものをシュガーコーティングする練習、
ということなのかもしれません。
■ 雑誌が変だ!証拠その②
なぜか、ガチ山男代表の服部さんが、獰猛な顔つきで、『岳人』ではなく、軟派な『フィールダー』の表紙で、読者をにらんでいる・・・
ええ~?!っという訳なんだが、実は、これはこの号に始まったことではなく、4月号から、「はてな?」な動きがあった。
私の山の先輩、三上浩文さんが、なぜだか、”あの”藪山大家の打田さんや”山男代表”服部さんと肩を並べて、特集されていたのである・・・。
あれぇ?三ちゃんメジャーデビュー?
しかし、一体、どうしたことだろうか?
大きな流れを見ると、
硬派の岳人は、経済的事情により、廃刊に追い込まれ、モンベルの救済を受け、今のところ紙面は、中高年寄りに軟化している・・・(例:ロープウェーで行く山登り)
一方で、大衆向け雑誌の内容は高度化したようだ。
一般大衆向け雑誌に、”山の世界が分かっている人”=通、が読んでいた雑誌で受けていた人たちが降りてきている・・・。
トップクラスのレベルが下がって、マスがレベルアップ?
しかし、でも仕方がないのかもしれないなぁ・・・。
登山というのは、そもそも体力がいる。
今の一般登山は、体力がほとんどなくても歩ける。
若い男らには物足りないハズだ。
昔はバリエーションルートで、登攀をやっていた人も、高齢になれば、ロープウェーを利用したくなるだろう。それでも同じ雑誌を読むから、雑誌の内容は読者に合わせなくてはならなくなる。
逆に、技術や技能は大衆レベルであっても、バリエーションに行けるだけの体力が十分ある人は、BPALやFielderを読むような若い男性だろう・・・そもそも山に行く前提の体力がない人に、山の心を語っても仕方ないしなぁ。技術は教えれば何とでもなる。
打ってみて響くかどうかは、ともあれ、山の情熱を語るべきは、若い彼らに対してだ・・・
それは、図らずも私が仙人集会に行って感じたことだった・・・知り合いの若いクライマーを誘えばよかった・・・と行ってから、後悔したんだった。
でもなぁ・・・ 今の時代、山で元気なのは、男性ではなく女性なんだけどなぁ・・・。
中高年で元気なのは、山おじさんではなく山おばさんだし、若者で元気なのは、山ボーイではなく山ガールなんだけど。
≪まとめ≫
ガチ山雑誌 → 非ガチ化進行中
大衆アウトドア誌 → ガチ化進行中
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