穴の開いた桶、というのは、誰もが圧倒されるような優秀さで世間を黙らせるスーパーヒーローの反対ということです。穴の開いたという形容詞が、欠陥、を物語っていますが、それがまさに桶、本人の気持ちを代弁中。
このネガティブ思考…と思いました(笑)。桶としては、私なんて穴が開いているんで・・・と自己卑下している。
さてどうやって、ポジティブ思考にしましょうか?
私は、
プロセスを大事にしなさい、
と教わりました。一般世間では、今を丁寧に生きる、と表現する人もいます。
山では、心・技・体・知・経のバランスをとって成長するのが大事だと教わりました…
ので、例えば、それは、フリーをやるなら、フェイスも、スラブも、ワイドも、クラックも、やるオールラウンド。
というのが私の念頭にあり、アイスでゲレンデ経験を積み上げ、ゲレンデのサイズばかりを大きくしていくことには躊躇がありました。
例えば、自分の得意なフェイスの5.13を一本だけ200便出して、レッドポイントして、ワイドになれば、5.8も登れない…というのは、あまりバランスの良い成長とは言えないということです。
もちろん、これはその方が、”その1本のルートに掛けた思い”を否定するものではありませんが、基本的にフリーに掛ける努力とアルパインに掛けるのでは、ルールも厳しさも違うはずです。
現代は、時代的背景から、アルパインのルートに掛ける思いを語る情報は少なく古いです。フリーの課題に掛ける思いを語った情報ですら、30年前が主体で、岩と雪は現代の図書館整備システムから抹消されつつあります。
このネガティブ思考…と思いました(笑)。桶としては、私なんて穴が開いているんで・・・と自己卑下している。
さてどうやって、ポジティブ思考にしましょうか?
私は、
プロセスを大事にしなさい、
と教わりました。一般世間では、今を丁寧に生きる、と表現する人もいます。
山では、心・技・体・知・経のバランスをとって成長するのが大事だと教わりました…
ので、例えば、それは、フリーをやるなら、フェイスも、スラブも、ワイドも、クラックも、やるオールラウンド。
山だったら、テント泊縦走もやるし、沢もやるし、雪もやるし、岩もやるし、氷もやるし、ボルダリングもやる、ということでしょう。
あるいは、スポーツクライミングだったら、インドアもやるし、外壁もやるということ。
あるいは、スポーツクライミングだったら、インドアもやるし、外壁もやるということ。
■ 技術習得のひと段落
というのが私の念頭にあり、アイスでゲレンデ経験を積み上げ、ゲレンデのサイズばかりを大きくしていくことには躊躇がありました。
60m登れれば、ロープスケールからして、ルートを楽しむには十分です。100m登れるようにトレーニングするより、60m登れるスキルでルートに行くほうが、技術と、知識&経験のバランスがとれる、と考えます。
技術だけ上がって、知識&経験値の上がっていないクライマーが基本的には遭難事故をおこすものだからです。
100mを一気に駆け上れるスキルと、山の知識や雪崩を避け得る知識は違うからです。いくら100m駆け上がれても、雪崩の巣にそうと、気がつかないまま、突っ込む山ヤでは…。これは特に若い男性クライマーには理解が難しいことかもしれません。
■ ゲレンデとルートのバランス
本来、もっとも楽しいアルパインの成長論は、山が舞台であるルートで成長し、練習の場であるゲレンデは、ほんのちょっと、ということではないかなと思うのですが。違うのかなぁ。
山の規模を徐々に大きくしていく、ということは大事ですし、困難度を徐々に上げるということも、大事です。
分かりやすいように、極端な事例を上げましょう。
本来、もっとも楽しいアルパインの成長論は、山が舞台であるルートで成長し、練習の場であるゲレンデは、ほんのちょっと、ということではないかなと思うのですが。違うのかなぁ。
山の規模を徐々に大きくしていく、ということは大事ですし、困難度を徐々に上げるということも、大事です。
分かりやすいように、極端な事例を上げましょう。
例えば、自分の得意なフェイスの5.13を一本だけ200便出して、レッドポイントして、ワイドになれば、5.8も登れない…というのは、あまりバランスの良い成長とは言えないということです。
これは、アルパインのクライマーが遭遇する技術的課題は、山にあるあらゆる要素ですので、山ではフェイスだけとかワイドしかない、とかありえないからです。
もちろん、現代ではルートの情報がありすぎて、このルートにはワイドしかないとかクラックしかないとか、情報が出そろうので、そればかりを練習してから行くというのは可能です。実際、私もインスボンに行ったときは、スラブとクラックばかりを練習していきました。
が、基本的にアルパインクライマーの目的は、
未知なる山に備える
ということです。未知の山で、練習していないクラックの岩が出てきたときに、「おれクラックは苦手だからやらない」というのでは、即、敗退です。
ということで、多くのアルパインクライマーが、あらゆるタイプのクライミングを練習して備えています。
フリーの課題はアルパインのクライマーにとっては、目標ではなく、道具です。なので、練習になれば何でもよいという感覚です。ちなみにフリークライミングはアルパインの基礎と言われています。フリーしかしないクライマーと比べ、アルパインのクライマーは、課題に通う時間が少なく、目標として一つの課題に通い詰めるという精読というような活動が欠如している人が多いので、すこしはしたほうがいいよ、かもしれませんが、それはまた別の話です。
一本だけ5.13。そういう成長の仕方では、オールラウンドな成長とは言えないため、ほとんど一発屋、と言ってもいいかもしれません。そう思っている人は多いと思われます。
もちろん、これはその方が、”その1本のルートに掛けた思い”を否定するものではありませんが、基本的にフリーに掛ける努力とアルパインに掛けるのでは、ルールも厳しさも違うはずです。
現代は、時代的背景から、アルパインのルートに掛ける思いを語る情報は少なく古いです。フリーの課題に掛ける思いを語った情報ですら、30年前が主体で、岩と雪は現代の図書館整備システムから抹消されつつあります。
入手のしやすさという意味では、ボルダリングの課題に掛ける思いをつづったものは比較的手に入りやすいのは、現代クライマーの最高難度の到達が、今の時代はボルダリングに向けられているからです。手に入りやすい情報に人は流されるということでしょう。
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