私はエベレストは、あんまり興味がない。
それは、山をやっている理由が
山梨に来たから
なんだから、仕方ない。 私は”山梨での生活”を充実させたいのだからして。
・・・というわけで、高所登山には、実のところ、そんなに憧れ自体がない。読んだのは、師匠が読んでいたから。
■ 感想
率直な感想は、こんなラッキーボーイがいるんだな~ってこと。
わたしと夫は登山初年度に、雪をまとった西穂丸山(調子が良かったので独評手前まで)行って、さんざん周囲にとがめられたのだが、この方なんて、何にも知らないうちから、バンバン穂高の稜線を踏み、ヨーロッパの山を踏んでいる。
いきなり感は半端ない・・・んだが、私自身の人生と照らし合わせて、別にいいんではないか?と思う。
私が二十歳でアメリカに渡った時は、いきなりアメ車で運転だったし、その運転を学ぶため、登校初日にバイトしてくれる人を探し回った。
変に常識に染まらないで、伸ばせるときに、のりしろを伸ばしておく方がいい、と思う。
機会というのは、待っていても与えられないし、逆に機会が来た時に、万全の準備ができていることなんてない。
近藤さんは、時機がよく、楽に国際山岳ガイドになったようだ。今の時代に、国際山岳ガイドになるのは、ちょっとムズカシソウ・・・
なんでも整備が整うと、あとからのほうが大変。
■今井道子さん
そして、今井道子さんという登山家を知ることになった。
一つの時代を築き上げた人のようだった。
私は、俺オレって、いう、めんどくささがない女性と一緒に登りたいと思っているのだが、・・・ということになると、先人に学ぶとすれば、女性登山家がしてきた苦労を知った方が良い。
その際に参考になる女性かもしれないと思って、著作を何冊か借りてきた。
前に同じ発想で、登山好きで知られる女優さんの本を読んでみたが、安全管理は全部男性にお任せで、男が女性を守り、女性は男性の庇護に甘んじる、という立場を自ら作っているようで、あんまり参考にはならなかった。
登山の良いところは、男性と女性の垣根があまりないところ。
■ 労山系
その他、組織的風土というか、カルチャーと言うか、個人の自由で主体的な集まりを基準に、あつまっている労山系のクライマーと、トップダウン形式軍隊型組織の日山協のカルチャーの違いを感じた。
高所登山については相変わらず、あんまり興味がないけれど、海外の山というのは、海外と言うだけで、過大評価されているんではないか?それは一ドル350円の固定為替レートの時代の人の時代錯誤ではないか?なんてことを考えた。
今の時代、海外出張が決まるのは、一週間程度前で、飛行機に乗ってしまえば、あとは現地に降りたつだけ。
そういう時代になっていることに気が付いていない人は多そうな気がするので、海外登山は実は、すごーい!と人に言わせるという面でみると、お得株かもしれない、そんな気がした。
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