清算その① 自己顕示欲のために、後続を危険にさらさないでください。
自分が登れても、後続が登れるかどうかは別の話。トップを務める人の役目は、ただ自分がつっこむことではなく、メンバー全員の安全を考えることです。
ロープの出し方は、色々なやり方がありますから、ケースバイケースで出せるように、きちんと学んでください。そうでない場合は、経験者に相談して、出してください。
清算その② プライドを捨てて、ミスをしたら、ちゃんと謝る
うっかり後続を危険な目に合わせたら、「ごめん」と言ってください。人間だれしもうっかりミスはあります。しかし
安全よりプライドを取るようになったら、山は危険極まりないものとなります。
清算その③ 安全な計画を考える
計画そのものに過信や慢心があり、危険だと分かっている登山計画に、GOサインを出せば、それは、飲酒した人に運転させるのと同じことです。
山行計画からして、その計画の無謀さがあらかじめ予見できる場合は、阻止しなかった側にも責任の一端があります。
清算その④ ”言っても聞かない”は辞めてください。
「言っても聞かない」というのは、山のベテランがよくつぶやく言葉でした・・・
言っても聞かない人にはなかなか教えることができません。
「そのビレイはあぶないよ」と言われて聞かない人のビレイには、命は預けられません。
清算その⑤ 自分の酒は自分で担いでください。
相手は50代男性、当方は40代女性、10歳違いです。これだけ担がされて、”一緒に行ってもらってありがたいと思え”、というのは無理な話です。しかも、一人で行ったほうが早いような一般ルートですし。そんな心の広い人間でなくて、すみません。
宴会の好き・嫌いは、個人の自由ですが、飲みたかったら、自分の酒は自分で担いでください。
自分の酒と自分のロープが担げない人は、そろそろ山は終わりではないでしょうか。
のみたい酒が自力で担げる山に行ってください。
清算その⑥ 食当費は、常識の範囲でお願いします。一日1000円程度が妥当です。
2泊3日、2名の食当費で一人4000円は取りすぎです。メニューは海鮮丼、ラーメン、ペペロンチーノ、雑炊です。
参加していない山行の食当費を公然と請求するのも辞めてください。
いくら先輩でも、そのような態度は、尊敬できる態度とは思えません。
また山ではモノが腐りやすいですから、新鮮なものをお願いします。お腹をこわしたら、大変です。
また何にそんなにかかったのか不審ですから、領収書の添付をお願いします。
清算その⑦ 自分で安全管理して行ける山が自分の実力です
ベテランに着いて行くだけの山しかしないと、自分の実力を過信します。
山は、誰かとの競争ではないです。誰かにすごいね~と言われるために山をしなくても良く、自分の心を満たすためにするのが登山だと思います。
逆に言えば、腹が立つのは人に認められるための山をしているからです。
自分と山との対話だけであれば、外野が何を言おうとも、あまり気にならないです。
自分の荷は自分で担ぎましょう。計画は自分で立てましょう。次に行くべき山は自分で見出す努力をしましょう。
マルチピッチにセカンドで行けても、自分でハイキングの山に単独で行けなければ、自分のトータルの山力は、ハイキングの山の方です。
山は登攀力だけでは行けないのです。アイスとフリーのゲレンデクライミングは登攀力だけで、山屋じゃなくてもいけますし、それもそれでレクリエーションとしての楽しみだと思います。
清算その⑧ 2万5千の地図はハイキング程度の山でも持参しましょう
地図読みができると山が広がり、とても楽しく、山の楽しみが広がります。
人間だから、地図を忘れて出ることもあるし、私も何度も行っている山で一般道しか歩くつもりがないときは、地図を持って出ないことはありますし、岩場に先に行ったことがある同行者がいれば、これ幸いと、ついて行きます。
しかし、現在地図読みスキルがゼロで、2万5千の地図の存在や入手先も知らず、山歴ん十年、厳冬期の北岳にも登った、と言われても、どう反応したらいいのか、よく分かりません。厳冬期北岳が小さくなったということでしょうか?
清算その⑨ レクリエーション vs レベルアップ
レベルアップを目指す人が集う場が山岳会だと聞いていましたが違うようです。
単なるレクリエーションを求める人の会であれば、役割は持ち回りで助け合いが良いでしょう。
レベルアップを目指す人たちにも、もちろん、初回の顔合わせなどで、レクリエーション的な山は、必要です。(フリーでTR張ってのゲレンデクライミングはそのようなタイプの山行です)
しかし、それは、顔合わせと言う目的をもった山行であり、山をレクリエーションのみの場、つまり物見遊山と捉えているわけではないように思います。
レベルアップを目的とする人が集えば、おのずと目的のために団結し、絆も生まれます。
が、レクリエーションを求めている人だけが集えば、楽しくなければ、別れてお終いです。
さらには、安全管理はめんどくさいもの、という位置づけになるため、安全管理の押し付け合いが始まり、結局、一番立場が弱い、山へ行きたい人が安全管理という、ばばを引くことになります。
安全管理=ばばを引く=会への貢献、となったら、悲惨です。
連れて行く行かれるの関係が固定になり、ガイド状態で連れて行く人=会に貢献している人、の構図になります。
連れて行く行かれるの関係が固定になり、ガイド状態で連れて行く人=会に貢献している人、の構図になります。
しかし、ガイド状態で連れて行くことは、連れて行かれる立場の人の、登山者としての成長を阻害しているので、むしろ退行化に加担していることになります。
誰も、ばば引き役を引き受けない場合、さらに悪いことに、安全管理はお留守になります。つまり、リーダー不在の山です。皆がおれの責任じゃねえ!と言っている状態です。新人がリーダーをしている時に、先輩(影のリーダー)が俺の責任じゃねえ!と言っている状態です。
安全管理お留守の山は、アブナイです。
登山者がハイキングのつもりであれ、本格登山のつもりであれ、山は人を区別しないからです。
清算その⑩ セクハラは勘弁願います。
人生は、本人の選択の結果です。
子供の数が多すぎて、経済的に負担だと愚痴を言いたい時は、産んでくれた奥さんに言ってください。
浮気したいと言われても困ります。私は全くしたくありません。幸福な結婚生活を送っていてスイマセン。
ただ、女性を面前にして、浮気したいと言うのは、一般社会常識的には、セクハラと呼ばれているそうですよ。私は他人にそうと教えられるまで知りませんでしたが。
セクハラされても、笑って受け流せと新人に諭すのは辞めてください。諭すべきは、セクハラする側であって、される側ではありません。
セクハラされても、笑って受け流せと新人に諭すのは辞めてください。諭すべきは、セクハラする側であって、される側ではありません。
清算その⑪ これは個人の日記ですから、読みたくない人は読まないでください。
ブログの語源は、日誌です。プライベートな、人の日記をのぞき見するということですから、読みたくない人は読まないでください。
更新を心待ちに、読みたいと思ってくれている読者に、迷惑がかかります。
これは、Aboutにも書いてある通り、登山が嵩じて、アルパインクライミングの初級者になった人が、どのような困難や難題に遭遇するのか?志を同じくする人の参考になれば、という目的で描かれた文章です。
読んで役立つと思わない人は、読まなくて結構です。
皆に役立つコメント、情報をくださっている他の方の善意がそがれるという、残念な結果になってしまいます。
■ すみません・・・
今、私は会の山行にはほとんど参加していません。大変申し訳ありません。
理由は、
1)会山行日が決まるのが遅く、先に自分の山行の予定が埋まってしまうから
2)目的を持って山行計画を立てているから
3)山でもフリーでも、レクリエーションなら、友達と行きたいから
4)一般登山なら、一人でも行けるから
5)安心してビレイをお任せできる人がいないので、岩に連れて行きたくてもできないから
6)沢も、あと一人は安全管理のためには監視役が必要で、それができる人がいないから
7)知識面、理解面で、安心してセカンドを任せられないから
8)行く山に適したギアを会の人は、まだ持っていないから
9)その山に安全に行く体力が、会の人はないのではないかと思うから
10)ロープワークや地図読みを会の人は知らないだろうから(そのため安全に行けないから)
という理由です。
例えば、三つ峠に行きたいと言われても、ダブルロープさえも自分のを持っていなかったら不可能です。その不可能だということが分からないくらいの理解段階だということが、誘っていただいた時点で分かります。
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