富士山に「登山鉄道」再浮上 何度も頓挫、新知事が意欲
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000036-asahi-soci&fbclid=IwAR0q7NH5Za-gjX-vCDFwdaxh1tpA7eQuUuP734kmstYX-Al-WL1oK-0bHxo富士山に観光鉄道をという記事です。誰でも分かることは、このような事業計画…道路にせよ、ロープウェーにせよ、鉄道にせよ…の目的は、
観光収入の向上、
ということだ、ということです。
一方、このような記事もあります。
富士山で「動けない」救助隊捜索、連絡せず自力下山
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190521-00050232-yom-soci&fbclid=IwAR2ggE7IA3JNvLdk90_oTbzZINTTzsnRCyWGiiG3cayh5fj1TcjEIvsnnUg■ 観光収入と迷惑はセット販売
物事には、どんなことにも2面性があります。マーケティングというのは、その2面性のうち、1面だけを強調することです。
観光収入が上がるようなことのネガティブ面は?
あきらかに、山に無知な登山者を招き入れる、ということでしょう…
要するに問題の火種は
観光収入(富)に関する欲
にある、ということですね(笑)。
■ 知恵(ウィズダム)
このような場合、ウィズダム、知恵とは、あらかじめ予防線を張っておくことです。観光鉄道が、鉄道の観光を世間に宣伝するのと同時に、冬山の厳しさ、一人でアイゼンもなしに登り始めてはいけないこと、あるいは、入山禁止のロープを張り、警告文を設置しておくことなどと、色々な対策を同時にやれば、
観光を盛り上げつつ、山の厳しさを伝える
という両方の点を一挙に獲得することができます。
しかし、おそらく、山に詳しくない人が、ただ観光盛り上げだけをやれば、その付けは、
・人命が損なわれたり、
・救急隊に安易なレスキュー要請が増えて思わぬことになったり
するでしょう。山では、すでにそのような事例は豊富ですから、安易な開発ではなく、きちんとリスク評価して進んでもらいたいものです。
観光のマイナス面は、
無知な登山者が増える
だけでなく、
環境自体の破壊
もです。自然環境を愛でにいくのに、そもそも環境破壊していては、元も子もありませんから、その点も配慮しないと、こうした計画は、本末転倒のお荷物設備を作って、誰も来ない閑古鳥、と言う結末にもならないとは限りません。
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