■ 飛躍のある山について
パーティにベテランがいても、飛躍がある山を提案される時があります。
山というのは、そのパーティの一番弱い人が登れるところしか登れません。なので、飛躍がある山が提案されるということには、ほかの意味があります。
それは???
後輩が不安になり、リスク回避、リスクマネジメントについて、必死に勉強し始める、ということです。
山でパーティを組むときは、いつでも、
責任の希薄化、
に気を付けていないといけません。
2名なら、相手が落ちたら自分がレスキューしないと行けないため、その技術があるか?ということには強い自覚が必要になります。一方、例えば5名なら、誰かがいるから…自分はついていくだけでいいや、と勉強しなくなります。ルート研究や事前のリスク管理についての勉強も、リーダー任せに。
したがって、大パーティで登ってきた人は、あまり本人には知識やスキルが残っていない、それらは他の人にフォローされてきているという可能性があります。
その場合、リーダーは、ガツン!と飛躍のあるルート提案をして、不安を利用して、後輩に自覚をうながそうとするかもしれません。
その場合、山は予定調和的転進になります。なっていいのです。
勉強して、リスクを数え、その山に登れる自分になるには、何が足りないのか?何が分かり、何ができるようになれば、リスクに備えたことになるのか?そうした要素を抽出できるようになることが、今回の課題だったのですから。
雪崩がある山に行こうというのなら、
・雪崩事故に遭わないための講習
・ビーコン
・積雪期のレスキュー
・地形についての知識
・弱層テスト
・雪洞掘り
・いざというとき、メンバーを担げるくらいの体力
・その山域に特徴的な天候の注意点
・ビーコン
・積雪期のレスキュー
・地形についての知識
・弱層テスト
・雪洞掘り
・いざというとき、メンバーを担げるくらいの体力
・その山域に特徴的な天候の注意点
程度の知識は、メンバー各人…リーダーだけでなく…に必要です。
もし、その自覚が山行メンバーの各自に起きなかったら、リーダーはさぞかし、がっかりしていることでしょう…
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