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Friday, May 15, 2015

久しぶりの東京遠征 

■ どちらが本当なのか???

昨日は都岳連の『岩場のレスキュー講習』の机上講習に、東京まで遠征していました。

東京都まで遠征するには、鈍行で行っても往復4千円。あずさを使えば早いですが、回数券を使うと5760円。

この出費が苦痛で、都内にはほとんど行かない。

都会に行くと、あちらの生活が本当なのか?甲府の生活が本当なのか?錯誤した感覚にとらわれる。東京・大阪の大都会の生活と、地方都市の生活は全く違う。

ちなみに、私は、その両方を知っている人とでないと、全然話が合わない。

どちらの生活にも、一長一短があり、どちらが良いとは言い難いが、都会の人の方が一般に鬱に陥っている人は多いと思う。

■ 自然と隔絶された生活

自然から隔離された、非健康的な環境に住んでいるのは、都会人の方だ。自然から隔離されている。

私は大阪にいるころは地下鉄と地下通路や空中廊下でつながれた、地上28階などのインテリジェントビルにお勤めしていたので、雨が降っていても、風が吹いていても、良く分からない・・・という生活をしていた。

そのせいか自然そのものが怖かった。

雨に濡れただけで低体温症になると聞くと、リアルに自分が紫唇で震えている図が想像できた…。

その恐怖感がドライブになって、山に赴くにあたっては、色々と本を読んで備えた。怖いのだから、当然だ。

ただやってみると、意外になんともなかった。

初めてのテント泊デビューでは、仙丈ヶ岳のほうから、北岳に回ったが、ものすごい暴風雨でテント大揺れ。浮き上がるくらいで、飛ばされるかと思ったけど、無事今日に至っている。下りには普通に白峰御池小屋で、ソフトクリームを食べておいしかったね~でお終い。

それが山にハマった理由かもしれないな~と思う。山は意外にわたしに親切だったのです…。

厳冬期のー15℃とか、ダイヤモンドダストがキラキラする空気の中で八ヶ岳を歩いても、特段ウエアを厚くする必要は感じなかった。歩いている限りは。(ソロテント泊は結構寒いですね~ --;)

それで、山が好きになった、と思う。それは最初に自然と隔絶された20年近くに及ぶ都市生活があったからだ、と思う。

山で癒されました☆

■ 三鷹のハイカーズデポ

机上講習は、夕方19時からだったので、昼間は三鷹へ。三鷹はいい街だ。東京に住むなら三鷹なんていいなと思う。大阪でいうと、江坂の空気感に似ている。

三鷹駅に着いたらお目当てのボルジムが見つからず、仕方ないのでハイカーズデポで店を教えてもらう作戦に。ハイカーズデポでは、ちょうどお目当てにしていたザックを背負ってみた。沢にいいかと思って。

しかし、購入には至らず・・・。というのは、60リットルはモンベルのが十分だし、40リットルはもうバリアントを使い倒すほうが安上がりだからだ。

となると、わたしに必要なのは、日帰り向けのザックになってしまう。

ハイカーズデポの若きオーナーの土屋さんは店に原全教の本とか、登山大系とか置いていて、ハッキリ言ってガチなんである。が、そういう人が山を突き詰めて、辿り着いた先がウルトラライト仕様で行く海外のロングトレイルと言うのが、考えさせられる結末だと思う。

…というか、私自身も同じ道をたどりつつある気がする。私の場合は原点が20代に渡ったサンフランシスコ。ヨセミテ渓谷にキャンプ用品を詰め込んで、家族で出かけるカルチャーをいいな、羨ましいな~と思ったことに原点がある。サンフランシスコは私の原点になる町で、その後夫とヨセミテに出かけた。だから、自由と平等のカウンターカルチャーは、自分の歴史と係りがないわけではない。

逆にシェルパを雇った、エリート的な登山の海外登山に対する、あこがれはなく、私の憧れの原点は、自由気ままなヨセミテ風の空気感だ。あくまで自由の探究。キーワード、フリーダム。


■ 初心者にはスポーツクライミングも有効です

ところで、土屋さんは以前はボルダリングにさえハマった時期があるのだそうで、びっくりした。

ジムや人工壁に通っていた去年、ベテラン沢ヤの師匠が何かを心配してか、ちくりちくりと嫌味?を言っていたが、それは、新人がボルダラーになってしまう心配をしていたに違いない(笑)。

残念ながら、ワタクシにはボルダラーに必要な指力が欠けていたので、ボルダリングを面白いとも思えるまで登り込むことができず、普通のクライミングさえ、グレードは初心者クラスの10aのまま(笑)。

つまり週2でクライミングしても、全然成長していない・・・ままに、去年のクライミングシーズンを終っている。

でも、ボルダリングが上手な人は本当にクライミングが上手な人だということは分かるようになった。

ちなみに人工壁はリード壁限定で初心者には有効です。ロープがこすれてはいけないとか、ロープをまたぐと、落ちたとき頭が下になってしまうとか、リードのビレイでは、弛みすぎず、出しすぎず、タイミングよく出すとか、重要なことを安全な環境で学習できます。ボルジムは行かなくてもいいけど、リードの人工壁は行った方がいいです。エイドの練習もできるし。

■ 女性用の山ウエア

土屋さんのところに行くとつい長居してしまう。前回行った時、何も買っていないのに、4時間も長居して悪かったな~と思って、何か買いたいと思っていたのもあり、今年のクライミングウエアを新調した。どうです?可愛いでしょう?

山ウエアって、女性向けで素敵だなと思えるものは、大抵クライミングブランドのものだ。

でも、実は、クライマーと呼べるのは5.12より上から、らしいから、実は全然クライマーじゃないんだけど(それに12登れるようになる予定は一切ないが)、ウエアは、ちゃっかりゲット(笑)。

とりあえず、ウエアは憧れを示すものだ。プラーナはヨガウエアでもあるし、ヨガ教えているから、着てもOKってことにした。

せっかく可愛いウエアをゲットしたので、これを着てクラッギングに行きたいので、誰か誘ってください☆

あ、そういうわけでジャムセッションに2時の開店から行く予定でしたがついたら、3時半くらいになっていました…(汗) 

■ ジャムセッション

お目当てのジム、ジャムセッションは清潔観バッチリの可愛いジムでした☆ 

ただ目当てのクラックは、手も足も痛くて、取り付く気にもなれず…なんと、小川山レイバックそのものより、難しかった(--;)。足痛すぎ!

それで普通に課題をこなす。女性の先客が一人いるだけだったので、楽しくクライミング。

その方も同じくらいの初心者だったので、楽しく過ごせた。

ジムは何か月ぶりかな~ 丸一年とはいかないが、半年はたっていると思うので、その割には登れた。ジム壁はかぶっているので。全然トレーニングにはならなかったが、初回なのでOKだ。

苦手のアンダーの課題がいくつか選んでもらってやってみた。アンダーも苦手だし、パーミングも苦手だし、ガストンも苦手。っていうか、女性が苦手とされているもの、みんな苦手。握力17kgだもん。

だから女性のクライマーで同じような苦手を持っている人がどう工夫するのかが知りたい。男性はそういうのは苦手な人はあまりいないので、登りづらさは分かってもらえないと思う。ほとんどが握力の課題だ。

私はジムで男性的なクラミングばかりを見てしまったみたいで、腕力がないのに腕力で解決する登りをしているみたいだし、まだ全然ムーブ解決力がない。ホールドを見てもムーブが分からないし、足の位置が悪いといつも言われるが、どう悪いのか全然わからない。

土屋さんによると、どんな人でも教える人が上手なら11までは行けるのだそうだ。ジャムセッションの岩田さんによると、11あたりまで成長している時が一番楽しいのだそうだ。

私は入り口で挫折中なんだなぁ・・・。

まぁジムは、友達が行くからとか、行って見たいジムだからとか、雨の日だからとか、そういう理由がある時用にします。

お金で登るアイスさえ、曇りの日用っていう低ランクな位置づけなんだし。 

■ 都岳連の岩講習

わざわざ都岳連まで出かけて行ったのは正解のようだった。これは講師の話を聞いて判断した。

私は、結びについては、2年前の入門時に、自分で本を読んで、自学自習には無理を感じ、誰かに教えてもらう必要を感じたため、当時親しくしていたガイドの三上さんに講習会の講師を務めてもらい、自ら人を集めてロープワーク講習会を主催したことがある。

講習の様子は
レッツ初心者のためのロープワーク講習会
フリクションノットの会

その時、色々なロープ径のロープを用意し、各種のフリクションノットを試してもらって、どの結びが、どのロープに効くのか?巻き数は?などの体験会をしたのだが、それは正解だったな~と思った。

余談だがロープワークは結びの習得だけで、5回くらいの連続講座は必要だ。

本筋に戻ると、都岳連の岩レスキューが良いと思った理由は、思想を伝えるからだ。

山の技術は、技術そのものと言うより、安全に対する考え方というものが大事で、自らの安全は自らが守るという思想を持つことが一番大事だ。

つまり、人任せにしない、という自立の精神は、究極は本人の安全のためなのだ。自己責任、自己責任としつこく言われるのは、結局、〇〇さんが作った支点だから大丈夫だろうというような安易さを除くためだ。

結局、登山者の資質は、つまりそこに集約されるのかもしれない。

■ ヒエラルヒー社会

しかし、これが山梨のような、いわゆる封建的な社会だと、”俺の言うとおりにしろ”というベクトルの方が強くなってしまう。

 オレ(様)を疑う気か?

という空気の方が強い。

それは、私が高校生くらいの時と同じだ。登山と言うものは、先輩後輩のシステムに盲目に従わなくてはいけない服従の世界と認識されていたのと同じようなことだ。自立の正反対。

それは、伝達講習をしているうちに、伝達役が自ら権威化してしまうため、で、非常に日本的現象のような気がするが、その文化は立て社会の地方都市の方が根強い。それは、文化的なものなので否定しても仕方がない。

とりあえず、私が目で確かめた限りでは、都岳連の岩場のレスキュー講習は、部外者割増価格を支払っても、遠くまで出かけて行く甲斐がある講習会のようだった。

余談であるが、

 山梨県の新しい山岳会に所属している人は県外の岳人に技術に関しては教えを請う方が良い

と思います。

山梨県のベテラン山ヤをすべて敵に回すような発言になってしまうが致し方ない。

しかし、おそらく山梨岳連の指導者となる側が指導を受けたのは、どれくらい前なんだろうか?技術に古い新しいもないが、伝え方の上手下手はある。

伝える際に、最も重要な精神を伝え損ねているのは実際に事実だ。

地方都市の欠点は、情報格差だ。

その地方都市の中でも、山梨県は内向的な指向が強く、お隣長野県と比しても、部外者を否定する気質が非常に強い。

そのため、内容を吟味せず、新しい物はすべてダメ、よそ者はすべてダメ。外からの情報も否定。
それは条件反射、というものであって、今更、変えようがないものだ。

もちろん山梨の岳人も日山協加盟団体なのだから、親分の講習会に出たりして、その経験を岳連加盟団体に広める伝達講習をしてくれています。

しかも、その努力はすべて無償のボランティアであり、たたえるべきものですが、肝心の思想が骨抜きで、また、一流講師から直接学ぶ方が話が早いことは言うまでもない。

なにしろ、山梨なら往復4000円しかかかりません。これは強みです。

それに都岳連は日本で一番大きな上位団体になるのではないかとおもいますが、おそらく、講師になるには、それなりに講師としての資質を選りすぐられた、つまり、競争に勝ち抜いた講師陣に教わることができると思われます。

一方、地方都市の場合は、それは逆です。そもそも人材難です。講師となる人は、嫌々ながら引き受けている人です。自分の時間を使って、しぶしぶ教えてやっているのに、なんで値踏みされなきゃいけないんだ?という気持ちになっても不思議ではありません。

伝達講習で抜け落ちる内容は、実は最も重要な内容だったりします。つまり、実技でならうことより、机上講習で伝えらえる内容の方が実は重要だったりいます。つまり、思想です。考え方です。

例えば、と言う例で言うと、遭難防止には、1)そもそも危険を予測して危険回避する、2)危険に備える、の2点がありますが、1)は伝達が難しいため、伝達無し、いきなり2)だけ、と言う流れです。それはビーコンの使い方やら、プロービングやら、は教えられても、いかに気象条件を読んで、雪崩が起りそうな日を避けるかとか、どのような条件の時に起りやすいかとか、そういう机上で学ぶ知識面です。

これは私が伝達元である雪崩講習会(労山主催ですが)と地元で行われる伝達講習の両方に出た経験があるので、自分の目で確かめたことです。

大元の会では責任重大なので、知識面は宿題とテストがある熱心さです。

一方、そうした伝達講習では、その部分は各自自学自習でやってきてね、と端折られています。多くの人が自学自習できないで躓いているのは、机上で習うようなことのほうです。

あ、ちょっと話題が逸れましたが、都岳連のレスキュー講習内容は良い内容なので、今からまとめます。

結論: 山梨でVルート行く方は都岳連の講習会の方がおススメです。



Wednesday, March 25, 2015

No Way Out

■ 雪上訓練は絶対か?

最近、本当にありがたいことに

 雪上訓練した方が良いよ!

とアドバイスいただいています。 私も本当にそう思います。

私は山岳会に所属していない去年は二つも雪上訓練出ていたのに、所属している今年は一つも出ていません(汗)。

■ 地方山岳会

御坂山岳会は、オールラウンドな会です。オールラウンドな地方山岳会、ということは、

・ハイキングの人
・フリークライミングの人
・アルパインクライミングの人

が混在しているということです。

地方山岳会は、幅広く地域の登山愛好家を受け入れるのが使命ですから、アルパインの人はむしろ少数派で、特殊な山をやっている、と目されます。(何が本来オーソドックスな登山か?というのは、長い議論になるので割愛。)

そのような会においては、雪山に行く、という人がそもそも少数派です。さらにバリエーションルートを志向する人は、その中でもさらに少数派です。その上、そのために犠牲を払うつもりがある、という人も少ないです。

私は、一般登山では仲間を求めているわけではありませんが、一般登山に行かない、と言うつもりも毛頭ないです。ハイキングはハイキングの良さがあります。

しかし、いわゆる”山岳会”に入ったからには、仲間がいないとできない山をしたいです。ひとりで行けるところに仲間と行かなくても(行ってもいいけど)いい。

アイゼントレーニングや雪上訓練、レスキュー訓練、クライミング岩講習、と、そういった年間行事的なトレーニング山行が生きる山には、ぜひ行きたい!と思っているので、訓練はしてほしいのですが…今いる会での開催は、現実的に無理だろうな~と分かります。

≪理由≫
・教えられる人がいない
・教えられる人がいたとしても忙しくてその時間が取れない
・教えられる人がいたとしても、参加者が少ない
・教えられる人がいたとしても、普通に山に行った方が有意義だ
・そもそもそのような技術が必要な山に行く会員はほとんどいない
・そのため特定の人に少ない資源(先輩と言う人材、時間)が偏ることになる

開催する実力がなく、また開催したとしても頭数が揃わないのは分かります…。

■ 岳連?

山岳会をまとめる組織に岳連というものが各県にあります。上部団体は2団体あるそうです。

日本山岳協会系列の山岳会は、岳連に所属していると思います。その上は体育協会です。

一つの山岳会が、自前で雪上訓練をする実力や体力を持たない場合、次善の策としては、岳連が主催して、たくさんある山岳会の中から、雪山に行きたい人を募り、意欲ある人に技術を伝授する、ということが考えられます。

が、高齢化や会員数の減少は、今に始まったことではなく、現時点でかなり歴史的に長い時間たっており疲弊していて、現状は、過疎化を通り越して、”限界集落”を思わせる事態になっていそうです。

知り合いのある人は役員を引き受けたら10年間誰も変わってくれる人がおらず、なし崩し的にずっとやらなければならなくなり、それは大変な目に遭ったのだそうです。

役員等を引き受けるとそれに忙殺され、自分の山ができなくなるので、ある意味、他のより若い登山者の盾になっている、と言えるかもしれません。

このような目に合うのが、先輩後輩の盾のつながりがまだ生きていて、恩を感じている人であれば、まだ本人も「今ある自分は組織のおかげだから」と考え、我慢ができるかもしれません。

が、そうでない人が長い間そのような奉仕を要求されれば、たぶん、ただ退会するだけでしょう。

ということは逆に言うと、恩を売ることのできる、若い人が山岳会に入会しない時点で、もう前途は見えています。

というわけで、岳連による訓練の開催も難しそうです。

≪理由≫
・岳連としてまとめ役・発起人がいない
・その役目を担うような意欲・時間がある人がいない
・岳連も高齢化している
・そもそも、そのような措置が必要だと幹部が思っていない
・どれくらい人数が集まるか分からないので、外部講師にどれくらい払えるか分からない

まぁ高齢化に伴って、意欲も減退しているというのも原因ではないかと思います。

しかし、それは人間としては普通のことです。誰でも高齢化すれば、激しいアルパインには行けなくなります。それは当然のことです。

■ ガイドによる講習?

一方山を教わる新たな機関として、一つの選択肢に上がっているのが、ガイドによる講習です。

ガイドは厳しい試験を潜り抜けていますから、しっかりとした技術であることは確実です。

しかし、雪上訓練に関しては、ガイド講習も、あまり期待できる内容にならないだろうと予測できる。

実際、私はガイドさん主宰の雪上訓練で富士山5合目まで登山初年度に行きましたが、何もしないで帰ってきました。参加者は2名。それでもお金は払わないといけないので、2回目は参加していません(笑)。

≪理由≫
・お客さんとガイドという間柄では、危険が少しでも及ぶことはさせられない
・お客さんが期待するのが ”登頂”という結果だけであることから、ガイドが行う講習は限定的技術になる(つまり雪上歩行だけ。相手の確保技術は含まない)
・ガイド自身が募集する場合、集客力がないので、頭数が揃わない=採算が取れない
・継続的には開催されない

ネックは、ガイドが教えることは、技術的に限定的だということです。セカンド専門化育成です。

■ 登山学校?

では登山学校はどうか?というと、これも良く良く吟味しないと、登山学校とは名ばかりで、トンデモ、はいっぱいあります。

ですから、まずはまともな山ヤをきっちり見つけてくる、というとこから始めないといけないです。

ところが問題があるのは、どの山ヤさんも自分のことはまともな山ヤだと思っていることで、全くの初心者には、どの人が言っていることが正しく、どの人の言うことを聞けばいいのか分かりません。

そもそも、そこから自己責任で選ばなくてはならないのです。最初は何も分かりませんから、多少の運もあると思います。

≪実力がある?山ヤさん選別のポイント???≫
・長い間山をしていても、死んでいない
・考え方に合理性がある
・自分で考えている
・人道主義的・温情主義的
・誠実
・正直
・人の功績を盗むなどしておらず、尊敬できる
・自分を押さえることができる
・視野が広い
・登山史にも造詣が深い
・安全に対するポリシーを言葉にして表すことができる
・地図が読める
・若い登山者に的確なアドバイスを与えることができる

うーーーん、この辺は研究中ですから、まだまだありそうですが・・・。ホント教えて欲しいです(^^;)。

この問題点は、そもそもそこから?!というくらい、もとに戻って、信頼できるORできない、を判断しなくてはならないことです。

ヨガでもバレエでも最初の一回は無料体験です。ガイドや登山学校ではそれはできません。

お客は、いきなり見知らぬ他人に命を預けなくてはならないのです。

それが嫌なら、自分の側でお金を払って相手が信頼できるガイドかどうか?を見極める時間を作らなくてはなりません。

余談ですが、それが一般に、個人のガイドではなく、会社組織のガイドや受賞歴などの裏付けをお客さんが求める理由なのではないでしょうか?あなたが信頼できるってどうやって分かるの?ってわけです。

■ 公立登山学校?

日本で一番すぐれた登山学校は、文部省の登山研究所です。略して、文登研。

しかし・・・岐阜にあります。日本の各地のリーダークラスが行くところで、一般に門戸を開いているわけではありません。大学山岳部のリーダークラスはまともに育成されていると思います(たぶん)。

文登研に似た組織に、

 長野県山岳総合センター

があります。こちらは文登研と違って、一般に公開されています。

 東京都山岳連盟
 神奈川県勤労者山岳連盟

なども、登山者育成コースを持っています。登山学校で検索すると、大きい岳連は、登山学校を持っているのが分かります。

これらも講師の資質の面で、高齢化により、人材の層が薄くなっているのは否めません。教わることが

 ・間違ってないか?
 ・古くないか?

は、教わる登山者個人個人が一人ひとり判断しないといけません。

■ 私立登山学校?

このような公立の登山学校に対して、私立と言えるのが、石井スポーツや好日山荘などが主催する登山学校です。無名山塾も私立の登山学校と言えると思います。

 ICI登山学校
 好日山荘登山学校
 無名山塾
 オリソンテ登山学校
 マウントファーム登山学校
 マウンテンゴリラ登山学校

このような登山学校は、カリキュラムが場当たり的という問題があり、登山を体系的に理解するのが難しいかもしれません。

それでも、先輩について金魚の糞をしているよりは、主体的な学びの機会である、とは、言えるかもしれません。

■ ・・・結果、八方塞がりです

というわけで、いわゆる趣味として登山を始めた一般登山者、無組織登山者が、組織に属して、いわゆる昔から言われている”本格的登山”を、体系的に学びたいと思った場合の受け皿としては、現代は(もしくは私が居住している山梨県は)

 八方ふさがり

というような状況です。

いかんせん、それが

 ソロ

へつながって行く、後押しになっているのではないか?という懸念は、免れ得ないのかも知れません。

雑誌の特集では、若い人が読むものに、ソロが大変よく目につきます。私も夏山の一般縦走なら、ソロがいいなと思ったりします。危険個所ないし、人とつるむの面倒だからです。

硬派な会から、スピンオフした人に会いました。会って思ったのは、会社組織でも”優秀な人から辞めていく”という現象でした。

会社に残るのはヘッドハンティングされることのない、勤務年数ばかり長くて、能力のない者ばかり…という現実が以前いた会社にはありました。

というわけで、無組織登山者に、安易に山岳会に入った方がいいよ!とは薦められない現実があります。

何がメリットなのか?と聞かれたとき、即答できない(^^;)。

特にガイド登山歴が長い人は、山としては高度な山に、安全管理はお任せ、地図読み・ルートファインディングはお任せ、で登ってきた実績や実感があります。

そういう人が地方山岳会に入った場合、

 ハイキング⇒ え~こんな地味な山?それも団体で?!
 フリークライミング ⇒ ビレイなんかしたくないよ~ 登りたいよ~ トップロープじゃないの~
 アルパインクライミング ⇒ え~こんなところしか行けないの?なんで荷物こんなに重いの~  
                   危ないからロープ出してよ~ え~エイトノット?知らないよ~

となり、どの派に属しても不満に陥る、という事態が予測の範囲にあります。

逆に硬派な会に入れば、やたらそんなことも自分でできないの?と言われて、しょげてしまうでしょう。

相手の安全を確保してあげるつもりがない人を山行に誘うような奇特な人はいません。

誘ってもらえないから会に所属していてもいなくても同じということになり、自然消滅というのがお決まりのコースです。そして、こういう会は各自が自立しているから、合宿山行などというものはないのですから。合宿がなければ集まり理由もなくなり、会としては個人と個人のつながりをベースにする、ことになり、ますます孤立が高まります。

つまり、これらを総合すると、個人で山に行っていても、会に属していても、山行そのものには差はあまりないってことです。

どっちにしても、
 
 自分の仲間は自分で見つける、
 技術は自分で身に着ける、
 分からないことは自分の力で調べる
 
のは一緒です。

山岳会は、会費5000円~1万円くらいで、山友達が見つかるチャンスが広がる、と思うのが、一番無難な山岳会への所属の仕方、ではないか?と思います。

間違っても、毎年の雪上訓練、ではないという現実が待っているような気がします・・・。まぁ雪上訓練したからって、歩きが上手になるわけではないです。

Friday, May 15, 2015

都岳連の岩場のレスキュー講習 机上講習

■都岳連『岩場のレスキュー講習』机上講習のまとめ

昨日は都岳連の『岩場のレスキュー講習』机上講習に行ってきました。

大事なことは、

 支点を人任せにしない

&

 何はなくてもセルフビレイ

です。

■ アンカーポイントの安全性を自身で確認してください

初めてゲレンデアイスに行った時、私は正直、支点を見せてくれない人が嫌でした。

だから、トップロープのショートピッチでも人が作った支点を登った後、見に行きました。その時の支点はプアでした。別に壊れませんでしたから、何も言っていませんが。

先輩はたぶん、自分が作った支点を後輩がダブルチェックして見に行くのは嫌そうです・・・。

それは良くない文化であると思います。その支点に、私もぶら下がらないといけないのですから。

 自分の安全は自分で守る。

逆に言うと、誰かが作った支点にその人がぶら下がらないで、セルフをどこかよそに取っていたら、その人の支点は信用していないと言う意味です(笑)。

私も時々やります。ただ、単純にビレイ点が遠くて、そこの3人も立っていられないからってのもありますが。


この間の春山合宿では、後輩が急斜面であるにも関わらず、休憩中に、

 バケツも掘らずにザックを置き、
 セルフビレイも取らなかった

ので、びっくりしました。先輩はやんわり指摘していましたが、まったく聞く耳持たず。些細な不注意でシビアな状況に陥りそうで、不安なので、この人とはシビアな山はちょっと遠慮したいです。 

 ・テント泊でも不用意に動いてモノを倒す
 ・周囲の状況が見えていない
 ・『生と死の分岐点』を貸しても読まない
 ・だらりんビレイ & 指摘しても直さない
 ・他の人(自分より年上の男性)に自分が持っているより重いものを持たせる

など、わたしには、”イエローカード”で、危機感をアラートさせられます。 逆に全面的信頼を寄せる人は、

 ・ミスを隠さない
 ・俺を信頼しろと言わない
 
人です。多分私が信頼を寄せる人はホンモノぞろいと思います。昔から真贋の差が分かるタイプでした。

■ ギア

プーリー付カラビナ
・確保器: ATCガイドかまたはそれに準するセカンドの確保機能付きの確保器
・ランヤード: PAS>デイジー>スリング
・グローブ: ワークマンの皮グローブで充分 指先が開いているものは不可
・エイト環 
・タイブロック オーバルで、軸の形状が丸、または楕円のカラビナとセットでもつこと
・ナイフ 
・プーリーつきカラビナ(あれば)
・その他: スリング5、カラビナ5

私はタイブロックの代わりにロックテリクスのシンプルアセンダーを使っています。というか持っています。



■ ラッキング

・暗闇でも、必要なギアが手に取れること
・ナイフを首からぶら下げて携帯するのは不可 

■ 実技講習以前にマスターしてきてほしいノット

1)固定(クローブヒッチ)
2)半固定(ムンター)
3)フリクションノット1 オートブロック
4)フリクションノット2 クレイムハイスト
5)フリクションノット3 半折れオートブロック(これは無名のノット)
6)ラビットイヤーノット

特に難しいのはないので、ほっとしました。

■ 結びの基本

1)余端が十分な長さあるか (30cm)
2)しっかり結束されている
3)末端処理 

どんな結びであっても、結びがいい加減であれば意味がない。きちんと余端を残し、しっかり結束し、末端処理をすれば、どの結びであっても解けるということはない。

私はリーダー講習会では、無駄に長く!と習いました。

■ シングルでのラッペルについて

クライミングとの違いは、シングルでのラッペリングがあること。

普段使っているクライミングロープ(マルチに行く人はダブルのハズ…つまり、一般的には8.5mm径)のロープに、

 救助者と要救助者の二人が一本にぶら下がる

ことになる。

■ 人里離れたこと リモートなことがリスク

です。一般にゲレンデクライミングなら、墜落して落ちても、その場でローワーダウンで下せばいいだけです。

また、下界が近いので、ほとんどの場合は、救急車が入ってこれる環境にあると思います。

なので、レスキュー技術を学ぼうと言うような人と言うのは、

 人里離れた山の中での岩登り

を想定している人のハズです。私も基本的に人里離れたところに行きたいのです・・・ そうなると、どんなに簡単な所でも、簡単な怪我でも、怪我してしまったら、大変になります。

例えばねん挫って、下界でねん挫しても大した問題にはなりませんが、山でねん挫したら、非常に困ります。

根性で降りてくるしかありません・・・。英語で人里離れていることをRemote と言います。リモートエリアと言ったら人里離れたエリアという意味です。 isolated アイソレイテッドも同じような意味ですが、わざわざ孤立した、というような響きがあります。

■ 体重

引き上げは、引きあげようとする人と、自分との体重差が大きな問題のようです。講師でさえ、

 体重が80kg以上の人とは一緒に行きたいとは思わない、

と言っていました。 レスキューのことを分かっていないはずの無い往年のベテランでも、メタボで歩くのに支障が出るほど体重を増やしてしまい、赤岳でさえ普通には歩けないのに、トレーニングもせずにバリエーションルートに行くのは、一種の甘えなのでしょうか?それを許してしまうのは、

 優しさ

ではないような気がします。その人が仮に死んでしまったら、残された家族はどう生きていけばいいのでしょう?

ギリギリにしなくていい山をギリギリにしてしまう、

 コースタイムで歩けない体力
 体重

は注意したいものだと思いました。つまり、過信です。Vルートに行く人には、基本的に普通の人以上の体力は必要です。

私が思うには、登りをコースタイム登りの8割で歩ける力は、最低限で、ゆとりはゼロです。というのは、最近の標準コースタイムは中高年向けに甘くつけられているからです。

このレスキューもレスキューをすること以上に

 レスキューしないといけない羽目に至らない体力

が重要と最初に断っている点が気に入りました。

それは、疲れが出ていると分かっている下りでの滑落のようなものも含まれるのかもしれません。

うーん・・・なトップロープ支点。

でもこのサイズでもそれなりに強いって分かった。

Monday, June 8, 2015

都岳連のレスキュー講習

■ 都岳連のレスキュー講習

土日は都岳連のレスキュー講習に行ってきました。私は講習で習ったり、自分で講習会を主催したりして、

 ・自己脱出
 ・宙吊りの登り返し
 ・3分の1の引き上げシステム
 ・ザック搬送

までは、知識があるのですが、その後、クライミングに行ったりしても、こういう技術は、必要なく無事済みました。
 
今まで知っていたところは 基本的に ”自立したセカンド”、つまり

 自分で自分をなんとかする技

でしたが、連れて行ってもらいやすい自分になるため、です。

ところが、最近の山の世界は人材難で、連れて行ってもらうことだけでなく、例え未熟でも、誰かに教えてあげることを視野に入れざるを得ないですから、そうなると、否応なく、最低限の責任感として、連れて行く

 相手を何とかする技

も必要みたいだ…、というわけで出てきました。新たに習ったのは

 ・介助懸垂
 ・振り分け救助
 ・カウンターウェイト
 ・ロープ連結の通過
 ・斜張り

です。特にカウンターウェイトは、去年からやっておきたかったので、機会が得れて良かった。被っているところで、落ちたら、岩に手が届かない。そうなると多少でもいいから、引き上げないと、復帰できません。

各技術についての詳細は、また別にまとめるとして、全体的に気が付いたことは

 1)ダブルで登っていても、ダブルロープ1本に二人がぶら下がるということ

 2)救助専門の人はギアを充実させていると言うこと

 3)一度システムを組み立ててみないと、ちょうど良い距離の調節、ちょうど良いフリクションの調節など大変だと言うこと

の3点です。

■ ロープ1本に二人分の体重

岩登りでは、通常、ダブルロープをクライマー双方が一本ずつ持参していると思いますが、落ちて、レスキューになった場合、そのダブルの1本に2人ともがぶら下がります。

例: ダブル8.5mm一本に、私(48kg)とパートナー(65kg)がぶら下がる

    = 8.5mmロープに100kg以上の重さ(静荷重)がかかる

です。

つまり、

レスキューを視野に入れると、ダブルロープは一本で二人分の体重が支えられることを前提に選ぶ

ことになります。

■ ギア

今回は、

 ・PAS (またはそれに準ずるもの)
 ・タイブロック 
 ・ダイニーマスリング

を前提としているシステム構築でした。デイジーやスリングで代用した人もいましたが、PASが推奨されていました。またタイブロックも同じです。

こうしたギアは、流行り廃りがあるもののようです。最近クライミングを始めた人は、みなPASをセルフビレイ用のランヤードに薦められます。

タイブロックは、フリクションノットで代用できますが、あると、楽なギアとして、小さいし、軽いので普及しています。

私は簡易アセンダーも持っているので、プルージック登攀(ギアでの登り返し)は楽でした。やっと出番がでていました。このアセンダーは、自分が被った壁で墜落して、宙吊りから登り返しをしないといけない事態に陥った時のために買いました。

ギアや技術については、新しい古いが色々言われますが、本質的なことは、確実さ。古くても確実な方が、新しくて不確実より良い、というのが私の立場です。

かといって、最近始めた人が古いギアを買い求める必要はないし、逆に既にギアを持っていて十分役立っている人が、無理に、新しいギアにする必要もなく、古いか新しいかは本質ではないと思います。

もちろん、古くて擦り切れたハーネスを本当に実戦で擦り切れることを証明するまで使う必要はないですが(笑)。そのような事例が『生と死の・・・』に載っていました。

ただ新しいギアはギアとしての強度がまだ新しいゆえに強く、また使いやすさで改良がくわえられたもの、というのは本当です。ただ、逆に新しくても、クライマーの技術の後退に合わせて、退化したギアもあります。

■ 慣れの正体

システム構築は慣れが必要です、と良く言われます。

その慣れの正体ってなに?

これは、ただ普通にビレイするとか、つるべで登るとか、懸垂でロープを投げるとかも同じで、慣れということの正体は、

 ・ギア同士の干渉を避ける
 ・ロープの交差や干渉を避ける
 ・長さの調節
 ・フリクションの調節

のために 

 ・やり直しが発生して時間がかかる、を避ける
 
というようなことです。

例えば、一番単純な例で、セカンドとして終了点についたときに、どこにセルフを掛けるか?という些細な点があります。

大体新人さんは、次にシステムを作る時に、そのセルフが邪魔な所に着けてしまいます。たとえば、メインロープの上です。

そうすると登り出す時にまたいだり、くぐったりと、邪魔になり、それならセルフの付け替えをしたほうが楽だね、となり、リスクも増え、時間もかかってしまいます。

それが もたつく、ということの正体です。

慣れていれば、最初からメインロープと干渉しない場所に、セルフを取るわけです。

ただ一般には、初めての時は、登ることで精神的にアップアップで、セルフをどこに取るのが後でやり直しが発生しないか、というようなことまで、頭が回らない。

■ アップアップの一回目を本番にしない

こうした”そんなことまで頭が回らないよ~の一回目”は、誰でもアップアップになる。

それ自体は、大事な学びの経験です。

アップアップで、問題点を洗い出して、それを解消して…と繰り返して行くことが、スキルアップにつながります。

ところが問題は、

その”アップアップの一回目”が、いきなり北岳バットレス四尾根、という人が、大量に発生していること

で、それが大渋滞につながっています。

やはり”アップアップの一回目”は、近場の岩場でのゲレンデ練習であるべき。

ある程度、アップアップ状態でアタフタしているという段階をクリアしてから、山の中の岩場は経験するべきかと思います。

言うなれば、リハーサルと本番ですね。 本番の舞台で、リハーサル風景を見せない、というようなプライドを持つのは大事かも知れません。

これはフリーのマルチでも同じことが発生しているようです。

■ まとめ

このようなレスキュー講習は、リハーサルvs本番という関係で言うと、リハーサルで何をすればよいか?を知るための講習です。

本に書いてあることを、自分達で実行するのでは、なかなか、

 ・これでいいのかしら?
 ・そもそも本に書いてあることが今のデファクトスタンダードか?

などが分からず、不安はぬぐえません。

確実な筋から、

 一応の型

を教わってくることは大事なことだと思います。

あと、用語は、これからは英語に統一方向だそうです。それは国際化の流れと言うことらしいです。


 

講習会の雑感

■戸川公園

今回、集合の指定にあった大倉という登山口へ着いたら、あれ?と思った。会の先輩に秦野市のクライミングウォールに一度連れて行ってもらった時は、乗せてもらって行ったし、クライミングウォールそのものしか行かなかったので、なんとなく、周辺は、甲府の総合運動公園みたいに、他のレクリエーション施設があるのだろう、くらいに思っていた。

今回行ってみると、そこは戸川公園といって、キャンプ場もあり、自然博物館もあり、玄関口は、大倉の登山口だった…。丹沢には縁がなかったから、山も登山口も、まったく知らないでいたのだった(笑)。

芦安も、こういう風にしたら、もっと使えるのでは?と思える、立派な自然公園つき登山玄関口だった。

ちょっとしたコンビニ売店や山道具屋くらい入れたら、もっと収益力のある施設になるだろう。

大倉のほうで駐車すると有料なので、前に来た時は無料で駐車したよな~と思い、以前来た場所の方へ、つまり対岸に車を回すと、無料駐車場があった。諏訪丸駐車場は無料だった(^^v)。

■ 最近の参加者

今回の講習会は講師とスタッフをいれて、総勢30人ほどで、女性は4名にスタッフ1名。

山梨の岳連主催ロープワーク講習会でも、25人も集まるのだから、山梨だから人が集まらないとは言えないのではないか?と思う。ただいつも思うのはタイミングが悪い。一般的な訓練シーズンから、いつもズレている。ロープレスキューは九月で、岩シーズンも沢シーズンも終わった後。

それは多分、岳連の講習そのものが伝達講習だからだ。都岳連は伝達講習ではない、オリジナル講習のようだった。そこは結構重要なポイントと思う。

参加者の中には、パートナー同士で来ている人はほとんどいないようだったが、パートナー同士で参加できたら、一番だなと思った。会から参加している人もポツリポツリといたが、少数派。ほとんどが無所属で、今からクライミングを始めるから知っておきたいとか、自分自身がクライミングに行くから、必要性を感じて来た、と言う人だった。私自身も含め。

■ 踏絵?

私の相手役になった人は、ガチな沢の会の人だった。そのような、がっちりした会でも、会の教育システムだけでは、先輩が言うことが人によって、まちまちで混乱する、と言っていた。たしかにどっちやねん!ということがある。

私は中間者で、プルージックを付けて歩いているとき、そのスリングを60cmにするか、30cmにするかで、片方の先輩は長すぎると言うし、片方の先輩は短いと言うし、で困った。まぁ、二つおススメがあるってことは、結論はどっちでもいいってことだな、と思った(笑)。

こういう場合、問題は、どちらの技術を選択するか?ではない…どちらの先輩のメンツを立てるか?だ(笑)。

大抵の場合は、目の前の先輩は一人しかいないので、その人にその場は合わせてしのげば、問題がないが、目の前に二人ともいるとなると、どちらをとっても、どちらかが否定されてしまい、マズイ・・・。

その女性も「踏絵みたい…」と言っていた。踏絵になると困る。私の場合は、親しい先輩のほうに甘えて、小さなことでしこりを作らないだろうと期待して、どちらかというと親しくない先輩の方のメンツを立てることにしている。

教えてくれる相手が一人だけだと、踏絵は踏まずに済む(笑)。だから、覚えることは一つで良く、混乱することもない。

でも、実際は、主体性を発揮するということになると、指導してもらえなくても色々な機会に目で見て盗んで覚えるし、見たことと教科書的なことが一致しなくて、混乱する場合は多い。

が、結局はそうやって混乱しても、そのことで考えるから、考える機会をもらっている、と考えることにするのが良いのだと思う。

■ 噂の?モミソ懸垂岩

モミソ懸垂岩は、なんだ~という場所だった。色々岩の話で聞くので、すごいゲレンデか?と想像していたら、ちょっとした岩場程度のところだった。

支点がしっかしりていて、クライミング要素が非常に少なくて、10mくらいしか高さがなく、一部ハングもある岩場が、こうしたレスキュー訓練に手ごろでちょうど良いのらしい。

前にアイゼン訓練で使いたかったモミソ沢というのも、ちょっと見えたのだが、暗くて地味~な沢だった。 

モミソ沢でアイゼン訓練するなら、富士山でしても、赤岳でしても一緒だな~と思った。落ちるリスクがある分、訓練ではなくなってしまうけれども。

モミソ懸垂岩へは、一か所徒渉があったのだが、ちょうど良い場所にフラットな飛び石がなく、渡りが大変だった。男性で一人落っこちている人を見た。飛び石の徒渉はちょっと苦手だ。ザックがあるとフラれるから、確実な自信がないと行かない。チャンスを取ると落ちると思っている。

それで、一つ目の核心を越えると、今度は誰かがヒルに食われていた。あら~!! 私は幸いヒルの害を受けなかったが、丹沢といえばヒルって訳で、さっそくヒルの洗礼を受けたわけだった。ヒルに食われたのは若き消防マンだった。

■ デモンストレーション&実践

講習は、2つの班に分かれて、各班一人、メイン講師から説明を受け、その後二人組になって実践し、実践に一人監督役が付くという配置だった。

講習生は4組、8人。各組に監督役の先生4人。私は2班だった。大体、講習生の体格を見て、体格で同じ人を割り振ってあるようだった。

昼間はそのようにして、デモンストレーション、実践と交互に進み、夜は結びの練習だった。夜は、メインロープで作る支点を作れたのが良かった。

ノットに関しては、私は自宅で練習しているので、そんなに問題がなかった。作ったノットは、バイトのエイトノット、ラビット、インラインフィギュアエイトノット、固定のブーリン、固定のクローブヒッチ、いわし。アンカー作り。ノットだけでも確実になってから来てくれると講習会は非常に楽だ。

ノットでは末端の長さをあらかじめ避けてから、ロープを引いて長さを決める、とか、長さをいったん決めたら、手を離してしまって、ノットを結ぶとか、そういう小さなコツを講師から聞けたのがすごくありがたかった。

例えば、エイトノットの固定を作りたい時、うまく長さが決められずに困ったりもする。それで困ったりしても、コツを聞かない限り、自分でアレコレ考えることになる。それでコツを発見するまでに長い時間がかかったりするのだ。コツを聞くだけで、なんだ簡単だった、ということは多い。

それでそうしたコツをたくさん聞けたのがうれしかった。それにしても、教える人は、それが小さいこと過ぎて、そこまで言うとガミガミになるかな?と思ってしまうのかもしれない。

印象的だったのは、フィックスロープの固定点にバイトのエイトノットではなく、ラビットを使うこと。ラビットは、そう出番が多いノットではないので、作るのは慣れていない人が多かった。これは一種の流行り廃りのようなものかもしれない。

夜のロープ結束の紹介が一通り済むと、恒例、宴会。となりの女性とクライミングの話題で一盛り上がり。彼女は、クライミングに嵌って、まだ初めて3年目なのにジムのお姉さんになってしまったのだそうだ。毎日行っていた、というからなぁ…。会にもそういう人がいて、クライミング熱が凄いので、そういう人もいるんだな~と思った。

甲府にいると、クライミングジムに毎日通うより、岩に通った方が第一に安上がりだし、山で始めた人は、なんとなく何でインドア?と思わなくでもないので、ジムとは縁遠くなるが、ハマる人はハマるんだな~と思った。もう一人の女性も、ジムスタートの人のようで、外岩は…と遠慮気味にしていた。

クライミングが上手だと、山ではとても受けが良い。だから、私もクライミングが上手になりたいな~とは思うのだが、山の世界では、歩けて歩荷力がある人は、クライミングはそう得意でなかったりすることも多く、歩けない人=クライミング型、という分類も成り立ったりする。クライミングは持久力より、突破力が必要な活動なのだ。

逆に、クライミングから山に入った人は、ビックリしどうしかもしれない。お天気を判断したり、テント生活や、山でトイレをすることなど、山の総合力と言われる部分が欠如したままに、難しい登攀の世界にデビューできてしまう。いきなりすごい山が待っていたりするものだ。

そうなると、ビックリ仰天したり、突然クラミング中に雨が降っても、レインウェアを持ってなかったりと、死のリスクに晒されるというようなリスクが出てくる気がする。

クライミング力がない場合、そもそも、そう難しい場所に、いきなり連れて行かれるということはないし、いわゆる山の外的危険といっても、その外的危険とはハイキングの時から付き合っているから、慣れっこで、雨が降ったらレインウェアを着るとか、風が冷たいから手袋するとか、そういうのはある意味当然なので、取り立てて山だからと言って、ショックがないのだ。

そう言う風に考えると、今あるスキルで行けるところに行く、という、登山からスタートして徐々に登攀になってきた人は、ハイキングから穂高へステップアップするように、岩も沢も初級のから、徐々に難易度をあげていくこととなり、アルパインのクラシックルートへ行くようになっても、成長に連続性があって楽かもしれない。

逆に最初からクラミングからスタートして徐々に山寄りになってきた人は、フリーのマルチピッチルートとなり、あまり歩く力はつかないので、それもそれで気の毒かもしれない。

山の外的危険を除外したゲレンデ的な場所…小川山のような…は、登攀は難しいが山の外的危険は少ないし、体力もそう必要なこともないからだ。師匠がいうには、そういう場所は年を取ってからでも行けるので、今しか行けない、体力が必要な場所に行くべし!だそうだ。私もそうかもしれないと思う。

■ ヌンチャク登り

コップを洗い場に返しに行ったら、飲み会延長戦につかまってしまった。それで、ちょっと話を聞いていたら、リードだから、ヌンチャクを掴んで登るのだ、という話が大真面目で出ていて、驚いた。

私もヌンチャクを掴むことがあるが、それはやむを得ない場合に限っている。リードでもリードでなくても、掴んだら、やっぱりちょっと反則だと思う。

岩のリードでヌンチャク登りするのに、アイスのアックステンションはダメってのも、納得できないな~と思ったりした。

私個人の考えは、たとえトップロープ(セカンド)でも、やっぱり何も頼らないで登ろうとすべきと思う。

テンションは仕方なく、の場合だけだ。ほとんど全部の中間支点にテンションかけかけで登らざるを得ない場合は、きっとまだそのルートは早すぎたのだろう。

■ ウエアは一張羅をおススメ?!

その日は宴会は12時でお開き。朝は6時半に朝食だった。どんぐり山荘は、単なる民家をシェアハウスにしたような民宿だった。食事2食がついて7020円。

翌日は、またモミソ岩に行き、続きを実践を交えながらやった。

講習会では、みななんだか一張羅を着てきているような気がしないでもない…それも仕方ないのかも?何しろ、見た目でしか、その登山者のスキルを判断できないのだから。

でも、私がこのお方ステキ!と思うような人は大抵は、どちらかというと、流行りのウエアではない人が多い。

私の好みのタイプは、沢ヤさんだったら、まるで工事現場の人みたいな感じで、岩ヤさんだったら、普段着の人、サイケデリックなタイツはちょっと違う気がする・・・、雪稜だったら、手袋がウールの人、アイスだったら全身マムート過ぎない人。

そういえば、講習会の講師を務める先輩は、年齢が高くても、高いブランドウエアを着ていたりするよなぁと思った。

でも、師匠も、先日岩と沢にご一緒したベテランも、ミレーとかマムートとか着ているか?というと着ていないよなぁ・・・

まぁそういう人は、人物から実力がにじみ出ているから、ロゴ代を支払う必要ないのだろう。

今回は、ファイントラックのズボンの着用率とファイブテンのアプローチシューズの着用率が非常に高かった。

優れものそうだったのは、モンチュラの膝が強化されているパンツ。こないだクラックでは膝が真っ黒の打ち身になってビックリ。膝はすごくこすれる箇所みたいで、普通の登山パンツより、こすれ強度が欲しいかもしれないと思った。

でも、ウエアや靴を見ても、その人の実力は、結局は、分からないものだと思った。

私も、モジトもファイブテンも持っているが、たまたま車に積みっぱなしのシリオの軽登山靴で行ったら、岩場には不向き。かといって、クライミングシューズに履き替えるほどの岩でもなかった。

もし次に行くなら、濡れても良い運動靴にするかな。


Sunday, July 2, 2017

アルパインクライミングへつなげる、ボルダリングジム通い

■ ボルジム 500件突破

現在日本では、ボルダリングジムブームです。今年500件を突破し、雨後のタケノコのようにジムが増えています。

実はボルダリングは、クライミングの一分野にすぎませんが、今ではクライミングそのものの代名詞のような扱いになっています。

そこを詳しく語ってしまうと、一記事で終らなくなるので、他にどういうクライミングがあるのか?は、割愛しますが…。

■ 山ヤはすべからく、2点支持とビレイを身に着けましょう

結論から先に言いますと、山が嵩じて、アルパインクライミングに行きたい!ということになった新人山ヤさんにとって、最初の課題となるのは…

1)2点支持を身に着ける
2)ビレイを身に着ける

の2点です。いくら登攀力がない山ヤでも、2点支持が身についている、& ビレイが身についている、というところまでは、最低行かなくては、山のバリエーションでは、沢も岩も、アイスも、雪稜もありません。

身についていない段階での同行は、お荷物になるばかりでガイド登山と一緒だからです。
注.これ以前に、体力、読図、一般縦走テント泊、単独でのリスク管理、レスキュー基礎知識、くらいはマスターしている前提です。

■ 以下のような質問が来ました…
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こんにちは。
自分は今月、二回ほどボルダリングの体験をしてきました。 クライミングジムは都心部にも多いのですが、トップロープ壁を備える施設はわずかな様です。 アルパインクライミングのジム練習は、ロープを使った人工壁練習を想定していると思います。 

ここで、ご意見をと思うのは、私が取りえる今後の方針についてです。 当面は、通勤路上のジムでボルダリングに慣れ、段階的にトップロープ壁施設への遠征を混ぜてゆくという考えで良い物でしょうか? また、アルパインのための人工壁練習では、ロープを使う課題に挑戦する割合、頻度はどの程度なものでしょうか? ここまでが質問です。 

 ・・・ 以下、報告的な感想と雑感です。 

ジムのボルダリングを二回ほど体験して思うのは、山とは別個の活動として、ボルダリングを楽しめないとおそらく継続は難しいだろうということです。 今の自分の時間価値につりあう満足があるかどうかは、もう少し続けてみないと分からないかもしれません。 課題の難易度は10段階程度になっているようですが、最も易しい方から数えて三つ目は苦しいです(7級なのかな)。  

二回目の訪問時は一つの課題に絞り込んで、8回中4回成功というところでした。 あんまり登れたぞという気分にもならないので、同じ課題ばかり続けてしまいました。 どこか悔しさが残り、店員さんに意見を求めたところ、足の力だけで登れる課題だと教えてもらいました。 

あと足の親指先端の痛みも気になります。(シューズの適正サイズがわからないです) シューズとチョークバッグは購入しても良いと思っていますが、自分で選択する経験をする為に、もうしばらくレンタルしようと思います。(↑製品のアドバイスも頂ければ嬉しいです)

 自分は課題を山の岩に変換して眺めるせいか、難しい課題に挑戦するガッツはあまり湧きません。 (そんな所には行かないからと思ってしまいます) あとこれも体験してみて分かったのですが、ジムはまるで山の話をするような雰囲気ではないのですね。 こんな様子です。 

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■ 当方の回答
ボルダリングジムについてですが、  

ムーブ(=2点支持) を身に着ける、

という意味で、山でのクライミングにつながって行きます。 その意味では、ボルダリング壁であっても、リード壁であっても、同じことを身に着けることができます。

普通の山登りで出てくるのは、3点支持で、2点支持の体の使い方は、まったく違うのです。 いわゆる岩稜帯では、3点支持で歩いていますが、手1点、足1点の二点支持が身に付くと同じところを非常に素早く安全に抜けることができるようになります。ちょっとした鎖場などがが、ぜんぜん危なくない、ということですね。  

まったく縦走しか知らない場合、ほとんどの登山者が、20代の若い男性であっても、鎖場の鎖に全体重を預けて、引っ張るような登りをしていると思います。(例:後立の不帰やキレット)

この段階の登山者だと、10回程度ジムへ行き、7級程度の課題を2点支持で登れれば、鎖は一切手をつけずに15~20kg程度の重いザックを背負った状態でも、不帰やキレットが安全に通れるようになるように思います。40代でスタートした女性の私の場合がそうだったので、男性なら、10回も要らないかもです。

これをしておけば、山おばちゃんたちのような、つたない歩きは克服できます。難所で時間がかかることもないです。

アルパインクライミング、となると、これでは不足です。初級のルートでも、もう少し難しいです。  

ロープが出る山は、5級から上です。1級は遊歩道、2級は登山道、3級は3点支持の岩場、4級は念のためロープがいる程度の岩場、5級はデシマルグレードのスタート地点、6級は、人工登攀の岩場(つまり、かぶりがあります。昔は人工登攀、現代ではフリークライミングの課題となる場合もある、その場合、再登でフリー化と呼ばれる)です。デシマルグレードは、5級が細分化されたものです。(参考:RCCⅡグレード、その他のグレード)

ので、最低でも、5.10Aを2点支持で登れるようでなくては、アルパインの初級ルートに出た場合、ロープワークもセットで、支点作成も覚えなくてはならなくなるので、実力が不足すると思われます。 この段階になってから、リード壁があるジムに通われてもよいですし、一般的に公共の施設は、ジム代が格安です。小瀬の人工壁は、なんと390円だったんですよ。私は初期にひと夏捧げましたが、毎週二日、半年通って、2万円程度でした。営業ジムの一か月分です。 

リード壁に通う別の意味は、ビレイの習得です。言うまでもないことですが、ビレイができない人は、岩場に連れて行くことすら、できません。ビレイをいきなり本番で習得することはできないですから、リハーサルの場としてのインドアウォールが必要になります。

落ちる役をする人は、支点が確実でないと墜ちれないです。普通にしていて、ビレイの習得に、週2、半年程度かかると思います。立ち位置、墜落係数、体重差、だらりんビレイ、パツパツビレイ、手繰り墜ち、逆クリップ、ゼット、などなど一通り、やってはいけない失敗を、安全な環境で体験して、本番で致命的なヘマをしない状態に仕上げておく必要があります。  

最近のリード壁は、5.9くらいからですので、ボルダリングの5級くらいなれば、リード壁も楽しくできるように思います。 ただ、実際の外の岩は、アルパインの岩場で、いわゆるゲレンデと言われるような日和田、広沢寺レベルだと、5.9よりうんとカンタンです。4級の岩場だからです。 

逆にフリーの岩場、小川山だと、5.7でもインドアのリード壁とは比べられない難しさです。なので、インドアのグレードをいきなり外に岩場に適用するのは、危険です。

いわゆる山岳エリアのアルパインクライミングで、必要になるのは、ゲレンデレベルであり、典型的な事例は、夏前の三つ峠です。多くの山岳会、大学山岳部が、夏山のアルパインクライミングのリハーサルとして、三つ峠に集結しています。

さらに言えば、クライミングにおける足遣いは一般に、外岩でないと習得できないようです。 ですので、クライミングムーブに慣れるために、一般的なボルジムでムーブを意識した練習をしつつ、日和田レベルで、外の岩にデビューし、週二日は平日夜にジム、月に1日か2日の週末は、チャンスがあれば、日和田レベルの岩に連れて行ってもらい、ロープワークを習得、リードに慣れる、など、ゆっくり1年くらいかけて習得するのが良いかなと経験上は思います。

この時期の課題は、上記2点はもとより、

・岩場慣れして、岩場でのリスク管理に慣れる (例:セルフの習慣)
・リード慣れ

です。

ちなみに、多くの山岳会は、このような段階の人には場を提供しています。

習得にかかる時間的な感覚は、40代スタートの女性の私の体験で、男性だと、ジムであっという間に上達する人もいます。 が、ロープワークの習得は、誰でも同じだけの時間がかかるようで、クライミングジムで登攀が上達しただけの状態で、守りの業であるロープワークが未熟なまま、クライミング力の自信だけで、岩場に行き始めると危険がマックスであることは、予想の範囲でしょう。

この時期の登山者に、一番死亡例が多いです。とんでもない支点やとんでもない確保を見るのも、この時期の人です。本来は、ルートに出るのは、まだもっと先が良いと思います。  

ただ、山の人は温かいですから、こういう人たちがいると、周囲が見守ってくれ、技術的な不足は指摘してくれることが多いです。ですから、その教えを得るためだけでも、岩場に行く価値があります。 (例はこちら)

ボルダリングが楽しめないのは、山でスタートした人共通です。なので、ごく普通です。心配ないですよ! 

チョークバックと靴は買いましょう。無いと話にもなりません。 私も、ジム壁では、ぜんぜん萌えません。でも、これは山に行くために、支払わなければならない代償だと割り切って、通うしかありません(笑)。

多くの山岳会では、合同クライミングデーを設けていますので、それに参加するのも一案です。

ちなみに、退屈なジム壁を面白くするコツは、友達を作り、セッションをすることです。 そして、ジムの課題やグレードにこだわらず、ジムの人が、どんどん難しいのにチャレンジするように言ってきても、無視して、自分が納得いくまで、何度も易しい課題に登り、トラバースなどで、インターバルトレーニングなどして、とにかく、自分は何のために、これをやっているのか?トレーニング内容を自分で組み立ててみることです。それには最初はデータ取りです。 何が登れれて、何が登れず、どうしてなのか?ということです。

何しろ、目標は2点支持の習得であり、5.〇〇が登れる、ボルダリングの2級が登れる、などというグレードを追いかけることではないのですから、ジム壁はあくまで、道具です。 私は、最初の頃は、パートナーもいなかったので、リード壁はやらず、長もののトラバースばかりをしていたのですが、腕力が付き、沢のへつりで役立ちました。

回数を決めて、何往復したかなど、細かく記録をつけていくことで、だんだんと自分の成長が可視化されると、追い求めるべき課題も見えてきて、面白くもなってきます。
 
例えば、最初に長ものトラバースをやってしまうと腕がすぐ上がってダメになるが、ちょっとアップしてからなら、2往復も平気、など…。これは体がムーブに慣れ、省エネの登りができるようになるためと思います。そういう風に自分を知っておくと、本番の山でも役に立つのです。

そこまで、そんなに時間がかかりませんから!コツは記録を取ることです。 こんな話でお役に立てたら幸甚です。

ーーーーーーーーーーーーーー

以上が私のコメントです。

■ 時代背景

このアドバイス依頼が来た時… 実は、私は師匠と一緒にいたので、このメールを読んでもらいました。

師匠の意見は、

「こんな奴、ほっておけ。自分で考えないやつは山にそもそも向いていない」

でした。この場合の山というのは、一般登山ではなく、アルパインクライミングという意味です。

私がいた地域山岳会でも、自ら学ばない新人は放置されていました。何年入っていても、ビレイもできない状態であったのは、当人に真剣に学ぼうと言う意思が見えないため、教える側に教え甲斐がないからです。

一方、私は、この質問をくれた方の気持ちも、よく分かるのです。それは、私自身が、高い電車代を払って、東京都の都岳連の講習会に出かけたりなどしたからです。

山岳会には、
・スポーツクライミング寄りの同人的な会
・地域山岳会
・若い人主体の会
の3つに所属していました。試行錯誤には、時間的ゆとり、経済的ゆとり、コミュニケーション能力、調査能力、危険を避ける能力、など、様々な能力が必要になります。

さらに周囲は、山岳会は高齢化していて、行っても役に立たないと言いますし、かといって、他の手段を紹介してくれるわけではありません。

ジムでは話が合わないし、そもそもジムクライミングを楽しめないし、どうやって仲間を見つけたらいいのだろうか?と途方に暮れる状況であるのは、否定できない現実があります。だから、アルパインへ進む人が激減した、というのが正しい現実認識でしょう。

つまり、昔の新人さんには、考えないでも与えられていた環境が、今の新人さんには、相当、得ることが難しいということです。

そのような状況を打開するための、以下が別のベテランからのアドバイスです。

■ 現代の困難なアルパイン入門者への状況の打開案


ーーーーーーーーーベテランからのアドバイスーーーーーー

オールラウンダーのしっかりした指導者がいて、きちんと育ててくれて、同じ年代の仲間がいる山岳会に入るべきなんでしょうが、そんな会はほぼ絶滅危惧種ですし、見極めも困難でしょう。

大昔は、山岳会と言えば、それが当たり前でした。今はツアー交通公社みたいです。
韓国でもそうらしいですが、SNSつながりで危うい関係のパートナー探しで見よう見真似で山、アルパインに行っている人も多いですが、若い人達は、うまく行っている人達もいるようです。
私なら、とりあえず、アルパインやってそうな山岳会に入って、外岩通いしてたら、その山岳会がアホアホジジババ山岳会だったとわかっても、ゲレンデで、他の会の人と繋がったりして、目的に近づくことも仲間に巡り会えることもあると思うのです。上部組織の都道府県の山岳連盟の講習会にも参加できるし、横の繋がりも期待できます。
チャレンジャーなら、リスク覚悟で、ボルジムで仲間見つけて、見よう見真似でリード、ロープワーク、アルパインに進むのもありかと思います。天才なら…
山志向なら確かにジムは萌えませんしね。ペツル完備の外岩でのフリークライミングに慣れると、アルパインでガバガバ浮き石引いて落ちたりしますので、フリークライミングに慣れると、それはそれでリスクでもあります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

このアドバイスをまとめると、結論は・・・

1)老害のない山岳会に入ること
2)有料講習会に参加
3)「信頼できるガイド」に連れていってもらう

です。

■ 照会先

さて、そうなると、老害の無い山岳会ということになりますが、都内では、私が知る限りでは、

1)YCC
2)やまね
3)九十九
4)無名山塾
5)まつど山岳会

などがあります。 若い会は、安全志向の高まりにより、フリー化の傾向が強く、さらに安全志向が強い場合やバディを組むより、個人の都合で登りたい志向が強い場合は、ボルダリング志向が強いです。

この場合のフリーという言葉づかいは、フリークライミング志向という意味です。フリークライミングのほうがアルパインクライミングより安全性が高いです。

有料講習会では

1)公営
2)私営

があり、私のおススメは、都内であれば、都岳連の登山講習会に出ることです。

東京都や大阪府の登山学校は、抱える登山者人口が多いため、他県よりもカリキュラムが充実しています。

長野県の近隣に住んでいれば、長野県山岳総合センターのリーダー講習に一年かけて通えば、山岳会でかつて新人に教えていたことを教えてくれます。

1)公営の有料講習会
 ・都岳連 登山学校
 ・府岳連 登山学校
 ・長野県山岳総合センター リーダー講習

私が知っている限り、最も優れた登山学校は、大阪府岳連の学校です。1年では終わらないです。

2)私営の登山学校
 ・無名山塾  おススメ
 ・マウンテンゴリラ 
 ・マウントファーム登山学校(後藤真一さん主催:沢寄り)
  
実は色々探せばありますし、山小屋でパンフレットを置いていることも多いですが、ガイドさん主催のものは、数として多すぎるので、割愛。

山を営業の対象としていないものが、質が良いと一般に言えるように思います。その意味では、ガイドさんは、教えるにしても、ガイドとして教え、先輩や師匠として教えるわけではないので、教わり甲斐がなく、お客さん扱い、となってしまうリスクが多いです。

例えば、私が見ていたプロガイドは、メインのセルフを取る、ということを教えていませんでした。
 
3)沢に特化した登山学校
 ・渓友塾
 
私は行かずに初級の沢程度は歩けるようになりましたが、泳ぎまで含めた本格的な沢ヤになりたい場合は、きちんと教えてくれるようです。ですが、主催者が高齢化していることと、きちんと教えるには受講生の数を絞る関係上、高額化しています。

4)アルパイン寄りのクライマーのクライミング講習に出る
 ・菊地敏之さん
菊地さんの講習は、フリークライミングの講習ですが、アルパインのご出身であるため、理解があると思われます。が、支点作成や、支点回収のための通し八の字での、結び替えなど、理解した段階で出るべきで、まったくのゼロでは、講習内容がもったいないかもしれません。

しかし、アルパイン2年目、3年目である程度、フリークライミングとアルパインクライミングのつながり(トラッドと今では呼ばれています)が理解できるようになれば、出る価値があると思います。

以上のようなところで、やはり、

 自ら道を切り開いていく登山者

となるためには、無駄を覚悟で、業界の常識を知る、というためだけにでも、

 とりあえずは、アルパインの山行もやっている山岳会に属す

というのがおススメです。

番外ですが、最近では、登山ショップの店員さんがゲレンデに連れ出してくれる場合もあり、都内であれば、ご紹介できるショップは、

 ヨシキさん

です。

Monday, November 2, 2015

初めて5.9をオンサイトした日のこと

今日は、朝から、どんよりと曇っている。本当は悪天候は昨日のはずだった。

山や、クライミング、大事なイベントがある時に、天気予報が良いほうに外れると、それはまるで、その大事な用事が、歓迎されているように感じる。

手の甲がテーピングなしでジャミングしたせいで、切り傷だらけだ。クラックを登ろう!と思って岩場へいくと、テーピングをしてから行くけれど、ちょっとだけ出てきたときはテーピングしない。

秋は、とても乾燥しているので、クライミングには良い季節なのだが、何しろ喉が渇く。水をたくさん飲む必要があるということが分かった。

■ 成長速度 1年1グレード?

クライミングは、ゆっくり上達中だ。今回は、上達を感じるクライミングだった。

クライミングって本当に、精読というか、思ったような成長速度は得られないものだと思う。

登山で培った期待値とは、成長する速度が全く違うのだ。登山なら、本人が勉強熱心でヤル気があれば、一年あれば、お登りさん登山者(何も知らない)から、山岳会の新人レベル(雪の赤岳で状態が良い時に、標準コースタイムで登れる)になることができる、と思う。

でも、クライミングは、そう簡単に、標準的クライマーにさえなれない。着実性も違う。

今回は、オンサイトがテーマだったのかなぁ・・・。初見リードを3つもした(薫風、地蔵、一般ルート中央)。

初見で登る、っていうのは、精神的なもの、だから、とても意味があるかもしれない。

■ ヨセミテビッグウォールの写真会

土曜の夜は、若いころヨセミテのビッグウォールに登った人が写真の上映会をしてくれた。

私は一般的に言って、山のベテランを尊敬している。

”一般的に言って”と断わりを付けたのは、ニセモノも多いからだ。「自分の昔の山を自慢する人はダメだ」と、私の尊敬する山のベテランでさえも言っていた。

本チャンにバンバン行っていたと豪語する人が、山では地形を見ないで、GPSに誘導される登山をしていた・・・(汗)。ニセモノだ。

山を分かっていないサインは、標高自慢と数自慢、それに体力自慢だ。ついでにグレード自慢も追加しておく。

私はまだ、岩が出るような山を始めて丸1年なので、岩のカルチャー自体が、まだ新参者の域を出ない。大概の新人さんと言うものはそういうもので、そういう人は、やっぱり色々と昔からやっている人の話を聞いたり、カルチャーに触れたりするだけで、とても勉強になるものだ。

つまり、考え方やカルチャーを学ぶ。

ヨセミテの写真は、まるで小川山の岩のようにも見えて、キャンプ4の写真は、「あ、小川山だ!」と思わず言ってしまったほど(笑)。

岩の質が似ているから、小川山が日本のヨセミテ、なんて言われるのだと思った。

私は、海外旅行に行くことがあれば、せっかくだから海外の岩場にも行きたいな~と、一時岩場を検討したことがあり、海外の岩場情報をどうやって集めるのか?というのは、経験が役立つだと思っている。今はネットで検索できるが、それができなかった昔は、色々と情報を得るのが大変だったのではないかなーと思った。

もうひとりのゲストは、若きクライマー。すごく登れる人だ。5.13登っている。クライミング力があると、初めて行く岩場も楽しく登れるんだろうな~と、羨ましい。

彼は、すでにヨセミテに行ったことがある人だったので、私が聞けないような話で、盛り上がっていた。Iさんのほうも、嬉しそうにしていて、ちょっとホッとした。

私自身は、すごいクライマーになる予定はないが、コミュニケーションの結束点としては、私は優れている人ではないか?と自分でも思う。昔から、目利きだったからだ。

■ ビッグウォール

ビッグウォールは、ポーターレッジという空中テントに泊まるし、壁の中で2泊とかする・・・すごいクライミングというイメージだ。

私には考えられないクライミングだが、エイドで登る、という様式を考えると、フリーの高難度を考えるよりは、可能性はあるかもしれない(笑)。ただし、高さが怖い人には、そもそもダメだ。

ヨセミテは、登山者として一度再訪したいなーと思っている。ジョン・ミューアトレイルを歩くついでに、クライミングも出来たらいいな、程度で、クライミングスクールに行けたらいい程度だが、文化に触れてみる、というのは、どういう登山者にも大事なのではないかと思う。

山梨ワインのキザンの1.5リットルもある大きなワインを開けて、楽しく会話が弾み、気が付いたら、11時半・・・そろそろお暇を・・・というゲストを玄関口で引きとめて、12時、明日があるというのに・・・楽しい夜はお名残惜しく更けていった。

山好きの人と山談義をするのは、いつでも歓迎だ。

■ 自立ライン

せめて、5.9が確実にリードでき、5.10Aくらいが、どんな課題でも登れるくらいの登攀力があると、とりつける課題の数も一気に増えるし、どこの岩場へ行っても、楽しめると思う。

その辺が今の目標レベル。その登攀力が自立ラインだ。

どこかのガイドさんは、イレブンまで登れないと、ロープワークは教えない、という方針だそうだが、それは、人工壁ではそれくらい登り込んでいないと、岩に取り付くときに、自分が登れるのかどうかの判断ができないから・・・ではないだろうか???

岩に連れていってくれる人がいれば、人工壁11を頑張る必要はない。もちろん、誰も一緒に行く人がいない段階ではそうするしかないのだが、運よく連れて行ってくれる人がいるのであれば、むしろ、積極的に自然の岩に一杯触って、岩の性質をよく知るほうが良いだろうと思う。

無論、連れて行ってもらう際に、いつかはリードして自立するのが目的だ、ということを分かっていないと困る。

だから、今回は、初めて5.9がリードでき、しかも、それがオンサイトだったのが一番大きな収穫だった。

これをまぐれにしないためには、どうしたらいいのだろうか? 

TRで登れた5.10Bは、完全にまぐれグレードになってしまっているし、岩もアイスも登れたところが登れなくなったりするのは、本当に不思議だ。

■ Day1 某ゲレンデクライミング 5.9オンサイト

せっかく遠方から来てもらうので、いつも1泊2日のクライミングになるのだが、今回は、ベースが甲府の我が家だということで、甲府近郊の岩場。

土曜日は、近所のゲレンデに行った。

ここは比較的新しい岩場で、2006年に開拓されているのだが、山火事が起きたために自粛となっている。

私は3度目。

1回目は、他のパーティに混ぜてもらい、連れてきてもらった。

2度目は、自分の会のパートナー候補者を連れて来て登った。

3度目の今回は、ベテランと来て、案内役。

1)まずはエリア全体を把握する。

2)大きく分けて、二つのエリアがあるのだが、私がいったことがないほうは、どの課題がどのルート名なのか、岩を見てもイマヒトツよく分からなかった。

それで、結局、私が分かるほうの岩に移動した。

易しい課題でアップ。私は、初めて、この岩場でオンサイトができた。しかも、小川山でもまだリードしたことのない5.9. 

続けて5.10Aもリードを頑張ったが、最後の1ピッチができず、オンサイトならず・・・。Iさんが登ってみてくれ、ムーブを教えてもらったら、できた。

・・・ということは、やっぱりムーブの引き出しが少ないことが課題なのかもしれない。

 ・5.9オンサイト
 ・トポは分かりにくいと不評
 ・前に登れなかった10.Cの被った所は、ジャミングで手の甲が痛い・・・TRで登れた。
 ・2015年4月19日 一回目の記録
 ・2015年5月5日 2回目の記録 その1

■ Day2 三つ峠 (ゲレンデ)
混雑中・・・

地蔵ルート 
翌、二日目は、三つ峠へ。 非常に混んでいて、大学山岳部と都岳連の岩講習が入っていた。

シマッタ・・・と思った。こういうことなら、別の岩場に行けば良かった・・・と後悔した。

私も講習会に参加する立場だから、講習会に出るような人には好感を持っている。

けれど、講習会や山岳部の訓練が場所を占領してしまうのは、ちょっと迷惑・・・

とはいえ、人数が多すぎて、向こうも責任の所在があいまいだから、譲る、ということもない。

そうなったら、岩場をさっさと変えるに限る・・・なにしろ、上で登る順番待ちで、1時間も待ち、さらに、懸垂支点が開くのに1時間も待ったことがある。

あの時は、寒かったしお腹もすいてくるし、うーん・・・ちょっとこれは・・と思ってしまった。

とはいえ、三つ峠通いは、6回目になった。混んでいたので、6ピッチしか登れなかった(残念)。

 ・三つ峠 各回の記録(一回目、2回目、3回目、4回目、5回目)


■ 朝一リード

アップに良い、一般ルートが激混みなので、屏風岩右をたどっていく。右のほうがやや空いていた。

「地蔵は登ったことある?」とベテランが聞くので、「ない」というと、「リードしてみたら?」のお達し。

朝一リードは、初めてだ・・・。でも、誰かを連れて行くことになったら、自分が朝一でリードしないといけない立場になるんだな~。

実はまだ、自分がどれくらいのところをリードしていいのかよく分からない。

地蔵はⅤ級-だ。デシマルに換算すると、5.6。だから易しいはずなのだが、とても、そうは見えない・・・。

三つ峠では、いつもⅢ級、Ⅳ級で始める。でも、ベテランはできないことは薦めないはずだし・・・と気を取り直して、リードに取り付く。

朝一は怖い。地蔵ルートは左右あるが、易しいほうの左をリードした。一部Aゼロ。心理的な負担だ。

でも、アルパインの岩場では、今の実力では、という限定つきで、なりふりは、どうでもいいと思った。

もちろん、本来はハーケンを打ちながら前進するのだから、確実にリードできないといけない。

しかし、初心者だから見栄はない(笑)し、実力の余力がすごく少ないのだと思う。

なんというか、自分で自分の実力を客観視することが難しい。まだ私は登りが固いと言われているし、確実に落ちない人になっていない。平たく言うと、クライミングが板についていない、のだ。

朝から落ちて、一日を台無しにするよりはいいと思って、この日はこれで良いとした。

■ フリクションは面白さの要諦

実は、途中で靴を変えた。 アルパイン用のシューズ、岩に乗ってみたらフリクションが信じられなかった。

クライミングが好きな人が、沢を楽しいと感じないのは、フリクションが信じられないから、かもしれないなあ・・・

フリクションが信じられないっていうのは、要するに、登れると思ったのに登れない、と言うことを意味するのだから、楽しいはずがない。
屏風岩 高度感はこんな感じ

私も今年の夏、一度、滝で落ちた。赤茶色にぬめっている沢に、ラバーソールを履いて行ってしまって、普通に平坦な所でも滑るのだった。

それで滝で8mも落ちたのだが、自分のクライミング力のせいではなく、滑りやすい靴のせいだった。8m落ちても無傷。

そのような状況の、ものすごく、マイルドな形式が、フリクションが今一つになったスパイアなのかもしれない。小川山では問題なく履けていた靴が、信用する気になれなかった。

クライミングは、靴で登り方がとても違う。普通の登山道で、底の柔らかい地下足袋で歩くのと、底の堅い冬靴で歩くのではとても違う。

その違いと似た違いがクライミングシューズと登山靴の間にあり、さらにダウントウしたシューズとそうでないシューズの間にある。

一般に素足に近い、柔らかいシューズは設置面積が大きくないとダメ。堅い靴は小さいスタンスにも乗れる。

■ 岳ルート

昼ご飯を食べ、混雑を避けるようにベテランを説得して、岳ルートへ。

岳ルートは、中央カンテの隣にあり、前に相方と来た時に、ついそっちに引きづり込まれそうになったことがある。
岳ルート 上の方がルーファイが難しい

こういう風に上からは見える ビレイ中は寒い
途中で中央カンテとクロスする。4ピッチのルートだ。5.10Aくらいのルートのはずで、私にとってはシビアでも、ベテランにとってはそうでもないハズなんだか、三つ峠のほうが同じグレードでも、難しく感じた。岩の質によるのだろうか?

それに、やっぱり岩場はルートの見極めがとても難しい。

三つ峠は、どこにでも支点が打ってあって、特にそうだ。大丈夫だと思っても、うっかり難しいほうのルートに入ってしまうかもしれない・・・。

中央カンテも何回行っても、これで合ってるのかなと思うし・・・。

今回は、フリーの岩場では、感触が良かったのに、アルパインのゲレンデの三つ峠は、とても難しく感じた。

三つ峠は一回目に来た時は、あまり不安を感じることなく登り、2度目から案内役としてリードしているのに・・・だ。どうしてなのだろう?

フリーのゲレンデと比べて、段々や凸凹が多くて、立ちこみやステミングは、とてもやりやすそうなのに・・・。ここは登山靴で登る人たちがいるほどなのだ。

セカンドの時は登山靴で登る練習をしたらいいのかもしれない。

都岳連の講習生の人が二人いて、2回目から人を連れて来ているというと、ビックリしていた。初めて、連れて行ってもらった時、でも、私は全然怖くなかった。

今は怖い。初めての頃は、墜落=経験なし、ロープワーク=理解イマイチ、という状態で、何しろ無知だったから、何も怖くなかったのだろう。

滝だって、2級のをいきなり初心者で登っている。今だったら、ないなーと思うかもしれない。

そういう意味で、無知な間についた自信は、本当の自信ではないのかもしれないなぁ・・・と思う。

そんなこんなで、今回は、充実した二日間だった。

富士山はうっすらだった・・・ 




Tuesday, August 19, 2025

一般登山からアルパインクライミングとステップアップする方法

こんにちは。アイスクライマーのKinnyです。

https://note.com/kinny2021/n/n611fd92cb81a

の転載です。

クライマー諸君は、たぶん、何をどう努力していいのかわからないので、根拠希薄に、私の経歴や経験がうらやましいのだろうと、セルフセラピーから結論しました。

私は、
・アルパインクライミングというクライミングができ、
・道がない山に登れ、
・ロープが出る山を登ることができます

が…

 そこへ到達するには何をしたらいいか?

ということを今後書いていきますね。

さて…、以下は私のクライミングの登山史です。

初心者の人はたぶん、何をいたらいいか分からず、どこの山を登ったらいいか?が分からないのでは?

と思いました。09年度も登っていましたが、別のブログだったので書いていません。

10年度 26日 北岳(単独)、西穂(雪)
11年度 22日 残雪期ツルネ東稜、厳冬期鳳凰三山、自然保護ボランティア
12年度 64日 後立縦走5泊単独テント泊&山岳総合センターリーダー講習受講年     
 ・・・・・初心者時代・・・・・
13年度 59日 師匠と出会いの年  アイス初級ルート
14年度 76日 山岳会に入会滅私奉公した年   前穂北尾根(合宿)
15年度 108日 孤軍奮闘した年  沢・岩
16年度 128日 フリーに専心 アイスで中級者へ ミックスへ

一般登山者時代

参考:日本語の山行リストはこちら。

経歴
2013年 長野県山岳総合センターリーダーコース 受講
2013年 日赤救急救命講習(3日間) 終了
2013年 雪山のリスクマネジメント講座 終了
2014年 無名山塾 雪上訓練 
2014年 第21回関東ブロック 「雪崩事故を防ぐための講習会」 
2015年 東京都都岳連 岩場のレスキュー講習
2016年 キャンプインストラクター資格取得
2016年 リスクマネジメント&読図講習
2016年 上高地ネイチャーガイド資格
2016年 日赤救急救命講習(3日間) 終了
2016年 四級アマチュア無線資格取得
2017年 登山ガイドステージ2 筆記試験合格
2018年 積雪期検定 合格
2020年~  岩とお友達になる会 主催 不登校の子供たち向けクライミング教室
2021,22 年 奥村講習 日本フリークライミングインストラクー協会の会長がやっているビレイ講習

こっちはクライミングの記録で直近のモノだけです。
クライミングリスト:https://allnevery.blogspot.com/p/log-2019.html

アルパインクライミングを安全に行うのに必要な知識を得る講習会のリスト

九州での登山文化がない土地での感想

私も九州出身ですので、身内ですから、言っていいと思いますが、これだけの山行数と講習数、そこへの時間的投資、資金的投資を行ってから九州に来た私としては、これだけ真摯に努力を重ね、自分は講習に出て、お金をかけて得た知識を無料で周囲の人と共有し、さらには分かりやすく解説したにもかかかわらず、ひどい目にあったなという感想です。

自分が海外へクライミングに行く時は現地集合なのに、逆に自分がホストの時は、私の車で岩場に連れて行くばかりか、どこのエリアのどの課題を登るかまで決めてやり、運転も交代なし、そして、私がトップロープを張り、私のロープで相手は登り、しかも岩場の開拓すら手伝い、地権者への交渉取次までやって…それで、落とされて頭を7針縫い、さらにはマルチでは、自己確保でビレイしてやったうえ、相手のミスで一本のボルトにぶら下がる羽目になる…、岩場で、自分が登った課題は、即リボルトされる…(ってよほど危険だったって意味では?)

これのどこがエラソーなのか?理解が難しかったです…。

これらは、客観的に見ると、エラソーだという非難に値するのは、むしろ、他者の努力に便乗しても、それを悪いなーと思わない、批判者のほうなのでは…?というのが素朴な疑問でした。

自己責任だから…って言っている人が、一番自己責任を取っていない、という現実が見え隠れしていました。

こう書くと、「お前は5.12がのぼれねーじゃないか」とか「だからトップロープ張ってやったじゃないか」とかの批判が聞こえてきそうなのですが…、人の能力はそれぞれであり、43歳スタートの人が5.9を落ちずにオンサイト出来るだけでも素晴らしい成果であると私は思います。なんせ、40年前は、その能力は、れっきとした成人男性の能力の限界値だったんですよ?

そして、トップロープですが…岩場の作り的に自分の実力を超えるグレードの場所では、歩いてトップロープが張れるか、そもそもラオスやギリシャの岩場のように、低グレードの課題でも適正ボルト間隔で、安全にリードできるように配慮された岩場の作りであれば、誰かにトップロープを垂らしてもらう必要はないのです。つまり、私の問題ではなく、岩場の構造の問題。

以上が現状です。私と同じ目にあっている誠実なクライマーは、たくさんいそうです。

1)まずは山での生活技術をマスターしましょう

アルパインクライマーになるには、一般登山者の人よりもスマートに山の中で生活できないと話にならないです。

どういうことかと言いますと?

・山でトイレが一人でできない
・火の始末ができない
・シュラフで寝れない
・食事の支度ができない
・水の確保ができない

と登る以前の生活面でアウトだということです。これを春・夏・秋・冬の4シーズンでマスターします。4シーズン必要なのは、生活のコツがそれぞれ違うからです。これらは、山小屋泊りでは習得できません。一人でテント泊に出かけてください。できれば、後立山などの距離の長い縦走で5泊6日程度が貫徹できるくらいまでの、生活力を付けます。生活力がなければ山でのクライミングはありません。

2)次は読図です。読図とは地図をみて、安全に山を歩ける能力のことです。

尾根を歩くのは簡単ですが、緩やかな谷地形を歩くのは難しいです。尾根は登る方が楽で降りる方が難しく、読図能力は沢登では必携です。できると言っている人も誰かに連れて行ってもらって、暗記でこなしていることが多いですので、暗記ではなく、地図と現場を見て、地形から現在地を特定できる力が必要です。これには、3年ほどかかりました。私は正直偏差値が高く高校時点で74だったので…そうでない人よりも、習得が早かった可能性があります。自慢ではなく、読図というのは、一生勉強というくらい、奥が深いものです。読図の勉強をしている間に遭難してしまう人もいますので、練習課題を作るにも、安全面の保険をかけて、課題を作る能力が必要になり、これがないと、練習で迷子になってしまいます。最初はガイドの講習会でコツをつかむことをお勧めします。

3)山の数と地域性・個別性

山の場合は、一つ一つの山に天候の癖があり、それは天気予報ではつかみにくいものです。なので、富士山に登る場合は富士山について学び、阿蘇山に登る場合は阿蘇山について学ばなくてはならず、富士山に登れるから阿蘇山は楽勝、とはならないです。逆も真なり。これは、女性とのお付き合いと同じと思ってください(笑)。なので、一つの山を知りたかったら、4つの季節を変えて、毎シーズン同じ山に登ります。それをやっていると、暑い年と寒い年などの傾向もつかめてきます。私はアイスクライマーでしたので、氷瀑が発達する寒い年は張り切っていました。

苦言ですが、100名山登山をしている人が、一向に山の機微について詳しくなれないのは、毎回、その山と初対面だからではないかと思います。

山は毎週登っても、1年52回程度しか登れません。52週しかないからです。ですので、アルパインクライミングという一つ上のクラスに進みたい人は、最低でも52回は毎年登っていないと、体力の面で危険です。体力の目安は、男性30kg、女性25kgを担いで丹沢の大倉尾根を普通通りの時間で歩けることです。

それ以下の人はアルパインクライミングでは、体力面で危険があります。この時点で、一般的な大学山岳部は却下されてしまうかもしれません。

まぁ悲観しなくても、本格的なアルパインに進まなくても、楽しめる山はたくさんあります。体力が足りないなら、1泊二日のところを2泊三日にすればいいだけなのです。歩き出しを早朝にするために、体力のない人は車中泊での前夜泊のスキルを作れば、かなり有利になります。

体力ってどれくらい差があるかと言いますと、遠見尾根は、年配の人は7時間ですが、私は4時間半、若い男子は3時間。レスキューの人は年寄りでも3時間でした。一般の登山者の半分くらいに、時間に換算したらなりますが、時間はあまり意味がなく、標高差300mを1時間で歩ける力が標準で、それより遅いと一般的な登山ガイドブックが前提にしている体力より下です。

九州では登山道に標高差の案内がなく、○○mと出ている標識は、登山口からの距離です。これが、本格的な山岳地帯で九州勢が事故を起こす原因だと私は個人的に思いました。

何キロ歩いたか?という換算であれば、一日8時間で20㎞歩けるのは普通です。概算で、小屋がない山の企画をするときなどに使います。

以上のことを学習したのちに、体力が余っている人だけが、歩いた後でも、クライミングができる、という寸法なのがアルパインクライミングなのです。

例えば、前穂北尾根という初心者向けのルートは、涸沢までの6時間をこなした後にロッククライミングがスタートします。岩の基部でバテていたら…?クライミングどころではないですよね?しかも、6時間、テントとロープ、カムなどのギア、それに食事を担いでいかないといけないんですよ。最近では梓川の水が大腸菌汚染されてしまい、水も担がないといけないかもです。

若ければ体力は、1,2年で着くと思います。30代後半で私は3年かけて作りました。1年目、22山→2年目、38山→3年目、55山みたいな感じでステップアップします。

読書で知識を補う

以上で体力づくりをしている間、読書を行います。

読むべき本は?

白水社の日本登山大系です。

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また、現代登山全集も役立ちます。

Amazon.co.jp: 現代登山 Amazon.co.jp: 現代登山 www.amazon.co.jp

これらの山の本のコースタイムは、昔の岳人、20代の若い人を前提にしていますので、うのみはしないでください。また、それぞれの山に有名なガイドブックがあります。

例えば…

八ケ岳研究〈下〉 (1973年) amzn.to
3,000円 (2025年08月18日 08:49時点 詳しくはこちら)
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鹿島槍研究 (1957年) amzn.to
24,864円 (2025年08月18日 08:49時点 詳しくはこちら)
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01)不可屋久島の白い壁/米澤弘夫/2006年/A amzn.to
12,800円 (2025年08月18日 08:50時点 詳しくはこちら)
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https://amzn.to/4mK9GMG

信濃 有明山史/倉田 兼雄 amzn.to
32,780円 (2025年08月18日 08:52時点 詳しくはこちら)
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こうした本は、大体、大きな図書館の閉架にあります。

行きたい山の地域を見極めたら、その山に関するすべての書籍をかき集めてみることが、大変おすすめです。

山の本には、その山の個別の情報が載っています。たとえば、甲斐駒ヶ岳には、黄連谷というクライミングルートがありますが、正月を超えると雪崩が起きます。登るなら正月前。良く冷えた年で、雪が少ない年限定ですね。なんせ谷間なので、雪崩が起これば逃げ場はありません。

こうした研究なしでラッキーで登れた人の記録がネットにいろいろと溢れていますが…読んでも参考にならないのです。なぜなら、ラッキーだっただけだからです。運の上に築いた実績だと再現性がないわけなので。

以上で、10年山に登っていても、ひよっこだということが分かってもらえたでしょうか…。

さらに登る山を毎回変えていたら…何年登っても、初心者ってことになってしまいます。例えるなら、20年、毎年お嫁さんが違う人と同じお嫁さんと20年連れ添った人の違いです(笑)。

Sunday, June 2, 2013

山梨で登山ツアーに参加したくなったら・・・

山梨では、実は、登山ツアーというものはとっても見つけづらい。

実はあるんだけど…ちゃんとしたHPを作っているところがないから、検索でひっかからないのだ…

試しに ”山梨 登山 ツアー” とGoogleしてみてほしい。Google先生は地元には一件もヒットしない。

というわけで、山梨に引っ越してきて、登山でもしようか、と思っても、どこに行ったらいいものか、皆目見当がつかないのが現状だ。

というわけで、山梨で参加できる登山ツアー情報をまとめてみた。

その1 登山ショップが主催しているもの

 アウトドアショップ エルク  甲府の地元の登山ショップ。海外登山もあり。ワークショップも!ツアー情報はココ。

 ストローハット ここは初めての人におすすめ。ツアーは8人まで。お店は小さいのでうっかりすると見落としてしまう。情報はお店に行かないと手に入らない。

Sunday      ここは登山ショップではなく、ウエアの店だけれど、たまにツアーがある。キャンプ系。


登山用品店は、他にも、石井スポーツがある。

全国規模の登山用品店で、カラビナやスリングなどの登山用品を買おうと思うと、他店には置いていないので、山梨では石井しか買える場所がなかったりもするが、店主催のツアーはやっていない。
ただ店に行くと、地元のガイドさんのツアー情報を手に入れることができる(かもしれない)。 

山梨の登山ショップ情報はここへ。

その2 ガイドが主催しているもの

これも、これらの登山ショップに出向いて、チラシを拾ってくるしか知る手段がない(汗)。何しろGoogle先生の検索が無力なのだ・・・ つまり山梨県ではネット利用率が著しく低い(笑)。誰でも都会ではGoogleで検索し、ヒットしなかったらこの世に存在しないのと等しいが、それは山梨では通用しない。

山梨県は非常に優れた世界的アルピニストを二人も擁しているにも関わらず、山岳関係の観光には一向に奥手で、その優れたガイドさんたちを知る場がない…もったいないことだ。

山梨で有名なガイドさんたちを挙げて置く。これらのガイドさん主催のツアー(山行)は、アウトドアショップ主催のツアーとは全く違う。初心者から入れるガイドさんとしては三上さんがおすすめ。

ミキヤツさん  積雪期の八ヶ岳を主なフィールドにしている いつも混んでいる。

花谷さん    最近ピオレドール賞(金の斧賞)を受賞した、今ノッってるガイドさん。

三上さん    私が山を教わっているガイドさん。愛すべき先輩。ヤブ山派。
          一年に一回くらいご褒美登山しています。最新の募集山行は見つけづらい。

保科さん    アイスクライミングの体験クライミングに行きました。 いや~軽々~登られて見とれる~。
          また来年もお願いしたいです。ホントはシーズンに3回くらい登ると良いらしい。

その3 東京方面のツアー会社に申し込む

私は山を始めてすぐの頃、地図読みくらいはしておかないと!と思い、地図読みツアーを探しましたが県内ではない!しかたなく、山と渓谷(山の超有名雑誌)の情報サイトで検索して探しました。

東京の会社でも、山梨の山に登るなら、山梨で合流すればいいだけ。でも、東京方面のツアーは
カルチャーショッキングなことが多いです。多人数のツアーは安全の面からもおすすめできない。

山と渓谷 ツアー情報サイト http://www.yamakei-online.com/tour/

その4 講習会に参加する

ツアーではなく、山を学ぶには講習会がベスト。というわけで、講習会を探す…これがないんだなぁ!

山梨という括りにこだわると見つかりません。

山梨の山岳関係の団体がやっている講習会は非公開情報なのかもしれない。私は長野県の山岳総合センターの講習会にでています。こういうのが山梨であればいいのになぁ。ないんだな!これが。

長野県山岳総合センター  例えるなら、公立の登山学校?今年リーダー講習に参加しています。

無名山塾技術講習会    例えるなら、私立の登山学校?冬山講習にゲスト参加し良かった。

都岳連          東京都主催 でも、山梨は隣なんだし♪

風の谷 アルピニスト講座   山田さんというガイドさん主催の登山学校。一度参加してみたいな~

木風社          去年沢のデビューをしたツアー会社 なかなか良い経験でした☆

鍋倉高原 森の家    自然学校ですが、キャビンに泊まるのがおすすめ。
                無料もしくは安く参加できる、ちょっとしたイベントが多彩。

やまぼうし自然学校    長野県の自然学校。雪上のリスクマネジメント講習に参加しました。
                 雪洞も掘り、搬送もやってすごく勉強になった。

清里キープ協会       ここは登山系のイベントはほとんどない…。
                 ヤマネ君の生態などを知りたい時に。

櫛形山森林科学館    ここも登山ではなく、自然について学ぶときに。
                 チラシは県内の図書館にいかないと入手できない。
                 シダ、アニマルトラックの勉強に行きました。

その5 クライミングジムに行く

登山に行きたい → 誰かと行きたい → 登山仲間を見つけたい → ボルダリングジムに行けば外岩の誘いも声がかかる?

・・・かどうか分かりません(笑)が・・・、登山のABCのAに当たるらしい?のが岩登り…。 

というわけでボルダリングジムに通うのも良い手のようです。

クライミングジム天  西花輪にある。お兄さんがとっても優しく教えてくれる。月曜休み

クライミングジムピラニア 石和と富士吉田にある。リード壁も充実。月曜休み。

クライミングジム シナプス 出来立て。甲府中央市場内。壁はとっても難しい。月曜休み。

クラミングジム アクティバ カフェ併設。説明好きなオーナーで外岩志向。山梨市。水曜休み。

クライミングジムは、なぜか月曜が休みのところばかりで、困ってしまう。ので月曜が空いているジムにぜひ行きたい。週に2~3回はしないとムーブをすっかり忘れてしまうのです(汗)。

その6 山友達募集サイトで探す

っていうかそんなサイトあるのか?!って思って検索したらありました(汗) 

でも、これはなかなかおすすめしづらい。会ったことがない人と山に登るのは…なかなか大変なことです。リーダー不在(汗)

余談ですが、ミクシィでも山友達はデキると聞いています。私は不器用なのでまだ山友達、出来ません(汗)

山情報ドットコム


その7 山岳会に参加する

というか、山梨って山岳会あるの?みたいな感じ…。

活動そのものが公開されていないので、引っ越してやってきた人には、存在そのものが分かること自体があまりなさそうな? とりあえず、山梨在住3年目、登山歴3年目で見聞きして知っている分を紹介します。

でも、まぁ山梨に引っ越してきて、登山でもしようかしら?って時にいきなり山岳会に…ってことは限りなく少ないケースと思います。

とくにこれらの山岳会、勧誘と言うものは一切行っていないので…知人友人の紹介もないことが普通である、他県からの移住者だと”招かれざる客”的なことになってしまうかもしれません。

メープル  山梨のハイキングコースを執筆した会。年齢、高め?

白鳳会   本格的な山岳会? 30代もいると聞いたけど、なぜか東京の人に聞いた。

芦安ファンクラブ 南アルプスの山の会。登山道の整備ボランティアで知りました。

山梨県山岳連盟にリストがありました。http://yamanashigakuren.jpn.org/clubs/


その8 結局、一人で行く

なんだかんだ言って、これが一番おすすめです。

なぜなら、山小屋があるような有名山岳であれば一人で行っても安全。技術も一人で行くからには、詳細に調べていくので、身に着く! 登山と言っても、普通の旅と同じことですから。 
それに一人で行けば、行った山で仲間(知り合い)ができます。

その後、そうした出会いの人たちと登ればいいだけ! このやり方は自分が他県に行くときに案内してもらえるっていうメリットもあります。

というわけですが、単独行をおすすめしているわけではありませんので、誤解なきよう・・・大体混んでいる山では単独行自体が存在しないのですから(笑)

Wednesday, December 2, 2015

兜岩

■メンバー: 2名(男・女)
■場所: フリークライミング・ゲレンデ(兜岩)
■目的: フリーの底上げ
■計画: 日帰り 
■成果: 5.10Aリード
■報告

クライミングをするメンバーが二人揃ったため、どこかフリーへ、ということで、甲府近郊の兜岩と八ヶ岳をセットにして、1泊二日のクライミングツアーを企画。

初日はフリークライミングの練習。翌日は二人とも初心者&冬向けに少し歩いておきたいと言うことでライトアルパイン。

久しぶりのクライミング練習です。Yさんとは、都岳連レスキュー講習で知り合い、三つ峠、瑞垣フリー、明神主稜(1泊二日)をご一緒していますが、アルパイン志向同士だからか、ストレスなく過ごせる。

Yさんも山岳会2年目、クライミングを初めて1年目ということで、大体、成長段階的にも似ている位置にある、ということもあります。

まずは、案内担当の責任を感じ、ヴァン君5.9★を私が朝一リード。朝一のリードは怖い。一ピン目が遠かったので、相方が「カムを出しましょうか?」と言う。1ピン目を取る前に落ちるのは嫌なので、カムを貸してもらう。なんとかヴァン君リード。

続いてYさんもリード。そのままトップロープにしてもらい、ムーブを洗練させようとしましたが、うーん?あまり作戦的に有効でなかったかも?

岩場を少し移動し、続いて、5.8 二度あることは三度ある ★ をそれぞれリード。

同じ終了点の げん直し 5.10A をそれぞれトップロープしてみるが、なかなか大変。Yさんは背が高いのでホールドが有利そう・・・それでも苦しみつつリード。

続いて、青とぶどう色へ行くも、Yさんリード苦戦。凹角で落ちてしまう。しつこく頑張ってテンションで登る。私は、TRでトライ。これをできるようになるのが良いことなのか?謎だ。あまり快適でないので、あとの課題とすることにする。

最後は、下の岩場へ移動して、課題を物色するが、易しい課題はカムの課題ばかりで、二人ともクラックは初めたてなので、経験者が同行している時の方が良いなと感じる。なんとか登れそうな課題、薫風 5.10A★★を見つける。

とりあえず、行けそう!と感じた私が先にリード。続いて、Yさんリード。最後は二人ともリードで締めれて良かった。

後で良く考えたら、祝・5.10aリードだった(^^)。 ちゃんと整理しないと何が登れて、何がのぼれなかったのか分からなくなっちゃうんだよな~。

■まとめ

ヴァン君 5.9    リード     リード
二度あ… 5.8   リード     リード
薫風   5.10A  リード     リード
げん直し 5.10A  トップロープ  リード
青とぶどう色 5.10A ×      テンション

という成績。 やっぱり楽しく登れるのは、5.8~9くらい。5.10Aは内容によりますね~。

今回はナチュラルプロテクションのルートには触らなかったので、叉次回へ。

またアブミの練習をしなかったので、次回は練習しましょう♪ 

帰りは、ほったらかし温泉(800円、値上がり!)に寄り、吟なべでうな重(1800円)で締め。

翌日の八ヶ岳に備えて前夜移動しました。

■資料

兜山マップ
http://www.pref.yamanashi.jp/kenyurin/70_020.html



Wednesday, October 7, 2015

ギブ&テイク ・・・ 山岳会を考える その7

今の世界では、

先輩が後輩を無償で指導するという昔ながらのシステムが風前の灯火

と言われています。

先輩後輩でなくても、教え合ったらいいのでは・・・?なんて思うのですが、どうでしょう?

今日は、入会希望で来てくれていた人に

・リードフォローの確認
・宙吊りからの脱出
・ビレイヤーの自己脱出
・3分の1システム

を教えました。岩に行くなら、行く前に最低限知っておくべきこと。

≪関連記事≫
都岳連のレスキュー講習

娘さんは山岳部らしいので、山岳部に拡散したらいいなぁと思い、お願いしておきました。教わった人が、誰か一人に教えると、総量で見れば、減って行かないハズなのですが、なぜか減っていくアルパイン人口。

ということは、教わっても教えない人が、相当数いるということですネ。

連れて行く、というのは、半分は自分の喜びのためにすることですが、教えるというのは、復習。

今日は公園でやったので、道行く人が興味津々・・・何をしているの~とおじいさんは驚いた様子。

でも、人工壁でしても支点がないので、立木がいっぱいある公園の方が、よりリアリティがあって良いかなと思い公園にしました。正解でした。これが正解と分かるようになったのは、自分が山でリードした経験ができたからです。

立木に支点を取って、リードしてもらい、終了点で確保してみてもらいましたが、まだ岩ではシステム構築は無理そうです。でも、こういうアタフタする時間が誰にでもあり、それを一緒にやって成長して行くのが、山の良いところかなって思うのです。

ロープワークが終わった後は、ICIへ寄り、その後、ピラニアへ立ち寄って、リード。

一応先輩役なので、トップロープを設置してあげ、最後は、私も今まで登っていなかった10.Bを登って、クールダウンへスラブ壁へ。

その後は、解散。私はボル壁で幾つか課題を登って、自分の限界をあげてから帰りました。

■ 時間はかかるもの 

本に書いてあるような内容は、全部口で言ってもいるのですが、たぶん、人の理解には限界があるので、やはり教わったことを、咀嚼して理解するには1年くらいかかるだろうなぁと思いました。

こちらは一回目の記事。

私も、最初のころ、だいぶ本を何冊も読みました・・・

アルパインクライミングの本では、菊地俊之さんの本がおススメです。

あとはクライミングギアの紹介本は、買わなくてもいいのですが、ロープに種類がある、ということを知ったりするのに役立ちました。

今日は、彼女は、ICIでケブラーのプルージックコードと、マムートのエイト環をお買い上げ。エイト環は、私もずっと持っていますが、確保器があると使わないので、たまには使かっておかないと、使い方を忘れそうになります・・・(^^;)

 カンプリフトロープが元祖らしいです。  アマゾンで買うと高い。アラミド=ケブラーです。

Wednesday, July 3, 2013

様々なアウトドア体験


今日は菅平の自然学校で、キャンプ指導者養成講座に出ていました。ここは冬山のリスク管理講習にも出た。山梨で手頃なこのような会があればいいのですが・・・以前MY裏山の愛宕山少年自然の家で同じようにキャンプ指導者養成があり、申し込んでいたら、なんと参加者が集まらず不開催、と言われたのでした・・・

登山にしても、自然学校にしても、山梨はイベントをして人を集めるというのは苦手みたいですね。

登山をまともに学ぼうと思えば、都内(都岳連とか)か長野(山岳総合センター)になりますし、登山でなくても自然学校でも同じです。なんか不思議ですけどね・・・山ばっかりなのにね。

朝、ナビを設定するときに、ちょっとサボったら、今日は下道の農道みたいなのを案内されてしまい・・・遅れそうになり焦りました(^^;) 7時前に出て9時40に着いたので、3時間ですね。

雨がちですっきりしない天気でしたがとりあえず、天気が持って良かったです。

この自然学校の方たちには、今年冬に登った本沢からの硫黄岳、天狗岳縦走で、本沢温泉で出会って、この自然学校の存在を知ったのでしたが、その後友人らに報告したりして、いろいろ話してみると、福岡時代の友人がこの自然学校で学んだ人だったことが発覚したりして、あら~?!な感じ。 

同じような興味関心がある人が集う先がそれだけ集約されていて少ないってことですかね。全国レベルで人が集まってくるってことですね。

私は子供のためのボランティア活動をしたいと思っているので、出た会。

やまぼうしさんの方針は ”小さい成功体験を積み重ねる”ということで共感しました。自信をつけるには成功体験を積み重ねるしかない! 大きすぎる期待を自分にして、勝手に意気消沈している大人がどれほど多いことでしょう!

■ 活動内容


 子供を指導するための講座と思って行ったのですが、結局、大人も楽しくフツーに野外料理して、宴会して帰ってきました(笑)

お腹いっぱい♪ 子供とやるために予習って感じですね。


これは燻製器です。超立派! これほど立派じゃないのをたくさん見てきたので、立派さにビックリです。














このストーブにつないで煙を燻製器に送るわけですが、燃やす気は白樺に松に・・・

というわけで、避難小屋でよく見るような、だるまストーブで燃やすのと同じ樹種・・・

ということは、冬山で暖をとるだけでなく、スモークもついでに作ればいいのかな(笑)?

焚きつけの仕方など・・・参考になる。
 私はあえて、火のかかりに志願しました。

というのは、普段、夫が張り切ってやってくれるため、私はまったく火を扱う機会がないから。


これは竹ハンバーグ用です。炭火になるくらいまで燃やす











 そうこうしている間にスモークができる・・・

 木酢液的なものが付くので、軽くふき取るのがコツだとか・・・

チーズはガーゼでくるみ、卵は下味をつけます。

ウィンナーはそのまま。
 ガンガン燃えていい感じ。

以前焼そばを畑山さん家でしてもらったなあ。
 竹筒のなかにハンバーグの種を仕込み中
 こっちは野菜のいためもの。
 ハンバーグを焼きます。あまり竹の香りは尽きませんでした。けっこう良い焼き色がついた。

火の加減は難しいですね。経験が必要。
燻製完成


ハンバーグ完成。
 できたランチ。おいしそうです。

これを小学校1年生から、全く同じようにやるのだそうです。

楽しそうですね~

そう、私がアメリカ時代にベビーシッターしていたマシューも偏食がすごくて卵が食べれなかったのですが、目玉焼を一緒に作ったら(卵も彼に割らせて)、食べれるようになったんですよね。

子供はチャレンジ好き。
 大人は宴会好き。子供だと1.5倍かかるそうでした。

思うに体力の衰えた大人もこういう風に車が寄せられるところでフツーにキャンプすればいいのでは???



 縄文火起こし。遭難?災害?

などで役立ちそうな技。

麻ひもをほどいてもしゃもしゃを作らないと火の玉ができても大きくできない。

こういうのは重要ですね。
 帰りは野辺山ですごいフォグでした。

菅平はちょっと遠いです。


でも、黒斑とか登りたくなりますね~

今日はどの山もお留守でした。
八ヶ岳も浅間山も見えず・・・

山があるので、ちょっと肝心のボランティアに出れないが残念ですが・・・

まぁ来年の冬の早いうちに・・・夏の分はもうすっかり私の予定が埋まってしまっているのでした・・・