Monday, December 18, 2017

戦略的マネジメント vs オペレーショナル・マネジメント

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「戦略的マネジメント」とは、「今後の方向性に関して進むべき道を決めること」です。
・意思決定に力点
・意思決定の質(ディシジョン・クオリティ)の向上が鍵
「オペレーショナル・マネジメント」とは、「決められた、あるいはすでに決めた道をうまく走り続けること」です。
・結果に力点
・アクションに伴う素早い軌道修正が鍵
ーーーーーーーーーーーーーーーhttp://manmodelmarketing.com/blog/354.html より引用
つまり、登山においては、
・晴れたら行くという山=戦略的マネジメント 
  天気図とにらめっこして、好機を狙う
・遠征 = オペレーショナルマネジメント
 悪天候でも行く。悪天候という脅威に合わせて行動する
というわけですね。 2014年はGWの奥穂の遭難が相次ぎ、そのうちは、非常に高度な山ヤさんが、だれもが知る間違い尾根で、ルートミスするという山でした…
私はこういう山は、過信があるから駄目だと思っていたのです…違いました。オペレーショナルマネジメントのミスでした。
ですから、山の世界では永遠にこの手の遭難が無くなることはないでしょう。(し、それはレスキューの人も知っていて、この手の遭難には寛容でやっちゃったなー でも山で死ねてよかったのかも?くらいな感じではないかと想像します…今どきの、無知無謀の登山者や奥穂程度でザイテンを降りれなくて上から人が降ってきて骨折、みたいな遭難とは違うと思いますが…)
というわけで…山ヤの成長プロセスは、すべからくオペレーショナルマネジメント、なのでしょう。
そういう山って、いくらかの年齢か、体力で割り切って終わりにしなくてもいいのかなぁ…

4 comments:

  1. 初めてコメントさせて頂く、kossyと申します。
    いつも興味深く勉強させて頂いています。ぜひkinnyさんにご意見が聞いてみたい
    と思いご連絡致しました。
    山を始めて今年で4年目になります。まだ一般道レベルですが、色々と山で経験しながら
    レベルアップを積み重ねて、先日雪の赤岳までは終わりました。穂高にも剱にも登った
    ことはありません。でも、知人の山1年生の女性が経験値も少ないまま剱を登ったと
    報告を聞き、こんな簡単に一般道だと行けてしまうのかと愕然としたのと、
    もう少し高いステージで技術を磨いて山を楽しみたいと思うようになりました。

    そろそろ自分の力だけでステップアップするには限界かなと感じ、山岳会を検討しています。でも、入る前にやれることがあるのでは?とも思っていて、手始めにボルダリングを
    始めたものの人工物相手な感じがあまり好きになれず(ムーブ取得は楽しくやっています)。守りの技術習得に繋げたいのですが…さっさと山岳会に入るか、先にリードやトップロープでアルパインの下地を作るかで迷っています。
    どう思われますか?

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    1. Kossyさん、こんばんわ!コメントありがとうございます☆

      私以外の方にも相談していただくとして、ずばり私の意見は、両方、です。山岳会も、ジムも、です。

      理由は山岳会だけだと、マルチに連れて行っても登攀力が伴わないので、セカンドしかできず楽しくないです。ロープワークも習得が遅れます。ロープシステムがどう安全を確保しているかの理解も伴わないので、ビレイもできるようにならず、全然クライマーとして成長しないです。なので、ジムとスポーツクライミングでのビレイ習得リードの習得は必要です。

      が、ここでフリークライマーになってしまうと、山に行かなくなります。マルチピッチ、特に山のマルチ、本番は、ショートとは外的リスクが全然違うので、フリーだけになってしまうと浮石をつかんでしまうようなクライマーになってしまいかねません。天気や体力の分散、行程の管理や支点、悪いルートの処理なども、アルパインのクライマーだったら初級のルートから経験を積んでいかないと行けないのに、スポーツルートだと、それらの危険が取り除かれているので、アルパインが怖くて行けなくなります。なので、両方必要かなと思います。

      たとえ、両方やったとしても、アルパイン(本チャン)でのデビューは、5年でリードが取れたら早いほうと書いている記事もあったくらいです。

      経験値がないまま剣を登った人ですが、気にすることはないのです~ そんなに簡単に登ってしまうと劔が歴史的にどんな山で、岳人のどんな憧れを集めてきた山か、など分かっていないと思います。つまり、楽しんだ量、で言うと、楽しみ損ねている。

      山は、楽しんだ量です。というのは、なぜか? 体力の自己顕示欲で登るなら、日本では、もう一般ルートで自己顕示欲の発露になるような山はないからです。そんなゲームに乗るだけ、あほくさ、って感じです。そういうのは体力の衰えた中高年に任せておきましょう。ご工夫痛の体力がある若い人にとって、日本では登れない一般ルートなんて、ありません。

      一方、アルパインになると、いきなり大変ですから、やりがいを見出すなら、こっちです!

      早くて5年もかかる世界なんですよ! 迷っている間に山岳会に入らないと、5年のうちのスタートが切り損ねます~ 目標のルート、憧れのルートを持って、先輩にそういうのに登れるようなクライマーにしてくれ!と入門するとよいかと思います!!

      お互いに頑張りましょう!!ちなみに冬壁まで行った山やが本物の山ヤだと言われているようです。冬壁にもいろいろありますので(私にはまだ分かりませんが)奥鐘山、などと聞くと、私などは、おお!と思います。

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  2. 早速のご返答ありがとうございます。
    敢えて両方ですか?と聞かなくて良かったです(笑)
    少し迷いが晴れたので、同時平行でやってみようかと思います。本物の山やにはなれないかもしれませんが…せめてペテランにはならないよう研鑽を積み重ねたいです。的確かつクレバーなコメントありがとうございました!

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