Saturday, June 8, 2019

山やと環境問題

私が10年ほど前に福岡にいた頃...、商社のお仕事で環境問題も追いかけてはいましたが(九大水素タウン構想)、いわゆる環境問題は、結局のところ、産業廃棄物問題でした。

長らく歴史的にそうで、結局、企業は環境問題に取り組むことについては後ろ向きでした。太陽光にしてもそうで、パネル単価が下がらないと普及は難しいという合意が経産省と企業の間にありました。

のちに太陽光パネル銀座と言われる北杜市に、太陽光パネルが自然破壊している様子を見て、「問題を解決するために問題を作り出すという人間の得意技、発令だな」とシニカルな気分で見ていました(笑)

ご参考: 太陽光発電の環境破壊を見る

自然破壊の様子は非常にあからさまで、代替えエネルギーのために自然破壊していることが、全くの通りがかりの人でも分かるほどです。

■ ゴミの分別は進んだか?

企業が環境問題に積極的でなかったのは、環境問題の解決が究極的には、

 経済活動と対極にある

ためでしたが、ゴミ問題も似ています。

ゴミを最初から出さなければ、処理費用も掛からない。ごみを出さない=売れない、なので、企業はあまり、積極的ではありません。

廃棄物問題では私は武田先生の本から知識を得て10年以上が立っていますが、先生のお考えに大体賛同しています。一般に、ダイオキシンが取りざたされますが…、山小屋ではゴミは焼却するのが普通ですし、沢登りでも同じです。燃えやすいクライミングのテープなどは、わざわざ着火剤として取っておくほどなんです。

山で燃やしているときにダイオキシンがどーだこーだという話題になるか?というと??

なりません(笑)

暖をとれるだけでありがたい!のが沢登りですし、山小屋では焼却しているのは、基本的には、本来来るべきでないところに人が来てしまうがため、ですので、残念ながら、必要悪です。しかし、低温で焼却するとダイオキシンが害になると言われますが、山小屋などでの焼却は、牧歌的で、昔の日本の農家がやっていたような規模です。小規模で、低温もなにも、マッチで火をつけるだけです。

なのでダイオキシン問題は、むしろ都市部のでの大規模焼却炉の問題と分かります。

つまり、環境汚染の問題の核心は、人間が都市を作って、あまりに寄り集まって住んでいるから、という問題が大きいのです。

■ 実は分別しても、一緒に燃やしてしまう

多くの自治体では、一般家庭でゴミを分別しても、リサイクルには回されず、一緒くたに燃やされているというのは、多くの人が知っていることと思います。

今もそうなのかは分かりません。

分別しても同じように燃やすので、変だなとは思うものの、それを職業にしている人のために我慢、って感じです。が、エコでもなんでもないのに、なんで我慢しなくちゃいけないんだろう?とは思いますよね?努力を欠いた人たちの既得権を守るというだけの話なので…。

私は学生のころから勉強しているので、この辺については25年選手ですが、私はこれを知っていたので、別に分別しないで捨てようとしたら、ドイツの人に、制止されたことがありました。南アルプスに一緒に行ったクリスです。

今は分別してもしなくても、結末は同じでも、時間の経過で、分別によるリサイクルがドイツでは浸透したのだそうです。ドイツでは取り組みはあるけど、追いついていないだけだった、と言う話、をしてくれました。

だから、市民も努力しようよ、と言う話です。これは7年くらい前の話です。

■ 日本でゴミリサイクルは進んだのでしょうか?

武田先生の本は昔から、読んでいますが、リサイクルがどれくらい実現したのか、あのドイツ人クリスの発言から7年、調べてみたい気もします。

NHK等の一般のニュースで追っている限り、日本は本音ではリサイクルには取り組んでもいないし、過剰包装を辞める気もなさそうな気がします。

世界では禁止されたラウンドアップが日本ではホームセンターで売られていること、食品添加物の基準が最近緩められたこと、あるいは反原発も含め、ヨーロッパアメリカが向かっている先とは、真反対に向かっていそうな印象を日本の施策には持たざるを得ません。

グリホサートの規制緩和 厚生労働省資料
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/1225-2.pdf#page=10

■ 行政は後ろ向きでも、個人はできることがあります

それは、たぶん、消費を控えることです。最初からビニールバッグを貰わないとか、捨てるときに困るプラスチック製品を買わないということです。


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