Monday, July 8, 2019

個人で独学がベスト

岩崎さんの無名山塾は、私が山岳総合センターと同時に考慮した登山学校でした。山岳総合センターが公立とすれば、山塾は私立、とセンターの講師の先生が言っていました。(ちなみに私は個人塾出身です…笑) 

総合センターを終わった時に、仲間は必要だし、地元の山岳会は団塊登山化していて山を教えてもらうことは不可能だし、若い会は無謀登山だし…、と言うので行くところがなく、山塾に、と思ったときに、入会を打診しました。

すると、私はもう読図で道のない山を歩けるので、入会したら破線を一人で歩いては行けないと言う会の決まりに不満を持つだろうと言われました。また確保がエイト環しか教えていないそうでした。それも、不満だろうと言われ、そうだなと思い、入会は辞めました。

そうなると、アルパインでスタートしたクライマーであっても、やることはフリーしかなくなります。

なので、当時は、”なるほど、こうして皆フリーに流れてしまうんだー”と理解。私も例に漏れず、アルパインはメンバーがいるときだけで、後はずっとフリーをしています。

要するに、合宿系の経験値が欠如するということです。冬山は合宿が基本なので。

その後、山塾の記録で、アルパインの入門岩場である、旗立岩のリードで落ちている記録があり、これは登攀力自体が足りていないで、山に挑んでしまったケースだなーと思いました。私は落ちていないからです(笑)。

岩崎元郎師匠自体が、それほど登攀型ではないというか、年齢もあると思いますが、高齢になってからは、歩きの山にシフトされていたのではないかなと思っています。大体、賢い山ヤほど、年齢を重ねてアルパインと言うのはやらない。

山に挑めば当然しっぺ返しを食うからです。山は変わらず、体力は下り坂。なので、50代以上は、すべからく、山を小さくしていくプロセスにおり、その一番小さい山は、初級のアルパインです。

岩崎さんは、ちゃんとした山ヤなのに、登攀寄りでないことは、団塊登山の旗振り役としては、最適な人材だと思ったのですが、ちがうのでしょうか…。

というのは、高齢になってもアルパインに行きたい人は、たぶん、若い人にリードしてもらいたいのです。それは、かつて自分もそうしてきたからで、若い時は登攀的にも歩荷的にも、それがそんなに負担でないと分かっているからではないかと思います。ところが、最近の若者は期待するほど強くないんです。

ワタシみたいな新中古車と言われている登山者でも、大学生でもそうみたいです。

ので、自分の若い時と比べて、同じことを若い奴にさせられないというのが、なかなか分からないみたいです。若い人のほうでも、年配のクライマーの言うことを聞いて、リードしても、怖いだけで、何も楽しくないのかもしれません。

というので、世代間の技術伝達は途切れています。結局のところ、アルパインも分かってフリーがアルパインの基礎だということも咀嚼しているクライマーと言うのは、

独学の人

です。これは馬目さんもそう言っていました。去年の今頃、馬目さんと会って、かなり意気投合しました。

独学で大事なことは複数の意見をもらい、それらを総合して自分の判断とする、ということです。

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