■ よく遊びました♪
シルバーウィークはよく遊びました♪ ちょっと遊びすぎでないかい?とは思いましたが、登山やクライミングに関しては、時機が揃うことは、なかなか難しいので、揃ったら、多少無理しても、出かけてしまうに限ります。
今回は、なかなか一緒に行けない人とのクライミングや絶対に逃したくない沢山行・・・学んだことをまとめておきたいです。
1)瑞牆山入口岩クラック ・・・分かっている感
とっても楽しく過ごした。
5.10aの課題(あげこまる)をTRにしてもらい、チャレンジするも、離陸からAゼロしないと上がれない。ワイドでは、体を入れて、腕を入れたら、勝手にチキンウィングになった・・・ ずっとプッシュで上がる。その後、一旦岩の外に体を出すところで、解決力がなく、怖くなり、敗退。
下の離陸はこれくらいは登れないとまずいと思い、取り組むが、難しい。あと3cm上がれば、フィストが決まるのにいいところに入らない・・・。足が使えていない。
となりの5.8ワイド(奈香良クラック)も、途中まで行って、悩んでしまい、敗退。
後はモツランドに移動して、ちょっと触ってお終い。前回のクラックは、ガツガツと登ってぐったりだったので、ガツガツしないご褒美クライミングデーとなった。
人工壁慣れする前に、外のクラックに出ても、なかなか登れない・・・。もう少しムーブのバリエーションが欲しいところ。それにはジムに行ったらよいみたいなのだが、でも、ジムに行くとすぐ飽きて、登りたいと思わなくなってしまう。ずっとハングドッグすると、ビレイヤーに悪いナーとか思ってしまう。
登ってくれたクライマーは、ネームレスというルーフクラックをオンサイト、まったくをもって、よどみがなく、あんなふうに優雅にのぼれるといいなーと思った。
分かっている感、満点。 その”分かっている感”を育てなくては!この日は背伸びのクライミングだ。
2) 小川山 藐姑射(ハコヤ)岩 ・・・じわじわ伸ばす感
関西からのモウアラさんの遠征クライミングに混ぜてもらった♪ リクエストで藐姑射岩。ここはリードしなくても裏からTRが張れるので、初心者のカムセット&リード練習に使えそう!
婦唱夫随で登っておられて、羨ましい! 私も、夫がビレイしてくれないかなぁ・・・とひそかに思っているのだが、夫をジムに連れて行くも、夫は関心を示さず・・・でも、妻が困っているということなら、助太刀になってくれるかなあ・・・。
ビレイヤー貧乏の私からすると、羨ましい、ご夫婦クライミン♪
菊地敏之さんのサイトは、ちょくちょく覗いているが、菊地さんに教わったそうで、なんだか、すごく考え方などに共感した。
私も最初に山の本が、『ハイグレード登山術』という菊地さんの本で、アルパインクライミングで一番好きな本も菊地さんの本。知らないうちに考え方などに感化を受けているのだろうか?
2本しか登っていないが、最初の5.8で、カムを持ってあがって擬似リードさせてもらった。
これ、何度もやらないとなー。カムの設置は、カムへの信頼を高める作業で、身長も個人で違えば、手のサイズも違うのだから、自分なりの信頼感が一番あるセットを覚えないといけない。
実際見ていると、奥さんと旦那さんではセットするカムの位置も番号も違った。
この日も優雅なクライミングデー。 前に小川山に初めて来た時、一通りぐるっとカモシカ登山道を歩いておいたので、岩場を見つけやすかった。
目的の岩場を見つけるのに、きっちり資料を持ってきていたので、そこまでやるのかと感心した。やっぱり岩場が見つけられないなどは、自分たちで登るスタイルだとシビア。いつも連れて行ってもらっていると、その辺は省略できてラク。
でも、そういう部分も含めて、初見、ってのが、楽しかったりもするんだよなー。
この日は、こういう成長の仕方で、じわじわ限界を伸ばしていく、ということが分かった。私のやり方に近い。
3) 沢 ・・・ 要研究感
今回は、10時間の沢で、日帰りとしては大きく、ちょっとビビッて参加した。見積もりより多くかかるかもしれないと思い、翌日の予定を、下山時間次第としてもらう・・・実際、13時間かかり、懸念は的中なのだが、自分で歩いた感覚でも、なぜその3時間が余分にかかってしまうのか、ワカラナイ。
沢としては癒される癒し系で、もっと沢でゆったり過ごしたいが、時間が押してしまえば、急がざるを得ず、ちょっと残念。
沢単体で見ると、4時間程度の沢で、大きくはない。アプローチと下山も、2時間、1.5時間で、さほど大きいわけでもない。
この山行では、ビックリ仰天、入渓してすぐの滝で、ちょっとシビアなへつり。滝の髙巻なんだが、トラバースのクライミングで、なんとハーケンが登場した。
いや~これはしょっぱい!という訳で、せっかくトップを任せてもらったのに、核心部に入る前に自主的にトップはベテランに譲る・・・トラロープがあったので、一人だけ抜けるのは易しいが、その後、後続はどうするよ?ロープが、戻ってこなくては、登れない。
沢では怪我は絶対にできないので、絶対に落ちない登り方しかできない。落ちれないと言う意味では、クラックと同じだ。
地図読みで源頭のツメを一つ間違う。
この日は、慢心せずにちゃんと頑張らないと!と反省。予習はもっとしなくてはいけない。
4) 越沢バットレス ・・・モチベーションアップ感
13時間の沢の翌日に、三つ峠より、ワンステップアップの結構本気モードの本チャン練習場。
ここをよどみなく登れる、というのが、本チャンへの登竜門なのだ。だから、何が何でも登りたいと思って行ったが、5級は出てこないハズなのに、やっぱり辛い。
左ルート、第二スラブ、滑り台左、右、と4本のマルチをこなし、最後は1本ショートで被った壁。
フォローの務め、”さっさと登る”を実践。実はアブミを持って行った方がいいかも?と想像していたが、なんとかそこまで自分を貶めずに、ぬんちゃくAゼロで済ませられた。本チャンはムーブ解決する場所ではない。
この日は運転も長いので、体力がどうかと思っていたが、用心したせいか、平気だった。
アルパインの岩のほうがやっぱり楽しい。多分、フリーは単純にまだ難しすぎる、と言うだけだと思う。恋沢バットレスでも、核心では、あくせくしている。
しかし、私は高度感で恐怖に陥ったり、落ちるという危険を感じてパニックになったりはしない。安全管理についても、いつもセルフを取っていて、あまり不安が起らない。精神的な圧迫は感じない。
でも落ちたらやばいよな~とはいつも思っているが、フリーのほうが始点の関係で、落ちても安全なはずなのに、不安が大きいのは、やっぱりクライミング力の不足であろう・・・
帰りは、カモシカ追いのおじさんに、「ガツガツ登ったね~」と褒められ、駅前の居酒屋?で一杯やって帰る。家を出たのが6時前、帰宅は23時とお腹いっぱい遊んだ日。
背伸びだけど届かない目標とも思えず、モチベーションアップな日。
■落ちれないクライミング
落ちれないクライミングと言う意味では、クラック、沢、本チャン、全部落ちれない。
安全管理でが難しいのは、やっぱり沢。クライミングシステムの選択や理解が、あやふやだったりすると、不安に駆られる。
安全管理は、沢>本チャン>クラック>フリー という気がする。
沢では立木、自然地形をプロテクションに使う。立木は安心だ。たまに枯れたやつを掴んでしまうが、それは自分が悪い。
本チャンでは、残置のハーケンがプロテクションだ。いくらダブルで登っていても、グランドしないだけで、凸凹した岩のどこかには落ちれば、絶対にぶつかってしまう。
一方精神的圧迫は、沢<本チャン 沢で落ちるのは嫌だが、落ちてもドボンするだけかなぁとも思える。それでも落ちないように登るが、本チャンとの見た目の差は激しい。
精神的圧迫の順では、沢<本チャン<クラック<フリー で、フリーは単純にえらい難しいだけなのだ。
今の時代はみな、難しいフリーを上手に登っていて、すごいなーと思うけれど、フリーの人が、沢や本チャンで登れないのは、なんとなく、分かる気がするようになった。
山ではロープは、雪山でのビーコン位な位置づけしかなく、本当に念のため、だ。セカンドならぶら下がることもあるかもだが、リードではない。
フリーだとリードもテンションがある世界。ロープへの信頼度がだいぶ違う。
でも、本当に信頼すべきは、自分の登攀力と、自分の設置したプロテクションだと思ったシルバーウィーク。
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