また、若い人の会も、指導者がいないため、高度な山はできなくなっています。若い人だけの会は、そのため、どちらかというと婚活的な活動拠点になっていますが、まぁ、それはそれで、価値ある活動ではないか?と思います。
中高年登山の会は、退職者の第二の青春の会として大盛況中です。若い人は育っていません。
若手で強いクライマーはスピンアウトして、1)個人で登る、2)強い人だけの会を作る、3)トレランなどへ、と展開します。
インドアジムは店舗数が年々増え、500店舗突破で、市場競争が激しくなっています。ボルダリングジムはここ数年で急増しています。人気があるのは、初心者向けのジムです。強いクライマーがやっているジムは、営業的には苦戦しているところが多そうな印象です。
人工壁は、インドアジムと公立のリード壁に分かれます。公立のリード壁は部活で若い人が育っています。初めて数日で5.12オンサイトなどのすごい子供たちです。
インドアジムは、リードへつなげるところで、ビレイ技術の習得がネックになって、外岩人口へはつながっていません。まじめに頑張っても、週2回のビレイ練習で半年かかります。より頻度が少ない場合は、もっとかかります。
コンペは海外と縁があるクライミングです。大会で各国に行くためですが、大会のスケジュールに合わせて登るため、国内岩場では登れないことが多いです。
アイスのコンペは、イコールドライツーリングのコンペですし、そもそも、ドライが、アルパインクライミング寄りの活動なので、コンペで海外に出かけても、海外で岩場に触れる人も多く、外岩クライマーが多いです。
ドライツーリングの人口は極小です。国内では昭島、岩根、東京のボルジム、誰かの個人宅、くらいしか、練習するところすら、ないです。またギアが高額なので、子どもがやることはほぼ考えにくいエリアです。
こども=インドアボルダリングジム
思春期当たりの人=選手化
青年=初心者と強つよに二極化
30~40代=少ない
リタイヤ組=中高年登山とクライマーに二極化
となっています。リードクライミングは、高齢化が激しく、若い人は指導が得られない技術伝承がされないという問題があります。今の指導者層も、ビレイについては個人差があり、現代の最新技術では決して行ってはならないというビレイを未だにしている人が多いですが、個人によります。現役を捨てなかった人は、きちんとしたビレイを時代に合わせて習得したようですが、ほとんどの人は自分は落ちないクライミングしかしないから、という理由で落ちれない技術程度のビレイヤーですが、他の部分の知識や経験を買われて会で重鎮と言うことが多いのです。なので、重鎮にはビレイしてもらわないで、日ごろ人工壁に通っているような人にしてもらうほうがむしろ安全です。
安全に関しては、都度判断で傾向と対策だけでは、困難と言うことです。
遭難が多いのは、昔山岳会で今は登らなくなった方たちですが、体力の過信が主たる理由です。20代と60代では体力は半分ですが、それでも同世代の初心者と比べると、体力も経験値も優れていることが多いので、つい頑張る羽目になってしまうのです。
そういう山やに憧れた”新人の”60代の方がもっとも危険です。体力は20代以下で、20代がやっとこさ登るようなことを経験値もなくすることになるためです。その場合は、ハイキングの会で登りこんで体重を下げておくことが大事のように思います。メタボというのは、本当に山ではマイナスです。
若い方は、技術習得を先にガイドさんや都岳連の講習などで済ましたあとは、トレランやウルトラマラソンに参加するくらいでないと、すぐに山岳会では物足りなくなると思います。海外へ早めに出るほうが、登攀も安全に伸ばせますし、山の経験値も広がり、日本の山の特殊性も理解できるようになるのではないか?と周囲を見渡して思います。
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